Generated by All in One SEO Pro v5.0.0.1, this is an llms-full.txt file, used by LLMs to index the site. # Scrum Inc. Japan #TeamworkMakesTheDreamWork スクラムの実践は難しいですが、基本はシンプルです。  アジャイル経験のレベルに関係なく、全ての人に向けて、スクラムのセミナーと導入支援サービスをご用意しています。 ## 投稿 ### [石田 宏平](https://scruminc.jp/trainer/7729/) **Published:** 8月 7, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** 研修会社で営業・研修トレーナーに長く従事。その時「アジャイル」と出会い、営業や業務改善の中でアジャイルを実践。アジャイルの機動性が昨今のビジネススピードに向いている事を体感する。 その後、Scruminc.Japanと出会い、2025年5月から現職。あらゆる職種で、働き方を良くするフレームワークとして、様々な顧客でスクラムを取り組んでもらえるよう、営業・トレーナー・コーチとして活動中。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/7729/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/7729/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [半田 芳樹](https://scruminc.jp/trainer/7714/) **Published:** 7月 15, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** 金融分野を中心に、数多くのシステム開発にSE/プロジェクトマネージャーとして従事。 その後は全社案件支援や標準プロセス策定を担い、社内エンハンス開発を契機にアジャイル開発を実践。独立行政法人にて初のアジャイル案件を牽引し専門員としてアジャイルを広げている。 文化変革・伴走や人材育成を通じ、一人ひとりが楽しく無理なく力を発揮でき、変化に強い組織が広がっていく世界を目指し、トレーナー・コーチとして活動中。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/7714/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/7714/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [スクラムマスター研修を名古屋で開催します!](https://scruminc.jp/blog/7654/) **Published:** 6月 16, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** ![Circular collage of Nagoya landmarks and icons (Castle, TV Tower, torii gate, Osu market) with 'NAGOYA' in the center.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/nagoya_logo.jpg)昨年2月に名古屋で開催して満席御礼だった認定スクラムマスター研修を、7月末、再び名古屋で開催いたします! **<概要> 日時:7月29日(水)〜30日(木) 9:30-18:00 会場:愛知県名古屋市(中日ホール&カンファレンス) 席数:40** 愛知県内からはもちろん、関西エリアからも新幹線で当日入りが可能な開催時間なので、東京までの移動時間や交通宿泊費のご負担が軽減されます。 ![Five people wearing lanyards and masks stand around a table, examining papers and sticky-note cards on a planning board during a workshop in a conference room.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/nayoga.jpg) オンサイト研修ならではの「紙飛行機ゲーム」をはじめ、体感型エクササイズを体験していただき、皆様の組織に生きた知識をお持ち帰りください。 既にスクラムマスター研修を受講済みでしたら、ぜひまだ未受講のチームメンバーにもお知らせください。 [お申し込みはこちら](https://scruminc.jp/training/scrum-courses/?eventtemplate=7-registered-scrum-master-onsite&event=241) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7654/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7654/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [AI時代の働き方:改めて問われる「決める力」と「学ぶ力」](https://scruminc.jp/blog/7514/) **Published:** 5月 22, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/ai1.jpg) AIの進化により、私たちの働き方は控え目に言っても、「劇的な変革期」を迎えています。 多くの人が、この現状をキャッチアップし、競合に先んじようと、AIの使い方を学び、仕事での活用方法を模索されているのではないかと思います。しかし、私たちはこのAI導入の流れの中で、近い将来、少なくない組織が「AIを導入したのに、期待したほどの成果が出ない」という状況に見舞われるであろうと予想しています。 自分たちの仕事をより加速させるために、AIの導入以外にも必要なことは? AI時代の働き方はどう変わるのか? 今回はそんなテーマでブログ記事を書いてみたいと思います。 ## 目次 - [**AIは「全ての作業を強力に推進するエンジン」**](#section01) - [**AI時代でも、(当面は)最後は人間が判断し、最終決定する必要がある**](#section02) - [**AIのスピードによって顕在化する「意思決定のスピードと質」の課題**](#section03) 1. [制約理論(TOC)とは?](#section04) 2. [ ボトルネックとなる「意思決定のスピード」 ](#section05) 3. [学びを早め、より良い意思決定を行う](#section06) 4. [**Scrum Inc. Japanのアジャイル研修で、素早い意思決定と行動が可能なチームを作る**](#section07) 1. [Scrum Inc. Japanのアジャイル研修](#section08) ## **AIは「全ての作業を強力に推進するエンジン」** 本題に入る前に、まずはAIによって何が変わったのかを考えてみましょう。 かつては、アイデアを形にするには膨大な時間とリソースが必要でした。 ある会社での、新規事業の企画を行う場面を例にとってみましょう。 以前ならば、数日かけて市場データを集め、分析してグラフにし、さらに1週間かけて重厚な企画書を作り込む……。「着想から最初の形(叩き台)にするまで」に数週間かかるのは当たり前でした。 生成AIが、この「実行プロセス」を爆発的に短くしました。 ある現場では、会議中にAIを使ってその場で構成案を出し、イメージ画像を生成し、簡易的なソースコードまでを出力させています。 かつて2週間かかっていた作業が、わずか15分程度で実現できてしまうのです。 また、AIはこれまで組織の中にあった専門性の垣根も取り払います。 これまでは「分析は専門部署へ」「デザインは外注へ」と依頼を投げ、その結果を受け取るために順番待ちが発生していました。 でも、今では担当者がAIをパートナーに、80%程度の精度でよければ、その場で分析もデザインも完結できてしまいます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/ai2.jpg) 正直に申し上げると、このブログの記事もgeminiとの壁打ちによって作成しています。 どこまでgeminiが吐き出したものを利用しているかは内緒にしておきますが、ともかく、今日の仕事の現場では、AIがかつてないほどの「全ての作業を強力に推し進めるエンジン」となっているのは紛れもない事実だと思います。 ## **AI時代でも、(当面は)最後は人間が判断し、最終決定する必要がある** さて、AIによってこれだけ作業が高速化されると「意思決定もAIに任せたい」というニーズが生まれてきます。 ただ、現時点では、AIにそこまでの役割を負わせようとする人や組織はほぼないと思います。 その理由の一つ目は、精度は高まってきたものの、AIは時として間違った答えを平然と返してくる点です。 ここは20世紀に想定されていたAI(人工知能)の姿とは大きく違うところです。 SFに出てくるAIは、人間に対して決して嘘はつかないと描かれていました。 いずれにしても、今日のAIにおいて回答が正しいかどうかの確認作業は必須です。 そして、理由の二つ目ですが、AIは提案はしてくれますが、AIにその結果生じた責任をとらせることはできません。 最終的な判断は、引き続き人間が負っていく必要があり、この点はここ数年は変わらないでしょう。 ## **AIのスピードによって顕在化する「意思決定のスピードと質」の課題** さて、いよいよ本題です。 AIにより現場の作業スピードが劇的に上がるとどのような変化が起こるのでしょうか? これまで「作るスピードの遅さ」の影に隠れて見えていなかった、別の問題が炙り出されます。 それは、各組織の「意思決定のスピードと質」つまり「決める力」です。 現場の作業がAIで爆発的に加速したとしても、上司の判断や承認で1週間待たされるような旧来の組織では、AIの恩恵を製品開発の短縮化に活かすことができません。 AIを導入したのに、仕事が早くならない、という状況が現れて来るのです。 その理由は、かつて製造業に幅広く取り入れられ、生産性を大幅に押し上げた「制約理論(TOC:Theory of Constraints)」を使って簡素に説明できます。 ### **制約理論(TOC)とは?** イスラエルの物理学者のエリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した理論で、「全体のパフォーマンスは常にたった一つの制約(ボトルネック)によって決まる」という考え方です。 工場が出荷できる製品の量は、その工場の工程のどこかに存在するボトルネックに制約されます。 もし、工場の梱包の工程にボトルネックがあり、1日に商品を梱包できる量の上限が500個であるならば、他の工程がより生産性が高かったとしても、その工場が1日で生産できる製品は500個以上にはなり得ないのです。 ### **ボトルネックとなる「意思決定のスピード」** 現場の担当者が、仮にAIで今までの1週間分の成果を1時間で作りあげることができたとしても、「承認」に1週間待たされるのならば、顧客に価値を届けるスピードは1秒も速くなりません。 また、現場がAIの力をフル活用し、たくさんの成果を作り上げると、承認待ちの仕事、例えば上司や更にその上の上司の承認、事業部門の承認、従来型のガイドラインに則った品質保証プロセスなどが次々と積み上がっていきます。結果、現場の集中力を削ぎ、管理コストを増大させる大きな「負債」となります。 これは、トヨタ生産方式でいうところの「作りすぎ無駄」で、一番悪い無駄とされています。 まず最初に、従来までの「意思決定のスピード」がボトルネックになり得ます。 ### **学びを早め、より良い意思決定を行う** また、AIによって膨大に得られるようになったアイデアや仮説、試作品が、プロダクトやサービスに対して膨大な選択肢を提示します。 AIは100個のアイデアを一瞬で示してくれますが、残念ながら、その中から「今の我々がやるべき1個」を選ぶ苦しみまでは肩代わりしてくれません。 むしろ、選択肢が増える分、人間の「選ぶ力」の負荷は増え、その重要性は、以前より高まっているとも言えるでしょう。 多くの選択肢を整理し、何を試し、何を止めるのかを正しく判断する。 これには、早く学び、それを元にやり方を適用させていく力がより求められていくのです。 「早く学び、学んだ内容を元に、スピードだけでなく質の高い意思決定をする」 これがAIによって加速化した作業の中から、多くの価値を生み出すための重要な要素になる、と私たちは考えています。 ## **Scrum Inc. Japanのアジャイル研修で、素早い意思決定と行動が可能なチームを作る** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/agile4ai.jpg) 「早く学び、学んだ内容を元に、スピードだけでなく質の高い意思決定をする」 これを体現する考え方、マインドが「アジャイル」です。 アジャイルは、2001年に著名な17名のソフトウェア開発者により起草された、より柔軟で効率的な開発手法を見つけ出す活動の中で得た価値観をまとめた「アジャイルソフトウェア開発宣言」を元にしています。 > [アジャイルソフトウェア開発の原点:アジャイルマニフェスト誕生秘話](https://scruminc.jp/blog/5396/) 元々は、顧客にとってより価値の高いソフトウェアを届けるために、開発者が持つべきマインドを示すものでしたが、現在ではソフトウェア開発に留まらず、より価値の高いプロダクトやサービスを届けるための考え方、マインドとして幅広く支持されています。 1. **プロセスやツールよりも「個人との対話」** 2. **包括的なドキュメントよりも「動く成果物」** 3. **契約交渉よりも「顧客との協調」** 4. **計画に従うことよりも「変化への対応」** このように、アジャイルでは**「変化に適応しながら、顧客へより良い価値を提供し続けること」**を重視しています。従来のやり方では対応しきれなかった不確実性の高い環境の中でも、チームが協力しながら柔軟に進めていくことが、アジャイルの本質になります。 ### **Scrum Inc. Japanのアジャイル研修** スクラムの創始者であり、アジャイルソフトウェア開発宣言の共同提唱者の1人である、ジェフ・サザーランド博士の研究と実践を元とする研修は、単なる手法の伝達ではなく、素早い意思決定とそれを元に状況に合わせて機動的に機能するチームを作り上げる手助けになります。 - **認定資格スクラムマスター研修** この2日間の研修に、アジャイルを体現する機動的なチームためのノウハウが詰まっています。 > [Registered Scrum Master® Training](https://scruminc.jp/training/master/) - **認定資格プロダクトオーナー研修** 顧客価値の最大化と、素早く質の高い意思決定をするために必要なスキルを習得できます。 > [Registered Product Owner® Training](https://scruminc.jp/training/owner/) AIというアクセルを手に入れた今、その力をより効率的に使うために、アジャイルという「ハンドル」を手にしませんか? 執筆:木代 圭 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7514/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7514/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** agile, アジャイル --- ### [アジャイルとは?基本からわかりやすく解説](https://scruminc.jp/blog/6558/) **Published:** 4月 3, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/agile-1024x682.jpeg) 「アジャイル」という言葉を聞いたことがあるけれど、実際にどういうものかよくわからないという方も多いのではないでしょうか? アジャイルは、ソフトウェア開発だけでなく、今日ではさまざまな分野、業界で活用されている考え方です。しかし、その概念や進め方を理解するのは、初心者にとっては少し難しいかもしれません。 この記事では、アジャイルの基本、進め方、メリットをわかりやすく解説します。これを読めば、アジャイルがどういったものか、どう実践すれば良いかのヒントが見つかると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。 ## 目次 - [**アジャイルとは何か**](#section1) 1. [「アジャイル」という言葉の意味](#section2) 2. [アジャイルの起源とその考え方](#section3) 4. [**なぜアジャイルが必要とされるのか?**](#section4) 5. [**アジャイルによる進め方**](#section5) 1. [アジャイルによる進め方の原則](#section6) 2. [ウォーターフォールとの違い](#section7) 3. [アジャイルの代表的な手法](#section8) 7. [**アジャイルのメリット・デメリット**](#section9) 8. [**まとめ**](#section10) ## **アジャイルとは何か?** ### 1. **「アジャイル」という言葉の意味** アジャイル(agile)とは、日本語では「敏捷」や「素早い」と訳されるように、変化に素早く適応しながら価値を生み出す考え方を指します。 現代のような不確実さが多い時代においては、世の中の情勢や顧客のニーズは、様々な要因により日々変化します。 そうした中では、それらの状況に合わせ、物事を素早く柔軟に決定・変更し、実施していくことが必要で、それを実現する考え方として、アジャイルが注目されています。 アジャイルは、単なる「開発手法」ではなく、チームや組織全体の文化や働き方にも影響を与える考え方です。このため、アジャイルを導入することで、組織全体の進化を促す可能性を秘めています。アジャイルを実現するための具体的な手法としては、スクラム、XP、カンバンなどがよく使われます。これらの手法はそれぞれに特徴がありますが、共通して「**早く、頻繁に、柔軟に**」成果を出すことを目指しています。 ### 2. **アジャイルの起源とその考え方** アジャイルという言葉が広まったきっかけは、[アジャイルソフトウェア開発宣言](https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html)(Manifesto for Agile Software Development、以下、アジャイルマニフェスト)です。 このアジャイルマニフェストは2001年に17人のソフトウェア開発者たちが、より柔軟で効率的な開発手法を見つけ出す活動の中で得た価値観や考え方をまとめたものです。(その誕生秘話について知りたい方は、[こちらの記事](https://scruminc.jp/blog/5396/)をご参照ください。) > [アジャイルソフトウェア開発の原点:アジャイルマニフェスト誕生秘話](https://scruminc.jp/blog/5396/) アジャイルマニフェストでは以下4つの価値がまとめられています。 #### **・プロセスやツールよりも個人と対話を** 素晴らしいプロダクトを作るためにはプロセスやツールも大事ですが、最も大切なのは**「それを使う人たち」**です。 どれだけ優れたツールを導入しても、コミュニケーションが不足していれば、適切な意思決定はできません。チームメンバー同士が積極的に対話し、状況に応じて柔軟に対応していくことが重要になります。 #### **・包括的なドキュメントよりも動くプロダクトを** 実際に動くものを作り、そこから得たフィードバックを活かして改善を重ねることを優先します。もちろん、必要なドキュメントは作成します。書いても読まれないようなドキュメントを一律に作成するようなことはしません。 #### **・契約交渉よりも顧客との協調を** 従来のやり方では、最初に要件を決め、それに沿って進めることが一般的でした。しかし、実際には仕事が進むにつれて顧客のニーズが変わることもあります。そうした変化に対応できるよう、契約の範囲内で作業を進めるだけでなく、顧客と密に連携しながら、より良いものを作ることを大切にします。 #### **・計画に従うことよりも変化への対応を** 仕事を進めるうえで計画は必要ですが、最初に決めた通りに進めることが目的ではありません。市場の変化や顧客のフィードバックに適応しながら、状況に応じて柔軟に計画を見直し、最善の方法を模索していくことが大切です。ただし、これは「計画を立てなくてよい」という意味ではなく、むしろ変化を前提とした計画を立てるという考え方が求められます。 --- このように、アジャイルでは**「変化に適応しながら、顧客へより良い価値を提供し続けること」**を重視しています。従来のやり方では対応しきれなかった不確実性の高い環境の中でも、チームが協力しながら柔軟に進めていくことが、アジャイルの本質になります。 ## **なぜアジャイルが必要とされるのか?** 近年、多くの企業がアジャイルを取り入れていますが、その狙いは主に以下の2点です。 ### **変化の激しい時代に対応するため** 現在は市場の変化が速く、長期的な計画を元に仕事を進めることのリスクが高くなってきています。 ・顧客のニーズが頻繁に変わる ・新しい競合が次々に登場する ・技術の進化が早いこうした状況では、最初に作った計画の通りに進めるのではなく、状況に応じて柔軟に対応することが求められます。 アジャイルは、このような環境の変化に素早く適応できる考え方、価値観を提供してくれます。 ### **顧客価値を最大化して素早く届けるため** 前述の通り、市場の変化が早く、顧客のニーズも頻繁に変わる今日においては、常に顧客と向き合い、顧客がその時々で求める価値を届け続ける必要があります。 顧客に対して素早く価値を届け続け、こまめにフィードバックを受けながら顧客の望むものに近づけていく。 その姿勢の大切さを、アジャイルは示してくれています。 --- アジャイルの考え方は、もともとソフトウェア開発の現場で生まれましたが、今ではマーケティング、製造業、人事、教育など、ソフトウェア開発に限らない、さまざまな分野で活用されています。 ## **アジャイルによる進め方** ### 1. アジャイルによる進め方の原則 アジャイルによる進め方は、変化に適応しながら、顧客へより価値の高いものを素早く提供することを重視しています。そのため、次のような原則に基づいて進められます。 まず、短いサイクルで「計画・実行・ふりかえり」を繰り返し、継続的に改善することが重要です。従来のように一度決めた計画の通りに進めるのではなく、状況の変化に応じて優先順位を見直し、最も価値のあるものを顧客へ提供できるよう調整します。 また、顧客やチームの協力とコミュニケーションを重視し、対話を通じて柔軟に進めることもアジャイルの基本です。計画やドキュメントよりも、実際に動くプロダクトを作りながら顧客からフィードバックを得ることが優先されます。フィードバックを得ることで顧客のニーズに応じて適宜調整を加えながら、より良い成果を目指します。 ### 2. **ウォーターフォールとの違い** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/agile-waterfall-1024x512.jpeg) アジャイルを理解するために、従来の仕事の代表的な進め方であるウォーターフォールモデルと比較し、具体的にどのような違いがあるのかをまとめてみました。 ウォーターフォール アジャイル 進め方の違い 仕事を「要件定義→ 設計 → 実装 → テスト → リリース」といった工程に分け、順番に順序立てて進める、前の工程への後戻りはほとんどしない。 仕事を短い期間(イテレーションやスプリント)で区切り、その中で計画、実施を行う。区切りごとに少しずつ成果物を作り出し、それらを積み上げて完成させる。 柔軟性と変化への対応 最初にゴールまでの詳細な計画を立て、それをなるべく変更しないように進める。 顧客の要望や状況に合わせ、必要に応じて途中であっても要件の変更を行う。この変更によって、リリースまでの期間が変更されることもある。 コミュニケーションの違い 開発チームと顧客などの関係者とのコミュニケーションは主に工程フェーズの区切りごとに行う。このため、開発の途中で期待とズレが生じても、気付くのが遅れる場合がある。 定期的な集まりを通じて、チーム内や顧客などの関係者とのコミュニケーションを頻繁に行う。このため、認識のズレを早期に修正し、方向性を素早く調整することができる。 *このように、ウォーターフォールは計画に沿って着実に進める*やり方*であり、アジャイルは変化に対応しながら柔軟に進める*やり*方です。どちらが優れているというわけではなく、プロジェクトの特性や目的に応じて適切な手法を選ぶことが重要です。変化が少なく、仕様が明確なプロジェクトではウォーターフォールが適している一方、環境の変化が激しく、素早い改善が求められる場合はアジャイルが効果を発揮します。* ### 3. **アジャイルの代表的な手法** アジャイルは特定のやり方ではなく、変化に対応しながら価値を生み出すための考え方ですが、それを実践するための手法はいくつかあります。特に、**スクラム、カンバン、XP(エクストリーム・プログラミング)**は代表的なアプローチとして広く使われています。 それぞれの特徴を見ていきましょう。 #### **スクラム(Scrum)** スクラムは、アジャイルの中でも特に**チームでの協力と継続的な改善**にフォーカスしたフレームワークです。 短い期間(スプリント)を繰り返しながらスプリントごとに計画・作業・ふりかえりを行い、継続的に改善を重ね、顧客の価値を高め続けていきます。 チームで協力して進める仕事、変化が多い環境や短期間で成果を出したい場合に適しています。 #### **カンバン(Kanban)** カンバンは、視覚的に作業を管理し、無駄なく業務を進めるためのフレームワークです。 ボードと付箋を使って作業の進捗状態を管理し、進行中の作業量を制限(WIPを制限)して**継続的なフローを最適化する**のが特徴です。 作業の詰まりやボトルネックを発見しやすく、継続的な改善を進めやすい方法です。 運用・保守など、継続的に作業が発生する業務やチームの作業状況を可視化して改善したい場合に適しています。 #### **XP(エクストリーム・プログラミング)** XPは、特に**ソフトウェア開発における品質向上**や、**変化に適応しながら価値あるソフトウェアを継続的に提供すること**を目的とした手法です。 テスト駆動開発(TDD)、ペアプログラミング、継続的インテグレーションなどを取り入れ、コードの品質とチームの生産性を高めることを目的としています。特に、頻繁なリリースとフィードバックのサイクルを重視する点が特徴です。 品質を重視するソフトウェア開発や、小規模チームでの開発に適しています。 --- これらの手法は、**プロジェクトの性質やチームの状況に応じて適切なものを選ぶことが重要**です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/AdobeStock_582624629-1024x683.jpeg) ## **アジャイルのメリット・デメリット** アジャイルには多くのメリットがありますが、一方でデメリットや向いていないケースもあります。 ### **メリット** ◯ **変化に柔軟に対応できる** - 市場の変化や顧客のフィードバックを受けて、素早く軌道修正が可能 - 長期的な計画に縛られず、優先度を適宜見直せる ◯ **早い段階で価値を提供できる** - 段階的に開発・改善を進めるため、初期段階から成果を出せる - 「動くもの」を提供し、フィードバックをもとに改善できる ◯ **チームの主体性が高まり、モチベーションが上がる** - 自分たちで計画を立て、仕事を進めるため、責任感と達成感が生まれる - 継続的に振り返りを行うことで、チームの成長につながる ### **デメリット** △ **チームの自律性が高い人たちで構成する必要がある** - アジャイルでは、メンバーが主体的に動くことが前提 - 経験が浅いチームだと、意思決定や進め方に迷うことがある △ **コミュニケーションが重要で、適切に行われないと機能しにくい** - チーム内外で頻繁にやりとりをする必要がある - リモート環境では、特に意識的な情報共有が必要 **向いていないプロジェクトもある** - **要件が明確に決まっていて、変更の余地がないプロジェクト**(例:法規制対応) - **長期間の計画や契約が厳密に決まっているプロジェクト**(例:固定スコープの請負開発) - **予算や納期の厳密な管理が求められるプロジェクト**では、アジャイルの柔軟性が逆に負担になることがある ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/AdobeStock_652667725-1024x683.jpeg) ## **まとめ** アジャイルは、**変化に柔軟に対応しながら、価値のある成果を継続的に生み出す考え方**です。 特に、 **・ 短いサイクルで振り返りと改善を繰り返すこと ・ 顧客と密なコミュニケーションを取り、顧客にとって価値の高いものを提供し続けていくこと ・チーム内はもちろん、顧客とも協力しながら進めること** が、アジャイルの成功には欠かせません。 また、アジャイルは価値観や考え方であり、仕事をアジャイルに進めるためには、適切な方法論を学び、実践することが不可欠です。スクラムをはじめとするアジャイルの手法を活用することで、チームは効率的に仕事を進め、より良い成果を出せるようになります。 アジャイルに興味がある方は、まずはこれらの方法論を学び、チームで小さく試してみることから始めてみてはいかがでしょうか? ## より深く学びたい方へ スクラムはソフトウェア開発にとどまらず、新規事業開発、マーケティング、コーポレート部門にも広がるアジャイルの代表的フレームワークです。ルールはシンプルですが、知識だけではわからない世界がここにあります。世界基準の知識を、Scrum Inc. Japanのアジャイル研修で——確かな一歩を、私たちと共に踏み出しませんか? > [Registered Scrum Master® Training](https://scruminc.jp/training/master/) 執筆:梅澤 友紀 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6558/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6558/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** agile, アジャイル --- ### [経営体制移行に関するお知らせ](https://scruminc.jp/blog/7486/) **Published:** 4月 1, 2026 **Author:** takeuchitoru **Content:** Scrum Inc. Japan株式会社は、2026年4月1日付で経営体制を刷新し、CEO 荒本実が退任、新たに田原裕宣がCEO、内山遼子がCOOに就任したことをお知らせいたします。 Scrum Inc. Japanは、日本におけるScrum Inc.のパートナーとして、認定研修の提供をはじめ、組織全体のアジリティ向上に向けた支援を展開してまいりました。これまでに延べ15,400人以上に認定資格研修を提供し、多くの企業変革を支援してまいりました。 近年、AI活用を前提とした企業経営が加速するなか、現場への適切な権限委譲のもとで迅速に実行と学習を重ね、環境変化に応じて戦略を柔軟かつ継続的に進化させる力、すなわち組織全体のアジリティが、企業競争力を左右する重要な要素となっています。 こうした時代背景のもと、当社は日本を代表する大企業を中心に、各社の成長戦略や現状に寄り添いながら、企業ごとの文化や組織風土への深い理解に基づいて、事業運営基盤のアジリティ向上を着実に支援してまいりました。 今後は新たな経営体制のもと、これまで培ってきた知見と実績をさらに発展させ、現場のアジリティ向上にとどまらず、経営・事業・組織文化の変革を一体で実現するパートナーとして、組織全体のアジリティ向上に向けたコンサルティングおよび組織変革の推進に、より一層注力してまいります。これにより、日本企業の持続的な成長と競争力強化に貢献してまいります。 今後とも、Scrum Inc. Japan株式会社へのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/04/89e30e99da7f7835d08bd40f9a36f354-1024x819.jpeg)新体制発足に伴うScrum Inc.との交流の様子(左から JJ ササーランド、田原CEO、内山COO、ジェフササーランド博士) ## **Scrum Inc. からのメッセージ** ### JJ ササーランド(Scrum Inc. CEO) Scrum Inc. Japanは、アジリティが文化や海を越えて、測定可能な事業成果へとつながることを示す力強い実例です。新たなリーダーシップチームのもとで、その勢いをさらに発展させ、組織を次の高みへ導けることを大いに楽しみにしています。これは、Scrum Inc. とScrum Inc. Japanの協働における新たな章の始まりです。アイデア、イノベーション、そして学びを共有し合うことで、世界中のリーダーに価値を届ける私たちの力はさらに強くなっていくでしょう。 ### ジェフ・ササーランド博士(スクラム共同考案者、Scrum Inc. 創業者) 日本は、チームワーク、知識創造、そして継続的改善について私たちが考えるうえで、根幹となる役割を果たしてきました。知識創造企業に関する野中郁次郎教授の研究から、カイゼンに根差した深い文化的土壌に至るまで、Scrumの背景にある多くの考え方は日本と強く共鳴しています。私は、Scrum Inc. Japanの新しいリーダーシップチームが、その流れを力強く引き継いでいくことを大いに確信しています。 ## **新経営陣プロフィール** ### **CEO 田原 裕宣(たはら・ひろのぶ)** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/04/ed324755a37a2d27d457a89271549010-300x300.jpeg)1999年に旧KDDへ入社後、大企業・官公庁向けのネットワーク提案・構築に従事。2003年よりシステム開発のPM・アーキテクトとして、法人向けストリーミングサーバ・ホスティングサービスの開発、auひかり向けIPTV/VODシステム開発、ビデオパス(現TELASA)の初期開発など、通信・メディア領域のサービス開発を牽引。2015年以降は法人向けプロダクト開発におけるアジャイル推進に携わり、KDDIにおけるオフショア開発導入拡大を担う。2022年からはKDDIアジャイル開発センター株式会社へ出向し、グループ外顧客案件の拡大に取り組む。2026年4月1日付でScrum Inc. Japan株式会社CEOに就任。 ### **COO 内山 遼子(うちやま・りょうこ)** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/uchiyama-248x300.png)株式会社リクルートに入社後、新規プロダクトの顧客開発および営業推進をリードし、マネジャーとして人材育成にも従事。その後、株式会社グロービス法人部門に参画し、幅広い企業に対する次世代リーダー育成や自律型組織への変革支援、自組織のマネジメントを担う。これらの経験を通じて、組織変革の実現には、人材育成や意識変容のみならず、組織構造そのものの変革が不可欠であると確信し、2022年よりScrum Inc. Japanに参画。大企業を中心とした成長戦略実現に向けた組織変革に伴走し、現場から経営陣まで組織全体への支援を行う。書籍『成長を支援するということ』監訳。2026年4月1日付でScrum Inc. Japan株式会社COOに就任。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7486/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7486/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** お知らせ, スクラム, 働き方 --- ### [Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修開催のお知らせ(2026/03/11〜13)](https://scruminc.jp/blog/7413/) **Published:** 2月 16, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/rsmpo_door_head.jpeg)3日間でスクラムを集中して学べる、Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修(Registered Scrum Master and Product Owner Training)を、 **2026/03/11(水)〜2026/03/13(金)** の3日間、KDDI Digital Divergence カンファレンスルーム(東京 虎ノ門)で再び開催します。 Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修(Registered Scrum Master and Product Owner Training)は、同スクラムマスター研修(Registered Scrum Master)同プロダクトオーナー研修(Registered Product Owner)の二つのコースの内容を凝縮し、1チームのスクラムで必要な知識やノウハウを3日間で学べる内容となっています。 スクラムを学んで業務に活用したいと考える様々な会社の参加者様と、同じ会場で熱気を共有しながら議論し、共に学ぶことができます。 ・組織やチームの中でスクラムを推進するキーパーソンとして、スクラムの全貌を短期間で学びたい。 ・短い期間でスクラムマスターとプロダクトオーナーの責任や役割を理解したい。 ・機能するスクラムチームを素早く立ち上げたい。 そんなニーズをお持ちのお客様に、本コースは最適です。 年度末に3日間集中してスクラムを学び、新年度のスタートダッシュを切りましょう! [お申し込みはこちら](https://scruminc.jp/training/scrum-courses/?eventtemplate=13-registered-scrum-master-and-product-owner-onsite&event=223) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7413/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7413/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [SIer・コンサルを経て、Scrum Inc. Japanでアジャイル組織変革に挑む理由
― Scrum Inc. Japan 社員インタビュー/入澤さん](https://scruminc.jp/blog/7277/) **Published:** 1月 26, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** [採用情報はこちら](/about-us/hiring/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_07.jpg) 今回は、Scrum Inc. Japanで、アジャイル組織変革の仕事に従事しているメンバーをご紹介します。 入澤さんは、大手システムインテグレーター(以後SIerと記載)、総合系コンサルティングファームを経て、現在、Scrum Inc. Japanで働いています。 入澤さんがどのような経緯でScrum Inc. Japanに辿り着いたのか? 入社して感じたことや、今の仕事のやりがいなどをご紹介します。 **聞き手:**木代 圭 ### **聞き手: まずは自己紹介をお願いします。** 入澤亮太です。現在38歳です。 2011年から大手SIerでシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、2019年からは大手コンサルティングファームにてマネージャーとして変革支援に従事。 2024年にScrum Inc. Japanにジョインした現在は、アジャイル変革のコーチ・コンサルタントとして活動しています。 ### 聞き手: 最初のキャリアであるSIerではどのような仕事を経験しましたか? 製造業向けの業務システム開発における業務アプリ開発のリードやプロジェクトマネジメントなどを経験しました。 特に長く関わったのは製薬業界向けの開発で、主には顧客管理システムや、営業支援システムなどの構築に携わっていました。 これらのプロジェクト経験から、多くのことを学びました。 顧客が実現したいことをシステムに落とし込む設計、品質管理の考え方、開発に関わる人たちとのコミュニケーションなど、開発における基礎を掴めたと感じています。 ### **聞き手: お仕事の中で、特に気をつけていたこと、大切にしていたことは何ですか?** 最も大切にしていたのが、顧客ニーズを捉えることです。 顧客の課題を解決するシステムを届けることですから、実際にシステムを使う現場の方々の意見や要望、組織として達成しようとしていることを深く理解することがとても重要です。 ただ、当時のSIerの立場からは、委託元である製薬会社のシステム部門やオペレーション統括部門から先の関係者に到達することは容易ではありませんでした。 エンドユーザーであるMRや現場の人たちが、どのようにシステムを利用していて、売り上げや顧客エンゲージメントの向上にどう役立っているか/いないか、生の声を直接お伺いする必要を感じていたものの、なかなか実現できずにいました。 結果として、自分が開発した機能が廃止されたことがあり、非常に悔しい思いをしました。 お客様が本当に必要としていた機能を自分は提供できていなかったんだな、と。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_01.jpg) その後、幸運にも、製薬会社の全社IT部門に常駐できる機会があって、そこで長く仕事をすることになり、それは私にとって、非常に良い経験でした。 顧客組織内でシステム利用者や担当者と会話できるため、その要望の背景、日々の活動における本質的な困りごとなどが立体的に見ることができました。 さらに、テクノロジー戦略を検討する方々とも話していく中で、個別最適ではなく、ビジネス戦略との整合性や、システム全体の有効性・効率性も鑑みて判断することが、重要であることに気づかされました。 ### **聞き手: 現在の仕事にもつながる、アジャイル・スクラムという考え方には、どのような経緯で出会ったのですか?** ビジネスとITの距離感や事業会社とベンダーの受発注関係に問題意識を感じていた時期に、アジャイルの研修を受講したことがきっかけです。 アジャイルがビジネス側も開発側もチーム一丸で顧客と協調しながら価値を生み出していく仕事の進め方であることに強い共感を覚えました。 また、元々、チームで協力しながらモノを作り上げるということが好きだったのですが、チームの集合知によって掛け算のようにアイデアが出る、チームが自らのプロセスを見直し、改善しながら成長していく、そんな変化を促す仕組みがアジャイル・スクラムにはあるように感じました。 ですので、今後のキャリアでアジャイルの考え方を体現するような仕事をやっていきたいと漠然と考えるようになりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_02.jpg) ### **聞き手: その後、コンサルティングファームに転職されたと思うのですが、どのような仕事をしていたのですか?** ITストラテジー領域で活動し、クラウドアーキテクチャ刷新に伴う事業変革の構想策定/定着化、新規事業開発の成功モデル化など、変革支援を数多く経験してきました。 大規模な変革の現場では、顧客の全体像を俯瞰し、表面化していない課題を掘り起こす姿勢が求められます。 これまで大手企業の案件に携わる中で、複雑なステークホルダー間の利害を調整し、状況を可視化・整理しながらプロジェクトを推進する役割を担ってきました。 事業開発の視点を持ち、現場のプロセス設計から上層部の承認獲得まで、泥臭く合意形成を積み重ねる。こうした「全体最適を見据えた推進力」こそが、不確実な状況下で変革を前に進め、組織に新たな価値を定着させるために不可欠だと実感しています。 ### **聞き手: コンサルティングファームに転職し、感じたこと・学んだことはどんなことでしょうか?** まず突きつけられたのは「自分の思考がいかに表層的だったか」ということでした。 顧客企業の目指すべき方向性を定め、言語化する。そのために、経営層から現場まであらゆる階層の方々と対話し、外部環境も踏まえて本質的な課題を浮き彫りにする。さらには、それに基づいた「次の一手」を仮説として組み立て、示唆を提供していく。 こうした徹底的な思考の深掘りと、複雑な関係者を巻き込みながら、実行できるアクションへと具現化していくスピード感は、この環境で徹底的に叩き込まれました。 また、周囲には各分野のエキスパートが揃っており、プロフェッショナルと切磋琢磨しながら顧客の難題に挑むことに、非常に醍醐味を感じました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_03.jpg) ### **聞き手: アジャイルに関わる仕事をしたいという想いを、コンサルティングファームの仕事のなかで実現する機会はありましたか?** はい、電機メーカーでの新規事業創出や、製薬会社での顧客志向への転換など、様々な業界でアジャイルを軸に組織変革を支援する機会に恵まれました。 特に、ある保険会社におけるアジャイル変革支援での経験が強く印象に残っています。 そこでは、市場ニーズの変化が早く、顧客の競合他社も類似商品を生み出す中で、商品企画開発リードタイムを従来の半分に短縮することが目標になっていました。 この目標に向けて、顧客の変革チームとタッグを組み、日々試行錯誤しながらも小さな成功を積み重ねて少しずつ前進させていきました。 企画開発業務の流れを可視化してからボトルネックを特定したうえで、開発ベンダーを含めたワンチーム・協調型の業務推進ができるような仕掛けを用意したり、企画検討のキーマンを巻き込みながら手戻りを減らす運営を作ったり、あるいは個々のチームでうまくいったアプローチや活動を広めて賛同者を巻き込んだりと。 結果として目標を達成でき、最終的にはその会社の社長賞を受賞するほどの成功を収めました。 個人的に一番の喜びになったのは、ご支援していたチームのメンバーが明らかに今までよりも前のめりで取り組まれていたことです。 「常にチームや関係者とゴール感を合わせられ、自信を持って進められるようになった」、「自分が提供している仕事の意義を感じられた」という声を聞くことができました。 ### **聞き手: そこからScrum Inc. Japanにジョインしようと思った理由は何だったのですか?** 様々な企業でのご支援経験から、アジャイルは、組織が継続的に価値を提供していく上で欠かせない考え方だと強く感じていました。 このアジャイルを体現するスクラムやその組織運営のフレームワークを考案したScrum Inc.の知見を最大限活用でき、国内で豊富な組織変革の実績を持つScrum Inc. Japanであれば、それらを実践できることに大きな魅力を感じました。 またScrum Inc. Japanは、単にスクラムを教えるのではなく、アジャイルを軸に企業全体の変革を支援している会社です。経営や組織に深く入り込みながら変革を進めるスタイルは、これまでのコンサルティング経験を活かせるし、もっと言えば強く求められていると感じ、ジョインを決めました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_04.jpg) ### **聞き手: Scrum Inc. Japanに転職してよかったことは何ですか。** **一番大きいのは、顧客企業の経営層と直接向き合い、意思決定そのものに関われることです。** 単にトレーニングやワークショップを提供して終わるのではなく、経営層や部門長の方々と対話しながら、組織戦略の方向性やそれに沿った組織デザインを一緒に考え、実行まで伴走できる。この距離感は、Scrum Inc. Japanならではだと思います。 顧客から得られた一次情報をもとに、必要な知見はグローバルを含めた豊富なナレッジにアクセスし、関係者から自らフィードバックを求めながら思考を深めていける環境があります。 そして、その情報を踏まえて「次に何をするか」「どう変革を進めるか」を、顧客と一緒にアップデートしながら自律的に意思決定できる。この裁量の大きさとスピード感は、想像を大きく超えていました。 また、Scrum Inc. Japanでは、変革を“設計する”だけでなく、**実際に変革を担うリーダーシップチームの運営そのものに深く関わります。** 優先順位を組み替えながら、現場と経営をつなぎ、試行錯誤を重ねて実行していく。こうしたリアルな組織変革の経験を、複数の企業案件で積める環境は決して多くありません。 もう一つ大きな魅力は、**顧客の「強み」や変革への「想い」を起点に寄り添うカルチャー**です。 正解を押し付けるのではなく、顧客自身が前向きに変化を捉えられるよう伴走する。その結果、支援した顧客がアジャイルやスクラムの価値を実感し、他社へと広げてくれることも少なくありません。 Scrum Inc. Japanが提供している研修プログラムやコミュニティイベントなどを通じ、複数企業のエグゼクティブや変革推進者が集まり、実践知を持ち寄って議論を深めていく。社内では孤独になりがちな「変革」を、横のつながりの中で互いに鼓舞しあう場作りができることに、大きな価値を感じています。 こうした環境で、経営・組織変革に本気で向き合えることを、とても誇りに思っています。 ### **聞き手: 最後に、入澤さんが求める人材像について教えてください。また、そのような人へ、メッセージをお願いします。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_05.jpg) **経営層と相対しながら組織変革のサポートを自らドライブしていきたい人**には、大きな機会を感じられる環境だと思います。 **組織の課題を紐解いて対応案を言語化して顧客と共に検証していける人**、そして**成長マインドを持って、新しいことを学びたい、自分の経験を広げたいと考える人**とぜひ一緒に働きたいです。 Scrum Inc. Japanには、自分自身の研鑽はもちろんですが、まわりの人のスキルや経験から学び、新たなスキルを獲得することを応援する文化があります。 私自身も、自分が経験してきた分野以外のことは知らないことがたくさんあります。 是非とも新たな業種、分野の知見を持つ人に参加してもらい、ともに学びながらスキルを広げていきたいです。 Scrum Inc. Japanは、研修やワークショップを通じてスクラム・アジャイルを伝え、会社や組織の変革を支援をする会社ですが、**スクラム・アジャイルの知識は入社後に学ぶことができますので、必須ではありません。** 一方、**アジャイルやスクラムの価値観に共感**できないと、その学習や実践などのその後のアクションに繋げられないと思います。 アジャイル・スクラムをご存知ない方で、Scrum Inc. Japanに入社したいと思う方は、是非研修などでその価値観に触れ、事前に自分の考え方とあっているかどうかを確認して欲しいです。 これをご覧になっているあなたと、一緒に働けることを楽しみにしています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_06.jpg) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7277/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7277/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スプリント300を記念して、私たちがここまで来た道のりを辿ってみる](https://scruminc.jp/blog/7223/) **Published:** 1月 8, 2026 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** 気づけば、スプリント300。 この数字を見ると、ここまで本当にいろんなことがあったな..と思わず立ち止まってしまいます。 私たちの会社は、もともと8人のチームから始まりました。 創業してすぐの頃、まだ色んなことが整っていないまま、8人だけで最初のスプリントを回しはじめたのが、スプリント1です。 その後、仲間が増え、事業も広がり、複数チームで仕事を進めるようになりました。でも、スプリントの数字はチーム毎ではなく全社共通で更新し続けてきました。 つまり、スプリント300というのは、私たちScrum Inc. Japanが300回目の検査と適応を続けてきたという証になります。 そう思うと、この数字が持つ重さを改めて実感します・・・! 今日はせっかくの記念なので、私たちがこの300スプリントのあいだに歩んできた道のりをふりかえります。 ## 目次 - [**スプリント1〜50(2019年4月〜2020年3月):手探りで走り出した、8人のスプリント**](#section1) - [**スプリント51〜100(2020年3月〜2021年5月):正解のない世界で、スクラムを信じた日々**](#section2) - [**スプリント101〜150(2021年6月〜2022年6月):スケールする中で、文化を言葉にした時期**](#section3) - [**スプリント151〜250(2022年7月〜2024年10月):人が増え、チームが増え、できることが広がった頃**](#section4) - [**スプリント251〜300(2024年10月〜2025年12月):変わり続ける市場と、変わり続ける私たち**](#section5) - [**さいごに:検査と適応は、これからも続く**](#section6) ### **スプリント1〜50(2019年4月〜2020年3月):手探りで走り出した、8人のスプリント** 創業直後の私たちは、事務フローも制度も整っていないまま、忙しい毎日が始まりました。 この時はただひたすらに、「スクラムを広げていくぞ!」という夢と希望を原動力に駆け抜けていた気がします。 「お客様にスクラムを広めるためには、まずは自分たちもスクラムを実践していく必要があるよね」という想いから、8人1チームでスクラムを組み始めました。 チームで働くために、チームビルディングやワーキングアグリメント作りに取り組んだのもいい思い出です。 スプリントが始まってしばらくは、ただ自分たちの仕事を必死に回しながらも、「私たちはどういうチームでありたいか、どういう会社でありたいか」をたくさん議論しながら過ごしていた記憶があります。 当時の会社のミッションは、 “Scrum Inc. Japan team will make all the APAC companies happier and richer.” スクラムを通してアジア太平洋全体をもっと元気にしたい、そんな大きな夢を本気で語っていました。 その夢をどうやって実現するか?をみんなで集まってビジネスモデルキャンバスを書きあったりもしました。 ![Scrum Inc. Japanの当時のミッション](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/IMG_1285_Original-1024x383.jpeg)その一環として、「スクラム」の導入を通じて、日本企業のデジタルトランスフォーメーションを加速するために[デロイト トーマツとの協業](https://scruminc.jp/blog/2279/)を発表しました。 2019年11月には、スクラムの父、ジェフ・サザーランド博士、そして、スクラムの祖父、野中郁次郎先生をはじめ、世界中からスクラムを実践するリーダーを東京に招き、1日のワークショップ型カンファレンスScrum Interaction 2019を開催することも出来ました。 ![scrum interantion2019開催](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/0169-1024x682.jpeg)※会場にて。左から荒本実社長、野中郁次郎先生、ジェフ・サザーランド博士、平鍋健児さん ・・・と、ここまで書くと最初からうまくいっているように見えるかもしれませんが、そんなことはありませんでした。 例えば、社内のプロセスを作ろうとすると、ついしっかりしたものを作り込もうとしてしまい、「全然アジャイルじゃない!」という声が飛び交い、激しい議論を繰り返すこともしばしば・・・ やはり、知識として知ることと、実践することは全然違っていて、それは当時も今も日々向き合い続けているテーマです。 ### **スプリント51〜100(2020年3月〜2021年5月):正解のない世界で、スクラムを信じた日々** スプリントを重ねて、チームも少しずつ成長して行った頃、全世界が思いもよらない事態に巻き込まれました。 新型コロナウイルスの世界的なパンデミックです。 当時、私たちが提供していた研修は全て対面型のオンサイト研修でした。 開催予定だった研修のキャンセル対応に追われながら、この予測不能な事態の中で、私たちの事業をどう続けていくのか、答えの見えない日々が続きました。 そんな状況の中で私たちは一気にフルリモートへと舵を切ります。 創業当初からリモートワークが出来る体制の構築は整えていたものの、全員がフルリモートになるのはこの時が初めてでした。 物理的なホワイトボードはオンラインホワイトボードへ。 当時使い始めた Miro のボードには、「Mural便利」「通勤のない朝の時間」なんてコメントがレトロとして残っています。 ![Miroでのレトロの様子](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/bce4853939d0311ecbb9263aa97cc623-1024x380.png)コロナ禍の中でも少しずつ仲間が増え、チームの形も変わりました。 コーポレート業務のプロセスを強化するために”Teal チーム”を立ち上げ、トレーニング研修提供やスクラム導入のコーチング支援に注力する”Prime チーム”と役割を分けることに。 ![チームが2つになった](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/5.png) 私たちが提供する研修も、オンライン開催へと移行していきました。 「ただオンラインに切り替える」だけでは、これまで大切にしてきた学びの質や、受講者との関係性は守れない。 そう考え、受講者がエクササイズを実施する場面では少人数に分け、各チームにトレーナーを配置する形へと工夫を重ねました。 その結果、 「些細なことでもすぐにトレーナーに相談できた」 「スクラムマスターとしての在り方を、間近で見ることができた」 といった声をいただけるようになり、オンラインであっても“対面と変わらない価値提供”ができるようになりました。 この時期はコロナという未曾有の非常事態の中でも、「今、自分たちにできることは何か?」を問い続けながら、少しずつ検査と適応を繰り返して前に進んでいました。 ### **スプリント101〜150(2021年6月〜2022年6月):スケールする中で、文化を言葉にした時期** Scrum@Scale を活用した組織変革支援に本格的に注力するため、新たに”Dream チーム”を結成しました。 これにより、私たちは3つのチーム体制で活動するようになります。 ![チームが3つになった](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/4.png) あわせて、[Scrum@Scale Practitioner 研修](https://scruminc.jp/training/scale/) の提供もスタート。 個人やチームだけでなく、「スクラムで組織全体をどう変えていくか」というテーマに、より深く向き合うフェーズへと進んでいきました。 一方で、会社が成長し、仲間が増えていく中で、価値観の違いやコミュニケーションの難しさが表面化し、心理的安全性を高め、誰もが安心して働けるようにするため、改めて大切にしたい価値観を言語化する必要性を感じるようになっていきました。 そこでスクラムマスターチームを中心に、カルチャーコードの策定に取り組みました。 役職や経験年数、性別に関わらず、一人ひとりの声が尊重され、安心して意見を伝えられること。 多様な立場や視点が組織の底力となること。 この取り組みを通して「会社として、どんな文化を大切にしていきたいのか」を全員で考え直す、とても良い時間となりました。 完成したカルチャーコードは、現在も半年に1回行う(2026年1月時点)360度評価のタイミングでカルチャーコードに沿った行動ができているかを振り返り、お互いにフィードバックを行う機会を設けています。 ![Scrum Inc. Japanのカルチャーコード](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/9d3f02de0f1b5175792f9e582a16917d-1024x577.png)### **スプリント151〜250(2022年7月〜2024年10月):人が増え、チームが増え、できることが広がった頃** 研修提供やコーチング支援を担ってきた Prime チームは、チーム人数が増えてきたこともあり、“lighthouse チーム”と”unicorn チーム”に分かれ、それぞれの専門性や役割に、よりフォーカスする体制へと移行しました。 その後でマーケティングや研修コンテンツを強化するために”Ducks チーム”が新たに生まれ、私たちは5つのチームで活動する組織へと成長していきました。 ![チームが5つになった](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/2.png) 新たに[ RAT(Registered Agile Testing)研修](https://scruminc.jp/training/agile-testing/)や[RSTM(Registerd Scrum Team Member)研修](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-team-member-rstm/)の提供を開始するなど、スクラムマスターやプロダクトオーナーだけでなく、開発者向けの研修を提供できるようになりました。 また、外部との接点も大きく広がった時期でした。 2022年には [Scrum Interaction 2022](https://www.youtube.com/playlist?list=PLBTHKObCOV2TtdEYNoLKbIuA_WSes5jhL) を開催し、“スクラムの祖父”こと竹内弘高先生や、経営学者の入山章栄先生をお招きし、オンラインを通じて1,000人以上の方にご視聴いただく機会をつくることができました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/08/Interaction2022_SIJ_HP_03-1024x683.png) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/IMG_1170-1024x768.jpg)Scrum Interaction 2022を終えて、登壇者とスタッフで記念撮影 さらに Agile Japan では、JJ・サザーランド氏がクロージングキーノートに登壇。 生成AIとスクラムといった新しいテーマへの関心が高まっていることを私たち自身も強く感じるようになりました。 ### **スプリント251〜300(2024年10月〜2025年12月):変わり続ける市場と、変わり続ける私たち** この時期は社員の活躍の場もさらに広がっていきました。 弊社アジャイルコーチが Agile Japan に登壇し、「アジリティとAIの共進化」をテーマに発表を行い、セッション後には多くの質問が寄せられ、アジャイルとAIをどう捉え、実践につなげていくのかという関心の高まりを、現場で強く感じる機会となりました。 また、AIの活用やグローバル動向、市場の変動を背景に製造業や金融業を中心にアジャイル組織運営や組織変革、人材育成に関する相談が増加したことにより、本質のアジャイルを教えるだけでなく、本質の組織変革を支援するScrum Inc.へと形を変えていきました。 そういった変化に対応するため、unicorn チームとDream チームが合流し、新たに”unlock チーム”が結成されました。 ![チームが4つになった](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/1.png) 一方、社内に目を向けると、人数が増えたことで「共有したはずの情報が届いていない」といった課題も見え始めていました。 このままでは良くない、という共通認識のもと、私たちは 全社で Scaled Retro を導入しました。 初回の Scaled Retro は、Link Forest の[和ラウンジ](https://link-forest.jp/training/#anc_03)という、日常から少し離れた場所で実施しました。 ![全社でScaled Retroを実施](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/IMG_2372_Origina-1024x768.jpeg) 振り返りの後には、[赤坂陽月さん](https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/watch-this-beatboxing-buddhist-monk-in-japan-makes-soothing-music-for-meditation-040821)によるサウンドバスを体験し、全社員でひとつの共通体験を持つ時間を過ごしました。 スクラムマスターとしての「空」を、身体で感じるような時間だったのかもしれません。 この取り組みは一度きりでは終わらず、Scaled Retro は現在も月に一度、継続的に実施されています。 さらに、2025年9月には Agile Leader Meetupを開催しました。 高い満足度とともに、リーダー同士がつながるコミュニティが生まれました。 ![Agile Leader Meetup2025](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/0183_BW8I2984-1024x682.jpeg) このイベントにあわせて JJ・サザーランド氏も来日し、後日には[緊急トップ対談ということで JJ 氏と平鍋健児氏による対談](https://scruminc.jp/blog/7099/)を実施。 「アジャイルの現在地」から「AI時代の人と組織のあり方」へと視座を広げる、多くの示唆に富んだ対話の場となりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/9c166e4c91364460710aec05a8de8612-768x373.jpg) ### **さいごに**:検査と適応は、これからも続く こうして振り返ってみると、うまくいかないことや迷うこともありましたが、その都度問いかけ、話し合い、次の一歩を選び続けてきました。 ここまで歩んでこられたのは、日々スクラムを実践してきたSIJメンバーや、ともに挑戦してくださったお客様、パートナーの皆さまのおかげです。 改めて、心から感謝します。 スプリント300はひとつの節目ですが、終わりではありません。 これからもスクラムの可能性を信じて、検査と適応を繰り返しながら、一歩ずつ前に進んでいきます。 次のスプリントも、その先のスプリントも、これからの Scrum Inc. Japan も、どうぞ見守っていただけたら嬉しいです。 ![Scrum Inc. Japan集合写真](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/IMG_0579-1024x768.jpg) 執筆:梅澤 友紀 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7223/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7223/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** ふりかえり, 会社の遍歴 --- ### [認定資格スクラムチームメンバー研修(RSTM)について - 採用事例(JTP様)](https://scruminc.jp/blog/7191/) **Published:** 12月 16, 2025 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/rstm_jtp-1.png)Scrum Inc. Japanでは、スクラムチームで主に開発者の役割を担われる方向けに、1日間の認定資格スクラムチームメンバー研修(Registered Scrum Team Member : RSTM研修)を個別開催形式で提供しています。 今回の記事では、このRSTM研修の内容と、実際に研修を採用頂いている会社様の事例についてご紹介します。 今回、研修をご用命頂いたのはJTP株式会社様です。 研修の狙いを、アプリケーションエンジニアリング事業部 事業部長・執行役員 岡本拓也様からお伺いしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/jtp_okamoto-1.jpg) > **当社は、システム開発やインフラ構築、運用保守など、ICTのライフサイクル全般にわたりお客様をご支援しています。** > > **近年、ユーザ企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受け、当社の支援スタイルも変化しています。 > 従来のような部分的なエンジニア支援にとどまらず、お客様と共に価値を創出するパートナーとして、より密接に伴走する機会が増えています。** > > **このような状況において、柔軟かつ迅速に成果を生み出すアジャイルマインドの重要性が高まっています。** > **特に、アジャイル開発の代表的なフレームワークである「スクラム」に注目し、その基礎から学ぶことが、お客様に寄り添った支援を実現する鍵になると考えました。** > > **当社には、アプリケーション開発だけでなく、従来型のウォーターフォール手法でインフラ構築を担うエンジニアも多数在籍しています。今回のRSTM研修では、こうした幅広い職種の社員がスクラムの基礎を習得し、全社的にアジャイルな価値提供ができる体制を目指しています。** JTP様には、RSTM研修を過去2回ご用命頂いており、今回の研修は通算3回目の開催になります。 RSTM研修は、スクラムチームの中で主に開発者を担当される方向けの研修です。 認定資格スクラムマスター研修(RSM)の要素のうち、スクラムの全体像や各イベント、役割などをワークを織り交ぜつつ学んでいきます。 2日間でご提供しているRSMの要素をぎゅっと凝縮し、1日でお届けする内容となっています。 紙飛行機ゲーム** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/image-2-1024x768.jpeg)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/image-4-1024x768.jpeg)スクラムマスター研修でも実施している紙飛行機ゲーム、ワークを通じてスクラムの働き方を体験します。 ユーザーストーリーマッピングのワーク** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/image-1-1024x768.jpeg)顧客がサービスを使い始めてから終わるまでの一連の流れを整理し、それぞれのタイミングで必要な機能や体験を整理するユーザーストーリーマッピングのワーク。 顧客にとって価値の高いプロダクトバックログアイテムを作成するために、チームがペルソナが望む機能や体験を、チームで話し合いながら洗い出しします。 「自分のスクラムを作る」のワーク** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/image-3-1024x768.jpeg)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/12/image-1024x768.jpeg)コースの最後では、ここまでで学んだスクラムの全体像を、1つのポスターにまとめて説明するワークを実施します。 JTP様向けの研修では、研修の内容に対してだけではなく、実際の現場において、スクラムをどのように進めれば良いのか?顧客へどのように提案すれば良いのかなど、積極的なQAがやりとりされました。 ## 受講者の方のコメント 研修終了後に、3名の受講者に研修の感想などをお伺いしました。 **吉武さん:**在籍8年目、アジャイル未経験 **高橋さん:**在籍5年目、アジャイル経験 **早川さん:**在籍19年目、アジャイル未経験 **Q1.今日の研修を受けて、良かった点** **吉武さん:**普段の業務はウォーターフォールで、アジャイルを実際に活用する機会がなかったのですが、今日の研修を通して、アジャイルという言葉だけぼんやりしていたものが、くっきり見えるようになりました。 **高橋さん:**自分は逆にスクラム経験者なのですが、これまでは本などで独学で学んだことを体系的に学ぶことができて良かったです。 **Q2.今日の研修を受けて、業務に活かせそうなこと** **早川さん:**紙飛行機ゲームの中で、隣のチームとの意見交換によりノウハウを共有して、次のスプリントを改善するというのが、非常に良かったので、そういった点を業務でも活かしたいと思います。 **吉武さん:**スクラムの方法論は、ウォーターフォールにおいても、活用できる部分があると感じました。 **Q3.今日の研修を受けて、逆に、これは導入が難しそうだと思った点** **吉武さん:**アジャイルにおける「顧客を巻き込む」という点は素晴らしいとは思いますが、顧客もアジャイルを学んでいただかないといけない点が難しそうだと感じました。 **高橋さん:**現在のスクラチームが25名ほどいて、イベントがスクラムガイド通りに設定が出来ていないので、イベントをどう行っていくかが課題になっています。 **Q4.今日の研修を受けて、顧客の視点で、スクラムは何が優れていると感じたか?** **早川さん:**実際のプロジェクトにおいては、出来上がってから顧客に触ってもらうと、あれが違うこれが違うという話によくなるので、短い期間で作り上げたものを顧客に触ってもらいながら進めていくやり方は、顧客にとっても、ズレが少なくて有益だと感じました。 **高橋さん:**生成AIを取り入れたアプリケーションを開発しているのですが、生成AIが非常に早いスパンでバージョンアップしていく中、スクラムのスピード感であれば、お客様にも迅速に提供できると思いました。 ご協力いただきました、吉武さん、高橋さん、早川さん、ありがとうございました。 ## 終わりに チームがスクラムを始めるためには、チームメンバーのスクラムに対する理解が必要になります。 スクラムに対する理解を深め、具体的な行動を促すRSTMは、スクラムチームで開発者の役割を担われる方々向けに最適なプログラムです。 RSTMの個別のお問い合わせは、[こちら](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-team-member-rstm/)から承ります。 JTP、ならびにJTPが提供するサービスはこちらをご参照ください。 **JTP株式会社:** **クラウドトータルソリューション Kyrios:** **AI駆動開発ソリューション daimon:** **執筆:**石田 宏平、木代 圭 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7191/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7191/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [年末年始の休業のお知らせ](https://scruminc.jp/blog/7183/) **Published:** 12月 10, 2025 **Author:** scrum-admin **Content:** 平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。 弊社では、下記日程を年末年始の休業とさせていただきます。 ■休業期間 2025年12月27日(土)〜 2026年 1月4日(日) 休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。 皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7183/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7183/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラム導入のバックログ - 研修を受けた後、何から始めるべきか?](https://scruminc.jp/blog/7172/) **Published:** 11月 25, 2025 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/11/AdobeStock_68724254.jpeg)弊社の認定資格スクラムマスター研修を受講いただくと、少なくない方々が、是非スクラムを自分の会社や組織でもやってみよう、導入してみよう、と思われるのではないかと思います。 しかし、日常の職場・チームに戻り、日々の仕事に追われていくと、研修の熱気や興奮も徐々に薄れ、気持ちも萎んでしまい、結局アクションに繋げられない方も多いのではないかと思います。 せっかく学んだスクラムなので、是非とも実践したい、でも、どこから始めて良いのかわからない… この記事では、そんな方々のために、学んだスクラムを日頃の仕事にどのように導入していくのかのヒントをお伝えします。 題して「スクラム導入のバックログ」、早速見ていきましょう。 ## **チームに説明、体験してもらい、興味を持ってもらう** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/11/AdobeStock_213965477.jpeg)スクラムはチームで実践するものです。 そのためには、何よりもチームメンバーの理解と協力、そして参加が必要になります。 しかし、チームメンバーの皆さんに、スクラムを理解してもらうために、皆さんが受講された2日間の研修の内容を全てお伝えするのは大変だと思います。 そんな時には、是非とも紙飛行機ゲームを試してみてください。 紙飛行機ゲームは、オンサイト形式(集合形式)の認定資格スクラムマスター研修で1日目の午前中(Sprint 1)に実施している、スクラムを体験できるゲームです。 仕事を短い期間に区切り、その中で計画、実行、振り返り、再計画を繰り返すことで大きな成果をあげる、スクラムの働き方を体験できます。 チームが共に体験することで、スクラムの良さを身をもって体感できると思います。 一時間程度の時間で、A4コピー用紙の束を一つ用意すれば簡単にできますので、是非ともお試しください。 ## **上長に説明し、実施の了承を得る** あなたが現場で権限を持っているマネージャーなどではないかぎり、新しい取り組みには上長の許可が必要です。 ですので、あなたのチームでスクラムを導入する場合には、スクラムとはどのようなものであって、導入することでどのようなメリットがあるかを上長やマネジメントに端的に伝え、了承を得る必要があります。 スクラムとはどのようなものか?や、スクラムの効果については、研修でお示ししたスライドや、オンサイト形式の認定資格スクラムマスター研修の2日目の午前中(Sprint 3)で実施した「自分のスクラムを作る」で作成したポスターが役に立つと思います。 多くのケースでは、あなたは会社から何らかのミッションを帯びて、会社の費用で研修に参加されたのではないかと思います。 その報告の中で了承を得るのが最もリーズナブルでしょう。 また、スクラムの用語は横文字が多く、とっつきにくいところがあるので、復習をかねてスクラムイベントを簡素な日本語に置き換えてみて、その言葉を使って説明してみてください。 わかりやすい言葉を使って、上長の承認を目指してください。 ## **スモールスタートから始める** 次に、どんなプロジェクトや仕事からスクラムを始めるかを決めましょう。 一般的に、スクラムは以下のようなプロジェクト・プロダクトで実施することにより、効果をあげることができます。 - 解決すべき問題が複雑。 - 解決方法が最初の段階では不明確。 - プロジェクトの要求が変わりやすい。 - 顧客と協働することが可能。(素早いフィードバックが得られる) - 仕事を分解して小さなモジュール化することができる。 また、慣れていない手法でプロジェクトを推進すると、トラブルが必ず発生します。 その影響を最小限にするために、上記のような要素は押さえつつ、 - 他のチームからの影響を受けない、自チームで完結できるプロダクト - 失敗してもリスクが低いプロダクト などを加味して決めると良いです。 なお、多くの現場では、新たなプロジェクトのみをスクラムで開始できるようなことはまれで、従来型のプロジェクトを従来の方法で実施しながら並行して進めるようなケースになるのではないかと思います。 こうした状況下においては、コンテキストスイッチの発生を極力低減させるために、月〜木は従来のプロジェクト、金曜日はスクラムによる新プロジェクト、などのようなやり方で進め、それぞれのプロジェクトに集中できる環境を作ってみてください。 ## **始められる要素から始めてみる** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/11/AdobeStock_376927551.jpeg)紙飛行機ゲームでチームに興味を持ってもらえたとしても、上長に説明して一定の理解を得られたとしても、あまりに従来型の仕事と進め方が違うということで、敬遠されてしまうこともあるかもしれません。 こうした場合には、無理にスクラムの全ての要素を取り入れようとせずに、少しずつスクラムのエッセンスを仕事に取り込んでいくと良いと思います。 スクラムのイベントのうち、 - レトロスペクティブ - デイリースクラム などは、従来型の仕事でも十分に効果を発揮します。 また、横文字に抵抗感があるチームであるならば、それぞれを「振り返り」や「朝会」などと呼び、アレルギーを抑えるような配慮をしてみてください。 これらのイベントの効果をチームや組織で実感できれば、スクラムにチャレンジしてみようという機運が高まるかもしれません。 ## **番外編:顧客に説明し、実施の了承を得る** ここまでは、チームが自身でプロジェクトを推進するような体制でのスクラム導入のバックログをご説明してきました。 一方、顧客がチームに開発を発注するようなモデル、つまりチームが顧客から発注を受けて開発をしているような現場において、開発チーム側が主体となってアジャイル・スクラムを導入するには、顧客そのものを説得していく必要があります。 それには、顧客が抱える課題をアジャイル・スクラムで解決できるのかを考え、もし可能ならば提案し、合意を得て進める必要があります。 また、合意を得るためには、顧客にアジャイル・スクラムを十分に理解していただくことが必須となるでしょう。 簡単に解決方法をご提示できないテーマになりますので、この内容については、またどこか別のところでお伝えできればと思います。 ## **最後に** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/11/AdobeStock_199014761.jpeg)上記のようなスクラム導入のバックログを完成させ、スクラムを導入できたとしても、すぐにはうまく行かないですし、必ずといって良いほど様々な課題が噴出してくると思います。 しかし、そこで諦めないでください。 スクラムは課題を明るみに出すためのフレームワークです。 明らかになった出た多くの課題は、チームにとって乗り越えなくてはならない多くの試練です。 これらを一つずつ克服し、スプリントを繰り返していけば、あなたのチームは今までとは比べ物にならないハイパープロダクティブなチームに変わっていくことでしょう。 Let’s Try! **執筆:** 木代 圭 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7172/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7172/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** スクラム, 何から始める, 導入 --- ### [JJ サザーランド×平鍋健児 緊急トップ対談 ビデオポッドキャスト「アジャイルは何のためにおこなうのか?国内外のアジャイルの今、AIと人との関わり方の未来」](https://scruminc.jp/blog/7099/) **Published:** 10月 31, 2025 **Author:** takeuchitoru **Content:** 2025年9月、Scrum Inc. CEOのJJ サザーランドが来日し、永和システムマネジメント代表で日本のアジャイルエバンジェリストである平鍋健児さんが対談をおこないました。本記事では、その対談動画のとともに、主なトピックについて解説します。 動画とあわせてご覧いただくことで、対談で語られた「アジャイルの現在地」から「AI時代の人と組織のあり方」へと視座を広げて示唆を得られるでしょう。 **コンテンツ** [非表示](#) [ 1 トピック #1 日本は土台を整えるべきフェーズ、アメリカは組織のOSとして扱うフェーズ ](#1_OS) [ 2 トピック #2 生成AIとアジャイルの融合 ](#2_AI) [ 3 トピック #3 アジャイルは何のためにおこなうのか? ](#3) [ 4 トピック #4 アジャイルを組織に広げるには?何から始めれば良いのか? ](#4) [ 5 共有: ](#lwptoc) ### **トピック #1 日本は土台を整えるべきフェーズ、アメリカは組織のOSとして扱うフェーズ** 「健児、また会えて嬉しいよ。」JJの一言から始まった対談。最初のトピックは、アメリカと日本それぞれにおけるアジャイル導入の現状について。平鍋さんは**「日本では、アジャイルが理論的・手法的には広まっていても、文化・組織構造・意思決定プロセスなどの「土台」が整っていないために、実践・浸透が思うように進んでいない」**と指摘します。一方で、JJが注目していたのは、アメリカで最近“アジャイル変革”を成功させている組織が「トレーニングやチームレベルの変革」だけではなく、**組織の「オペレーティング・システム(組織構造・仕組み・経営モデル)」そのものを刷新する視点から変革を捉えている**という動きです。いわば、アジャイルを「手法」から「組織のOS」として捉え、経営・人事・業務プロセス・ITインフラまでを巻き込んだ全体最適の変革として扱おうというトレンドがあると指摘していました。 ### トピック #2 生成AIとアジャイルの融合 話題はAIをはじめとするテクノロジーとアジャイルの交差点へと移っていきます。平鍋さんは、アジャイルが「変更・適応・学習」を価値とするならば、AIもまた「人・チーム・組織がどう学び、どう意思決定し、どう役割を変えるか」という問いを投げかける技術であると語ります。また、野中郁次郎さんが体系化したSECIモデル(下図を参照)を用いて、暗黙知と形式知の循環において、AIは表出化や連結化が得意で人は太刀打ちできないので、AIのスピードを活かしつつ、人間は暗黙知を生み出す領域で価値を発揮して全体としてアジリティを生み出すべきだと主張しました。JJは補足するように、アメリカの変革組織では**「技術革新(特にAI)を“既存業務の部分最適化ツール”ではなく、“組織のOSを再設計するきっかけ”として活用する」**という動きが広がっていることを紹介しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/image.png)出典:https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10440 ### **トピック #3 アジャイルは何のためにおこなうのか?** JJは、ある建設会社において、品質管理の行程がボトルネックとなって納期に時間がかかり過ぎている課題を、アジャイルのアプローチで解決し、劇的な効果を生んだ事例が紹介しました。組織として戦略をどうやって迅速に実行するべきかという観点では、アジャイルはもはやソフトウエア開発に限ったものではなく、事業戦略から業務管理に至るまで幅広い課題解決に貢献していることが伝わる事例です。 ### **トピック #4 アジャイルを組織に広げるには?何から始めれば良いのか?** JJは**「まず、組織として何を達成したいのか?バックログは何か?優先順位は何か?」の問いが重要**だと置いた上で「リーダー層や他の部門と話す必要がある。これをやりたいと言っている部門と話す必要がある。すべてはそこから始まる。」と力を込めて述べました。 あなたも、この変化の波を既存の枠組みに囚われず、未来を創造する「きっかけ」として捉え、人間中心で持続可能な社会をデザインする1人になりませんか?アジャイルとAIが織りなす新たな時代では、あなたの組織が、そしてあなた自身が、変革の担い手になれるはずです。 **さあ、共に未来を切り拓きましょう。** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/7099/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/7099/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【開催レポート】変革のリーダーが集うコミュニティイベント、「Agile Leaders Meetup」](https://scruminc.jp/blog/6993/) **Published:** 10月 1, 2025 **Author:** takeuchitoru **Excerpt:** 2025年9月5日 アジャイル・AI 推進リーダーが学び合うコミュニティイベント、「Agile Leaders Meetup」(主催:KDDI Digital Divergence Holdings株式会社/共催:Scrum Inc. Japan株式会社/特別協力:三菱電機株式会社)を開催しました。 **Content:** 2025年9月5日 アジャイル・AI 推進リーダーが学び合うコミュニティイベント、「Agile Leaders Meetup」(主催:KDDI Digital Divergence Holdings株式会社/共催:Scrum Inc. Japan株式会社/特別協力:三菱電機株式会社)を開催しました。 Agile Leaders Meetupは、昨年12月に続く2回目の開催で、今回は三菱電機様の多大なる協力をいただき、同社の共創スペース「Serendie(セレンディ) Street Yokohama」をお借りして実施しました。あいにくの天気にも関わらず、多くのアジャイル実践者・意思決定者が参加され、学びも交流も盛況となりました。 参加者からは、 - 会を通じて、各社の皆さまのアジャイルへの熱い想いや目指す世界観について、理解を深めることができ、非常にありがたい機会になりました。 - 非常に良いコミュニティだと思いました。各社結構力を入れてアジャイル推進しているのを感じたので、我々も引き続き頑張らねばと思いました。 - 昨日、早速Agile Leaders Meetupの内容を部内で共有しました。アジャイルを組織全体に広げていくためには課題が複数ありまして、ボトムアップでは中々解決できない課題が多く、トップダウンで取り組む必要があると、今回の会を通じて強く感じました。 などの声をいただきました。 普段接することができない、同業他社や異業種でアジャイルを推進し、同じような課題や悩みをお持ちの方と議論や交流ができたことに満足されている様子が伺えました。 ## 目次 - [**OODAループを組織で実現するためのScrum@Scale**](#section1) - [**三菱電機様のデジタル変革構想と組織の生成AI活用戦略とは**](#section2) - [**パネルディスカッション:海外の生成AI活用とアジャイルの実践事例**](#section3) - [**次回もお楽しみに!**](#section4) ## **OODAループを組織で実現するためのScrum@Scale** Scrum Inc. Japanの内山遼子が「OODAループとScrum@Scale」というタイトルで講演しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/3ba91e028819ab3005d611b850c3cd61-1024x596.jpg)**OODAループ**とは、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱した「観察(Observe)・情勢判断(Orient)・意思決定(Decide)・行動(Act)」のプロセスから成る、変化に即応して高速に意思決定と行動を繰り返すためのフレームワークです。 ビジネスにおいても、組織が変化に即応し、OODAループを回すためには、ピラミッド型の階層組織ではなく、フラットでフラクタルな組織形態とアジリティの高い組織運営が求められます。その実践には**Scrum@Scaleのフレームワーク**が有効であり、外部・内部環境を多方向から瞬時に状況を観察・判断し、組織として意思決定し行動し、そこから学びを得て観察するループを高速回転することの重要性を伝えました。 ## **三菱電機様のデジタル変革構想と組織の生成AI活用戦略とは** 三菱電機の朝日宣雄氏(執行役員 DXイノベーションセンター長)と田中昭二氏(AI戦略プロジェクトグループ プロジェクトマネージャー)から、三菱電機社内での取り組みについて紹介されました。 朝日氏からは、**「Serendie(セレンディ)」と名付けたデジタル変革の構想と取り組み**についてのプレゼンテーションでした。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/afcf1c40dbc6079dc747c9fcd454fea3-1024x902.jpg)三菱電機として、売上達成を目的とする従来の製造業の形から、顧客価値を追求するソリューションプロバイダへの変革が必要だと感じたとのことです。この構想は、既存事業で蓄積したデータを次の事業に素早く活用し、事業と組織の変革を実現するためのもので、デジタル基盤としてのSerendieの概要だけでなく、推進する中での取り組みとして人財要件やスキルセットの見直し、成長の場の設計などについても触れられました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/d9c0f43d65813a5bb3ab5e36cdafd61e-1024x876.jpg)また、変革の実現のために組織運営のフレームワークとしてScrum@Scaleを採用しさらに事業化スピードを加速させ、且つISO9001認証も取得されたとのことです。加えて、組織内での取り組みのリアルを共有いただき、参加者にとって大変参考になる発表になりました。 三菱電機の田中氏は**「生成AIとアジャイル:組織変革を駆動する実践と課題」**というテーマで講演しました ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/531f8e09df2283c5c10427fa491bcab0-1024x669.jpg)生成AIの活用に遅れれば経営危機につながり、日本は諸外国に比べて遅れているとの危機感から、三菱電機ではグループ全体で生成AIの活用に取り組み始めました。個人レベルの利用にとどまらず、組織全体の業務に適用することで業務効率を2.5倍に高め、開発リードタイムを半減させる成果を上げた事例が共有されました。 様々な課題を抱えつつも、業務部門と開発部門がOne Teamとして連携し、関係者全員にスクラム研修を実施すること、さらにテックリードの配置や、プロダクトオーナーの支援体制の整備により業務部門と技術の橋渡しを行う取り組みが紹介されました。今後も生成AIエージェントを活用し、社内全体の効率化を一層推進していくとのことです。 両者の発表後、参加者はグループに分かれて学びや疑問点を話し合いました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/de0ed784ecb8fd02ff6c84724a523be3-1024x693.jpg)## **パネルディスカッション**:**海外の生成AI活用とアジャイルの実践事例**について 三菱電機の事例紹介を受けて、朝日氏と田中氏に加えて、Scrum Inc.のCEO JJ Sutherland氏とコンサルティング事業チーフプロダクトオーナー Matt Jacobs氏の4名でパネルディスカッションを行いました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/7394b089cc43e3e417c91b5e45850b62-1024x471.jpg)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/8212d90dee52d18307c85038a708e048-1024x564.jpg)議論では、日本企業におけるScrum導入の文化的課題や心理的安全性の重要性、階層的関係の解消、オープンなコミュニケーションの必要性が強調されました。また、大規模開発におけるコミュニケーション障壁の克服や、最適な運営モデルの継続的進化の重要性、目標や戦略の一貫性についても言及されました。さらに、生成AIをチームメンバーとして活用する可能性や、人間の意思決定を補完するツールとしての活用、プロダクトオーナーの役割の重要性も議論され、参加者は具体的な実践例や課題解決の手法を学ぶ機会となりました。 ## **ラップアップ&懇親会** 本編の最後で、Scrum Inc. Japanの山本尊人のファシリテートで、「今日の学びを活かして組織変革を通じて実現したい1年後の未来像として、その未来の状態がニュースで取り上げられたときのニュースヘッドラインを考える」というワークを実施。参加者それぞれが成し遂げたい未来を語り合い、その流れで始まった懇親会では、グループを越えた自由な会話が飛び交い、和やかで熱気あふれる時間となりました。 ## **次回、第3回もお楽しみに!** 当イベントは、一方的にこちらから情報を発信するだけでなく、参加者同士が学び合い・高め合うコミュニティ(CoP:コミュニティ・オブ・プラクティス)を目指しています。業種や立場を超えて、より良い事業・組織・社会を構築していきたいとお考えのリーダーが集う場です。多くの参加者から「次回はいつですか?」との熱いリクエストをいただきました。次回の開催が決まり次第、ブログやメルマガ等でご案内します。 **次の主役は、この記事をお読みのあなたです!** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/10/cafe9440a0694327faea11f097aba558-1024x466.jpg)### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6993/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6993/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【開催レポート】『クネビン マスタークラス(Cynefin Co. Masterclass 2025)』開催!](https://scruminc.jp/blog/6948/) **Published:** 8月 28, 2025 **Author:** takeuchitoru **Content:** ## **その解決手段・プラクティスは本当にあなたの状況に当てはまるのか?** 今日の世界はますますVUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)な時代へと突入しています。このような絶えず変化する状況の中で、「状況を見極める力(センスメイキング)」はこれまで以上に重要なスキルとなっています。 こうした背景のもとScrum Inc. Japanは、**The Cynefin Company**との共催により、日本で初となる「**Cynefin 2 Day Master Class**」を開催しました。本記事では、その学びと体験を振り返ります。 ## 目次 - [**Cynefin Frameworkとは?**](#section1) - [**Complex(複雑)なシステムは【マヨネーズ】である**](#section2) - [**アジャイルがアプローチするのは「複雑」から「煩雑」への対応**](#section3) - [**今回の学びから得られたインサイト**](#section4) ## **Cynefin Frameworkとは?** 「Cynefin(クネビン)」とはウェールズ語で「居場所」「背景」を意味し、人間の歴史や状況が私たちの意思決定に影響を与えることを示唆しています。フレームワークとしてのCynefinは、課題を次の5つのドメインに分類し、「どういう意思決定やアプローチを取るべきか」を導くツールです。 - **明確(Clear)**:原因と結果が単純明快。ベストプラクティスで対応可能。 - **煩雑(Complicated)**:専門家による分析が必要。良い実践(Good Practice)が複数存在。 - **複雑(Complex)**:因果関係が事後にしか分からず、試行錯誤や実験が不可欠。 - **カオス(Chaotic)**:秩序がなく、迅速な行動が求められる。混乱を鎮めることが優先 - **混乱(Confused)**:4象限の中心の「AC」。状況をまだ正しく把握できていない状態。全体像の把握が必要。 この「状況に応じた意思決定」という視点が、従来の「一律のベストプラクティス」に依存しないアプローチを導きます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/559ba84b16c2f9d5c81d322dfc3474cc-1024x1016.png)今回のマスタークラスには、13名の参加者が集まりました。アジャイル実践者に加え、組織変革に携わるコンサルタント、組織開発、意思決定支援に携わる方など、分野も国籍も多様。まさに「複雑性」を体現するメンバー構成でした。講師陣はThe Cynefin Companyから2名が登壇し、さらに創始者のDave Snowden氏との質疑応答も実現。参加者にとって、第一人者と直接対話できる貴重な機会となりました。 ## **Complex(複雑)なシステムは【マヨネーズ】である** **<実施内容とハイライト>** 2日間のプログラムは、座学と実践演習を組み合わせて進行しました。 **【Day1】複雑性とは何か?** システム思考や人間社会における「複雑性」の特徴を学び、Cynefinの各ドメインを実際の事例に当てはめて理解を深めました。特に**「Complex(複雑)」**と**「Complicated(煩雑)」**を区別することの難しさが議論を呼び、参加者同士の対話が活発に行われました。 そこで講師のジュールズが紹介したのは「それはマヨネーズかどうか?」という判断方法です。マヨネーズは、卵、油、お酢などからできていますが、それが一度混ぜられてマヨネーズになってしまうと元の卵や油に戻すことはできなくなります。フレームワークの右半分「Complicated(煩雑)」や「Clear(明確)」の領域は秩序あるシステムで、自動車のように多くのパーツが組み合わさっているものの、分解してネジなどの部品に戻すことができるもの、と区別するという考え方です。 この「マヨネーズ」の分かりやすいメタファーは理解を促し、この後、2日間にわたり複雑系の海に飛び込んだ受講者の間で何度もつぶやかれていました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/071a5d445e5f3bf003cf0e875cd7ebad-1024x396.png)**【Day2】複雑性に取り組む** 2日目は「Future Backwards」というワークショップ手法を使い、アジャイルの現在・過去・未来を多角的に描き出しました。理想的なユートピアからディストピアまで、参加者の視点を交えて未来を逆算するプロセスは、意思決定の新しい切り口を示してくれました。 また、SenseMaker®などのツールを用いた実践例も紹介され、「データとストーリーを掛け合わせてパターンを発見する」という実践的アプローチを体感する場となりました。 ## **多くの組織課題は「複雑」な領域にあり、アジャイルがアプローチするのは「複雑」から「煩雑」への対応** 今回の学びは、アジャイル実践者にとっても大きな示唆を与えました。Cynefinは野中郁次郎氏のSECIモデル(共同化・表出化・連結化・内面化)や「場(Ba)」の概念からも着想を得ています。現場のストーリーを重視するGenbaアプローチもまた、日本におけるアジャイル実践を深化させるヒントとなります。 効率化やスケーリングは右半分(Complicated, Obvious)の領域で機能しますが、イノベーションはComplex領域から生まれます。そこではSafe-to-failな実験が不可欠であり、時間やコストはかかるものの、新しい可能性を切り拓くための唯一の方法です。 さらに、**スクラムはComplexとComplicatedの間に位置づけられる実践である**ことも強調されました。Dave Snowden氏は「スクラムは複雑なものを複雑だが分析可能なもの(Complicated)へと移行させることに優れている」と述べており、スクラムの強みが改めて明確になりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/a8f97d29d56dae70c0022bb5e92f44e1-1024x564.png)**<受講者の声>** 参加者からは次のような声が寄せられました。 - 「複雑という抽象度の高い事象をcomplexとcomplicatedに分類する事で複雑性の中でも度合いの差を付けることができ、その後のアクションも変わる事を学べた」 - 「Cynefin Frameworkにマッピングをする際に、もっと多様な人を集めてやるべきだと知り、今後の使い方のイメージが湧いた」 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/fb29773480f3c7a9a8f8815b1c2793ba-1024x707.jpg)今回の「Cynefin 2 Day Master Class」は、単なる理論学習にとどまらず、自分たちの現実がどれだけ複雑な要素が絡み合っているのかをあらためて実感する場となりました。VUCA時代において、「状況を分類し、それに応じた行動を選択する」スキルは、組織にも個人にも欠かせません。 Cynefinは答えを与えてくれるフレームワークではなく、問いを立て直し、行動の指針を与える羅針盤。今回のマスタークラスを通じて、複雑な問題にアプローチするヒントが体感できたのではないでしょうか。 ## **まとめ:今回の学びから得られたインサイト** - 複雑性は「制御するもの」ではなく「どうナビゲートするか」が重要 - ComplicatedとObviousの領域では効率化やスケーリングが有効だが、イノベーションはComplex領域から生まれる - 人間は機械ではなく、複数の役割やアイデンティティを持つ「人間の複雑性(Anthro-complexity)」を理解することが不可欠 - 制約(Constraints)は行動を形づくる要素であり、適切にデザインすることで新しい可能性を生み出す - 実験ではなくProbe(探索)を行うことで、不確実性からイノベーションの種を発見できる - Rewilding Agile(アジャイルの再野生化)は、過去に戻るのではなく「現在から健全なバランスを再生する」アプローチを示す - SenseMaker®やRetrosenseによるGenba(現場)アプローチは、日本文化やアジャイルの価値観と親和性が高い - CynefinはSECIモデルや「場(Ba)」の概念にもつながり、日本におけるアジャイル実践の文脈に根ざしている マスタークラスから得られた学びが、皆様の複雑な課題へのアプローチを再考する羅針盤となることを願っています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6948/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6948/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [デイリースクラム:開発者主体の15分で、チームを加速させる](https://scruminc.jp/blog/6894/) **Published:** 8月 20, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Excerpt:** スクラムガイドに立ち返り、「デイリースクラムは誰の、何のためのものか」という問いを深く掘り下げることで、チームの自己組織化とスプリントの加速に繋がるデイリースクラムのあり方について、考察を深めていきましょう。 **Content:** ## 目次 - [**はじめに:「ただの進捗確認」から、「価値を生む」デイリースクラムへ**](#section1) - [**デイリースクラムは、開発者のためのイベントである**](#section2) - [**開発者にとって「最も効果的な次の一手」の確認**](#section3) - [**開発者の時間と自律性を守る仕組みとして**](#section4) - [**よくあるアンチパターンとその打開策**](#section5) - [**おわりに:デイリースクラムを「現在地を点検し、未来を修正する装置」に**](#section6) ## **はじめに:「ただの進捗確認」から、「価値を生む」デイリースクラムへ** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/AdobeStock_1487687148-1024x559.jpeg) 「デイリースクラム(Daily Scrum)」は、スクラムの中でも特に誤解されやすく、現場での実施にばらつきが出やすいイベントです。 進捗報告会、朝礼、タスク確認会議…そうした理解は、残念ながらどれも本質から外れています。 スクラムガイドに立ち返り、「デイリースクラムは誰の、何のためのものか」という問いを深く掘り下げることで、チームの自己組織化とスプリントの加速に繋がるデイリースクラムのあり方について、考察を深めていきましょう。 ## **デイリースクラムは、開発者のためのイベントである** スクラムガイドでは、デイリースクラムについて次のように書かれています。 > デイリースクラムの⽬的は、計画された今後の作業を調整しながら、スプリントゴールに対する進捗を検査し、必要に応じてスプリントバックログを適応させることである。デイリースクラムは、スクラムチームの開発者のための 15 分のイベントである。 > > [2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf](https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf) **このイベントの主役は開発者(Developers)**です。プロダクトオーナー(PO)やスクラムマスター(SM)ではありません。また、デイリースクラムはプロダクトオーナーやマネージャーへの報告の場ではありません。日々の複雑な状況の中で、プロダクトバックログアイテムをインクリメントに変える役割を担う開発者が、自らの知見と現実を踏まえて、スプリントゴール達成に向けて「次に何をすべきか」を話し合う。これこそが、デイリースクラムの本質です。 ## **開発者にとって「最も効果的な次の一手」の確認** スクラムは複雑な状況に適応していくためのフレームワークで、状況に合わせて最適な次の一手を導き出すことができるよう設計されています。 デイリースクラムでは、以下のような問いを開発者自身が自発的に問いかけ合う、投げかけ合うことが求められます: - いま、自分たちはスプリントゴールにどれだけ近づいているか? - 昨日発生した問題は、今日の行動をどう変えるか? - チーム全体として、何に集中すべきか? この問いかけや投げかけは、単に「自分たちが何をやったか」を共有するものではなく、スプリントゴールに向けて自分たちが行っている作業の**再計画(replanning)**であり、開発者が、スプリントでの戦略的な判断を行う重要な時間です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/AdobeStock_292120827-1024x454.jpeg) ## **開発者の時間と自律性を守る仕組みとして** デイリースクラムを正しく行うことは、開発者の時間と自律性を守ることにもつながります。 - スプリントゴールに照準を合わせることで、**優先順位が明確化**され、無駄な仕事を減らすことができます。 - 開発者同士の認識の違いなどの小さなズレを**即時に修正**でき、プロダクトバックログアイテムやタスクの滞留、コミュニケーション不足に起因するストレスを減らすことができます。 - 15分という時間を**問題解決に向けた議論**に集中させることで、不要なミーティングを減らすことができます。 開発者は、単なる作業者ではなく、スプリントゴール達成という**ミッションに対する意思決定者**なのです。その前提に立てば、デイリースクラムは単なる朝会ではなく、「自分たちの力で進路を決める場」になります。 ## **よくあるアンチパターンとその打開策** デイリースクラムの以下のような運用は、スクラムの価値と原則を損ないます: - **スクラムマスターが司会進行し続ける** チームが立ち上がった当初は、デイリースクラムをスクラムマスターが司会、進行する必要があるかもしれませんが、チームが成長していくには、徐々に開発者が主体的、自律的にこのイベントを進行する必要があります。 - **マネージャーやプロダクトオーナーへの報告の場になっている** 前述したように、スプリントゴールに向けて自分たちが行っている作業の再計画を行うことがデイリースクラムの最大の目的です。この場はマネージメントやPOに対する進捗報告の場でも、評価の場でもありません。 - **「昨日やったこと/今日やること/困ってること」のフォーマットに囚われすぎている** 繰り返しになりますが、スプリントゴールに向けて自分たちが行っている作業の再計画を行うことが目的です。「昨日やったこと/今日やること/困ってること」のフォーマットは、目的達成のための手段のひとつでしかありません。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/AdobeStock_667578053-1024x610.jpeg) スクラムパターン ([\*1](#note1)) の一つに「ScrumMaster Incognito」パターンがあります。 これは、ともすれば開発者がスクラムマスターにお伺いを立てて判断を待ってしまう状況に陥らないよう、スクラムマスターは、開発者が主体的にデイリースクラムを進めることを促す必要がある、と述べています。このことから、プロダクトオーナーはデイリースクラムには受動的に参加し、開発者から質問があった際に答える程度の関与度合いでよいですし、スクラムマスターは開発者が自らに、またはプロダクトオーナーに確認やお伺いを立てるような状態が発生しないよう、チームをコーチすべきです。 一方、デイリースクラム内での3つの質問のうち、「昨日やったこと」は、スプリントバックログを前にしてデイリースクラムをしていれば自明なため、省くことも可能でしょう。また、再計画を強く意識してもらうために、3つの質問の代わりに「今日、スプリントゴール達成のために何をすべきか?」を全員に問いかけてもよいかもしれません。加えて、余裕がありそうなメンバーに「助けるとしたら、誰のどんな仕事を手伝えそうか?」という投げかけをして、開発者同士の協力を促すこともできると思います。 このように、デイリースクラムの原則を意識し、チームの状況に合わせて柔軟にやり方を変更することで、チームのデイリースクラムをより効果的なものに変えていくことが可能です。 \*1 世界中のスクラムの実践者によりまとめられた、特定の場面ごとに適用可能な「こうやればうまくいく」というやり方やノウハウ、またはそれらをまとめたもの。 ## **おわりに:デイリースクラムを「現在地を点検し、未来を修正する装置」に** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/AdobeStock_245182853-1024x683.jpeg) デイリースクラムという、わずか15分のイベントが、チームの加速、プロダクトの質、そして働く人の幸福度を大きく左右します。デイリースクラムは、「開発者が主役」であり、「チームの現在地を点検し、未来を修正する装置」であるべきです。この原則をおさえた上で、もう一度デイリースクラムに向き合ってみてください。 そうすれば、あなたのチームのデイリースクラムはより良いものになるはずです。 執筆:齋藤 崇 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6894/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6894/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** Daily Scrum, Daily Standup, デイリースクラム, 開発者 --- ### [「Agile Leaders Meetup」開催のお知らせ  ~アジャイル・AI 推進リーダーが学び合う交流コミュニティイベント~](https://scruminc.jp/blog/6881/) **Published:** 8月 4, 2025 **Author:** takeuchitoru **Content:** 9月5日(金)に **「Agile Leaders Meetup」** を開催いたします。 当イベントは無料でご参加頂ける抽選制のイベントです。 **Scrum Inc. CEOのJJ サザーランドが来日し現地で参加**するほか、**三菱電機株式会社のDX推進リーダー**をゲストスピーカーとしてお呼びして、データ・生成AIによる事業創造や社内業務改革、ならびにそれらを実現するための「OODA(ウーダ)ループ」を”光速”で回す組織運営への挑戦ならびに課題について事例共有いたします。 当イベントは講演だけではなく、**ワークショップやディスカッションを盛り込み、参加者同士が学び合うことを目的としたイベント**です。本編終了後の懇親会では、情報交換やネットワーキングもお楽しみいただけます。 これからのAI時代の組織のあり方、成果の出し方にご興味ある方は、是非お申し込みください。 **イベント公式サイト**(詳細・お申し込み) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/bnr1980x1080_Agile_2-1024x576.jpg)**イベント概要** - **イベント名**:Agile Leaders Meetup - **日時**:2025年9月5日(金)15:00〜18:00(終了後、懇親会を予定) - **形式**:オフライン開催(横浜) - **主催**:KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 - **共催**:Scrum Inc. Japan株式会社 - **特別協力**:三菱電機株式会社 **こんな方におすすめです** - 経営層・事業責任者 - スクラム・アジャイル導入推進責任者 - AI・データ活用の推進責任者 **参加方法** 参加をご希望の方は、イベントページからお申し込みください。本イベントは会場のスペースに限りがあること、多くのお申し込みを頂くことが予想されるため、抽選制となっております。あらかじめご了承ください。 当選された方には、事務局から場所等の詳細を追ってご連絡いたします。 **前回(2024年12月)の様子** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/img_0289-1024x768.jpg)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/KIMG20241211_170929588-1-1024x768.jpg)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/IMG_1102-1024x768.jpeg)### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6881/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6881/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【開催レポート】『Registered Agile Coaching Fundamentals』を開催しました](https://scruminc.jp/blog/6874/) **Published:** 7月 31, 2025 **Author:** takeuchitoru **Content:** **「アジャイルコーチングのロールプレイが非常に多く学びになりました!」** **「コーチングの基本が体系的に学べました」** **2025年7月3日(水) 『Registered Agile Coaching Fundamentals』を初開催いたしました。** アジャイルコーチやスクラムマスターには、チーム単位の支援にとどまらず、チーム間の関係性や組織全体に働きかける視野とスキルが求められるようになります。 本セミナーでは、その第一歩としてアジャイルコーチングの基礎知識を学び、ロールプレイなどの実践を通して、現場で役立つプラクティスを発見することを目指します。 初開催の研修には、アジャイルコーチとしての経験豊富な方から、これからスクラムマスターとして活動を始める方まで、さまざまなバックグラウンドを持つ15名の方が集まりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/07/6f36ee31b12f5bf3c21181f56c7bfb2c-1024x749.jpg) **セミナー概要** 当研修には1日集中型の研修として多くのプラクティスが盛り込まれています。 また、研修そのものもコーチとして必要な自己内省を1日を通して実施する内容となっており、ほぼ全てのトピックにおいて参加者同士での議論やエクササイズ、トレーナーとの対話を行いながら学びを深めていきます。 当日のアジェンダ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/07/8cbc36b32660458bdf9e6280ce4712d5-1024x446.png)自律分散型の組織を作る上で必要となるリーダーシップの形「**サーバントリーダーシップ**」や、そもそも「**コーチング**」とは何なのか、アジャイルコーチングを実践する上で必要となるスキル「**コンピテンシーモデル**」 コーチングをする上での注意すべき事項や、重要なスキルである「**GROWモデル**」「**パワフルクエスチョン**」などについてインプットを受けた後に、参加者同士での議論や自分に当てはめた場合のアウトプット作る事で全員が学び合う形式で研修が進みます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/07/9f6f02f58f7ccf2fade1880a8e19fb6c-1024x578.jpg)終盤に行った「**コーチングロールプレイ**」では、スクラムチームに起こりがちな状況を仮定して、参加者が役割を演じながらコーチ役は実際にコーチングを実施します。コーチングが終わる毎に、その場で参加者同士でフィードバックし合うことで1日の学びを実践の形でふりかえりました。このロールプレイが特に多くの受講者の方の印象に残ったようで、「**ロールプレイが非常に多く学びになりました**」や「**他の方のロールプレイを観察することで大変参考になった**」などの声が寄せられました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/07/a81297b48d7150744ea37488bf3a2776-1024x390.jpg)**開催を終えて / 次回開催に向けて** 初回開催となった今回のセミナーでは、参加者の皆様の熱意と積極的なご参加により、非常に活発な学びの場となりました。コーチングの重要性を再認識し、新たなスキルを身につけられたのであれば幸いです。 次回の開催は、**9月10日(水)@東京・虎ノ門**です。ぜひご検討ください。 > [Registered Agile Coaching Fundamentals](https://scruminc.jp/training/agile-coaching-fundamentals/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6874/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6874/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [プロダクトオーナーに「必要なドメイン知識」はどれくらい?](https://scruminc.jp/blog/6824/) **Published:** 6月 19, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## **はじめに** プロダクトオーナー(Product Owner : PO)として、担当するプロダクトやサービスの内容やその背景など、いわゆる「ドメイン知識」をどれくらい知っているべきか? これは、多くのプロダクトオーナーが抱える共通の悩みだと思います。 今回はプロダクトオーナーにとってのドメイン知識が「なぜ」必要なのか、「どれくらい」あればいいのか、「どうやって」知識を得ていくかについて見ていきます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/knowledge-1024x517.jpeg)## 目次 - [**「なぜ」プロダクトオーナーにドメイン知識が必要なのか?**](#section1) - [**「どれくらい」必要なのか?〜ドメイン知識の3つの深さレベル〜**](#section2) - [**「どうやって」ドメイン知識を獲得していくか**](#section3) - [**まとめ:あなたのプロダクトに最適な「深さ」を見つけ、学び続けよう**](#section4) ## **「なぜ」プロダクトオーナーにドメイン知識が必要なのか?** もし、あなたが担当するプロダクトについて、ユーザーの課題や業務プロセスを知らなかったり、想像できなかったらどうなるでしょうか? プロダクトオーナーにとってのドメイン知識の欠如は、プロダクトの方向性や価値創造に悪影響を与えます。 ビジネス部門の専門用語を理解できなければ、顧客、ステークホルダーやチームと円滑な議論ができず、顧客の真のニーズを捉えられず、必要な協力も得にくくなります。 また、開発者からの「なぜ作るのか?」という問いに答えられず、チームメンバーからの信頼を失い、チーム全体のモチベーションを低下させてしまいます。 これらにより、意思決定の質が低下し、無駄な開発をしてしまう可能性があります。 加えて、ドメイン特有の法規制や商慣習、競合動向を見落してしまうと、それにより開発を中断させないといけないような大きな問題を後々招いてしまうこともあるかもしれません。 このように、プロダクトオーナーがドメイン知識を持つことは、プロダクトの価値創造の根幹であり、リスクを回避し機会を捉えるための不可欠な要素なのです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/AdobeStock_1428227624-1024x683.jpeg) ## **「どれくらい」必要なのか?〜ドメイン知識の3つの深さレベル〜** では、実際どの程度のドメイン知識があるとよいのでしょうか? 技術的な詳細まで把握する必要があるのか?それとも顧客の業務フローを隅々まで理解しなければならないのか? 本項では、プロダクトオーナーが持つべきドメイン知識の理解度について、3 つのレベルに分けてみました。 **深さレベル1:『基礎的な理解』(POに限らず、チーム全員が持つべき共通認識レベル)** **深さレベル2:『実務レベルの深い理解』(POとして推奨される実行レベル)** **深さレベル3:『専門家レベルの理解』(あれば強力な武器になるレベル)** ### **深さレベル1:『基礎的な理解』(POに限らず、チーム全員が持つべき共通認識レベル)** このレベルで知っておくべきは、プロダクトの目的、主要な顧客層、ビジネスモデル、主要な競合製品、市場の大きなトレンド、そしてプロダクトの基本的な機能と提供価値です。 これは、プロダクトオーナーに限らず、チームメンバーもこのレベルの理解度を持つべきでしょう。 これらの理解をチームで共有することで、共通言語が生まれ、スムーズなコミュニケーションが可能になります。 ### **深さレベル2:『実務レベルの深い理解』(POとして推奨される実行レベル)** このレベルではターゲットユーザーの具体的な課題、彼らの日々の業務プロセスや利用シナリオへの深い理解に加え、主要KPI、関連法規や技術的制約の基礎知識が求められます。 顧客やステークホルダーとの議論、ユーザー目線でのプロダクトバックログアイテムの具体化、受け入れ条件の明確化、チームメンバーからの質問への的確な回答など、プロダクトオーナーが日々の業務を行うためには、このレベルが必要不可欠です。 ### **深さレベル3:『専門家レベルの理解』(あれば強力な武器となるレベル)** 特定の領域において専門家と呼べるほどの深い知識を有しているレベルです。 具体的には、業界の専門用語、細かい業務フローの裏側にあるロジック、特定の技術的な実装の詳細、競合の最新の技術戦略や深いデータ分析能力などが該当します。 このレベルでなければプロダクトオーナーは務まらない、というわけではありませんが、このレベルの知識を有していれば、プロダクト開発において非常に強力な武器となります。 --- ここまで、3つのレベルを見てきましたが、いずれのレベルにおいても、知識の発揮の仕方には注意が必要です。プロダクトオーナーの責務である、「何を作るか、なぜ作るか」を超えて「どのように作るか(開発者の責務)」まで踏み込んでしまうと、スクラムチームの自律性を阻害するマイクロマネジメントに陥る、というリスクがあるからです。 また、ドメイン知識の獲得に終わりはありません。どのレベルにおいても、学び続ける姿勢が大切です。 ## **「どうやって」ドメイン知識を獲得していくか** 最後に、必要なドメイン知識を効果的に習得するにはどうすれば良いでしょうか? 1. **積極的に顧客・ユーザーと対話する:** 最も効果的な情報源は、実際にプロダクトを使う顧客やユーザーです。定期的なインタビューや、可能であれば実際に業務されている現場に同行し、観察することで、彼らの日常業務や抱えている課題を肌で感じましょう。 ただ、顧客が言う「欲しいもの」が、顧客が本当に求めているものとも限りません。 「なぜ?」を問い続け、その背景にある真のニーズや目的を深く掘り下げていきましょう。 2. **チーム内のドメインエキスパート・専門家を最大限に活用する:** 必ずしもPOが全ての知識を持つ必要はありません。チームメンバーや他部署の専門家と積極的にコミュニケーションを取り、定期的な知識共有の場を設けることで、効率的に知識を吸収できます。 3. **業界情報や競合分析を継続的に行う:** 市場のトレンド、競合製品の動向、関連法規などを常にキャッチアップし、客観的な視点からドメイン全体を理解する努力を怠らないことが重要です。 例えば、3C分析のようなフレームワークを活用し、競合の情報収集、整理や分析を行ったり、協業を検討する相手会社のビジネス概要を手軽に把握するなら、その会社の業種のビジネスモデルについて、就活サイトによくある、業界研究ページから情報を得る、という方法もあります。 ドメイン知識の習得は一朝一夕にはいきませんが、これらのアプローチを通じて、プロダクトオーナーとしてのあなたのスキルは確実に向上し、プロダクトの価値創造に大きく貢献できるようになるはずです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/acquire_knowledge-1024x683.jpeg) ## **まとめ:あなたのプロダクトに最適な「深さ」を見つけ、学び続けよう** プロダクトオーナーにとって、ドメイン知識は重要です。 ドメイン知識が不十分であればチームの迷走を招きかねません。 大切なのは、あなたのプロダクトの性質や市場の変化に合わせ、最適なドメイン知識の「深さ」を見極めること。 必要なことは、必ずしも専門家になるということではなく、ユーザーを理解し、ビジネスの文脈を把握し、チームと連携できるレベルの知識を習得することです。 プロダクトオーナーとして必要とされる知識を常に学び続け、その知識を柔軟に活用することで、あなたのプロダクトをさらなる成功へと導いていきましょう。 執筆:齋藤 崇 --- プロダクトオーナーに関する他のブログ > [プロダクトオーナーに必要なスキルと役割|押さえておきたいポイントについて](https://scruminc.jp/blog/6356/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6824/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6824/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムの進化は止まらない - ジェフ・サザーランド博士が「Scrum Guide Expansion Pack」に込めた想い](https://scruminc.jp/blog/6817/) **Published:** 6月 19, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/586d5ff01967dee03190f46e5f4fc33a-894x1024.png) スクラムコミュニティにとって、また一つ重要なドキュメントが発表されました。先週公開された「[Scrum Guide Expansion Pack](https://scrumexpansion.org/)(以下、拡張パック)」です。 スクラムの共同考案者であり、スクラムガイドの共同著者であるジェフ・サザーランド博士も、この拡張パックの著者の一人に名を連ねています。先日、私たちScrum Inc. Japanは、ジェフ博士とミーティングをする機会に恵まれ、彼がこの拡張パックの作成にどう関わり、その目的と、この拡張パックで何を実現したかったのかを直接聞くことができました。このブログでは、その対話の中からの「ジェフ博士の想い」を、皆さんと共有したいと思います。 ## 目次 - [**なぜ今、”拡張パック”が必要だったのか?**](#section1) - [**ジェフ博士が本当に実現したかったこと – 「生きたドキュメント」**](#section2) - [**AIに関する情報の追加とスクラムの重要性の強調**](#section3) - [**コミュニティによる改善への開かれたプラットフォーム**](#section4) - [**スクラム実践者の皆さまへ**](#section5) ## なぜ今、”拡張パック”が必要だったのか? AIの進化により、「アジャイルは必要ない」、「スクラムはもはや関係ない」など、アジャイルやスクラムがもはや通用しないという声が出ています。しかし、ジェフ博士は、「AIを活用するためには、よりアジャイルである必要があり、スクラムはこれまで以上に重要になる」と主張しています。ジェフ博士の著書である「スクラムの第一原則([First Principle in Scrum](https://leanpub.com/firstprinciplesinscrum))」においてもこれを繰り返し述べています。この拡張パックは、こうした誤解に異議を唱えることを意図しています。 [2020年版スクラムガイド](https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf)は短くてシンプルで、今日においても的確です。ただ今日抱えているすべての変化、特にAIによってもたらされる変化について、人々を導くための情報が不足しているだけなのです。拡張パックはスクラムガイドにあるルールを書き換えたわけではなく、それを補完する目的があります。拡張パックの冒頭でも、2020年版スクラムガイドの内容と決して矛盾しない意図が明確に言及されています。 AIが今日の企業にとって最大の環境変化であり、すべての企業に革新と混乱をもたらす中、スクラムとAIを組み合わせることで、企業がより速いペースで活動し、成果を出せるよう支援することが目的です。ジェフ博士やスクラムコミュニティーはスクラムの専門家として、AIを活用した企業を支援するための知識とスキルを提供できると考えています。 ## ジェフ博士が本当に実現したかったこと – 「生きたドキュメント」 ジェフ博士は、スクラムガイドが「固まっていて、決して変わらず、誰もそれについて話そうとしない」状態を終わらせたい、という強い意図がありました。この拡張パックは、GitHubで公開され、**誰もがコメントでき、四半期ごとに更新される**というコミットメントがなされています。つまり、誰もが、拡張パックを変更するために意見を主張する機会があるということであり、拡張パックは変更され続ける、「生きたドキュメント」になります。これが、ジェフ博士が拡張パックの著者たちと協力してやりたかったことの一つです。 ## AIに関する情報の追加とスクラムの重要性の強調 この拡張パックは、新しいスクラムガイドとしてではなく、**2020年版スクラムガイドと矛盾しない範囲で、追加のコンテキスト、プラクティスを提供**しています。 この拡張パックは、主に、スクラムのプロフェッショナルに向けたもので、スクラムを実際に機能させ本質的なものにするための拡充です。これは、複雑適応系、プロダクト思考、リーダーシップなど、Scrum Inc.の[既存のトレーニングコース](/training/)でカバーされている多くの概念を一冊にまとめたものです。スクラムに取り組んでいる人が、スクラムの本質的な意義を改めて深く理解し、さらに機能させるために有効といえます。 また、AIに関する多くの内容と、「スクラムの第一原則」からの重要な要素が含まれています。AIとスクラムとの統合において、スクラムとエクストリームプログラミング(XP)の原則を用いることで、AIはより速く動き、人間とAIの協働は、はるかに心地よいものになります。AIとの協働により**スクラムはこれまで以上に効果的なものになり、重要となります**。 ## コミュニティによる改善への開かれたプラットフォーム このドキュメントは「生きている」ものであり、コミュニティからのコメントや批判を受け入れ、改善していくことができます。**コミュニティによる改善への開かれたプラットフォーム**なのです。 拡張パックにはまだ十分なパターン(試されテストされた実践)が記載されておらず、一部、実際に機能したことがないものとしての懸念があります。そのため、コミュニティからのコメントや批判を通じて、より実用的なパターンに基づいた内容へと改善していく必要があります。 AI時代におけるチームダイナミクスの変化に関するデータに基づいた研究結果を共有することで、スクラムコミュニティが信頼できる情報源としての地位を確立する助けとなるかもしれません。 ## スクラム実践者の皆さまへ この拡張パックを手に取り、そして、ご自身の現場で試し、そこから得られた知見や意見を、ぜひフィードバックという形で届けてください。 私たちScrum Inc.はスクラムコミュニティーをリードする一員として、皆さまの意見、提案と共に、この開かれたプラットフォームを通じてスクラムの継続的な進化に貢献していきます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6817/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6817/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムマスターについてのよくある誤解とは?](https://scruminc.jp/blog/6794/) **Published:** 6月 13, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** **スクラムマスター=管理者?ファシリテーター?それとも“ただの調整役”?** アジャイルコーチとしてスクラムの現場を日々支援する中で、スクラムマスターという役割に対する誤解の根深さを実感します。 本記事では、現場でよく見られる誤解を一つひとつ解きほぐし、スクラムマスターという役割の本質を掘り下げていきます。 ## 目次 - [**スクラムマスター、よくある5つの誤解**](#section1) – マネージャーではない / 管理者でもない / 引っ張らないリーダーとは? - [「進捗を管理する人」?](#section2) - [「POの通訳・調整役」?](#section3) - [「POに従うサブマネージャー」?](#section4) - [「イベント進行係」?](#section5) - [「成熟したチームには不要」?](#section6) - [**まとめ:スクラムマスターに必要なのは、“答え”より“観察力”**](#section7) ## **1. スクラムマスター、よくある5つの誤解** *– マネージャーではない / 管理者でもない / 引っ張らないリーダーとは?* スクラムマスターの役割について、[研修](https://scruminc.jp/training/)の受講者様やご支援先で以下のようなご質問をいただきます。 「進捗を管理する人ってことでしょ?」 「プロダクトオーナーのサポート係って感じかな」 「イベントの司会をする人…?」 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/manager-1024x682.jpeg) これらはうまく行っていないスクラムチームにありがちな誤解で、スクラムマスターとして、本来あるべき姿からズレてしまっています。 この章では、**スクラムマスターが現場で誤解されやすい5つのポイント**を紹介しながら、本来の姿との違いをわかりやすく整理していきます。 ### **誤解1:進捗を管理する人** スクラムマスターは、チームの仕事を可視化したり、イベントのファシリテーションを行うことから、プロジェクトマネージャーの役割と混同されやすいです。 しかし、スクラムマスターは「進捗を管理する人」ではなく、**チームが自分たちで進捗を見える化し、調整できるように支援する人**です。 #### ◆**スクラムマスターの本当の姿** - 進捗を“管理”するのではなく、仕事の流れを可視化して効率的に仕事を終わらせてゴールを達成するよう、チームを支える。 - チームが目の前の仕事をただ終わらせるだけでなく、先を見通すためにバーンダウンチャート・スクラムボードなどにより、自分たちの仕事を可視化、分析し成果を出せるよう導く**。** ### **誤解2:POと開発者の橋渡し役・伝言係** 「POと開発者のコミュニケーションが少ない」「POが忙しいから、とりあえずスクラムマスター経由で」…このようにスクラムマスターが伝達役となっているチームがあります。 **スクラムではチーム全員(開発者/PO/SM)が直接会話することが基本**です。スクラムマスターが伝言ゲームをしてしまうと、チーム全体のコミュニケーション密度が下がることで**情報の歪みや当事者意識の欠如**が生じ、チームのスピードが低下します。 #### **◆**スクラムマスターの本当の姿**** - 「つなぐ」のではなく、対話の「場」をつくる - 対話から創発や成果につなげるための「場」の**ファシリテーター**になる ### **誤解3:スクラムマスター=POに従うサブマネージャー** 従来の階層型組織の延長で、マネージャーがプロダクトオーナー(PO)を、サブマネージャーがスクラムマスター(SM)を務めると、**関係性は上下構造になりがち**です。 このようなチームでは、POがチームに「やってほしいことを命令する」場面が多く見られ、自律性が損なわれます。 その結果、開発者のモチベーションは低下し、**顧客に価値を届けるスピードにもブレーキがかかります**。スクラムの持つ本来のポテンシャルが、組織構造によって抑圧されてしまうのです。 スクラムにおいては、POとSMはどちらも“リーダー”ですが、担うリーダーシップの「種類」が異なります。 この2つのリーダーシップが並立し、時に健全な議論をしながら共にチームを支えることで、**開発者の主体性が守られ、チーム全体が自己組織化に向かっていく**のです。 #### **◆**スクラムマスターの本当の姿**** - POから命令を受ける“補佐役”ではなく、POがその責務(ビジョンの提示、価値最大化、ステークホルダーとの橋渡し)を果たせるよう**対等な立場でコーチングする** - プロダクトオーナー(PO)と**異なる軸でリーダーシップを発揮する**存在 - SM:人・プロセス・チームの成長と環境整備に責任を持つ - PO:ビジネス・価値の最大化に責任を持つ - POや開発者に対して**“問いかけ”や“観察”を通じて自律性を引き出す** - 指示せず、流れを整える“非支配型リーダーシップ”を体現する ### **誤解4:スクラムイベントの司会進行役** スプリントの計画・デイリースクラム・ふりかえりのファシリテーター。それは役割の一部に過ぎません。 スクラムのイベントはそれぞれの目的があり、スクラムマスターは限られた時間の中で**チームがイベントの目的を自ら達成できるようにするため**の“仕掛け人”です。 #### **◆**スクラムマスターの本当の姿**** - “進行”ではなく、目的に向かって進化し続ける、**ポジティブな「学びと向き直りの場」をつくる** - イベントの目的を理解し、限られた時間の中でチームが正しくイベントが行われるようコーチングする ### **誤解5:成熟したチームにスクラムマスターは不要** チームが自己組織化を実現し、他部署との連携や意思決定にも自律的に対応できるようになった。これは一つの「成熟」のかたちです。 このように成熟したチームになるとスクラムマスターは不要になるのでは? そのように思う人もいるかもしれません。 しかし、チームの成長に終わりはなく、チームとともにスクラムマスターも成長していきます。加えて、組織の課題やチーム間の依存関係にも着目し、ボトルネックを解消することでチーム・組織のアジリティを高め続けます。 例えるなら、植物の世話を終えた庭師が、今度は森全体の生態系を整えにいくようなものです。成熟は「手放す」合図ではなく「広げる」合図です。 #### **◆**スクラムマスターの本当の姿**** - チームの外部に視野を広げて組織的な課題を改善する - チームメンバーがリーダーシップを自律的に発揮できるよう環境を整える - チームが**組織のアジリティ**の視座を持てるよう支援する --- ## **まとめ:スクラムマスターに必要なのは、“答え”より“洞察力”** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/team-1024x682.jpeg) スクラムマスターは、いわば“チームという場を育てる庭師”のような存在です。 経験に基づく、静かな観察と問いかけによって、チームの流れを整え続けるプロフェッショナル。 表に立って指示を出すのではなく、日々の対話や雰囲気の“温度”を観察し、小さな仕掛けを施しながら、チームが自らの力で成長できる環境をつくる。 それは一見すると“何もしていない”ように見えるかもしれません。 しかし、そこには深い洞察力と問いの技術が隠れています。 スクラムマスターの価値をもう一度、チームの中で見直してみてください。 “整える”という見えにくい仕事こそが、チームの未来を形づくっているのです。 執筆:梅澤 友紀 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6794/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6794/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** スクラムマスター, 役割, 誤解 --- ### [ライトニングトークとスクラムマスタークイズで盛り上がる!認定スクラムマスター研修受講者ミートアップ 開催レポート](https://scruminc.jp/blog/6773/) **Published:** 6月 9, 2025 **Author:** takeuchitoru **Content:** # 先日開催されたミートアップは、[認定スクラムマスター研修](https://scruminc.jp/training/master/)で得たあの「熱い気持ち」を思い出し、語り合う貴重な時間となりました。最後は「ドラッカー的スクラムマスタークイズ」で大いに盛り上がり、参加者全員が学びと気づきを持ち帰る、充実したイベントに! ## 目次 - [どんなイベントだったの?](#section1) - [参加者のバックグラウンドと期待値は?](#section2) - [当日のアジェンダは?参加者の熱量は?](#section3) - [最後は白熱の「ドラッカー的スクラムマスタークイズ」!](#section4) - [**次回は7月23日(水) ぜひご参加下さい!**](#section5) ### どんなイベントだったの?アットホームな空間で深まる対話 今回のミートアップは、認定スクラムマスター研修の受講者同士がリアルな課題や実践について語り合い、**明日から使えるアイデアを「GET」する**ことを目指しました。初開催でしたが 7名の方が参加され、お互いの距離も近く、カフェで友人と語り合うような交流が産まれました。 「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うような素朴な疑問や、「実はこういう悩みがあって…」といった本音も、少人数だからこそ安心してぶつけ合える。そんな心理的安全性の高い場が自然と生まれたのは、参加者の皆さんにアジャイルマインドがあったからこそでしょう。 ### 多彩なバックグラウンドを持つ参加者と、その期待 今回のミートアップには、ITエンジニアや、保険会社、営業の方など、多岐にわたるバックグラウンドを持つ方々が集まりました。皆さん共通していたのは「他の卒業生がどんな悩みを持ち、どのように工夫しているのか、新しい視点やアイデアに触れたい」という強い意欲と、**肩肘張らずに本音で語り合える場**を求めていらっしゃったようでした。初対面とは思えないほどすぐに打ち解け、活発な意見交換ができたのは、参加者の皆さんのそんな期待と熱意があったからこそだと感じています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/d28bb0159e57269d0e8b79e5e76c5fae.jpeg)小糸悠平さんのライトニングトーク ### 当日のアジェンダと、そこから生まれた「熱量」 イベントは、まずKDDIアジャイル開発センター 小糸悠平さんによるライトニングトークからスタート。「ピーター・ドラッカーの教えから学ぶスクラムマスターの行動指針」と題し、スクラムマスターが意識すべき3つのポイントが語られました。 - **最も重要なことに集中する**: チームが集中できる環境を作ること - **人を動かすには、まず耳を傾ける**: 言葉の裏にある本当の課題を聴くこと - **意見の対立の向こうにチームの成功がある**: 対立は避けるのではなく、活かすこと このトークから、参加者からは「『人を動かすには、まず耳を傾ける』ならば、チームメンバーの『言葉にならない不安』や『目に見えない障害』をどのように具体的に引き出せば良いだろうか?」「スクラムマスターが『仲裁役』ではなく『対話のファシリテーター』であるために、どんな心構えが必要か?」など、**様々な意見が飛び交いました!** その後は、Scrum Inc. Japanのコーチやトレーナーと、ピザとビールを囲んだコミュニケーションタイムに。参加者同士、日々の**経験談や試行錯誤の過程を共有**し、お互いに応援し合ったり、現状打破のアイデアを交換し合ったりする姿が見られました。カジュアルな雰囲気の中で、ライトニングトークの内容をきっかけに、より実践的で個人的な悩みや知見が共有しあいました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/b98af1ffb618e5cfebcf7de98869ed84.jpeg)ピザとビールでぺちゃくちゃタイム ### 最後は白熱の「ドラッカー的スクラムマスタークイズ」! イベントの締めくくりは、全員参加型の「ドラッカー的スクラムマスタークイズ」!ビール片手にみんなでワイワイ、極論・暴論も飛び出すほど大いに盛り上がりました。 例えばこんなシチュエーション、あなたがスクラムマスターだったらどうしますか? - マネージャに「いつ完了するのか正確に見積もれ」と言われた、どう切り返す? - マネージャに「チームの成果を日報で報告して」と言われた、どう対応する? - 別部門から「ちゃんと管理できてるの?」と聞かれたら、どう返答する? ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/00518ee54c3bb14690adb9c1dbeae375.jpeg)クイズにチャレンジする参加者のみなさん ### 次回は7月23日(水) ぜひご参加下さい! 今回のミートアップの熱気を少しでも感じていただけましたか? もし「あの場にいたらもっと面白かっただろうな」「自分も参加してみたい!」と感じたなら、次回はぜひ、あなたもこのミートアップの一員になりませんか?初参加の方もすぐに溶け込めるアットホームな雰囲気と、深く本音で語り合える時間が私たちのミートアップの魅力です。 **次回申込はこちら! 👉 [Peatix申込ページ](https://peatix.com/event/4444180/view)** 次回のイベント開催情報はXアカウント [@Scrum\_Inc\_Japan ](https://x.com/Scrum_Inc_Japan)や、メールマガジンでお知らせします。ぜひフォローして、最新情報をチェックしてくださいね! あなたと直接お会いし、語り合える日を楽しみにしています! ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/032cd580a5ec19427b7a4c080ba6278b.jpeg)最後にみなさんで1枚! ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6773/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6773/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スキル・ノウハウ共有のレシピ - 何を(What)、誰と(Who)、どうやって?(How)](https://scruminc.jp/blog/6314/) **Published:** 1月 16, 2025 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/skill_transfer.jpeg) トレーニングの講師やチームのトレーナーをやっていると、スキルやノウハウの共有について、よく質問を受けます。 弊社のスクラムマスター研修では、スウォーミング [\*1](#1) というスクラムパターン [\*2](#2 "#2") についてお伝えしているのですが、少なくない方が「頭ではわかるけど、スキルやノウハウの共有はそう簡単にできるものではなく、故にスウォーミングも容易ではない」と考えておられるようです。 このテーマも一朝一夕に解決できるものではないのですが、皆様のモヤモヤを少しでも晴らす手伝いができればと思い、少し書いてみたいと思います。 **\*1 スウォーミング** 優先順位の高い仕事にチームメンバーが群がって、集中して片付けていく仕事の進め方。 **\*2 スクラムパターン** 世界中のスクラムの実践者によりまとめられた、特定の場面ごとに適用可能な「こうやればうまくいく」というやり方やノウハウ、またはそれらをまとめたもの。 ## よくあるスキル・ノウハウ共有の指示とそれへの違和感 よくあるスキル・ノウハウ共有の失敗例を一つ挙げてみます。 ある会社では、マネージャからチームにこんな指示が出ていました。 **小林くんは、データ分析に関しての高度なスキルを持っており、現状、他のメンバーが手伝ったり、代わりに行うことができない。 今後、チームが円滑に仕事を進めていくためにも、通常の業務はしっかり進めつつ、お互いにノウハウを共有し、チーム全員のスキルの平準化を行うこと。** どこの会社にもありそうな指示ですが、この指示に違和感を感じませんか? この指示にある違和感を挙げてみると、以下のようなものがあるのではないかと思います。 - 小林さんはこの指示をどう思っているのだろう? - 本当に小林さんの仕事を、他のメンバーが手伝ったり、代わりに行うことができないの? - なぜ、スキルアップは通常の業務と別の、勤務時間外にしなくてはならないの? - 本当に全員が同じことをやれるようになる必要はあるの? こうした違和感を感じるのは、皆さんがそれに対して直感的に問題があると感じ取ったからに他なりませんし、その感覚は正しいです。 これらの違和感の正体と解決策について、一つずつ考えていきましょう。 ## **スキル・ノウハウを共有する側の視点に立ってみる** まず、「小林さんはこの指示をどう思っているのだろう?」について。 この問いは非常に大切です。 スキル・ノウハウを共有する側も一人の人間であり、その行動は、その人の気持ちに支配されるからです。 スキル・ノウハウを共有する側の人の観点、つまり小林さんの立場に立てば、きっと以下のようなことを考えていると想像できます。 - 自分がやったほうが効率よく成果を上げられる。 - スキル・ノウハウを共有すること自体が煩わしい。(資料作りや説明の手間がかかる) - 自分の評価の根源となっているスキルを人に教えることにより、周りに同じことをできる人が増え、自分の価値が希釈化されることが怖い。 残念ながら、これらの課題を解消しない限り、あなたのチームの小林さんはそのスキル・ノウハウを共有してくれないでしょう。 ## 「専門性の罠」から抜け出す 次に、「本当に小林さんの仕事を、他のメンバーが手伝ったり、代わりに行うことができないの?」についてです。 他人の仕事に興味を持っていないと気づきにくいのですが、専門家がやっている仕事が、全て専門的な仕事とは限らないです。 例えば、小林さんがやっているデータ分析、いわゆるデータサイエンティストについて考えてみます。 私が以前、データサイエンティストの方とお話しして聞いた限りでは、データサイエンティストの人は以下のような仕事をしているそうです。 - データのクレンジング(データを分析しやすいように整形する) - 分析用のコードの作成 - コードの実行と結果の取得 - データの分析 - データの整形と資料化 - 依頼主への説明 この例では、データサイエンティストの仕事を細かい作業(=タスク)に分解しています。 タスクに分解すると、クリティカルパスが見えてきます。 実際に、データサイエンティストとしての専門性が必要なのは、「分析用のコードの作成」「データの分析」です。 これらについては、小林さんも自分が持つ特筆できるスキルとして考えているでしょう。 一方、それ以外の仕事は、小林さんにとっては、他の人でもできる、自身としては煩わしい作業と考えているかもしれません。 もしあなたが、他の人の仕事を手伝ってあげるのならば、まずはこのような専門的でなく、専門家にとって煩わしいものから手伝うと良いです。 仕事を渡す専門家の目には、あなたは煩わしいことを助けてくれる素晴らしい人に映りますし、何より自分の専門性が必要な仕事に集中でき、スキルの希釈の心配がないからです。 ## スキル・ノウハウ共有や学習も「仕事」と捉える 続いて、「なぜ、スキルアップは通常の業務と別腹なの?」について。 弊社のプロダクトオーナー研修でもお話ししていますが、ビジネス価値には、顧客価値(市場価値)の他にもいくつかの価値の源があり、能力構築(それを行うことによって、チームが短い時間で高い価値のものを生み出せるようになること)もその一つの源になります。 チームにとって、あるスキル・ノウハウが仕事を完成させるのに必要であるならば、そのスキルを持つ人をチームに入れるか、チームがそれをできるようになるよう、学ぶ必要があります。 そのような「業務上必要な学び」を業務外でしなさい、というのは、実に虫の良い話です。 こういった「業務上必要な学び」は、是非とも他の仕事同様、プロダクトバックログアイテムとしてプロダクトバックログに追加し、プロダクトオーナーに優先順位付けをし、実施の判断をしてもらって下さい。 業務上それが必要ならば、プロダクトオーナーはそのバックログアイテムを選ばざるを得なくなります。 ## スキル・ノウハウをどこまで共有するのが効率的かを考える 最後に、「本当に全員が同じことをやれるようになる必要はあるの?」です。 スクラムのインスピレーションの元の1つであるトヨタ生産方式では、生産ラインの効率を上げるためには、ライン上で働く作業員がライン内の様々な工程に対応できる「多能工」になる必要があると説いています。 一方、ソフトウェア開発やデータ分析など、習得が容易でない高度な知識やスキルが必要とされる仕事においては、チームメンバーの全員が同じ様なスキルを獲得するまでに、非常に大きい労力を必要とします。 ある意味当然なことなのですが、スキル・ノウハウの獲得のコストは、それによってもたらされる効果と比較して十分に小さくなくてはなりません。 つまり、 ***スキル・ノウハウ向上によりもたらされる効果 > スキル・ノウハウを獲得するコスト*** である必要があります。 ### スキル・ノウハウが特定の1人に限定されている場合 では、現実的に、チームの何人が同じことができるようになれば、仕事の効率が上がるのでしょうか? 一つシミュレーションをしてみましょう。 ある専門性の高い作業が、平均で8時間に1回発生するとします。 そして、その作業を行うには、平均で4時間かかるとします。 この専門性が高い作業をできる人(=専門家)が、現時点ではチームに1人しかいないと仮定しましょう。 待ち行列理論を利用して計算すると、この様な状況下では、その作業が【着手されるまで】に、4時間を要します。(M/M/1、λ=1/8、μ=1/4) 作業が完了するまでの時間でなく、作業に着手するまでに待たされる時間であることに注意してください。(これは、作業が常に決まった一定の間隔ごとに発生するわけではないからです。) つまり、新たに発生した作業は、専門家がその前に発生した作業を完了させるまで平均4時間待たされ、作業時間を含め完成まで8時間を要するわけです。 ### 同じスキル・ノウハウを持つ人が2人以上に増えた場合 では、この状況下で、専門家が2名になるとどうなるでしょうか? この場合、その作業が着手されるまでに要する時間は15分36秒になります。 実に93.5%も短縮されるのです。(M/M/2、λ=1/8、μ=1/4) さらに、専門家が3名になると、その作業が着手されるまでに要する時間は1分12秒となり、99.5%の短縮になります。(M/M/3、λ=1/8、μ=1/4) ### 専門的なスキル・ノウハウが必要な作業を減らせる場合 さて、先ほどは「専門家がやっている仕事が、全て専門的な仕事とは限らない」ことを紹介しました。 実際に、専門家が本当に自分でしかできない部分のみを担当し、そうでない部分をうまく切り出して、他の人にやってもらえるようになると、どうなるでしょうか? このようにして、専門性が高い作業が4時間から2時間に削減できた場合を考えてみます。 専門家が依然として1人である場合でも、その作業が着手されるまでにかかる時間は39分36秒となり、83.5%の短縮になります。(M/M/1、λ=1/8、μ=1/2) そして、このケースにおいて、専門家が2名に増えた場合は1分48秒、99.25%の短縮になります。(M/M/2、λ=1/8、μ=1/2) …どうでしょう、このあたりにチームが目指すべきゴールが見えて来ませんか? 自分の仕事を見返して、本当に専門的な部分とそうでない部分を見極め、専門性の低い部分を他の人にレクチャーしたり、誰かとペアになって自分と同じことができる様に育てていくことができれば、大抵の場合、チームの効率は劇的に向上します。 スキル・ノウハウの共有は、まずはこのレベルから始めてみては如何でしょうか? 執筆:木代 圭 **謝辞** 本記事執筆にあたり、平鍋 健児さんの以下のページを参考にしています。 **サルでもわかる待ち行列** [https://objectclub.jp/technicaldoc/monkey/s\_wait](https://objectclub.jp/technicaldoc/monkey/s_wait) また、記事の内容についても平鍋さんにアドバイスを頂きました。 改めて御礼申し上げます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6314/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6314/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムマスターに必要なスキルと役割|押さえておきたいポイントについて](https://scruminc.jp/blog/6738/) **Published:** 5月 19, 2025 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/05/AdobeStock_314696404_resize.jpeg) スクラムにおける役割のひとつ、スクラムマスター。 スクラムの名前を冠した役割であるスクラムマスターは、その名前を聞いただけでも非常に重要な役割だと想像できます。 では、スクラムマスターはどんな仕事をするのか、どのような役割を果たすのか? この記事では、スクラムマスターの仕事内容や求められるスキル、注意すべき点について見ていきます。 ## 目次 - [**スクラムマスターの役割とは?**](#section1) - [**スクラムマスターに求められるスキルや能力**](#section2) - [**スクラムマスターの醍醐味と、務める上での注意点**](#section3) - [**詳しく知りたい、学びを深めたい方へ**](#section4) ## スクラムマスターの役割とは? スクラムの考案者2名によってまとめられた、スクラムのルールブックである、スクラムガイド(2020年11月版)では、スクラムマスターは「スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ」「スクラムチームの有効性に責任を持つ」とされています。 そして、それらに加え「スクラムマスターは、スクラムチームと、より⼤きな組織に奉仕する真のリーダーである」と書かれています。 日本において、「リーダー」と聞くと、チームや組織を積極的に引っ張ることでゴールに導く姿を想像してしまう方が多いですが、それはリーダーシップの一つの形に過ぎません。 スクラムマスターが発揮すべきリーダーシップは、チームの導き手として、チームが考え、自らの課題や問題に向き合い、それらを克服していくことを支援する、サーバント型のリーダーシップです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/05/AdobeStock_233715395_resize.jpeg) このスクラムマスターが果たすべきサーバント・リーダーシップは、野球のコーチやサッカーのトレーナーをイメージしてもらうと良いかもしれません。 野球のコーチやサッカーのトレーナーは、選手のようにグラウンドやピッチに立って直接プレイすることはありませんが、チームを構成する一員として、チームが成長し、他のチームに勝てる力を身につけられるようにする責任を担っています。 スクラムマスターは、チームがスクラムのプロセスを正しく身につけ、実行できるようにコーチすることで、チームが定めたゴールに到達できるように導きます。 特にプロダクトオーナーに対しては、プロダクトオーナーがその役割を理解し、なすべきことをなせるようコーチや支援を提供します。 また、組織に対しては、スクラムが定着し、機能するように、導入計画の立案やトレーニングやコーチ、ステークホルダーの理解促進のための活動を行い、時としてそれらとの間で生じる障害の除去に力を注ぎます。 ## スクラムマスターに求められるスキルや能力 では、そんなスクラムマスターに求められる資質とは何でしょうか? プロダクトオーナーと違い、スクラムマスターには様々なスタイルがあり、一概にこうあるべきだ、という姿を示すことは難しいですが、一般的に以下のようなスキルや能力が必要になるでしょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/05/AdobeStock_596515441_resize.jpeg) - スクラムの知識 スクラムの理論や原則、スクラムパターンなどのプラクティスに対する深い理解。 これには、コーチングの対象となるプロダクトオーナーや開発者の役割や仕事の進め方についての理解も含まれます。 - コミュニケーション能力 チーム内外の関係者と効果的に情報共有し、信頼関係を築く能力。 チームメンバーの感情や状況を理解し、寄り添うことができる力。 - ファシリテーション能力 会議や議論を円滑に進め、チームの合意形成を促す能力。 - コーチング能力 チームメンバーの成長を支援し、潜在能力を引き出す能力。 - 問題解決能力 チームが抱える課題や障害を特定し、解決に向けてサポートする能力。 - 忍耐力 チームが成長するまで根気強くサポートし、変化を促す力。 - 柔軟性 状況に応じて対応を変化させ、臨機応変に動ける力。 - 倫理観 公平性、誠実さを持ち、チームを尊重する姿勢。 スクラムマスターは、これらの知識やスキルを駆使し、スクラムチームをコーチ・支援し、導いていきます。 ## スクラムマスターの醍醐味と、務める上での注意点 スクラムマスターの醍醐味は、自らのサポートにより、チームが自律的に課題を克服し、プロセスの改善をしながら、顧客が真に望む価値あるプロダクトを作り上げ、素晴らしい成果を生み出していく様を間近で見ることができる点にあります。 ビジネスにおいて「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」という金言があります。 スクラムマスターの仕事は、この「人を残す」仕事に他なりません。 スクラムマスターによって立ち上がったスクラムチームは、会社や組織を駆動し成果をあげる大きな力となり続けるでしょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/e511eebaea3dd203b6cfe2bc4fc20b21-1024x682.jpeg) 一方、スクラムマスターを務める上では、いくつかの注意点もあります。 やや逆説的に聞こえるかも知れませんが、スクラムマスターが目指す究極の姿は「スクラムチームが、自分がいなくても機能し、自分たちのプロセスを改善し続けられる状態にすること」です。 このため、スクラムマスターはチームにやり方を直接的に指示するのではなく、チームが自分で考え、答えを導き出せるように支援する必要があります。 時として、このような進め方は回りくどく、多くの忍耐が必要になりますが、チームの成長のため、スクラムマスターはこうした気持ちとうまく付き合い、コントロールしていかなくてはなりません。 また、チームの障害の除去を意識するあまり、「何でも屋」や「御用聞き」になってしまうケースも散見されます。 チームのあらゆる雑務を引き受けてしまうと、本来のスクラムマスターとしての役割に集中できなくなります。 スクラムマスターは、遭遇する幾多の課題を素早く見極め、自分は何をし、何をしないのか(他のメンバーに任せるのか)を素早く判断する必要があります。 ## 詳しく知りたい、学びを深めたい方へ ここまで、スクラムマスターの役割や必要となるスキル、そしてこの仕事の魅力について見てきました。 スクラムマスターに興味を持ち、スクラムマスターについてもっと知りたい、学びたい、とお考えの方は、是非とも「[Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修](https://scruminc.jp/training/master/ "RSMtraining")」の受講をご検討ください。 この研修では、スクラムの理論や原則を学び、スクラムマスターが果たすべき役割やチームとの接し方、コーチの方法をたくさんのワークを通じて学ぶことができます。 Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修でスクラムマスターを志す皆様とお会いできることを楽しみにしております。 > [Registered Scrum Master® Training](https://scruminc.jp/training/master/) 執筆:木代 圭 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6738/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6738/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** スクラムマスター --- ### [入澤 亮太](https://scruminc.jp/trainer/6671/) **Published:** 4月 17, 2025 **Author:** scrum-admin **Content:** SIerにて製造業の業務アプリケーション開発やデータアーキテクチャ設計に従事。 IT組織の在り方やテクノロジーを活用した経営戦略に関心を持ち、2019年よりコンサルティング業界に転身。アジャイル変革を専門とし、ビジネス・IT一体型組織の構築を推進。製造業・保険業等で顧客起点の新規事業創出や、商品開発の期間の従来比半減などを実現。また社内の約500名に新たな働き方としてスクラムを活用した人材育成や実践サポートをリード。 アジャイル・スクラムが組織にもたらすインパクトを実感し、2024年より現職。 国内の顧客企業とともに、チーム/個人の成長ややりがいの実感、継続的なビジネス成果創出を両立する組織づくりを実現することを目指している。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/6671/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/6671/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [AIは私より優れたスクラムコーチなのか?/ Is AI a Better Coach Than I Am?](https://scruminc.jp/blog/6624/) **Published:** 4月 15, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Excerpt:** 最近、あることに気づきました。 「ChatGPTのほうが、私より優れたスクラムコーチかもしれない」 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/0A0FC777-F81B-4B91-89B0-68CD130588E9-1024x683.png)[English follows Japanese.](#english "#english") ## 目次 - [**AIがアジャイルコーチングを変革している**](#section1) - [**AIを活用して、より優れたコーチになる方法**](#section2) 1. [AIを育てることは、自分を育てること。](#section3) 2. [AIは「答えをくれる存在」ではなく、「思考を映し出す鏡」。](#section4) 3. [ファースト・プリンシプルを極め、その上でアジャイルの知的シンクタンクを築く。](#section5) 4. [**スクラムコーチの未来—そしてAIが仕事に与える影響**](#section6) 長年、コーチとしてリーダーやチームのDX・アジャイル変革を支援してきました。私の仕事は、**組織がより速く、より賢く働き、継続的に学習する文化を築くこと**をサポートすることです。そして、優れたコーチングとは、**人間同士のつながり、リアルタイムのフィードバック、深い対話の力**を信じるものだと思っていました。 でも、最近、あることに気づきました。 **「ChatGPTのほうが、私より優れたスクラムコーチかもしれない」** ## **AIがアジャイルコーチングを変革している** 最初は疑問に思いました。コーチングは本質的に人間的なスキルです。共感力、直感、そして複雑なチームのダイナミクスを読み取る適応力が必要とされる仕事だからです。でも、AIを使い込むうちに、驚くほど効果的だと気づきました。 たった月20ドルで、ジェフ・サザーランドのスクラム理論、ピーター・ドラッカーのマネジメント哲学、アダム・グラントのリーダーシップ研究、大野耐一のリーン原則、カール・ユングの深層心理学まで、一度の対話で引き出せる。アイデアを試したり、振り返りのフレームを作ったり、組織のパターンを分析したりと、人間のコーチングだけでは得られなかった視点を手に入れられるようになりました。 そしてこれは私だけの話ではありません。2023年のマッキンゼーの調査によると、AIを活用したコーチングはリーダーシップの効果性を40%向上させ、日常的な問題解決にかかる時間を60%削減できることが示されています。 では、スクラムコーチの未来はどうなるのでしょうか? AIに仕事を奪われるのでしょうか? 答えは「NO」。でも、私たちの役割は進化しています。 ## **AIを活用して、より優れたコーチになる方法** AIは競争相手ではなく、**「思考の加速装置」**です。私たちのコーチングを置き換えるのではなく、拡張してくれるもの。では、どう活用すればいいのか? ### **1. AIを育てることは、自分を育てること。** AIの価値は、どれだけの情報を提供するかにかかっています。コンテキストやフィードバックを与えれば与えるほど、AIはより洗練された回答を生み出します。 私はチームのヘルスチェック、チームや組織のメトリクス、リーダーシップの課題、変革のケーススタディをAIに入力し始めました。すると、思考が整理され、これまで以上に素早くパターンを発見できるようになったのです。 ### **2. AIは「答えをくれる存在」ではなく、「思考を映し出す鏡」**。 AIに期待すべきなのは正解ではなく、自分のバイアスや盲点を浮き彫りにすることです。私たちは無意識のうちに、自分の考えが絶対に正しいと信じてしまうことがあります。しかし、AIは客観的にそれを疑い、異なる視点を提供してくれます。 *ハーバード・ビジネス・レビュー*によると、**「自己認識の高さがリーダーシップの成功を左右する最大の要因」**であることが明らかになっています。AIを活用すれば、即時かつ偏りのないフィードバックを得て、より鋭い思考ができるようになるのです。 ### **3. ファースト・プリンシプルを極め、その上でアジャイルの知的シンクタンクを築く。** アジャイルコーチングにAIを効果的に活用するには、まずスクラムとアジャイルの基本原則を深く理解することが重要です。スクラムが生まれた背景や目的を知らずにAIの意見を参考にすると、見当違いな方向へ導かれるリスクがあります。 ジェフ・サザーランドは著書 *『First Principles: The Human Truths That Redefine Innovation』* で、**「スクラムの本質は、その根底にあるファースト・プリンシプル(基本原則)にある」**と述べています。スクラムは単なる手法ではなく、複雑な環境下で適応し、価値を最大化するためのフレームワークなのです。 そして、これらの原則を深く理解すればするほど、AIの答えをそのまま受け取るのではなく、より鋭い質問を投げかけられるようになります。 この基盤をしっかり持った上でAIを活用すれば、その価値は飛躍的に高まります。たとえば、ジェフ・サザーランド、野中郁次郎、クレイグ・ラーマン、サイモン・シネック、さらには行動経済学者や認知科学者といった専門家の知見を統合することも可能です。 しかし、重要なのは「文脈を理解すること」。スクラムの基本原則を知らずにAIを使うのは、地図を持たずに旅に出るようなもの。深い知識と、より良い質問を投げかける力があってこそ、AIはコーチングを次のレベルに引き上げてくれるのです。 ## **スクラムコーチの未来—そしてAIが仕事に与える影響** AIがスクラムコーチを「置き換える」ことはありません。 でも、AIを活用するスクラムコーチが、活用しないコーチを「置き換える」ことは確実でしょう。 同じことがソフトウェアエンジニアにも言えます。「AIは開発者を置き換えるのか?」とよく聞かれますが、私はそうは思いません。でも、進化しないエンジニアは、AIによって置き換えられるでしょう。 しかし、それは必ずしも悪いことではありません。AIは単調な、創造性のない仕事を引き受けてくれる。それによって、人々は本当に情熱を持てることに集中できるようになるのです。 コーチングや仕事の未来は、AIを持っているかどうかではなく、AIをどう使うかにかかっています。より良い質問を投げかけ、仮説を検証し、AIを思考のパートナーとして活用する人が、圧倒的な優位性を手にするでしょう。 だから、問うべきは「AIがスクラムコーチに取って代わるのか?」ではありません。 「私たちは、AIを使ってどこまで進化できるのか?」 --- For years, I’ve worked as a Coach, guiding leaders and teams through Digital and Agile transformations. My job is to help organizations move faster, work smarter, and cultivate a culture of continuous learning. And like any good coach, I’ve always believed in the power of **human connection, real-time feedback, and deep conversations.** But recently, I had a realization I couldn’t ignore: **ChatGPT might be a better Scrum Coach than I am.** ## **How AI is Disrupting Agile Coaching** At first, I was skeptical. Coaching is a deeply human skill—it requires **empathy, intuition, and adaptability** to navigate complex team dynamics. But the more I experimented with AI, the more I realized how effective it could be. For just $20 a month, I could tap into **Jeff Sutherland’s insights on Scrum, Peter Drucker’s management philosophy, Adam Grant’s leadership research, Taichi Ohno’s lean principles, and even Carl Jung’s depth psychology—all in one conversation.** I could test ideas, generate retrospectives, and analyze patterns in ways that weren’t always possible in human coaching sessions. And I’m not alone in this realization. **A 2023 McKinsey report found that AI-driven coaching can increase leadership effectiveness by up to 40%, while reducing time spent on routine problem-solving by 60%.** So where does this leave traditional Scrum Coaches? Are we becoming obsolete? Not quite. But our role is evolving. ## **How to Use AI to Become a Better Coach** AI isn’t a competitor—it’s a **force multiplier**. It can’t replace human coaching, but it can amplify it. Here’s how: ### **1. Teach the machine, teach yourself.** AI is only as good as the inputs you provide. The more context and feedback you give, the better it gets at tailoring responses. I’ve started feeding it **team health assessments, leadership dilemmas, and transformation case studies**—and in turn, it’s helped me **connect dots faster and refine my own thinking.** ### **2. AI is a mirror, not a mastermind.** AI won’t give you wisdom—it reflects your biases, gaps, and assumptions. The real breakthroughs happen when you use it to **pressure-test ideas, challenge blind spots, and expand your perspective.** A *Harvard Business Review* study found that **self-awareness is the single strongest predictor of leadership effectiveness.** AI’s ability to provide **immediate, unbiased feedback** makes it a powerful tool for developing that skill. ### **3. Master First Principles—Then Build Your Agile Think Tank.** Before using AI effectively in the context of Agile coaching, **you need to understand the core principles of Scrum and Agile.** AI can generate compelling insights, but without knowing **why** Scrum exists and **what problems it was designed to solve,** it’s easy to misinterpret its advice—or ask the wrong questions. Jeff Sutherland, in *First Principles: The Human Truths That Redefine Innovation*, argues that **Scrum’s power comes from its foundational principles.** It’s not just about following a framework—it’s about understanding complexity, adaptability, and delivering value. And when you deeply understand those principles, **you don’t just take AI’s answers at face value—you learn how to ask better, more precise questions.** Once you have that foundation, AI becomes a **game-changer.** You can build a **custom Agile think tank**, pulling in insights from **Jeff Sutherland, Ikujiro Nonaka, Craig Larman, Simon Sinek, and even behavioral economists or cognitive scientists**—all within a single conversation. But **context matters.** If you don’t understand first principles, AI won’t challenge you in meaningful ways. **Pairing deep foundational knowledge with the ability to ask better questions is what turns AI from just another tool into a true amplifier for your coaching.** ## **The Future of Agile Coaching—And AI’s Impact on Work** AI won’t replace Scrum Coaches. But **Scrum Coaches who embrace AI will replace those who don’t.** The same applies to software engineers. People keep asking, *Will AI replace developers?* I don’t think it will. But it *will* replace those who don’t evolve. And that’s not necessarily a bad thing. AI is taking over **repetitive, low-effort work**—the kind done by people who are just going through the motions. That shift isn’t about replacing people; it’s about creating space for those who are truly driven to push boundaries and innovate. It’s an opportunity for people to **find their true calling.** The future of coaching—and work itself—isn’t about **who has access to AI** but **who knows how to use it well.** Those who **ask better questions, challenge assumptions, and integrate AI into their thinking** will have a massive advantage. So the question isn’t whether AI can replace a Scrum Coach. **The real question is: How far can we take this?** 執筆:Chloe O’Neil ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6624/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6624/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** AI, AI活用, アジャイルコーチ, スクラムコーチ --- ### [プロダクトオーナーに必要なスキルと役割|押さえておきたいポイントについて](https://scruminc.jp/blog/6356/) **Published:** 1月 24, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** スクラムにおける役割のひとつ、プロダクトオーナー。名前は聞いたことあるけど、どんな仕事をするのか、イメージがわかない方もおられるのではないでしょうか。 # この記事では、プロダクトオーナーの仕事内容や求められるスキル、注意すべき点について見ていきます。 ## 目次 - [**プロダクトオーナーの役割とは?**](#section1) - [**プロダクトオーナーの起源**](#section2) - [**プロダクトオーナーになるには?**](#section3) - [**プロダクトオーナーを務める上での注意点**](#section4) - [**学びを深めたい方へ**](#section5) ## プロダクトオーナーの役割とは? スクラムの考案者2名によってまとめられた、スクラムのルールブックである、[スクラムガイド(2020年11月版)](https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf "スクラムガイド2020")には「スクラムチームから⽣み出されるプロダクトの価値を最⼤化することの結果に責任を持つ」、「効果的なプロダクトバックログ管理にも責任を持つ」とあります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/AdobeStock_557093954-1024x536.jpeg) 具体的にどういうことをするのか、というと、お客様がプロダクト・サービスを利用することで高い価値が得られるように、 - 何を実現したいのか、ビジョンを策定する。 - プロダクト・サービスのロードマップを作成する。 - お客様のニーズを把握し、プロダクトバックログアイテム(PBI)を作成する。 - お客様にとって価値の高い内容から提供できるよう、PBIに優先順位をつけ、スクラムチームと共有する。 - 生み出したプロダクト・サービスを適時に市場へリリースする。 これらを行っていきます。 お客様やステークホルダなどからのニーズ・リクエストはプロダクトバックログ(=PBIのリスト)として管理されます。プロダクトオーナーはPBIを状況に応じ並べ替えたり、分割したり、スクラムチームに意図が正確に伝わるような表現にしたりと、価値の高いものをできるだけ早く提供できるよう、工夫しながら運用していくことが求められます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/762b7888f3b0ac314b3e137277edb544-1024x824.jpeg) ## プロダクトオーナーの起源 プロダクトオーナーという役割ですが、実はスクラムが考案された当初からあったものではありません。考案初期のスクラムでは、開発者のリーダー的立場である、チーフエンジニアがPBIを作っていました。 最初の数スプリントは順調に進んでいましたが、カイゼン適用のなどでスクラムチームのパフォーマンスが向上してくると、PBIの作成が追いつかなくなり、足りなくなるといった状況がしばしば見られるようになりました。チーフエンジニアはPBIが不足しないよう、お客様と対話もせずにPBIをせっせと作っていきました。 お客様のニーズに基づかないPBIをスクラムチームがどんなに早くカタチにしても、お客様からしてみれば不要なものでしかなく、価値を生むことはありません。こうなると、当然のことながらお客様の満足度は下がります。 この経験から、お客様のニーズを把握し、それをスクラムチームに伝え続けていく役割が必要だ、ということで誕生したのがプロダクトオーナーなのです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/AdobeStock_459824604-1024x683.jpeg) ## プロダクトオーナーになるには? では役割を果たすためには、どんな知識・スキルが必要でしょう? スクラムガイドに明確な定義はありませんが、その役割から、少なくとも以下は有している必要があります。 - ドメイン知識 プロダクト・サービスの対象ドメインの知識がないと、プロダクトバックログアイテムの優先順位をつけたり、意思決定することができません。 - コミュニケーションスキル プロダクト・サービスを作り上げていくには、お客様はもとより、社内外のステークホルダやスクラムチームメンバとも連携しながら進める必要があります。コミュニケーションスキルはそのための重要なスキルのひとつと言えます。 - 決断力 市場やお客様のニーズの変化へスピーディーに対応していくには決断力が重要です。伴うリスクを最小にしながらも、提供する価値を損なわないよう意思決定していくことが必要になります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/e511eebaea3dd203b6cfe2bc4fc20b21-1024x682.jpeg) ## プロダクトオーナーを務める上での注意点 続いて、プロダクトオーナーを務める上で注意すべきことを見ていきましょう。 - 時間の使い方 プロダクトオーナーの時間の使い方として「50%の時間をお客様と過ごし、50%の時間をスクラムチームと過ごす」ことが大事と言われています。価値を届ける対象であるお客様が、何に困っていて、どういうことに価値を感じるのか、それを知るにはお客様と接することが必要です。 一方で、知ったことをスクラムチームに伝えなければ、プロダクト・サービスというカタチにはなりません。お客様訪問や自社内の調整ばかりに時間がとられ、スクラムチームメンバとコミュニケーションがとれないような状況では、目指すゴール、ビジョンの達成は難しいでしょう。 - スクラムチームでの振る舞い方 スクラムチームは自己管理型であり、プロダクトオーナーが指揮命令(コマンド&コントロール)で動かすものではありません。 スクラムチームがふりかえりなどを通じ、やる、と決めたこと以外を強制したり、PBIの実装の仕方にまで口を出したり、PBI内容へのメンバからの質問に対し、回答を拒否したりすれば、プロダクトオーナーは信頼を失い、スクラムが機能不全に陥ります。 プロダクトオーナーもスクラムチームの一員です。自身の役割を果たしつつ、お客様も巻き込みながら、チーム全員でゴールを目指し、価値あるものを届け続け、お客様の満足度向上につなげていきましょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/ef49d83e78b5f2f5959e442dfb0e73a0-1024x682.jpeg) ## 詳しく知りたい、学びを深めたい方へ ここまで、プロダクトオーナーの役割や必要となるスキル、そしてこの仕事の魅力について見てきました。 プロダクトオーナーに興味を持たれ、もっと知りたい!学びたい!という方には、「[Scrum Inc. 認定資格プロダクトオーナー研修](https://scruminc.jp/training/owner/ "RPOtraining")」がございます。この研修では座学のほか、ひとつのテーマに沿ってプロダクトオーナーの活動を体験いただくエクササイズもご用意しておりますので、ぜひご検討ください! > [Registered Product Owner® Training](https://scruminc.jp/training/owner/) 執筆:齋藤 崇 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6356/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6356/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** プロダクトオーナー --- ### [データを中心に価値を創造する組織への変革 - ウェビナー開催レポート](https://scruminc.jp/blog/6544/) **Published:** 4月 1, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/webinar-globis0318-1024x497.png) ## 開催概要 2025年3月18日、Scrum Inc. Japanは「データを中心に価値を創造する組織への変革」をテーマにしたウェビナーを株式会社グロービスとの共催で開催しました。近年、**AI技術の急速な発展とデータ活用の重要性の高まり**に伴い、企業はビジネスのあり方、組織構造、そして価値創造の方法を大きく変革する必要に迫られています。 登壇者の**Scrum Inc. Japanの内山遼子、三菱電機の細谷泰夫氏、グロービスの池田章人氏**から、AI時代の組織戦略、データドリブンな価値創造、そしてそれらを実現するための組織変革について洞察を共有しました。当ブログでは、これらの講演内容とパネルディスカッションの内容を基に、AI時代における組織変革の重要なポイントをまとめます。 ## **AI時代の組織戦略Scrum@Scale** **(Scrum Inc. Japan 内山遼子)** **AI時代以前の価値**は、主に**人による判断や熟練された仕事**を通じて創出されてきました。この時代においては、個人のスキルや経験を組織のノウハウとして蓄積し、バリューチェーンの各プロセスを磨き込むことが重要でした。また、デジタル化の目的も、バリューチェーンの各プロセスの効率化に重点が置かれ、データは各プロセス内で閉じたまま活用される傾向にありました。 しかし、**AI時代**においては、**大量で質の高いデータをAIが学習し、その解析結果に基づいて新たな付加価値を創造する**ことが価値の源泉となります。そのためには、バリューチェーン全体、複数の事業部門、さらにはパートナー企業やグループ会社までを横断した**データネットワークの拡張**が不可欠です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report1-1024x576.jpg) このデータ活用においては、**学習効果**のループを回すことが重要です。**より良いサービスを迅速にリリース**することで利用が増え、利用が増えることでデータが蓄積され、そのデータによってアルゴリズムが改善され、さらに良いサービスが生まれます。この一連のサイクルを確立することが、指数関数的な成長に繋がります。このサイクルを機能させるためには、**現場の自律性**が全ての起点となります。 また、**社外パートナーとの連携**も重要です。自社が提供する価値に対して、補完的な価値を提供するパートナーと連携することで、顧客の利用頻度や利用時間を増やし、競争優位性を確立することができます。 このような変化に伴い、組織構造も**機能別階層型組織**から、より**フラットでネットワーク型の組織**へと移行していく必要性が高まります。その際に有効なフレームワークとして、**Scrum@Scaleのコンセプト**を紹介しました。これは、AmazonやMicrosoftといったアジャイル企業の実践を基にJeff Sutherland博士がモデル化したものであり、**戦略と実行の整合性**を保ちながら、**チームの自律性**を高めることを目指すものです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report2-1024x576.jpg) Scrum@Scaleにおいては、各レイヤーに**最終意思決定者**を配置し、それぞれのレベルで自律的に動ける状態を作ります。同時に、**バックログ**を通じて組織全体とチームの戦略を**創発的に統合**します。バックログという、顧客にどのような価値を提供するかという**価値ベース**で優先順位付けされたリストを用いることで、経営レベルから現場レベルまで共有し、議論できるようにするのです。 より顧客価値の高い機能にフォーカスするためには、リリース前に**価値のある機能とない機能を見分ける**仕組みが必要です。Scrum@Scaleでは、**機能横断のメンバーで構成される優先順位議論フォーラムを定期開催すること**を推奨しています。 最後に、組織のビジネスアジリティを高めるための第一歩としてScrum Inc.が提供している、現状の強みと課題を把握する**ビジネスアジリティのアセスメント(Agile Health Survey)**の活用が提案されました。 ## **デジタル基盤 “Serendie”による 成長戦略実現のための組織変革(三菱電機 細谷 泰夫様)** 三菱電機が目指す**循環型デジタルエンジニアリング企業への変革**と、その基盤となる**デジタル基盤「Serendie(セレンディ)」**について説明しました。三菱電機は、多様な事業領域で得られるデータを横断的に分析し、顧客の潜在的な課題を発見し、ソリューションとして提供することで、新たなデータを構築していくという循環型の戦略を推進しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report3-1024x576.jpg) 世界的なデジタル競争の現状を踏まえ、日本のデジタル競争力強化の必要性を強調し、ソフトウェア開発においても、**モノリシックなシステム**から、**小さなチームが機敏にサービスを開発し連携するマイクロサービス**へと移行する潮流となっています。 このような背景の下、「Serendie」は、**技術基盤**だけでなく、**共創基盤、人材基盤、プロジェクト推進基盤**の4つの基盤で構成されています。特に、顧客やパートナーとの共創を促進する**「Serendie Street Yokohama」**のような共創空間を設け、顧客の課題を直接聞き出し、共にアイデアを創出する活動を推進しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report4-1024x576.jpg) プロジェクト推進においては、**デザイン思考**を取り入れた**ダブルダイヤモンドモデル**を活用し、顧客インサイトに基づいた価値提供と、**アジャイル開発**による迅速な実装、仮説検証を繰り返しています。 組織変革においては、長年の製造業としての最適化された組織文化からの脱却と、**ソリューションプロバイダーとしての最適化**への移行が課題となります。そのヒントとして、**階層型組織とネットワーク型組織を併用するデュアルオペレーティングシステム**の概念を紹介し、Scrum Inc. Japanの協力を得ながら、**Scrum@Scale**の導入を試行している状況を共有しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report5-1-1024x576.jpg) 品質保証においては、従来の部門主導の品質管理から、**チームに権限を委譲し、プロダクトオーナーが出荷判断を行う**アジャイルな品質ガバナンスを確立するために、**品質技術者(QE)**という新たな役割を導入し、計画段階からの品質戦略の合意、事前判定の実施といった取り組みを行っています。 ## **AI時代の価値創造と顧客志向組織への変革** **(グロービス 池田 章人様)** 環境変化に対応し、**ハードとソフトを融合させた顧客ニーズへの迅速な対応**が求められる中で、**ビジネスモデルとオペレーティングモデル**をスピーディーに変化させていく必要性を強調しました。 その上で、既存事業を深掘りする組織能力と、新しい事業機会を探索する組織能力の**二つを併存させる「両利きの経営」**の重要性を指摘しました。 組織能力を定義する**コングルエンスモデル**を紹介し、経営のリーダーシップ、戦略目標、KSF(成功の鍵)、人材、公式の組織、組織カルチャーの6つの要素を整合させることが重要であると述べました。探索事業においては、**ビジョンの発信、プロセス目標やバックログの設定、ハンティングゾーンの明確化、テーマの拡大と絞り込み、リソースの提供、スタートアップモデルへの理解、アジャイルマインドとアントレプレナーシップの強化**などが重要な組織能力となります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/webinar_report6-1024x576.jpg) 事業開発においては、**正解のない世界**であることを前提に、**コンセプトの検証、MVP(実用最小限の製品)の開発、ビジネスの確立**というステップで、小さく生んで大きく育てるというアプローチが重要です。また、既存事業のパラダイム(KGI・KPI・KSFの徹底)から、探索事業のパラダイム(顧客発見、ニーズに基づくコンセプト・MVP開発、ピボット)への転換が必要であり、**デザイン思考**はその中核となる概念です。 組織構造においては、最初は**出島(小規模なチーム)**で実施し、中間組織を経て、最終的に大組織に統合していくといった段階的なアプローチが望ましいとしました。探索側のカルチャーを強化するためには、進化事業のカルチャーと並列に探索事業のカルチャーを育み、**アントレプレナーシップを持つ人材を育成し、ローテーションを通じて両方の経験を積ませる**ことが重要であると述べました。 ## **まとめ** AI時代における組織変革は、**データ中心の価値創造**への転換、**アジャイルな組織運営**の導入、そして両利きの経営でいう**探索と深化を両立する組織能力**の獲得が鍵となります。Scrum@Scaleのようなフレームワークを活用し、チームの自律性を高めながら、組織全体の戦略を整合させていくこと、そして「Serendie」やグロービスの事例のように、共創を促進する環境づくり、人材育成、リーダーシップの変革を推進していくことが、これからの企業成長にとって不可欠と言えるでしょう。 Scrum@Scaleによる両利きの経営の実践についてのホワイトペーパーは[こちら](https://scruminc.jp/whitepaper/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6544/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6544/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** AI, Scrum@Scale, 組織変革 --- ### [野中郁次郎先生を偲んで──当社創業者・取締役からの追悼メッセージ](https://scruminc.jp/blog/6391/) **Published:** 1月 30, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/profNonaka-1024x682.jpeg) 2025年1月25日、スクラムの祖父としても知られる一橋大学名誉教授の経営学者、野中郁次郎先生がご逝去されました。 ここで、当社創業者・取締役より追悼のメッセージを掲載させていただきます。 --- Ikujiro Nonaka – 1935-2025 Professor Emeritus, Hitotsubashi University, the Grandfather of Scrum ([日本語文は下部に掲載](https://scruminc.jp/blog/6391/#:~:text=%EF%BC%88-,%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E,-%E6%96%87%EF%BC%89%0A%E9%87%8E%E4%B8%AD "日本語文")) It is with great sadness that we honor the passing of Professor Nonaka who has been so important to the creation and evolution of the Scrum framework. When the first Scrum team read his paper in 1993 they held a retrospective on it the same day. They decided in the meeting to call what we were doing Scrum and that the team leader should be called the Scrum Master. Takeuchi, H., & Nonaka, I. (1986). The new new product development game. Harvard Business Review, 64(1), 137-146. The knowledge generation model in the paper was used to train our customers in Scrum and role out the first Scrum teams outside our organization I personally met Nonaka-san in Tokyo many years later in 2011. At the end of my Scrum training class I saw him sitting in the back row and realized he was a powerful spiritual presence. I spent time with Nonaka on many occasions in Japan and even more time with his partner Takeuchi at the Harvard Business School. Takeuchi viewed him as the spiritual leader of their work together. Professor Nonaka mentored many people and when my wife, a Unitarian Universalist Minister said she had one of his disciples in her congregation he said to her, you are a Sensei and can call me Jiro. The rest of us, including me, were careful to call him Nonaka-san. Beginning with our first dinner in 2011, Prof. Nonaka emphasized the importance of reinvigorating innovation in Japan and that Scrum could be a great asset. I promised to help. When we were asked to create Scrum Inc Japan and the Registered Scrum program in later years, we fulfilled my promise to him. It also allowed us to meet repeatedly and consistently learn deeper new things from a man the Japanese viewed as a national treasure. Nonaka’s first job was analyzing why Japan lost World War II for the Japanese government. He had personally seen the faces in the cockpit of American fighter pilots bombing Tokyo and was profoundly affected. Sharing my career as a U.S.A.F. fighter pilot provided a tense moment of reconciliation and forgiveness. So I salute Professor Nonaka on his passing, a national treasure for Japan and a personal treasure in my life. (日本語文) 野中郁次郎 – 1935-2025 一橋大学名誉教授、スクラムの生みの親 スクラムフレームワークの創出と進化に多大な貢献をされた野中教授の訃報に接し、深い悲しみに包まれています。 1993年に最初のスクラムチームが野中先生の論文を読んだとき、彼らはその日のうちに振り返りを行いました。そして、ミーティングで自分たちがやっていることをスクラムと呼び、チームリーダーをスクラムマスターと呼ぶことにしました。 *竹内弘高、野中郁次郎(1986年)。新しい新製品開発ゲーム。ハーバード・ビジネス・レビュー、64(1)、137-146。 論文で紹介された知識創造モデルは、当社のお客様にスクラムをトレーニングし、当社以外の組織で最初のスクラムチームを立ち上げるために使用されました。 それから何年も経った2011年に、私は東京で野中さんと個人的に会いました。 スクラムトレーニングクラスの終わりに、私は後ろの列に座っている彼を見つけ、彼が強力な精神的存在であることに気づきました。 私は日本で野中さんと何度も時間を過ごし、ハーバード・ビジネス・スクールで彼のパートナーである竹内さん(竹内 弘高氏)ともさらに多くの時間を過ごしました。竹内氏は、野中氏を自分たちの仕事の精神的指導者とみなしていました。野中教授は多くの人々を指導してきましたが、ユニテリアン・ユニヴァーサリスト派の牧師である私の妻が、自身の教区に野中氏の弟子がいると話したところ、野中氏は「あなたは先生なのだから、私を次郎と呼んでいいですよ」と言いました。私を含め、他の人々は、野中氏を「野中さん」と呼ぶように気を遣っていました。 2011年の最初の夕食会から、野中先生は日本におけるイノベーションの活性化の重要性を強調し、スクラムがその大きな力になることをおっしゃいました。私はお手伝いすることを約束しました。その後、Scrum Inc. Japanとスクラム認定プログラムの設立を依頼されたとき、私は野中先生との約束を果たしました。また、それによって、私たちは繰り返し先生にお会いし、一貫して、日本の宝である先生からより深く新しいことを学ぶことができました。 野中氏の最初の仕事は、第二次世界大戦で日本が敗北した理由を日本政府のために分析することでした。 東京を爆撃する米軍の戦闘機の操縦席の窓から見た人々の顔を直接目にした野中氏は、大いに影響を受けていました。 私は、米空軍の戦闘機パイロットとしての経歴を共有し、和解と許しの緊張感に満ちた瞬間を共有しました。 それゆえ、私は、日本にとっての国宝であり、私にとっての人生の宝物である野中先生のご逝去を悼みます。 2025年1月 Scrum Inc. 創業者 スクラム共同考案者 Jeff Sutherland --- At my last meeting with Professor Nonaka, he told me that we exist only in relationship with each other. He said that what creates the space for innovation to happen, for creation to happen, is moving from “I” and “they” to “we.” He said that humanity exists in that connection. He taught me that the Japanese kanji character for “humanity” is an ideogram of two people facing each other. Humanity itself exists only in the connection between people. When you are in a partnership, or participating on a team, or working together, or having hundreds of teams aligned on a single goal, you create something larger than the sum of the parts. That is a lesson I will never forget. (日本語文) 野中教授と最後に会った時、彼は私に、「私たちは互いに関係し合って初めて存在するのだ」と言いました。そして「イノベーションが起こり、創造が起こるための空間を生み出すのは、 ”私”や”彼ら”から”私たち” へと移行することだ」とも言いました。人類はそのつながりの中に存在するのだと。彼は、日本の「人」という漢字は、二人の人間が向かい合っている表意文字であると教えてくれた。人間性そのものは、人と人とのつながりの中にしか存在しない。パートナーシップを組んだり、チームに参加したり、一緒に仕事をしたり、何百ものチームがひとつの目標に向かって足並みを揃えたりするとき、部分の総和よりも大きなものが生まれる。 この教訓を私は決して忘れないだろう。 2025年1月 Scrum Inc. CEO JJ Sutherland --- 私は野中先生との語らいの中で、社会やビジネス活動と、その中での自身のあり方が、1つのものであることを学びました。いつでも新しいことは自身の変化からはじまり、人との共感を通して外に伝わること。AIやデジタルの時代だからこそ、表層に流されず、一人ひとりとの温かな繋がりの意味を大切にしていきたい。先生の肉声は今でも、私の中に響きます。先生と共著で日本で書かれたスクラムの本を出版できたことに感謝します。 2025年1月 Scrum Inc. Japan 取締役 (株)永和システムマネジメント 代表取締役社長 平鍋健児 --- このたび、日本の偉大なる経営学者である野中郁次郎先生がご逝去されたとの報に接し、心より哀悼の意を表します。 野中先生はいつもスクラムを実践する人々を応援くださいました。数々の教えの中で私たちに最も影響を与え続けていることは、エンパシー(共感)から始まる価値創造です。顧客とチームの共感、チームメンバー同士の人と人との共感からしか「意味づくり」、「価値づくり」は起こらない。スクラムは理論から始まるのではなく、共感から始まることを教えてくださいました。その洞察と知見は、私たちのようなスクラムを実践するすべての人々にとって、かけがえのない道しるべであり続けています。 Scrum Inc.一同、先生の卓越した業績と献身的なご尽力に深く感謝申し上げるとともに、その精神を受け継ぎ、スクラムの実践を通じて共感を軸とした価値創造を日々の活動の中で体現していく所存です。 改めて、野中郁次郎先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 2025年1月 Scrum Inc. Japan 代表取締役社長 荒本実 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6391/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6391/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修開催のお知らせ(2025/03/05〜07)](https://scruminc.jp/blog/6334/) **Published:** 1月 17, 2025 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/01/rsmpo_door_head.jpeg)2024/08に実施しご好評を頂いた、Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修(Registered Scrum Master and Product Owner Training)を、 **2025/03/05(水)〜2025/03/07(金)** の3日間、虎ノ門KDDIデジタルゲートで再び開催します。 Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター・プロダクトオーナー研修(Registered Scrum Master and Product Owner Training)は、同スクラムマスター研修(Registered Scrum Master)同プロダクトオーナー研修(Registered Product Owner)の二つのコースの内容を凝縮し、1チームのスクラムで必要な知識やノウハウを3日間で学べる内容となっています。 前回はZoomによるオンライン型の研修でしたが、今回は実際の会場に集まって実施する集合型研修になります。 スクラムを学んで業務に活用したいと考える様々な会社の参加者様と、同じ会場で熱気を共有しながら議論し、共に学ぶことができます。 ・組織やチームの中でスクラムを推進するキーパーソンとして、スクラムの全貌を短期間で学びたい。 ・短い期間でスクラムマスターとプロダクトオーナーの責任や役割を理解したい。 ・機能するスクラムチームを素早く立ち上げたい。 そんなニーズをお持ちのお客様に、本コースは最適です。 年度末に3日間集中してスクラムを学び、新年度のスタートダッシュを切りましょう! [お申し込みはこちら](https://scruminc.jp/training/scrum-courses/?eventtemplate=13-registered-scrum-master-and-product-owner-onsite&event=181) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6334/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6334/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムガイド2020のアップデートについて](https://scruminc.jp/blog/2885/) **Published:** 11月 19, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** スクラムは、アジャイルな働き方の実践手法として、世界中で広まった一方、スクラムの実践が目的化し、成果をあげることにフォーカスできていないチームが世界中で見受けられました。また、ハードウェア開発、マーケティング、セールス、人事など、新たにスクラムの実践を開始したソフトウェア開発以外のドメインの人々にとって、現状のスクラムガイドは、一部、理解しづらい表現や用語がありました。 今回の[スクラムガイド2020](https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf)では、こうした状況を踏まえ、以下を目的に大幅なアップデートが行われました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2020/11/scrum_guide_update.png) 主なアップデート内容は以下のとおりです。 - 作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化 - スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に責任を持っていることを強調 - チームはより一丸となり、コミットメントの達成に向けてWhy/What/Howを自己管理 - スプリントプランニングのトピックの追加 - デイリースクラム・スプリントレビューにおける指示的な内容を削除 - スクラムパターン:スウォーミングの採用 解説資料も合わせて、ご確認ください。 また、今回のアップデートに際して、スクラムの共同考案者、Jeff Sutherland博士はスクラムの実践者へ新しいガイドの活用について以下のメッセージを送っています。 12月中旬までにアップデート内容の詳細をJeff Sutherland博士とScrum Inc. Japan CEO荒本 実が解説するビデオも別途、配信予定です。 ビデオのリリース連絡をご希望の方は、ぜひメールマガジンにご[登録](http://eepurl.com/hcmELn)ください。 ## **2021年1月7日追記** 2020年12月16日に実施したオンライン上映会には900名以上の方にご参加いただきました。 上映会の開催レポートは[こちら](https://scruminc.jp/blog/2980/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2885/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2885/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [アジャイルソフトウェア開発の原点:アジャイルマニフェスト誕生秘話](https://scruminc.jp/blog/5396/) **Published:** 7月 1, 2024 **Author:** aramotominoru **Excerpt:** 20年前、私はユタ州スノーバードに行き、同じ目標を持つ16人の仲間と合流しました。 それは、私たちの業界、つまりソフトウェア開発のやり方をより良い方向に変えることでした。顧客を第一に考え、よりスマートに働き、より速く、より頻繁に、より良い成果を出すことでした。 **Content:** # この記事は、2001年、ユタ州スノーバードで17人の志を同じくする業界リーダーたちが集い、情熱と対話からアジャイル マニフェストが生まれた瞬間の物語を紹介しています。 ここで産まれたアジャイル マニフェストは、個人と対話を尊び、動くソフトウェアに価値を見出し、顧客との協調を重視する4つの価値観によって、ソフトウェア開発に新たな未来を切り拓きました。 by Jeff Sutherland | February 11, 2021 | Blog(翻訳:荒本 実) 原文:[How The Agile Manifesto Came To Be With Dr. Jeff Sutherland](https://www.scruminc.com/how-the-agile-manifesto-came-to-be/) ![How The Agile Manifesto Came To Be With Dr. Jeff Sutherland](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXckyg0AJTXvn9txvxHGzE5AADJ6AZiQ3lG-TQaZXH04JsIVmD2tMEngulNTMmo4I_aQ0gfOmD81en9bUVGWgUj9O7ghqnOfh25llEdhQg_mixjzfQHhmDkF74QuCgxy1VVvempdbRnPk1oR3PlKgcayeGT6?key=h3bDRPp3ZEarUECGx-9ZRA)20年前、私はユタ州スノーバードに行き、同じ目標を持つ16人の仲間と合流しました。 それは、私たちの業界、つまりソフトウェア開発のやり方をより良い方向に変えることでした。顧客を第一に考え、よりスマートに働き、より速く、より頻繁に、より良い成果を出すことでした。 その会議で、私たちはアジャイル マニフェストとしてよく知られている4つの価値と12の原則を作成しました。 私は、多くの変革に貢献したこの文書の 17 人の署名者の 1 人であることを誇りに思っています。 アジャイル 20 周年を記念して、アジャイル マニフェストがどのようにして生まれたのかをお話ししたいと思います (こちらのビデオもご覧ください [YouTube channel](https://youtu.be/AGdi3zZutXk))。まずは、その場にいたすべての方々に感謝の意を表したいと思います。また、アジャイル・プロセスを導入している皆さんにも感謝したい。 素晴らしいアイディアを世界的な変革へと導いてくれたことに感謝します。 私たちはこれまで多くのことを成し遂げてきましたが、まだまだやるべきことはたくさんあります。 アジャイルの20年を祝い、今よりもさらにアジャイルな未来に進みましょう。 ### **私たちを結びつけたもの** 当時、ソフトウェア開発の進め方には多くの懸念がありました。 それは主にラショナル・ユニファイド・プロセス(Rational Unified Process)を使って行われていましたが、非常に重量になっていて、まったくアジャイルではありませんでした。アジャイル マニフェストの会議に参加した多くは、インターネット ニュースグループで積極的に活動し、アジャイルプロセスの先駆けとも言えるものを作成していました。私たちは、より優れた代替案を作ろうとしていました。 そして2001年、オブジェクト指向技術のコンサルティング会社を経営していたボブ・マーティンが、私たち全員に「一緒に集まろう」と電話をかけてきました。 アジャイルコミュニティの多くの人から「Uncle Bob(ボブおじさん)」として知られている彼は、アジャイル・マニフェストの会議の議長でした。 しかし、なぜ私たちはスノーバードに集まったのでしょうか? アジャイル マニフェストの署名者であるアリスター・コーバーンとジム・ハイスミスは、当時ユタに住んでいました。 ジムは適応型ソフトウェア開発に関する本を書いたばかりで、アリスターはCrystal(クリスタル)と呼ばれるフレームワークに関する本を何冊か書いていました。 私たち17人全員が業界のオピニオンリーダーでした。私たちは、誰も好まない重いソフトウェア開発プロセスという形で競争上の脅威に直面していました。それが、全員が団結する原動力となりました。もっと良い方法があるはずだと私たちは分かっていました。 ### **なぜアジャイルと呼ばれるのか?** 会議の初日には、各自が自分のアイデアや取り組んでいることについて話す機会がありました。 当時、私たちは『軽量プロセス』という言葉を使っていましたが、もっと適切な言葉が必要だと思っていました。 これをアジャイルと呼ぼうと言ったのはマイク・ビードルのアイデアでした。 彼は、リーン生産方式を次のレベルに引き上げる方法を考えるためにコンソーシアムを結成したハードウェア企業についての本(訳者追記:『アジャイルな競争相手とバーチャルな組織 – 顧客を豊かにする戦略』)に触発されました。リーン生産方式は効率性には優れていますが、顧客との繋がりや顧客の関心を引くことにはあまり向いていません。そこでコンソーシアムでは、リーンを次のレベルに引き上げる方法を考え出そうとしました(私は今でもこの本を本棚に飾ってあります)。 初日の終わりには、フリップチャートに名前の候補が並んでいました。私たちはアジャイルという言葉を選びました。 これは[マイク・ビードル](https://en.wikipedia.org/wiki/Mike_Beedle)のおかげで、重要な決定でした。 ### **アジャイルの4つの価値の創造** ![Picture showing the creation of the four values of the Agile Manifesto](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXeMePYPgOGTFmGPRnmA9y-9CUHooIht7mdhnLGZE7-c5YQFytlpMpA1IqqvuAmHzJXOmDeBqsjghI_GN1aPGleuCF_KNF7XCjkLTI48XhOMfX4fixwiqKv0KL5LZw39ndSJEpTMZtRLkdCwtKWWwhUEq2Ue?key=h3bDRPp3ZEarUECGx-9ZRA)2日目の朝10時半頃、私たちはコーヒーブレイクをとることにしました。 冬のシーズンでユタ州にいたので、集まった17人のうち9人はちょっとスキーに行くことにし、部屋に残ったのは、[アジャイル マニフェストのウェブサイト](https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html)の写真に写っている8人でした。 マーティン・ファウラーはソフトウェア開発に関する多くの著書を持ち、最初のエクストリーム・プログラミング(XP)チームの一員でした。彼はホワイトボードに向かって、私たちが数日間一緒に過ごして、アジャイルという名前以外に何も合意できないのではないかと言いました。 「他に合意できることはないのか」と彼は尋ねました。 誰かが、”素晴らしいチームが素晴らしいソフトウェアを作るということは知っている。 そして、”すべては個人と、彼らがどのように協力し合うかだ “と付け加えました。 そこでマーティンは、「個人と対話」をホワイトボードに書き込みました。 その場には開発ツールの販売会社で働いている2人がいて、『プロセスやツールはどうなんだ』と質問しました。 他の人たちは、「それらは通常スピードを遅くするが、禁止したくはない、と言いました。」 マーティンはまだホワイトボードに向かっていたが、文章を完成させた。 「私たちはプロセスやツールよりも個人と対話を価値とする。」 最初のアジャイルの価値でした。 そして、オリジナルのXPチームに所属していたロン・ジェフリーズは、「私たちは、動作するソフトウェアを早期に定期的に提供することを重視している。 それが最も重要なことだ。ドキュメントよりもずっと重要なことだ。」 しかし、中には、何らかのドキュメントは常に必要だと指摘する人がいました。 そこでマーティンは、私たちは包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを価値とすると書いた。 第2のアジャイルの価値が誕生しました。 このコーヒーブレイクの時間は15分ほどしかなく、その後の5分間は顧客についての話に費やされました。というのも、私は世界最大級のヘルスケア・ソフトウェア会社で4年間CTOを務めた直後でした。私たちは常に契約をめぐって争っていて、契約がプロジェクト失敗の根本原因になることも多々ありました。 明らかに、顧客を巻き込んで協力してもらうことが成功の鍵でした。 かなりの議論の末、私たち全員が、契約交渉よりも顧客との協調を価値とすることに合意しました。 第3のアジャイルの価値です。 最後に、XP関係者の一人が、これはXPの信条でもあるが「私たちは、計画に従うことよりも変化に対応することを価値とする」と言った。 第4のアジャイルの価値です。 コーヒーブレイクが終わり 他のメンバーが戻ってきました。 私たちは皆、ホワイトボードを見つめていました。その後、ウォード・カニンガム(Wikiや多くのソフトウェアツールの開発者)が、「最高だ!」と言いました。誰も言葉を変えませんでした。 一言もです。これは15分で書いたものです。 今となっては、私たちは皆さんにこのように話します。「半ページのメモを瓶に入れて海に捨てたようなものだ。みんなが読んでくれた。 私たちがやった仕事が今や世界的な現象になっているのを見るのは驚くべきことだ。」 しかし、私たちはまだ始まったばかりでした。 ### **12のアジャイル原則の作成** その日の午後、私たちは再び集まりました。アジャイルの価値に対して肉付けする必要があると分かっていたからです。そこで、私たちは[12のアジャイルの原則](https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html)を作るのに数時間を費やしました。これらは4つの価値を補足し、明確にするものです。 当時も今も、訪れる会社のほとんどでは、何をすべきか、何を優先すべきか、誰が何をすべきか、何に予算を提供すべきかについて、多くの議論を耳にするでしょう。多くの場合、顧客についてはほとんど議論されません。 顧客は後回しにされるのです。そこで、私たちがやりたかったことのひとつは、顧客を最優先にすることです。結局のところ、顧客を満足させないものは時間の無駄であり、何の付加価値も生まないからです。 もうひとつ私たちが焦点を当てたことは、漸進的(インクリメンタル)かつ迅速なデリバリーの重要性です。製品を世に送り出し、非常に迅速に反復する必要があります。 それが今も昔も変わらぬ成功の鍵です。もちろん、これがアジャイル マニフェストの2番目の価値です。 アジャイル マニフェストの10周年に、私たちは同窓会を開き、何を変えるかと聞かれました。ロン・ジェフリーズは、マニフェストの一番下に 「ソフトウェアの早く、インクリメンタルなデリバリー。私たちは本当にそう考えている。」というメモを書き加えるだけだと言った。 これがアジャイルの核心です。 ### **アジャイルの未来** ![Agile development methodology concept on virtual screen. Technology concept.](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcUwX7pWpTGSHhVvKWxvNfyyM4vXqln_pJwX5EwaNVSph-bj6HBHl8cODXGWhtiM6Tfo6QXrLsBcObMOVxxVus2DObsp2I_1nc3ZxaxxrmigQMEdyU7EJXEazCjVxDY_ozDZBgIMIlr8Iye_6Zhj_QY-eia?key=h3bDRPp3ZEarUECGx-9ZRA)アジャイルはソフトウェアの領域をはるかに超えています。 Scrum Inc.では、アジャイル マニフェストの4つの価値を議論するとき、ソフトウェアではなくプロダクトという言葉に置き換えます。私たちのビジネスのほとんどは、ソフトウェア開発以外の業界にあります。他の類似の組織でも同じことが言えます。 アジャイルとスクラムの活用は増え続けていますが、もっとできることがあります。 私は最終的にはすべての組織がアジャイルになると確信しています。誰もがアジャイルである必要がありますが、最もアジャイルな組織が最も成功するでしょう。 アジャイル マニフェストに示された4つの価値と12の原則を取り入れた、より迅速で革新的な組織が存続し、繁栄するでしょう。だからこそ私はマニフェストだけでなく、それを一緒に作り上げた人々の重要性を認めたいと思います。 そこにいたすべての人が独自の貢献をしました。私たちは年月を経て穏やかになったと思いますが、当時は何一つ意見が一致しませんでした。アジャイル マニフェストを構成する4つの価値と12の原則を除いては。 それらに合意するのに多くの労力を費やしました。しかし努力する価値は十分にありました。そして 20 年経った今でも、当時と同じくらい価値のあるものとなっています。 ——- いかがだったでしょうか?アジャイルマニフェストはいかにして生まれたか、その物語に触れ、皆さんの実践に役立ててみてください。 アジャイルマニフェスト: アジャイル宣言の背後にある原則: ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5396/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5396/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, スクラム --- ### [年末年始の休業のお知らせ](https://scruminc.jp/blog/6257/) **Published:** 12月 19, 2024 **Author:** scrum-admin **Content:** 平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。 弊社では、下記日程を年末年始の休業とさせていただきます。 ■休業期間 2024年12月28日(土)〜 2025年 1月 5日(日) 休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。 皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6257/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6257/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [自律と全体最適の両立 - AirbnbとAmazonに見るアジャイル組織運営の実態](https://scruminc.jp/blog/6204/) **Published:** 12月 18, 2024 **Author:** scrum-admin **Excerpt:** 現代のビジネス環境は、データとAIの進化によって劇的に変化しています。市場とテクノロジーの変化のスピードに対応し、柔軟に価値を提供するためには、従来のトップダウン型の組織を根本的に変革する必要があります。 本ブログでは、AirbnbとAmazonの事例を通じて、なぜいまビジネスアジリティが必要なのかを、わかりやすく解説します。 **Content:** # 現代のビジネス環境は、**データ**と**AI**の進化によって劇的に変化しています。市場とテクノロジーの変化のスピードに対応し、柔軟に価値を提供するためには、従来のトップダウン型の組織を根本的に変革する必要があります。 # ここでは、**Airbnb**と**Amazon**の事例を通じて、なぜいまビジネスアジリティを実現する新たな組織運営モデルが必要なのかを、わかりやすく解説します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/future_org_r1-scaled.jpg) ## **グローバル企業はより加速している** # グローバル企業は、AIとデータを戦略的に活用し、ビジネス価値の創出を加速させています。先進的な企業では、AIを活用するために「自律的に判断するチーム」を中心とした組織を構築し、迅速な意思決定と価値提供を実現しています。 # 一方、AIやデータの活用に遅れをとっている企業は、効率性の低下、イノベーション機会の損失、競争力の低下などのリスクに直面しています。多くの日本企業が、AIを業務効率化に取り組んでいますが、イノベーション創出にまでつなげられている企業は多くありません。 # AIの戦略的活用は、企業の競争力を大幅に向上させる一方で、導入に遅れを取る企業にとっては厳しい未来をもたらす可能性があります。日本企業がAI活用で遅れを取り戻すためには、人材の育成・確保、データ活用基盤の整備、規制環境の改善などに取り組むとともに、自社の業務やビジネスモデルに適した、新たな組織運営方法を模索していくことが重要です。 ## **データとAIで「自律的に判断するチーム」** # AirbnbとAmazonは、データとAIを活用し、現場のチームが**自律的に意思決定**できる環境を作っています。これにより、トップダウンの指示を待つことなく、**迅速に変化に対応**し、顧客に価値を届けることを可能としています。AirbnbやAmazonで、チームがデータドリブンで価値提供している例を挙げてみましょう。 - **Airbnb**:検索アルゴリズムやダイナミックプライシングで、顧客に最適な物件を提案。 - **Amazon**:A/BテストやAIアルゴリズムを駆使し、レコメンデーションや価格最適化を継続的に改善。 # 両社のチームは、A/Bテストやアルゴリズムモデルの実験を繰り返し、その結果をもとにデータドリブンで、自律的に顧客に価値を届け続けています。 # しかし、自律したチームが増えると、新たな課題も生まれます。企業は、**チームの活動と組織全体の戦略に不整合が生じたり、独立したチーム間の開発プロセスとアーキテクチャの依存関係がボトルネックとなる**などの課題に直面します。AirbnbとAmazonは、これらの課題にどのように対応しているのでしょうか。 ## **Airbnbの「Founder Mode」はプロダクトの価値を最大化する** # Airbnbでは、組織が急速に拡大するなか、外部人材を大量に雇用し、プロダクトマネージャーの権限を任せる「Manager Mode(管理者モード)」を採用していました。経営層が間接的にしかチームと関わらなくなったため、チームに経営者のビジョンの共有がされず、イノベーションのマインドもチームから失われていきました。また、雇われのマネージャーは、ユーザーの体験価値や長期的なプロダクトの成功よりも、短期的なゴールを重視する傾向があり、結果として、プロダクトの体験価値や顧客満足度が下がっていました。そこで、Airbnbでは、**「Founder Mode(創業者モード)」**と名付けた大幅な組織変革を実行しました。 ### Founder Modeの概要 - **プロダクト戦略と開発の統合** # プロダクトの戦略と開発が分断されていた課題を解決するため、プロダクトチームを統括するポジションにプロダクトマーケターを配置。プロダクトマーケターとプロダクトチームが連携することで戦略と開発が一体となり、**顧客中心の視点**でユーザー体験と長期的な価値を重視できる体制を整備しました。 - **経営層と現場の連携強化** # 経営層がプロダクトマーケターやプロダクトチームと直接連携することで、企業全体のビジョンを現場の戦略に反映。この結果、**イノベーションが促進**され、組織全体の方向性が一致するようになりました。 - **マトリクス組織への回帰** # プロダクトごとの組織に機能別の横軸組織を追加した**マトリクス組織**に戻し、プロダクトマーケター同士が横連携。**会社全体の戦略と各プロダクトの戦略**を統一し、効率的で一貫性のある組織運営を実現しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/Founder-Mode.png) ### Founder Modeの効果 - **迅速な意思決定** # 創業者がプロダクト開発に直接関与することで、意思決定のスピードが向上し、柔軟な対応が可能となりました。 - **ビジョンの一貫性** # 創業者の深い関与により、企業全体で統一されたビジョンの共有が進み、組織の方向性が明確化されました。 - **イノベーションの促進** # 階層を超えた直接的なコミュニケーションにより、革新的なアイデアの創出と実行が促進されました。 # Airbnbの組織変革は、経営層のビジョンや戦略とチームの方向性を揃え、ユーザー体験の向上とイノベーションの創発を通じて、プロダクトの価値の最大化に貢献しています。 ## **Amazonの「テクニカルプログラムマネージャー(TPM)」がエンジニアリングの成果を最大化する** # Amazonでは、小規模な「2Pizzaチーム(Amazonにおけるスクラムチームの呼び名)」がサービスを開発していますが、局所最適化を防ぐために**テクニカルプログラムマネージャー(TPM)**が配置されています。 # 2000年代、急速にサービスが拡大をしていたAWSでは、マイクロサービスを開発する小さなチームの増加により、開発プロセスやアーキテクチャの複雑化が組織の成長の大きな課題となりました。そこで、AWSでは、エンジニアリングチームを横断して技術的課題を管理し、依存関係を解決しながら、大規模な技術プロジェクトを推進するリーダーとして、TPMを設置しました。TPMは、AWSのサービス拡大に大きく貢献し、その後、Amazon全体で採用されるようになりました。 ### テクニカルプログラムマネージャー(TPM)の役割 - **アーキテクチャと技術戦略の最適化** # 技術的なボトルネックを解消し、効率的なシステムを構築。 - **複数チーム間の連携強化** # アプリケーション、インフラ、データチームをつなぎ、全体最適を実現。 - **デリバリーと進捗管理** # プロジェクトの遅延を防ぎ、品質を管理。 - **データに基づく意思決定支援** # KPIや技術指標を分析し、チームの改善をサポート。 - **リスク管理と障害解決** # 予期しない問題にも素早く対処し、解決に導く。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/Technical-Product-Manager.png) # TPMは、ECをはじめ、インフラサービス、電子書籍、薬販売など、サービス領域を拡大しながらも、少人数の「2Pizzaチーム」が素早く顧客価値をデリバリーし続けるために、エンジニアリングチーム間のプロセスや組織、アーキテクチャを継続的に最適化しています。 # 弊社メンバーが今年10月に訪問したBoston Dynamics社のIT部門は、Amazon出身者によって組織運営されていました。同社では、TPMがスクラムのトレーニングやコーチの役割も兼任しています。アジャイルな組織文化を導入し拡大していく企業においては、TPMがアジャイルやスクラムの変革を推進する「チェンジエージェント」として重要な役割を担う場合もあります。 ## **AirbnbとAmazonに共通する「現場の自律性」と「全体最適」** # AirbnbとAmazonは、素早く顧客へ価値をデリバリーするために現場のチームに権限を与えつつ、組織全体として**全体最適**を図る点で共通しています。 # この「**現場の自律性**」と「**全体最適**」の両立は、ビジネスアジリティの本質であり、**変化の激しい時代**に求められる組織の姿です。2つの組織は、データとAIの時代における組織の成長の実現のため、アジャイルの原理原則を組織の運営に活用し、独自の改善を加え続けています。 ## **Scrum@Scaleによる自律と全体最適の実現** # Scrum@Scale(S@S)は、AirbnbやAmazonが実現しているビジネスアジリティを、体系的に導入するためのフレームワークです。 ### Scrum@Scaleにおける自律したチーム # S@Sでは、**チームが自律的に判断**しつつ、組織全体が一貫した方向性を持つことで、**全体最適**を実現します。AirbnbやAmazonのようにデータとAIを活用する組織文化と非常に相性が良く、現場主導の迅速な意思決定を支えます。 ### Scrum@ScaleのPOサイクル # S@Sにおける**POサイクル**(Product Owner Cycle)では、経営層とプロダクトオーナーチームが会社横断でビジョンを共有し、優先順位を明確にしながら製品価値を最大化します。**AirbnbのFounder Modeの導入**はまさにこのPOサイクルと一致しており、AirbnbのプロダクトマーケターはS@SのChief Product Ownerの役割を果たしています。 ### Scrum@ScaleのSMサイクル # Scrum@Scaleの**SMサイクル**(Scrum Master Cycle)では、複数のスクラムチームの連携を強化し、技術的な課題解決を支えます。**AmazonのTPM**は、S@SのScrum of Scrums Master(SoSM)と同様の役割を果たしており、チーム間の調整と全体最適を担っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-mvb.png) ## **まとめ:Scrum@Scaleで未来の組織をつくる** # データとAIが進化する時代、**現場の迅速な判断**と**組織全体の最適化**が欠かせません。**Airbnbの「Founder Mode」**や**Amazonの「TPM」**の事例は、Scrum@ScaleのPOサイクルとSMサイクルの価値を示しています。 # Scrum@Scaleは、組織の未来を切り拓くための「進化の手段」であり、柔軟性とスピードを最大化し、変化し続ける市場で競争力を維持するための強力なツールとなります。 # 日本企業が国際競争力を高め、持続的な成長を実現するためには、現状の組織構造に固執せず、顧客価値にフォーカスしたアジャイルな組織への変革が不可欠です。Scrum@Scaleの導入を通じて、自律性と全体最適のバランスを取りながら、急速に変化する市場環境と新たなテクノロジーに適応できる組織づくりを目指しましょう。 作成日:2024/12/18 著者:和田圭介・山本尊人 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6204/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6204/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** AI, アジャイル開発, スクラム, 働き方 --- ### [アジリティとAIの共進化 - スクラムが紡ぐ組織の未来](https://scruminc.jp/blog/6177/) **Published:** 12月 11, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** こんにちは、Scrum Inc. Japan アジャイルコーチの山本尊人です。 # 先日11月21日から2日間で開催されたAgile Japan 2024における講演「人間中心のマネジメントへの変革 スクラムが紡ぐ組織の未来」について、皆様と共有したい内容をまとめました。 講演スライドは[**こちら**](https://speakerdeck.com/sonjin/human-centered-management-transformation-scrum-unlocks-the-future-of-organizations)に公開しています。 ## **AIとアジリティの時代における組織の課題とは?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/180f7c81f390ed5436611bf6b95e482c.png) 私たちは今、AIの急速な進化とビジネス環境の複雑化という大きな変化の波に直面しています。この変化は、従来の複雑な仕事(Complicated Work)から、より創造性と適応力が求められる複雑な仕事(Complex Work)へのシフトを促しています。 ### 従来の複雑な仕事 (Complicated Work) - 特徴:多くの部分が複雑に組み合わさっているもの - 課題:組織の既知の問題に対処するための再現可能なプロセスを作成すること - ビジネスの成功要素:詳細な計画、標準化、変動の排除 - 効率性に焦点を当てる ### これからの複雑な仕事 (Complex Work) - 特徴:多くの部分が互いに関連しており、その関係が理解しづらいもの - 課題:反復しない知識労働や答えがない問題に対応すること - ビジネスの成功要素:創造性、革新性、適応力、迅速な反応 - 有効性・効果性に焦点を当てる このような環境下で組織が成功するためには、創造性、革新性、適応力、迅速な反応が不可欠です。そして、これらの要素を最大限に引き出すためには、アジリティとAIの共進化が鍵となります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/a5a3386b5c8c7ad8e6a8c81a3ff7f687-1024x448.jpg)Agile Japan 2024での山本の講演の様子 ## **スクラムAIチームの実験** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/479089b78010423b5702baaaa414bf52.png) ジェフ・サザーランド博士のリーダーシップのもと、Scrum Inc.では世界初のスクラムAIチームの実験を行いました。この実験では、AIを活用して経費報告書を生成するシステムを開発しました。 ### バージョン1.0の開発 - 1週間スプリントで5スプリント実施 - AIの役割: - ChatGPT、Github Copilot、Jetbrains AIは、システムがモジュールを数十個持つようになるとすぐに失敗に陥った - Claude 3.5がリードプログラマーとしてコードの大部分を作成 - 他のAIがコードレビュー、解決策の提案や改善、テストスクリプトの作成を担当 - 成果:経費レポートは、トレーニング後1秒未満で、4社の四半期分の経費報告書を複数のCIOが監査可能な形で生成 ### バージョン2.0の開発 - 特徴: - ChatGPTがユーザーと自然言語で会話しトレーニングデータを作成し投入 - ルールエンジンDurable Rulesを実装 - エンドユーザーの様々なケースに対してAIがシステムを迅速に更新 - 成果: - Version 1.0と同程度の時間がかかる計画としたが1週間のスプリント1回のみで完了 - AIの知識向上、人間とAIとの相互コミュニケーションの改善により500%の加速を実現 この実験は、AIと人間が協調することで、驚異的な生産性向上が可能であることを示しています。 ## **小さなチームの中のAI** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/131578614b787d6411b449b59efa1e88.png) AIの導入により、人間のチームの規模は小さくなっていく傾向にあります。 例えば、以下のような構成が考えられます: - 3人の人間と2つのAI - 2人の人間と3つのAI - 1人の人間と4つのAI このような環境下では、「自律した個」がより重要になります。人間は、AIにはできない価値創造や感情に関わる仕事、個別具体的な課題に自律的に取り組むことが求められるでしょう。 ## **スクラムマスターの役割の進化** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/35704bb83de8f5267c45aabef3030536.png) AIと小さなチームで働く時代のスクラムマスターには、新たな役割が期待されます: ### **小さなチームの中のスクラムマスター** 1. プロダクトオーナーと開発者の成長を促す 2. チーム内のプロセスを改善する 3. 複数の小さなチームのスクラムマスターを兼務する ### **チームをまたぐスクラムオブスクラムマスター** 1. プロダクトオーナーによる価値の創造を支援する 2. AIを最大限活用し、プロセスを改善する 3. 人の感情知性、モチベーションや成長を促す 4. 「自律した個」が協力しあうアジャイルな組織を形成する ### **スクラムマスターAI** 1. スクラムの正しいことや中央値的なことを答える 2. 蓄積したデータを分析して問題点を見つけ、改善策を提案する AIの時代においても、人間中心のマネジメントの重要性は変わりません。むしろ、「自律した個」に向き合い、成長を促すサーバントリーダーの存在がより重要になると考えています。 ## **AIと働く時代の人の働き方** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/ff4c568dca7310c532b051c5cdea2dd8.png) 新しい価値を生み出していく働き方が今後重要になってきます。AIの導入により、人間のチームの規模は小さくなっていく。そんなときに個人ひとりひとりとリーダーはより人にフォーカスし、それぞれの役割を進化させていくことになるのではないでしょうか。 ### 多様で自律した個の役割とは? 1. 価値を創造する 2. 人・感情を動かし、クリエイティブに仕事をする 3. 個同士でコミュニケーションを取る ### **サーバントリーダーの役割**とは? 1. 価値の創造をサポートする 2. 個の成長を加速する 3. 自律した個の集団を形成して価値の創造が連鎖する環境を整備する ## **最後に** スクラムをベースとした活動を通じて、プロダクトと人の成長を図り、価値の創造が連鎖する環境を整備することが、これからの組織には求められます。AIとアジリティの共進化は、組織の未来を形作る重要な要素となります。 アジリティとAIの共進化は、私たちの働き方を大きく変えていくでしょう。しかし、その中心にあるのは常に「人」です。人間中心のマネジメントを実践し、AIと協調しながら、より価値ある未来を創造していくことが、これからの組織には求められています。 作成日:2024/12/11 著者:山本尊人 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6177/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6177/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** AI, アジャイル開発, スクラム, 働き方 --- ### [スクラムマスターとして、チームメンバーのモチベーションをどのように高めれば良いのか?](https://scruminc.jp/blog/6153/) **Published:** 12月 9, 2024 **Author:** KishiroKei **Excerpt:** これは、セミナーや現場でトレーナーやコーチをしていると、よく頂く質問です。 正直なところ、こうやればよい、という必勝法があるわけではないですが、チームのために日々奮闘されているスクラムマスターの皆様へのヒントになればと思い、このブログで取り上げてみたいと思います。 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/AdobeStock_212100482.jpeg)スクラムマスターとして、チームメンバーのモチベーションをどのように高めれば良いのか? これは、セミナーや現場でトレーナーやコーチをしていると、よく頂く質問です。 正直なところ、こうやればよい、という必勝法があるわけではないですが、チームのために日々奮闘されているスクラムマスターの皆様へのヒントになればと思い、このブログで取り上げてみたいと思います。 ## **人間のモチベーションを5段階の階層構造で説明した「マズローの自己実現理論」** そもそも、モチベーション(motivation)という言葉は、「やる気」「意欲」「動機」などの意味を指し、主に「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といったニュアンスで用いられています。 モチベーションに関する研究は、古くから多くの研究者により行われてきましたが、その中でも最も有名なものは、アメリカの心理学者であるマズローの自己実現理論(欲求5段階説)でしょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/AdobeStock_406066232.jpeg)マズローは、この理論の中で、人間のモチベーションの源泉となる欲求を以下の5段階に分け、下層の欲求が満たされていくごとに、それより上位の欲求が発現すると述べています。 **自己実現の欲求** (Self-actualization) **承認(尊重)の欲求** (Esteem) **社会的欲求と愛の欲求** (Social needs / Love and belonging) **安全の欲求** (Safety needs) **生理的欲求** (Physiological needs) 生理的欲求や安全の欲求は、戦争や飢餓の状態でないかぎりは、現代社会では大抵満たされます。 ですので、大切なのは、それよりも上の欲求になります。 「社会的欲求」は、ひと言で言うと、「自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割がある」という感覚で、もう一つ上の「承認(尊重)の欲求」は、自分が集団から価値ある存在と認められることを求める欲求です。 マズローは、この「尊重」のレベルには二つあり、低いレベルの方は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる一方、高いレベルの方は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされると言っています。 そして、最上位の自己実現の欲求は、自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自己を実現したい、というものです。 もう少し噛み砕くと、「全ての行動を通じて、自分が自分らしくあり続ける」とでも言いましょうか。 最終的には、自らが行う行動やその動機づけが、全てこの欲求に帰結します。 ここまで来ると、もはや悟りの境地かもしれません。 なお、現在では、このマズローの考え方に対して多くの反証がなされ、すべての人が、あらゆる場面において、同一の欲求階層を持つとは限らず、性差や人種差により異なるパターンが現れることが知られています。 このため、現在の行動科学では専門家がマズロー説を取り扱うことはほぼ皆無となっているそうです。 しかし、この説がモチベーションに関する多くの議論・研究の端緒となったのは紛れもない事実で、実際にポジティブ心理学などに大きな影響を与えています。 ## **低いレベルのモチベーションからの移行を訴える「モチベーション3.0」** もう一つ、モチベーションに関するトレンドといえば、2011年にダニエル=ピンクによって提唱された「モチベーション3.0」でしょう。 ダニエル=ピンクは、かつてのアメリカ副大統領であるアル=ゴアのスピーチライターで、彼自身は研究者ではないのですが、いくつものモチベーションの研究や著書を調べ、得た知見を「DRIVE(邦題:モチベーション3.0)」という本にまとめています。 まず最初に、ピンクはモチベーションを3つの階層に分類しています。 この分類は、マズローの自己実現理論と非常に似ていますが、これをよりわかりやすく表現したものと言えます。 ### **モチベーション1.0** 空腹を満たす、睡眠や生殖行動などの、本能に基づくもの。 ### **モチベーション2.0** 信賞必罰の考え方、アメとムチ、報酬や給与、罰則などによる動機づけ。 ### **モチベーション3.0** 「内なる動機」に当たるもの、自律性、熟達、目的を重視する考え方。 そして、彼は、モチベーション2.0は現代社会で遭遇することの多くなった複雑で高度な問題を解決するのには適しておらず、むしろ害悪が多いので、より永続的に効果を発揮するモチベーション3.0に移行すべきだ、と主張しています。 このあたりの考え方は、低い方の承認(尊重)の欲求に留まり続けるのは危険である、との警句を発したマズローに通じるものがあります。 そして、ピンクは、モチベーション3.0を構成する主要な要素は、自律性、熟達、目的という内的動機づけである、と述べています。 **・人から言われて行動するのではなく、自ら自律的に考え行動すること。 ・長い期間をかけて、自分がやれることが増えたり、より短い時間で仕事をこなせるように熟達すること。 ・世の中のためになるような大きな目標の一部を自分が担えている、という思い。** が、人々をより強く動機づけするのだ、という考え方です。 実は、この3つのモチベーションを満たす仕組みは、すでにスクラムに組み込まれています。 プロダクトオーナーは、Whatを示し、チームにHowを委ねることで、開発者たちの独創性を引き出します。 また、スクラムマスターにより、チームの熟達度はベロシティという指標で可視化されますし、プロダクトオーナーにより示され、顧客やステークホルダーとも共有されたビジョンは、チームに目的意識を強く意識づけさせます。 そういった意味で、スクラムはモチベーション3.0を駆動させる仕組みを持っていると言えます。 ## **スクラムマスターとして、まずはメンバーの「モチベーションの源泉」の把握から始める** では、スクラムマスターとして、チームメンバーのモチベーションを高めるためにはどうすれば良いのでしょうか? 私がおすすめするのは、まずはメンバーのモチベーションの源泉を聞いてみるところから始めることです。 チームのメンバーが集まって雑談しているような場で、チームメンバーにそれとなく「仕事で、どんなことにモチベーションを感じるか?」と聞いてみてください。 答えは人それぞれだと思いますが、大抵の場合、 **・人の役に立てたとき ・頼ってもらえたとき ・人から賞賛されたとき ・物事を成し遂げたとき ・自分の力を発揮できたと感じたとき** のような意見が出るのではないかと思います。 もしかしたら、「家族を養うためさ」と悪びれずに語る人もいるかもしれません。 このようにメンバーが正直に自分のモチベーションの源泉を素直に語ってくれるのなら、しめたものです。 スクラムマスターのあなたは、チームの他のメンバーと共に、このモチベーションの源泉を提供し、維持していくようにしてみてください。 人の役に立つことにモチベーションを感じる人には、何か助けてもらった時には、感謝の気持ちを伝えると良いと思いますし、賞賛されることにモチベーションを感じる人には、その人が仕事を成し遂げた時にチームで賞賛する場を設けると良いと思います。 これらのアクションは、レトロスペクティブを通じて、チームのプロセスやワーキングアグリーメントなどに反映させるとより効果をあげることができます。 また、メンバーが教えてくれたモチベーションが、ピンクが言う、どのモチベーションなのかについても気にすると良いと思います。 一見すると前向きに聞こえる「地位や名誉を得るため」「より多くの収入を得るため」のようなモチベーションは、いわゆるモチベーション2.0に属するもので、その内実は、いくら突き詰めて満たしたとしても永遠に満たしきれない、際限のない欲求としてその人を苦しめることがあります。 こうした欲求は、多くの場合、地位や名誉、収入の絶対値ではなく、周囲と比較した相対値や不平等感などから発生します。 スクラムマスターがこういったチームや組織にある不平等感を少しづつでも取り除き、緩和することができれば、そして、スクラムでの仕事を通じて、チームで共に働き協力しながら、大きな目標に向かい、少しずつ自分のスキルを高めつつ、自律的に仕事をしていくことができれば(「モチベーション3.0」を提供できれば)、チームはよりモチベーションを高く維持しながら仕事に取り組めることができるでしょう。 一筋縄ではいかないかもしれませんが、試してみる価値はあると思います。 執筆:木代 圭 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6153/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6153/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [バーンアウトからバランスへ -Twice the Energy with Half the Stress:ストレスを半分に、エネルギーを2倍に](https://scruminc.jp/blog/6138/) **Published:** 12月 4, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/795316b92fc766b0181f6fef074f03fa.jpg)ジェフ・ササーランド博士とクロエこの夏、私はスクラムの共同開発者であり、真のパイオニアであるジェフ・サザーランド博士のご自宅に訪ねるという機会に恵まれました。 私が持っていた目標はただ一つ:これまでのバイオハッキングの旅で得た洞察を彼に共有し、ジェフの考案した新しいフレームワークであるTEHS(Twice the Energy with Half the Stress:ストレスを半分に、エネルギーを2倍に)について意見交換するためです。 私たちはジェフの妻であるArlineが手入れした緑の美しい庭で、彼が用意してくれたオープンサンドを分け合いました。夏の終わりの温かな日差しが彼の鋭い青い目を照らす中、AI、バイオハッキング、スピリチュアリティ、周波数ヒーリングといった多岐にわたる話題を語り合いました。83歳を迎えたジェフは今もなお洞察力に満ち、私は彼と深く話ができたことに喜びを感じました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/5bc54919efd246f033fdf71fc474a253.jpg) TEHSについて語る前に、なぜ私がジェフの元を訪れようと思ったのか、その経緯をお伝えしたいと思います。(TEHSについて知りたい方は、飛ばして読んで下さい) 今から3年前、私はグローバルなアジャイル変革プロジェクトをリードし、3大陸にまたがるチームを調整しながら、1年間にわたるプロジェクトに取り組んでいました。 プロジェクト終了時にはすっかり消耗していました。 健康を優先していて、周りにサポートしてくれる人がいたにもかかわらず、私の健康は悪化し、家庭も崩壊し始めました。毎朝外に連れ出してくれた愛犬と、親しい友人がいなければ、私はどうなっていたかわかりません。 この話をするのは、バーンアウトが私たちの身近な問題だからです。日本でも多くの人が経験しているにもかかわらず日本ではメンタルヘルスが話題となることは多くありません。しかし、日本の自殺率の高さを考えると、この話題についてもっとオープンに議論してもいいのでは?と思います。 このプロジェクトは、スクラムとは別のさまざまな理由で困難を伴いましたが、その経験から「アジャイルコーチとして、本当にこれがスクラムの目指すべき姿なのか?」と自問自答するようになり、その問いが私を3年にわたる探求の旅へと導きました。幸せについての講義やリーダーシップの本に没頭し、経験豊富なメンター、セラピスト、コーチと共に学びました。そしてこの旅路は、ヨガ、呼吸法、瞑想、バイオハッキング、周波数ヒーリング、先祖の知恵といったウェルネスプラクティスに行き着き、皮肉にも、再びスクラムに戻っていくことになりました。 スクラムには私たちの仕事だけはでなく、私たちのウェルビーイングも向上させる力があると信じています。スクラムは少ない労力で大きなインパクトを生むことを目指していますが、その原則は私たちの「内なるオペレーティングシステム」にも応用できます。 システム思考は、私たち自身とその環境を孤立したパーツではなく、相互に関連した全体的なシステムとして見るよう促します。私はまずメンタルヘルスの探求を始めましたが、すぐに身体や感情的な健康、幼少期の経験、環境がすべて深く結びついていることに気づきました。多くのバイオハッカーにとって、これは身体、心、感情が相互に関連していることを理解し、どの一部分を最適化するにも全体を見渡す必要があるということです。そのためには、科学的アプローチを用いて最新の科学技術を活用し、健康寿命とパフォーマンスの向上を目指します。同様に、スクラムもチームや組織を一体としたシステムとして捉え、価値を生むために最大のボトルネックに対処し、共有目標のもとで調整し、継続的な改善を促進します。スクラムは、経験的な実験と進歩へのコミットメントを通して、私たちにインパクトをもたらす力を与えます。 ### TEHS(Twice the Energy with Half the Stress)の原則 私がジェフと会ったとき、彼は新しいフレームワークであるTEHSについて執筆中でした。TEHSは、持続可能な生産性とウェルビーイングに重点を置き、現代人の速いペースで多大なストレスがかかる環境で個人が適応できるように設計されています。TEHSの各原則は、リソースを効果的に管理し、バーンアウトせず成長するために、我々が考えるべきいくつかの点を示しています。ここでは、その主な要素をご紹介します #### **エネルギーマネジメントを優先する** 従来の働き方では、1時間にできるだけ仕事を詰め込むことを生産性と捉え、その量を重視しますが、TEHSはエネルギーレベルの管理に焦点を移します。エネルギーの可用性を優先することで、持続可能な働き方が可能になり、バーンアウトを回避します。 #### **ストレス軽減のために優先順位をつける** スクラムにインスパイアされたTEHSは、自分にとってインパクトの大きい活動に焦点を当てます。これにより、度量なる多くの意思決定による労力のムダを防ぎ、重要なことに集中し、必要なエネルギーを確保できます。 #### 自然のリズムと調和する TEHSは、生活の中に自然な休息を取り入れることを推奨します。休息を取っている瞬間は体が自然のリズムと調和し、回復と再生を促進することで、結果的にバーンアウトを防ぎ、1日中生産性を維持できます。 #### **経験的フィードバックループによって継続的に改善する** スクラムのフィードバックプロセスと同様に、TEHSはデータに基づくふりかえりを奨励します。日々のルーチンを評価し、実際の成果に基づいて調整することで、個人のウェルビーイングにおける継続的な改善のサイクルを構築します。 #### システム思考によって自分自身を捉える TEHSは自分自身を心、体、環境の相互に関連したシステムとして捉えます。1つの領域を最適化する際には、他の要素を含めたバランスを維持することで、持続可能なウェルビーイングとレジリエンスが実現されます。 アジャイルの実践者やリーダーにとって、TEHSは新しい視点を提供します。TEHSは、アジャイルの中心にある価値の適応力、持続可能性、継続的な改善を反映しており、これらの原則を個人の幸福とパフォーマンスにまで拡大しています。アジャイルがチームに変化と適応力を与えるように、TEHSは人々に健康意識を育み、日常を最適化し、回復力と創造性をもって課題に立ち向かう力を与えます。それは、パフォーマンスと幸福が共存する生活を創造することであり、成功はアウトプットだけでなく、エネルギーの質と持続性によっても測られるものです。 私はヒーリングジャーニーを通じて、自分の「ありかた」がいかに重要かを考えるようになりました。これが信念、パーパス、より高い目的と一致するとき、人生を変える力を与えてくれると信じています。食事、運動、睡眠、そして環境が私たちのエネルギー、気分、精神に深く影響します。これまでの健康に対する考え方を改め、セルフコンパッションを持ち、自分に優しく話しかけることで、課題に対してより明確な視点と強いレジリエンスを持って取り組むことができます。このマインドセットを中心に据えることで、私たちは日々の要求に応えるだけでなく、この世界で繁栄することができるのです。 キャロル・ドゥエックは「成長することは、単なる存在であることよりも素晴らしい」という言葉を残しました。 成長はただの改善ではなく、自分への思いやりを持って旅を受け入れることです。痛みに気づき、優しさを持って接することで、周りの世界にもその思いやりを広げることができます。自分を癒すことで、周囲の人々も癒されるのです。 今日の選択が将来の生活の質を決めます。スクラムもTEHSも「始めるべきか?」ではなく、「いつ始めるか?」です。 近日中に、ジェフとのウェビナーを開催します。TEHSの原則を詳しく解説し、私たちの働き方、そして生き方にどのような変革をもたらすのか、一緒に探求していきましょう。 著者;クロエ・オニール 公開日;2024/12/04 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/6138/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/6138/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** TEHS, ウェルビーイング, ジェフササーランド, スクラム, バイオハック, ヒーリング, 健康, 幸福 --- ### ["First Principles in Scrum” webinar series: Chapter 1「アジャイルテクノロジースタックと生物学の関連性とは」](https://scruminc.jp/blog/5998/) **Published:** 11月 14, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** ジェフ博士の最新書籍、”First Principles in Scrum”が[US amazonで出版されました](https://a.co/d/4maktX5)。この出版を記念して、ジェフ博士と各チャプターをDeep diveするWebinar seriesが始まりました。 第1回は、書籍の導入として各章の内容に触れ、特に重要なキーワードを取り上げ、そのインスピレーションについて語るものでした。その中でも、ジェフ・ササーランド博士は多くの時間を割いて「[アジャイルテクノロジースタック](https://scruminc.jp/blog/5935/)」のレイヤー1:物理層、レイヤー2:生物学層、レイヤー3:神経学層について語りました。今回はここで話された内容についてお届けします。 --- ## アジャイルテクノロジースタックとは何か スクラムは物理学、生物学、神経科学、そしてAIといった多様な分野に対応する構造となっており、このモデルをOSI7階層の様な「アジャイルテクノロジースタック」として定義しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/image-3.png)アジャイルテクノロジースタックは、物理層(レイヤー1)からAI層(レイヤー8)までの8つの階層から構成され、各レイヤーが互いに補完し合いながら、課題に対する様々な解決策を提供します。各レイヤーには、不確実性の管理、持続可能な働き方、迅速な学習と適応、自己組織化、チーム間の調和、価値の共有、効率の最大化といった複数の原則が含まれています。スクラムチームが効果的に機能するためには、これらの原理を理解し、応用することが重要です。ここでは低いレイヤーの基礎的な原則についてお話しします。 ## レイヤー1 物理層 – プロジェクトマネジメントの不可能性 物理学とプロジェクトマネジメントは一見無関係に思えるかもしれませんが、この世界を成立させている法則は例外なく様々な所に影響を与えています。 ### 予測と計画の限界 スティーブン・ウルフラムが提唱した「*計算の還元不可能性* (Computational Irreducibility)」の原理は、システムの将来の状態を予測するためには逐次的な手順を経る必要があり、一足飛びに将来を完全に予測する方法は存在しないというものです。 従来のウォーターフォール型開発では、プロジェクト開始時に詳細な計画を立て、その計画に沿って開発を進めることが一般的でした。しかし、現実のプロジェクトは常に変化し、予測不可能な事態が発生します。 顧客のニーズが変わる、新しい技術が登場する、予期せぬ問題が発生するなど、計画通りに進まないことは日常茶飯事です。 ウォーターフォール型開発とは、計算の還元不可能性に逆らって将来を予測するやり方であり、予測不可能な世界で詳細な計画に固執することは、プロジェクトを失敗に導く可能性を自ら高めていると言えます。 スクラムは、この計算の還元不可逆性という現実を受け入れています。完全な予測をする代わりに、短い期間(スプリント)で開発を繰り返し、その都度、計画を検査し、必要に応じて適応させることを重視しています。 これにより、変化に柔軟に対応し、顧客に価値を届け続けることができるのです。 ### 周波数とチームのリズム 量子力学では、エネルギーは周波数と関連しています。 スクラムにおいて周波数とは、**スプリントの長さ**や**反復のペース**であり、これはスクラムチームの活動リズムに相当します。 適切な周波数は、チームのエネルギーに大きく影響します。 周波数が高く、ペースが速すぎると、チームは時間に追われ、ストレスを感じ、燃え尽きてしまいます。 反対に、周波数が低く、ペースが遅すぎると、チームは停滞し、進捗が遅れ、モチベーションが低下します。 最適な周波数は、スクラムチームの規模、経験、プロダクトの複雑さによって異なります。 スクラムマスターは、チームと協力して、実験と対話を通じて、最適な周波数を見つけることが求められます。 ## レイヤー2 生物学層 – スクラムチームの進化論 進化論の原則、特に適者生存の考え方は、スクラムに直接影響を与えています。スクラムは、チームが短いサイクルで反復的に開発し、フィードバックを収集し、それに基づいて製品を改善すると共に、スクラムチーム自体も改善していきます。このプロセスは、生物が環境に適応し、経験を元に進化していくプロセスと類似しています。 ### 進化とスクラムチーム 断続平衡という進化生物学の理論は、スクラムの重要な原則である経験的プロセス制御と密接に関係しています。断続平衡とは、生物の進化は、急激に変化する期間とほとんど変化しない静止期間を持ち、”徐々に”進化するのでなく、“区切りごとに突発的に”進化していくという考え方です。 スクラムでは、スプリントの途中は安定していますが、スプリントの開始時点(スプリントプランニング)と終了時点(スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ)の短い期間には変化が集中します。この安定と変化のサイクルによって、スクラムチームに進化を促しています。 生物は、進化を通じて環境に適応してきました。 スクラムもまた、継続的な改善を重視することで、変化への対応力を高めています。 特に、スプリントの最後に実施されるレトロスペクティブは、スクラムチームが自身の働き方を振り返り、改善点を見つけるための重要な機会です。スクラムチームは過去の経験から学び、常に新たな変化に適応していくことで、より効率的かつ効果的な組織へと進化していくのです。 ## レイヤー3 神経科学層 – チームの潜在能力を引き出す鍵 神経科学の知見は、チームのモチベーションとパフォーマンスを向上させるためのアイデアを提供します。 ### 予測マシーンとしての脳 神経科学者カール・フリストンによると、脳は未来予測マシンとして機能しており、常に驚きや不確実性を最小限に抑えようとしています。つまり、予期せぬ出来事や驚きによって脳は無駄なエネルギーを使い、効率が低下するということです。 予測と現実のギャップはベイジアンサプライズ(Bayesian suprise)と呼ばれ、ストレスやフラストレーションの原因となります。スクラムチームにベイジアンサプライズが発生すると、再計画と再作業によって、スプリント遅延に繋がり、モチベーションの低下、燃え尽き症候群に陥るリスクが高まります。 リスクを下げるためには「速いチームは、より加速する」のスクラムパターンが有効です。 このパターンではスプリントを早期に完了するチームほど、加速的に成長することが示されています。これにより、予期せぬ課題に対処するための時間と改善に割ける余裕が生まれることで、予測可能性の高い計画を立てる事ができ、次の反復ではベイジアンサプライズを減らし、スクラムチームの生産性を高めることができます。 ### チームワークを促進する神経科学 ミラーニューロン、ドーパミン報酬系、迷走神経という神経科学的概念が、スクラムチームのチームワーク促進に関連しています。 ミラーニューロンは、他人の行動を観察した際に、あたかも自分がその行動を行っているかのように活性化する脳細胞です。 チームメンバーが互いに協力し、共通の目標に向かって努力する姿を常に見ることで、ミラーニューロンが活性化し、共感や一体感を高める効果があります。 ドーパミン報酬系は、目標達成や進捗によって活性化され、モチベーションと学習を促進します。スクラムの頻繁な目標達成とフィードバックのループは、ドーパミン報酬系を刺激します。スクラムマスターは、チームがドーパミンを分泌するような状況を作り出すことで、チームのモチベーションを維持し、パフォーマンスを向上させることができます。 副交感神経系の主要な構成要素である迷走神経は、人間の社会的なつながりや共感、リラックスなどの感情にも関わっています。 スクラムチームにおける積極的なコミュニケーションや協力体制は、迷走神経を活性化し、チームメンバーのストレス軽減や幸福感向上に繋がると考えられています。 これらの例からも判るように、スクラムチームは様々な要素が影響しあう複雑なシステムです。 スクラムチームは生物的であり、チームメンバーはそれぞれ異なるスキルや経験を持ち、自律しつつも、毎日顔を合わせ、情報共有を行い、互いに協力しながら、共通の目標に向かって進む1つの個体であると言えます。 ## ブートストラップ – シンプルから複雑へ 若い頃に触っていたPDP7という古いコンピューターにはブートストラップという機能がありました。ブートストラップによって、シンプルなプログラムから様々なプロセスが呼び出され、複雑なシステムを起動させることができました。つまり、ブートストラップのように、アジャイルテクノロジースタックの各レイヤーに含まれる小さな原則を取り入れることは、シンプルさによって複雑をコントロールすることに繋がります。 スクラムは、単なる開発手法ではありません。それは、物理法則、生物学的進化、人間の脳の働きといった根源的な原理に基づいた、より自然で効果的な働き方なのです。 --- 当Webinarの録音と “First Principles in Scrum” Chapter1のPDFが ScrumlabのBonus contentから入手可能です。ご興味ある方はぜひアクセスしてみてください。 このWebinarは今後も不定期開催されます。当ブログでは引き続きサマリーをお届けしていきます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5998/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5998/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, ウェビナー, スクラム, スクラムガイド, 生物学, 研究結果 --- ### [エクストリームアジャイル:AIを活用し、Scrum@Scaleをネクストレベルへ](https://scruminc.jp/blog/5935/) **Published:** 10月 25, 2024 **Author:** takeuchitoru **Excerpt:** 2024年10月に開催されたイベントで、ジェフ・サザーランド博士から、「エクストリームアジャイル:AIを活用し、Scrum@Scaleをネクストレベルへ」というタイトルの基調講演がありました。AIの時代において、スクラムやScrum@Scaleを実践する私たちがどうあるべきか、博士から重要な提言がありましたので、日本のスクラム実践者に共有したいと思います。 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/retreat-scaled.jpeg) 2024年10月3日・4日、ボストンに世界中のRegistered Scrum Trainer(Scrum Inc.認定スクラムトレーナー)が集まり、スクラムの実践者としての新たな学びを共有し、今後のアジャイル・スクラムがどのようであるべきかを議論しました。日本からはScrum Inc. Japanの和田圭介と内山遼子が参加しました。 イベントの中で、スクラムの共同考案者、そしてScrum@Scaleの考案者である、ジェフ・サザーランド博士から、「エクストリームアジャイル:AIを活用し、Scrum@Scaleをネクストレベルへ」というタイトルの基調講演がありました。AIの時代において、スクラムやScrum@Scaleを実践する私たちがどうあるべきか、博士から重要な提言がありましたので、日本のスクラム実践者に共有したいと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/jeff-scaled.jpg) 以下、ジェフ・サザーランド博士による基調講演を抜粋してお届けします。 まず始めに、スクラムおよびScrum@Scaleは今のAIの発展に大きな影響を与えた複雑適応システム(Complex Adaptive Systems:CAS)理論を基礎としていることを話したいと思います。 複雑適応システム(CAS)理論とは、構成要素が互いに相互作用しあう複雑な環境においては、外部の変化に適応して自己組織化するシステムだけが、環境からのフィードバックからパターンを学習し、発展し続けることができるという考えであり、スクラムチームのパフォーマンスの向上やAIの飛躍的な進化の論理的な背景となっています。 そして、AIが飛躍的に進歩する現状において、今後、AIをスクラムチームの一員として迎え入れ、チームの自己組織化のプロセスや複雑な状況下での意思決定をAIに支援してもらうことが、スクラムチームおよびScrum@Scale組織の適応力と生産性を飛躍的に向上する鍵となります 。私は、AIの活用により、スクラムおよびScrum@Scaleがネクストレベルへと引き上げられた状態をエクストリームアジャイル(アジャイルの究極の状態)と呼びたいと思います。 では、私たちスクラムの実践者は、実際どのようにAIをチームや組織に導入し、エクストリームアジャイルを目指せばよいのでしょうか? それには、エクストリームアジャイルを実現する、アジャイルテクノロジースタックの理解と実践が重要となります。アジャイルテクノロジースタックは、コンピュータの通信機能を7つのレイヤーに分割して説明する、OSI参照モデルを参考に、私が新たに定義しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/agile_technology_stack.png) アジャイルテクノロジースタックは8つのレイヤーにより構成され、OSI参照モデル同様、下位のレイヤーと上位のレイヤーは依存関係があり、全てのレイヤーを組織に実装する必要があります。 最初のレイヤーは**物理学レイヤー**です。 企業の経営層は、我々の世界はシンプルなルールに則っているものの、その結果を予測することはできないという、ウルフラムの物理学の法則を理解し、変化の激しい時代では従来型の計画主導のアプローチは役に立たず、検査と適用のくりかえしによる経験主義のアプローチを組織全体で導入する必要性があることを理解する必要があります。 次のレイヤーは**生物学レイヤー**です。 本当に素晴らしいチームおよび組織をつくるためには、メンバー一人ひとりが肉体的に健康である必要があります。チームは持続可能なペースをまもり、ストレスを最小限にして、エネルギーをしっかりと管理する必要があります。 その次のレイヤーは、**神経科学レイヤー**です。つまり、脳内の話です。 スクラムマスターは、チームが継続的な改善を通じて、自分たちがよくなっていると感じ、プロダクトに対する顧客からのフィードバックを得て、チームのモチベーションを引き出す「場」を作る必要があります。モチベーションを得たチームが、さらにプロセスやプロダクトをよくするというサイクルを軌道に乗せることができれば、チームはより効果的に、より幸福になれます。幸福なチームはより広い視野を得て、より多くのことを成し遂げ、情熱を持ち続けることができます。 偉大なスポーツチームや偉大なアスリートが常に勝利するのは、こうしたサイクルを実践しているからです。同じサイクルをスクラムマスターはスクラムチームにおいて実現する必要があります。 次のレイヤーは最初に話した、**複雑適応システム(CAS)レイヤー**です。 複雑適応システム(CAS)理論によりチームと組織を飛躍的に成長させるためには、チームを自己組織化し、組織の官僚機構を最小限にして、チームが継続的に変化に適応しながら、活動できるようにする必要があります。 次のレイヤーが**スクラムレイヤー**です。 スクラムマスターが、共通の目標に向かって協力し合う自己組織化されたスクラムチームをつくれば、継続的な改善を通じて、2倍の仕事を半分の時間で実現できることを私たちは示してきました。 そして、その次に**Scrum@Scaleレイヤー**があります。 Scrum@Scaleを実践するJohn DeereやRocket Mortgageのような会社では、スクラムが何百のチームにスケールしても、チーム間の調整のオーバーヘッドを最小化して、組織の適応力や生産性が向上し、企業価値の大幅な向上を実現しました。 スクラムやScrum@Scaleが組織に広がると、次は**アジャイルの価値レイヤー**へと遷移します。 アジャイルの価値が組織全体に行き渡り、メンバー一人ひとりの可能性が解き放たれ、メンバーやチームのコレボレーションが加速し、変化に適応しながら、品質と顧客価値の高いプロダクトが次々とリリースされるようになります。 そして、最後が、エクストリームアジャイルの要である**AIレイヤー**です。 スクラムチームの一員としてAIを導入することで、AIがアジャイルの働き方のフィードバックループを早め、プロセスを自動化し、パフォーマンスを飛躍的に引き上げ、指数関数的な効果を組織にもたらします。 AIは半年ごとに10倍賢くなっており、人間の頭脳を凌駕するのももはや時間の問題です。 私たちスクラム実践者は、今すぐAIをスクラムチームやScrum@Scaleの運営に取り込み、2030年までにチームの生産性を30倍から100倍向上する必要があります。 実際、Microsoftは直近、従業員の12%を解雇し、AIの専門家を雇い直しました。2030年まできっと毎年そんなことを続けるつもりでしょう。 では、次に具体的にどのようにチームにAIを導入するかを見ていきましょう。 参考となるのが、チェスと囲碁におけるAIの活用です。チェスと囲碁では、AIだけで戦うよりも、人間とAIの組み合わせのほうがはるかに優れた成果を生み出すこと分かっており、実際、直近の世界大会でもAIだけのチームではなく、数人の人間とラップトップ上のAIの混合チームが世界一になっています。 スクラムチームにも同じことが言えます。人とAIがチームとしてタッグを組むことが重要です。 私は4つの会社を経営してるのですが、新たにフィンテックのスタートアップとして、従業員の経費レポート作成を自動化するサービスを開発するために2人の人間と6つのAIで構成されたスクラムチームを立ち上げました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/first_scrum_ai_team.png) ※ [Scrum Sage:Zen Edition](https://chatgpt.com/g/g-pajO1fBss-scrum-sage-zen-edition) は、ChatGPTに公開されている、Jeff Sutherland博士が作成したAIモデルです。スクラムおよびScrum@Scaleの運営に関する相談にぜひご活用ください。 最初のバージョンのアプリはわずか5週間でリリースされ、複数の従業員の経費レポートを1秒以内に出力できました。その間、複数のAIが助け合って、アプリの設計・コーディング・テストを実施しました。 次のバージョンでは、従業員とAIボットが自然言語で対話しながら、経費レポートを出力できるようになりました。最初のバージョンの開発から次のバージョンの開発の間、AI同士のコミュニケーションが大幅に改善され、チームのベロシティは500%向上しました。 AIの専門家は、近い将来、1人の人間とAIのチームによる最初のユニコーン企業が生まれると言っています。 話が変わりますが、最近アメリカでは、アジャイルはもはや過去のものだと言われることがあります。 AIを導入せず、チームや組織の生産性が改善されない従来型のアジャイルは確かにもう終わりました。 AIを活用した新たなエクストリームアジャイルを実現したいなら、私が提唱するアジャイルテクノロジースタックを実践する必要があります。 スクラムの実践者は、スクラムチームにAIを導入する方法をすぐに学んでください。たとえ今、課題や緊急性を感じてなくても、いますぐ始めてください。 そうすれば、2030年までにチームの生産性が30-100倍向上し、スクラムの実践者として、あなたはこれからも活躍し続けることができるでしょう。 AIとスクラムの融合に向けて、今もなおスクラムおよびScrum@Scaleフレームワークを改善し続ける博士のあり方に心から尊敬の念を抱くと同時に、Scrum Inc. Japanとしても、研修やコーチングを通じて、日本企業のエクストリームアジャイルの実現を支援していきたいと思いました。 スクラムチームやScrum@Scaleの運営にどのようにAIを活用すべきか、ご相談がある方はぜひ、以下よりお問合せください。 [お問い合せ](https://scruminc.jp/inquiry/) 執筆:和田 圭介、内山 遼子 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5935/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5935/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【弊社コーチも登壇!】アジャイル初学者必見「Agile Effect MeetUp #2」でアジャイルとスクラムの基本を理解しよう](https://scruminc.jp/blog/5925/) **Published:** 10月 24, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** アジャイルについて知りたい方、または導入を検討中の皆様に向けた機会として、「Agile Effect MeetUp #2」が11月7日(木)に渋谷で開催されます。 このイベントは、Agile Japan 2024の関連セミナーとして企画され、レバレジーズ株式会社の「Agile Effect」の開発チームが主催するもので、[弊社のアジャイルコーチである小堀](https://scruminc.jp/about-us/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E7%B4%B9%E4%BB%8B/#lwptoc11)も登壇し、アジャイルやスクラムの基本を初心者にもわかりやすくお話します。 [![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/2cb6d9c48b78b4e737836e71f47db38a.png)](https://teratail.connpass.com/event/331763/)イベント申込ページ: - 開催日程:2024/11/07(木) 19:30 ~ 21:30(開場:19:00 ~ 懇親会:20:30 ~ ) - 開催方法:オンサイト開催 - 会場:**レバレジーズ株式会社 渋谷1丁目 セミナールーム** - 住所:[東京都渋谷区渋谷1丁目15−21(ポーラ渋谷ビル 1階)](https://maps.app.goo.gl/A64TVww9JfYV1eY37) ### 【イベント概要】 アジャイルやスクラムは、もともとはソフトウェア開発で始まりましたが、現在ではあらゆる業界やビジネス領域に活用の場が広がっています。このセミナーでは、アジャイルを単なる手法ではなく、ビジネス全般の加速に役立つ「マインドセット」であること、またそれを実践する「フレームワーク」であるスクラムの概念をご説明します。これにより、アジャイルやスクラムに関する誤解を解消し、正しい理解を深めることができます。 このセミナーでは、以下の様なテーマでディスカッションする予定です: - マインドセットとしてのアジャイル - フレームワークとしてのスクラム - スクラムが効果を発揮するシーンについて ### 【こんな方におすすめ】 - アジャイル開発について知りたい、または今後始めようとしている方 - アジャイル開発を始めたばかりで、進め方に不安を感じている方 - これからスクラムマスターとして活躍したい方 関東近郊にお住まいの方であれば、会場で弊社コーチの小堀と直接お話しすることも可能です。アジャイルに関する疑問をその場で解決できる絶好のチャンスです。 なお、セミナーの内容詳細については今後アップデートがある可能性もありますので、ご了承ください。 ### 【ぜひ周囲の方にご紹介ください!】 アジャイル開発に興味がある方、またはセミナーの受講対象者が周りにいらっしゃいましたら、是非このセミナーをご紹介ください。正しいアジャイルの理解は、個人だけでなくチーム全体のパフォーマンスを加速させます。 ### 【早めの申し込みを!】 「Agile Effect MeetUp #2」の席数には限りがあるため、参加を希望される方は早めの申し込みをおすすめします。この機会を逃さず、アジャイル導入に向けた第一歩を踏み出しましょう! [セミナー申込はこちらから](https://teratail.connpass.com/event/331763/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5925/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5925/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** meetup, アジャイル, スクラム, セミナー, ビギナー --- ### [アジャイルツアー・クアラルンプール2024 レポート](https://scruminc.jp/blog/5876/) **Published:** 10月 16, 2024 **Author:** aramotominoru **Excerpt:** 10月4日にマレーシアで開催されたアジャイルツアー・クアラルンプール(ATKL)というカンファレンスに登壇しました。東南アジア各国、シンガポールやインドネシア、タイなどから集まった300人以上の参加者とともに盛り上がり、アジャイルの力が国境を越えて拡がっているのを実感しました。 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/image-1.png)Scrum Inc. Japanでアジャイルコーチをしている[クロエ・オニール](https://scruminc.jp/about-us/%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%81%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc%e7%b4%b9%e4%bb%8b/ "https://scruminc.jp/about-us/%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%81%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc%e7%b4%b9%e4%bb%8b/")です。 10月4日にマレーシアで開催された**[アジャイルツアー・クアラルンプール(ATKL)](https://event.ciagile.com/ "https://event.ciagile.com/")**というカンファレンスに登壇しました。クアラルンプールの熱気に包まれながら、建設業界でのスクラムの先駆者であり、Scrum Inc.のトレーナーでもある[フェリペ・エンジニア](https://www.linkedin.com/in/engineerfelipe/ "https://www.linkedin.com/in/engineerfelipe/")と一緒にMCを務めるという、貴重な体験をさせていただきました。東南アジア各国、シンガポールやインドネシア、タイなどから集まった300人以上の参加者とともに盛り上がり、アジャイルの力が国境を越えて拡がっているのを実感しました。 ### **注目のポイントと学び** オープニングキーノートでは、[Scrum Inc. CEOのJJサザーランド](https://www.scruminc.com/the-agile-ceo-podcast/ "https://www.scruminc.com/the-agile-ceo-podcast/")が登壇し、英国海軍でスクラムを活用した変革の取り組みについて語りました。彼は、政府機関における大きな課題として、多くの公務員が「国民のために現状を良くしたい」という熱意を持って公務に就くものの、官僚主義がそれを阻む要因になっていることを強調しました。スクラムの導入により、不要な障害や官僚的なプロセスが排除されることで、チームが本来の使命である「公共への貢献」に専念できる環境が整うと説明しました。彼のメッセージは、多くの参加者に響き、特に大規模な組織改革に携わる人々にとって強い共感を得たのではないでしょうか。 **ATKL**では、**「ピープル(人)」「プロダクト(製品)」「プロセス**」の3つのトラックがあり、各分野でスピーカーが独自の視点からアジャイルの経験を語りました。全体のトレンドとしては、特定のアジャイルフレームワークに固執せず、むしろその原則を理解して実務に適応させようとする意識が強まっていると感じました。どのスピーカーも、仕事の流れを改善し、顧客と従業員の満足度を高めるために、スクラム、[Scrum@Scale](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/ "https://scruminc.jp/scrum-at-scale/")、リーン思考、デザイン思考、SAFe(Scaled Agile)などあらゆるメソッドを活用しています。この日は[オープンスペーステクノロジー(OST)](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC "https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC")のセッションで締めくくられ、参加者が事前に決められたテーマについて自由にディスカッションに参加できる場もあり、知識と経験の共有がさらに深まりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/image-2.png)![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/image-5.png) ### **私のセッション: アジャイルの広がり** 私のセッションでは、[日本コカ・コーラのチーム](https://newspicks.com/news/5693108/body/ "https://newspicks.com/news/5693108/body/")との経験を通じて、アジャイルがITの枠を超えて多岐にわたる業界に広がり、変革をもたらしていることを強調しました。アジャイルとスクラムは、消費財を含むあらゆる複雑なプロジェクトに応用でき、チームにプロダクト価値・チームのハピネス・開発スピードを全体的に見直す力を与えます。スクラムの原則は、業界に関係なく革新をもたらす可能性があり、実際に多くのチームが効率と創造性を大幅に向上させています。 ### **ネットワーキングとつながり** 私は、普段はあまり接点のない、特に航空業界と銀行業界のプロフェッショナルの方々と会う機会があり、アジャイルが幅広い分野で活用されているのを改めて感じました。そこでは[Scrum Inc.のSAAB Aerodynamics](https://www.scruminc.com/scrum-military-aviation/ "https://www.scruminc.com/scrum-military-aviation/")との経験について話したり、テスラのギガファクトリーについて意見交換し盛り上がりました。さらに、翌日たまたまクアラルンプールで開催されていたETHKL(イーサリアムのサミット)にも招待され、ブロックチェーンや技術分野の活気に直接触れることができました。イベントのテーマ「Building Decentralized Harmony」(分散型の調和を築く)には個人的に大いに共感するテーマで、未来への可能性を感じずにはいられませんでした。参加者や登壇者も主に10代後半から30代が中心で、次世代のリーダーたちが意欲的に未来を語り合っている姿が印象的でした。私が参加したアジャイルな考え方を取り入れたワークショップのコンテンツも非常に興味深く盛り上がり、日本にぜひ持ってきたいと思ったので、乞うご期待を!☺️ ### **文化に関する洞察と気づき** コロナ禍を経て、マレーシアが保守的な方向にシフトていると多くの人が言っていたのはびっくりでした。私がイベントにタンクトップで出席したことは失礼にあたり、すぐにカーディガンを羽織らなければなりませんでした(^\_^;)。今思えばアメリカのスタートアップで働き始めた頃、スーツで面接に来る人は「カルチャーフィットじゃない」と見なされるほどカジュアルな雰囲気だったことを思い出します。それに比べると、東南アジアの職場はまだまだフォーマルです。(日本も?w) 服装や場の雰囲気の違いだけでなく、マレーシアの労働市場もダイナミックに変化しています。現在、マレーシアの労働力人口は約1,640万人で、失業率は3.3%と低く、パンデミック後の安定性を示す兆しが見られます。契約やプロジェクトベースの仕事が増え、柔軟な働き方も普及しつつあります。2025年までには、労働力の70%以上をミレニアル世代とZ世代が占め、デジタルイノベーション、職場の柔軟性、社会的責任を重視する傾向が強まると言われています。また、ETHKLでは殆どの参加者がデジタルノマドで、最新の働き方は特定の場所に固定しないことだと改めて感じました。 ### **最後に** グローバルなアジャイルの流れとして、特定のフレームワークへのこだわりを捨て、原則を活かしてチームの成長とフローの最適化を図ることが重視されるように見られます。そんな様々なトレンドが生まれる中、私はやはりスクラムが大好きです。スクラムは「軽量だが不完全」シンプルながらも柔軟性があり、経験を通じて進化していけるのが強みです。近いうちにまた東南アジアに戻れることを期待しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/image-6-1024x873.png)**クロエ(Chloe O’Neil):**エンジニアとして10年以上の経験を積んだ後、Scrum Inc. Japanの創設に携わり、現在はアジャイルコーチとして組織の生命力を牽引しながら活動中。アジャイルの普及に尽力し、日本における新しい働き方の可能性を広げる役割を担っている。米国マサチューセッツ州ボストン出身で、日本人と米国人の両親のもとに生まれ、日米両国での生活と経験から自然に培った柔軟性とバイリンガルスキルが強み。多文化背景を活かし、Scrum Inc. Japanへの貢献を続けている。個人のウェルビーイングとチームワークを最優先に、地球上の誰もがより豊かに働き、生きられる未来の実現に情熱を注いでいる。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5876/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5876/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** Agile Tour, Scrum Inc, アジャイル, スクラム --- ### [The English version of the “Scrum Inc. Registered Agile Testing” training course is now available!](https://scruminc.jp/blog/5861/) **Published:** 10月 9, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** The Japanese text is after the English text. The training to obtain the “Registered Agile Testing” certification from Scrum Inc. will be held online in English for the first time! **What is the [“Scrum Inc. Registered Agile Testing”](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) training?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/fcc0584fda87d46ff37c1af4af088ce9.png) - This training is designed for Scrum teams and software testing professionals to provide them with the mindset and practices necessary to succeed in testing activities in agile software development. It provides a deep understanding of the principles and mindset of testing in agile development, with a particular focus on how testing is integrated into agile software development. This training will be held in English. The training is not hosted by our company, but by a company called **[“grow your agility”](https://growyouragility.com/).** For more information to apply, please see the following website. - Dates: Thursday, November 7th – Friday, November 8th - Time: Australian time(SYD) 10:00 – 18:00 (JST 9:00 – 17:00) - Format: Online - Cost: $1,595 AUD 👉 **Training application site**: [**https://www.growyouragility.com/courses/core-skill-agile-testing/**](https://www.growyouragility.com/courses/core-skill-agile-testing/) (You can apply using the “**Book Now**” button on the site) As there is almost no time difference between Japan and Australia, this training is also suitable for those living in Japan. In Japan, many foreign engineers come to Japan to work as bridge engineers for offshore and nearshore development, and they are active in their roles. We would like to take this opportunity to encourage English speakers living in Japan to take this course. **Please recommend this course to other English-speaking engineers!** We hope to continue to deliver Scrum Inc. Registered Agile Testing Training to a wide range of people. If you have any needs, such as “**Is it possible to hold training in this region, at this time, in this language?**”, please [**feel free to contact us**](https://scruminc.jp/inquiry/). --- **英語版の「Scrum Inc. Registered Agile Testing」研修が申込受付開始!** **Scrum Inc.** の認定資格である「**Registered Agile Testing**」が取得できる研修が、初めて英語でオンライン開催されることになりました! **[「Scrum Inc. Registered Agile Testing」](https://scruminc.jp/training/agile-testing/)研修とは?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/fcc0584fda87d46ff37c1af4af088ce9.png) - この研修は、アジャイルソフトウェア開発におけるテストの活動を成功させるために必要なマインドセットとプラクティスについて、スクラムチームや**ソフトウェアテストの専門家**の方々に提供します。アジャイル開発におけるテストの原則やマインドセットを深く理解し、特にテストがアジャイルソフトウェア開発にどのように統合されるか重点的に学びます。 今回の研修は、**英語**での開催となります。研修の主催は弊社ではなく**[grow your agility](https://growyouragility.com/)**という会社です。詳細とお申し込みは以下のサイトからご確認いただけます。 - 日程:11月7日(木)〜11月8日(金) - 時間:オーストラリア時間 10:00~18:00(日本時間 **9:00~17:00)** - 形式:オンライン - 費用:$1,595 AUD **👉** 研修申し込みサイト: (サイト内の「**Book Now**」ボタンからお申し込みいただけます) 今回の開催は日本と時差がほとんどないため、日本居住の方も参加しやすい時間帯となっております。日本ではオフショアやニアショア開発のブリッジエンジニア等の役割で多くの外国人エンジニアが来日し、活躍されています。そうした日本在住の英語話者の方々にも、ぜひこの機会にご受講いただきたいと考えております。 **ぜひ、周囲の英語話者エンジニアの方々にお薦めください!** 私たちは今後も、さまざまな人にScrum Inc.認定 アジャイル・テスティング研修を届けていきたいと考えています。「**このような地域、時差、言語で研修ができないか?**」などにニーズがございましたら、[**お気軽にご相談ください**](https://scruminc.jp/inquiry/)。 --- **日本語による「Scrum Inc. Registered Agile Testing」研修も申込受付中!** アジャイル・スクラム実践中で品質の担保に課題を持っている方や、アジャイル開発におけるテストがどうあるべきか学びたい方は、ぜひ当研修をご受講ください! 👉 研修申し込みサイト ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5861/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5861/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** english-speaker, ITスキルアップ, softweredevelopment, アジャイル, アジャイルテスト, グローバル人材, ソフトウェアテスト, ソフトウェア開発, テスト, 外国人向け教育, 研修 --- ### [ワーキングアグリーメントの重要性](https://scruminc.jp/blog/5846/) **Published:** 10月 1, 2024 **Author:** aramotominoru **Excerpt:** ワーキングアグリーメントは、スクラムチーム、特にリモートチームやハイブリッドチームにとって必要不可欠です。ワーキングアグリーメントを使って個人、チーム、組織に明確な期待値を設定することで、環境やタイムゾーンに捉われず、協力しながら仕事をし、オフィスであろうとオンラインであろうと足並みを揃えることができます。 **Content:** ワーキングアグリーメントは、スクラムチーム、特にリモートチームやハイブリッドチームにとって必要不可欠です。ワーキングアグリーメントを使って個人、チーム、組織に明確な期待値を設定することで、環境やタイムゾーンに捉われず、協力しながら仕事をし、オフィスであろうとオンラインであろうと足並みを揃えることができます。ワーキングアグリーメントは関わる人全てのワークスタイルや目標が一致していることを保証します。定期的に見直すことで、チームの適応力を維持し、帰属意識を育み、士気を向上させ、よりスムーズなコラボレーションと紛争解決を可能にします。ここでは、ワーキングアグリーメントキャンバスを使用した効果的な作成方法を紹介します。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXet5yuxgOdz9g97Cn0DM8YeUet406WG8JBL0oDQc1THS-_t96XWEYMdU3G9mdQO8zYLO-BLoN1vXwI5BMra7Pu8mPlVVVkkXpRMSDRkXyA3el3YVDKbrLF9H5cI8FWEzeqgu-1JwXItEoSqGOdCF5YZIzI?key=u8meH7qUd5EQ3jqlyyWHjw) キャンバスのダウンロードは[こちら](https://scruminc.wpenginepowered.com/wp-content/uploads/2023/03/Working-Agreement-Canvas-3.23.1.pdf)からどうぞ(英語版) ## **チームワーキングアグリーメントキャンバスの記入方法** ### **作成のステップ(はじめと終わり)** 新しいチームを立ち上げるときは、まず大きな背景となるチームのミッション(パート3)、役割と責任(パート4)、メトリクス(パート5)から始めることをお勧めします。 これは、「Why(なぜ)から始める 」という考えを要約したものです。スクラムチームがプロダクトの背景にある 「なぜ 」を理解することにより、チームは共通の目的によって団結するだけでなく、ソリューションを創造的に考え、自分の仕事により強いオーナーシップを持てるようになります。 チーム名とモットー(パート1、2)は一番最後に決めるのが理想ですが、既存のチームに新しいメンバーを吸収するような場合は、このパートから始めても問題ありません。 ### **パート6、7、8の考え方** 強み・スキル(パート6)、不足・成長機会(パート7)、成功の共有・改善点(パート8)については、自分自身を客観視し、できる限りに自分に正直になることにより、個人とチームの関係性と信頼を深めるためにあります。Scrum Inc. Japanでは、「スクラムをやってもアジャイルにはなれない」とよく言いますが、スクラムをやれば、チームのどこがアジャイルでないかは確実に見えてきます。これらのパートは、その議論を促進し、チームの成功をどのように称え、改善していくかを説明するためにあります。 ### **共有する価値観** バリュー(パート9)と規範とガイドライン (パート10)は、価値駆動の文化を築いていくにあたり、特に重要です。スクラムの価値基準はアジャイルな文化の根幹をなすものである一方、会社やチームが大切にする価値観についても考慮する必要があります。例えば、「正直さ」は、スクラムが成功するためには不可欠ですが、スクラムの価値基準の一つではありません。一方で、「正直さ」をあえて明確にチームのワーキングアグリーメントに盛り込みたいと考えているチームはよくあります。 パート10は、一般的にワーキングアグリーメントから連想するもので、どのような規範や行動を奨励したいかを各々が挙げ、グループで議論し、最後に投票によって決定します。チームのワーキング・アグリーメントに含めるものは、10個以下に絞ることをお勧めします。 ### **スクラムイベント** イベント(パート11)は、各スクラムイベントの詳細を記載する最後のパートです。ここでは、チームがいつ、どこで、誰にイベントに出席してもらうかを明確にします。時には、リファインメントやスプリントレビューなど、チームの外部の人に出席してもらうイベントもあります。 ワーキングアグリーメントは、チームのスプリントレトロスペクティブで再検討し、必要に応じて修正することもできます。特に、チームがパート11のアグリーメントの1つをマスターした場合、それを削除し、別のアグリーメントをその代わりに投票することができます。チームの成長と共にワーキングアグリーメントもアップデートしていくことにより、より良い働き方を常に意識することができます。 もし、こちらのワーキングアグリーメントキャンバスをより良いものにするためのフィードバックがあれば、遠慮なく提案してください。 ブログ原文はこちら:[Team Working Agreement Canvas](https://www.scruminc.com/team-working-agreement-canvas/) 執筆:Chloe O’Neil ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5846/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5846/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, スクラム, チームビルディング, ワーキングアグリーメント --- ### [アジャイル組織への変革を成功に導くScrum@Scaleとは?](https://scruminc.jp/blog/5694/) **Published:** 9月 18, 2024 **Author:** yamamototakahito **Content:** Scrum@Scaleは、組織全体のアジャイル化を促進するフレームワークとして注目を集めており、その研修や導入事例を通じて、多くの企業がスクラムを効果的に拡大し、チーム間の連携を強化する方法を学んでいます。 このブログではScrum@Scaleの概要と研修について紹介します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/scrum-at-scale-framework-1024x816.png) ## Scrum@Scaleとは Scrum@Scaleは、スクラムの共同考案者であるJeff Sutherland博士を中心に、世界中のアジャイルコーチが協力して確立したフレームワークです。Scrum@Scaleは、アジャイルを組織全体に拡大し、効果的にスケーリングするための方法論を提供します[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)。 Scrum@Scaleの核心は、スクラムチームを「フラクタル構造」として組織化することにあります。これは、組織の一部分を切り取って見ると、全体と同じスクラムの構造になっているという考え方です。この構造により、スクラムチームを無限に拡張することが可能となり、「チームレベル」「プロダクト・サービスレベル」「事業レベル」といった異なる規模の領域に同じようにスクラムを適用できます[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)。 フレームワークの中心となるのは、プロダクトオーナーサイクル(POサイクル)とスクラムマスターサイクル(SMサイクル)の2つのサイクルです。POサイクルは「組織が何をすべきか(What)」を調整する役割を果たし、組織全体のビジョンとバックログの方向性を揃えることに焦点を当てています。一方、SMサイクルは「どのように実現するか(How)」を扱い、継続的な改善と障害の除去を担当します[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。 Scrum@Scaleの特徴的な点は、単にチーム数を増やすだけでなく、チーム間の連携や情報共有を重視している点です。これにより、組織全体がアジャイルに機能し、市場の変化に迅速に対応できる体制を構築することが可能となります[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)。 また、Scrum@Scaleは単なるソフトウェア開発方法論にとどまらず、組織開発の手法としても注目されています。このフレームワークを導入することで、トップダウンとボトムアップのバランスを取りながら、組織全体の方向性を揃え、各チームの自律性を保つことができます[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)[](https://dev.classmethod.jp/articles/report-rsgt2022-agile-trend/)。 Scrum@Scaleの実践には、プロダクト視点とプロセス視点の両方が重要であり、これらの連携がスクラム開発の本質であるとされています。この考え方は、従来のウォーターフォール開発とスクラム開発の根本的な違いを示すものでもあります[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。 Scrum@Scaleは、大規模な組織から中小企業、さらには行政機関まで、様々な規模と種類の組織に適用可能なフレームワークとして、アジャイル開発の分野で重要な位置を占めています[](https://scruminc.jp/blog/)。 ## 組織変革へのインパクト Scrum@Scaleは、組織全体のアジャイル化を促進するだけでなく、組織文化や構造に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。このフレームワークの導入により、従来のトップダウン型の意思決定からより柔軟で適応性の高い組織構造への移行が促進されます[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。 特に注目すべきは、Scrum@Scaleが組織のビジョンと各チームの活動を効果的に連携させる点です。企業の戦略的ビジョンが明確化され、それが各レベルのバックログに反映されることで、組織全体の方向性が統一されます[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)。これにより、中間管理職の役割が変化し、従来の「板挟み」状態から脱却し、より戦略的な役割を担うようになる可能性があります[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。Scrum@Scaleの実装は、単なる開発手法の変更を超えて、組織全体のマインドセットと運営方法の根本的な変革をもたらす潜在力を持っています。 ## Scrum Inc.認定Scrum@Scale研修で学べること Scrum@Scale研修では、参加者が実践的な知識とスキルを身につけられるよう、様々な学習が行われています。 以下に主な研修の要素を示しています: - 講義とディスカッション:Scrum@Scaleの理論と実践について、講師が詳細に説明し、参加者間のディスカッションが行われます[](https://www.creationline.com/tech-blog/agile-devops/agile/62188)。 - グループ演習:参加者はチームに分かれ、Scrum@Scaleの概念を実際に適用する演習に取り組みます[](https://www.creationline.com/tech-blog/agile-devops/agile/62188)。 - 事例研究:実際の企業におけるScrum@Scale導入事例が紹介され、成功事例や課題について学びます[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)。 - ロールプレイング:アジャイルな組織におけるプロダクトオーナーやスクラムマスターの実践をシミュレーションします[](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/)[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。 - Q&Aセッション:参加者が自身の組織や状況に関連した質問をする機会が設けられています[](https://www.creationline.com/tech-blog/agile-devops/agile/62188)。 - ネットワーキング:休憩時間や昼食時に、参加者同士が経験を共有し、人脈を広げる機会があります[](https://www.creationline.com/tech-blog/agile-devops/agile/62188)。 - 実践的な計画立案:参加者は研修の学びを踏まえ、自身の組織にScrum@Scaleを導入するための具体的な計画を立てます[](https://note.com/hiroki_naito/n/na67d44c35842)。 - 招待講演:Scrum@Scaleを成功裏に導入した企業のキーパーソンをゲストスピーカーとして招待し、特別講演が行われます[](https://www.creationline.com/tech-blog/agile-devops/agile/62188)。 この多様な学習アプローチにより、参加者はScrum@Scaleの理論と実践的な適用方法を深く理解し、自身の組織に持ち帰って実践できるスキルを身につけることができます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/IMG_1440-1024x576.jpg) ## Scrum@Scale研修の対象者 Scrum@Scale研修は、組織のアジャイル化を推進する幅広い役職の人々を対象としています。主な参加者には経営者、事業の責任者、マネージャー、プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者などが含まれます[](https://scrumincjapan.arlo.co/w/courses/4-scrum-at-scale/148)。研修の前提条件として、2日間のRegistered Scrum Master™(RSM)コースの修了または同等のスクラム実務経験が必要です[](https://scruminc.jp/training/scale/)。この研修は、ソフトウェア開発からR&Dまで幅広い分野で適用可能な知識を提供し、大企業からスタートアップ、行政府まで様々な組織の方が参加しています。 ## 受講者の声 Scrum@Scale研修の受講者からは、様々なフィードバックが寄せられています。 - 変革を自ら起こすことの重要性を再認識し、新しい概念を丁寧に学べた - 研修を通じて自社の取り組みの正当性を確認でき、改善点も明確になった(エンジニアリングマネージャー) - 新しい概念が分かりやすく伝えられ、参加者と気づきを得ながら学ぶことができた(デジタル変革担当) - 理論だけでなく実践的なスキルも身につけられ、自組織へのScrum@Scale導入に向けた具体的な計画を立てる機会を得られた ## 次回Scrum@Scale研修は 2024/10/23(水)~25(金) に開催 Scrum Inc. Japanは、2024年10月23日から25日にかけて次回のScrum@Scale認定研修を開催します。この3日間のコースは、東京のKDDI Digital Gateで行われます[](https://scruminc.jp/training/scale/)。ぜひご参加ください! [Scrum@Scale研修の詳細を見る](https://scruminc.jp/training/scale/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/IMG_1456-2-1024x576.jpg) 執筆:山本 尊人 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5694/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5694/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** Scrum@Scale, アジャイル, スクラム, スケール, 変革 --- ### [スクラムの各役割の兼任についてケースごとに考えてみる](https://scruminc.jp/blog/5637/) **Published:** 8月 28, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/08/AdobeStock_660973206-1024x536.jpeg) Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修をお届けしている中で、受講者の方から「スクラムの各役割を兼任してよいでしょうか?」という質問を多くいただきます。 今回は、スクラムの役割の兼任について書いてみたいと思います。 スクラムを実践する上では、スクラムガイドを元に自分自身で考えていく必要がありますが、その中でも「これでいいのだろうか、合っているのだろうか?」と悩みながら実践している人がほとんどかと思います。このブログが、少しでも読まれた方の道標になり自信を持って実践ができるような助けになれたら嬉しいです。 ## スクラムの役割について 本題に入る前に、まずはスクラムの役割についておさらいしてみましょう。 スクラムにはプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者の3つの役割があります。 この3つの役割はそれぞれ以下のような責任を持っています。 ### **プロダクトオーナー** **顧客に届けるプロダクトの価値を最⼤化すること**に責任を持ちます。プロダクトビジョンを設定してステークホルダーやチームの方向性を揃え、ビジョンに至るプロダクトゴールを定めます。そして、このプロダクトゴールを達成するためにプロダクトバックログを整理し優先順位を付け、チームに示します。 なお、スクラムガイドには「プロダクトオーナーは 1 ⼈の⼈間であり、委員会ではない」という注意書きがあります。例えばプロダクトオーナーが複数人いることで、人によって違う優先順位を示すなど、チームに混乱を生じさせないためのルールです。 ### **スクラムマスター** スクラムチームと組織に**スクラムを定着・確立させてチームのゴールを達成させること**に責任を持ちます。そして、彼らがスクラムのフレームワークを通じ、自分たちのプロセスを改善できるように支援します。 スクラムマスターは、奉仕(サーバント)型のリーダーシップです。スクラムチームが自律的に考え、行動できるよう、チームメンバーを導きます。また、プロダクトオーナーの仕事内容を理解してコーチしたり、組織へのスクラム定着の支援をする役割も果たしたりします。 その他にも、チームや組織の障害物を見つけ出し、解決するまで追跡・除去を行う責任もあります。 ### **開発者** スプリント内で具体的な作業をし、**プロダクトオーナーが定めた”顧客に届けるインクリメント”を作成する**役割で、スプリントの主役です。スプリントの計画を作り、日々の状況を確認し、スプリントゴールの達成に向け自分たちで計画を適応させていきます。 プロダクトオーナーは、スクラムチームに対し、何をすべきか(What)とそれはなぜか(Why)をプロダクトバックログなどで示す責任を持っていますが、開発者はそれをどのように実現するか(How)に責任を持っています。 また開発者は、リードタイムを短くしプロセス効率を高め、価値を早く顧客へ届けるためや、プロダクトバックログを高い品質で形にするために、様々なスキルを持つ必要があります。 ## 各役割の兼任について それでは、本題であるスクラムの役割の兼任について、いくつかのパターンをみてみましょう。 ### **プロダクトオーナーとスクラムマスターの兼任** 様々な要因はありますが、この2つの役割を兼任しているという話しをよく聞きます。例えばメンバーが揃えられないなどでメンバーが少ないチームや権限を手放せない、あるいは優秀な人が全てを担当することになっているなどがあります。しかし、プロダクトオーナーとスクラムマスターでは、それぞれの役割が目指す目的が異なるため、この2つの役割の兼任は避けた方がよいです。 #### **避けた方がよい理由** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/AdobeStock_358744736-1024x819.jpeg) - **それぞれの役割が目指すものに違いがある** プロダクトオーナーは顧客に多くの価値を届けるために、チームに**たくさんのプロダクトバックログアイテムを完成させてほしい**と考えています。 一方でスクラムマスターは、チームが持続可能なペースで結果を出しながら、自分たちの**プロセスを改善し成長し続けて欲しい**と考えています。 このように、プロダクトオーナーとスクラムマスターは、それぞれ異なる視点と目的を持っているため、兼任をすると異なる二つの目的が衝突し、多くの場合、スクラムマスターとしてのチームの成長・改善の判断よりも、プロダクトオーナーとしてのプロダクト・成果の判断の方が優先されがちになります。そうすると成果を出すことだけを優先し、成長しないチームになってしまう可能性があります。 スクラムにおいては、これらの異なる目的を2つの役割に分け、両者が会話による健全な議論をすることにより、バランスが取れた正しい判断を下せるようにしています。 このように、スクラムマスターとプロダクトオーナーの兼任は避け、それぞれに専念できる体制を整えることをおすすめします。 ### **スクラムマスターと開発者の兼任** スクラムマスターを専任とすることでチームの状況に向き合い、無限にある問題に対し優先順位をつけて一つ一つ解決することでチームの成長を最大限加速させることができますので、スクラムマスターの役割を専任とすることを推奨します。 しかし**どうしても必要であれば**スクラムマスターと開発者の兼任をしてもよいと思います。 スクラムマスターが開発者として仕事をすることで、スクラムチームの開発者の仕事を把握することができ、効果的なプロセス改善を考える上での判断材料にできるというメリットもあります。一方で、開発者の仕事を優先してしまい、スクラムチームの改善や成長を止めてしまう、あるいは、障害物が見つかった時に、いつまでもその障害物が取り除かれなくなるなどのデメリットがあることも認識すべきです。 メリット・デメリットを踏まえた上で判断し、この2つの役割を兼任することになった際には、何も考えずに兼任をするのではなく、以下の点に注意をする必要があります。 #### **スクラムマスターと開発者の兼任をする上での注意点** 1. **スクラムマスターの責任を正しく理解し、スクラムマスターの仕事を優先する** スクラムマスターは、イベントのファシリテートのみを行う人であり、スクラムマスターは他にやることがないので、開発者の仕事も併せてできるはずだと誤解をされることがあります。 しかし、スクラムの役割でも上述した通り、スクラムマスターにはイベントのファシリテートだけではなく、チームプロセスの改善や、チームや組織で発生している障害物を解決するまで追跡・除去する責任もあります。 筆者自身もスクラムマスターと開発者の兼任を経験したことがありますが、どちらも頑張ろうとすると、やることが多すぎて忙しくなります。そうすると開発者としての仕事も、スクラムマスターとしての仕事もどちらも中途半端になってしまいます。スクラムマスターの仕事が疎かになれば、スクラムチームの改善や成長が進まなくなります。 あくまでも、**重きはスクラムマスターに置き、スクラムの運営が疎かにならないように**注意をする必要があります。 2. **どの立場での発言なのか意識をする**スクラムマスターは客観的にチームの状況を把握することで、チームが抱えている問題は何かを洗い出し、チームへ改善を促していきますが、開発者と兼任をしている場合、個人的な利害を優先してしまう可能性があります。 スクラムマスターは中立的な立場であることが求められますので、スクラムマスターとして発言する場合は、公平で客観的な意見をする必要があります。 また、あまり発言を多くしすぎてしまうとチームメンバーはスクラムマスターに頼りきりになってしまい、チームが自己組織化されなくなる可能性もあります。 このようにならないためにも、スクラムマスターが開発者としての意見を表明する場合には、 ・一番最後に発言をする ・「これは開発者(またはスクラムマスター)としての意見ですが」と一言添える などの配慮が必要になります。 ### **プロダクトオーナーと開発者の兼任** スクラムマスターと開発者の兼任と同様に、プロダクトオーナーの役割を専任とすることを推奨しますが、**どうしても必要であれば**プロダクトオーナーと開発者の兼任をしてもよいと思います。 ただ、この場合もいくつか注意が必要です。 #### **プロダクトオーナーと開発者の兼任をする上での注意点** 1. **優先すべきはプロダクトオーナーの仕事** スクラムマスターと開発者の兼任と同様に、どちらも頑張ろうとするとどちらも中途半端な仕事になってしまいます。 開発者は優先順位が決められた優先順位の高いバックログアイテムから順に着手し、目の前にある仕事に集中して働いていきます。しかし、プロダクトオーナーは目の前の仕事ではなく、先を見据えてプロダクトゴールを達成するためには、何をするべきかを考えていく必要があります。 開発者として目の前にある仕事ばかり行っていると、本来プロダクトオーナーが行うべき計画や優先順位付けが疎かになり、チームが方向性を見失うことになりかねません。 開発者との兼任はプロダクトオーナーの責任が果たせる範囲に留める必要があります。 2. **どの立場での発言なのか意識をする** プロダクトオーナーは、何をすべきか、それはなぜなのか、というWhatとWhyをチームに示し、開発者はそれをどのように実現するかというHowに責任を持つという役割分担により、スクラムチームは自律性を高めています。 プロダクトオーナーと開発者を兼任している場合、プロダクトオーナーは時には開発者として、Howの部分について言及することもあるでしょう。 プロダクトオーナーは意思決定の権限があるため、このような時に他の開発者は、その発言がプロダクトオーナーから指示されたように感じてしまい、暗黙のうちにそれに従い、健全な議論ができなくなってしまう可能性があります。これは他の開発者が考えることをやめ、結果としてチームの自律性を損なうことに繋がりかねません。 このようにならないためにも、プロダクトオーナーが開発者としての意見を表明する場合には、スクラムマスター同様の配慮が必要になります。 スクラムマスターと開発者、あるいはプロダクトオーナーと開発者の兼任については、[スクラムガイド](https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf)の”デイリースクラム”の部分で以下の通り、兼任しても良い旨が述べられています。 *プロダクトオーナーまたはスクラムマスターがスプリントバックログのアイテムに積極的に取り組んでいる場合は、開発者として参加する。* しかし、上記で一部述べた以外にも兼任におけるメリット・デメリットは存在します。 以下の点についても合わせて考慮した上で、兼任すべきか、しないべきかを検討してください。 ### **スクラムの役割を兼任することのメリット** 1. **役割間の相互理解 異なる役割の視点を得られることができ、チームメンバー間での理解が深まります。これにより、チームの協力体制を強めることができます。 2. **現場の感覚に基づいた改善が行われる** これはスクラムマスターとしてのプロセス改善、プロダクトオーナーとしてのプロダクト改善の両方に言えることですが、開発者としてチームの仕事を実際に経験することで、チームにとって現実的で効果的な改善が行われやすくなります。 ### **スクラムの役割を兼任することのデメリット** 1. **集中できないことでの無駄の発生 それぞれの役割には大きな責任が伴い、多くの時間とエネルギーが必要です。 兼任をすることにより、一つの役割に十分な時間を割けず、またコンテキストスイッチが多く発生することにより、どちらの役割も中途半端になるリスクがあります。 2. **ストレスと負担の増加 役割の兼任は、個人にとって大きなストレスと負担を伴います。長期的には、バランスを取ることが難しくなり、燃え尽き症候群のリスクが高まります。 ## スクラム実践において、役割を理解することはとても大事 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/f2e4cbbd4f0a5b140528c80da3bbd9bf-1024x574.jpeg) ここまで、スクラムの役割の兼任について、避けるべきことや注意すべきことをお伝えしてきましたが、チームの練度や取り組んでいる仕事の内容など状況によっては、事情が変わります。 役割の兼任に限らず、スクラムを効果的に実践するためには、各役割がどのような責任を持っていて、何をすべきなのかをしっかりと理解することが大切です。役割の相互理解を深め、尊重しあい、助け合うことで、より良いスクラムチームに成長していきます。 執筆:梅澤 友紀 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5637/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5637/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [アジャイル時代のテストを学ぶ:Scrum Inc.認定アジャイル・テスティング研修レポート](https://scruminc.jp/blog/5557/) **Published:** 7月 31, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** 2024年7月4日から5日にかけて、東京都 港区 虎ノ門のKDDI Digital GateにてScrum Inc. 認定アジャイル・テスティング研修が開催されました。当日の研修風景について写真とともにレポートします。 **研修の背景と目的** Scrum Inc. Japanがこの研修を提供する背景には、アジャイル開発現場におけるテストの重要性が強く認識されたことがあります。スクラムの導入によって開発スピードは向上したものの、リリース品質を確保するためのテストの進め方が不明確であるという共通的な課題が浮かび上がりました。本研修は、そうした課題を解決するためのヒントを提供することを目的としています。 **研修で得られるもの** 研修は、座学とワークショップを組み合わせた構成で、参加者はアジャイルなソフトウェア開発におけるテスティングのマインドセットをインストールすることができます。また、その実践方法として探索的テストや受け入れテスト駆動開発(ATDD)に代表される実践的なプラクティスの知識を身につけることもできます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/3F2A8672-1024x682.jpg)研修会場の様子 **研修実施の様子** *〜 Day 1* 〜 初日は、研修における「アジャイル」の共通認識を形成するために、スクラムにおけるテストや品質保証に関するポイントである完成の定義などに関するクイズから始まりました。 マインドシフトが重要 「アジャイルテストとは」の説明では、特にテストにおける従来の開発手法との考え方の違いが強調されました。 「アジャイルソフトウェア開発(特にスクラム)では、テストはスプリントの中で継続的な活動として行われます。これは従来の開発のようにプロジェクトの後半やリリース前のフェーズにまとめて行うテストとは大きく異なります」(講師:小堀 一雄 氏) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/3F2A8479-1024x682.jpg)講師のレクチャーに熱心にメモを取る受講者 アジャイルテストの考え方を理解した後は、「アジャイルテストのプラクティス」としてペアテストと探索的テストを学習し、実際に受講者たちは2人1組になって、Web上で動くB2Cサービスに対するペアテスト形式の探索的テストを体験していました。 また、実例による仕様(Specification by Example)というプラクティスを活用して、ビジネスとITの間で仕様のミス・コミュニケーションを防止する方法を学びました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/3F2A8685-1024x682.jpg)ペアテストの相手の視点を取り入れることで、自分一人では気づかなかった点を効率的に発見できました(受講者) 〜 *Day 2 〜* 2日目は「アジャイルテストのプラクティス」の後半から始まりました。 振る舞い駆動開発(BDD)や受け入れテスト駆動開発(ATDD)について学んだ後、早速ワークショップ形式で具体的な機能に対して、Gherkin記法を使ったテストケースをチームに分かれて作成していました。 **講師による自動テストのライブコーディング** 講師によるATDD(受け入れテスト駆動開発)のライブコーディングも。 Gherkin記法で記載したE2Eテストのテストケースが自動化されていく様を見ることで、受講者は自身の開発現場でテスト自動化を活用するイメージを膨らませていました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/IMG_0319-1024x768.jpg)ライブコーディングを見て「イメージが理解できたので少しずつ現場でも導入してみたい」という感想も **AIを活用したテストセッション** 最新技術を取り入れたプラクティスとして、AIを活用したテストについてのセッションも実施された。 参加者たちはチーム毎にOpenAI ChatGPTを使ったテストケースの生成などいくつかのAI活用シナリオを体験。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/3F2A8228-1024x682.jpg)「AIの活用により、テストの効率が大幅に向上する可能性を感じました」という声が聞かれた **参加者全員参加での締めくくりディスカッション** 研修の最後には、「アジャイルテストで見るべき指標」について参加者全員が意見を出し合った。 2日間の学びをもとに、変化に対応できるために、従来見ていたプロダクト品質に関する指標だけでなくビジネス価値やリリース頻度も含めた複数の視点から有効な指標について激論が交わされました。 **参加者の声** 最後に、研修の終了後によせられた受講者アンケートからいくつかをご紹介します。 ・印象に残った学びについて 「テストにも優先順位をつけるという点が一番の驚き・発見だった」 「BDDやGherkin記法など知らないプラクティスを学べてよかった」 ・研修の進め方について 「理論だけではなく、演習や実例を交えた内容で理解しやすかった」 「質問への的確な回答が良かった」 「演習が多く、みなさんの意見や考えが聞けてよかった」 アジャイル開発におけるテストの考え方の転換が、多くの参加者にとって新鮮な学びとなったのではないでしょうか。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/3F2A8184-1024x682.jpg)振り返りワークの様子 **資格の発行:** 2日間の研修を全て受講された参加者には、Registered Agile Testingの資格が発行されていました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/fcc0584fda87d46ff37c1af4af088ce9.png)Scrum Inc.認定アジャイル テスティング資格のバッジ **トレーナーのコメント** 「受講者の皆さんがアジャイル・テスティングのマインドセットやプラクティスに高い関心を示してくれたことが嬉しいです。本研修としては初の公募型研修でしたが、多様な開発現場から集まった受講者の皆さんとテストに関する課題や工夫の議論ができて私も刺激を受けたと同時に、研修を改善するインプットも得られました。」(講師:小堀 一雄 氏) 「この研修から、小さくていいので今後現場が変わるきっかけとなるアクションを持って帰ってほしいですね。今回取り上げたBDDやAIの活用については、今後のアジャイルテストの現場でどんどん必要になってくると考えています。」(講師:JB Vasser 氏) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/e054ddd068b1167b691e138f63e502d9.jpg)講師を担当したJB Vasser 氏 **まとめ** 本研修は、2日間でアジャイル・テスティングの基本から最新のトレンドまでを幅広くカバーし、参加者に多くの気づきと学びを提供していました。マインドシフトに関する熱量の高い議論や、探索的テストやATDD、AIの活用といった新しい概念や技術に対する参加者の関心の高さが印象的でした。 一方で、学んだ内容を実際の現場でどのように適用していくかについては、研修の中でも多くの参加者から様々な課題やアイデアが提起されました。「現状と理想のギャップが明確になった」という声や、今後は今回参加しなかった現場の他のメンバーを巻き込んだマインドシフトの議論が必要との声も挙がっていました。 アジャイルテストの分野は日々進化しており、今後もAIの新機能の活用などによるさらに効率的なテスト手法の登場が予想されます。本研修のような機会を通じて、日本のIT業界全体でアジャイル・テスティングの普及が進んでいくことが期待されます。 ****Scrum Inc. Japan からのお知らせ**** 第2回の「Scrum Inc. 認定アジャイル・テスティング研修」は、2024年9月12日(木)と13日(金)の2日間、 東京都 港区 虎ノ門のKDDI Digital Gateにて開催を予定しています。 また、第3回は2024年12月12日(木)と13日(金)の2日間、オンライン開催を予定しています。 アジャイルにおけるテスト領域のスピードと品質の両立に課題を感じていたり、同じような課題を持つ方々と経験やアイデアを共有してみたいと感じた方は、下記のリンクから是非ご参加ください。 > [Registered Agile Testing](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/71f3edca64830cbcbe144d4a994baa8a.jpg)研修後に全員で記念写真 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5557/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5557/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, アジャイルテスト, テスト, 研修 --- ### [持続可能なペースの本質的な意味](https://scruminc.jp/blog/5472/) **Published:** 7月 29, 2024 **Author:** aramotominoru **Excerpt:** 進化し続けるアジャイル方法論の中で、「持続可能なペース」という言葉は、しばしばバズワードの領域に追いやられてきた。 誤解され、誤用され、時には凡庸さの言い訳として誤用されることさえある。持続可能なペースを取り戻し、再定義し、単なる概念からアジャイルチームや組織の武器としての強力なツールへと高めたい。 **Content:** by Dr. Jeff Sutherland and JJ Sutherland | October 4, 2023 | [Blog](https://www.scruminc.com/category/blog/)(翻訳:荒本実) 進化し続けるアジャイル方法論の中で、「持続可能なペース」という言葉は、しばしばバズワードの領域に追いやられてきた。 誤解され、誤用され、時には凡庸さの言い訳として誤用されることさえある。持続可能なペースを取り戻し、再定義し、単なる概念からアジャイルチームや組織の武器としての強力なツールへと高めたい。 2001年、米国ユタ州スノーバードで開催された会議で、ソフトウェア開発の専門家グループが、軽量プロセスの共通言語を見つけるために集まった。 アジャイル・コンソーシアムを形成したリーンなハードウェア企業100社に関する本(訳者追記:『アジャイルな競争相手とバーチャルな組織 – 顧客を豊かにする戦略』)に触発され、「[アジャイル](https://scruminc.jp/blog/5396/)」という用語が合意された。 わずか10分のコーヒーブレイクの間に、8人がロッジに残り、アジャイルマニフェストの4つの価値を起草した。 残りの9人がスキー場から戻ると、彼らはその価値観が非常に説得力のあることに気づき、修正なしでそれを受け入れた。 その日の残りの時間は、12の原則の作成に費やされた。 そのひとつが、持続可能なペースという考え方だった。 ### **アジャイル原則の武器化と持続可能なペースの誤った解釈** 長年にわたり、アジャイルコミュニティはこれらの原則を歪めてきた。 自己組織化のような概念は、「何でも好きなようにする」という意味に武器化され、整合性と説明責任の欠如につながった。 このような誤った解釈が横行したため、スクラムガイドを改訂しなければならなくなった。 この誤解を正すために、「自己組織化」という用語は「自己管理」に変更された。 同様に、「サーバントリーダーシップ」は「奉仕するリーダー」に言い換えられた。スクラムマスターがチームの「事務員」の活動に留まってしまい、アジャイルチームの58%の失敗を助長していたためである。 現在の「持続可能なペース」の誤用を考えると、スクラムガイドのさらなる更新が緊急に必要であることは明らかだ。 「持続可能なペース」という概念は、大きく誤解されてきた。本来は長期的な生産性とイノベーションを確保するために意図したものであったが、現在では説明責任に対する盾として使われている。 この誤用が、「名ばかりアジャイル」チームの高い失敗率の原因となっている。 このことを考えると、パフォーマンスに対して武器化として利用されることを防ぐために、スクラムガイドの「持続可能なペース」を再検討し、場合によっては改訂の必要性がある。 イギリスの脳科学者であるカール・フリストンが提唱した自由エネルギー原理を参考にすると、予測可能性が高く、驚き(サプライズ)が少ないことが、イノベーションのためのエネルギーを解放することにつながる。 持続可能なペースとは、ゆっくり進むことではなく、燃え尽きることなく継続的にイノベーションを起こせるペースを維持することである。 チームにあまりにも多くの仕事をやり遂げるようにプレッシャーをかけるマネージャーは、脳のエネルギーを消耗させ、イノベーションを不可能にする。 ### **リセットの必要性** 今こそ、複雑適応システムの原則に沿ったアジャイルの本質を取り戻すときである。チームは権限委譲をパフォーマンスの結果を示すことによって獲得し、維持されなければならない。「持続可能なペース」は、成果を出さない言い訳であってはならない。 生きているドキュメントであるスクラムガイドは、これらの重要な概念を明確にするために、もう一度適応する必要がある。 2000年代初頭、アジャイルマニフェストは、ソフトウェア開発の乱気流を乗り切るためのフライトマニュアルとして登場した。 スクラムとXPによって10倍のパフォーマンスを達成した先見の明のある人たちによって作られたアジャイルマニフェストは、彼らの集合知の結晶であった。 その指針となる原則の中に、「持続可能なペース」がある。これは、高いパフォーマンスは短距離走ではなくマラソンであるという理解に基づいた概念である。 航空機の世界では、戦闘機は俊敏性とスピードを追求して設計された驚異のエンジニアリングである。 しかし、戦闘機は本質的に不安定であり、航路を維持するために絶えず調整を必要とする。 このことは、超生産的なスクラムチームの歩みを反映している。スクラムチームもまた、本質的に不安定な環境の中で活動し、軌道を維持するために絶えず軌道修正を行っている。 ### **フリストンの理論: 脳の空気力学** フリストンの理論によれば、脳の進化は予測可能性と、予期せぬ驚き(サプライズ)の事態を最小限に抑えることに結びついている。 戦闘機のパイロットは、乱気流の中でコントロールを維持するために、この生来の人間の特性を活用している。 同様に、生産性の高いチームは、ベロシティやバーンダウンチャートのような指標を使用して、高いレベルの予測可能性を達成することで、驚きを最小限に抑え、パフォーマンスを最大化する。 「早く終わらせるチームはより速く加速する」というスクラムパターンは、複数の関連するスクラムパターン(訳者補足:昨日の天気、割り込みバッファ)を使用して持続可能なペースを実現することに基づいている。チームは何ができるかを正確に予測し、計画に対する結果を常に早く提供できる。こうすることで、期待に応えられず、うまくいかない状況を修正するために費やされる無駄なエネルギーというコストを回避することができる。 そのエネルギーは、チームの継続的な改善、イノベーション、加速に使われる。 ### **持続可能なペース:長期的なパフォーマンスの原動力** アジャイルマニフェストに「持続可能なペース」が盛り込まれた当初の意図は、チームが燃え尽きることなく10倍のパフォーマンスを維持できるようにすることだった。 これは、戦闘機のパイロットが長時間の飛行を維持するためにエネルギーを管理するのと同じことである。速度を落とすのではなく、確実に長距離を飛行できるように速度を調整することである。この文脈における持続可能なペースとは、高い予測可能性、予期せぬ驚きの事態を最小限に抑える、絶え間ないイノベーションを意味する。 戦闘機が空を飛ぶためにスピード、俊敏性、コントロールの絶妙なバランスを必要とするように、生産性の高いチームも、プロダクト開発という複雑な状況を切り抜けるために、同じようなバランスを必要とする。どちらも予測可能性を最大化し、驚きを最小化し、進路を維持するために絶え間ない調整を行うという同じ原則に従っている。これが持続可能なペースの本質であり、この原則を理解し、正しく適用することで、チームはパフォーマンスとイノベーションの新たな高みへと押し上げられる。 ### **飛行経路: アジャイルの本来の航路を取り戻す** アジャイルを探求し続ける中で、アジャイルマニフェストの本来の意図は、持続的な卓越性のためのフレームワークを提供することであったことを思い出そう。 戦闘機の航空力学とフリストンの神経科学から学べる教訓に導かれながら、その意図を取り戻すときが来たのだ。持続可能なペースとは妥協ではなく、卓越性へのコミットメントであり、真の意味でのアジャイルであることへのコミットメントなのだ。 「持続可能なペース」という言葉は不適切に使用され、誤解され、しばしばパフォーマンス不足の都合の良い言い訳として使われてきた。今こそ、超越のための武器としての本来の意図を取り戻す時だ。最初のスクラムチームとXPチームは、凡庸さを正当化するためにこの原則を使ったのではなく、10倍のパフォーマンスへの道のりを促進するために使ったのだ。 ### **最後のフロンティア:超越** 持続可能なペースを超越のためのツールとして使うことで、組織は凡庸という束縛から解き放たれ、新たな高みへと飛躍することができる。これは夢物語ではなく、効果が実証されている原則と実践を受け入れる意志のある人々にとっては、具体的な現実なのだ。 偉大さを達成するためのツールや知識があるのに、凡庸さに甘んじてはいけない。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5472/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5472/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, スクラム, スクラムパターン, 持続可能なペース --- ### [スウォーミング:スクラムチームの生産性を一気に高める方法](https://scruminc.jp/blog/5372/) **Published:** 7月 8, 2024 **Author:** SatoKazushi **Excerpt:** スウォーミングは、シンプルだが見落とされがちな、スクラムチームのベロシティを一気に高める方法である。 これは、業界に関わらず生産性の高いチームで一貫して使われているパターンである。 **Content:** by Jeff Sutherland, Scrum Inc. Team | January 22, 2020 | Blog(翻訳:荒本 実) スウォーミングはシンプルだが見落とされがちな、スクラムチームのベロシティを一気に高める方法である。 これは、業界に関わらず生産性の高いチームで一貫して使われているパターンである。 実際、スウォーミングはとても簡単に実践できるので、アジャイルに慣れていないチームでもすぐに使い始めることができる。 この投稿では、スウォーミングがどのように、そしてなぜ機能するのかを探り、すぐに劇的な結果をもたらした医療現場での実際の適用例を紹介する。 ![bees swarming scrum agile how to](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfEtPx25ARwMuW3HyD49cl9Gm0440c21ONdABmCfWUDLYcfji_wBC-9pItNBX9nIrcXnTZRHGk1YwfiVK_xmoj0Z4CPqu8LY-iffxM2nah7QzOpmv_clB5w4RFKozqxx2mjb_Jp2ws88fMgobPYaLqacKBF?key=pj-0LLufSerNgrzSl1UOLQ)### **スクラムにおけるスウォーミングの定義とは何か?** スウォーミングは、できるだけ多くのチームメンバーが同じ優先度のアイテムに同時に取り組むときに発生する。 そして、そのアイテムが完了するまで、そのアイテムだけに取り組む。 ### **スウォーミングの仕組み** チームが群がるときは、最優先のアイテムに群がるべきだが、これは想像以上に難しい。 すべてのスプリントバックログは、重要度の異なる項目で構成されている。 これらはすべてスプリント終了までに完了させる必要があるが、チームの最優先事項となり得るのは、これらの項目のうち1つだけである。 スクラムの共同考案者であり、Scrum Inc.の創設者であるジェフ・サザーランド博士は次のように指摘する。 ***「今日、多くの組織では、個人、チーム、さらには組織自体が、すべてを最優先とする多くのプロジェクトに取り組んでいる。」*** これが大規模な機能不全を引き起こし、チームと組織のスピードを落とすことになる。 だから、フラストレーションを減らし、幸福感を高め、チームの効率を上げるには、次のことが必要である。 ***「最も重要なストーリーに集中する」*** つまり、スウォーミングの**第1ステップ**は、バックログの最優先項目が本当は何であるのかをチームに認識させることである。 **第2ステップ**は、その優先項目に取り組む可能性のあるチームメンバーを全員集めることである。 チーム全員がその項目に取り組むことはできないかもしれない。目標はできるだけ多くの人を集めることである。 **第3ステップ**は、真に共有された同時進行の方法で仕事に取りかかることである。 これが何を意味するかは、当然ながら作業内容によって異なる。 しかし目標は変わらない。できるだけ多くのチームメンバーが同時にその項目に取り組むことである。 それが完了するとチームは次のアイテムに取りかかる。それについても完了するまで群がる(スウォームする)。 その繰り返しである。 これをスプリントで試してみると、その結果に驚くかもしれない。 スクラムチームは、短時間でベロシティが大幅に向上することがよくある。 私たちは、200%ものジャンプを見たことさえある。 それでもスウォーミングは直感に反するように聞こえるかもしれない。 多くのスクラムチームは、個々のメンバーが同時に異なるアイテムに取り組むために、バックログを分割して征服しようとしている。同時に仕事が行われるのだから、より多くの仕事をこなせる、という考え方もある。 しかし実際はそうではない。 ジェフ・サザーランド博士が説明するように、「チームが遅れたり、スプリントの終わりにすべてを完了できない最も一般的な原因は、全員が自分のことに取り組んでいることだ。 すべてが仕掛かり中で、何も完成していない。」の状態となる。 これは、スプリントの最後にボトルネックを作ることでチームの速度を低下させるとジェフ博士は説明する。「すべてを一度にテストしなければならないが、それをする時間が足りず、スプリントは失敗する。」 ### **スウォーミングが機能する理由** 私たち人種は気晴らしが大好きだ。 メール、チャット、電話、何であれ、私たちはしばしば集中力を削がれる。 こうした注意散漫には代償が伴う。 一つのことから次のことに集中を切り替えるたびに、生産性のかなりの割合が失われる。 それは、精神的にリセットして立ち直ったり、別のシステムを使ったり、別の場所に移動したりしなければならないからだ。 どのような理由であれ、あなたやあなたのチームがマルチタスクの誤りに陥れば、生産性は低下する。 「[コンテキスト・スイッチング](https://sites.google.com/a/scrumplop.org/published-patterns/product-organization-pattern-language/development-team/swarming--one-piece-continuous-flow)」と呼ばれるこの概念は、ジェラルド・ワインバーグがその代表的な著書『*Quality Software Management*』の中で初めて示したものであり、それが真実であることは何度も証明されている。 ワインバーグは、もしひとつのことに最後まで取り組むなら、その人は100%の集中力と時間をその仕事に費やすだろう。 しかし、たった一度でもコンテキスト・スイッチをしなければならないとしたら、仕事に使える時間は80%に減ってしまう、と説明する。 1日に3回、コンテキスト・スイッチをしなければならない場合、有効な時間はわずか60%にまで落ち込む。 5回スイッチをすれば25%まで落ち込む。すなわち75%の時間と集中力がコンテキスト・スイッチによって失われてしまう。 スウォーミングは、チーム全体がスプリントで優先される1つのバックログアイテムに集中し続けることで、コンテキストの切り替えを減らす。 そのため、メンタルリセットや再起動、コンテキストの切り替えのロスがまったくない。 スウォーミングはまた、[プロセス効率](https://scruminc.jp/blog/603/)として知られる重要な指標を改善することで、スクラムチームの生産性を高める。プロセス効率は、バックログアイテムを完了するための実際の作業時間を、完了するまでにかかるカレンダー時間で割った値である。 典型的なスクラムチームの平均的なプロセス効率は5%から10%である。 これは低く聞こえるが、非アジャイルチームよりも高い。 ジェフ博士は次のように説明する。 「理想日で1日の作業で完了するものがあったとして、データを見て、完了するまでに10日かかっていたとする。 つまり、1日の作業に10暦日かかっていることになる。この場合のプロセス効率は10%である。」 ### **スウォーミングがゲームを変える** 「そのストーリーを3人のチームメンバーで担当し、全員が協力して1日で完了させたらどうなるでしょう? プロセスの効率は100%になり、自動的にベロシティが向上する。」 スクラムチームのベロシティは、プロセス効率を20〜50%改善することで倍増するというデータがある。 もう一つ、スウォーミングがベロシティーを向上させる方法として取り上げるべき価値がある。 スウォーミングは無駄を削減する。 トヨタ生産方式の創始者である大野耐一氏が「ムダ」と呼んでいるものであるが、時間、資金、資源、労力を費やしたにもかかわらず、仕事が未完成であるために何も見返りがない、これが最悪の無駄であると考えた。 スウォーミングは、このような無駄を解決するために、できるだけ多くのチームメンバーがその優先項目を完了するまで作業する。 そしてどのような状況においても、未完成よりも完成の方が常に良いことである。 ### **アジャイル・スウォーミング パターンの一例: 病院での例** 実際の仕事におけるスウォーミングの例を紹介したい。 そのために、Scrum Inc. CEOであるJJ SutherlandによるThe Scrum Fieldbook の一節を紹介する。 「Howを革新する」と題されたセクションで、Scrum Inc.コンサルタントがある病院と提携して、何十年にわたり病院を悩ませてきた手術室の消毒と次の手術のためのセットアップにかかる時間を短縮する、という問題を解決した話を紹介している。 品質を落とすことなく、人命を危険にさらすことなくである。 手術が終わり担架で患者を送り出し、次の手術の患者を迎えるまでを “ホイールアウト “から “ホイールイン “の時間として知られている。 清掃員はこの仕事に約1時間かかっていた。「これは簡単な仕事ではないのです。部屋を消毒するだけではないのです。 適切な手術器具を適切な場所に配置するために、次の医療チーム、外科医、麻酔科医、看護師との連携が必要なのです。」 スウォーミングは重要なプロセス改善だった。 そして、清掃員たちが自分たちで考え出したことでもある。 彼らは、これまでと同じ手術器具を配置する作業を、外科医、麻酔科医、看護師と共同で一緒にやれば早く終わることに気づいた。 その協力作業を繰り返せば、部屋の掃除にかかる総時間は大幅に短縮される。2日間、彼らはこの実験を試したが、何回も短縮することができた。その他のプロセス改善も同様に、スウォーミングと並行して行われた。 結果は明らかだった。ホイールアウトからホイールインまでの時間が**半分に短縮**された。平均約1時間から30分、時にはそれ以下になった。 すべて、品質を犠牲にすることなくである。 こうした改善は現在も続いている。 この病院がより多くの命を救い、より多くの人々を治療することが可能になった。技術を変えるのでも、スタッフを増やすのでもない。 そして、何十年も続いてきたホイールアウトからホイールインへの問題は、たった2週間で半分になった。 すべてはスウォーミングの助けによって。 ### **アジャイルチームのスウォーミングの追加的な利点** スウォーミングは本当にアジャイルとスクラムチームの秘密兵器だ。 これは上に説明した理由だけではない。 スウォーミングはまた、チームメンバー間で学びを自由に共有することを可能にする。 個人がスキルセットを学んだり、向上させたりすることができる。 これはスウォーミングの主な焦点ではないが、追加の利点として大きな価値がある。 ジェフ博士は何百もの組織、何千ものチームと仕事をしてきたが、次のように言う。「一貫してスウォーミングのパターンを使っていない、パフォーマンスの高いスクラムチームを見たことがない。」 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5372/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5372/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** アジャイル, スウォーミング, スクラム, 生産性 --- ### [山本 尊人](https://scruminc.jp/trainer/5516/) **Published:** 6月 27, 2024 **Author:** yamamototakahito **Content:** 大手SIerにて20代はアーキテクト、30代はSE/PM、40代はPM/営業/組織マネージャーを経験。全社標準を構築する中でアジャイルに出会い、実践を通じてアジャイルは人が人らしくありながら、価値を生み出すことのできる働き方であることに強く共感する。アジャイル推進組織を立ち上げ、多くの顧客にアジャイル変革を推進、本質的なスクラムを通じて日本の企業をより良くしていきたいという思いから2024年4月より現職。 現在はScrum Inc. Japanのコーチ・トレーナーとして、より良いプロダクトの開発とより良い働き方への変革やヒトに向き合うリーダーシップへの変革の支援に取り組んでいます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/5516/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/5516/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [トレーニング申し込みに関するFAQのご紹介](https://scruminc.jp/blog/5359/) **Published:** 6月 20, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** 2019年からサービスを開始したScrum Inc. 認定トレーニングですが、なんと受講者数が12,000人を超えました! スクラムの仲間が増えていることに驚きと喜びを感じています。 いつもありがとうございます。 たくさんの方にご受講いただいているScrum Inc. 認定トレーニングですが、お申込みやお支払いについて日々たくさんのお問い合わせをいただきます。 ですが、お問い合わせをせずに自分で解決したいと思っている方は多くいらっしゃると思います。 そんな方の手助けになるように、FAQをご用意しています。 今回はどのようなFAQがあるのか、ご紹介していきたいと思います。 FAQはScrum Inc. JapanのHP上部グレーのヘッダー部分、またはAbout Usメニューの中にあります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/934d107fbb3c75dabe092a9220fa48de.png) FAQは4つのカテゴリに分けられています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/791bf74ed1ded5d721e665fc651e4c17.png) --- **セミナー申込み** セミナーの申し込みに関するFAQはこちらにまとめられています。 このカテゴリでよくみられているFAQはこちらです。 「複数の受講者をまとめて申し込みできますか?」 複数の受講者をまとめて申し込みがしたい時に、どのような手順で申込をすればいいのか知りたい時に、こちらのページをご覧いただくと解決できます。 --- **研修費用の支払い・キャンセル、変更** 研修費用の請求書に関するFAQや、日程変更・キャンセルに関するFAQはこちらにまとめられています。 このカテゴリでよくみられているFAQはこちらです。 「請求書に記載されている研修費用の振込口座が毎回異なるのですが」 --- **資格** 資格に関するものや、研修受講後にご登録いただくScrumlabに関するFAQはこちらにまとめられています。 このカテゴリでよくみられているFAQはこちらです。 「認定証に登録した名前の変更は可能でしょうか?」 資格取得後、結婚をして名前が変わった または 漢字からアルファベットに変更したので認定証の表記を変更したい時にはこちらのページをご覧いただくと解決できます。 --- ****バーチャルクラス**** Scrum Inc. Japanでは会場に集まって行うオンサイトクラスと、オンラインツールを使用して行うバーチャルクラスがあります。 バーチャルクラスではテキストなど事前にダウンロードをしていただくなど、受講される方の事前準備が必要となりますので、それに関するFAQがまとめられています。 このカテゴリでよくみられているFAQはこちらです。 「開催案内で受け取ったテキスト類がダウンロードできない」 FAQの一部をご紹介しましたが、その他にもFAQはたくさんご用意しています。 調べたいカテゴリがどれに当てはまるかわからない、という方は検索窓からキーワード検索をすることもできますのでご活用ください。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/6555bb30136346d64ae2435edf960c21-1-1024x520.png) お申し込みの際に、ご参考にしてください。 また、周りでトレーニングコースを検討されている方がいらっしゃいましたら、こちらのFAQも合わせてご紹介ください。 FAQを見ても、解決できないものが出てきた際は、お問い合わせフォームよりご連絡いただければ、カスタマーサポートチームが対応致しますので、ご安心ください。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5359/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5359/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** FAQ, トレーニング申し込み --- ### [Scrum Inc. Japanがご提供するトレーニングの特徴](https://scruminc.jp/blog/5259/) **Published:** 6月 13, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** Scrum Inc. Japanでは、一般向けに以下6つのトレーニングコースをご提供しています。 - [Registered Scrum Master®︎](https://scruminc.jp/training/master/) - [Registered Scrum Master® for Woman](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-master-training-for-woman/) - [Registered Product Owner®](https://scruminc.jp/training/owner/) - [Registered Scrum Master and Product Owner](https://scruminc.jp/training/smpo/) - [Registered Scrum@Scale Practitioner®](https://scruminc.jp/training/scale/) - [Agile Testing Training](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) 今回は各コースの特徴をお伝えしていきたいと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge.png)[**Registered Scrum Master®︎**](https://scruminc.jp/training/master/) アジャイルの考え方、スクラムのフレームワークにある各要素がなぜ必要なのか、具体的にどのように実践をしていけばいいのかをエクササイズを通して体系的に学んだ上で、 スクラムマスターとしてどのような振る舞いをするべきなのかを学べるコースです。 スクラムマスターをこれからやる方や、スクラムを始める方、独学で実践してきたがうまく効果が発揮できていない方などにおすすめのコースです。 **[Registered Scrum Master® for Woman](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-master-training-for-woman/)** Registered Scrum Master®同様のスキルが習得出来るのに加え、本コースでは以下2つの特徴があります。 **スクラムマスターに求められるリーダーシップスタイルとしての、サーバントリーダーシップについて理解を深めることができる** サーバントリーダーシップとは、共感力や対話の力を使い、チーム全員の人間性を尊重しながら、共同で目標達成を促進するリーダーシップスタイルのことです。 スクラムガイドに「スクラムマスターは、スクラムチームと、より大きな組織に奉仕する真のリーダーである」と書かれている通り、 サーバントリーダーシップはスクラムマスターに求められる素養であり、実際のスクラムチームの中でどのように活かすかを学びます。 **アジャイル組織で活躍している女性リーダーの経験を聞くことで、自身の新しい可能性を発見する** サーバントリーダーシップを発揮して、アジャイル組織の中で活躍の場を広げてきた女性リーダーのリアルな経験を聞く時間を用意しています。 今後、自分の所属する組織で、どのように共感や対話を用いて周囲を巻き込んで事業を推進し、メンバーの成長を促進していくかについて考え深めるきっかけを得ることができます。 このコースに参加することにより、アジャイル組織で活躍する女性リーダーのネットワークを築くことも出来ます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/PO-Badge.png)**[Registered Product Owner®](https://scruminc.jp/training/owner/)** スクラムには、スクラムマスター・プロダクトオーナー・開発者という3つの役割がありますが、このコースではプロダクトオーナーとして、どのようにスクラムチームにおいて、開発チームと顧客の橋渡しとなり、ビジネスの成功のカギとなるリーダーシップの役割を果たすのかをエクササイズを通じて体系的に学んでいきます。 プロダクトビジョンの立て方や優先順位付け、バックログの作成方法などプロダクトオーナーとしてのスキルを身につけたい方や、スクラムマスターとしてプロダクトオーナーをコーチするために知識を身につけたい方におすすめのコースです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/Badge_RSMPO_300x300.png)[**Registered Scrum Master and Product Owner**](https://scruminc.jp/training/smpo/) Registered Scrum Master®︎とRegistered Product Owner®︎のスキルを3日間で取得できるコースです。 スクラムに基づいて仕事を進めていくには、スクラムマスターとプロダクトオーナーが両輪となり、チームをドライブしていく必要があります。 良いスクラムマスターになるためには、プロダクトオーナーの考え方や仕事の進め方を深く理解する必要があり、プロダクトオーナーも、スクラムマスターの仕事を正しく理解し、双方が補い合い、お互いに助け合うことが不可欠です。 組織やチームの中でスクラムを推進するキーマンとして、スクラムの全貌を短期間で学びたい方や、スクラムチーム立ち上げのためにいち早くスクラムの知識を身につけたい方におすすめのコースです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/ScrumAtScale-Badge-Practitioner.png)[**Registered Scrum@Scale Practitioner®**](https://scruminc.jp/training/scale/) ジェフ・サザーランド博士が考案した、アジャイル組織運営のフレームワークであるScrum@Scaleを導入および運営するにはどうしたらいいかを学ぶコースです。 このコースではあらゆる規模のプロダクトを横断してスクラムチームを大規模化するための、Scrum@Scaleの導入および運営方法を学び、あなたの組織の変革のロードマップを描くことが出来ます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/03/c1ecdd5eb5a60fcbb7251cc3ccb45a1a-e1711007362493.png)**[Agile Testing Training](https://scruminc.jp/training/agile-testing/)** アジャイルにおけるテストの考え方を始め、ワークショップを通して短期間でいかに効率的にテストを進めるか、スクラムチームの開発者がテストの専門性を発揮してどのようにチームに貢献できるのか、実践的なアドバイスをし、現場に戻ってすぐに使えるテクニックを学ぶことが出来ます。 アジャイル・スクラムを実践されていて、品質の担保に課題を持っている方などにおすすめのコースです。 各コースの特徴をお伝えしましたが、習得できるスキルや情報については、こちらのページに表でまとめてありますので、是非ご参照ください。 ⇨ ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5259/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5259/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [新しいトレーニングコース「Registered Scrum Master and Product Owner」が誕生しました!](https://scruminc.jp/blog/5181/) **Published:** 5月 30, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** たくさんの方に受講していただいているScrum Inc. 認定のトレーニングコースに 新しいコースが誕生しました。 その名も『**Registered Scrum Master and Product Owner(RSMPO)**』です! [![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/Badge_RSMPO_300x300.png)](https://scruminc.jp/training/smpo/) 今回は、RSMPOがどのようなコースなのかをご紹介していきたいと思います。 このコースは、Registered Scrum Master(RSM)とRegistered Product Owner(RPO)の二つのコースの内容を凝縮し、**スクラムのチーム運用に必要な知識やノウハウを3日間で学べる内容**となっています。 このコースは、すでに法人・団体様向けに多くご提供しておりましたが、この度、公開研修の形でもご提供することにいたしました。 これまでも、お客様からは、RSMとRPOの両方を同時に受けたい、というニーズを多く頂いていたのですが、 RSMの開催頻度は月1回程度、一方でRPOは3ヶ月に1回程度の頻度のため、 RSMを受けた後にRPOを受けようとしても、開催スケジュールが合わず、なかなかご希望通りにご受講頂けない事態が発生していました。 **短期間でRSM、RPOどちらも受講したい!** そんなニーズにお答えして今回、RSMPOを公開研修としてご提供することとなりました。 RSMPOには、多くのメリットがありますが、その1つ目は 『**3日間でRSM、RPOどちらも学べる**』という点です。 これまでは、両方を受講する場合は、2日ずつの計4日間必要でしたが、このコースでは1日短縮して3日間で受講することができます。 アジャイル推進のためにスクラムの全貌を、短期間で理解し身につけたい 普段お忙しくされていて、仕事を空ける日を1日でも減らしたい方におすすめです。 そして2つ目は『**RSM、RPO両方を別々に受講するよりも、費用が抑えられる**』点です。 両方を別々に受講すると40万円(税別)かかるところを、このコースでは30万円(税別)で受講することができます。 費用面がネックになって受講を見合わせていた方にもおすすめします。 そして3つ目は『**最新のスクラムの知識を学び直すことができる**』という点です。 Scrum Inc. 認定のトレーニングは、受講者からのフィードバックや世の中の情勢を踏まえて、日々、カリキュラムをアップデートしています。 以上のような点から、 - 組織におけるアジャイル推進役 - スクラムチームを管理するプロジェクトマネージャー - スクラムチームを立ち上げようとしている方 - プロダクトオーナーの役割も学び、コーチングに活かしたいスクラムマスター - もう一度、スクラムについて学び直したい方 - RSMまたはRPOを受講したけど、資格を失効してしまった方 この中のどれかに当てはまる方は、RSMPOを受講することをおすすめします! RSMPOについて、概要や開催時期など詳しく知りたい方は以下のリンクからご確認ください。 [詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/smpo/) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/5181/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/5181/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [仲間やロールモデルに会える女性向けスクラムマスター研修、密着レポート](https://scruminc.jp/blog/4841/) **Published:** 4月 15, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** 2024年3月、Scrum Inc. Japanによる女性対象の研修プログラム「Scrum Inc.認定資格スクラムマスター研修 for Woman」が開催された。 [![集合写真](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4941_resize-300x166.jpg)](_wp_link_placeholder)虎ノ門の会場にさまざまな業種で活動する30名の受講者たちが集まった 2日間でスクラムマスターに必要な知識とマインドセットを身につけ、「Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター」の資格を獲得できるこの研修。 座学とエクササイズが交互にプログラムされた研修の様子を、まずは写真でご覧ください。 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4845-1024x683.jpg) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4305-1024x683.jpg) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/BW8I9696-1-1024x683.jpg) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4887-1024x683.jpg) ご覧のように、前のめりに聞きながらも、終始和気あいあいとした雰囲気で行われ、受講者からは「自分と近い境遇の受講者と交流できた」「ロールモデルになるような女性リーダーのスタンスを学べた」というポジティブな感想が多く寄せられました。 この記事では2️日間の研修を、ポイントを絞ってダイジェストレポートの形式でお届けします。 ### **共感性や対話力の高さを活かす** アジャイル開発の代表的なフレームワークの一つである「スクラム」において、スクラムマスターに求められること。それは自己中心的でなく、メンバーが成長し、成功することをサポートしながら、共同での目標達成を促進する「サーバントリーダーシップ」の精神です。 受講者は座学、エクササイズやディスカッションを通しスクラムマスターの役割とチームをどのように支援していくのか理解を深めていきます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/ef4c3520a66da4f16512ec76cd853176-2.png)サーバントリーダーシップの定義。スクラムはチームで仕事を進めていくためのフレームワーク。スクラムマスターはサーバントリーダーシップを発揮してチームを成功へと導いていく。 そもそもなぜ「女性向け」の研修なのか? 開催の経緯を講師を担当したアジャイルコーチの清水麻由氏に聞いてみました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4566.jpg)##### **2022年に世界経済フォーラムが発表した日本のジェンダーギャップ指数は、146か国中116位でした。** 「これまで多くのスクラムマスター研修を実施してきましたが、受講者全体のうち女性の割は常に2-3割前後で少ないなと感じていました。同時に、スクラムマスターに求められるサーバントリーダーシップは共感力や対話力、気づきや傾聴という素養を発揮できるスタイルだと感じています」 「日本の企業においては、まだまだ女性リーダーの数が少なく身近にロールモデルがいないというのは私個人の悩みでもありました」(清水) ### 「先輩リーダー」たちからのアドバイス はじめに受講者は、5〜6名程度の業種や世代を横断したチームを結成。座学だけではなく、チームメンバーで協力しあうゲームなども通し、スクラムのフレームワークを身につけていきます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A3767.jpg)▲やり方を変えて10個のサイコロの向きを揃える速さを3回測定する「サイコロゲーム」。チームではスクラムマスターを中心に「ラウンドを重ねるごとに作業スピードが速くなった要因」や「スピードをあげるためにやるべきこと」をディスカッションするディスカッションやエクササイズを経て生まれた疑問を、受講者が「パーキングロット」(ちょっとしたタスクや疑問を挙げるスペース)に掲示すると、講師が研修の合間に質問をピックアップし、回答する。 挙手制での質疑応答よりもハードルが低いこともあって、研修中には多くの質問や相談が寄せられました。 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/316D10D9-7957-4E16-ACF1-E8CF547D0052_1_105_c.jpeg) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4897-1024x683.jpg)▲パーキングロットだけでなく、エクササイズやディスカッションで出た意見やアイディアはすべて付箋を使って工程を可視化します 中には「チームメンバーが積極的に発言してくれない場合はどうすべきか」といった、多くの人がぶつかる実体験に基づいた質問から、「どういった人がスクラムマスターに向いているか」「スクラムマスターに必要な素養やスキルは?」といった定番の質問まで。 これらの質問は今回に限らず、過去の受講者からも多く寄せられます(清水) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/BW8I0085-1024x683.jpg)「スクラムはチームで仕事をするフレームワークなので、コミュニケーションの能力は必要になってくると思います。ただ、様々なタイプのリーダーがいるように特定の性格や資質で限定する必要はないと感じます。ファシリテーションやコーチングといったスキルも勿論大切ですが、アジャイルの理解やモチベーションがあることの方が重要だと思います」(清水) 実際にアジャイル組織で活躍する女性リーダーをゲストに迎え、経験談を聞くセッションも設けられました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/9d9ce3a45944489d473b175ffcf01137.png)▲武田薬品工業株式会社 JPBU データ・デジタル&テクノロジー部 主席部員:吉住ななみ氏 1日目には武田薬品工業株式会社にてスクラムを実践する吉住ななみ氏が登壇。 グローバルなバイオ医薬品企業がスクラムを導入するまでの経緯と、吉住氏自身がスクラムマスターを経験して得た気づきや変化についての話がありました。 2日目のゲストスピーカーは株式会社LIXILでマーケティング企画部の部長を務める焼田奈緒美氏。 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4424-1024x683.jpg)▲株式会社LIXIL Marketing Function マーケティング企画部 部長:焼田奈緒美氏 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/BW8I9934-1024x683.jpg)▲研修終了後、先輩スクラム経験者の焼田氏に個別で話を聞く受講者の姿も 焼田氏は部門の女性リーダーとして活躍するに至るまでの経験・失敗談や、キャリアに応じ変化したモチベーションについて紹介。「未来の女性リーダー」である受講者に向けたアドバイスでスピーチを締めくくった。 講習の終盤には「スクラムマスターが実際のチームで遭遇する様々な状況において、どのようにチームを助けるのか」といった実践に即した最終課題も用意されました。 受講者は2日間で学んだことを振り返りながらチームごとにディスカッションを行い、各々が「スクラムマスターとして何ができるのか」を思索しながら導き出していました。 #### 「同じようにがんばる女性」がいる実感 女性が集まった研修はどうだったのか。研修後、参加者の声を聞いてみました。 「スクラムについて基礎から学び直したかった」という経緯で参加した岩塚氏は「学ぶことで自信がついた」と研修を振り返る。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A5114resize.png)▲エフティテクノ株式会社 電子ソフト実験部 岩塚璃櫻氏 「スクラムマスターとしての知識や経験が浅かったので、わからないことも多かったんです。でも今回の研修で、個人としてやるべきことが具体的にわかって、タスクの優先順位を整理できました」 「また、年齢も経験も異なる他の受講者と交流し、リアルな悩みや意見を聞けたことはとても参考になりました。今後スクラムマスターとして自分が向き合うだろう課題も想像できました」(岩塚氏) その一方、すでにスクラムマスターの経験が長い受講者からは「既存のフレームワークを見直すきっかけになった」という感想も。吉川氏は次のように語る。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/3F2A4992resize.png) ▲トヨタ自動車株式会社 R-フロンティア部 吉川恵氏 「2022年からスクラムマスターとしてプロジェクトを進めていて、チーム独自の解釈でスクラム“のような”フレームワークを実践していました」 「ただ今回の研修を受けたことで、もともと実践していたプロジェクトの進め方にすこし誤りがあったことに気づきました。正しいスクラムのフォーマットを学び、日頃の疑問を解決したことで、軌道修正ができそうです」 「座学とエクササイズを通して身につけた知識は、すぐにでも社内のプロジェクト進行に活かせればと思います」(吉川氏) また「女性限定の研修ならではの経験を得られた」という感想も。齋藤氏は、今までもオンラインでスクラムに関する研修に参加したことがあるという。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/86fb547104834e656be7d3d08aa32914.png)▲ベネッセコーポレーション 斎藤素子氏 「スクラム研修に限らず、キャリアアップのための研修やワークショップに参加すると、女性が2割程度しかいないんです。今回は『女性だけの研修はどんな雰囲気になるのか』に興味をもち、あえてこちらの研修に参加しました」 「実際に参加してみると、同じ受講者と打ち解けるスピードも早いし、心理的安全性が高い印象を受けました。何よりライフステージの変化や働き方、業務のバランスなど、抱えている課題が似てるんです」 「素直にお互いの悩みを相談し合うことができたので居心地が良かったです」(齋藤氏) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/BW8I9656-1-1024x683.jpg)講師の清水氏は2日間の研修を終えての感想を、次のように述べています。 「始まる前はどんな雰囲気になるのかなとドキドキしていましたが、始まってみると皆さんのモチベーションの高さと、同時に自然体の明るい雰囲気にあっという間の2日間でした。 性別で区別する考え方をするつもりはありませんが、同じ女性ということで出産・子育てといったライフステージで遭遇するイベントには共通点が多く、キャリアとのバランスなどを同じ悩みを持つメンバー同士で話せる機会と言うのは重要なのだと感じました。 研修終了後に『自分と同様にがんばっている人がたくさんいることに気づき、励まされた』とおっしゃってくださった人が多く、女性向けの研修を開催したことの意義を感じました」(清水氏) 研修終了後、2日間の研修を完遂したことを受講者同士が労う場面もあり、企業や業種の壁を超えた新たな絆が芽生えたことが伺えました。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4841/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4841/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [久村 泰祥](https://scruminc.jp/trainer/4228/) **Published:** 3月 23, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** SierにてWebシステムの企画、設計、プロジェクトマネジメントをシステムエンジニアとして経験。 その後、同社の管理職として経営企画部、営業企画部を経て2021年11月Scrum Inc. Japanのコーポレート部門に転職。 経験主義に基づき、無駄を省き顧客に早く価値を届ける事を重視した軽量なフレームワークであるスクラムに感銘を受ける。 スクラムの5つの価値基準(確約、勇気、尊敬、公開、集中)と機能横断型かつ自己管理型組織をキーワードに、企業運営に、組織のゴール達成と従業員の幸福を両立させるスクラムの導入を加速させるべく活動中。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/4228/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/4228/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [2024年4月24日(水) スクラム無料相談会を実施します!](https://scruminc.jp/blog/4748/) **Published:** 3月 26, 2024 **Author:** takeuchitoru **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/04/online_meeting.jpg) 私たちは、これまで多くの方に認定資格セミナーを実施してきました。 一方で、セミナー受講者から「その後、うまく活用できていない」「チームで実践するのは難しい」という声を聞くこともありましたが、そのような方々の力になれていない、そんな思いもありました。 そのため今回、日々悩み、試行錯誤しながらスクラムを実践されている方に、無料でオンライン相談会を開催することになりました! 「スクラムの認定資格を取ったは良いが、知識をうまく活用できていない」 「スクラムの認定研修を受けた後、チームで実践しているがあまりうまくいっていない」 そんなお悩みを抱えている方の状況が少しでも良い方向に進むサポートができないかと考えました。 まずはその抱えている悩みを相談してみませんか? お話しする中で解決のヒントを見つけられるかもしれません。 自社内で仲間が少なく1人で悩んでいる方、チームメンバーと考えているが良い解決方法が見つからない方、Scrum Inc. Japanのアジャイルコーチに相談してみませんか? お一人でも、チームメンバーとご一緒にご参加いただいても構いません! 以下の時間枠ごとに1組様、合計2組様の募集になります。 先着順となりますので、お早めに以下のリンクからお申し込みください。 [2024/04/24(水) 14:00~15:00 ](https://peatix.com/event/3888745/view) [2024/04/24(水) 17:00~18:00](https://peatix.com/event/3888737/view) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4748/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4748/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** イベント --- ### [竹内 徹](https://scruminc.jp/trainer/4675/) **Published:** 3月 13, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** 外資系大手システムインテグレーターで、ITインフラと運用業務の現場に向けたアジャイル・スクラムの研修からスクラムチームの設立、そしてデザイン思考やアーキテクチャを取り入れたワークショップの企画・実施に従事。スクラムの可能性をIT以外の分野にも広げる会社のビジョンに深く共感し、入社。ワンチームで持続可能な職場を少しでも増やすべく、貢献しています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/4675/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/4675/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [Scrum Interaction 2023開催レポート](https://scruminc.jp/blog/4615/) **Published:** 1月 5, 2024 **Author:** takeuchitoru **Excerpt:** Scrum Inc.では、昨年、12月7日、「両利きの経営とScrum@Scale」をテーマにScrum Interaction 2023を開催しました。 参加後、より理解を深めたい方や参加できなかった方を対象に事後レポートをお送りします。 **Content:** 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 Scrum Inc.では、昨年、12月7日、「両利きの経営とScrum@Scale」をテーマにScrum Interaction 2023を開催しました。 参加後、より理解を深めたい方や参加できなかった方を対象に事後レポートをお送りします。 ### セッション1:今こそ、本当の「両利きの経営」を語ろう セッション1では、両利きの経営の提唱者、タッシュマン、オライリー両教授の日本における共同研究者、加藤 雅則氏とScrum Inc.の内山 遼子の2人が、両利きの経営の本質と実践のポイントについて、対談。 加藤氏によれば、両利きの経営の最新の定義は、「既存の経営資源や組織能力を再活用して、新しい成長領域を見出す経営理論」。 つまり、企業の戦略事業がコア事業の資産を「再活用」し、成長戦略を実現していくための経営理論なのだ。そして、戦略事業における新たな学びを、コア事業へ還元し、「磨き上げる」ことで企業は持続的な成長を実現する。 現在、新規事業や既存事業のDX化といった戦略的な取り組みを、コア事業と切り離して、「出島」で実行する日本企業は多い。しかし、戦略事業の着想(Ideation)、育成(Incubation)のフェーズでは、「出島」でも問題ないが、量産化(Scaling)のフェーズでは、必ず自社の既存の強みが必要となる。 戦略事業の量産化を通じて、成長戦略を実現するためには、戦略事業を「出島」として、切り離すのではなく、コア事業と戦略事業が同じ屋根(目的やビジョン)の下にいるという意識が大事。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/01/ryokiki_blog1.png) 一方、コア事業と戦略事業では、求められる行動原理が異なる。コア事業では「効率性・リスク回避」、戦略事業では「検証・挑戦」が求められるため、それぞれの行動原理に合わせて別々の組織運営モデルを適用とすることが重要となる。また、異なる組織運営モデルを適用するコア事業と戦略事業が助け合うためには、戦略事業について、会社として、自分たちはここで勝負するのだという、全社的な合意が不可欠となる。 そして、全社的な合意(戦略的な抱負)のもと、戦略事業とコア事業が、異なる組織運営モデルを取りながらも、協力し合えるしくみづくりが両利きの経営実践のポイントとなる。両利きの経営を企業に再現性のある形で導入する手法の一つとして、Scrum Inc.が提唱するScrum@Scaleは非常に相性が良い。スクラムやScrum@Scaleは、組織の活動に焦点をあてており、両利きの経営に欠かせない、リーダーシップやチームの協力のための継続的な交流を生み出すことができる。 ### セッション2:両利きの経営、実践者たちのリアル 続くセッション2では、LIXILのマーケティング部門を率いる安井卓氏とKDDIの法人部門におけるサービス企画部門を率いる梶川真宏氏を招き、Scrum Inc.の和田圭介も参加して、Scrum@Scaleによる両利きの経営の実践事例として、2社の取り組みを紹介した。 安井氏によると、同社がスクラムおよびScrum@Scaleを導入した背景には、国内外の建材・設備機器メーカーの統合により誕生したLIXILにおいて、統合のシナジーを最大化する新たな組織文化が必要性があった。また、日本国内の新設住宅着工戸数が減り続ける中、同社のビジネスがこれまでの新築依存からリフォームへシフトする必要があり、ハウスメーカーやデベロッパー向けのBtoBマーケティングから消費者向けのBtoCマーケティングの会社へと大きく生まれ変わる必要があった。そして、企業の文化を変えながら、新たなビジネスモデルへシフトしていく具体的な組織変革の手法として同社が選択したのが、スクラムおよびScrum@Scaleだったのだ。LIXILでは、既にデジタル部門全体でスクラムおよびScrum@Scaleが活用されており、安井氏が率いるMarketihig部門でもその導入が進む。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/01/ryokiki_blog2.png) 一方、KDDIの梶川氏によれば、KDDIでは約10年前からチームレベルのスクラムを日本企業において先駆けて実践してきたが、同社の戦略事業であるDX事業を通じた成長戦略の実現には、チームと経営層が一体となる新たなアジャイルな組織運営モデルが必要だった。そこで、同社では、Scrum@ScaleのPOサイクルを、「対話型事業育成モデル(KDDIモデル)」と名付け、リーダーシップのチームが、スクラムチームやCPO(チーフ・プロダクトオーナー )に助言とリソースを提供しながら、市場・顧客からの学びをもとに事業を育成していく取り組みを始めた。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/01/ryokiki_blog3.png) KDDIでは、最終的には、KDDI社内のリーダーシップとチームの対話を超え、KDDIと顧客、社会全体がそれぞれの思いを実現する社会の実現を目指しており、そのビジョンの実現の手段として、同社の戦略事業におけるScrum@Scaleによるアジャイル組織運営の拡大を目指す。 2社の取り組みに対し、視聴者から、経営層やメンバーの巻き込みを中心に多数の問い合わせが寄せられた。 メンバーの巻き込み方法について、経営層として、Scrum@Scaleを推進する安井氏は、自身の業務時間の多くをメンバーとの1on1に費やしていることを明かし、「徹底的な対話」が最も効果的であると話した。 経営層の巻き込み方法について、ミドルマネージャーとして、経営層の巻き込みを進める梶川氏からは、対話を通じて、経営層と変革のゴールを議論、同意する重要性と、アジャイルやスクラムに関するアレルギーをなくすために、あえて、スクラムやScrum@Scaleの用語をKDDIの社内用語に置き換えるといった工夫が視聴者に共有された。 また、セッション2に登壇いただいたLIXIL、KDDIの取り組みの詳細は、今後、NewsPicksにて事例記事が掲載される予定となっている。 ぜひ今後の事例記事も楽しみにしていただきたい。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4615/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4615/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [年末年始の休業のお知らせ](https://scruminc.jp/blog/4612/) **Published:** 12月 27, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** 平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。 弊社では、誠に勝手ながら下記日程を年末年始の休業とさせていただきます。 ■休業期間 2023年12月29日(金)〜 2024年 1月 8日(月) 休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。 皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4612/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4612/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2024年1月 両利きの経営深掘りウェビナー開催のお知らせ](https://scruminc.jp/blog/4588/) **Published:** 12月 26, 2023 **Author:** takeuchitoru **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/12/ryokiki-nec.png) [参加お申し込み](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdZF4bZGpzVOkpUIBiaXTOjiqgU17BLuwPEvjl3xlsmw0lTdQ/viewform?usp=sf_link) ## ウェビナーで学べること 両利きの経営実践における自組織の課題をアセスメントした上で、課題解決に重要な経営層のコミットメントの引き出し方・巻き込み方について、アジャイル推進を行っているゲストを招いて、そのコツを深掘りします。 ## ウェビナーのアジェンダ - 両利きの経営 実践のポイント - アセスメント実施による自組織の現状把握 - ゲスト小島さんによる経営層からのコミットメント引き出しのコツ ## ゲストスピーカー ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/yukiko_kojima-300x200.png) ###### 小島 有紀子 日本電気株式会社 スマートシティ事業部門 国内スマートシティシステム統括部 GXサービス事業開発グループ長 NECにおいて、再生可能エネルギーに関連する新規事業を部長として、推進。チームの運営モデルとしてスクラムを、事業運営モデルとしてScrum@Scaleを活用している。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4588/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4588/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog **タグ:** イベント --- ### [スクラム生誕30周年を祝って](https://scruminc.jp/blog/4413/) **Published:** 8月 17, 2023 **Author:** takeuchitoru **Excerpt:** 私たち、Scrum Inc. Japanは、スクラム生誕30周年という節目を祝うため、2023年5月に放映された30周年記念ウェビナー「1度きりのスプリントから大きな変革へ」に日本語字幕をつけるとともに、新たに、日本のスクラム実践者に向け、ジェフ・サザーランド博士とScrum Inc. Japanのクロエ・オニールの特別対談を収録しました。 **Content:** 1993年、ジェフ・サザーランド博士がEasel社のプロダクトチームで、最初のスプリントを実施してから、30年が経ちました。その間、スクラムは、世界中に広がり、今日の私たちの世界の発展に大きな貢献を果たしました。 私たち、Scrum Inc. Japanは、この30周年という節目を祝うため、5月に放映された30周年記念ウェビナー「1度きりのスプリントから大きな変革へ」に日本語字幕をつけるとともに、新たに、日本のスクラム実践者に向け、ジェフ・サザーランド博士とScrum Inc. Japanのクロエ・オニールの特別対談を収録しました。 ### 30周年記念ウェビナー「1度きりのスプリントから大きな変革へ」 ### 日本向け特別対談 ウェビナーと特別対談では、これまであまり語られることがなかった、Easel社におけるスクラム生誕のエピソードから、スクラムのシークレットソース、海外の行政府におけるスクラムの取り組み、アメリカのアジャイル変革の現状、AIとスクラム、など、幅広いトピックがジェフ・サザーランド博士、Scrum Inc.グローバルのJJ・サザーランドCEOによって語られます。 中でも、私たちスクラム実践者にとって、最も知りたいのは、スクラムのシークレットソースでしょう。 このブログを読んでいる皆さんは、スクラムを実践することによって、チームのポテンシャルや創造性が解き放たれる魔法のような瞬間を経験したことがきっとあると思います。 ではなぜ、スクラムは、私たちが持っているポテンシャルや創造性を引き出し、チームとチームが生み出すプロダクトを別の次元へと引き上げることができるのでしょうか? ウェビナーと対談の中で、ジェフ・サザーランド博士は、スクラムのシークレットソースをカオス理論によって解説しています。カオス理論とは、天候や生態系は、安定性と不安定性の境界(カオスの縁)にあるとき、微小な変化によって、大規模な変化や進化を起こすとする考え方です。 ジェフ・サザーランド博士は、スクラムチームのメンバーがシステムをメタ認知できたときに、チームはカオスの縁に存在することになり、継続的改善を通じて、チームの急激な進化が起きると説明します。そして、スクラムチームが自身のシステムをメタ認知するためには、スクラムマスターがリーダーシップを発揮し、高い心理的安全性のもとに対話が促進され、チームの仕事の状態はもちろん、チームメンバーの考えや思いも可視化されていることが前提となります。 真にオープンな環境をつくり、チームのシステム認知を高め、継続的改善を通じて、チームを進化させる。これが、スクラムが引き起こす魔法の正体なのです。 一方、ジェフ・サザーランド博士は、ウェビナーのなかで、経営者にとって大事なのは結果であり、スクラムの価値基準や幸福度には興味がないという、私たちスクラム実践者にとっては、不都合な真実についても言及しています。しかし、そのような状況でも、スクラム実践者は、経営者に小さな実験を提案し、成果をあげれば、スクラムを組織の中で拡大することができると、ジェフ・サザーランド博士とJJ・サザーランドは私たちを励まします。 経営層の理解が得られないことは、多くの日本のスクラム実践者にとっても、共通の悩みだと思います。 しかし、よく考えてみれば、30年前、まだ、スクラムやアジャイルという言葉もなく、日本の製造業との競争に破れ、国全体が未だ停滞ムードにあったアメリカにおいて、スクラム実践のハードルは、今の日本以上に高かったのではないでしょうか?しかし、ジェフ・サザーランド博士とスクラムのコミュニティは、スクラムの実験を一つまた一つと成功させ、遂にはアメリカ社会に革命をもたらし、今日のアジャイルムーブメントを築きました。 対談のなかで、ジェフ・サザーランド博士は、「協調性に溢れる日本人こそ、より高いレベルでスクラムを実践できるはずだ。日本人よ、スクラムによるイノベーションでもう一度、経済的な発展を成し遂げてほしい」と、温かくも厳しいメッセージを投げかけてくれています。 確かに30年前のアメリカと同じように、私たちの日本経済は厳しい状況にあり、多くの日本企業の経営層はスクラムにはまだ興味がありません。しかし、私たちには、スクラムを実践する多くの仲間がいます。 ぜひ、ウェビナーと対談をご覧ください。そして、スクラムによる真の変革に向け、思いを新たに、共に日々のスプリントに取り組んでいきましょう。 (和田 圭介) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4413/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4413/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [夏季休業のお知らせ(2023年)](https://scruminc.jp/blog/4408/) **Published:** 8月 8, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** 平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。 弊社では、誠に勝手ながら下記日程を夏季休業とさせていただきます。 ■夏季休業期間 2023年 8月14日(月)〜 8月18日(金) 休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。 皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4408/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4408/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2023年11月1-2日 スクラムマスター研修を大阪で実施します](https://scruminc.jp/blog/4379/) **Published:** 7月 27, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/osaka.jpeg) 4年の時を経て、Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修が大阪に帰ってくる! 来る2023年11月1-2日(水、木)、KDDI Digital Gate OSAKAでScrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修を実施します。 大阪近郊にお住まいで、今まで東京まで来て研修を受けるのが難しかった方、是非ともこの機会にScrum Inc. Japanのインタラクティブでエキサイティングな研修を体験してください。 [**詳細はこちら**](https://scruminc.jp/training/scrum-courses/?eventtemplate=7-registered-scrum-master-onsite&event=133) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4379/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4379/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2023年5月 Scrum@Scale研修 実施報告 & 次回お知らせ](https://scruminc.jp/blog/4314/) **Published:** 6月 2, 2023 **Author:** scrum-admin **Excerpt:** 今回は、グロービスの開発組織責任者、末永 昌也氏をお招きし、同社におけるScrum@Scaleの導入経緯や運営のしくみ、効果について、講演をしていただきました。 受講者からは、Scrum@Scaleのフレームワークを学んだあとに末永氏の実践事例を聞いたことで、Scrum@Scaleが目指す組織の姿や自社における実践のイメージがより明確になったとの声が聞かれ、大好評でした。 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/06/sas202305-01.jpg) 今回は、グロービスの開発組織責任者、末永 昌也氏をお招きし、同社におけるScrum@Scaleの導入経緯や運営のしくみ、効果について、講演をしていただきました。 2016年にはエンジニアが末永氏たったひとりだった同社の開発組織は、現在、150人を超えるエンジニアを抱え、「グロービス 学び放題」を始めとするデジタルサービスを次々と生み出し、同社の成長を牽引しています。 末永氏は、講演のなかで、同社がScrum@Scaleを導入して、よかったことについて、次のように、参加者に説明しました。 **1. 圧倒的に組織のコンディションが見える化できるようになった** **1. 本当に重要なプロジェクトが可視化され、組織横断で理解できるようになった** **1. 上長が支援せずとも横横での課題解決が進むようになった** **1. 良い動きを真似て横にナレッジが伝播するようになった** **1. メトリクスが計測できたことで、スケール時の生産性の低下を防ぐきっかけができた** また、Scrum@Scaleを実践する中で、大事なこととして次のことを紹介してくれました。 **1. カイゼンマインドが強いチームが存在すること** **1. 平凡なチームだけがS@Sを行っても何もナレッジが横展開されない。新しいことに常に挑戦し、良い動きが横に伝わる仕掛け作りをしていく事が極めて重要** **1. SoSM以上の”コーチング”マインド** **1. SMが新しい気づきや自分達でアクションを起こしていけるためにもコーチングのマインドが重要。イベントをファシリテーションするだけではない** **1. メトリクスのベンチマークが存在すること** **1. メトリクスの数字としてあるだけでは意味がない。他との比較、時系列での比較など、何かとの比較がないと解釈が生まれにくい** 受講者からは、Scrum@Scaleのフレームワークを学んだあとに末永氏の実践事例を聞いたことで、Scrum@Scaleが目指す組織の姿や自社における実践のイメージがより明確になったとの声が聞かれ、大好評でした。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/06/sas202305-02.jpg) **■受講者の声(抜粋)** 「S@Sガイドはあるが正解はなく、これからコミュニティ全体で会話を持って協力して作り上げ、成長し、これからも進化していくものだと知ることができた。」(スタートアップ・次長) 「スクラムを実践していたり、S@Sの導入を考えている方など、様々の境遇の方と対面で研修に臨むことができた。相談したり実際の経験談をお聞きしつつ、研修の知識を深められたことはとてもよかった。」(ソフトウェア企業・シニアコンサルタント) 「トレーナーだけでなく、受講者同士がコミュニケーションして互いに学びを共有したり、今後のモチベーションを高め合ったりできるような環境を作ってもらっていた。」(メーカー・主任) **■次回は9月に開催します!** 今回も多くの方に高い評価をいただいたS@S研修、次回は23年9月5日(火)〜7日(木)の3日間で開催します(場所は虎ノ門のKDDI Digital Gate)。受講者の皆様からいただいたフィードバックをもとに更に学びと気づきの多い内容にするべく、「検査と適応」をして参ります。ぜひ参加をご検討ください! [Scrum Inc.認定Scrum@Scale研修](https://scruminc.jp/training/scale/ "https://scruminc.jp/training/scale/") **■こんな方に受講をオススメします** ・スクラムを実践していてスケーリングに関心のある方 ・クライアント企業のDX推進を加速させたいと考えている方 ・スクラムマスター研修またはプロダクトオーナー研修を受講済みの方 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4314/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4314/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [内山 遼子](https://scruminc.jp/trainer/4183/) **Published:** 3月 6, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** 人材・販促領域で事業を行う会社にて、新規プロダクトの顧客開発や営業推進をリード。 その後、経営大学院を運営する会社の法人部門にて、企業が自律型組織へと変革を遂げるための次世代経営リーダー育成や組織開発を支援。 その中で組織を変革するには、権限や責任の持ち方を規定する組織構造から変える必要性を痛感し、2022年より現職。 アジャイル組織変革を通じて、顧客や社会に価値あるプロダクトが生産性高く生まれ改善し続ける世の中、活き活きと働く個人の集合体としての強い組織の実現を目指す。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/4183/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/4183/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [佐藤 一司](https://scruminc.jp/trainer/4192/) **Published:** 3月 6, 2023 **Author:** KishiroKei **Content:** 2022年4月から現職。 ラジオ局に20年在籍し、その半分以上はスポーツ実況などのアナウンサーを務める。 前職のスポーツデータ企業では、新規事業のプロジェクトリーダーを務める。 同時に人材開発の一環で、話し方・伝え方の社内講師担当。 エンジニアやアナリストとチームを組み、チーム全員で顧客と頻度高く向き合う開発運営をしていたが、アジャイル・スクラムの働き方を知って感銘を受ける。 ソフトウエア開発やIT領域以外にもスクラム浸透や新しい組織文化の構築を目指して活動している。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/4192/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/4192/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [2023年2月 Scrum@Scale研修 実施報告](https://scruminc.jp/blog/4133/) **Published:** 3月 2, 2023 **Author:** scrum-admin **Excerpt:** 今回は新しいコンテンツとして「S@Sシチュエーションゲーム」を実施。スクラムのスケーリングにおいて日本企業でよく起きる大きな課題が生じる3つのケースに対して、EATメンバーとしてどう解決に当たるかをクラス討議。従来型組織がスクラム組織に変わっていく段階で生じる失敗のパターンをあらかじめ把握し、変革の難しさを踏まえてどう対策していくかについて考え深めていただきました。 **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/sas_situation_game.png) 今回は新しいコンテンツとして「S@Sシチュエーションゲーム」を実施。スクラムのスケーリングにおいて日本企業でよく起きる大きな課題が生じる3つのケースに対して、EATメンバーとしてどう解決に当たるかをクラス討議。従来型組織がスクラム組織に変わっていく段階で生じる失敗のパターンをあらかじめ把握し、変革の難しさを踏まえてどう対策していくかについて考え深めていただきました。 そして今回も、社外のスクラム実践者との他流試合を通じてお互いに意見交換を重ね、本研修を機に継続的な情報交換を行う人脈を築いており、それが本研修の醍醐味であると感じました。例えば、S@Sを実際に運営している組織が、どんな障害をリーダーシップにエスカレーションしているか、スクラムが機能しているかを定点観測するためのメトリクスで有効なものは何かといった論点に対して実例を活用して意見を交わしている様子が伺えました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/2023_sas_04-1024x576.jpg) 本研修の受講者には、当社が運営するS@Sコミュニティにご招待しており、研修の後もより深い他社事例を知ったり、共通の組織課題を抱える方々との議論を継続的におこなっていただくことをサポートしています。 **■受講者の声(抜粋)** 「実践事例を含めたインプット/アウトプットをベースに、S@Sについて十分学ぶことができました。ありがとうございました。」(通信会社・スタッフ) 「講師の方はもちろんですが、実践されている他社の方との意見交換もでき、実践するにあたっての具体的な課題の想定がおけたものが多かった。」(自動車システム会社・GM) 「ソフトウェア開発に携わっている人以外の参加者や実際にscrum@scaleに取り組まれている会社さんの生の声が聞けて他の研修にない体験ができました。」(SIer・課長代理) 「同僚と同じチームで研修受講&ワークショップ実施いただいたことで、理解を深めることができたり、社内ケースに当てはめて考えることができました。」(SaaS・メンバー) 「とても楽しい研修でした。繋がりを継続したいです。ありがとうございました。」(アプリ開発) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/2023_sas_05-1024x576.jpg) **■次回は5月に開催します!** 今回も多くの方に高い評価をいただいたS@S研修、次回は**23年5月16日(火)〜18日(木)**の3日間で開催します(場所は虎ノ門のKDDI Digital Gate)。受講者の皆様からいただいたフィードバックをもとに更に学びと気づきの多い内容にするべく、「検査と適応」をして参ります。ぜひ参加をご検討ください! [Scrum Inc.認定Scrum@Scale研修](https://scruminc.jp/training/scale/ "https://scruminc.jp/training/scale/") **■こんな方に受講をオススメします** ・スクラムを実践していてスケーリングに関心のある方 ・クライアント企業のDX推進を加速させたいと考えている方 ・スクラムマスター研修またはプロダクトオーナー研修を受講済みの方 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4133/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4133/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2022年12月 Scrum@Scale研修 実施報告](https://scruminc.jp/blog/4004/) **Published:** 12月 20, 2022 **Author:** takeuchitoru **Excerpt:** スクラムのスケーリングフレームワークであるScrum@Scale(スクラム・アット・スケール、以下S@S)の研修を、12月7日から9日にかけての3日間、KDDI Digital Gateで開催しました。製造業、通信、SaaS、SIer等の業界のIT部門やコンサルタント、人材開発の担当者まで多様な35名の受講者が集い、熱い議論を交わしました。 **Content:** スクラムのスケーリングフレームワークであるScrum@Scale(スクラム・アット・スケール、以下S@S)の研修を、12月7日から9日にかけての3日間、KDDI Digital Gateで開催しました。製造業、通信、SaaS、SIer等の業界のIT部門やコンサルタント、人材開発の担当者まで多様な35名の受講者が集い、熱い議論を交わしました。 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/12/sas_presentation-scaled.jpg) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/12/sas_lecture-scaled.jpg) 受講者は、S@Sのフレームワークが、階層・縦割りの伝統的な管理型組織とは何が異なるのか、リーダーシップの役割がどう変わるのかなどを講義でインプットを得た上で、S@Sを機能させるための12個のコンポーネント(要素)を自組織やクライアント企業に対して診断しながら、グループ単位での議論を挟んで研修を進めました。 また、スクラムホーム社という架空のホームセンターが、アジャイル組織に変革しようと奮闘する研修用のストーリーを用いたケーススタディもおこない、S@Sにおける最上位リーダーシップであるEAT(エグゼクティブ・アクションチーム)とEMS(エグゼクティブ・メタスクラム)のメンバーの選定などの議論もおこないました。 研修のもう一つの醍醐味である所属先を越えたネットワーキングを、研修の時間に加えて懇親会でもおこない、今回の3日間を機に継続的な情報交換の人脈を築いた方が多くいらっしゃいました。 **■受講者の声(抜粋)** 「同じ組織のメンバーで受講できた。組織内でのスタートが爆速に進められそう」(株式会社ゆめみ・PM・静高志様) 「事例を求めて参加しましたが、期待をはるかに上回る内容を提供していただき、大変有意義なセミナーでした」(SCSK株式会社・アジャイル推進担当・乗田昌彦様) 「マインドセットやフレームの考え方が明確に理解できた。具体的に実践している方の話や課題を聞けた」(通信会社・マネジメント職) 「ワークでの自組織にてらしながら、変革のビジョン、体制図などすぐ持ち帰ることができる内容がよかった」(MAツール企業勤務) 「様々な方と交流でき、意見交換でき、学び合えるところが良かった」(製薬会社勤務) **■次回は2月に開催!** 多くの方に高い評価をいただいたS@S研修、次回は23年2月20日(月)〜22日(水)の3日間で開催します。今回、受講者の皆様からいただいたフィードバックをもとに更に学びと気づきの多い内容にするべく、「検査と適応」をして参ります。ぜひ参加をご検討ください! [Scrum Inc.認定Scrum@Scale研修](https://scruminc.jp/training/scale/ "https://scruminc.jp/training/scale/") **■こんな方に受講をオススメします** ・スクラムを実践していてスケーリングに関心のある方 ・クライアント企業のDX推進を加速させたいと考えている方 ・スクラムマスター研修またはプロダクトオーナー研修を受講済みの方 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/12/sas_all.jpg)### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/4004/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/4004/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [庭屋 一浩](https://scruminc.jp/trainer/3515/) **Published:** 8月 10, 2021 **Author:** NiwayaKazuhiro **Content:** クラウドサービスのメーカーにて人事のキャリアをスタート。採用チームのリーダーになりスクラムに出会う。単なるソフトウェア開発の手法ではなく、新しい組織運営の手法としての可能性をスクラムから感じる。 2021年2月から現職。Scrum Inc. Japanの人事基盤を整えながら、トレーナーとしても活動する人事兼スクラムマスター。 HR領域からスクラム/アジャイルを広めることで、より良い組織が増えることを自身のミッションとして活動中。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/3515/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/3515/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [ユーザーストーリーの見積りになぜフィボナッチ数を使うのか?](https://scruminc.jp/blog/123/) **Published:** 5月 15, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** Dr. Jeff Sutherland (翻訳:和田 圭介、梅澤 友紀) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/03/Fibonacci-Web-300x160.jpg) ユーザーストーリーの見積りにフィボナッチ数列を使うことについては、頻繁な議論があります。見積りは、完璧なツールではありませんが、計画作業に欠かすことは出来ません。 ユーザーストーリーの見積りは、デルファイ法を開発した1948年のアメリカ国防総省による調査に基づきます。デルファイ法は1960年代までに公式化され、ランド社(アメリカの軍事関連のシンクタンク)のホームページに多くの論文が掲載されています。まず第一に、ランド社の研究者は、不正確な見積りの典型的な原因である、他の人に意見を合わせなければいけないというプレッシャーを避けるため、各自が他の人の影響を受けずに見積りを実施することに決めました。課題に対し、皆、異なる見解を持っているので、まず初めに、見積りは別々に行います。個別の見積りの後、見積りの高かった人と低かった人に自分の見解を述べてもらいます。そして、もう一度、各自が別々に見積りをします。ランド社のホームページでは、デルファイ法における意見の集約を証明する論文を読むことが出来ます。 次に、ランド社の研究者は、見積りをする人が選択した数が見積りに与える影響について調査し、一次関数の数列(例:1,2,3,4,5..)による見積りは指数関数の数列(例:1,2,4,8,16..)による見積りよりも不正確になるということを発見しました。このことについては、今も数学的な議論がされています。統計学的に最も確からしい見積りを出したい場合は指数関数の数列を使用します。フィボナッチ数は、指数関数そのものではありませんが、全ての生態系に見られる成長のパターンであるという利点があります。フィボナッチ数列は自然界で頻繁に現れるので、我々はフィボナッチ数に非常に慣れ親しんでおり、例えば、洋服のサイズを決めるのにもフィボナッチ数を使っています。Tシャツのサイズはフィボナッチ数列なのです。デベロッパーの中には数字を嫌う人もいますが(普段はコンピューターを使っているにも関わらず!!)、そうした場合であっても、Tシャツサイズの見積りをすれば、その後、簡単に数字に変換することができます。 マイクロソフトは近年、IEEEの受賞論文*において、この見積りに関する調査を再び行いました。調査の結果、マイクロソフトは、プロジェクトにおける時間見積りを廃止しました。 \*Scrum + Engineering Practices: Experiences of Three Microsoft Teams.(See Laurie Williams, Gabe Brown, Adam Meltzer, Nachiappan Nagappan. 2012年) こうしてアジャイルのコミュニティでは、フィボナッチ数列を見積りに使うことに意見がまとまりました。しかしながら、残念なことに、多くのアジャイルチームでは、フィボナッチ数列を正しく使うことができておらず、特定のフィボナッチ数に全員を合意させようとして、強制的な合意による的はずれな見積りが行われています。これはまさにランド社の研究者がデルファイ法を使って避けようとしたことにも関わらずです。 繰り返し言いますが、ランド社の研究者は、時間による見積りが非常に高い確率で間違っていることを証明しています。見積もる人がエキスパートだとしても、そうなのです。時間による見積り自体が問題なのです。エビデンスに基づく正しい見積りを実践したいなら、フィボナッチ数による相対見積りをすべきです。そうすれば、これまでよりも遥かに正確な見積りをすることが出来るようになります。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/123/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/123/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [Scrum Inc.™ スクラムトレーニング資格名称の変更](https://scruminc.jp/blog/3892/) **Published:** 7月 29, 2022 **Author:** nssx **Content:** Scrum Inc. Japanは、Scrum Inc.が世界中で展開するスクラム・アジャイル教育プログラム(AEP: Agile Education Program)を通じて、日本企業の持続的イノベーションと働く従業員の幸福の両立を実現することを目的とし、スクラム実践のノウハウ提供を行っています。 今後更に、Scrum Inc.と協力してアジャイル教育プログラムを発展させ、アジャイル変革を実践する皆さまの継続的な学習をサポートするため、2022年8月1日以降、全てのスクラムトレーニング資格名称を、”Registered Scrum”の傘下として統合します。 **資格名称の変更: **現在:** **新名称: Licensed Scrum Master (LSM)→ Registered Scrum Master(RSM) Licensed Scrum Product Owner(LSPO)→ Registered Product Owner(RPO) Certified Scrum@Scale practitioner(CS@S) → Registered Scrum@Scale Practitioner(RS@SP) 名称変更後も各トレーニングコースのカリキュラムに変更は無く、現在の資格は継続されます。次回の資格更新のタイミングで新資格名称に自動的に切り替わります。各資格の認定バッジのデザインも変更されますので、資格更新のタイミング前に必要な方はScrumlabのアカウント名を記載のうえ、お問い合わせください。 **Agile Education Program(AEP): チームや組織がスクラムを効果的に実践し、成功をもたらす明確な道筋を提供するために開始されました。世界に永続的かつ変革的なインパクトを残すことに注力しています。 AEPの特長は次のとおりです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/Certificate_RSM.png)・スクラムの共同考案者であり、アジャイルマニフェストの署名者であるJeff Sutherland博士が、20年以上にわたって世界中の組織に成功をもたらした経験で得られたノウハウに基づき、全てのコースのカリキュラムが作成されています。 ・コースのカリキュラムはリーン原則、パフォーマンスの高いチームのパターン、Scrum@Scaleおよび実践の事例に重点が置かれています。 ・Scrum Inc.が認定した経験豊富なスクラムトレーナーとのパートナーシップを構築し、世界中に高品質なトレーニングコースを提供しています。コースの受講者は、2022年時点で100カ国以上で34,000人以上に達しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/image.png)“私の使命は、スクラムを世界に広め、定着してしまった抑圧的な仕事のやり方から人々を解放することであり、それは常に変わらない。今日、ますます多くの企業がアジャイルのメリットに気づき、その考え方を理解し、実際に結果を出すことができる人材を必要としています。” Dr. Jeff Sutherland ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/3892/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/3892/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [DX専業の「KDDI Digital Divergenceグループ」始動](https://scruminc.jp/blog/3822/) **Published:** 7月 1, 2022 **Author:** nssx **Excerpt:** グループ各社のケイパビリティをつなぎ、お客さまのDXを支援 KDDIが設立した中間持株会社「KDDI Digital Divergence Holdings」は、2022年7月1日から事業を開始します。 **Content:** <報道発表資料> KDDI株式会社 KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 アイレット株式会社 KDDIアジャイル開発センター株式会社 Scrum Inc. Japan株式会社 **DX専業の「KDDI Digital Divergenceグループ」始動** **~グループ各社のケイパビリティをつなぎ、お客さまのDXを支援~** KDDIが設立した中間持株会社「KDDI Digital Divergence Holdings」は、2022年7月1日から事業を開始します。アイレット、KDDIアジャイル開発センター、KDDIウェブコミュニケーションズ、Scrum Inc. Japanと共にKDDI Digital Divergenceグループとして、法人のお客さまのデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援します。 - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/06/KDDI_Digital_Divergence_Group_shirohuti_1000.png) - ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/06/KDDI_Digital_Divergence_Holdings_1500-1024x308.png) <KDDI Digital Divergenceグループロゴ> <KDDI Digital Divergence Holdingsロゴ> KDDIは、「中期経営戦略 (2022-24年度)」において、5Gによる通信事業の進化と、通信を核とした注力領域の事業拡大を図る「サテライトグロース戦略」を発表し、DXは注力分野のひとつです。 DXの推進には、変化に対して迅速に適応し続けることが重要です。KDDI Digital Divergence Holdingsは、クラウド、アジャイルをはじめDX推進に必須となるケイパビリティを持つ事業会社をつなぐことで、DX支援・開発を強化します。また、DX専業会社としてさらに進化していくため、DXに必要なケイパビリティをもつ会社とM&Aや業務提携などの実施も検討していきます。 デジタル変革が急速に進む一方、DXの推進や開発を行うデジタル人財の不足は大きな課題となっています。KDDI Digital Divergence グループでは、DX人財を積極的に採用するとともに、育成する仕組みの構築やグループ間の人財交流などを実施し環境を整備することで、人財不足の課題を解消し、お客さまのDXを強力に支援します。 ビジネス環境の変化が加速する中、企業にはテクノロジーを活用した差別化やビジネスの変革が求められています。このような環境下において、通信を軸にお客さまや社会と継続的につながり、付加価値を生むDXを推進することで、社会課題の解決やビジネスの変革を加速していきます。 **■各社役割** **・KDDI Digital Divergence Holdings** グループ事業戦略を立案・推進し、DX領域において、グループ全体の連携拡大と事業ポートフォリオのさらなる拡充により、お客さまのDXを支援します。 **・アイレット** クラウド導入、システム開発、監視・運用・保守といった作業の全てでお客さまをフルサポートします。お客さまのITを支えるエンジニアの一員となり、お客さまのDXを支援します。 **・KDDIアジャイル開発センター** 環境の変化に対して迅速に対応可能なアジャイル開発の提供を通じお客さまのDXを支援します。 **・KDDIウェブコミュニケーションズ** 小さな投資でもインターネットの持つ力を最大限に活用できるサービスの開発・提供によって、中小企業、IT初心者のIT活用を支援します。 **・Scrum Inc. Japan** Scrum Inc. 認定資格セミナーやスクラム導入コンサルティングを通じて、スクラムを活用してDXを推進する組織のイノベーションを支援します。 **■各社代表コメント** KDDI Digital Divergence Holdings 代表取締役社長 藤井 彰人 ビジネス・社会環境の激しい変化には、デジタルを活用した変化への適応力が必要です。選択と集中のコンバージェンスから、多様性を広げるダイバージェンスへ。多彩なグループ各社と共に支え、お客さまのDXを支援します。アイレット 代表取締役社長 岩永 充正 “技術と探求心で今日の「できない」を明日の「できる」に”という当社 Purpose を体現し、お客さまのDX化に伴走するパートナーとして圧倒的なクラウドノウハウとスピード感で徹底的に寄り添い、お客さまのビジネスの成長に寄与します。KDDIアジャイル開発センター 代表取締役社長 木暮 圭一DXが求められる時代において、我々はアジャイル開発こそが最適解であると強く信じており、その想いをコーポレートバリュー「アジャイルの名の元に、我々と共に、変化を友に」に込めています。我々と一緒に、アジャイルな文化・組織を自らの手で築き、新たなビジネスをカタチにできれば幸いです。KDDIウェブコミュニケーションズ 代表取締役社長 山崎 雅人ビジネスにおける情報格差は解消されないばかりか拡がる気配もあります。地域、機会、技術力など、あらゆる情報格差を解消することで、誰もが気軽にITを活用しビジネスを創造できる社会を目指します。持続可能な社会の実現に向け、暮らしを支える身近なITサービスを通じて、お客さまのDXの第一歩をサポートしていきます。Scrum Inc. Japan 代表取締役社長 荒本 実スクラムはソフトウェア開発の領域に留まらず、あらゆる領域でビジネスを加速させるために活用されています。 グループの一員として、スクラムが生み出す組織力の可能性を信じ、「真のスクラム」を伝え続けることで、DXを推進するお客さまの組織プロセスの変革に貢献していきます。**(参考)** ・KDDI Digital Divergence Holdings ホームページ() ・アイレット ホームページ() ・KDDIアジャイル開発センター ホームページ([https://kddi-agile.com](https://kddi-agile.com/)) ・KDDIウェブコミュニケーションズ ホームページ() ・Scrum Inc. Japan ホームページ() 以 上 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/3822/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/3822/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [永和システムマネジメント主催のScrum Inc.認定スクラムマスター研修の提供開始について](https://scruminc.jp/blog/3666/) **Published:** 9月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** 2021年10月より、パートナーの永和システムマネジメント(以下、ESM)が、ESM主催Scrum Inc.認定スクラムマスター研修を開始します。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/scruminc_x_esminc_eyecatch.jpg) ESMとScrum Inc. Japanがこれまで協業するなかで、セミナーの受講者から、「契約の問題」「品質の問題」「受発注を前提とした計画の問題」「法規制の問題」といった、日本のソフトウェア開発の現場が抱える現実的な問題に関する質問を多くいただきました ESM主催Scrum Inc.認定スクラムマスター研修の提供開始の目的は、こうした現実的な問題に対する、ESM独自の答えを広く共有し、日本のソフトウェア開発現場を変えていこうとしているリーダーや実践者の悩みに一緒に向き合い、次の一歩を踏み出すきっかけを提供することにあります。 ESM主催Scrum Inc.認定スクラムマスター研修の特徴及び対象者は以下の通りとなります。 ## 本研修の特徴 - Scrum Inc.のコンテンツにESM独自のコンテンツを組み込んでいます。 - 現場で現役で活躍するエンジニアがESMの事例を紹介します。 - 20名の受講者に対して7名のトレーナー(現役のコーチ、エンジニア)が手厚くフォローします。 - 講師はScrum Inc.からトレーナーとしてのトレーニングを受けています。 - 日本の現場で起こっているさまざまな課題(契約・品質・計画・コンプライアンス)についての相談も可能です。 - サプライズゲストによる講演があります。 ## 本研修の対象者 - 日本のソフトウェア開発の現場でスクラムを実践していこうと考えている経営者・リーダー・開発者 - 自分たちのチームや組織をよりよくしたいと本気で考えている方 ご興味のある方は、ぜひ、ESMのホームページにて詳細をご確認ください。 - [ESM主催Scrum Inc.認定スクラムマスター研修](https://www.agile-studio.jp/scrum-training) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/3666/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/3666/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [木代(きしろ) 圭](https://scruminc.jp/trainer/3003/) **Published:** 2月 26, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** 携帯電話へのJavaプラットフォームの導入、通信キャリアでのプラットフォームビジネスや協業サービスの推進、ネット銀行でのバンキングアプリの企画・開発などに携わった後、2019年より現職。 数多くのプロジェクトに従事する中で、エクセレントなプロジェクトには、スクラムのエッセンスが備わっていることを実感。 スクラムを通じ、現場の人たちが、楽しく無理なく働ける世界を目指し、トレーナーやコーチとして活動中。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/3003/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/3003/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [スクラムガイド2020解説ビデオ オンライン上映会 開催レポート](https://scruminc.jp/blog/2980/) **Published:** 1月 7, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** スクラムガイド2020解説ビデオ オンライン上映会 開催レポート 2020年12月16日に実施したオンライン上映会には900名以上の方にご参加いただきました。 上映会では、最初にJeff Sutherland博士とScrum Inc. Japan CEOの荒本によるスクラムガイド2020の解説ビデオを放映しました。 ビデオでは、主に以下の項目について、二人が解説しました。 ・アップデートの概要 ・最大の変更点:作成物の確約(コミットメント) ・重要な変更:スクラムマスターが真のリーダーとなる ・スクラムチーム:開発チームから開発者へ ・スプリントプランニングのトピックの追加 ・デイリースクラム:実施の目的について ・スプリントレビュー:ステークホルダーとの合意形成 ・レトロスペクティブ:スクラムマスターの役割について ・スウォーミング その後、Scrum Inc. Japanのメンバーから以下の補足説明をしました。 ・プロダクトビジョン・ゴールの役割 ・役割を形式的にこなすのではなく責任を全うする ・PO、SMの専任・兼任について ・ソフトウェア開発以外のスクラム ・日本における新ガイド実践のポイント 最後に、上映会に参加したスクラム実践者の皆様との質疑応答を実施しました。 補足資料および当日のQAは、以下の資料よりご覧いただけます。 QAについては、当日回答できなかった質問についても一部追加で回答しております。 Scrum Inc. Japanでは、今後もスクラムの実践者の皆様の継続的な学習を支援する機会を提供したいと考えておりますので、楽しみにしてください! ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2980/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2980/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムガイド2020アップデートについて 第2弾](https://scruminc.jp/blog/2924/) **Published:** 12月 1, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ## **2021年1月7日追記** 2020年12月16日に実施したオンライン上映会には900名以上の方にご参加いただきました。 上映会の開催レポートは[こちら](https://scruminc.jp/blog/2980/) **スクラムガイド2020解説ビデオ** **オンライン上映会** **2020年12月16日(水)** **18:00 ~ 19:30** ### イベントについて 先月、スクラムガイド2020が大幅にアップデートされました。 スクラムの実践者に、シンプルで明確になった新しいスクラムガイドを、深く理解していただくために本イベントを開催します。 当日は、スクラムの共同考案者であるJeff Sutherland博士による解説ビデオをお見せしながら、Scrum Inc. Japanからポイントを補足説明します。 最後に、チャットでいただいた質問にお答えします。 是非、ご参加ください。 ### スケジュール 2020年12月16日(水) 18:00 ~ 19:00 ビデオ解説 +補足説明 19:00 ~ 19:30 Q&Aセッション ### モデレーター Scrum Inc. Japan 平鍋 健児 ### 解説 Scrum Inc. Japan 荒本 実 / 齋藤 崇 / 入澤 亮太 / 和田 圭介 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2924/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2924/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2020.9/24(木)・25(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2827/) **Published:** 8月 4, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2827/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2827/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.10/13(火)・14(水)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2809/) **Published:** 7月 21, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2809/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2809/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.10/29(木)・30(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2813/) **Published:** 7月 21, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2813/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2813/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.9/15(火)・16(水)](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2826/) **Published:** 8月 4, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2826/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2826/?share=facebook) - **カテゴリー:** プロダクトオーナー研修 --- ### [2020.9/3(木)・4(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2761/) **Published:** 7月 8, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2761/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2761/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.7/30(Thu)・31(Fri)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2684/) **Published:** 6月 23, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2684/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2684/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [Scrum Masters: Supporting Teams in an Ever-changing and Uncertain World](https://scruminc.jp/blog/2708/) **Published:** 6月 23, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2020/06/313470476-mechanics-424130_1920-23A-640x426-MM-100-1.jpg)## *Why Scrum Masters?* Today’s environment is uncertain. Everyone is trying to adjust to a “new normal”. Sometimes that means working from home, distributed teams, relying on technology to communicate. We talk about the new normal as if it were what engineers call a “steady state,” something that a stable system gets to after going through a “transient” or period of change, uncertainty, upheaval. What if we stopped thinking about ourselves as being part of a “steady state” system? What if the new normal was not steady at all, but a series of interconnected transients that keep us from settling into business as usual? That might sound scary to a large, traditional, slow-moving, hierarchical organization, but it is exactly the kind of environment where an Agile company thrives. Agile methodologies like SCRUM allow teams to adapt to changing circumstances, priorities, and customer requirements. By making work visible, shortening feedback and decision cycles, and constantly trying to improve the team, SCRUM teams morph to meet the uncertainty around them head on typically with incredible results. How do they do it? Part of the answer is the team itself, their skills, happiness, and mutual trusting relationships. Another part of it is the adaptability of the SCRUM framework. However, a critical element to team success is one individual whose entire focus is removing impediments for others. This is the SCRUM Master. ## *What does a Scrum Master do… really?* Imagine your team is like a formula one engine. There are pistons, valves, shafts all spinning in perfect synchronicity up to 12000-15000 RPM. As things start to move quickly the engine heats up, there’s friction. Without something to remove the friction and take away heat, the metal parts in the engine will seize. They can literally weld themselves together. You need something to make things flow more smoothly. You need a lubricant, the engine oil. The Scrum Master is the oil in the engine. They are there to help the team by removing any impediments and friction. They help the team move throughout the SCRUM cycle facilitating events, helping the team to implement continuous improvements (kaizens), and advocating for the team if more resources are needed. If you want your team’s performance to sing (like [this](https://www.youtube.com/watch?v=41kEbvZjtso)) you need a Scrum Master to remove obstacles and help the team move in perfect synchronicity. What about your team? Would your team or your company benefit from someone who can help remove barriers to agility? Are you interested in learning skills that help others work better together, improve processes despite uncertainty, and most of all improve team happiness? Scrum Inc. Japan will be holding a virtual session of their [Licensed Scrum Master course from July 30](https://eventregist.com/e/LSM-0730-31)[th](https://eventregist.com/e/LSM-0730-31)[-31](https://eventregist.com/e/LSM-0730-31)[st](https://eventregist.com/e/LSM-0730-31), 2020. Over this dynamic and interactive two-day course you will learn the fundamentals of Scrum, the roles needed for a Scrum team, how you can help your team to work in a more cohesive manner, and how to be the advocate that removes impediments for your team members. Our [Licensed Scrum Master](https://www.licensedscrum.com/licensed-scrum-master/) training was developed by the co-creator of Scrum, Dr. Jeff Sutherland. During the class You’ll learn with your peers on an actual Scrum team that will allow **you** to experience the Scrum Master role first-hand. You’ll leave the class knowing how Scrum can accelerate any project. This training is for all levels of Scrum experience. There are **no prerequisites**. Interested? More information on the course can be found here: For any additional questions or requests reach out to us here <> by clicking on “[お問い合わせ](https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mhrc-sgpaq-b0d33bd2d8178efdbcdf7455cbacca38)” Written by Greg Hahn —————- ## **スクラムマスターとは?** 私たちは今、不確かな時代を生きています。 みんな、ニューノーマルに適応しようと必死です。 ニューノーマルは、時に、家でのリモートワークだったり、離れて働くチームであったり、コミュニケーションを取るために新しいテクノロジーに頼ることだったりします。 ニューノーマルとは、自然科学者がいうところの「定常状態」なのかもしれません。 不確かで激動の変化の時代や、過渡的な状態を抜け出してようやっと辿り着く、最終的に安定した状態。 でも、もし私たちが、そのシステムの安定した状態の一部であり続けたい、という考えをやめたらどうなるでしょう? ニューノーマルが全く安定したものでなく、今までと同じ様にビジネスを立ち上げて行かなくてはならない、繰り返される一連の過渡的な状態だったら? これは、巨大で伝統的な動きの遅い階層的な組織にとっては恐ろしく聞こえるかもしれないですが、アジャイルな組織に取っては願ってもない環境だと思います。 スクラムのようなアジャイル手法は、チームが状況や優先順位、顧客の要求の変化対し、迅速に適応することを可能にします。 仕事を可視化し、フィードバックや決定にかかる時間を短縮し、定期的にチームを改善することを試みることで、スクラムチームは、自分たちの周りの不確実性に対応するために自らの形をも変え、驚くべき結果をもたらすでしょう。 スクラムチームはそれをどのようにやるのでしょう? その答えの鍵の一つは、チームそのものにあります、メンバーのスキルや幸福度、そしてお互いの信頼関係。 そして、もう一つの鍵は、スクラムフレームワークの適応性です。 しかしながら、チームの成功に不可欠な要素は、他のチームメンバーの障害を取り除くことだけにフォーカスした一人の存在、「スクラムマスター」と言っていいでしょう。 ## **スクラムマスターは実際何をするのか?** あなたのチームがF-1カーのエンジンだと想像してください。 ピストン、バルブ、シャフトはすべて12000-15000 RPMまで、完全に同期して回転しています。 急速に動き始めると、エンジンが熱くなり、摩擦が生じます。 摩擦を取り除き、熱を奪うものがないと、エンジンの金属部分が焼き付いてしまい、互いに溶着してしまうでしょう。 物事をよりスムーズに進めるには、部品を潤滑させるもの、そうエンジンオイルが必要です。 スクラムマスターこそエンジンオイルなのです。 スクラムマスターは、障害や摩擦を取り除くことでチームを助けるために存在します。 チームがスクラムのサイクルを廻すことを助け、イベントを促進し、チームが継続的な改善(カイゼン)をするのを助け、さらにリソースが必要な場合にチームを支援します。 このF-1のピットのクルーたちのように、チームをパフォーマンスさせたいのならば、障害を取り除き、チームが完全に同期して移動できるようにするスクラムマスターが必要です。 あなたのチームはどうですか? あなたのチーム、組織には、アジャイルへの障壁を取り除くことができる存在はいますか? 多くの人がより良く連携し、不確実な状況下でもプロセスを改善し、そして何よりも、チームの幸せを改善するのに役立つスキルの学習に興味はないでしょうか? Scrum Inc. Japanは、2020年7月30日から31日まで、Scrum Inc. 認定スクラムマスターのコースをバーチャルで開催します。 このダイナミックでインタラクティブな2日間のコースでは、スクラムの基礎、スクラムチームに必要な役割、チームがより協力して作業できるように支援する方法、およびチームの障害を取り除く支援者になる方法を学びます。 Scrum Inc. 認定スクラムマスターのトレーニングは、スクラムの共同作成者であるJeff Sutherland博士によって開発されました。 クラスでは、実際のスクラムチームで仲間と学び、スクラムマスターの役割を直接体験することができます。 参加に必要な条件はありません。 もしご興味があれば、こちらをご覧ください。 追加のご質問は下記の「お問い合わせ」からお願いします。 Greg Hahn記 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2708/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2708/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2020.8/6(木)・7(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2662/) **Published:** 6月 9, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2662/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2662/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.7/9(木)・10(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2654/) **Published:** 6月 3, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2654/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/master/2654/?share=facebook) - **カテゴリー:** スクラムマスター研修 --- ### [2020.6/30(火)・7/1(水)](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2631/) **Published:** 5月 20, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2631/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2631/?share=facebook) - **カテゴリー:** プロダクトオーナー研修 --- ### [2020.6/4(木)・5(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2624/) **Published:** 5月 20, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2624/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2624/?share=facebook) - **カテゴリー:** プロダクトオーナー研修 --- ### [2020.6/11(木)・12(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2628/) **Published:** 5月 20, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2628/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2628/?share=facebook) - **カテゴリー:** プロダクトオーナー研修 --- ### [Scrum Inc. Japanの認定セミナーを受講予定の皆様へ](https://scruminc.jp/blog/2476/) **Published:** 4月 2, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** 2020/03に開催予定だったScrum Inc.認定資格スクラムセミナーの中止に伴い、受講予定だったお客様には大変ご迷惑をおかけしたこと、深くお詫びいたします。 また、弊社セミナーにご期待頂き、2020/04以降の開催回に振替して頂いたお客様には、改めて御礼申し上げます。 Scrum Inc. Japanにおいても、皆様が所属されるチームや組織と同様、コロナウイルスの感染拡大防止の為、オフィスへの出勤制限やリモートワークなどの制約の下、業務を進めています。 Scrum Inc. Japanでは、会社の運営自体をスクラムで行っています。 リモート環境下でも日々スクラムの仕事の進め方に従い、仕事の優先順位を決め、日々進捗を確認し、課題点を克服しながら、チーム全員で協力してこなしています。 これらの活動を通じて、改めて、スクラムこそ、この厳しい環境下においても、チームや組織のパフォーマンスを最大限に高める方法だと確信しています。 この価値を一刻も早く皆様にお届けできるよう、そして何よりも皆様に安全に弊社セミナーを受講していただけるよう、2020/04以降の弊社セミナーをリモートから参加頂けるバーチャルクラス形式でご提供することにいたしました。 すでにお申込み頂いたお客様へは、近日中に別途ご連絡差し上げますので、もうしばらくお待ち下さい。 オンラインではありますが、皆様にお会い出来ることを楽しみにしています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2476/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2476/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【第3報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/09)](https://scruminc.jp/blog/2444/) **Published:** 3月 9, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** **新しいお知らせがあります、最新のお知らせをご確認ください。** [【第4報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/16)](https://scruminc.jp/blog/2460/) 先般の新型コロナウイルスの感染拡大に関し、引き続き状況の推移を注視しておりますが、現時点ではお客様に弊社セミナーを安全に受講いただくのが難しい状況と考えております。 このため、大変申し訳ございませんが、下記のセミナーを中止とさせていただきます。 ```   2020/03/17(火)-18(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` ``` 当該回にご参加予定のお客様については、暫定的に以下の開催回に振替させて頂きます。 ``` ```   2020/04/23(木)-24(金) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` 参加者様に対しては、別途メールにてご案内差し上げます。 参加者様におかれましては、折り返し振替の可否、別の開催回への振替希望、キャンセルおよび返金のご希望などを、2020/03/17までに弊社セミナー事務局までご連絡下さい。 また、以下の次回以降の開催回については、開催一週間前に開催の可否をメールにてご案内いたします。 ```   2020/03/24(火)-25(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2444/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2444/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【第4報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/16)](https://scruminc.jp/blog/2460/) **Published:** 3月 16, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** 先般の新型コロナウイルスの感染拡大に関し、引き続き状況の推移を注視しておりますが、現時点ではお客様に弊社セミナーを安全に受講いただくのが難しい状況と考えております。 このため、大変申し訳ございませんが、下記のセミナーを中止とさせていただきます。 ```   2020/03/24(火)-25(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` 参加者様に対しては、別途メールにてご案内差し上げます。 参加者様におかれましては、折り返し振替の可否、別の開催回への振替希望、キャンセルおよび返金のご希望などを、2020/03/24までに弊社セミナー事務局までご連絡下さい。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2460/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2460/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【第2報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/02)](https://scruminc.jp/blog/2403/) **Published:** 3月 2, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** **新しいお知らせがあります、最新のお知らせをご確認ください。** [【第3報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/09)](https://scruminc.jp/blog/2444/) 2020/03/01の政府の新型コロナウイルス感染症対策本部(\*1)において、イベント実施時の指針が示されました。 この指針に従い、お客様の安全を守り、感染拡大を防止するため、下記のセミナーについては中止といたします。 ``` 2020/03/10(火)-11(水) 東京虎ノ門 認定スクラムプロダクトオーナー研修 ``` 当該回にご参加予定のお客様については、暫定的に以下の開催回に振替させて頂きます。 ``` 2020/06/11(木)-12(金) 東京虎ノ門 認定スクラムプロダクトオーナー研修 ``` 振替後の6月開催回にご都合がつかないお客様、キャンセルおよび返金をご希望のお客様につきましては、お手数ですが2020/03/10までに弊社セミナー事務局までご連絡をお願いします。 また、以下の次回以降の開催回については、開催一週間前に開催の可否をメールにてご案内いたします。 ``` 2020/03/17(火)-18(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 2020/03/24(火)-25(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` \*1 新型コロナウイルス感染症対策本部(第16回) [https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel\_coronavirus/th\_siryou/sidai\_r020301.pdf](https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020301.pdf) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2403/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2403/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [【第1報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/02/25)](https://scruminc.jp/blog/2360/) **Published:** 2月 25, 2020 **Author:** scrum-admin **Content:** **新しいお知らせがあります、最新のお知らせをご確認ください。** [【第2報】新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う措置について(2020/03/02)](https://scruminc.jp/blog/2403/) 新型コロナウイルスの感染の拡大に対する弊社の対応を下記の通りご案内いたします。 今後、状況が急変しない限り、下記の弊社セミナーは予定通り実施いたします。 ``` 2020/03/10(火)-11(水) 東京虎ノ門 認定スクラムプロダクトオーナー研修2020/03/17(火)-18(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修2020/03/24(火)-25(水) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター研修 ``` 政府からの中止要請や、主催者都合により開催を急遽中止する場合には、速やかにホームページやメールを通じてご連絡いたします。 また、開催を見送ることが明らかな場合には、開催日1週間前を目途にホームページやメールを通じてご連絡します。 お客様が所属する組織の事由により参加ができない場合には、次回以降の開催回に振替対応をいたします。開催日前日の正午までに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 なおキャンセルされる場合には、下記のキャンセルポリシーを適用いたします。 ``` セミナー開催日の8日以上前  :キャンセル可能です。キャンセル費用は発生いたしません。 セミナー開催日の7日前〜前日 :受講料の50%のキャンセル費用が発生する可能性がございます。 セミナー開催日当日     :受講料の100%のキャンセル費用が発生します。 ``` 受講者様におかれましては、会場ではマスクを着用の上、うがい、手洗い、咳エチケット等の徹底をお願いします。 受講者様が体調不良(熱がある、咳がでる等)の場合は、無理に来場せずに電話・メール等でご連絡ください、次回以降の開催回に振替対応いたします。 2020年 4月以降の開催については、以下を予定しております。3月上旬を目途に弊社ホームページにて正式にご案内いたします。 ``` 2020/04/23(木)-24(金) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター 2020/05/21(木)-22(金) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター 2020/06/11(木)-12(金) 東京虎ノ門 認定スクラムプロダクトオーナー 2020/06/25(木)-26(金) 東京虎ノ門 認定スクラムマスター ``` ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2360/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2360/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [Scrum Inc. Japanとデロイト トーマツが協業](https://scruminc.jp/blog/2279/) **Published:** 11月 1, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 世界で最も普及しているアジャイル開発手法、「スクラム」の導入を通じて、日本企業のデジタルトランスフォーメーションを加速 **Scrum Inc. Japan株式会社(東京都港区、代表取締役社長 荒本実、以下Scrum Inc. Japan)と、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役社長 佐瀬真人、以下DTC)はスクラムを用いた組織変革コンサルティングの展開で協業を開始します。** スクラムとは、Scrum Inc.(本社: 米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)のJeff Sutherland博士らが提唱したアジャイル開発の手法の一つで、顧客からのフィードバックに基づき計画と開発を短い期間で繰り返し、新しい機能を次々とリリースしていくイノベーション手法であり、世界中の多くの企業および行政府に採用されています。近年、日本企業においても、不確実性が高まる競争環境でデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するための組織フレームワークとして需要が高まっています。 今回の協業において、Scrum Inc. Japanは、顧客企業向けにスクラムに関する知識・スキル向上のためのトレーニング提供、ならびに顧客企業へのスクラム導入に関するコンサルティングサービスの提供を行います。また、DTCはデロイトトーマツグループで擁するプロフェッショナルが手掛けてきたDXに関する経験とグローバルネットワークで有する知見を背景に、DXを実現する上でカギとなる組織変革全般に関わるコンサルティングサービスを「エンタープライズアジリティアドバイザリー」として提供します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/10/sij-dtc.jpg)■デロイト トーマツ コンサルティング合同会社について 会社名:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 所在地:東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング 代表者:代表執行役社長 佐瀬 真人 設 立:1993年4月 URL: 事業内容: 国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに属しています。DTCはデロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループで有する監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力を活かし、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービスで、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。2,500名規模のコンサルタントが、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。**v** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2279/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2279/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [JJ Sutherland](https://scruminc.jp/trainer/544/) **Published:** 4月 24, 2018 **Author:** scrum-admin **Content:** 「スクラムは、人類の営みを加速させる普遍的なものです。書くこと、作ること、生み出すこと、そしてイノベーション。あらゆるものを加速させます。」 Scrum Inc.のCEOとして、会社の戦略決定に責任を持ち、また、防衛産業、ジャーナリズム、サービス業における実績を持つスクラムのトレーナーおよびコーチでもある。 Scrum Inc.の前は、NPR(アメリカ公共ラジオ局)のジャーナリストとして、イラク、アフガニスタン、アラブの春を取材し、ジャーナリズムの各賞を受賞した。 「[スクラム 仕事が4倍速くなる”世界標準”のチーム戦術](http://amzn.asia/i1UvvNT)」の共著者。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/544/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/544/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [Jeff Sutherland](https://scruminc.jp/trainer/2190/) **Published:** 9月 19, 2019 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** アジャイル開発手法として世界で最も普及するスクラムの共同考案者。米国陸軍士官学校卒業後、戦闘機のパイロット、癌研究者を経たのち、11の企業でCTOを歴任した。1993年に最初のスクラムチームを率いたのち、金融、ヘルスケア、高等教育、通信など、あらゆる産業においてスクラムの拡大を先導した。「[スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術](https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A0-%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%EF%BC%94%E5%80%8D%E9%80%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E2%80%9C%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%A8%99%E6%BA%96%E2%80%9D%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%88%A6%E8%A1%93-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/dp/4152095423/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=)」の著者。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/trainer/2190/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/trainer/2190/?share=facebook) - **カテゴリー:** トレーナー --- ### [シュルンベルジェ社のERP導入の成功事例について](https://scruminc.jp/blog/2105/) **Published:** 7月 30, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** **2019年6月** (翻訳:和田 圭介、梅澤 友紀) 原文: ERP(統合基幹業務システム)ソフトウェアはビジネスの成功の重要な要素となります。しかし、これらの複雑なシステムをカスタマイズして導入するのは難しく、コストも多くかかります。 この事例では、シュルンベルジェ社がScrum Inc.と提携してどのようにして大規模なERP導入を成功させたかを検証していきます。 ### **野心的なゴール** エリック・アベカシス氏が2017年にシュルンベルジェ社のCIOになった際、自分のキャリアの分かれ道となる課題に直面しました。同社は会社の将来に影響を与えるであろうプロジェクト、つまり最終的にはグローバル組織全体に広がるERPシステムにすでにかなりの投資をしていました。そして、莫大な資金を投じたにも関わらず、プロジェクトは大きな課題に直面していました。 同社は既にERPを導入する通常の方法を試しており、アベカシス氏が言うには「シュルンベルジェ社はコンサルタントを雇ったり、ワークショップを開催したり、残業をしたりと色々なことをした」そうですが、全ての部門で70%のレガシーシステムを入れ替えるという目標を達成できていませんでした。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/07/f02ea6fba50dfa55631854ad173c626c.png) アベカシス氏の昇進前、ERPに従事している従業員と契約社員は600人から1300人に急増しました。それは彼の目を引きました。 「私達が使っていた生産性の尺度はSAPの世界でよく用いられるデリバリーの単位、WRICEFでした。私達は600人で月に60のWRICEFをデリバリー出来ていましたが、1300人になってもまだWRICEFのデリバリーは60のままでした。」 彼はもっと抜本的な何かをすべき時が来たと決心しました。アベカシス氏はシュルンベルジェ社の経営陣に「スクラムの試験的な導入は2・3ヶ月で結果がわかります。しかし、もし成功すれば、効率性の面で大きな突破口となるでしょう」と伝えました。スクラムは会社のやり方を根本から覆す可能性があります。そしてそれは、情報システム部門を含む間接部門だけの変化にとどまりません。 ### **巨大組織を統一する** 120カ国以上に製品とサービスを提供し、約100,000人の従業員がいるシュルンベルジェ社は世界最大の石油およびガスのサービス・プロバイダーです。 しかし、会社の規模以外にも、ERP導入を複雑化する要因が存在しました。 研究・開発に多くの時間や資金を費やすとともに、シュルンベルジェ社は20世紀を通して成長のカギとして買収を利用しました。しかし買収した会社のITビジネスシステムを統合することは簡単なことではありません。最終的に、シュルンベルジェ社は全体でおよそ150のレガシーシステムを持つようになりました。これら全てのシステムとデータを新たなERPに取り込む必要があります。 そして、導入のスコープとして、シュルンベルジェ社は組織のあらゆるところに影響を与えるシステム導入を望んでいました。この想いは以下の通りERPの導入を発表した同社の2015年のインタラクティブ年次レポートに最も分かりやすく述べられています。 ***I**Tはプロセスの可視化を実現し、統合基幹業務システム(ERP)と呼ばれる統合ソリューションを導入することが出来るエンジンです。ビジネスの世界では、およそ25年前からITシステムの集中化が始まりました。多くの会社がそのアプローチにしたがって、まず最初に、ファイナンスやサプライチェーンといったばらばらな機能をアップデートし、その後、それらの機能を新しいIT環境へと統合しました。しかし、シュルンベルジェは、(システムの機能ではなく)ビジネス側の要求に沿って、より統合されたソリューションを生み出すことで、異なるアプローチをとっています。* シュルンベルジェ社とScrum Inc.のパートナーシップは、これらの複雑な要因を克服し、同時に、生産性の向上とコストの削減を実現しました。 ### **ERPソリューションをスクラムする** シュルンベルジェ社のリーダーシップは、変革の強力な推進役となりました。彼らは、Scrum Inc.のコンサルタントとトレーナーに、まずは、IT部門のリーダーシップ向けのワークショップの開催を依頼しました。リーダーシップ向けのワークショップを通じた公正な現状評価により、IT部門のリーダーシップは、スクラムフレームワークの実践が何を意味し、また、スクラムがどのようにビジネスアジリティを実現し、プロジェクトを成功に導き、そして、生産性を大幅に向上するかを理解しました。 まず、IT部門のリーダーシップが全体のバックログを作り、それから、Scrum Inc.のコンサルタントが、シュルンベルジェチームに対しスクラムの技術と実践のコーチングとトレーニングを開始しました。 Scrum Inc.のコンサルタントは、シュルンベルジェ社のメンバーが、プロダクトバックを作り、各スプリントにおいてテスト、デリバリーの繰り返しができるよう、複雑なプロジェクトを小さな仕事に分割することでバックログをリファイン(1スプリントで実行可能な大きさにする)することを支援しました。 チームへ権限が移譲され、仕事が見える化され、チームはより職能横断となり、チーム間の依存性が見つけやすくなりました。そして可能な限り、これらの依存性は、解消されました。 「それは、非常に早く、インパクトのある変化でした」とシュルンベルジェ社のIT部門のアーキテクチャーとガバナンスにおけるVP、ジム・ブレイディ氏は振り返ります。「最初、生産性は少し下がりました。最初の数スプリント、チームの働き方はぎこちないものでした。しかし、初期の非効率な期間を考慮しても、5ヶ月以内にSAPプログラム全体で25%生産性を向上し、契約社員の人数を40%まで減らすことができました。」 例えば、あるチームでは、スケジュールを1週間前倒しで、新しいERPへデータをデリバリーし、要求の70%を大きく上回る93%のデータ準備を実現しました。 一連の変革を通じて、あるシュルンベルジェ社の契約社員は、当初、スクラムに懐疑的でしたが、最終的には、スクラムがERPプロジェクトにおける生産性を10倍以上向上させたと主張するようになりました。では一体どうやって、生産性を10倍以上も向上することができたのでしょうか? スクラムを実践する前、チームには、ERPプロジェクトのあるピースがデリバリーされてから、テストと承認が完了するまでの、契約社員が「余白」と呼ぶ、重大な中断期間がありました。しかし、今ではこの「余白」はほぼ消滅しました。「なぜなら私たちは、スプリントのサイクルのなかで、要求に基づくデリバリー、テスト、承認をすべてこなすようになったからです。」 ERPの開発にスクラムを使い始めてから1年後、シュルンベルジェのCIO、エリック・アベカシス氏は、シュルンベルジェ社が成し遂げたことに関して、いくつかのデータポイントの観点から語りました。「生産性に関しては、25%の向上が見られました。一方で、巨大なプログラム全体で25%のコスト削減を実現しました。」アベカシス氏は、品質に関しても、顕著な改善にもつながったと付け加えました。 アベカシス氏は、これらの結果は始まりに過ぎず、「私たちは限界に挑み続け、30-40%のコスト削減と生産性の向上を実現できると考えています。」と言います。 シュルンベルジェ社は、会社の最大の市場、北米において、2019年4月1日に、無事ERPをリリースしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/07/28266b0f3cd3fc132054d6928dd6a01e.png) スクラムが用いられるようになったおかげで、異なる地理における開発もより早く、より安価にできるようになると、シュルンベルジェ社のリーダーシップは信じています。「グローバルな開発における私のゴールは、ガントチャートとスプレッドシートを無くし、すべての開発にスクラムのコンテキストを適用することです。」「Scrum@Scrumのメカニズムを含む、スクラムをベースにした抜本的なアプローチは、本部からの適切なコントロールを保ちながら、各国における抜本的な自律を実現します。」とVPのジム・ブレイディ氏は言います。さらにブレイディ氏は「このことは我々の開発におけるスピードアップと純利益の増大を実現する」と信じています。 しかしながら、サクセスストーリーはこれだけでは終わりませんでした。 ### **シュルンベルジェ社におけるスクラムの広がり** CIOのアベカシス氏は言います。「Scrum Inc.は私たちの予想を超えて、シュルンベルジェに様々な意味で利益をもたらしました。そして非常に素早く、私たちの望みは現実となり、シュルンベルジェの他のITチームもスクラムによる変革を始めました。」 いくつかの追加のプロジェクトがスクラムを使い始めましたが、なかでも一つのチームは、アベカシス氏にとって、際立った存在でした。 この新規計画において、会社はすでにプロジェクトへリソースを投資していましたが、満足な結果は得られていませんでした。そこでシュルンベルジュ社のITのリーダーシップはプロジェクトチームに次のように伝えました。「もう心配することはありません。すでに解決策はあります。スクラムでいきましょう。」 80人のチームの代わりに、15人だけが必要となりました。予算は、最初の要求の5分の1で済みました。アベカシス氏によると、10ヶ月後、この新規計画に従事する人々は、誇り高く次のように言ったそうです。「私たちは、より多くの人と予算を持っていた時に期待されていたよりも多くのことを成し遂げました。」 ### **スクラムとシュルンベルジェ社: 長く続くインパクト** スクラムジャーニーと呼ぶべき一年が経過し、エリック・アベカシス氏は、スクラムフレームワークがシュルンベルジェ社全体に浸透したと言います。 そして、エリック・アベカシス氏は、力強く言います。「私の新しいミッションは、今やシュルンベルジェのビジネスをドライブする手法となったスクラムの原則に基づく、”チームのネットワーク組織”という考え方を浸透させることです。」そして、さらにこう続けました「それが私のビジョン、望み、そして、今まさに取り組んでいることなのです。」と。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/07/d826340bf629607e4155c2a64576bb2d.png) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/2105/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/2105/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [株式会社中電シーティーアイ/株式会社インターネットイニシアティブ](https://scruminc.jp/casestudies/1546/) **Published:** 2月 13, 2019 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** #### **本プロジェクトで結成されたチーム「和(なごみ)」のお三方にお話を聞きました。** 株式会社中電シーティーアイ 松下 洋平(まつした ようへい)様 佐野 敦志(さの あつし)様 株式会社インターネットイニシアティブ 柴崎 貴夫(しばさき たかお)様 以下、敬称略 ### **スクラム導入について親身になって相談に乗ってくれた。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01258.jpg) **柴崎**:中部電力様の新規ビジネスを推進していく上で、サービス構築を行う上での**マインドを変えていきたいという大きな命題**が中電シーティーアイ様にあり、それに対してIIJと一緒にやれないかと声をかけて頂いて1年前に一緒にやり始めました。 まずは”アジャイル開発”や、”リーン開発”について内部で本を読んだり、勉強会を始めたりして知識だけはついていきました。 案件を立ち上げるためにアジャイルな人材を育てながらやっていこうとスタートしましたが、実践したことはなかったので漠然とした不安がありました。 そこで**アジャイルを定着させるにはアジャイルを知っている人がチームにいないと厳しいのではないか**と思い、アジャイルを推進し後方支援している人を探していました。 **松下**:アジャイルを我流でやって、その結果ダメでしたでは何も評価ができないので、本当にアジャイルを実践しているコーチを社外から連れてきて、**正しくアジャイルを取り組みたい**という想いでスタートしました。 **柴崎**:何社か声をかけましたが、**親身になって相談に乗ってくれたのは永和システムマネジメントのスクラムコーチである天野さんでした。** あとは、アジャイル知っていますよといっても何が出来るかわからないのは不安だったので、メニューがしっかり整理されていたのはお願いしやすかったですね。 ### **市場で戦っていくために、”まずは実践しなければ”と思った。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01241.jpg) **柴崎**:アジャイル開発にはお客様の要望に従って、価値あるものを開発者としてすぐに提供するというのを繰り返し繰り返しできるというイメージがあります。 **松下**:新たなサービスを作っても、それが市場に受け入れられるものでないと意味がないものになってしまう。 市場に受けられるかわからない仕様に基づきサービスを構築するのではなく、市場が求めている価値をプロアクティブに探っていくような進め方が必要だと思っていました。 そのためには、**「やり方を変えないと、やり方を変えるには人を変えないと」**と常々思っていました。 マインドを変えるには、**強引にもまずは実践しなければ、**という想いの中で”アジャイル”というキーワードが引っかかりました。 ### **本当のスクラムって? まずはスタンダードなアジャイル開発を教科書通りにやって、本質を掴みたい。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01219.jpg) **松下**:5年前にアジャイルに取り組んだことがあって、その時はウォーターフォールをベースとして、要求を細分化しアジャイルっぽい開発という感じで取り組みました。 しかし本来やろうとしていたのは、”お客様の目線で新しいものを作る”ことだったのに、ただアジャイルっぽい開発方法を繰り返しおこなっただけでした。それでも生産性が上がりました。 今回も前と同じことをしてもアジャイルの本質が分からないまま、単にアジャイルっぽい開発を行っただけということで終わるのかなという不安がありました。 「本当のスクラムをまだやってない、本当のスクラムって何だろう」と考えたときに、**まずはスタンダードなアジャイル開発を教科書通りやってみたいと思い**コーチをお願いしました。 前やった時も別の会社にコーチに入ってもらいましたが、仕事に追われてスプリントを回すだけになってしまって、結局本当の価値ってなんだろうと立ち戻ることが出来なかったので、今回はその価値ベースで開発ができるエンジニアになれるかというところをスクラム導入サービスに期待していました。 **柴崎**:このチームは開発がスタートして初めて会った人達でした。 他人が寄せ集まって開発をやるという中で、アジャイルで開発したらどうなるんだろうという不安感もありましたが、スクラムを自主勉強した時に**”成長できるフレームワーク”なのかなと思ったので、チームとして・個人としてどういう成長が出来るかなと期待していました。** ### **アジャイルには爆発力がある。** **松下**:やり始めの方は**進んでいる感がなくて、ずっと不安でした。** ウォーターフォールだと、スケジュールが明確に引かれているので、そのスケジュールに従い作業をこなしていけばよいと思って進んでいけました。 しかしアジャイルだと当初に詳細なスケジュールが無いので、そこに最初の1か月は焦りがありました。 ウォーターフォールで作っているときは「ここで育てる、ここでベース作る、ここは待ってテストして」とある程度、レールを引いて取り敢えず進んでいる感が感じられます。 しかし、**アジャイルをやってみて最終的に思ったのは、爆発力はこちらの方がある**ということです。 最初の1、2カ月終わって周り始めると加速度的にみんなで成長していく実感が得られました。 ウォーターフォールの場合、自分の見えている範囲が限定されていましたし、工期が長くなればなるほど、モチベーションが落ちていきますが、アジャイルの場合、**モチベーションがどんどん上がっていきました。** ### **スクラムを知らなかったら、一生かかってもこの経験は得られなかったかもしれない** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01254.jpg) **松下**:スクラムをやって良かった点は**佐野さんが僕に意見を言ってくれるようになったことですね。** 佐野さんが2年目で、僕が13年目という年の差、そして別部署だったというのもあって最初は距離感があり、どう近づけばいいのかわからず、戸惑いもありました。 今は、佐野さんだけではなくて**チーム全員でどんなことでも話が出来る雰囲気があり、仕事についても出来ないことに対して「これは出来ません。でもこういうことなら出来ます。」「じゃあ、私が手伝います」と建設的に話を出来るようになりました。** 今までのやり方だと、「こんなこと言ったら怒られる…」「どう言い訳しよう…」と抱えていることが多かったのが、すぐに困っていることを共有できるようになり、みんながオープンマインドになりました。 **佐野**:アジャイル開発に取り組む前は、中部電力の業務アプリケーションの保守業務を行っていました。 保守業務に携わっていたころは、各自業務分担があり、与えられた業務を確実に行うことが求められます。 お互いに支援しあい、お客さまの業務を確実に遂行できるようシステムをより良いものにしていく、安定稼働するために維持するという共通の目標を持って取り組んでいました。 そのようなチームとしての取り組みと今回のアジャイル開発としての開発チームとしての取り組みがあり、同じチームとしての取り組みですが、異なるアプローチがあるんだと実感しました。 チーム「和(なごみ)」では、課題に対して、メンバーみんなで自分ごとのように解決策を考えることできます。 **チームで仕事をするということでもこんな形もあるんだなと思いました。** スクラムを知らなかったら、一生かかっても経験できなかったかもしれないと感じました。 ### **印象に残っているのはペアプロ/モブプロ** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01227.jpg) **松下**:今回のチームはネイティブアプリを作ったことのない人たちが集まったので、最初は本当に何も出来ないので一番困りました。 その時に、コーチに相談しペアプロをやることになり、一緒にコーチにも入ってもらってペアプロってこうやるんだよ、と正しいやり方を教えてもらいました。 段々と何のためにこれをやるのかというのがわかってきて、そうすると**早い段階で品質が上がってきて、一人でプログラミングを行っていたときだと抱え込んで時間ばかりかかっていたのが、課題はすぐ共有するという土台が出来たのでよかったです。** 元々ペアプロをやる前は、時間(コスト)が2倍かかるから、こんなにムダなものはないと思っていました。 早く作らなきゃならないと鬼気迫っているのに、生産性を1/2にして本当に大丈夫なのかと思っていました、実際にやったことはなかったので、とりあえずやってみようと思い取り組んだところ、結果生産性は1/2にはなりませんでした。 今までのプロジェクトはそのソースを書いた人じゃないと直せないなど、色んなところにボトルネックを抱えていましたが、今回は最後の方に出た不具合に対して、「これ直す人」と聞くとチーム内の誰でも対応できるようになっていて、**自然とペアを組んでソースの共有が本当に出来ていた**ことが一番よかったです。 誰が書いたソースでも違和感なく、みんなで成長できたという効果は非常に大きかったですね。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/090137e75b942b901fca438d8f3c8863.jpg) **佐野**:実は始まってすぐに松下さんからペアプロをやってみたいという提案があったのですが、まだ配属されたばかりのころだったので、教育の一環として実施したイメージがありました。 そのイメージだと、その頃は二人並んでソースを書いている姿をただ隣で見てるだけでした。二人並んでプログラミングしていればペアプロでしょ、と思っていました。 ふりかえりの中で「もう一度ちゃんとしたペアプロをやりたい」という話が出てきて、コーチが来たタイミングでコーチとペアを組んで本当のペアプロを教えてもらってからは、そこが転機となって、多くの気づきがあってメンバーの自信に繋がりました。 ふりかえり前のチェックイン時に開発の中で印象に残っていることは何かを絵を描いてみましょうという中で**メンバー5人中3人がペアプロやモブプロを挙げていた**ので、それだけチームとしても印象に残っていたんだなと思いました。 ### **チームの幸福度が右肩上がりに** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/966368a5726514eb9abb4f041b0305da.jpg) **松下**:チームの幸福度がどんどん上がっていったのは、先ほど話したペアプロと、ふりかえりが要因だと思っています。 今までやっていたふりかえりは、”同時に”、良かったこと・悪かったこと・トライすることを出し合っていましたが、**ふりかえりは反省会ではなくて、**ちゃんと”順番に”、よかったこと(Keep)を出して、悪かったこと(Problem)を出してから、それに対するトライ(Try)は何かを出していく、それを次の週に繋げて、先週出たものに対して何がKeepしたか、というその時間軸の繋がりを教えてもらい、これが正しいふりかえりなのだと学びました。 ペアプロもふりかえりのTryのキーワードに出たから、結果PDCAが回って幸福度が上がったのだと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/20181107_KPT.jpeg) あとは1週間に1度コーチが入って、第3者からの声を聞き、月に1度レポートを上げてもらったのですが、普段なら上の人しか聞けないものを開発者にフィードバックさせ、外からの生の声を全員が知ることができ、現場レベルに良いタイミングで落とせたのが、**「僕たち間違ってないね」と自信につながってチームの成長につながったという意味でコーチをお願いしたのは正解だったなと思いました。** ### **同じ目線に立ってコーチングしてくれる、距離感の近いコーチ** **松下**:コーチは引き出しを多く持っている人だと思っているので、そこから自分自身でいかにその引き出しを開けられるかが重要だと思っていたので、あまりコーチには期待していなかったです。 中には教科書通りのことを教えて、”これが正論です”と言うコーチもいますが、そう言われても、実際の現場とかけ離れていて、それをどう自分の中に取り入れればいいのか結局わからないなんてことになりがちでした。 しかし、今回永和システムマネジメントのコーチとやってよかったのは、**自分たちの中に入ってきてくれたことですね。 事例だけじゃなくて、その場に応じてペアプロだとか色々なことを現場を見て動いてくれた**ので、より身に付きやすかったです。 **私たちと同じ目線に立ってコーチングしてくれる**から、距離感がとても近くて今まで出会ったことのないコーチだなと思いました。 ### **今後もアジャイルをやっていきたいと本気で思うようになった** **松下**:他のチームにアジャイルを展開してコーチをする、というのはまだハードルが高いかなと感じていますが、自分のチームで立ち上げや、チームで育ててメンバーを輩出するならやれる気がします。 **柴崎**:今まではアジャイルというキーワードが流行っているからという理由で、取り合えずやればうまくいくのかな?と半信半疑でしたが、**コーチングを受けて今後アジャイルをやっていきたいと本気で思えるようになりました。** 内部も外部も推進してよかったと思っていて、やりがいも全員が感じているというのは、すごいことです。 ### **ギスギスした雰囲気も、チーム名の通り、今では信じられないくらい”和やか”に** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/01/LRG_DSC01244.jpg) **松下**:このチーム「和(なごみ)」も最初はギスギス感でいっぱいで、このままで本当にいいチームになるのか?と不安でいっぱいでした。 **佐野**:最初の頃は今のように会話も全くなく静かでしたね。本当に隣に座っているだけで、ふりかえりもあんなに付箋が出てこなかったですね。 KPTでも最初のころは自分についてのことが多く出ていたんですけど、段々とチームに対しての内容が増えていきました。 **自分のことだけではなく、チームのことも考えられるようになってきたという実感が持てました。** **松下**:中電グループの組織として、これから似たような考えを持った仲間が増えたらいいなと思います。 アジャイル開発は、資料・本・説明を聞くだけではわからないもので、実践の中で気づきや成長があります。 同じやり方で良いというものもなく、**構築するサービスやお客さま、メンバーによって臨機応変に進め方を変えていかなくてはうまく回らないものだと実感しました。** 実践の中で臨機応変にコーチして頂けたことが、アジャイルを今後も追及していきたいと思わせてくれた要因だったと思います。 それだけの引き出しの多さに改めて感謝しています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/casestudies/1546/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/casestudies/1546/?share=facebook) - **カテゴリー:** 導入事例紹介 --- ### [コグニビジョン株式会社](https://scruminc.jp/casestudies/1207/) **Published:** 9月 28, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** #### **新規部門の”デジタル推進部”の中から以下3名の方にお話しを聞くことができました。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/IMG_9963-1.jpg) 左から、 千葉 純裕(ちば よしひろ)様 与儀 篤志(よぎ あつし)様 半谷 渓介(はんや けいすけ)様 以下、敬称略 ### **既存のプロダクトだけでなく、新しいプロダクトを開発していく** **与儀**:これまでウォーターフォール開発にて一部門で既存プロダクトのエンハンス、保守、新規プロダクト企画開発を行なっていたところを2018年4月に既存と新規で部門を分け、新規プロダクトを担う部門として”デジタル推進部”を立ち上げました。会社としてのメイン商品は「事故車修理費見積りソフト」ですが、デジタル推進部は、未来のプロダクトを開発する部門になります。 **千葉**:”どういうプロダクトだと喜ばれるか”という、ソフトウェア開発の中でも最上位のところから、さらに開発についてもこれからスクラムでやっていきたいと考えています。 ### **日常の業務にどのように活かせるのか、まずはスクラムについて知りたい** **半谷**:今後の求められるニーズや、短期的に回していく、そしてフィードバックを得るというやり方でユーザーが喜ぶ機能を盛り込めるような体制で作っていきたいという想いがありました。 **千葉**:まだ、社内で誰もスクラムを実践した人がいないので、日常の業務にどのように活用できるか考える発想力を養うために、まずはスクラムマスター研修の個別開催をすることにしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/IMG_9940.jpg) ### **今までにない、新しい考え方でたくさんの発見があった** **与儀**:セミナーを二日間受けてみて、戸惑いはみんなそれぞれあったと思うのですが、スクラムを知っている人と知らない人とでは戸惑い方に違いがあるように感じました。デジタル推進部の中では、スクラムでやっていこうという気持ちが大きいので受入れやすかったです。 **千葉**:ストーリーポイントをつける時に、誰か一人がつけるのではなくてみんなで一斉にポイントを出して、それの中間をとるやり方や、みんなでスケジュールを立てていくというのは、新しくていいなと思いました。 **半谷**:スクラムは開発者を守る手法だなと思いました。その分自分たちでどのように価値のあるものを作れるかを責任持って考える必要がありますが、新しい考え方だなと思いました。幸福度を測り、スクラムの中で改善していくところも、そういうのがあるから開発者が幸せに仕事ができるようになれるのでしょうね。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/IMG_9952.jpg) ### **スクラムを会社に定着させるための方法を模索し、イメージも少しずつ湧いてきた** **与儀**:セミナーの中で、スクラムを本格的に導入したいのであれば、スクラムの一部のみを取り入れてもうまくいかないという話がありました。まずは最初の基本となる小さな1つのスクラムチームを作って、そのチームが成功するためにスクラムコーチに入ってもらうのが理想と考えています。それで成功事例を作って、徐々に増やしていけるといいなと思います。 **千葉**:本来の業務に盛り込むのは最初は難しいかもしれないので、まずは社内業務や自分の身近なものからスクラムを入れてみてどうなるのかを見てみたり、そこから得られたものをベースに業務に活かすなど、いい意味で軽い気持ちで取り組んでいけたらいいかなと考えています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/casestudies/1207/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/casestudies/1207/?share=facebook) - **カテゴリー:** 導入事例紹介 --- ### [株式会社デンソークリエイト](https://scruminc.jp/casestudies/1049/) **Published:** 9月 14, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ### **今回、スクラムの導入を決めた理由は** デンソーグループにおけるソフト開発の中核を担うべくアジャイル開発のケーパビリティを強化するために、スクラムに本格的に取り組みたいとの思いで、Scrum導入支援について相談をしました。 デンソークリエイトではスクラムの経験者も多くいますが、実際にやってみてうまくいかなかったり、従来型開発のプロジェクトへの適用方法がわからなかったり、課題を持ちながら導入を進めていました。社内で、この機会にスクラムを体系的に学びなおし、組織的に導入していきたいという声が高まり、Scrum Inc.認定資格スクラムマスター研修の個別開催を活用することにしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/IMG_9848-1.jpg) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/InkedIMG_9856_LI.jpg) #### **お客様の声** ### **スクラムマスター研修を受けてみて** - スクラムの活用により、体系的に企画のところから開発でどうアウトプットしていくのかわかったので大変勉強になりました。 - スクラムの導入事例を紹介してもらえたのがよかったです。 - トレーナーの知識が豊富でいろいろな質問に丁寧に回答してもらえたことがよかったです。 - スクラムを実施するにあたり、コミュニケーションが大事だということがわかりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/09/InkedIMG_9872-1_LI.jpg) ### **研修を受けて活かせそうだと思うことは** - スウォーミング(チームが協力して一つのバックログを完了させる)や見積りポーカーを実践できていなかったので、プロジェクトに活かしたいです。 - 現在、企画や上流の仕事をしており、デザイン思考やHCD(人間中心設計)など今まで学んできたことと、スクラムを組み合わせて応用ができるのではないかと思いました。 - 若手を見る立場になって、チームとしてモチベーションを上げていくことや、何か取り組むときにどう意識すればいいのかというのが参考になりました。 - 遠隔地の委託先とのデイリーミーティングのやり方、バックログをReady状態にする考え方を学ぶことができた。 - チームにおけるプロダクトーオーナー、スクラムマスター、開発チームの役割が理解できた。 ### **スクラムを行うことで、どのような効果があると思うか** - 自分のチームは小さくて導入しやすいため、作業の効率化が望めると思います。 - 生産性の向上やチームのモチベーション向上に効果が出ると感じています。 **デンソークリエイト 技術リソーセス部 原 健三様 小島 優介様 人材開発室 竹下 千晶様** デンソー コネクト&コックピット開発部 太田 祐司様** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/casestudies/1049/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/casestudies/1049/?share=facebook) - **カテゴリー:** 導入事例紹介 --- ### [新会社設立パーティー「Scrum Bā at Night」を開催](https://scruminc.jp/blog/1859/) **Published:** 5月 17, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** (執筆:梅澤 友紀、和田 圭介) この度、KDDI株式会社、株式会社永和システムマネジメントとScrum Inc.の3社で合弁会社「Scrum Inc. Japan」を設立しました。 新会社の設立を記念し、Scrum Inc.認定資格セミナーの受講者とパートナーをお招きして、3月8日(金)に「Scrum Bā at Night」を開催し、大盛況の一夜となりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/03/timeline_20190311_154018.jpg) ### Scrum Inc. Japan設立について トップバッターのScrum Inc. Japan CEOの荒本は新会社設立の背景と熱い想いを語りました。 「KDDIでは、顧客により価値のあるサービスを提供することを目的に2013年からスクラムを導入し、その後、2019年3月までに、20チーム、220名まで体制を拡大。大きな成果をあげました。 この変革をKDDI以外の会社にも広めていきたいという思いから、Jeff Sutherland博士に打診し、2017年からKDDI・Scrum Inc.・永和システムマネジメントの3社の協業が始まりました。そして、Scrum Inc.認定資格セミナーとスクラムコーチ派遣をを通じて、これまで多くの企業のスクラム導入に貢献してきました。 新設したScrum Inc. Japanはこの流れをさらに加速させていきます。」 ### スクラム導入の目的とその効果を現場から 次にトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(以下「TRI-AD」) COOの虫上氏が登壇し 、次のように語りました。 「トヨタグループの次世代自動運転システムの開発を担うTRI-ADでは、会社の設立にあたり、経営陣で新会社のビジョンを実現する手段としてスクラムの採用を決断しました。 これまでに全社員がScrum Inc.のトレーニングを受け、9割以上のチームがスクラムを実践しています。実践するメンバーからは、情報の共有とタスクの優先順位づけが向上し、結果としてチームワークが向上したと、非常に前向きな声が上がっています。 2019年夏に開設する新オフィスでは、スクラムチームに最適化したオフィスデザインを採用し、チームワークを更なる促進を目指していきます。」 虫上氏に続いて、三越伊勢丹グループで初めてのスクラムマスター となった、三越伊勢丹システムソリューションズの杉山氏が登壇し、同社のスクラム導入の経緯と成果を語ってくれました。 「Scrum Inc.のトレーニングとトレーニングと2ヶ月間のコーチングを受け、スクラムを導入しました。チームは非常に早いスピードで成長し、スクラムの良さを実感しています。 これまでのシステム開発のプロジェクトでは、発注側と受注側で利害が対立してしまうような場合もあったのですが、スクラムの導入により、ビジネスとエンジニアがひとつのチームとなり、ビジネスの課題もエンジニアの課題もチームとして取り組むことができるようになりました。 また、ペアプロやモブプロを通じて、チームの若手が急成長しました。若手中心のチームが自分たちのやり方を常に改善しようと話し合っているので、若手の教育に悩む他のマネージャーからは、杉山のチームはどうなっているのかと、驚かれています。」 最後に、登壇した3人にScrum Inc. JapanのJoe Justiceと平鍋 健児が加わり、参加者も交えた日本企業のアジャイルトランスフォーメーションの実現をテーマにしたパネルディスカッションを行いました。 TRI-ADの虫上氏から、これまでの階層的な企業文化をどのようにフラットなアジャイルな文化に変えていけばいいのか悩んでいるという発言があると、Joe Justiceは、企業のトップが決断しアジャイルトランスフォーメーションに成功したドイツのボッシュ社の事例紹介を交えて、企業のリーダーの決断の重要性を語りました。 また、平鍋は、トップの決断を待つだけではなく、現場のスクラムチームも会社の中で団結し、そしてまた、会社を超えたコミュニティを作り、経営層に働きかけるべきだ来場者に訴えかけました。 ### 懇親会も大盛り上がり 座談会後の懇親会では多くの方々に交流を楽しんで頂きました。 Scrum Inc. Japanでは、今後もスクラムコミュニティの発展を目指し、様々なイベントを企画していきますので、お楽しみに! ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/03/timeline_20190311_163751.jpg) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/03/timeline_20190311_164011.jpg) ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/1859/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/1859/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [6月21日フォローアップセミナーを開催!](https://scruminc.jp/blog/754/) **Published:** 7月 17, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** 過去のScrum Inc.認定セミナーを受講頂いた方を対象に、フォローアップセミナーを開催しました。 Scrum Inc.のCEOであるJJ サザーランド氏、副社長のAvi Schneier氏より講義を行いました。 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/image1.jpeg) セミナーでは「Agile at scale」と題し、Scrum Inc.の支援を受け、企業全体でのアジャイル開発の導入に成功したBoschや北米トヨタの事例を紹介し、組織変革におけるリーダーシップの役割とScrum Inc.チームがリーダーシップをどのようにサポートしたかをお話しました。 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/image-1.jpeg) ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/null.jpeg) ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/null-1.jpeg) セミナーの最後に30分ほどの質疑応答の時間では、現場での困りごとや取り組み方法など活発な質問があり、大いに盛り上がりました。 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/null-2.jpeg) 「お前は本当にそれでいいのか?!」 やる気のない人に対して、どうしたらいいのか?という問いに対し、JJはただこう問えばいいのだと言っているシーンですね。 質問に対し一つ一つ丁寧にアツく語っておりました。 2時間半という短い時間ではありましたが、実りの多い時間となったのではないでしょうか。 フォローアップセミナーでは、Scrum Inc.認定セミナーを受講した方を対象にユーザストーリーマッピングやレトロスペクティブなど認定セミナーで説明したことをワーク中心で実践することにより習得を深めることができます。 Scrumについて学びを深めることはもちろん、認定セミナーで学び、実際に現場に持ち込んでやってみたときに、うまくいかない困りごとや疑問など、コーチや他社の同じ悩みを持つ方に相談できるいい機会となります。 是非、認定セミナーを受けた方はこの機会をご利用いただき、現場に活かしていただければと思います。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/754/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/754/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)](https://scruminc.jp/casestudies/1271/) **Published:** 10月 29, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** #### **スクラムの経験があり、今後TRI-ADのスクラムを牽引していくお二人に研修についてお話を聞きました。** ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/10/image1.jpeg) 左から、 TRI-AD Road Recognition, Automated Driving Lead, Staff Engineer 松山 一郎(まつやま いちろう)様 TRI-AD Object Recognition, Automated Driving Senior Engineer 橋本 大輔(はしもと だいすけ)様 以下、敬称略 ### **スクラムの全社的な活用に向けて** ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_0134.jpg) **松山**:TRI-ADではスクラムを全社的に導入していく予定です。今回は、マネージャークラスが中心に研修を受けましたが、今後、継続的により幅広い職位の社員に研修を受けてもらう予定です。 これまで社内にスクラムを知っている人が少なくて、色々苦労をしましたが、今回の研修で、多くの同僚がスクラムの知識を得たことで、これから仕事がしやすくなるだろうと思っていて、それが凄く嬉しいです。**今回の研修でスクラムやアジャイルの価値観をTRI-ADのみんなと共有できたに違いないと思います。** ### **研修で学んだこと** ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_0190.jpg) **橋本**:スクラムを始めた頃は愚直に取り組んでいましたが、自分たちの考えで若干カスタマイズをしてきました。今回、もう一回頭を真っ白にして研修を受けたことで、スクラムの原点に立ち返って、自分たちのプロセス改善をしたいと思うようになりました。 例えば、横やり会議やルーチンの雑務などをバックログとしてこなしていけば一見ベロシティが出ているように見えますが、お客様に対する付加価値は生まれていません。今回の研修を受け、お客様視点のユーザーストーリーをバックログにし、**チームとして、お客様にとって付加価値をもつ成果物にコミットすべき、**という原点に立ち返らなければならないと再認識しました。 **松山**:スクラムは以前から知っていましたが、**スクラムを組織全体にスケーリングするやり方(Scrum@Scale™)やバックログリファインメントのやり方を今回学びました。**進化するスクラムの最新の状況がわかったのも、とても有意義でした。 ### **スクラムを愚直にトヨタの次世代運転技術開発に生かしていく** ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_0140.jpg) **橋本**:過去にJiraなどのツールだけを使って上手くいかないからと言って、すぐにスクラムをやめてしまう人たちを見てきました。TRI-ADが今後、スクラムを全社的に実践していく中でも、新しいやり方に馴染めず、一部のプラクティスだけ取り入れて、その結果定着せずにやめてしまう恐れがあります。 しかし、講師の荒本さんが言っていたように、**最初は自分を真っ白にリセットして、愚直に研修の内容に従って実践を行いながら、自分の体で覚えていく必要があると思います。そして、次に自分たちの頭で考えながら、自発的によいプロセスを作っていくことが最も大切**だと思います。 **松山**:スクラムフレームワークの一部プラクティスしか取り組まなければ、スクラムは上手くいきません。今回の研修を聞いて改めて、**”全部のプラクティスを実施する”**ということを意識したいと思いました。 **今回の研修には同僚や自分の上司も参加したので、上司の理解も得ながらスクラムのすべてのフレームワークを実践できると思います。** TRI-ADでは、研究と開発・量産をつなぐ、次世代運転技術を開発していくことになっており、スクラムを活用することがより重要になっています。 Scrum Inc.には、スクラムの実践や複数スクラムチームの連携に向けて、引き続き、トレーニングやコーチングの協力を得たいと思っています。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/casestudies/1271/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/casestudies/1271/?share=facebook) - **カテゴリー:** 導入事例紹介 --- ### [Harvard Business Review のAgile At Scale記事掲載](https://scruminc.jp/blog/583/) **Published:** 5月 18, 2018 **Author:** scrum-admin **Content:** [![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/05/Agile-At-Scale.png)](https://hbr.org/2018/05/agile-at-scale) 今回は、平鍋健児がハーバードビジネスレビューの記事について書きます。 米国のHarvard Business Review、May-June 2018版に、スクラムのco-creatorの一人であるJeff Sutherland らが書いた論文が掲載されています。以下から、無料で参照できるので、読んでください。 この日本語版も、日本版ハーバードビジネスレビューの紙面で掲載される予定ですがまだ先なので、ここで内容をかいつまんで紹介しようと思います。 ※ 2018/9/11 追記:9月発売の日本語版ハーバードビジネスレビューに掲載されています。() # どんな内容? まず、この論文は「全社でアジャイルを展開すべきだ」とか「大規模なチームをアジャイルで運営すべきだ」とは**言っていない**。むしろ逆で、 - 素早く動くアジャイルチームは、会社の既存組織機能と、どのようにやりとりすべきか。(彼らはアジャイルではなく、既存組織のままで) - その場合に、既存組織は本当にそのままでよいのか。 - どうやったら、アジャイルを推進し、小さなチームをたくさん立ち上げるか。 という点が議論になっています。既存組織をどうするか。例えば、Boschは最初「デュアル組織」というやり方で、既存と新規の2つの部分に会社全体を分けたといいます。しかし、アジャイルチームを本気で多数作る場合、ビジネスの他の部分をまったく「そのまま」にしておくことはできないでしょう。会社の管理的機能(既存組織)とイノベーションチーム(新チーム)間の摩擦は大問題。だから、既存側も少なくとも他のアジャイルチームを邪魔せずサポートするように、アジャイルの価値と原則だけは、浸透させよう。ということです。現在でも、Boschでは既存と新規のハイブリッドだそうです。しかし、アジャイルの価値と原則は理解されている状態だとのこと。 また、もう1つは、社内の「アジャイル推進チーム」もアジャイルにバックログを作って順序立てて行こう、という内容。一度にすべてを変化させる「ビッグバン型」移行はうまくいかないことが多く、課題の「タクソノミー」(分類)とその優先順位を使って、移行を優先度順に行おうと。 # どんな企業が調査対象? Scruminc. がこれまでコンサルティングしたり、調査したりした企業群が実名で取り上げられています。特に、Bosch、Netflix、3M, SAP, ING、USAA(米国の軍事向け金融サービス)、Saabのグリペン戦闘機プロジェクトなどなど、生まれつきアジャイルな会社だけでなく、既存の大企業がアジャイルを取り入れ出した事例がふんだんに含まれていますので、エピソードが面白い。例えば、、、 # 面白い事例とエピソード 有名なマルチプレイヤーのオンラインバトルゲーム「League of Legends」を開発するRiot Games社の事例より。人事などの既存管理組織とアジャイルチームのインターフェイスを見直す際の基本的な視点として、それら既存組織の顧客の定義から始めています。 > 「彼らの顧客は、その組織のボスたちではないし、CEO、あるいは役員でもない。最終の顧客であるゲームプレイヤーたちを楽しませる、【開発チーム】こそが彼らの顧客である。」 間接部門や管理組織は、事業部門や開発チームこそが、彼らの顧客であり、その延長に会社の顧客である「プレーヤー」がいるのだ、という顧客中心主義にはっとしました。これは、間接部門がアジャイルになる、ということよりも「顧客思考になること」であり、アジャイルの原則を受け入れることに近いのでしょう。 # 他の話題は? - 報酬制度 - スタープレイヤーのハイアリング - 評価面談のあり方 など、興味ある話題が盛りだくさんです。海外の企業ならではのものもありましたが、日本でも可能なことがたくさん書かれていました。 ぜひ、読んで見てください! https://hbr.org/2018/05/agile-at-scale (ひらなべ @hiranabe) ※2018/9/11追記 :また、この内容のスクラムセミナーが、ついに日本で開催されます! https://scrum.esm.co.jp/scrum-training/scale/1178/ ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/583/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/583/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [東京&名古屋で”Digital Innovation Leadership 2018”が開催!](https://scruminc.jp/blog/639/) **Published:** 6月 29, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** (執筆:梅澤 友紀、和田 圭介) 日本ビジネスプレス様主催、Scrum Inc.が登壇する 6月20日に東京、6月22日に名古屋で”Digital Innovation Leadership 2018”に参加しました! ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DIL001-300x169.png) 東京、名古屋それぞれ併せて400名を超える方が来場し、会場は大盛況でした。 当日の各講演の内容をご紹介します。 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC07617-300x200.jpg) ◆Scrum Inc.のCEO![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC076181-300x208.jpg) JJ サザーランド氏による 自身の体験をもとに語る「Agile at Scale」 ジャーナリスト時代過ごしたイラクでの話やScrum Inc.の支援を受け、企業全体でのアジャイル開発の導入に成功したSaab社やJohn Deere社の事例など自身の経験をもとにわかりやすくお話しいただきました。 特に印象に残ったのは、 「災害が起きたとき、上層部の承認などは必要なく、現場の人が判断して、すぐに動いて問題を解決しようとするのに、なぜ、何もない平穏なときはそれが出来ないのか。」という問いかけでした。 会社が大きくなればなるほど、上層部の承認を取れないと先に進めないことがたくさんあります。 もし、それが日本の発展の妨げになっているのだとしたら、スクラムを導入し、スクラムチームに権限を与えることで、チームが自分たちの判断で仕事をできるようになれば、もっと社会全体が効率的になるのではと思いました。 ◆デジタルビジネス・ イノベーションセンター(DBIC)代表![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC076231-300x170.jpg) 横塚 裕志氏による 「あなたが主役 デジタルイノベーション・4つの要素」 イノベーションに必要な以下4つの要素についてお話いただきました。 ・ Digital Transformation ・ Design Thinking ・ Discover Myself ・ Diving Program デジタル時代である今、あらゆる業務をデジタル化する「Digital Transformation」や生活者視点で課題解決の手段を考える「Design Thinking」は会社全体で取り組む必要があり、組織全体でそれらに取り組むように組織を作り直さなければなりません。 また、「Discover Myself」や「Diving Program」では、担当者自身が、ビジョンを持ち、自分の考えで(「We think」ではなく「I think」)行動に起こすことの重要性をわかりやすく解説いただきました。 お話の中でハッとしたのは、新しいアイデアや意見を述べるとき、私自身が、「I think」ではなく会社やチームとして「We think」と言ってしまいがちということに気が付いたことです。 どうしても保身になったり、会社の強みを生かしたくて「我々としては・・・」なんて話してしまいがちですが、自分はどう思っているのか、生活者としてどのように感じているのか、自分の感覚を伝えないと新しいアイデアは出ないということを気づくきっかけになりました。 ◆KDDI株式会社![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC076241-300x200.jpg) 藤井 彰人氏、山根 隆行氏による 「日本企業がデジタル変革を目指すために必要なこと」 日本企業がデジタル変革を目指す上で、欧米と日本の文化の違いという考え方の違いについて、説明していただきました。アメリカが、トップダウンで権限移譲型の社会であるのに対し、日本は、合意形成を重視する階層型の社会であり、そのことが、日本のITやイノベーションの発展を妨げています。また、日本のユーザ企業は、アウトソーシングの割合が高く、ITエンジニアを自社で抱えていません。このような状況で、シリコンバレーのようなイノベーションを起こすためには、パートナー企業との連携が不可欠となります。 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC076251-300x200.jpg) そうした状況の中、KDDIでは、スタートアップ企業とともに新たな事業共創を目指す事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」を運営し、積極的にパートナー企業の支援をしています。また、IoTや5G時代の新たな事業共創を目的に、2018年夏に「KDDI DIGITAL GATE」を開設し、ユーザ企業が、Scrum Inc.のスクラムコーチやKDDIのエンジニア、「KDDI∞Labo」のスタートアップ企業とともにデザインシンキングやスクラムを活用したビジネス開発ができる環境の提供を開始します。 詳しく知りたい方はリンク先をご覧ください。 ⇒ ◆株式会社デンソー![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC076271-300x200.jpg) 成迫 剛志氏による 「デジタルトランスフォーメーションを担う組織づくり」 100年に一度とも言われる大変革時代を迎えている自動車業界において、どのようにデジタルトランフォーメーションを担う組織を作るのか、デンソーでの取り組み事例をもとにお話しいただきました。 デンソーでは、刈谷本社でも東京支社でもなく、新横浜に独立した、アジャイル開発センターを設立し、デザインシンキングとスクラム開発を中心とするイノベーションを推進されています。スクラム開発に取り組んているチームメンバーの方が、「もう従来の開発手法には戻れない」というポジティブでいきいきとした意見を持っていることが印象的でした。 また、デジタルイノベーションを実現したいなら、ITベンダーが持ってくるデジタルイノベーションを実現するツールのようなものに惑わされず、ユーザ企業自身が考えて、自分自身で変革を実現する必要があるというお話に、来場の皆様も大きくうなずかれていました。 ◆最後は以下の方々によるパネルディスカッション 「デジタル変革に向けた国内外の既存企業の取り組みにおける成功事例と課題」 ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/DSC07631-300x200.jpg) モデレータ:永和システムマネジメント 平鍋 健児氏 パネラー :デジタルビジネス・イノベーションセンター 横塚 裕志氏 KDDI株式会社 藤井 彰人氏 Scrum Inc. Avi Schneier氏 株式会社デンソー 成迫 剛志氏 テーマをもとに、「大喜利」のように思いついた方が発言していき共感できるもの・いい話だと思ったものには拍手をするスタイルで、成功事例や課題をお話いただきました。 ディスカッションは大盛り上がりで、パネラーの発言に対し、たくさんの拍手が上がっていました。 なかでも、日本経済の今後の機会についてどう思うか、という質問に対する、Scrum Inc.のAvi Schneier氏からの以下の言葉が印象的でした。 「2011年3月11日の東日本大震災の際、日本の皆様は、救助隊が来る前に、自分たちで瓦礫を片付け、食事を作り合い、助け合われていたことに私は非常に感銘を覚えました。残念なことに、私の国、アメリカでは、災害の際に、そういったことは起こりません。暴動や盗みなどの犯罪が必ず起こります。日本の皆様のような思いやりの精神をもっている国民は世界のどこにもいません。思いやりの精神は、アジャイル開発スクラムにおいて、最も重要な要素です。日本企業の皆様が、従来の階層型な組織を変革し、アジャイル開発スクラムに取り組めば、世界のどの国よりも偉大な成果が挙げられると私は確信しております。」 企業で働く一人ひとりが、チームが、会社全体が、より良くなるためにはどうすればいいかということに対して、多くの気づきを得られる、充実した一日でした。 そして、私自身も日々の仕事を通じて、チームや会社、そして日本がよりよくなるために、変革の第一歩を踏み出そうと改めて思いました。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/639/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/639/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [スクラムにおけるプロセス効率 - なぜ重要でどうやって計測するのか?](https://scruminc.jp/blog/603/) **Published:** 6月 4, 2018 **Author:** scrum-admin **Content:** Dr. Jeff Sutherland (翻訳:和田 圭介、梅澤 友紀) 原文: ![](https://scrum.esm.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/ProcessOpt.png) スクラムチームがストーリーを遂行するプロセス効率(スプリントにおける付加価値作業時間の比率)は、チームのパフォーマンスを測る最も重要なメトリクスです。 プロセス効率が倍以上になれば、1スプリントにおけるチームのベロシティは簡単に倍になるからです。 あるインドのチームからどのKPIを使うべきかと尋ねられた際、私は彼らにプロセス効率だけをKPIにすべきだと伝えました。 彼らは3日以内にプロセス効率を80%にまで向上し、4日目には、2週間スプリントのすべての仕事を完了しました。 この事実は、IEEEの論文にも書かれています。 ([Scrum and CMMI – Going from Good to Great: Are You Ready Ready to Be Done Done](https://34slpa7u66f159hfp1fhl9aur1-wpengine.netdna-ssl.com/wp-content/uploads/2014/05/Scrum-CMMI-Going-from-Good-to-GreatAgile.pdf) C. Jakobsen and J. Sutherland, in Agile 2009, Chicago, 2009) プロセス効率は、「 実際の作業時間 ÷ 仕事の開始から完成までのカレンダー上の時間」として定義されます。 必要なデータは、スクラムの管理ツールで簡単に手に入ります。 我々が知りたかったのは、スプリントの実際の時間におけるストーリー遂行のためのプロセス効率の平均値でした。 私たちは、スクラムチームのレポートのためのKPIとして時間を用いることをやめたいと思っていました。 なぜなら、Rally(CA社のスクラム管理ツール)を使っている60,000以上のチームにおけるデータが、最も遅いチームが時間を使っていることを証明したからです。 最も早いチームは、小さなストーリーを用いており、タスク割も時間による見積りもしていませんでした。 では、どうやったらチームのプロセス効率を見積もることが出来るでしょうか? 一つのストーリーに対するプロセス効率を計算する簡単な方法があります。 もしチームのベロシティが50でストーリーが5ポイントであれば、そのストーリーに対する実際の作業時間は、あるスプリントの 「5分の50」として見積もることができます。 もし、ストーリーがプリントの最初に始まり、1週間スプリントの最後に終わったのであれば、ひとつのストーリーが5日間スプリントのうちまるまる5日間を使ったことになります。 「5分の50」を1(スプリント)で割れば、つまり、プロセス効率は10%となります。もしこのプロセス効率が20%以上(10%の倍以上)になれば、ベロシティは2倍になります。 Scrum Inc.のWebサイトを担当するスクラムチームはプロセス効率の計算を実践していますが、2,3の疑問が浮かび上がってきます: 1.分母にビジネス上の作業期間だけをカウントするか?週末はどうすべきか? 2.割り込みバッファーを用いるか?割り込みをどう扱うか? 3.Webサイトチームのプロセス効率は100%を超える。なぜなら、チームは多くの小さなストーリーをもっていて、非常に早く完了しているからだ。 我々は、大きなストーリーをより大きくカウントする加重平均を用いるべきでないのか? 上記の検討を実践したら、新たなアプローチに関するブログをまた書きたいと思います。 プロセス効率のメトリクスの実践方法について議論することで、私のスクラムチームは、バックログの管理とストーリーの遂行により多くの規律をもたらすことができました。 プロセス効率を向上するために、チームはマルチタスクをやめ、スウォーミング:一個流しのパターン(ひとつのストーリーにチームが一丸となって取り組むこと)を実践しなければなりません。 このパターンはストーリーを完成するプロセス効率を劇的に増やすことで知られ、トヨタ生産方式に由来します。 最近、アジャイルチームのプロセス効率に関する博士論文に取り組んでいるFrank Verbruggenに出会いました。 我々とのミーティングのあとに彼が書いた[素晴らしいブログ](http://www.work20.nl/blogs/the-most-important-metric/)もご参考ください。 ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/blog/603/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/blog/603/?share=facebook) - **カテゴリー:** Blog --- ### [2018. 6/14 (木)・15(金)](https://scruminc.jp/scrum-training/hardware/400/) **Published:** 4月 13, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** ### 共有: - [ X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X](https://scruminc.jp/scrum-training/hardware/400/?share=twitter) - [ Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook](https://scruminc.jp/scrum-training/hardware/400/?share=facebook) - **カテゴリー:** Hardware研修 --- ## 固定ページ ### [HOME](https://scruminc.jp/) **Published:** 6月 15, 2026 **Author:** scrum-admin **Content:** [![](/wp-content/uploads/2025/06/586d5ff01967dee03190f46e5f4fc33a-1.png)](/blog/6817/) スクラムの進化は止まらない ジェフ・サザーランド博士が「Scrum Guide Expansion Pack」に込めた想いを皆さんにお伝えします。ぜひ一読して、スクラムの現在地を知ってください。 [詳しくはこちら](/blog/6817/) [![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/e7713be8d891407c3c503b65c5085db9.png)](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) 認定アジャイルテスティング研修を提供開始! アジャイル・テスティングとは何かを理解し、明日から実践に移せる具体的なプラクティスを学ぶことができます。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) ![](/wp-content/uploads/2023/11/ambidexterity.png) 【無料】Scrum@Scaleによる「両利きの経営」実践ガイド アジャイルな働き方と、これまでの働き方や仕事のプロセスとの摩擦を乗り越え、スクラムおよびScrum@Scaleを活用して、貴社の成長戦略を実行するための実践ガイドを無料でご提供します。 [詳しくはこちら](/whitepaper/) ## 提供サービス スクラムの実践は難しいですが、基本はシンプルです。 アジャイル経験のレベルに関係なく、全ての人に向けて、スクラムのセミナーと導入支援サービスをご用意しています。 ![](/wp-content/uploads/2018/04/services11.jpg)### Scrum Inc.認定資格セミナー スクラムの共同考案者であるジェフ・サザーランド博士によってつくられたスクラム研修を提供します。 スクラムの初心者も、熟練者も、私たちのスクラム研修を参加することで、働き方を劇的にスピードアップすることができます。 [詳しくはこちら](/training/) ![](/wp-content/uploads/2018/04/consulting_coaching11.jpg)### スクラム導入支援 Scrum Inc.認定資格セミナーのお客さまオフィスでの開催、チームの立ち上げ・バックログリファイメントワークショップ、スクラムコーチを提供しています。 新規チームの立ち上げや既存チームの改善にご活用ください。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/) ![](/wp-content/uploads/2021/08/ScrumAtScale-Logo.png)### Scrum@Scale導入支援 Scrum Inc.はこれまで、スクラムおよびScrum@Scaleの導入を通じて、世界中の組織をアジャイルな組織へと変革してきました。 組織のリーダーシップとスクラムチームが連携して、組織の真の可能性を引き出すことを支援します。 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/) ## スクラム研修 導入事例紹介 ![](/wp-content/uploads/2026/06/cb58ad9d6ab80d3bc47933a2b405e526.png) 英語コーチング事業に加えサブスクアプリが急成長——事業構造の変化は、経営者自身の”OSアップデート”から始まった 事業の転換期において、経営層が「組織のOS」をアップデートした「経営編」と、プロダクト開発とエンジニア採用が事業成果に繋げた「現場編」の二本立てです。 研修で幹部全員が共通言語を獲得し、開発と経営の一致団結が強まり、情報の透明性と生産性が向上したエピソードをそれぞれの視点で紹介します。 [経営編(山碕副社長)](/training/casestudies/progrit/) [現場編](/training/casestudies/progrit2/) ![](/wp-content/uploads/2026/02/casestudy_nssol.png) 敢えて草の根、横の繋がりでノウハウを広げ、アジャイル推進役が不要な未来を作る NSSOL 技術本部 システム研究開発センターに所属する2人の研究員は、全社にアジャイルを広め、定着させる任務を負っています。 しかし、彼らはこの本業で行うアジャイル導入支援よりも、業務外で非公式に活動している草の根の「アジャイル実践ワーキング」での取り組みの方が、より重要であると考えています。 なぜそう考えるのか?彼らの活動、目指すゴールから読み解きます。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/nssol/) ![](/wp-content/uploads/2025/04/company_scsk.png) 「応援したい」を形にする──SCSKが挑む目的型ふるさと納税とスクラムによる新規事業開発 大手SIerという環境の中、アジャイルとウォーターフォールの狭間で試行錯誤しながらも、信頼と学びを軸に新規事業を形にしたチームの挑戦の記録です。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/scsk/) ![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png) アジャイルで進化する三菱電機の製品開発:顧客の声を反映した成功の秘訣 三菱電機のエンジニアリングツール開発部署は、従来型開発プロセスの限界と顧客ニーズの反映不足に直面していました。当社の研修と支援を受けて、迅速に価値ある製品を開発する働き方を実現。顧客の真のニーズを捉え、成果を上げています。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/melco/) ## スクラム導入事例紹介 ![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png) マネージャーが「レビュアー」から「旅をする仲間」に ── 三菱電機名古屋製作所FAシステム部 アジャイル推進者たちの組織変革 主力製品であるシーケンサ(PLC)の企画・開発を担う、三菱電機 名古屋製作所FAシステム部。現場の推進者と部長・次長クラスを含む管理職層がワンチームとなって組織変革に取り組む活動が続いている。その名も「アジャイルクエスト」。 組織課題を“モンスター”と呼んで役職を跨いでチーム一丸で挑んでいる。どのようにして管理職層を“当事者”として巻き込んだのか。なぜ一過性に終わらず、他部門への波及まで起こせたのか。仕掛け人の高松さん、部門上位層の奥山さん、久保田さんにお話を伺った。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/melfa/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/PSD_logo_20241001.png) 「参考書を読めばスムーズに展開できそうだと思った。でも蓋を開けたら全然うまくいかなかった」 パナソニック システムデザインは10年前に一度失敗したアジャイル開発導入の再チャレンジを始めた。それは、30年以上のウォーターフォール開発に適応してきた「既存の正しさ」からの大きなマインドチェンジの道のりだった。導入から現在に至るまで、どのように数々のハードルを乗り越えてきたのかを推進室のメンバーに聞いた。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/panasonic/) ## Scrum@Scale導入事例紹介 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/04/satori.png) 変化に強い組織づくりのカギは「スクラム」にあり ― 成長企業SATORI が採用した 「Scrum@Scale」 属人的な能力だけに頼ったマネジメントスタイルは、事業成長に伴う社員数の増大によって機能しなくなる。 マーケティングオートメーションツールを展開する新進気鋭のSATORIが、組織的な強みを保ちながら、それを会社全体に拡張するために採用した「マネジメントシステム」とは。 [詳しくはこちら](https://biz.kddi.com/beconnected/feature/2023/230405/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/persol.png) IT部門が当事者として全社DXを引っ張る未来を 情報システム部門の「業務部門からの依頼を実装したり保守したりするだけ」という状況を根底から変えたい。 パーソルホールディングスは、Scrum@Scale導入で「IT部門が無駄なものをつくらない、自分たちで技術的負債をつくらない仕組み」を構築。 彼らはどのようにして、グループビジョンに掲げる「はたらいて、笑おう。」を自らの仕事で実現しているのか? [詳しくはこちら](https://data.wingarc.com/all_about_persol-way-of-dx-42595) ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_CaseStudy_Banner.png) なぜ、1年半で組織をアジャイルに変えられたのか 住宅設備機器・建材メーカーのLIXILのデジタル部門では2019年から、部門や企業規模でアジャイルな働き方を実現するためのフレームワーク、Scrum@Scaleを導入。約500人規模で現在も運用を続け、さらなる拡大を志向している。 なぜ、大規模な組織変革に踏み切ることができたのか。アジャイルな働き方を、どのように組織内に浸透させたのか。 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/lixil/) ![](/wp-content/uploads/2022/08/casestudy_jd.jpeg) 1835年創業、農耕機械世界最大手John Deereの大成功したアジャイル変革 2019年、John DeereのグローバルITグループは、「成果(アウトカム)を得るスピードを高める」というシンプルかつ野心的な目標を掲げ、アジャイル変革に着手した。 開始から2年目にして、John Deereの変革は大きな実を結ぶ。 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/johndeere/) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:株式会社プログリット様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/progrit2/) **Published:** 6月 26, 2026 **Author:** takeuchitoru **Content:** 「型」を全員で学んだから、応用できる。プログリットが経営から採用まで“スクラムの共通言語”で事業を加速させるまで インタビューの要点 - 山碕副社長が研修受講後に「全員受けるべきだ」と号令。希望者約20名が即座に手を挙げ、経営陣から現場エンジニアまで全社的な研修受講が実現した。 - 研修で得た「透明性・検査・適応」の三本柱が共通言語となり、プロダクト開発ではタイムボックスの徹底やステークホルダーを巻き込んだスプリントレビューなど、具体的なプロセス改善が進んでいる。 - 開発で根づいたスクラムの考え方は、部門長レベルのレトロスペクティブやエンジニア主導の採用チーム運営など、組織全体へと自然に波及している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8378-1024x683.jpg)左から 株式会社プログリット CTO 島本 大輔様 株式会社プログリット スクラムマスター兼開発者 内田 海斗様 株式会社プログリット インフラエンジニア/エンジニア採用チーム スクラムマスター 稲田 寛様 (以下、敬称略) インタビュアー:Scrum Inc. Japan 佐藤、庭屋 --- 前回の山碕副社長へのインタビューでは、共同創業者自らがスクラムを学び、経営と開発の共通言語をつくるまでのストーリーを聞いた。本記事では視点を変え、研修を受けた「現場」の声に焦点を当てる。 CTOとしてテクノロジー統括部を率いる島本氏、インフラエンジニアとして運用を担いながら研修後に発足したエンジニア採用チームのスクラムマスターを務める稲田氏、そしてプロダクトチームのスクラムマスター兼開発者として各チームの課題をCTO・PMと橋渡しする内田氏。立場の異なる3名が語るのは、「型」を全員で学んだからこそ生まれた、現場発の変化の実感だ。 **コンテンツ** [非表示](#) [ 1 手を動かして腹落ちした——研修で得た「原体験」 ](#lwptoc) [ 2 現場に根づいたマインドセット——透明性・確約・勇気 ](#lwptoc1) [ 3 「拠り所となる型」がチームの迷いを減らす ](#lwptoc2) [ 4 プロダクト開発の進化——タイムボックス、スプリントレビュー、そしてスクラム・オブ・スクラムへ ](#lwptoc3) [ 5 開発の外へ広がるスクラム——部門長レトロスペクティブと採用チームの変革 ](#lwptoc4) [ 6 これから受講を考えている方へ ](#lwptoc5) ## **手を動かして腹落ちした——研修で得た「原体験」** **——まず、皆さんの現在の役割を教えてください。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8791-300x200.jpg) **島本:** CTOとしてテクノロジー統括部を見ています。マネジメントや経営的な数値管理、技術方針の決定が主です。スクラム自体には、一部採用チームなどにメンバーとして入ることはありますが、スクラムマスターをやっているわけではありません。 **稲田:** インフラエンジニアとしてインフラの運用・保守をする傍ら、研修後に発足した「エンジニア採用チーム」のスクラムマスターを務めています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8621-300x200.jpg) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8566-300x200.jpg) **内田:** 「My PROGRIT」という英語コーチング受講生向けのプロダクトを作っているチームのスクラムマスター兼開発者です。また、各プロダクトで連携する「スクラム・オブ・スクラム」のスクラムマスターの代表として、課題をCTOやプロダクトマネージャーと課題を共有するような役割も担っています。 **——研修を受けたきっかけを教えてください。** **島本:** 副社長の山碕が受講した後、「全員受けるべきだ」と発信したのがきっかけです。行きたい人を募ったら、予定が合う人はほぼ全員、あっという間に20名ほどが手を挙げました。 **内田:** 元々プロダクトチームでスクラムは取り入れていましたが、「正しいスクラム」をきちんと知りたいという動機がありました。 **稲田:** 前職でもスクラムの経験はありましたが、体系立てて理解していなかったので、「流行りに乗っているだけ」の状態でした。研修で基本が分かったので、ようやく応用ができるようになり、自分事としてとらえられるようになりました。 **——研修で印象に残っているエクササイズはありますか?** **島本:** 一番印象的なのは、やはり紙飛行機を作ったアクティビティでしたね。エンジニアではない方も多かったので、言葉だけでは浸透しにくいスクラムの概念が、手を動かすことで実感できました。 焦って作ろうとするとかえって時間がかかるというのが、目に見えて数字で出るのがすごくいい取り組みだと思いました。「ちゃんと段取りを決めておかないと、時間がかえってかかるよね」という実感が湧くアクティビティがなかったら、スクラムの浸透度も違っていたんじゃないかと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8903-1024x683.jpg)**内田:** 私は、タスクの進捗をボードで管理したことが印象に残っています。紙に書いてボードで見える形で管理するのが楽しかったですし、今もオンライン上の看板を見やすくすることは徹底しています。 **稲田:** 私が印象に残っているのは、数字や漢字を交互に書くワークです。生成AI時代になり、エンジニアもコンテキストスイッチの嵐に見舞われていますが、スイッチが発生すると効率が下がることを身をもって認識できたのは、非常に勉強になりました。 仕事が早くなった分、「何のために開発しているのか」というスプリントゴールや根源に立ち返る重要性を、常に意識するようになりました。 ## **現場に根づいたマインドセット——透明性・確約・勇気** **——研修で学んだマインドセットの中で、日々の業務で実践していることはありますか?** **稲田:** 日々活かせているのは、「検査・適応・透明性」の3本柱です。この3つがあることで、日常の業務の中で「今、自分たちはこの原則に従えているか」と立ち止まる習慣がつきました。 **島本:** 僕は透明性ですね。ボードにちゃんとステータスを書く、動かしていくことを全員が意識して、誰でもいつでも検査できる状態にする。問題があれば助けに行ける。その発想が入ったことは、すごく大事だと思っています。 **内田:** 私が特に大切にしているのは「確約(コミットメント)」と「勇気」です。プランニングでは「完了できる」と確約を持てるものを選ぶようになりました。また、方向性が分からない新しい施策でも、まずはプロトタイプを作ってみるという勇気を持つことを大切にしています。 **——「透明性」「確約」「勇気」——それぞれ違うキーワードが出てくるのが興味深いですね。全員が同じ研修を受けたからこそ、それぞれの立場で響く原則が異なるというのは、まさに「型」が応用されている証拠だと思います。** ## **「拠り所となる型」がチームの迷いを減らす** **——研修の前後で、組織として感じていた課題はどう変わりましたか?** **島本:** チームが急拡大する中で、「拠り所となる型」ができたのが大きいです。以前は「これで合っているのか」という相談が多かったのですが、今はスクラムの基礎に立ち返ることで迷いが減りました。 全員が同じ研修を受けているので、「スクラムガイドではこうだったよね」という会話が自然にできる。それが共通言語として機能していると感じます。 **——稲田さんも、「基本が分かって応用できるようになった」とおっしゃいましたね。** **稲田:** はい。以前は「なんとなくスクラムっぽいことをやっている」状態でした。研修で「なぜそうするのか」という原則を理解できたことで、自分の現場に合わせてアレンジできるようになりました。「型」があるからこそ、そこからの応用ができるんです。 ## **プロダクト開発の進化——タイムボックス、スプリントレビュー、そしてスクラム・オブ・スクラムへ** **——研修後、プロダクト開発の進め方に具体的な変化はありましたか?** **内田:** まず大きかったのは、デイリースクラムの運営が変わったことです。以前は15分を超えてしまうことが多かったのですが、研修でタイムボックスの重要性を学んでからは、課題の棚卸しに集中して時間を守るように意識が変わりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8683-1024x683.jpg)**——スプリントレビューにも変化があったと伺いました。** **内田:** はい。これまではチーム内だけで完結していたスプリントレビューに、英語コンサルタント(注:プログリットの英語コーチ)をステークホルダーとして招くようにしています。当社の英語コンサルタントは現場でお客様と直接向き合っている方々ですので、そこからフィードバックをもらうことで、より良いプロダクト作りを目指しています。 **——開発チームが直接現場の声を聞く場ができたということですね。チーム間の連携についてはいかがですか?** **内田:** 各プロダクトのスクラムマスターの代表として、チーム横断の課題をCTOやPMと共有する「スクラム・オブ・スクラム」のような場もできました。各チームが個別に抱えていた課題を組織全体で可視化し、優先順位をつけて解決していく流れができつつあります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/b4731ff29d54583006aab34437c54656-1024x659.png)スクラム・オブ・スクラムにてプロダクトごとの課題が共有された際の記録**島本:** スクラム・オブ・スクラムがあることで、CTOとしても各チームの状況が見えやすくなりました。まさに**透明性が機能している**状態です。問題があれば早めに気づけるし、必要な支援も素早く判断できる。これは大きな変化だと思います。 ## **開発の外へ広がるスクラム——部門長レトロスペクティブと採用チームの変革** **——プロダクト開発以外の領域でも、スクラムの考え方が活用されていると伺いました。** **島本:** 実は部門長レベルでレトロスペクティブをやっています。半期に1回、4時間くらいかけて「今の部門長としての仕事に無駄はないか」を話し合っています。 それまでは事業の振り返りはしても、仕事のプロセスの振り返りはゼロでした。研修をやったからこそ、みんなに「プロセスを振り返ること」の価値が浸透したんだと思います。 **——実際にやってみて、何か変わりましたか?** **島本:** たとえ1日5分くらいのタスクでも「これは他の人に委譲しよう」といった判断ができるようになりました。自分を含む部門長全員のタスクを洗い出してリスト化し、「これはキープ」「これは任せる」と議論しています。仕組みを変えたら委譲できるものも多く、個人的にすごく良いなと思っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8656-1024x683.jpg)**——採用の領域でもスクラムを活用されているそうですね。** **稲田:** エンジニア採用において、以前は人事からの依頼に「やらされ仕事」で対応しており、達成率もほぼ0%でした。研修を受けて、課題の本質は「ワンチームになっていない」という点に気づきました。 そこで、人事とエンジニアを混ぜたチームを作り、スクラムのフレームワークでプロセスを回した結果、現在は計画通りに採用が進むようになりました。「開発の手法」だと思っていたスクラムが、採用という全く違う領域でも機能したのは、自分でも驚きでした。 ## **これから受講を考えている方へ** **——これから受講を考えている方へメッセージをお願いします。** **内田:** 少しでも良いのでスクラムの実践を試みてから受けると、より深い質問ができ、得られるものが増えると思います。研修は「答えをもらう場」ではなく「問いを深める場」なので、事前に自分なりの疑問を持って臨むと、得られるものが全く違います。 **稲田:** 私としては、部門長と共に受講したことが非常に価値があると思っています。エンジニアが一人で受講してもその後社内に持ち帰った際、マネージャーの説得がうまくいかず良いものが広がらない可能性があります。今回は部門長とメンバーが共に受講したことで、その後の仕事の進め方が加速する要因になったと感じています。 また、学習自体は本を読むことでもできますが、仲間と一緒に手を動かすフィジカルな体験に価値があります。モヤモヤしているなら、勇気を持って参加してみてください。 **島本:** 失敗や課題感を持っている人ほど効果が大きいと思います。1日1時間のように少しずつ実施するのではなく、まるまる2日間缶詰めで集中してやるのが一番効果的です。 **——最後に、プログリットとして読者の方へメッセージをお願いします。** **島本:** 僕らは日本一を目指しています。今回の研修のように、職種を問わず挑戦や投資を惜しまない会社なので、積極的に学びたい人には最高の環境です。 **内田:** 職種を越えて、みんなでプロダクトを作ろうという繋がりが強いのがプログリットの強みです。 **稲田:** プログリットは、「FIVE GRIT」というバリューが浸透しており、課題を共有してプロセスを改善する文化があります。この勢いのまま突き進んでいきたいです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/3F2A8419-1024x682.jpg)[認定スクラムマスター研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/csm/) > [Registered Scrum Master® Training](https://scruminc.jp/training/master/) [認定プロダクトオーナー研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/cspo/) > [Registered Product Owner® Training](https://scruminc.jp/training/owner/) --- ### [スクラム研修 導入事例紹介](https://scruminc.jp/training/casestudies/) **Published:** 6月 11, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** スクラムを活用して、生産性と働きがいを向上させている 日本国内の企業をご紹介します。 他社の導入事例をヒントに、是非スクラムをご活用ください。 ![](/wp-content/uploads/2026/06/cb58ad9d6ab80d3bc47933a2b405e526.png) 英語コーチング事業に加えサブスクアプリが急成長——事業構造の変化は、経営者自身の”OSアップデート”から始まった 事業の転換期において、経営層が「組織のOS」をアップデートした「経営編」と、プロダクト開発とエンジニア採用が事業成果に繋げた「現場編」の二本立てです。 研修で幹部全員が共通言語を獲得し、開発と経営の一致団結が強まり、情報の透明性と生産性が向上したエピソードをそれぞれの視点で紹介します。 [経営編(山碕副社長)](/training/casestudies/progrit/) [現場編](/training/casestudies/progrit2/) ![](/wp-content/uploads/2026/02/casestudy_nssol.png) 敢えて草の根、横の繋がりでノウハウを広げ、アジャイル推進役が不要な未来を作る NSSOL 技術本部 システム研究開発センターに所属する2人の研究員は、全社にアジャイルを広め、定着させる任務を負っています。 しかし、彼らはこの本業で行うアジャイル導入支援よりも、業務外で非公式に活動している草の根の「アジャイル実践ワーキング」での取り組みの方が、より重要であると考えています。 なぜそう考えるのか?彼らの活動、目指すゴールから読み解きます。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/nssol/) ![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png) 最先端技術の研究部門にスクラムを導入:三菱電機R&Dが挑んだアジャイル変革の第一歩 自動車、宇宙、発電など多様な開発要請を受ける研究部門が、変化の激しい技術領域で成果を出し続けるためにスクラムに取り組みました。年間ベースで組まれる研究テーマをどう扱うか、複数の案件をどう統合するか――。数々の壁を乗り越えながら、「改善のループ」という考え方を組織に根付かせ、研究開発の在り方を変革しようとする“試行と学び“について話を伺いました。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/mitsubishi-r-and-d/) ![](/wp-content/uploads/2025/08/company_globis.png) 120万ユーザーを牽引する開発力はこう創る!グロービス流 スクラム組織変革の舞台裏【前編】 120万人が利用する「GLOBIS 学び放題」を支える開発組織。現場から始まった取り組みは経営層を巻き込み、事業成長を見据えて組織全体のアジャイル変革に踏み出します。 チームの加速的な成長をもたらしたグロービス流スクラム導入のリアルな舞台裏を前編で紹介します。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/globis/) ![](/wp-content/uploads/2025/04/company_scsk.png) 「応援したい」を形にする──SCSKが挑む目的型ふるさと納税とスクラムによる新規事業開発 大手SIerという環境の中、アジャイルとウォーターフォールの狭間で試行錯誤しながらも、信頼と学びを軸に新規事業を形にしたチームの挑戦の記録です。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/scsk/) ![](/wp-content/uploads/2026/01/ntt-integration.png) 社員が自律的に考え判断、行動し、主体的な働き方を実現する「会社のOS」、それがアジャイル・スクラム 開発の現場だけでなくバックオフィスや企画職の方々も、ベテランだけでなく新入社員も、そして社長や役員もスクラム研修に参加頂いているNTTインテグレーション。 その狙いを社長ご本人に伺いました。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/nic/) ![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png) アジャイルで進化する三菱電機の製品開発:顧客の声を反映した成功の秘訣 三菱電機のエンジニアリングツール開発部署は、従来型開発プロセスの限界と顧客ニーズの反映不足に直面していました。当社の研修と支援を受けて、迅速に価値ある製品を開発する働き方を実現。顧客の真のニーズを捉え、成果を上げています。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/melco/) ![](/wp-content/uploads/2024/11/company_DeNA.png) 「永久ベンチャー」として、常に向き合っている不確実性にどう立ち向かうか? 不確実性が高い事業にチャレンジし続けるDeNAが、外部の要因・状況の変化に柔軟に適応していくために採用した手法とは? [詳しくはこちら](/training/casestudies/dena/) ![](/wp-content/uploads/2024/07/company_hitachi.png) スクラムで実現する幸せな働き方:日立製作所の挑戦 日立製作所でソフトウェア開発を担う本部は、複数のスクラムチームが連携してアジャイル組織へと成長を続けている。推進を牽引するスクラムコーチがよりどころにしている、スクラム研修で習得したこと・経験したこととは何か? [詳しくはこちら](/training/casestudies/hitachi/) ![](/wp-content/uploads/2024/06/company_kag.png) アジャイル開発に特化した企業がScrum Inc.認定研修で得た知見と変化 アジャイル開発のプロ集団であるKDDIアジャイル開発センター。アプリケーション開発の現場を担う二人が、研修を受講した理由と得られた知識、それをどう業務に活かしたかについて語ります。研修後に起きた自身やチームメンバーのマインドと行動の変化とは? [詳しくはこちら](/training/casestudies/kag/) ![](/wp-content/uploads/2024/06/company_sky-1.png) お客様に寄り添い続けるSkyが、アジャイル・スクラムで次に目指すもの アジャイルの本質的な価値を再認識してもらうことで、より良いプロダクト・サービスを実現する手助けをしたい。お客様に寄り添い続けるSkyが、アジャイル・スクラムで次に目指すものとは。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/sky/) ![](/wp-content/uploads/2024/06/msad.png) スクラム研修で変わるチーム:マインドセットの変化とその成果 三井住友海上火災保険株式会社では、データを活用したマーケティングにより、カスタマーエクスペリエンス(CX)の向上に取り組んでいる。素早く施策を打ち出すマーケティングチームは認定スクラム研修から何を得て、チームにどのような変化が起こったのだろうか? [詳しくはこちら](/training/casestudies/msad/) お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:株式会社プログリット様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/progrit/) **Published:** 5月 26, 2026 **Author:** takeuchitoru **Content:** **コーチング事業に加えサブスクアプリが急成長——事業構造の変化は、経営者自身の”OSアップデート”から始まった** インタビューの要点 - プログリットは創業時のコーチング事業から、売上の約4割をアプリ系サブスクリプションが占める構造へと転換期を迎えていた。 - 共同創業者である山碕副社長が、自ら「自分の経験から最も遠い領域」であるスクラムマスター研修を受講。研修2日目の終了直後に社内展開を決断した。 - 経営陣を含む約20名が研修を受講したことで、「レトロスペクティブ」「バックログ」といった共通言語が組織に浸透し、開発チームと経営の一致団結が強まり、情報の透明性と生産性が向上し、事業成果にもつながっている。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/2991fe6accd470f375f8b3667c5582e2.jpeg)株式会社プログリット 取締役副社長(共同創業者)山碕 峻太郎 様 (以下、敬称略) インタビュアー:Scrum Inc. Japan 佐藤、庭屋 株式会社プログリットは、「世界で自由に活躍できる人を増やす」をミッションに掲げ、2016年の創業以来、英語コーチングサービスを中心に成長を続けてきた。創業10年目を迎えた現在、同社の事業構造は大きな転換期にある。かつてはコーチング事業が売上の大部分を占めていたが、現在はサブスクリプション型のアプリサービスが売上全体の約4割にまで拡大。プロダクト開発が事業成長の主軸となりつつある。 この変化の中で、共同創業者であり事業統括・人事責任者を務める山碕峻太郎副社長は、ある決断をする。開発の現場で使われる「スクラム」という手法を、経営者である自分自身が一から学ぶことだった。 本記事では、山碕副社長がなぜ自らスクラムを学ぶ必要があると感じたのか、研修で何に衝撃を受けたのか、そしてその学びをどのように経営チーム・開発チームへ展開し、組織に変化をもたらしたのかをお伝えする。 **コンテンツ** [非表示](#) [ 1 「自分の経験から一番遠い場所」に飛び込んだ理由 ](#lwptoc) [ 2 研修での衝撃——飛行機ゲームとバーンダウンチャート ](#lwptoc1) [ 3 経営陣を含む20名への展開と、組織に生まれた共通言語 ](#20) [ 4 幹部全員&開発メンバー、研修に大集合! ](#lwptoc2) [ 5 開発プロセスの変化と生産性の向上 ](#lwptoc3) [ 6 AI時代に向けて——意思決定のスピードがさらに問われる ](#AI) ### **「自分の経験から一番遠い場所」に飛び込んだ理由** **——まず、山碕さんの現在の役割を教えてください。** **山碕:** 株式会社プログリットの取締役副社長で、共同創業者です。基本的には事業側を統括しており、人事の責任者も務めています。会社の中で、その時々の重要な課題を担当する役割だと認識しています ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/9a45b1a27f30ee151d4efeebab7516d2.jpeg) **——創業されて何年になりますか?** **山碕:** 2016年9月に創業し、今ちょうど10年目です。創業当初から変わっていないことは、ミッションである「世界で自由に活躍できる人を増やす」ことを速く実現するという想いです。また、事業が増えていったとしても、お客様起点で物事を考える姿勢は変わりません。一方で、売上構成比は大きく変わりました。創業時のコーチングだけでなく、現在は約4割がサブスクリプションのアプリ系サービスになっています。 **——2025年6月に、お一人で公募型のスクラムマスター研修を受けられたと伺いました。そのきっかけを教えてください。** **山碕:** 当社がまさに大きな転換点にあり、私自身が知識と経験をアップデートする必要があると感じたからです。これからアプリサービスを伸ばしていくにあたり、売上構成比だけでなく、社員の構成比も変わっていきます。開発の仕組みを自分でも勉強し、開発メンバーと共通の言語で会話ができるようになり、経営としての意思決定ができるようになりたいと考え、申し込みました。 **——研修には他にも選択肢がある中で、なぜ「スクラム」の研修を選んだのでしょうか?** **山碕:** 自分の**今までの経験から一番遠い領域**だったからです。採用面接でエンジニアやPdM(プロダクトマネージャー)の方が「認定スクラムマスター」などの資格を持っているのを履歴書でよく見ていたので、彼らの言語やノウハウを理解することが、経営として正しい意思決定をするために大事だと思ったんです。 実際に研修に行ってみると、私のようなビジネス側の人は少なくて、エンジニアとかPdM、デザイナーが多かったので、開発に携わる方々ならではのノウハウや使われる言語を理解するうえで、学びが多かったので良かったと思っています。 --- ### **研修での衝撃——飛行機ゲームとバーンダウンチャート** **——実際に研修を受けてみて、どうでしたか?** **山碕:** 開発の進め方のフレームワークを学ぶことができました。私はそれまで開発のプロセスについては専門外でしたので、2日間で一通り学べたのは大きかったです。また、自分たちは、どこができていて、どこができていないのかがより明確になり、これからどこに注力するべきかが見えてきました。さらに、特に思ったことは、スクラムマスター研修は開発向け、エンジニア向けだと思っていたのですが、**スクラムはエンジニアだけでなく、全職種で使えるものだという気づきを得た**ことです。 **——具体的に印象的だったエクササイズなどはありましたか?** **山碕:** 2つあります。1つは「飛行機ゲーム」です。チームで紙飛行機を作って飛ばすワークなのですが、自分のチーム内では最適化できていても、チームを超えた全体最適が考えられていないという結果になりました。これは経営上の重要な課題そのものだと、ハッとしました。 普段の経営でも、各部門がそれぞれの最適を追求していて、全体としてはうまく噛み合っていないということが起きます。それがゲームという形で目の前に突きつけられた感覚でした。 **——もう1つはどのようなものでしたか?** **山碕:** 「バーンダウンチャート」です。これは本当に衝撃的でした。全員の期待値や現状認識のズレを、一枚のグラフで可視化できるんです。研修が終わった瞬間に「とにかく社内でバーンダウンチャートを作ろう」と言ったほど、僕の中では大きかったですね。 よく「開発が遅い」「もっと早くできないのか」という声が経営側から出ることがあると思います。でもそれは、お互いの期待値や進捗の認識がズレているから起きることなんだと気づいたんです。バーンダウンチャートでそれを可視化すれば、「どこが課題なのか」を感覚ではなく事実ベースで議論できるようになる。これは開発に限った話ではなく、チームで仕事をする上での根本的な課題を解決する手法だと感じました。 **——立場の違うメンバーと適切に議論するためには、「透明性」を高めることが非常に重要ですよね。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/9495fd699f16e59c1d56075613ffc1b8.jpeg) --- ### **経営陣を含む20名への展開と、組織に生まれた共通言語** **——研修後、すぐに社内への展開を考えられたそうですね。** **山碕:** はい、研修の2日目が終わった直後に「社内メンバーに対しての研修も実施したい」と相談しました。経営陣も開発に関わるメンバーも、全員が共通言語を持つべきだと思ったんです。 **——なぜ「全員」だったのでしょうか?一部のメンバーだけではなく。** **山碕:** 経営側がプロセスの詳細を知らないと、結局「もっと早くできるでしょ」としか言えないからです。どこにボトルネックがあるのか、なぜこの順番で進めているのか。それを具体的に理解できて初めて、経営としてまともな意思決定ができるようになると考えました。開発側だけがスクラムを知っていても、**経営側が理解していなければ、結局は噛み合わない**ままです。 私が6月に公募型の研修を受けたあと、8月にScrum Inc.さんに当社に来てもらい、個別にスクラムマスター研修をおこなうことにしました。最終的に20人ほど集まりました。代表の岡田やCFOの谷内も含めた経営陣も参加しています。経営者が「現場の手法を学びに行く」というのは、社内に対しても強いメッセージになったと思います。 **——ところで、山碕さんが岡田さんと共同創業された経緯を教えていただけますか?山碕:** 創業する前は、リクルートキャリアで営業をしていました。(代表の)岡田とは、入社前の学生時代(2011年)にアメリカに留学に行った時に同じプログラムで出会い、当時は岡田が20歳で私が21歳でしたが、すごく意気投合して、将来一緒に何かできたらいいねという話をしていました。その後岡田はコンサルティングファーム、私は人材の業界に就職しましたが、お互いに信頼し尊敬できる関係が続いており、会社を辞めて一緒に起業するにいたりました。 ### **幹部全員&開発メンバー、研修に大集合!** **——さて、スクラムマスター研修には、山碕さんはオブザーバーとして参加しましたが、研修中と研修後、具体的にどのような変化がありましたか?** **山碕:** 研修中の話からしますと、開発メンバーと他の部署、そして経営陣の団結が目に見えて強まりました。研修のグループ構成を部署と職位をバラバラにした(※1)ので、盛り上がっている様子を横から見ていて「楽しそうだな」と思っていました(笑)エンジニアやデザイナーは経営陣よりもスクラムを知っているので、普段の開発プロセスなども含めて教えたり教わったりするコミュニケーションがあったことも収穫でした。 研修後は、各事業のチーム内で「私がスクラムマスターをやります」と自ら手を挙げるメンバーも出てきました。実際にスクラムマスターという新たな役割を入れてみようという会話が自然と生まれてきたことが大きかったです。 それから、日常の会話が変わりましたね。「それはレトロスペクティブで振り返ろう」「バックログに入れよう」といった言葉が、開発チームだけでなく経営陣の間でも自然に使われるようになったんです。共通言語ができたことで、「何を言っているかわからない」という壁がなくなりました。また、**開発チームの中でどこに問題が起きているのかが可視化されて、経営陣も把握しやすくなりました**。 経営陣の間でも大きな変化がありました。半年に一度、経営チームとしての動き方そのものを振り返る時間を設けるようになったんです。以前は事業の数字は振り返っても、「自分たちの進め方」を振り返ることはなかった。レトロスペクティブの考え方を経営にも取り入れたことで、**仕事の進め方の質が変わりました**。 ※1 Scrum Inc. Japanの研修・ワークショップでは、グループワークを仮想スクラムチームで進めます。グループの分け方は、お客様の研修の目的と意図を踏まえて設計します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/a3a7d21822177809580a429bc51dcbd0.jpeg) ### **開発プロセスの変化と生産性の向上** **——共通言語が生まれたことで、開発プロセス自体にも変化はありましたか?** **山碕:** はい、具体的な仕組みが大きく変わりました。見積もりにストーリーポイントを導入し、スプリントのサイクルを明確に決めるようになったんです。それまではウォーターフォールのような型で進めている部分もあり、進捗が追いづらいところがありました。スクラムのフレームワークに当てはめたことで、**「今どこにいるのか」「次に何をするのか」が格段に見えやすくなりました**。 **——スクラムに対して「自由度が高い」という印象を持つ方もいますが、現場ではどのように感じていますか?** **山碕:** むしろ逆です。ウォーターフォールよりもスクラムの方が、期限や計画が細かく決まるので、シビアで厳しい仕組みだと感じています。ただ、そのシビアさが悪い方向に作用するのではなく、短いサイクルで区切るからこそ「ここまでに何を達成するか」が明確になり、集中力が上がると感じています。 **——定量的な変化は見えていますか?** **山碕:** 実際に生産性を測るツールでのスコアも上がっており、1人あたりのプルリクエスト数なども向上しています。数字として見えるようになったこと自体が大きいですね。以前は「なんとなく頑張っている」「なんとなく遅い」という感覚の世界でしたが、今は例えば2週間スプリントという決まったペースを刻みながら、**事実をベースに会話ができる**。これは経営にとっても、開発チームにとっても健全な状態だと思っています。 ### **AI時代に向けて——意思決定のスピードがさらに問われる** **——今後の展望についてお聞かせください。** **山碕:** これからは、開発プロセスをさらにブラッシュアップし、**より良いものをより早く届ける文化を定着させたい**です。スクラムを導入したことで土台はできました。次はその上で、どこまでスピードと質を高められるかが勝負だと思っています。 **——特に注力したいテーマはありますか?** **山碕:** AIの活用は大きなテーマです。開発体制にどうAIを組み込むか、プロダクト自体にどうAIを使っていくか。この2つの軸があります。 AIが活用されるようになれば、エンジニアの生産性はさらに上がります。そうなるとスプリントの期間はもっと短くなり、PO(プロダクトオーナー)の意思決定スピードがますます求められるようになると予測しています。つまり、AIによって開発が速くなればなるほど、**ボトルネックは「作る力」ではなく「決める力」に移っていく**んです。 **——まさに経営の領域ですね。** **山碕:** そうなんです。だからこそ、**経営者がスクラムの考え方を理解しておくことは、AI時代においてさらに重要になる**と思っています。AIがコードを書く時代になっても、「何を作るか」「何を優先するか」を決めるのは人間です。その意思決定の質とスピードを上げるために、スクラムの考え方は経営者にこそ必要だと、自分の経験を通じて強く感じています。 **——最後に、スクラム研修の受講を検討されている経営者やマネジメント層の方に、メッセージをお願いできますか?** **山碕:** 私自身、研修を受ける前は「スクラムは開発チームのもの」だと思っていました。でも実際に学んでみたら、チームで仕事をする上での根本的な考え方そのものでした。期待値のズレを可視化すること、短いサイクルで振り返って改善すること、全体最適を考えること。これは開発に限らず、経営そのものに必要なことです。 **事業モデルが変わるとき、組織のOSも変わらなければいけない。そしてOSを変えるのは、意思決定者である経営者自身です**。新しいサービス作りやM&Aも含め、より多くのアプリ・サービスを提供していくために、この体制を整えていくことが非常に重要だと思っています。 アジャイル・スクラムは、一人で本を読んで勉強すれば分かることかもしれないけれど、役職者を含めて多くの人数で受けることに価値があると思います。(受けてもらいたい対象者の)全員で受けたことが良かったです。 --- **認定スクラムマスター研修**の詳細は[こちら](https://scruminc.jp/training/master/) **認定プロダクトオーナー研修**の詳細は[こちら](https://scruminc.jp/training/owner/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/05/a744530ef9743ff36cf5496cdc25f372.jpeg) --- ### [三菱電機名古屋製作所FAシステム部様](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/melfa/) **Published:** 6月 5, 2026 **Author:** takeuchitoru **Content:** **マネージャーが「レビュアー」から「旅をする仲間」に** **── 三菱電機名古屋製作所FAシステム部 アジャイル推進者たちの組織変革** シーケンサ(PLC)の企画・開発を担う、三菱電機 名古屋製作所FAシステム部。主力製品の企画・開発を担う部門で、現場の推進者と部長・次長クラスの管理職がワンチームとなって組織変革に取り組む活動が続いています。その名も「アジャイルクエスト」(通称:アジャクエ) 有名なロールプレイングゲームをモチーフに、組織課題を“モンスター”と呼んで役職を跨いでチーム一丸で挑んでいる。どのようにして管理職層を“当事者”として巻き込んだのか。なぜ一過性に終わらず、他部門への波及まで起こせたのか。仕掛け人の高松さん、部門上位層の奥山さん、久保田さんにお話を伺いました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/820669366254cac04296c7c64559e21f.jpeg)三菱電機株式会社 名古屋製作所 FAシステム第二部 左から、 次長 久保田 善幸さん 部長 奥山 卓美さん ビジョンシステム開発課 高松 佳広さん ※ 3名の所属・役職はアジャクエ立上げ時(2025年6月)のものです。 2026年6月現在、部門名はFAシステム部となっており、奥山さんと久保田さんは他組織に在籍しています インタビュアー Scrum Inc. Japan:庭屋、入澤 **コンテンツ** [非表示](#) [ 1 出発点 ── 「打率を上げたい」/1チームの限界 ](#1) [ 2 「アジャイルクエスト」誕生 ── マネージャーを「レビュアー」から「当事者」に ](#lwptoc) [ 3 組織への露出/変革推進チームが継続するための仕掛け ](#lwptoc1) [ 4 組織に起きた「アジャイルスタイル」の波及/今後に向けて ](#lwptoc2) [ 5 同じ立場で推進する皆さんへ ── 3名からのメッセージ ](#3) --- ### 出発点 ── 「打率を上げたい」/1チームの限界 *ー まずFAシステム部の事業内容と、24年度から開始したアジャイル推進の出発点を教えてください。* **久保田**: FAシステム部は、一般的にはPLC(プログラマブルロジックコントローラ)、国内では「シーケンサ」と呼ばれる製品の企画・開発を行っている部署です。三菱電機の中でもFAシステム事業は大きな柱の一つで、その主力製品を担っています。私たちのミッションは、シーケンサというコア製品を起点に、新たな製品やサービスを生み出し、お客様に貢献し続けることです。 *ー 主力事業のど真ん中でアジャイルを推進することになったきっかけは何だったのでしょうか。* **久保田**: 一番は「開発スピードを上げたい」「お客様に響く製品を作りたい」という思いです。シーケンサは国内で高いシェアをいただいていますが、多くの要望に応えようとすると仕様が肥大化し、開発期間が長期化してしまいます。そうして時間をかけて作っても、ウォーターフォール型だとリリース時にお客様から「ちょっと違う」と言われることがありました。私は当時、この空振りを減らして確実にヒットを打つ、いわゆる「打率を上げたい」と言って仲間を集めました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/349f0709373555bda3bfc703d6221e60.jpeg)FAシステム第二部 次長(当時) 久保田さん*ー 高松さんは現場でスクラムを始めてみて、どのように感じましたか?* ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/54999d2471239e37d25a3cc77287aa3b.jpeg)FAシステム第二部 ビジョンシステム開発課(当時) 高松さん**高松**: 私はもともと製品開発チームでスクラムに取り組み始めました。最初はPoC(概念実証)開発から始め、アジャイルの価値を体感できていたのですが、いざ商用化・製品化しようとすると、既存の品質ルールや営業面での価値観とのギャップにぶつかりました。**自分たち1チームだけで解決するのは無理だ**と感じました。 お客様にきちんと価値が届くところまで持っていこうとすると、品質保証、営業、企画……いろんな部門と連携しないと進まないんです。**組織としてアジャイルに取り組まなければ、本当の意味でお客様に価値を届けられない。**そう確信し、組織アジャイルに踏み出しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/agile_penetration_chart_small-1.png)「組織としてアジャイルに取り組む必要性」:高松さんの作成資料を基にScrum Inc. Japanにて作成 *ー 25年度から部としてアジャイル推進チームを組成されました。活動を始める際、不安や期待はありましたか?* **久保田**: 私は「どれだけのメンバーがついてきてくれるか」が不安でした。歴史の長いシーケンサ開発において、**慣れ親しんだやり方を変えることへの抵抗は当然ある**と思っていました。例えば、これまでのやり方を変えることで、長年積み上げてきた品質が損なわれるリスクもあるため、懸念も示されだろうと想像していました。 「みんながみんなついてきてくれるわけではないだろう」というのは当初ありましたね。 **奥山**: 従来の品質重視プロセスと、新しいアジャイルスタイルをどう融合させるかという不安はありました。ただ、全社的に数年前から、トップダウン・ボトムアップ両方から「組織風土を変えなければならない」という強い流れがあったので、アジャイルはそのための有効な手段になると確信していました。不安より期待の方が大きかったです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/aa787cc39df5bbccf1488d0ecfc0bc91.jpeg)FAシステム第二部 部長(当時) 奥山さん--- ### 「アジャイルクエスト」誕生 ── マネージャーを「レビュアー」から「当事者」に *ー 変革を推進するチーム組成の段階で、もともとは推進チームとリーダーチームが分かれていた状態を統合して「ワンチーム」にされましたね。* **高松**: はい。当初は管理職を「リーダーチーム」として分けていたのですが、それでは結局、**現場が管理職に「レビュー(確認)をもらう」という従来の構図のまま**だと気づきました。この活動は「働き方を変えること」が目的なので、管理職にも価値を感じてほしい。そこで、**管理職も含めたワンチームで活動する**ことを提案しました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/image-1024x273.jpg)左:スタート当初のアジャイル推進チーム 右:ワンチームで活動するアジャイル推進チーム**高松**: また、活動を自分ごととして楽しんでほしくて、ゲームの要素を取り入れました。幅広い世代に刺さるものとして、有名なロールプレイングゲームをモチーフにチーム名を「アジャイルクエスト(アジャクエ)」、課題を「モンスター」と呼ぶことにし、異なる経験や特徴を持つ仲間と一つのチームで組織課題と戦いたいと考えました。 *ー 最初に「ワンチームでやりましょう」と聞いた時、マネージメントのお二人はどう受け止められましたか?* **久保田**: 正直、うまくいくか不安でした。これまで管理職としてジャッジする立場という線引きの方が心地いいというか、収まりが良かったんだと思います。この壁がなくなることでの不安が多分あったと思いますね。ただ、管理職はよく**「支援します」**と言いますが、それは**第三者的な立ち位置**なんですよね。自分も「アジャイル導入しようよ、支援するよ」って最初は言っていましたが、実際には自分も経験していなかった。**だからこそ、チームに入って一緒に活動し、「当事者」として同じ目線に立つ**ことは、非常に大きいと感じました。 **奥山**: 私も同じです。今までのやり方なら私は**「レビュアー」**でしかありませんでしたが、この活動では自分もチームと共に解決策を模索し、時には担当するバックログアイテムを持ち、スプリントを回します。実際に体験して初めて、このやり方の有効性を認識できました。組織に広める際も、**自分でやった経験があるからこそ、発言に奥行きと説得力が生まれました。** **高松**: お二人が確実に参加する仕掛けとして、**プロダクトオーナーを明確に置いた**ことも大きかったですね。なんとなくみんなが「こっちだろう」って思っていても、やっぱりPOの奥山さんが一言言うだけでチームの方向性がサッと揃うんですよね。 加えて、SIJさんから助言をもらいながら、合意形成のために**意思決定者としてPOがイベントに必ず出席するというルール**(POの奥山さんと、代理POの久保田さんの両方が不参加ならイベント自体を日程変更するルール)を作ったことも効果がありました。これによって責任を持って参加するし、他のメンバーもちゃんとコミットして参加するようになりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/c1fcd380c110987ce60ed7b4fa52136e.jpeg)*ー 上位層がチームの中に入ったことで、扱える課題そのものが変わったと伺いました。どのような変化でしょうか?* **高松**: 現場レイヤーだけでは扱えなかった課題──**品質管理のプロセスや、進捗報告のあり方を変えるといった、部門をまたぐテーマにも踏み込めるようになりました。**以前はただ指示が上から落ちるだけで、 新たなプロセスが増えるだけになったことがありました。小手先で上から言われたフォーマットに収めて終わりのような状態です。これが現場の視点を持ったメンバー、課長レイヤーの中間メンバー、組織トップの上位層と、**それぞれの目線を持ったメンバーが同じチームの中にいるからこそ、本質的な課題を扱えるようになりました。** **久保田**: 課題解決にあたって「部門を跨いだ仕事のプロセスを変える」というと、多くの人は拒絶反応を示しますよね。でも、そんなに大きくプロセスを変える必要はないということに気づきました。実際に自身でアジャイルな活動を実践したことで、単なる**プロセスの変更ではなく考え方を変える**、という部分をつかんだのかもしれません。少し思考の仕方を変えるだけで、課題解決のためにできることはたくさんあると感じました。今でも、従来のウォーターフォール的な形のまま残っているところがあります。でも、そこを無理に変えるのではなく、コミュニケーションの取り方を変えることにしました。関係者と対話を通じてアジャイルな考え方を理解してもらって、仲間として巻き込んでいく。同じ目線で会話できる関係を作ることに重きを置いて活動しています。 --- ### 組織への露出/変革推進チームが継続するための仕掛け *ー 組織の中で変化を起こすために工夫したことはありますか。* **久保田**: **「露出を増やすこと」です。500人規模の組織で、まずは目立つために揃いのTシャツ**を作り、さらに**あえてフロアの真ん中のオープンな場所で、アジャクエで扱っている組織課題やその対応状況が全てボードに張り出し、スタンディング形式でイベントを実施**しました。最初は周りから冷ややかな目で見られていたかもしれませんが、まずは「気になる」存在になることを目指しました 。 一方で、**すごく気を使ったのが言葉**。冷ややかに見ている人たちを考えた時に、特定の考え方を押し付けているように見えないよう気を付けました。**だから「アジャイルスタイル」として周りには伝えることにしました。**まずは気軽に触れてもらえる空気感を大事にしましたね。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/e8566dfc4dd582b1cab5cc4ed201c29d-1024x348.jpg)左:「アジャクエ」活動の様子 右:アジャクエTシャツとストラップ**高松**: ちなみに、実はこの活動場所は元々問題が起きた時に部長に呼ばれる場所で、そこでマネジメントがTシャツ着て、ポストイット貼ってオープンに話している。あと大きいのが皆で拍手する。**バックログをモンスターと呼び、モンスターを倒した時は皆で喜ぶ。**これも重要で、チームの活動の音で周りに活動しているのが伝わる。めちゃくちゃ楽しそうなんですよ。周りからは普段と全く違うと感じられたと思います。 **「アジャイルクエスト宣言」も重要でした。これにより心理的安全性が確保**され、チーム内で何か意見を言う時の拠り所になりました。また、イベントの最初には必ず「チェックイン」を行い、仕事とは関係ない話をシェアします。管理職は重い課題を抱えて打ち合わせに来ることが多いので、**「アジャイルクエスト宣言」も重要でした。これにより心理的安全性**が確保され、チーム内で何か意見を言う時の拠り所になりました。また、イベントの最初には必ず「チェックイン」を行い、仕事とは関係ない話をシェアします。管理職は重い課題を抱えて打ち合わせに来ることが多いので、**気持ちをリセットしてポジティブに話し合うための大切な儀式**です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/892a202c704216c71e2643f95bfcb153.jpg)*ー アジャイルを推進したい組織でも、個人の熱量に依存してしまい活動が続かない例が多くあります。熱量の高い高松さんに依存せず「チームとして仕組み化する」ことがうまくいった要因はありますか?* **久保田**: 以前は高松さんがSMとして我々のスクラムイベントのファシリテーションをしていました。彼が二ヶ月ほど育休に入る時期がありました。不在の間、メ**ンバーが持ち回りで担当**するようにしました。それによって全員が「自分で進めなければ」という**当事者意識を持ち、組織力が一段上がった**気がします。 **高松**: 戻ってきた時、自分が残した難しい課題(バックログ)が解決されていて、本当に驚きましたし、感動しました。「高松がいない間に進んでなかった」と言われるのが嫌すぎて一致団結してめっちゃ頑張っていたと聞きました(笑)。 組織アジャイルは**一人では続けられません。「個人がチームを育て、チームが個人を育てる」という循環**を作れたことが、活動を継続させられるかどうかの分岐点だったと思います。 *ー 「組織アジャイル」で向き合う課題は、すぐに解決できるものばかりではないので、だからこそ、チームで継続的に向き合いながら、難しい課題を解決できる組織へ成長していくことが大切ですね。* **奥山**: 私はこの活動を**「仲間と共に旅をする」感覚**で捉えています。向かいたい理想の姿はわかっているけれど、答えが見えない。どうやったら一番早くそこにたどり着けるかは、みんなで試行錯誤しながら進めるしかない。日々の活動の中で、お客様への価値提供に一番早く近づける道を皆で探っていく。1週間のスプリントを経て少しずつ前進したことを振り返り、「スタートしてからだいぶ来たね、ゴールに近づいてきたね」と思える。まさに「共に旅をしてきた」ような感覚です。 --- ### 組織に起きた「アジャイルスタイル」の波及/今後に向けて *ー 活動を通じて、組織の中ではどのような変化を感じていますか。合わせて今後に向けてやっていきたいことがあれば教えてください。* **奥山**: フェーズとしては、大きな変化と誇れるのはもう少し先かもしれないですね。ただ、部内で組織アジャイルに取り組んだ活動の状況を伝えたり、「酒場」として関係会社も交えてリアルな悩みをディスカッションするイベントを実施したりしたのですが、**約100名が自主的に参加**してくれました。対象者の約2割です。参加者アンケートでは、ポジティブな意見・フィードバックは思ったより多く、さらに「来なかった人にどう届けるかをもっと考えないと」っていうコメントもあった。**かなりの数の人が同じ目線に立ってくれている**と感じます。また、**アジャイルは単なる開発プロセスではなく「価値に主眼を置いた仕事のスタイル・考え方」だという認識が広まりつつあります。** **高松**:実は最近**ハードウェア開発の比率が高い隣の部門でも、新しいチーム立ち上げにこのスタイルが導入され始めています。**これは**マインドセットの重要性が伝わった、大きな波及効果です。** 今後は、現場の課題解決だけでなく、実際の「ビジネス成果」にどう繋げられるかを意識して進めていきたいです。**最近Scrum@Scale研修を受けて、これまではアジャイルクエストの推進チームとしては現場チームの課題を解決していくっていう改善に留まっていたことに気づきました。**開発チーム自体の成果、**お客さんへの価値提供を一緒に目標を立ててサポートして、小さくてもいいからビジネス成果につなげていきたい**です。 それともう一つはさらなる普及活動。今年は特にその2つをやっていきたいなと思っています。 **久保田**: (4月から異動となったが)**Scrum@Scaleは本当に自分が最終形としてやりたかった世界**。自部門として事業の優先順位をどう考えていくか、予算配分をどうするか、直近3ヶ月くらい詰めていたので今後も継続していってもらいたいです。もっと言うと自部門だけではなく、営業活動や、お客様へのアフターサービスもある。そういうより**深い顧客接点も含めた事業活動全体のアジャイル化**は次のステップとして実現していきたいです。 > [Registered Scrum@Scale Practitioner® Training](https://scruminc.jp/training/scale/) --- ### 同じ立場で推進する皆さんへ ── 3名からのメッセージ *ー 最後に、日本企業でアジャイル推進に悩んでいる現場リーダーや上長の皆さんに、メッセージをお願いします。* **高松**: 組織アジャイルは**変革活動**です。トップダウンだけでもボトムアップだけでもダメで、**全階層が主体的に参加する**ことが不可欠です。また、一人では続けられません。**「個人がチームを育て、チームが個人を育てる」という循環**を楽しみながら進めてほしいです。 **久保田**: 上位層の方々には、とにかく**「まずやってみてほしい」**と伝えたいです。**体感しないと本質はわかりません。**また、プロセスの全てを大きく変える必要はありません。**少しずつ思考パターンや言動**(ネガティブをポジティブに変えるなど)を変えるだけで、アジャイルは実践できると感じています。 **奥山**: 組織変革に「模範解答」はありません。自分たちの組織に何が通用するかは、やってみないとわからない。上位層が「レビュアー」として待っているのではなく、**同じ立場に立って一緒に模索すること**が、アジャイル推進の一番の近道だと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/06/9336ac7a899dfe59b628a4e064dcb1b1.jpeg)アジャクエチームの皆さん--- **<本記事の取り組みを支えたScrum Inc. Japanの伴走支援>** 三菱電機 名古屋製作所FAシステム部のアジャイル組織変革は、三菱電機 ものづくり技術本部 設計技術開発センター アジャイル開発推進プロジェクトグループと、Scrum Inc. Japanの伴走支援とともに進められました。 2024年度: 組織リーダー層に「アジャイル化への切迫感」を醸成する4日間のリーダー向けワークショップを実施。変革後の組織像・ビジョン・組織デザインを、上位層と共に描き切るところからスタートしました。 2025年度: 「組織アジャイル変革プログラム」として、変革推進チームの立上げから自走化まで継続伴走。変革バックログの構築、スプリント運営サポート(変革推進チームの運営ノウハウをトランスファーしながら段階的に比重を落として支援)、組織課題解消の伴走により、アジリティを高める組織運営をサポートしてきました。 組織内での上位層巻き込み・組織的なアジャイル変革にご関心のある方は、よりお気軽にご相談ください。 --- ### [スクラム導入事例紹介](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/) **Published:** 6月 9, 2026 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** スクラムを活用して、生産性と働きがいを向上させている 日本国内の企業をご紹介します。 他社の導入事例をヒントに、是非スクラムをご活用ください。 ![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png) マネージャーが「レビュアー」から「旅をする仲間」に ── 三菱電機名古屋製作所FAシステム部 アジャイル推進者たちの組織変革 主力製品であるシーケンサ(PLC)の企画・開発を担う、三菱電機 名古屋製作所FAシステム部。現場の推進者と部長・次長クラスを含む管理職層がワンチームとなって組織変革に取り組む活動が続いている。その名も「アジャイルクエスト」。 組織課題を“モンスター”と呼んで役職を跨いでチーム一丸で挑んでいる。どのようにして管理職層を“当事者”として巻き込んだのか。なぜ一過性に終わらず、他部門への波及まで起こせたのか。仕掛け人の高松さん、部門上位層の奥山さん、久保田さんにお話を伺った。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/melfa/) ![](/wp-content/uploads/2026/01/casestudy_intersystems.png) スクラムとの出会い、そして実践へ ー あるソフトウェアハウスの挑戦 50年続くソフトウェアハウス、インターシステムズ。 先代が築いたビジネスモデルと、二代目社長としての葛藤。 社外取締役の一言をきっかけに、同社は「これからの働き方」を模索し始めます。 中小規模の企業だからこそ向き合えた、スクラムという選択。その背景と想いをシリーズ記事に分けて紹介します。 [第1話](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/intersystems_1/) [第2話](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/intersystems_2/) ![](/wp-content/uploads/2025/11/company_benesse.jpg) ビジネス部門で初のアジャイルを実践 進研ゼミ√Routeを立ち上げたベネッセの挑戦 開発部門ではアジャイルを取り入れていた株式会社ベネッセコーポレーション。サブスクリプション型事業の開発を契機に、ビジネス・企画部門でもアジャイルの導入を検討。 上位の役職者の巻き込みからスタートし、スピーディに改善と成果を出すチームが出来上がるまでの挑戦を、取り組みを推進したマネジメント二人の目線からの「マネジメントサイド編」 毎週のリリースを実現した営業、教材企画、カスタマーサクセス、マーケティング、そしてソフトウェア開発まで、幅広い専門性を持つメンバーが集まった機能横断型の「チームサイド編」の2つの視点で紹介します。 [マネジメント サイド編](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/benesse-management/) [チーム サイド編](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/benesse-team/) ![](/wp-content/uploads/2023/09/casestudy_Panasonic-01.png) 「参考書を読めばスムーズに展開できそうだと思った。でも蓋を開けたら全然うまくいかなかった」 パナソニック システムデザインは10年前に一度失敗したアジャイル開発導入の再チャレンジを始めた。それは、30年以上のウォーターフォール開発に適応してきた「既存の正しさ」からの大きなマインドチェンジの道のりだった。導入から現在に至るまで、どのように数々のハードルを乗り越えてきたのかを推進室のメンバーに聞いた。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/panasonic/) ![](/wp-content/uploads/2023/03/cocacola.png) コカ・コーラが、新製品の開発期間を8分の1にできた理由 世界で愛される「コカ・コーラ」というブランドを守りながら 、既存組織の「強み」を使えないエリアに出ていくためには、 組織の思考回路を変える必要がある。 アジャイルとスクラムは、製品企画や事業開発のあり方をどう変えたのか? [詳しくはこちら](https://newspicks.com/news/5693108/body/) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudy_kddi.jpg) 開発期間の半減に成功したauでんきの選択 通常8ヶ月かかる仕事を4ヶ月で終わらせなければならなくなったら、あなたならどうするか? 2倍の人を確保する? 睡眠時間を削って、働く時間を2倍にする? それとも、納期を延ばしてもらうよう交渉をする? あるいは、その仕事を潔く断る? 「auでんき」のチームがこの課題に直面した時、上記のどの選択肢も取らなかった。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/kddi/) お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [インターシステムズ様 事例紹介 (2)](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/intersystems_2/) **Published:** 6月 2, 2026 **Author:** KishiroKei **Content:** ## スクラムとの出会い、そして実践へ ー あるソフトウェアハウスの挑戦 システム開発から運用・業務改善までを顧客と伴走して行うソフトウェアハウス「株式会社インターシステムズ」が、社員の力を引き出し顧客により多くの価値を届けるために、アジャイル・スクラム手法を導入するまでの物語。 第二話は、現場レベルの皆様にスクラムを理解してもらうために、研修をお届けするお話です。 ## 目次 1. [提案作成〜提示(2024年12月)](#section1) 2. [RSTM研修(2025年 2月)](#section2) 3. [RSTMフィードバックの作成(2025年 2月)](#section3) 4. [RSTMフィードバック(2025年 6月)](#section4) ### 提案作成〜提示(2024年12月) インターシステムズ様の訪問は、私たちにとってとても印象的なものでした。 様々なライフステージの人が活躍し、チームで回る会社。 そんな働きやすい会社にもっとしていきたいんです。 長谷川社長の言葉をチームメンバー全員で反芻しながら、早速インターシステムズ様への提案の作成に取り掛かりました。 インターシステムズ様のマネージャーレベルの方々には、すでにPublic研修に参加頂いているので、今回の対象者は主にプロジェクトを推進する役割の方とそのチームメンバー、スクラムの役割においてはスクラムマスターと開発者の方々になります。 インターシステムズのマネジメントの方々が取り組もうとしているスクラムは、今回ご提案する研修の対象者である現場の担当者様の立場に立てば、舶来で横文字の多い、得体のしれないものに映ると思います。 ですので、まずはスクラムとは何かを知ってもらい、その構成要素や全体の流れ、役割といった、始めるために必要な基礎知識を学び、理解してもらうことが重要です。 このため、スクラムの方法論を1日に凝縮してお伝えする「認定スクラムチームメンバー研修(RSTM)」を提案することにしました。 また、座学だけにならないよう、スクラムを体験できるエクササイズも採り入れることにしました。 長谷川社長は、「参加者の中からスクラムに取り組んでほしいと考えているチームがあるが、メンバーの特性がどの役割に適しているのか、客観的にもアドバイスが欲しい」と仰っていたので、研修の最中に参加者の取り組み方や理解度などを観察し、後日ご報告した上で、パイロットチームを組成する参考にしていただくこと提案に盛り込みました。 提案書を完成させ、送付。 (ご参考までに、その一部を抜粋してご紹介します。) ![](/wp-content/uploads/2026/06/is_rstm_proposal.jpg) ご提案後、何度かのやりとりを経て、ご了承を頂くことが出来ました。 また、長谷川社長を始め、弊社のPublic研修にすでに参加頂いている方も実際にプロジェクトに関わることが多く、チームと同じ温度感を持ちたい、というお話しも頂いたので、社内向けの研修ではPublic 研修で採用している内容とは異なるエクササイズを実施し、すでに受講されている方々にも、そのパートに参加いただくことにしました。 ### RSTM研修(2025年 2月) そして研修当日。 Scrum Inc. Japanのトレーナー陣は、会場に1時間前に入らせてもらい、事前の準備をするのがいつもの流れです。 会場に入ると、すでに机はチームで座れるよう島型に配置されていて、事前に発送して受領していただいていた資材も、部屋の隅に開梱されて置かれていました。 講師の目線でのコメントで恐縮ですが、実はこういう対応をして頂けると非常に助かります。 この研修に対する会社としての期待を感じつつ、定刻に研修が始まりました。 研修において、講師は受講者の方々にメッセージを伝えることに注力していると思われがちなのですが、実は皆様が思う以上に受講者の皆様を観察しています。 自分が今伝えたことを受講者は理解できたのか?眠そうな人はいないか?そして話を腹落ちして納得できているのか? このようなことを受講者の仕草から読み解き、時には話し方や話の内容を変えながら研修を進めます。 ![](/wp-content/uploads/2026/06/rstm_onsite1.jpg) 今回の研修を通じて感じたことは、長谷川社長が仰っていた通り、皆さんがとても真面目に研修を受けているということ。 そして、自分たちの仕事にどう当てはめていくのか、本当にそれができるのかを考えながら聞いておられるということでした。 休憩時間に受講されている何人かに話しかけてみると、ベテランの方であるほど、自分の会社でできるのか、この方法を採用してお客様にご迷惑をかけないのか、の心配をされている方が多かったです。 実際のお仕事でも、誠実にお客様に向き合っておられるのではないかと思いました。 研修自体は、いつものようにバーンダウンチャートを更新しながら、頂いた時間内に収まるよう、進捗を確認しながら進み、予定通りに終えることができました。 追加のエクササイズは、マネジメントのチームも参加し、大いに盛り上がりました。 ![](/wp-content/uploads/2026/06/rstm_onsite2.jpg) ### RSTMフィードバックの作成(2025年 2月) 研修の数日後、当日の研修を担当したメンバーで、フィードバック資料を作成しました。 コーチ観点でみると、研修の受講者の態度は大きく3つのパターンに分かれます。 ・内容を理解し、やってみたいと思う/思ってもらえた人 ・内容は理解しつつも、これって本当に自分たちでできるのか考え込んでしまう人 ・自分の今までのやり方にこだわり、否定的に捉えてしまう人 ちょっと適切な表現ではないかもしれませんが、敢えて名前をつけると、最初の人は、やってるぞ ! と自ら燃え上がれる「可燃性」。 真ん中の人は「助燃性」で、最後の方は「難燃性」とでも言えるでしょうか。 今回の研修では、助燃性の方が圧倒的に多い印象でした。 助燃性の方々が変わっていくために必要とするものは、マネジメントの言葉や後押しです。 「自分が考えて、やる方法を決めて良いんだよ」「私たちがその後押しをするよ」 こうした言葉が、助燃性の方々を可燃性に変えていくきっかけになります。 そうしたメッセージも込めながら、作成したフィードバック資料をインターシステムズ様にお送りしました。 ![](/wp-content/uploads/2026/06/is_rstm_report.jpg) ### RSTMフィードバック(2025年 6月) フィードバック資料は事前にお送りしていたものの、長谷川社長のご都合がなかなかつかず、対面でのフィードバックまでにはだいぶ時間が経過してしまいました。 オフィスにお伺いし、研修当日の雰囲気や受講者様の向き合い方、それに基づくScrum Inc. Japanの見解などをお伝えしました。 フィードバックには長谷川社長はじめマネージャー(GM)が参加されました。 最初の一言はみなさん「よく見えていらっしゃいますね」でした。 「当社の社員は、本当にまじめです。 お客様のご要望を丁寧に理解し、責任を持って実践しようとします。私は、その姿勢は当社の大切な強みだと思っています。 そして、これからはその強みを土台に、さらに一歩先を目指したいと考えています。 お客様がなぜその要望を持たれたのか、その背景や本質的な課題まで考え、時にはお客様と一緒に議論しながら、より良い方法をご提案する。 お客様の想像を超える価値を目指していく、そうした仕事の進め方を、スクラムを通じて実現していきたいです。」 長谷川社長からは、そんなお言葉をいただきました。 そして、参加者の皆様の受容性に関してのフィードバックも参考にして頂きながら、パイロットチームを決定し、スクラムでの取り組みを始めていくことになったのです。 続く --- ### [特定商取引法に基づく表記](https://scruminc.jp/law/) **Published:** 9月 23, 2020 **Author:** nssx **Content:** ## 【特定商取引法に基づく表記】 販売者名Scrum Inc. Japan株式会社運営統括責任田原 裕宣所在地東京都港区虎ノ門2丁目10番1号 虎ノ門ツインビルディング 西棟3階Eメールアドレスsupport@scruminc.jp ※電話番号は、ご請求時又は研修お申込み時に遅滞なく開示いたします。お問い合わせフォームお支払い方法請求書記載の銀行口座への振込をお願いします。お支払い期限研修開催日の14日前までにお申し込み:研修開催日の14日前まで 研修開催日の13日前〜7日前までにお申し込み:研修開催日の2日前まで商品の引き渡し時期研修の終了をもって引き渡しとなります。キャンセル研修開催日の15日以上前:キャンセル費用は発生しません。 研修開催日の14日前〜前日:受講料の50%のキャンセル費用が発生します。 研修開催日当日:受講料の100%のキャンセル費用が発生します。 いずれの場合も、キャンセルが必要になった時点で、速やかにお問い合わせフォームよりキャンセルのお申し出をお願いします。 入金済みで、返金または一部返金が発生する場合には、別途お手続きの方法をご案内差し上げます。日程変更研修開催日の15日以上前:変更可能です。事務局までEメールにてご連絡ください。 研修開催日の14日前〜当日:対応いたしかねます。予めご了承願います。受講者変更研修開催日の8日前まで:変更可能です。事務局までEメールにてご連絡ください。 研修開催日の7日前〜当日:対応いたしかねます。予めご了承願います。研修費用以外に契約者が負担すべき費用振込手数料は契約者負担となります。 --- ### [Registered Scrum Master® Training](https://scruminc.jp/training/master/) **Published:** 3月 15, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** [開催日程はこちら](#ArloList) **現場で成果を出すリーダーシップを習得** スクラムマスターとして第一歩を踏み出しませんか?2日間の研修で実践力を身につけましょう。 [お申し込みはこちら](#ArloList) **スクラムマスターとは?** スクラムマスターとは、スクラムチームを効果的に運営し、アジャイル開発の成功をサポートする役割を担う奉仕する真のリーダーです。チーム生産性を高め、スクラムのプロセスが正しく機能するよう導く専門家として、スクラムチームに欠かせない存在です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge-300x300.png)### 概要 Scrum Inc.認定スクラムマスター研修は、スクラム共同考案者ジェフ・サザーランド博士によって作られました。 2日間の体験型ワークショップを通じて、博士の長年の知見をもとに、スクラムを使った効率的なチーム運営や、生産性を大幅に向上させる方法を実践的に学ぶことができます。 この研修ではチームでのエクササイズやディスカッションを通じて、プロジェクトの生産性向上を体感します。 アジャイル・スクラムを学ぶ入口として、用語から概念まで丁寧に解説しており、スクラム経験を問わず、初学者にも安心の内容です。 また、IT業界に限らず、様々な業種・職位の方が受講されており、実際の現場で役立てているとの声も多く寄せられています。 ### 習得できるスキル ウォーターフォールとアジャイルの違い、スクラムフレームワークを構成する11の要素、スクラムマスターの役割、そしてスクラムチームの運営に役立つベストプラクティス(スクラムパターン)について学びます。 - アジャイルな考え方と原則の理解 - スクラムのフレームワーク(役割、イベント、作成物)とスクラムマスターの役割 - プロセスや組織の無駄を特定するために、「リーンの原則」を活用する方法 - 高いパフォーマンスのスクラムチームが活用する「スクラムパターン」 - スクラムマスターが、チームのパフォーマンスと幸福度を高めるために使用するテクニックとメトリクス - スクラムのフレームワークが、プロダクトやサービスをより速く、より高い品質で提供するためにどのように役立つか ### 研修を活用した事例紹介 スクラムを活用して、生産性と働きがいを向上させている日本国内の企業をご紹介します。 他社の導入事例をヒントに、是非スクラムをご活用ください。 [![](/wp-content/uploads/2025/01/MELCO_logo.png)](/training/casestudies/melco/) アジャイルで進化する三菱電機の製品開発:顧客の声を反映した成功の秘訣 [![](/wp-content/uploads/2024/11/company_DeNA.png)](/training/casestudies/dena/) 「永久ベンチャー」として、常に向き合っている不確実性にどう立ち向かうか? [![](/wp-content/uploads/2024/07/company_hitachi.png)](/training/casestudies/hitachi/) スクラムで実現する幸せな働き方:日立製作所の挑戦 [![](/wp-content/uploads/2024/06/company_kag.png)](/training/casestudies/kag/) アジャイル開発に特化した企業がScrum Inc.認定研修で得た知見と変化 #### 受講者の声 スクラム開発の正しい知識を学びたかったため受講を決めました。 具体的な事例を交えながら説明してくれてわかりやすかったです。 スクラムについて疑問に思っていたポイントが解消しました。 特に、実習で実体験として学べたのは大きかったです。 (株式会社日立製作所 海老原 友也様) Scrumの研修を実際のScrum手法(バックログ、デイリースクラム)を用いて研修が進んだ点がよかった。 今やっているスクラムが間違っていることが多くみつかり、修正して正しいスクラムを取り組みたい! (東芝情報システム株式会社 梶田 環嗣様) <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> #### 習得できるスキル: この2日間のコースでは、スクラムとスクラムマスターとは何かを理解し、演習を通して、明日からすぐ実践に移せる様々なプラクティスを身につけることができます。 この研修で学べる4つのポイント - アジャイルな考え方と原則の理解 - スクラムマスターの役割と責任の理解 - スクラムイベントの理解と具体的な進め方 - チームの自己組織化と成長の促進方法 Registered Scrum Master (RSM) とRegistered Product Owner (RPO)の内容を3日間でまとめて受講し、両方の認定資格を取得できるコース**「Registered Scrum Master and Product Owner」**がございますので、ご検討ください。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/training/smpo/) #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 --- ### [Registered Agile Testing](https://scruminc.jp/training/agile-testing/) **Published:** 11月 14, 2024 **Author:** nssx **Content:** #### #### 品質の高いプロダクトを、より早く、顧客へ届けるために スクラムチームでソフトウェア開発における品質テストを成功させるため、必要となるマインドセットとスキルを習得しましょう。 ### 本研修の特徴![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/fcc0584fda87d46ff37c1af4af088ce9-297x300.png) スクラムでは、機能横断型チームが一体となり、短期間のスプリントを繰り返しながら、 価値あるプロダクトを継続的にリリースします。 しかし、短期間でいかに効率的にテストを進めるか、スクラムチームの開発者がテストの専門性を発揮してどのようにチームに貢献できるのか、実践的なアドバイスを提供する研修は日本にあまり無い状況です。 以下の中で、当てはまる課題はありませんか? - 会社の品質保証プロセスはWaterfallモデルがベースになっており適用が難しい - ステークホルダにプロダクト品質の十分性を説明したいが、従来の品質指標が合わない - スクラムで開発しているが、品質がテスターだけの責任になって困っている - テストがスプリント後半に集中して、バグ修正に時間が取られてゴールの達成が難しい - アジャイル開発における品質保証の指導ができる人材が社内に居ない この研修を受講することで、スクラムを実践中、もしくは導入検討中の方々が、スクラムにおけるテストの考え方のシフトと、探索的テスト、振る舞い駆動設計(BDD)、また受け入れテスト駆動開発(ATDD)に代表されるような、現場ですぐに役立つテクニックを学ぶことができます。 ### **関連Blog** [アジャイル時代のテストを学ぶ:Scrum Inc.認定アジャイル・テスティング研修レポート](https://scruminc.jp/blog/5557/) ### **習得スキル** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/3F2A8243_20241114-1024x682.jpg) この2日間のコースでは、アジャイル・テスティングとは何かをまず理解し、その上で演習を通して、明日からすぐ実践に移せる具体的なプラクティスを身につけることができます。 - スクラムにおけるテストと品質に関する仕組みを理解する - 完成の定義の効果について議論する - 実サイトを使った探索的テストを実行する - 実例を使ったテスト設計について学ぶ - BDDやATDDなどユーザ視点を重視したテストのデモを見る - テスト自動化の目的・戦略・計画を検討する - 生成AIがソフトウェア開発やテスト/QAに与えている変化を理解する - 最新のディスラプションと、これから起こりうる変化の両方に適応するための考え方を探る - プロンプトエンジニアリングとコンテキストエンジニアリングに焦点を当て、生成AIツールの効果的な使い方をハンズオンで実践する - アジャイルで有効なテスト指標についてディスカッションする - 具体的なシナリオを基にしてディスカッションする ### **対象者** - ソフトウェアテストの知識・経験がある方 - アジャイル・スクラム実践中で品質の担保に課題を持っているチームのメンバー - アジャイルテスティングや品質管理に課題のある、品質保証部門やマネジメント層 ### お申し込み <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> #### ### 受講者の声 アジャイルテスティングについて、 しっかり学ぶことがなかったので今回の研修は改めて考えさせられることや、新しく知ることが多かった。 実体験としてアジャイル開発におけるテストで苦労したことがあったので、非常に学びになった。 同僚にも是非すすめたいと思う。 意識してやっていたことに概念として名前がついていたという発見もあり面白かった。 仕事にどのようにつなげるのか、何から始めるべきかをイメージできました。 最高でした。もっと若い時に受講したかった。 #### #### #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 #### 個別開催のご相談について お客様のニーズに合わせ、開催の日程や形式を調整致します。 個別開催のご相談については、下記の「お問い合わせ」ボタンを押した先の画面から「研修の個別開催について」を選択の上、お問い合わせください。 [個別開催のお問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:日鉄ソリューションズ様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/nssol/) **Published:** 2月 20, 2026 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## 敢えて草の根、横の繋がりでノウハウを広げ、アジャイル推進役が不要な未来を作る ## ー 日鉄ソリューションズ アジャイル実践ワーキングの取り組み NSSOL 技術本部 システム研究開発センターに所属する2人の研究員は、全社にアジャイルを広め、定着させる任務を負っています。 しかし、彼らはこの本業で行うアジャイル導入支援よりも、業務外で非公式に活動している草の根の「アジャイル実践ワーキング」での取り組みの方が、より重要であると考えています。 なぜそう考えるのか?彼らの活動、目指すゴールから読み解きます。 ## 目次 1. [社会を円滑に動かすシステムを作り、動かす。それが日鉄ソリューションズの仕事](#section1) 2. [表の仕事は、社内のアジャイル・プロジェクトを支援する「研究員」](#section2) 3. [敢えて草の根、社内の横の繋がりでノウハウを広げる「アジャイル実践ワーキング」](#section3) 4. [アジャイル推進役が不要になる、アジャイルな未来を目指して](#section4) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/02/nssol_1.jpg)左側から、技術本部 システム研究開発センター サービスデザイン研究部 林様、武藤様 聞き手:Scrum Inc. Japan 木代、齋藤 以下、敬称略### 社会を円滑に動かすシステムを作り、動かす。それが日鉄ソリューションズの仕事 **──まず、NSSOLについて教えてください。** ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_2.jpg) **NSSOL 武藤:**NSSOLの正式名称は、日鉄ソリューションズ株式会社で、日本製鉄の子会社です。 NSSOLは、製鉄所のシステムを開発していた情報システム部門を母体の一つとして分社化してできた会社ですが、今ではそうしたシステムだけでなく、社会のインフラを支える様々なシステムやソリューションを開発し、提供しています。 現在の親会社向けの売上の構成比はおよそ20%程度で、残りの80%はそれ以外の分野からあげています。 **SIJ 木代:**元々は製鉄所の制御システムを作られていたのですね。ちなみに今でも新入社員の方は研修で製鉄所に行ったりするのでしょうか? **NSSOL 林:**私自身は以前、君津製鉄所付きのシステムセンターで勤務していた経験があります。製鉄所では、社員の希望があれば見学会などを実施していますが、それほど頻繁ではないようです。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_3.jpg) **NSSOL 武藤:**NSSOLの事業範囲は、製造、流通、金融、通信、公共系システム、学術系など、多岐に渡ります。世の中のありとあらゆる場所で、物事を円滑に進めるためのシステムやソリューションが必要とされていますが、私たちはそれらを開発・提供しています。また、システムやソリューションを作って提供するだけでなく、顧客が必要とするものが何かを考え、提案していくコンサルの仕事もしています。 私たちの仕事は世の中のどこにでも存在する、と言えると思います。 **SIJ 木代:**そういえば、私の息子が通っている大学で、成績を確認したり、学費を払ったりする際にログインするページに、御社のロゴがありました。 **NSSOL 武藤:**それはCAMPUSSQUAREですね、我が社の大学向けのソリューションパッケージです。 ### 表の仕事は、社内のアジャイル・プロジェクトを支援する「研究員」 **──会社の中で、お二人はどのような部署に所属していて、どのようなお仕事をされているのですか?** **NSSOL 武藤:**技術本部のシステム研究開発センターに所属していて、「研究員」という肩書きで仕事をしています。 表向きの仕事としては、アジャイルプロダクトの支援です。コロナ禍に入った頃から、DXや、アジャイルに興味を持つお客様が増えてきました。そういったところに目をつけられることはとても素晴らしいのですが、マネジメント層の思いつきからポッと始まってしまうようなプロジェクトが多く、なぜアジャイルなのか、アジャイルで進める目的が十分に共有されないまま始まってしまうことがよくあります。 また、そういう現場に限ってアジャイルの経験者が少なく、ウォーターフォール型のプロジェクトしかやったことのないメンバーは困惑してしまいます。そのような、「アジャイルにしろって言われたんだけどどうしよう?」と困っている現場の方々に、我々が入って支援しています。 **SIJ 齋藤:**支援ではどのようなことをなさっているのですか? **NSSOL 武藤:**まずは、お客様が考えるアジャイルとは何ですか?という問いから始めます。何のためにアジャイルで進めるのか、その目的を顧客との会話から明らかにしていきます。 次に、自分たちのプロジェクトにアジャイルが適しているかどうかを検討・議論し、適していると判断・理解して頂いた後は、プロジェクトの進め方に対する考え方を変えてもらう働きかけをします。複雑な事柄を扱うプロジェクトでは、初めから完璧なものを作ることはできないので、できるところから始め、自分たちのプロセスを改善させながら、目指すべき方向に少しずつ近づけていきましょう、という漸近的なアプローチに納得してもらうようにしています。 **──実際にお二人がご支援に入ったプロジェクトでのエピソードを教えてください。** **NSSOL 武藤:**ある小売業様のスマホアプリで、在庫管理やお客様からの予約受付などを行うシステムを複数チームで作ったのですが、各チームでリリース日の足並みが揃わなかったり、サービスやプロダクトという単位で全体を見渡した際に、チーム間での連携がうまく行っていなかったプロジェクトがありました。 現場に入ってやりとりを見ていると、それぞれが自分のチームの都合を最優先にしていることが見えてきたので、全チームで共通のゴール作りから始め、何が一番大事なのかを再認識してもらいました。 その上で、各チームの都合を聞き、上席の方に、この中の要素のどれが一番大事かを判断してもらいました。 一番大事と判断された要素を担当するチームの仕事を他のチームが手伝うように改め、その結果、手伝ったチーム単体の進捗が遅れても、全体のリリースが守れれば良い、ということを顧客も含め何度も意識付けをし、広めていきました。 **SIJ 齋藤:**全体最適が大事だということを理解してもらえたのですね。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_4.jpg) **NSSOL 林:**私の方は、ある製造業様の社内業務で使うシステム改修のプロジェクトです。 お客様にも最終的なゴールが見えておらず、アジャイルなアプローチで進めたいというニーズをお持ちでした。チームは、まず時間をかけ、仕様をしっかりと固めてから進める形アプローチを取ったのですが、これでは実物を見ながらフィードバックを貰い、顧客の望む形にプロダクトを変えていくアジャイルの良さを引き出せず、お客様もプロジェクトの進め方に懐疑的になっていったようです。 そんな中、私は途中から参画し、お客様の信用を取り戻すために、1、2週間の期間でものを見せ続けることを最優先に、チームにやり方を変えてもらいました。アジャイルとは本来、「形にして、こまめにものを見せてフィードバックをもらい、それを反映する」という流れを早いサイクルで回せるものなんだよ、ということをお客様にも、チームにも、理解してもらうためです。 実際、このようなフィードバックサイクルを積み重ね、このプロジェクトは現在も継続しています。 **SIJ 齋藤:**まさにお二人はアジャイルコーチ、アジャイルプラクティスのお仕事をされているのですね。 ### 敢えて草の根、社内の横の繋がりでノウハウを広げる「アジャイル実践ワーキング」 **──お二人は、アジャイルを推進されているワーキンググループを運営されているとお聞きしましたが、具体的にどのようなものですか?** ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_5.jpg)**NSSOL 武藤:**先ほどお話ししたアジャイルプロダクトの支援は表向きの仕事で、裏ではアジャイル実践ワーキングという名前で、非公認かつ草の根の形で、アジャイルに関しての認知活動をしています。 本業の傍らで、業務での学びや具体的な事例を、全社で共有されているMicrosoft Teamsのチャネルに投稿しています。 この活動は4年ほど前に始めましたが、興味を持ってくれる人たちが徐々にこのチャネルに集まり、現在では投稿やコメントなど、アクティブにやりとりしてくれる人たちが20人弱になりました。 ここに集まるメンバーで、毎週アジャイルに関する書籍の読み合わせや、スクラムのスケーリングの勉強会などをしています。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_6.jpg)**NSSOL 林:**アジャイル実践ワーキングは、このMicrosoft Teamsのチャネルに集う人たちのゆるい横の繋がりです。投稿やコメントなど、アクティブに活動しているメンバーは多くないですが、多くの人がこのチャネルを見るだけ、いわゆるROMをしてます。そして、いつもではないですが、興味を持っていることに対しては個別に問い合わせをくれたり、相談に乗って欲しいなどの依頼が来ます。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_7.png)アジャイル実践ワーキングのスレッド、誰でも読め、誰でも投稿、コメントができる。今年の夏には、このワーキング主催で、Scrum Inc. JapanのScrum@Scale研修を実施しましたが、普段は投稿やコメントをしないメンバーがこの研修に参加してくれました。はじめましての方も何名かいたのですが、その人たちはこのMicrosoft Teamsのチャネルをずっと見てくれていたようで、嬉しかったですね。 **SIJ 木代:**アジャイル実践ワーキングの皆様でScrum@Scaleを学んで頂いたわけですが、そこからどのような学びがありましたか? **NSSOL 武藤:**先ほどお話ししたとおり、私たちが支援に入る現場は技術要素やチーム構成がバラバラで、チームが複数ある場合には、その場に適したスケーリング手法を採用するように心がけています。 例えば、2-3チームの比較的小規模なプロジェクトで、1人のPOが各チームにReadyのバックログを示すことが可能な現場ではLeSSの採用を提案しています。方法論ありきではなく、その現場に対して適切な方法を採用することを目指しています。 私がScrum@Scaleを学んでよかったなと思う点、気に入っている点は、スクラムのスケーリングにおいて重要な要素が12個のコンポーネントとして示されていて、現場で必要なものをまず実装していこうという考え方です。 先ほど話をした通り、現場は技術要素やチーム構成がバラバラで、こうすれば必ずうまくいくという方法論があるわけではないです。そういった現場の中で、足りていない要素を見つけ出し、それを実装することから着手していくやり方は、非常に現実的で実践的なアプローチだと思います。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_8.png)Scrum@Scaleのフレームワーク、適用には12のコンポーネントを現場での優先順位に合わせて実装していくアプローチをとる。**SIJ 木代:**アジャイル実践ワーキングを敢えて非公認で行っている理由はなんでしょうか?公式に実施した方が色々と都合が良いのではないかと思うのですが。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_9.jpg) **NSSOL 武藤:**意識して、敢えて非公認でやっています。 公式の立場で、つまり我々の実際の業務の範疇でこのワーキングを推進すると、例えば参加者から依頼を受けた際、それにかかる工数がどれくらいで、社内取引でこれくらいの金額をもらいましょう、みたいな話になってしまい、相談する側のハードルを上げてしまいますよね? もちろん、重点的に支援するような現場ではそういったやり方が必要になりますが、公式にこのワーキングのような取り組みをすると、ワーキングを運営すること自体が仕事になってしまいます。 例えば、本年度中にワーキングの参加者を何人増やそうとか、勉強会を何回するとか、活動をすることそのものが目標になってしまうのです。 我々としては、そうではなく、自分の気づきをできる範囲で共有し、それが誰かの助けになったり、些細な困りごとなどを草の根で解決できるような場を維持することが大切だと考えているのです。 **SIJ 木代:**なるほど、確かにそうですね。 **──アジャイル推進ワーキングを通じて、社内に起こった変化など、エピソードがあれば教えてください。** **NSSOL 武藤:**アジャイルの裾野は広がったなーと感じています。 社内のイベントや懇親会で、アジャイルの実践者でなくても、ワーキング活動をウォッチしてくださる方が度々声をかけてくれます。 Teamsには統計機能があって、チャネルを覗いているアクティブユーザー数を確認できるのですが、ワーキングのコアメンバーが数十人であるのに対して、アクティブユーザーは400名以上いるんですよね。それだけROM専で見てくれている人がいる。 話を戻すと声をかけてくれた人が、実はアジャイルを実践していたり、あるいはウォーターフォール開発だけどアジャイルのプラクティスを取り入れてみたり、広い人々の行動に繋がっているなと感じています。 ### アジャイル推進役が不要になる、アジャイルな未来を目指して **──最後に、今後ワーキングをこうしていきたい、という展望があれば教えてください** ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_10.jpg) **NSSOL 林:**変化の激しい時代と言われる中、企業もその状況に柔軟に対応できるようになる必要があると思います。 そうした企業になるためには、組織全体で学習し、局所的に集めた知識を広く現場に移転し、現場が解釈、実践することで得られた知見を、再び組織に記憶させるようなフィードバックサイクルを回す必要があると思っています。このワーキングを、そういった組織学習の実践の場にしたい、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、組織文化の起点になるような場所にしたい、という思いがあります。 **NSSOL 武藤:**現状、このアジャイル推進ワーキングは、アジャイルの知識、経験を持った人が集まる場所になりつつありますが、ここで学んだ人が自身の現場でその知識、経験を広げ、各部署にアジャイルができる人が満遍なく居る、という状態を早く作れればと思います。 それには、このワーキングをより活発な場にしていく必要があると思っています。 私がこのMicrosoft Teamsのチャネルに書き始めた際には、誰も見てくれないかも、みたいな感じでしたが、初めて「いいね」のリアクションがついた時には嬉しかったです、見てくれている人がいるんだな、と。 それがすごい後押しになりました。 ですので、このチャネルに自身の体験や事例を書いてくれる人には、今後も全力でいいねしたいと思います。 **SIJ 木代:**反応とリアクションって、本当に後押しになりますよね、私もSlackとかのコメントにリアクションがついているとうれしくなります。 **NSSOL 林:**またこのようなワーキングの取り組みは、社内だけでなく社外に広げていきたいです。すでに同じような課題感・問題意識を持つ会社さんとの間で勉強会を始めています。 草の根活動が広がって、結果、アジャイル推進役という僕らの表向きの仕事が不要になるのが理想です。社会の課題がアジャイルに解決できるよう、アジャイルを実践するスキルと土壌が至る所で整備されていく、私たちの活動がそんな未来につながると嬉しいなと思います。 ![](/wp-content/uploads/2026/02/nssol_11.jpg)**SIJ 齋藤、木代:**本日はありがとうございました。 ※ Microsoft Teams は Microsoft Corporation の商標または登録商標です。 [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [採用情報](https://scruminc.jp/about-us/hiring/) **Published:** 8月 16, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 日本の働き方に革命を起こす準備はできていますか? ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/09/IMG_0579-2-scaled.jpeg) もしあなたがアジリティ、生産性、コラボレーションに情熱を持っているなら、Scrum Inc. Japanはあなたにとって最適な職場になります。 - 私たちはスクラムを実践しています。スクラムの価値観を実践し、個人として、チームとして、会社として、継続的な改善を追求します。 - 私たちは共同で作業を行います。すべての活動において、ペアリングと知識の共有を奨励します。 - 私たちは幸せを大切にします。幸福度はチームのパフォーマンスの主要な指標であり、幸福度に応じて仕事の優先順位をつけています。 ## 経営×現場をつなぐ。変革の最前線で働くメンバーの声を公開中!! ![Scrum Inc. Japan株式会社 入澤 亮太](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/01/irisawa_06.jpg) アジャイル組織変革において、Scrum Inc. Japanでしかできない事は何か? - 研修やワークショップを通じてスクラム・アジャイルを伝え、会社や組織の変革を支援したい。 - 変革を“設計する”だけでなく、実際に変革を担うリーダーシップチームの運営そのものに深く関わりたい。 そんな想いからScrum Inc. Japanに入社したメンバーが、ご自身のキャリアの変遷と、今感じている仕事のやりがいを語ってくれました。 コンサル経験を活かして、より深く組織変革に関わりたい方はぜひご覧ください。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/blog/7277/) ### Scrum Inc. Japanの理念・仕事内容・求める人物像 ## **募集職種:アジャイル組織変革​コンサルタント・コーチ** #### **Scrum Inc. Japan**では、​日本企業の​組織変革を​支援する #### ​アジャイル​コンサルタント・コーチを​募集しています。​ この​ロールでは、​さまざまな​業界・組織の​マネジメント層や​エグゼクティブ層を​含む全レイヤーと​共創し、長期的な​ビジネス成果を​共に​追求します。 顧客が​新たな​戦略領域・技術領域で​成長し続ける​ために、​理想と​現実の​GAPを​解決する​アプローチだけでなく、​ひとりひとりの​想いや​顧客内の​共感を​引き出しながら​支援します。 変革の​進め方の​方​針や​計画の​策定に​留まらず、​実践を​通じて​常に​学びを​得て、​リーン・アジャイルな​組織運営を​継続的に​アップデートして​変革を推進します。 ​ **事業理念**”変化を​楽しみ、​創り出す” 未来に​わく​わくして​成長し続ける​ために​企業を​支える​組織運営の​基盤を​アップデートし、​リーダーシップと​チームの​力を、​確かに​高めて​いきます **主な​業務内容**- 長期的パートナーシップ構築 - お客様の​企業価値向上を​目的とし、​本質的な​組織変革を​推進する​パートナーと​して、​顧客戦略に​沿った​解決策を​継続的に​提案・提供する。​ - 組織変革支援​(コンサルティング・コーチング・トレーニング)​ - マネジメント含む組織全体で​アジャイルマインドを​醸成し、​変革の​必要性を​検討・合意形成に​導く​ - 組織の​強み・課題を​明らかにし、​解決策と​しての​ビジネスアジリティや​組織運営モデルの​理解浸透を​図る​ - 成長戦略の​具現化を​支援し、​アジャイル組織運営を​実現する​リーダーシップチームと​プロダクトチームを​立上げる​ - 組織運営モデルと​して​リファレンスと​なる​パイロットの​取り組みで​クイックウィンを​創出する​ - 組織内の​ルールや​プロセス・文化の​変革を​促進し、​定着化を​図る​ **求める​人物像**- 弊社の​事業理念に​共感し、​自律的に​自身の​活躍の​フィールドを​広げたい方​ - チームの​力を​信じ、​お互いを​高め合いながら​共創できる方​ - 経営や​技術、​組織開発の​トレンドへの​感度が​高く、​アウトプットに​繋げられる​方​ **必須条件** <経験> - コンサルティングファームにて顧客の​経営アジェンダに​対する​コンサルティング経験、​または​組織変革案件を​推進した​経験 または​ - 事業会社における成長戦略(新規事業開発・DXなど)の推進、およびアジャイル組織変革経験 <スキル> - 事業成果創出に​むけて、​課題の​特定・解決を​リードする​スキル - 顧客意思決定層との​合意形成を​促すスキル - 経営陣から​現場社員まで、​様々な​階層の​人々の​対話を​促し、​創造性を​引き出すコーチングスキル​ **歓迎条件**- チームの​心理的​安全性を​確立し、​継続的改善を​リードする​力 - リーン・アジャイルや​スクラムに​関する​深い​理解と​組織適応の​実践力 - Scrum@Scaleを​用いた​組織変革経験 - アジャイルを​経営アジェンダに​昇華させ、​成長戦略の​立案と​実行推進を​支援した​経験 - 組織マネジメント経験 - AI活用に​よる​業務改革プロジェクトや​DXプロジェクトの​推進経験​ **雇用形態**正社員 試用期間 有 3か月(試用期間中の勤務条件:変更無)**給与**想定年収 1,170万円〜 ■賞与実績:年2回(在籍月数に応じて、翌年度に支給) 就業時間フレックスタイム制(コアタイム:無) 所定労働時間7時間30分 休憩60分本社所在地〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目10番1号 虎ノ門ツインビルディング西棟3階休日・休暇完全週休二日制 土曜 日曜 祝日 年末年始5日 有給休暇 (入社時期に合わせて初年度4日〜15日付与、翌年度より20日付与)社会保険健康保険:有 厚生年金:有 雇用保険:有 労災保険:有その他勤務条件に 関する備考クライアントワークの場合は、お客様に合わせた勤務場所となります。 通常勤務は、現在基本リモートワークを実施しています。(2022年11月)制度リモートワーク可(全従業員利用可) 副業OK(全従業員利用可) 時短制度(全従業員利用可) 服装自由(全従業員利用可) 出産・育児支援制度(全従業員利用可) 研修支援制度(全従業員利用可)退職金無 ### 選考フロー - \[採用に関するお問い合わせ\]から問い合わせ - カジュアル面談(ご希望の場合) - 書類選考 - 面接(通常2回) - 最終面接 - オファー面談 - ※面接の回数は、選考の状況に応じて変更する可能性がございます。 - ※面接の過程で「プレゼン面接」を依頼するケースがあります。 「プレゼン面接」とは - ・ご自身が実施された事業開発分野、組織開発分野における変革支援の事例紹介 など ### 興味がある方は、ぜひご連絡ください --- ### [インターシステムズ様 事例紹介 (1)](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/intersystems_1/) **Published:** 1月 30, 2026 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## スクラムとの出会い、そして実践へ ー あるソフトウェアハウスの挑戦 Scrum Inc. Japanが主催している研修に参加していただいている受講者は、事例のページでご紹介しているような大企業の方ばかりではありません。 実際、日々多くの課題に直面しつつ、どうにか克服したいと考える、中規模から小規模の会社の方々が、それらの課題を解決するためのヒントを我々の研修に探しに来ています。 そして、これら中小規模の会社の方が、多くの大企業に見られる既存のルールやしがらみから比較的自由であり、アジャイル・スクラムをスムーズに導入されているケースが多いです。 これから数回かけて、そんな事例をご紹介します。 限られた人数の社員の力を、最大限に活用して成果を上げるにはどうすれば良いのか? インターシステムズ様の挑戦について、ご紹介します。 ## 目次 1. [期待と不安が交差した、研修後の何気ない会話](#section1) 2. [研修のその先へ ― インターシステムズ訪問と課題ヒアリング](#section2) 3. [「作って終わり」にしなかった会社の50年 ― 先代社長の慧眼](#section3) 4. [「父と同じ」ではなく、皆で前に進むために](#section4) ### 期待と不安が交差した、研修後の何気ない会話 その方々は、弊社が開催するスクラムマスター研修の、2024年の年末の開催回に参加されていました。 弊社のオンサイト(集合型)研修では、1日目の終了後、ネットワークパーティと称し、簡単な飲み物とスナックで、参加者同士の親睦を深める取り組みをしているのですが、その中でインターシステムズの方々とお話しする機会がありました。 ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_01.jpg) 株式会社インターシステムズ 左から 池畑さん、長谷川さん、浜田さん 研修の内容についての質問や、自社のチームの状況など、ざっくばらんに話す快活な女性と、冷静な雰囲気を漂わせている女性、そして少し緊張気味な強面の男性の3名様。 その中で、ざっくばらんなお話しをされていた方が、インターシステムズ社長の長谷川さんでした。 名刺を交換させて頂いた際に、代表取締役と書かれていて、あれ、社長さんだったのですね?などと間抜けな返答をしてしまったことを今でも覚えています。 そして、長谷川さんとご一緒されていた、冷静な雰囲気を漂わせていた女性は、長年インターシステムズで主要プロダクトの管理を担っている池畑さん、強面の男性は、昨年から開発チームのマネージャーとなったという浜田さんでした。 長谷川さんが、「勉強になりました!是非とも会社で取り入れてみたい!」と朗らかにコメントされていた一方、池畑さんや浜田さんは、「これ、うちの会社で、うちの社員達で本当にできるのだろうか?どうやれば良いのだろうか?」と心配をされている様子でした。 ### 研修のその先へ ― インターシステムズ訪問と課題ヒアリング Scrum Inc. Japanは、スクラムの研修をお届けしていますが、本来のミッションは、アジャイル・スクラムによって会社や組織の働き方をより良いものにすることです。 このため、チームレベルのコーチや、組織にアジャイル・スクラムを導入するためのご支援もしており、むしろこちらの方が本業だったりします。 長谷川さんの「是非会社で取り入れてみたい!」という意思のこもった言葉の印象が残っていた私は、研修翌月の2024年12月に、インターシステムズ様を訪問しました。 横浜の港北ニュータウンのセンター南駅の一角にあるビルに、インターシステムズ様のオフィスはありました。 ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_02.jpg) ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_03.jpg) Scrum Inc. Japanでは、顧客訪問時に、可能な限り皆様が抱える課題などをヒアリングした上で、それに即したご提案をするよう心がけています。 今回の打ち合わせも、受講のきっかけや、仕事上の課題感などをヒアリングするところから始めました。 ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_hasegawa.jpg) インターシステムズ 長谷川社長 長谷川さん達がScrum Inc. Japanの認定スクラムマスター研修を受講されたきっかけは、社外取締役のアドバイスだったそうです。 インターシステムズでは、システムを開発するだけでなく、それを自ら運用し、顧客と伴走しながら業務改善を行うことを強みとされています。 そして、その強みをより活かしていくためには、会社の各役割が顧客に向き合い、能動的に行動することが必要になります。 そういった能動的な行動が自発的に起こるようになるために、何か良い取り組みがないかと社外取締役に相談したところ、もらったアドバイスが「スクラムについて学んでみては」だったそうです。 社外取締役からのアドバイス スクラムは、単なるアジャイル開発の手法ではなく、普遍的なマネジメントの考え方だと思っています。 顧客の声を受け取りながら改善を続けていくインターシステムズのビジネスモデルとは非常に相性が良く、また、経営やマネジメントの立場においても、計画通りに管理・統制するだけではなく、変化に柔軟に対応しながら、チーム全体で価値創造や改善を重ねていくことが求められています。 スクラムの考え方を「引き出し」として持って仕事に取り組めることは、これからのインターシステムズにとって必要な力ではないでしょうか。 そんなアドバイスが、長谷川さん達と私たちを結びつけてくれました。 ### 「作って終わり」にしなかった会社の50年 ― 先代社長の慧眼 さて、ここで、長谷川社長からお伺いした話を元に、インターシステムズの成り立ちと、ここまでに至る経緯についてご紹介したいと思います。 インターシステムズは、前身となる企業の歴史から数えると今年で50年目になります。 2001年に横浜に本社を構え、現業態のビジネスに本格的に発展させたのは、長谷川さんのお父上である田中和人氏です。 インターシステムズが創業された1990年代は、ITエンジニアがまだ少ない時代でした。 新たな技術が次々に生まれる中、同社の最初のプロダクトは、Canon様と共に印刷業界に技術革新をもたらした、DTP技術を取り入れた専用機だったそうです。 その後、DTP技術にも通じる「ドキュメントを描く」領域へ展開し、現在では一般的になったべジェ曲線に関する技術開発を行い、自社製品としても販売をスタートしました。 さらに2000年代後半には、自動車業界向けに会員管理システムのサービスを提供し、登録等の管理や会員証の印刷等を含めたBPO業務へも領域を広げました。 ソフトウェアの必要性が高まり、規模も大きく、複雑になっていく。 そんな中でも、ソフトウエア業界では請負契約型の開発が主流でした。 このような状況下で、顧客観点では機動的な機能の追加が困難になる事象が多く発生した一方、開発側観点では、要件定義が不十分なまま発注されたり、途中で要件が膨張することにより、開発側の負担増と疲弊の問題が一気に表面化し始めます。 その中で、先代社長は、取引先と会話を密にしながら、開発においては月額利用料を受け取る運用サービス(今でいうサブスクリプション)の考え方を導入し、取引先と共生できるビジネスモデルを描き、実践をスタートしたそうです。 ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_05.jpg) 先代社長時代の社内風景、田中前社長は社員をリードするエンジニアでもあった こだわったのは、「作って終わり」ではなく「使われ続けること」。 結果としてシステムは現場に根付き、お客様と長く関係を続けることができる会社になっていきました。 正に慧眼という他ないと思います。 また、先代は優れたエンジニアでもあったようで、社員が少ない時代から、自らが率先して現場に立ち、手を動かして最前線で開発していました。 しかし、そのようなカリスマ性を持った社長の下で、社員の中には、「社長の判断を待つ」姿勢が生まれてしまった面もあったようだといいます。 これは強いカリスマ性をもつ指導者が持つ、ネガティブな影響の一つなのかもしれません。 ### 「父と同じ」ではなく、皆で前に進むために 一方、現在の社長である長谷川さんは、先代社長とは全く別のキャリアを歩んできました。 新卒で入社した会社はアパレル企業で、営業、MD(マーチャンダイザー)や新規事業の立ち上げなどに携わっていました。 また、小さなアクセサリーブランドを運営していた時期もあったそうで、おおよそシステム開発とは無縁のお仕事をされていました。 そんな長谷川さんがインターシステムズへ参加したのは、お父上からの「営業の手が足りない。手伝ってくれないか」との声がきっかけでした。 しばらくは手伝いが続きますが、長谷川さんのライフイベントを機にいったん会社を離れていた最中に、その日がやってきました。 2022年1月、父上である先代社長が急逝されたのです。 公私ともに慌ただしい中、長谷川さんがインターシステムズに復帰したのは、2022年4月。 現場に立ちながら会社の状況と向き合う中で、承継についても長く悩んだそうです。 「父の意思を継ぐ」という言葉だけでは、自分は前に進めない。 「この会社が好きか」「自分にやれることがあるか」「やりたいと思えるか」 ——自問自答を繰り返した末に、代表を引き継ぐ決断をされたそうです。 私には、父のような技術的素養やカリスマ性はないですが、父が残してくれた素晴らしいビジネスモデルやお客様、そしてこれまでインターシステムズを築いてきた社員のみなさんがいる。 「父と同じ」を目指すのではなく、父がやってきたこと以上の成果を、皆で出せる仕組みにしていきたい。目標に向かい、社員一人一人の得意や個性を引き出すことで、意見が行き交い活性化された職場にする。そうすれば更に良い会社になれるのではないか、と考えました。 ![](/wp-content/uploads/2026/01/intersys_04.jpg) インターシステムズの会社の運営方針の議論の様子 それと、インターシステムズの社員はとても穏やかで、社風も一人一人を大切にする風土があります。私も代表になった時は子供もまだ2歳。子供も好きで、子育ても大事。だけど仕事も好き。 様々なライフステージの人が活躍し、チームで回る会社。 そんな働きやすい会社にもっとしていきたいんです。 お話しを聞いて、心を動かされました。 Scrum Inc. Japanとして、何かお手伝いできることはないか、早速持ち帰り、提案を考えることにしました。 続く --- ### [Registered Agile Coaching Fundamentals](https://scruminc.jp/training/agile-coaching-fundamentals/) **Published:** 5月 16, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** [お問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) ## **アジャイルコーチやスクラムマスターとして、チームと組織をコーチングするためのマインドセットとスキルを習得する** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/Registered-Agile-Coaching-Fundamentals-1024x1024.png) スクラムマスターやアジャイルコーチは、スクラムガイドの深い理解とスクラムフレームワークの実践を通じて、チームを効果的に導き、パフォーマンスを最大限に引き出す重要な役割を担います。しかし、その影響力はチーム内に留まりません。 自らのスキルを高め、焦点をチームからチーム間の連携、そして組織全体へと広げていくことで、「スクラムチームとより大きな組織に奉仕する真のリーダー」へと成長していくことが期待されています。 スクラムは、個人の力を超えた高い成果をチームの協調によって生み出します。これには単にプロセスを導入するだけでなく、チームメンバー間のコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を育むことが不可欠です。ここで重要となるのが、「コーチング」のスキルです。 このコースでは、多様なコーチングスタイルや質問や傾聴などの効果的な会話方法をはじめ、さまざまな基礎的なコーチングのスキルを実践的なロールプレイを交えながら習得します。 ## **主な対象者** - アジャイルマインド、スクラムフレームワークを理解している(認定スクラムマスター研修かそれに相当する研修を受講済み) - スクラムマスターまたはチームのリーダーシップを担う役割で、チームのパフォーマンスをさらに高めるためのコーチングやコミュニケーションを学びたい方 <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> ## **特徴** 経験豊富なScrum Inc.のコーチが講義 自組織のスクラム運営状態を評価し、強化すべき領域を特定できる アジャイルコーチとして知っておきたい問いかけやファシリテーション方法を学べる ## アジェンダ No. タイトル 内容 1 サーバントリーダーシップ アジャイルコーチやスクラムマスターのリーダーシップモデルである「サーバントリーダーシップ」が何かを学ぶ 2 スクラムチームのアセスメント 現在の自チームのスクラム運営状態をセルフチェックすることで、スクラムイベントの目的をリフレッシュし、上手くできている領域、強化すべき領域を特定する。また他の参加者とのディスカッションを通じて、自チームに適応できる改善のヒントを得る 3 アジャイルコーチング アジャイルコーチやスクラムマスターがチームと組織をコーチしゴールを達成させる役割を果たすためのコーチングの概要を理解する ・アジャイルコーチが持つべきスキル、行動様式(コンピテンシー) ・コーチングスタイル ・コーチングで気を付けること(バイアスの認識、コーチングのよくある間違い) ・最初のコーチングツール(パワフルクエスチョン、GROWモデル) ・コーチングでの効果的な会話方法(コーチングでの会話の注意点、傾聴) ・チェンジマネジメント 4 コーチングロールプレイ ケーススタディを題材に、アジャイルコーチやスクラムマスターがチームをコーチングする際に、本研修で学んだ内容を活用してロールプレイを行い、実践的に体感する #### ### 受講者の声 SMとしてコーチングスキルを学べる点が良かった。 スクラム手法というより、スクラムチーム、組織のあり方、そのためのスクラムマスタの役割を知ることができた。 実践パートと講習パートのバランスが良く知識定着し易かった。 --- ### [Scrum Inc. 研修 導入事例: NTTインテグレーション株式会社様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/nic/) **Published:** 11月 20, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## 社員が自律的に考え判断、行動し、主体的な働き方を実現する「会社のOS」、それがアジャイル・スクラム NTTインテグレーション様(2025年12月18日に「日本情報通信株式会社」から社名変更しました)は、インフラ・システム基盤の構築、データアナリティクス、EDI、ネットワークセキュリティなど、インフラからアプリまで、大規模SIのサービスを提供している会社で、Scrum Inc. 研修を長く採用頂いています。 そして、開発の現場だけでなくバックオフィスや企画職の方々も、ベテランだけでなく新入社員も、そして社長や役員も研修に参加頂いているのが大きな特徴です。 アジャイル・スクラムを会社の中でどのように活かされているのか?NTTインテグレーションを率いる桜井社長にお伺いしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-1.jpg)NTTインテグレーション株式会社 代表取締役社長執行役員 桜井 伝治様 聞き手:Scrum Inc. Japan 木代、齋藤 以下、敬称略## 目次 1. [システムを販売するのではなく、お客様が問題を解決するための手助けをするのが使命](#section1) 2. [アジャイル・スクラムは、様々な仕事に適用可能な価値ある方法論](#section2) 3. [まずは社員を幸福に、働きやすさと働きがいを感じ、成長を実感できる環境を整える](#section3) 4. [スクラムの用語が社内共通の言語に、様々な部署で改善がまわりだす](#section4) 5. [生成AI利用対話型アプリ「NICMA」を素早く立ち上げたスクラムの手法](#section5) 6. [社内の無駄を無くし、「エフェクチュエーション」で更なる成長へ](#section6) ### システムを販売するのではなく、お客様が問題を解決するための手助けをするのが使命 **──まず、NTTインテグレーションについて教えてください。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-2.jpg) 1985年にNTTと日本IBMの出資で設立した会社で、2025年には40周年を迎えます。 いわゆる大規模SIのサービスを提供しており、インフラ・システム基盤の構築、データアナリティクス、EDI、ネットワークセキュリティなど、インフラからアプリまで幅広くビジネスを行なっています。 元々は、NTTグループへ日本IBMの商材を使ったビジネスやシステム開発サービスを提供していましたが、現在はIBM製品に限らずGoogleやTresure Dataなど様々な商材を使ってビジネス展開しています。 幅広い業種や規模のお客様にサービス提供しており、お取引先は延べ2,600-2,700社に上ります。 また、ここ4年間では、一般企業だけではなく、自治体のDX推進の支援なども開始しています。 **──自治体のDX支援について、具体的にどのようなことをされているのですか?** ご存じの通り、地方では少子高齢化に伴い、住民だけでなく自治体職員も減少傾向にあります。 その一方、自治体の業務は減るわけではないため、如何に効率よく短時間で業務が進められるかが重要になってきています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-3.jpg) 当社では、自治体向け生成AI利用対話型アプリ「NICMA for LGWAN」を軸にご支援しています。 SIというと、システムを販売するというイメージが強いですが、我々は自治体の問題を解決するという観点から、DX人材を派遣する形で支援を行っています。 **──ソリューション販売ではなくて、DX人材派遣なのですね。** はい、主に50代60代のシニアのメンバーを派遣し、現場にはCIO補佐官やDX推進室長という立場で入ってもらっています。 DX推進の全体計画を立案し首長へ提言したり、時には議会で答弁します。 また、使ってもらえないものを提供しても意味がないので、ワークショップや説明会を通じ、アプリを使える職員を増やしていく活動に力を入れています。 使い方を提案し、実際に使ってもらい、「こういったことにも使えるんだ」と感動してもらうことで、自分たちの仕事のやり方を変えてもらうきっかけになると考えているからです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-4.jpg) コンサルがどんなに綺麗な絵を描いても、結局誰も動かず、物事が進まないケースはよくあります。 上記のような取り組みに加え、職員への啓蒙、意識改革を目的としたハッカソンの企画といった地道な活動を通じて、自治体の職員の方々が自信をつけ、動けるようになることが大切だと考えています。 こうした活動の結果、実際に生成AIで自治体独自情報や議会議事録を学習させ、想定問答作りをしているといった例も出てきています。 現在では15の自治体にDX人材を派遣するまでになっています。(2025年2月現在) ### アジャイル・スクラムは、様々な仕事に適用可能な価値ある方法論 **──アジャイル・スクラムの必要性を感じたきっかけは何ですか?** 以前いた会社では、営業を統括する立場で、失敗したプロジェクトをたくさん見てきました。 そして、こうしたプロジェクトを見ていると、共通する問題点があることに気づきました。 お客様の要望を聞き理解することが足りておらず、そのまま進めた結果うまくいかない、炎上するパターンが繰り返されていたのです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-5.jpg) お客様の期待と違うものができてしまうのは、多くの場合、初期の段階でのお客様との会話が足りていないことによります。 お客様と十分に会話し、本当に欲しいものを確認し、理解しながら進めていくという最も基本的で最も大切なことを、炎上していたプロジェクトではできていなかったのです。 また、昨今のプロジェクトでは、最初の時点では最終的なゴールを見通せないものも多く、最初はお客様が「それで良い」と言っていても、途中で「これじゃない」と思われてしまうケースも少なくないです。 こういったプロジェクトにおいては、従来型のウォーターフォールのアプローチとは違うやり方が必要だと強く感じました。 そんな中、Jeff Sutherland博士の「スクラム」の本を読んで、深く感銘しました。 また、この本を読む中で、アジャイル・スクラムは、単なるシステム開発の方法論にとどまらず、様々な仕事に適用可能な価値ある方法論だと理解しました。 このアジャイル・スクラムの考え方を社員が学び、実践してもらうため、以前在職した会社でも、NTTインテグレーションでもScrum Inc. Japanに研修をお願いしています。 実は私も研修に参加させてもらいました。 私が参加した回はリモートでしたので、参加するハードルは低かった一方、リアルの集合研修で行うようなワークショップが体験できなかったのは少し残念でした。 機会があれば、リアルでの参加もしてみたいと思います。 ### まずは社員を幸福に、働きやすさと働きがいを感じ、成長を実感できる環境を整える **──開発メンバーだけでなく、バックオフィスや企画職の方も研修を受けられていますが、その狙いは何ですか?** NTTインテグレーションでは、社員の幸せがお客様の幸せに繋がり、ひいてはそれが社会の幸せにつながる、と考えています。 そして、まず最初の入り口である社員の幸せについては、働きやすさと働きがいを高めていくことが大切です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-6.jpg) 働きやすさは、会社の就業のルールなどを整備することにより向上を目指しています。 リモートワークについては、利用しやすいよう備品の貸与を進めたり、補助手当を創設し、2024/08時点でも実施率80%を維持しています。 また、会社に出社した時には、社員同士のカジュアルなコミュニケーションが誘発されるよう、本社オフィスにオープンなセミナースペースやカフェコーナーを設置しています。 ビールサーバーなども常設していて、もちろん定時後にはなりますが、出社した社員同士で一杯楽しんでもらったり、お客様とお酒を飲みながら親睦を深めるような使い方をしてもらっています。 一方、働きがいについては、社員がフラットに意見を出し合えたり、社員一人一人が自分で考え判断するような、主体的な働き方から生み出されると考えています。 **社内のコワーキングスペース。** **こちらには木々がたくさんあり、わざと見通しを悪くして、仕事に集中できる配慮がなされている。** ![画像1](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-7.jpg) ![画像2](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-8.jpg) ![画像3](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-9.jpg) ![画像4](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-10.jpg) また、社員一人一人が自分の成長を実感できることも重要です。 このため、NTTインテグレーションでは、ベーススキルアップという取り組みを進めています。 これは、わかりやすくいえば、社員のリスキリングです。 社内から有識者を集め、これからの仕事に必要と思われるスキルを13 分野 24 項目洗い出し、それらを社員が自由に選択し学べる仕組みを導入しました。(2025年2月現在) アジャイル・スクラムは、開発現場だけでなく、バックオフィスや企画業務などでも適用可能だと思います。 また、社員が自律的に考え判断、行動し、主体的な働き方を実現する「会社のOS」となる考え方ですので、このベーススキルの中に含め、社員に学んでもらうことを推奨しています。 ベーススキルアップの取り組み全体では、社員全体で通算1,900資格取得を達成しました。(2025年2月現在) その中で、Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター、プロダクトオーナーなどの資格取得は550件に上り、取得資格のうち、全体の1/3に当たります。 すでに社員全体の30%がアジャイル・スクラムの考え方を身につけていることになります。 ### スクラムの用語が社内共通の言語に、様々な部署で改善がまわりだす **──会社全体の様々な職場にアジャイル・スクラムの考え方を身につけた人がいることで、会社の雰囲気が変わったな、と思う点はありますか?** スクラムの用語が社内共通の言語になってきているな、と感じます。 社長として見える範囲にはなりますが、従来の仕事を何も考えずにただ続けるのではなく、もっと良いやり方がないかレトロスペクティブで考えてみよう、改善のアイデアを試してみようという、という社員は増えてきている気がします。 昨年、会社全体の取り組みとして、自分たちの職場の改善活動をコンテスト形式で実施したのですが、非常に多くの改善のアイデアが出ました。 これは経営者として非常に嬉しいことでした。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-11.jpg)**社内の改善コンテスト「熱湯プロセス改善甲子園」で優勝チームに贈呈された優勝旗** でも、振り返ってみると、こうした改善活動は日本の会社のお家芸だったんですよね。 日本の多くの会社で廃れてしまったこうした活動が、スクラムを通じて蘇るのには何か感慨を感じます。 ### 生成AI利用対話型アプリ「NICMA」を素早く立ち上げたスクラムの手法 **──全社で学んだアジャイルやスクラムの考え方を、実際に活用できた事例はありますか?** 社内でスクラムを活用して成果をあげている例としては、先ほど自治体向けのDX支援のところでお話ししたアプリの元となった、生成AI利用対話型アプリ「NICMA(ニックマ)」があります。 OpenAIによって「GPT-4」が2023年3月に発表されましたが、このサービスにはインターネットが出てきた時のような興奮、感動を覚えました。 そして、今やってる仕事を一旦置いてでも生成AIをやるべきだと判断し、社内からスキルを持った優秀な人材を集め、1週間でスクラムチームを編成しました。 現場からは、キーマンを連れていかないでくれ、という苦情が出ましたが。 ちなみに、チーム名も生成AIに考えさせ、「GAIA(=GenerAtive Innovative Adventure)」としました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-12.jpg)現在まで40以上のスプリントを回し、リリースとサービス改善を続けています。 ウォーターフォールのような従来の進め方では、「NICMA」をここまで開発できなかったと思います。 ちなみに、スプリントレビューには毎回、私も参加しています。 様々なお客様の意見をベースに、優先順位について意見を伝えています。私の仕事の中でも楽しいもののひとつです。 **──社長がいると、チームのメンバーは緊張しませんか?** 初めのうちはそうだったかもしれませんが、今はリラックスして仕事をしていると思います。 もちろん、スプリントレビューにおいても、私が言った意見が必ず採用されるわけではないです。 顧客の価値や優先順位について、メンバー全員がフラットに議論ができていると思います。 その他にも、社内で利用しているグループウェアをNotesからGoogle Workspaceに移行させるプロジェクトもスクラムで実施しました。 ただ、これはどちらかというと失敗談で、Notes上の各ワークフローの管理者をPOにしてスクラムのプロセスを回したのですが、各POが自分のワークフローの部分に集中しすぎて近視眼的になり、似通ったワークフローをそのままGoogle Workspace上に移行させてしまいました。 結果、ユーザからスクラムチームへ「似たようなワークフローがそのまま移行され、重複が解消されなかった」というフィードバックが多数寄せられました。 このプロジェクトで顧客の価値を意識して判断するという POの目線が大事だということを実感しました。 ### 社内の無駄を無くし、「エフェクチュエーション」で更なる成長へ **──今後、会社として目指される方向性を教えてください。** 繰り返しになりますが、社員の幸せがお客様の幸せに繋がり、ひいてはそれが社会の幸せにつながる、と考えているため、引き続き社員の幸せを高める施策を続けて行く前提に変わりはありません。 働きやすさと働きがいを高めていく。 働きがいについては社員が主体的な働き方ができるよう、引き続き社員の学びをサポートしていきます。 一方、新規事業など、新しい取り組みを行う際には、エフェクチュエーション(Effectuation)という考え方で取り組んでいこう、と幹部や社員と話をしています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-13.jpg) 何かを始める時に、必要なものを洗い出し、それらを全て集めてから始めるのでは時間がかかりますよね。 そうでなく、既に手元にある資源や能力、知識、人脈等を明確化し、それらを使って何ができるかを考え、できるところから素早く取り組みを始める。 そして、どれくらい利益が得られるのかという算段をしてから始めるのではなく、損失をどこまで許容できるかという観点で、スモールスタートで事業を開始する。 こういってしまうと怒られるかもしれませんが、ROIというものは理想像を描いた絵のようなもので、実際にその通りに行くことはまずないです。 でも、会社の中ではそれを綺麗に描けたものが承認されて、プロジェクトが始まる。実際にプロジェクトがうまくいかなくなった場合でも、誰々が始めたプロジェクトだから、すでに実施が決定されたプロジェクトだから、といって見直しもされず、そのまま続けられてしまう。 こうしたことが起こらないようにするには、許容する損失を超えているかいないかを元に、プロジェクトの成否を判断するのが良いと思います。 そして、プロジェクトを通じて出てきた成果が期待通りではなかったとしても、それを応用したり、別の用途を見出すことで新たなチャンスに繋げればいい。 収穫出来たのが酸っぱいレモンだったなら、レモネードにしてしまえば良いんだと思います。 こういうアプローチによって、今までは市場が小さすぎて誰も参入していないような分野において、新たなビジネスを生み出すことができるのではと考えています。 **──非常にアジャイル的な考え方ですね。** そうですね。アジャイルやスクラムが社内のOSとなった会社では、こういうアプローチを自然と受け入れることができると思います。 **──社長として、社員や会社の成長をどのようにサポートしていきたいですか?** 会社の中にはまだまだ無駄な仕事、無駄なオペレーションが多くあります。 例えば当社では以前、ある社内の申請システムで、社員番号と名前、メールアドレスや上長の名前を入力させるフォームがあったのですが、社員番号を入れれば全てわかることをわざわざ入力させていました。 従来からのルールだから、という理由だけで、です。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/NIC-14.jpg) このような価値を生まない無駄な労力を社員に強いる仕組みは、極力無くしていきたいです。 また、交通費の精算についても、以前は社員が使った分を申請し、それを口座に支払っていましたが、会社がICカードを貸与し、使った分を後でリーダーにかざして記録を取るかたちに改めました。 社員や経理部門がやっていた余計な作業をだいぶ減らせたと思います。 こういった無駄な作業を減らし、社員が本当にやるべき仕事に集中できるようにしたいです。 社員の働きやすさと働きがいを高め、本来やるべき仕事に集中できるようにする。 そして、エフェクチュエーションのようなアプローチが社内にしっかりと浸透すれば、まだまだ会社を伸ばせると思っています。 **──本日はありがとうございました。** 著者注: エフェクチュエーションは、バージニア大学のサラス・サラスバシー教授が2008年に提唱した考え方で、「未来は予測不能である」という前提の下、その会社や組織が現時点で持っている資源や手段を用い、結果を創り出していくことに重きを置くアプローチ手法。 エフェクチュエーションには、以下の5つの行動原則がある。 ・「手中の鳥」の原則 ・「許容可能な損失」の原則 ・「クレイジーキルト」の原則 ・「レモネード」の原則 ・「飛行中のパイロット」の原則 [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [Registered Scrum Team Member](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-team-member-rstm/) **Published:** 9月 20, 2024 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** [お申し込み・お問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) ![](/wp-content/uploads/2024/09/IMG_4581-1-scaled.jpg) ![](/wp-content/uploads/2024/09/AGV_vUdCqSZXIkr7eCQmnv3gFk3RPpckRZp3pyUVr-45R8pbd-03Vi7Vm1zgrambM-Ou01b1CWD8FezFlmfs_JPISeYUxbzas6-6XvQtBie3DuyJ5UHx64FOGUZm.jpg) ![](/wp-content/uploads/2024/09/IMG_4596-1-scaled.jpg) ![](/wp-content/uploads/2024/09/3F2A7776-1.jpg) ![](/wp-content/uploads/2024/09/3F2A7823-1.jpg) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/Untitled-1-300x300.png)## **研修の目的** スクラムチームのメンバーが1日でスクラムの基礎を習得し、スクラムを始めるための必要最低限の知識を身につけることができます。 理論だけでなく、ゲームやディスカッションを取り入れた体験型の学習を通じ、スクラムチームのメンバーが共通言語を持つことで、チームの方向性を揃え、スクラムの第一歩を円滑に踏み出せるようにします。 ## **主な対象者** - スクラムをこれから導入したい、またはすでに導入しているものの、体系的なトレーニングを受けていないチームメンバー - マーケティング、営業、デザインなど、エンジニアリング以外の分野でもスクラムを活用し、チームの効率化や働き方の改革を通じて、ビジネス価値を最大化したい方 - 新入社員や既存社員のスキルアップを目的としたアジャイルトレーニングを求めている企業の人材開発担当者 ## **特徴** 1\. 豊富な事例やエクササイズを交えた 体験型の学習 [2\. Scrum Inc.認定スクラムトレーナー がレクチャー ](https://scruminc.jp/about-us/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E7%B4%B9%E4%BB%8B/)3\. Scrum Inc.認定スクラムチーム メンバーの資格テスト付き 個別開催 オンサイト オンライン 両方可 催行人数 10人から お一人あたり 8万円(税抜) ## 研修内容 - ウォーターフォールとアジャイルの違い - 5つのスクラムイベント - スクラムメンバーの3つの役割 - プロダクトバックログと見積もり - スウォーミングパターンによる生産性の向上 - エクササイズによるスクラムの実践 資格認定には、研修参加後に修了テストをお受けいただく必要があります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/09/2ca552869726858b5f466e2d1e70bc2d-1-1024x685.jpeg) ## 受講者の声 座学+ゲームという形でカジュアルにスクラムを体験できて良かった。 スクラム開発の流れやベストプラクティスを知ることができた。 アジャイルとスクラム、ひいてはウォーターフォールの在り方を改めて考えるきっかけになった。 認定スクラムマスター研修よりもコンパクトで、チームメンバーにとってとても理解しやすい内容でした。 ## 本研修を採用されたお客様事例 ![お客様アイコン](/wp-content/uploads/2025/12/JTP_logo.png) JTP株式会社 様 スクラムの基礎理解を深め、幅広い職種でアジャイルな価値提供を目指すために、本研修を採用。ワークを通じてスクラムの実践を学び、現場活用のイメージが具体的になったと高い評価を頂きました。 [詳しく見る](/blog/7191/) --- ### [アジャイル研修](https://scruminc.jp/training/) **Published:** 3月 15, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** わたしたちは、チームとリーダーが共に成長するための実践型研修を提供しています。 座学だけではなく、さまざまなワークを織り交ぜた、スクラムの本質を楽しく身につけられる研修ラインナップです。 現場ですぐに役立つアジャイルの実践力と、チームを導くリーダーシップを学べる研修で、組織の変革を力強く後押しします。 学んだその日から使える知識とスキルで、仕事の成果を変えていきましょう! 受講終了後、認定資格テストを受験することで、Scrum Inc. 認定資格が得られます。 認定資格保持者は、専用サイトからトレーナーのサポートや特別動画にアクセスでき、スクラムを学びつづけることができます。 ### スクラムインクジャパンが提供するアジャイル研修ラインナップ スクラムチームでの役割を正しく知り、楽しく身につける 【スクラムを学びたい人、これから取り組む人、実践中でレベルアップしたい人へ】 2Days | 会場開催 | オンライン ### Scrum Inc. 認定 ## スクラムマスター研修 Registered Scrum Master ![Registered Scrum Master by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge-300x300.png) [詳しい紹介を見る…](/training/master/)女性向けコースはこちら [for Woman](/training/registered-scrum-master-training-for-woman/) 2Days | 会場開催 | オンライン ### Scrum Inc. 認定 ## プロダクトオーナー研修 Registered product owner ![Registered product owner by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/PO-Badge-300x300.png) [詳しい紹介を見る…](/training/owner/) 3Days | 会場開催 | オンライン ### Scrum Inc. 認定 ## スクラムマスター& プロダクトオーナー研修 Registered Scrum Master & Product Owner ![Registered Scrum Master & Product Owner by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/Badge_RSMPO_300x300.png) [詳しい紹介を見る…](/training/smpo/) 組織全体にスクラムチームをスケールする極意を知る 【スクラムを組織に広げる方法とポイントを知りたいリーダー向け】 3Days | 会場開催 | ### Scrum Inc. 認定 ## Scrum@Scale研修 Registered Scrum@Scale Practitioner® Training ![Registered Scrum Team Member by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/ScrumAtScale-Badge-Practitioner-300x300.png) [詳しい紹介を見る…](/training/scale/) アジャイルの価値観とスクラムの基礎知識を学ぶ、プライベート研修 【アジャイル、スクラムを始めることになったメンバー向け スクラムことはじめ】 1Day | 会場開催 | ### Scrum Inc. 認定 ## スクラムチームメンバー研修 Registered Scrum Team Member ![Registered Scrum Team Member by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge-300x300.png) [詳しい紹介を見る…](/training/registered-scrum-team-member-rstm/) 各役割に特化した知識を学ぶ 【アジャイル開発におけるテスティングの方法、コーチングの心構えを身につけたい人向け】 2Days | 会場開催 | ### Scrum Inc. 認定 ## アジャイルテスティング研修 Registered Agile Testing ![Registered Agile Testing by Scrum Inc.](/wp-content/uploads/2025/11/RegisteredAgileTesting_Badge.png) [詳しい紹介を見る…](/training/agile-testing/) 1Day | 会場開催 | ### Scrum Inc. 認定 ## アジャイルコーチング研修 Registered Agile Coaching Fundamentals ![Registered Agile Coaching Fundamentals by Scrum Inc.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/06/Registered-Agile-Coaching-Fundamentals-1024x1024.png) [詳しい紹介を見る…](/training/agile-coaching-fundamentals/) ### 開催予定のアジャイル研修スケジュール一覧 詳細をクリックすると、お申し込みページにジャンプします スケジュールは随時更新されます ### スクラム導入支援 #### 企業向け研修プラン 企業のニーズに合わせた研修プランを作成します。お客さま企業の新人研修やリーダーシップ研修の一部として、私たちのトレーニングを役立たせてください。ご連絡をいただければ、あなたの組織に適切な研修プランを作成するお手伝いをします。 #### Scrum認定資格セミナー個別研修 25人以上のグループ研修をお客さまのオフィスで行うことも可能です。私たちはお客さま企業の特別なニーズを理解し、ゴールを達成するための研修プランを考案します。詳細については、事務局までお問い合わせください。 --- ### [株式会社ベネッセコーポレーション様](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/benesse-team/) **Published:** 11月 5, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## 機能横断スクラムチームで新規事業を推進 ──ベネッセ 進研ゼミ√Routeチームの挑戦 チーム サイド編 株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)では、難関大学受験に特化したサブスクリプション型学習教材進研ゼミ√Routeを開発・提供しています。この新事業を支えるのが、営業、教材企画、カスタマーサクセス、マーケティング、そしてソフトウェア開発まで、幅広い専門性を持つメンバーが集まった機能横断型のスクラムチームです。 ### 多様な専門性も持つメンバーがひとつのチームに集まり、毎週リリースする 従来の部門ごとに縦割りで進める仕事の進め方から大きく転換し、スピード感と一体感を生み出している同チーム。今回は、その取り組みや変化、今後の展望を、チームメンバーに伺いました。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img01.jpg) 機能横断型の√Routeチーム 上段左から、吉田 伊都子(事業基盤)・渡辺 茂美(マネージャー)・佐藤 博紀(開発)・相澤 悠介(教材企画) 下段左から、高橋 智哉(マーケティング)・永見 良介(プロダクトオーナー)・佐藤 夏紀(スクラムマスター)・庄司 莉帆(CS・企画) かっこ内は専門分野、主な役割 インタビュアー Scrum Inc. Japan 清水麻由:アジャイルコーチとしてベネッセ様のアジャイル導入を支援 この記事のポイント - 毎週リリースを可能にするスピード感 - 部門横断での意思決定と透明性 - 現場への権限移譲とメンバー同士の信頼関係 - 変化を恐れず挑戦する学習する組織 ### チーム誕生の背景 —— 機能横断チームへの転換 **清水(インタビュアー):**まず、このチームがどのようにしてできたのか、経緯を教えてください。 **佐藤(スクラムマスター):**√Routeに関わるメンバーは、以前はそれぞれ別の部門で動いていました。開発、教材、CS、営業、マーケティング……。それぞれが個別のスクラムや部門の中で動いていたのですが、今回の組織編成をきっかけに『必要な専門性を一つに集める』という方針で新しいチームが作られました。結果として、教材の企画や営業戦略を考える人から、ソフトウェアを開発する人までワンチームで日々意思決定ができるようになったんです。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img02.jpg) √Routeチームのスクラムマスター:佐藤さん Registered Scrum@Scale Practitioner資格も保持している ### スクラムのリズム —— 毎週木曜リリースのサイクル **清水:**現在はどのようなリズムでスクラムを回しているのですか? **佐藤:**1週間スプリントのサイクルです。毎朝デイリースクラムを行い、進捗や課題を洗い出しています。POである永見さんも参加しているので、その場で意思決定ができるのは大きいです。さらに週に2回はマーケティングチームと合同でミーティングを実施し、数値確認や次の打ち手を検討しています。毎週木曜にリリースするので、そこにむけて水曜に最終レビューをして、木曜午前中に本番反映、午後には翌週のプランニングを行う流れです。 **清水:**週一のリリースを実現しているのですね。リリースのレビューはどのように? **佐藤:**レビューでは実際のユーザー体験をなぞるように、広告からログイン、画面遷移までを全員でウォークスルーという形で確認します。『このバナーは見やすいか』『ここで迷わないか』などをチェックし、必要があればその場でメンバーが『バナー修正しましょうか』『マスター更新しましょう』と、手を挙げてくれて即座に修正。数時間後には反映できる。承認プロセスに時間をかける必要がなく、チーム内で合意形成してすぐにリリースできるのが強みです。 ### スクラムの導入で変わったこと **清水:**このチームでスクラムを始めてみて、メンバーの皆さんの視点から以前の働き方とどんなところが変わりましたか。 **―――「現場同士」で直接会話ができる&意思決定のスピードが飛躍的に向上** **佐藤博紀(開発):**これまでは開発として要件書を作る際も、コンテンツの作成にどれくらい時間がかかるのかというところは予測でスケジュールなどを調整していました。でも今は教材担当や営業担当と日々同じチームで会話ができます。『この仕様ならコンテンツを出しやすい』『こうすると開発が早い』と互いの事情が分かるので、すれ違いがなくなり、とても効率的になりました。 これまで開発の部署と教材の部署でやりとりする際は、現場メンバー同士ではなく課長などを通して行なっていました。それがスクラムチームになったことで現場メンバー同士が直接会話することができて、より現場の課題がお互いに見えやすくなり、すれ違いが減ったという実感があります。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img03.jpg) 高橋智哉さん(営業) **吉田(法務・セキュリティ):**私は赤ペン先生を運用する組織にいました。社内のチーム数も多く、その先には1万人の赤ペン先生がいます。そのような大規模事業では、些細な変更をするのにも、様々なシステムが絡み合っていて影響範囲が広く、何ヶ月もかかります。 √Routeでは『まず試す』文化があるんです。決裁者も含めてチームに揃っているので、やってみてから考える。意思決定の速さは以前の比ではありません。 また、チーム内がフラットで若いメンバーも意見をどんどん言ってくれますし、私も以前より意見を言いやすいです。みんなが発言するので喧々諤々な議論になることもありますが、その中でみんなが1週間でリリースするというマインドをもって進めているところも、すごく良いところだと思っています。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img04.jpg) 左から、佐藤博紀さん(開発)、吉田伊都子さん(事業基盤) **庄司(CS):**顧客対応の視点でも、これまではお客様への回答に数日かかることもありましたが、今はその場で解決し、すぐユーザーに届けられます。CSだけでなく教材や開発とも横でつながっているから、対応が一気に早くなりました。 **高橋(営業・マーケティング):**このチームの形になってプロダクトとマーケティングの連携がとてもスムーズになりました。これまではマーケティングの検討をする際に、まずは会議を設定して関係者を集めるだけでも時間がかかっていました。でも今はデイリーやウィークリーのスクラムがある。『次の検討までにここまで進めよう』と計画も立てやすいです。このおかげで、プロダクトとマーケティングが同じリズムで進むから、告知とリリースがずれないのも大きいですね。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img05.jpg) 庄司 莉帆さん(CS) **―――現場への権限委譲:管理者機能を作りさらにスピードアップ** **相澤(教材企画):**もう一つ特徴的なのは開発に「管理者機能」を作ってもらったことで、自分たちが直接コンテンツを触ることができるようになったことです。以前は教材を作っても開発に渡してから搭載されるまで時間がかかっていました。でも今は、開発から権限を移譲してもらい、自分たちで画像を投入したり、マスターを本番に反映することもできます。企画を思いついたら、画面を見ながらすぐ試せる。自由度とスピードが一気に高まりました。 **清水:**開発以外のメンバーが使えるツールを作ったんですか? **佐藤(SM):**はい、全力で作りに行ったんです笑。管理者機能が欲しいよねって。よりスピーディにチームでPDCAを回せる環境を作ることで、開発チームと権限委譲の調整をすることができました。 **相澤(教材企画):**開発の人から見ると、自分たち以外に触られてしまうことに心配があると思うんです。でも、これまでより密にコミュニケーションが取れているからこそ、信頼して権限委譲してもらえたのかなと思っています。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img06.jpg) 相澤悠介さん(教材) ### スクラムの運営工夫 —— バックログと可視化 **清水:**スクラムマスターとして工夫していることは? **佐藤(SM):**初めから完璧を求めないというところです。スクラムを正しくやることが目的ではなくチームでどう成果を出すかに注力しました。 例えばスクラムを初めてやってみるメンバーはバックログってどう書けば良いのかわからず事前に準備をするとなると、ハードルが上がってしまいます。なのでSMの私が中心となり、朝会で『今日何をやる?』と聞きながら、タスクをその場で分解してバックログに書き出していきました。全員がいる場所で、時間を取ることになりましたが、特に初期の段階では他の専門性の仕事を知ることに時間を使うことが必要だと思ったんです。 **清水:**導入時は、どうしても「スクラムをやる」ことに意識が傾きがちですが、本来の目的であるチームとしての成果に注力する、というのは本当に重要でそこができたところが素晴らしいと思います。 **佐藤(SM):**ありがとうございます。Scrum@Scaleの資格取得時に導入事例のケーススタディで学んだことも役立ちました。 結果的に、マーケや教材の業務プロセスもお互いに理解できるようになり、チーム全体の透明性が高まりました。 ### 壁と向き合う —— 意見の衝突も成長の糧に **清水:**では、反対にチームにとって壁はありましたか? **永見(PO):**もちろん毎日壁はあります。元々の構想と現場の状況のギャップもあります。でも毎週リリースしながら、そのギャップをどう解消するかを話し合い、チームの意思をまとめていく。これは大変ですが、同時にとても前向きなプロセスです。 **佐藤(SM):**このチームじゃなきゃできないと思います。『足りないものは足りない』と素直に言える。その上で、じゃあどこから優先して作ろうか、と建設的に結論を出せる。これが持続可能な形でのチャレンジにつながっています。 ### 今後に向けて **清水:**ありがとうございます。では最後に今後の目標などを教えてください。 **高橋(営業・マーケ):**各メンバーが専門分野を超えて助け合えるようになることが目標です。スクラムは学びの場でもあるので、自分も領域を広げ、より柔軟に支援できる人材になりたいです。 **吉田(法務):**少人数でもここまでできることを示せました。このやり方を他のチームにも広げていきたいですね。 **相澤(教材企画):**自分も保守的だった部分を乗り越え、変化を恐れず挑戦できるようになりました。サービスとしても、人としても変化を受け入れ成長していきたいです。 **佐藤(SM):**変化に合わせてスピード感をもって変わっていく、少人数で成果を出していくというのは、今後組織としても求められていくところだと思います。もう一つ、スクラムマスターの観点としてはスピード感がプレッシャーになって辛い状態で進めるのではなく、それを自分たちとしても楽しく前向きに働くというところが大切だと思います。それをこのチームではできていて、私自身もスタート時に比べてすごく成長を感じられているので、これをパイロットチームとして広げていきたいと思っています。 **永見(PO):**小さな実験を積み重ね、それを経営や事業とつなげていくのが私の役割です。リーダー自身が現場から学び、経営に橋渡しをする。これは非常に大きなトレーニング機会でもあると感じています。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/b_img07.jpg) --- ### [株式会社ベネッセコーポレーション様](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/benesse-management/) **Published:** 11月 5, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## ビジネス部門で初のアジャイルを実践 ──進研ゼミ√Routeを立ち上げたベネッセの挑戦 マネジメント サイド編 アジャイルは開発部門だけのものではありません。 ビジネス・企画部門において初めてスクラムを導入した株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)の挑戦を、マネージャーの渡辺さんと永見さんに伺いました。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC09180.jpg) 株式会社ベネッセコーポレーション 家庭学習カンパニー戦略本部 プロジェクト推進部 部長:渡辺茂美 組織横断の開発マネジメントと幹部とのハブ役、 成果検証を担う ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC08671.jpg) 株式会社ベネッセコーポレーション 家庭学習カンパニープロダクト横断本部 副本部長:永見良介 ビジネス部門の実行責任者としてPOの役割を担う インタビュアー Scrum Inc. Japan 清水麻由:アジャイルコーチとしてベネッセ様のアジャイル導入を支援 この記事のポイント - 危機感からの挑戦:開発とビジネスの溝を埋めるため、サブスク事業開発を契機にスタート - 体感による理解:ワークショップで上位層も巻き込み、納得感を得られた - 大規模から小規模へ:試行錯誤を経て、少数精鋭チームに移行 - 順調な進化:小さいからこそ課題が見えやすく、スピーディに改善と成果が出ている ### 開発とビジネスの間にあった“壁” **清水:**初めて皆さんにお会いした時の私の印象は、使命感と危機感でした。新しいビジネスモデルを成功させなければならない、そのためにはこれまでと同じではダメだ、とはっきりおっしゃっていて。 **渡辺:**そうですね。アジャイル型の開発や自分たちの仕事の進め方、働き方を見直していかなければならないという話はだいぶ前から出ていたのですが、きっかけはこれまでの進研ゼミにはなかったサブスク型の商品を開発することになったことです。 そのためにはこれまでの進研ゼミのビジネスモデルである年間計画を基本とした考え方や、今まで縛りとなっていた様々な制約を取っ払って考える必要がありました。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC08978.jpg) **清水:**ベネッセさんでは開発部門ではすでにスクラムを実践されていたんですよね。でもビジネスや企画サイドとの間に距離感があった。 **渡辺:**そうなんです。開発はアジャイルを取り入れてきましたが、商品企画や販売の現場とは認識に溝がありました。これまで進研ゼミは商品企画、販売、開発というようにチームが分かれていて、そこをコラボさせながらプロジェクト型で開発してきました。 ですが、新しい事業を立ち上げるにおいては、働き方も含めてもっと混ざり合って開発していくことが必要なんじゃないか、これまでの慣れた進め方ではなく「自分たちも変わらなければ」という危機感が高まりました。 **清水:**そこでビジネス部門でもアジャイル・スクラムを学ぼうということになったんですね。 **渡辺:**はい。でも最初はこれに賭けるぞというよりは試してみようぐらいのつもりで始めたというところはあります。 ### 最初の一歩:役職者も含めた全員で体感するワークショップ **入り口として、アジャイルという考え方がなぜ自分たちに必要なのか?を学び、アジャイルの働きかたを体験する1日の「Agile Mindshift Workshop」を実施。 アジャイルを実践するためには、現場だけではなくそれを支えるマネジメントがしっかりと理解をすることが重要なため、当時のカンパニー長をはじめ、本部長、部長など上位マネジメントメンバーを中心に営業や企画メンバー20人の参加者がアジャイルの動きを一緒に体感した。** **清水:**ワークショップの中でもアジャイルをゲームで体感する「イースターエッグチャレンジ」はみなさん盛り上がっていましたよね。 **永見:**はい。小さなチームになって、手を動かしてスプリントを体験するワークショップは新鮮でした。実際にやってみると、1スプリント目より2スプリント目の方が成果が出る。途中で「法律が変わりました」というような現実でもあるようなルール変更が織り込まれているゲームなんですが、そんな変化に対してもチームがすばやく対応していて、環境の変化にも強い。講義ではなく体験を通じて理解できたことが大きかったですね。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC08910.jpg) **渡辺:**現場の人以上に、本部長、部長などのマネジメント層に体験してもらえたのがとても大きな成果でした。アジャイルが自分たちの組織に有用であるということを理解してほしいという気持ちがあったので、疑念を持っていた上位層が「なるほど」と一定の納得感を持って、まずはやってみようという流れになったことが大きいですね。上層部を巻き込んだことが、導入の土台になりました。 ### 4チームでの試行錯誤:共通言語とレトロスペクティブの学び **清水:**ワークショップで一定の合意形成を実施し、その後「ビジネスモデルを整備するチーム」「新モデルを考えるチーム」「現行からの移行を担当するチーム」、そしてその3つを調整するチームに分かれてチャレンジが始まりましたよね。 **渡辺:**はい。組織的な制約もあり、その時点ではまだ理想的なスクラムチームではありませんでした。ただ、スクラムマスターやプロダクトオーナーという新しい役割を置き、それぞれの役割の「責任」が明確になることで「これはPOが決めてください」と言えるようになった。それで課題が整理され、進みやすくなりました。お互いに共通の言語が生まれ、試行錯誤しながらもスクラムのやり方を体感していった時期です。 **清水:**今までとの違いを強く感じたのはどこですか? **永見:**デイリースクラムで課題を可視化できたのは大きかったです。新しい進め方を導入する際は、どうしてもこれまでのやり方じゃないからやりにくい、戻りたい、というストレスがあります。それが表に出てくる、そのような場がある。 これまでプロジェクト型で進めているときは、課題はあるのにその正体が分からない状態で進んでいたものが、スクラムで進めると課題が見えやすくなったという実感がありました。 **渡辺:**日々、必ずミーティングをしている状態になるのが大きかったですよね。デイリースクラムの良さはやらないとわからないと思います。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC08795.jpg) **永見:**レトロスペクティブもやってみて、良さを実感したイベントです。これまでは販売やプロダクトそのものの総括はしても、「進め方」を振り返ることはありませんでした。真正面にそこを議論し働き方を見直すことで、品質や成果に直結することをみんなが理解して、体制を変更する改善につながったり。 例えば「特定のメンバーに仕事が集中している」という気づきが出て、「じゃあ、分担を変えよう」とすぐに改善案が出て、仕事が流れ始める。プロダクトとセールスを総括するだけでは見えなかった観点でした。これまで管理職が一人で抱えがちだった課題が、チームで構造的に解決されるようになりました。 ### 組織再編:少数先鋭チームへの移行 **清水:**その後、組織再編があり30〜40人規模から少数精鋭のチームに移行されましたね。 **永見:**はい。規模が7名のチームに縮小されました。ですが、これが結果的に「今のフェーズで求められる役割・機能は何か」を考える機会になり、良い方向に働きました。 **渡辺:**小規模になったことで、むしろアジャイルの本領が発揮されました。チームの意思疎通の密度が格段に上がり、日々のデイリーやレトロで課題を素早く解決でき、成果も出ています。 **清水:**素晴らしいですね。アジャイルコーチとして、このような会社の方針変更があるとそこでアジャイルが途絶えてしまうということをよく見てきたのですが、ベネッセさんではなぜ再編成を得てむしろ成功することができたのだと思いますか。 **渡辺:**大人数の学習期間を経ていたことがプラスに働きましたね。もともと初期の導入時にも、100点を目指すのではなくて、70点80点でも良いからちゃんと次につながるっていうことを大事にしようとスタートさせました。そして、初期から関わっていたメンバーにとってはチームで密に連携をして課題がこれまでより早く上がってきて、それを早く改善していくという流れが自然の動きになっていました。小さな組織となったことで、さらに自分たちが納得感を持って進められるチャンスだと前向きに捉えました。 ### 今後の展望:小さな成功を広げていく **清水:**最後に、マネジメントのお二人として今後の展望をお願いします。 **永見:**スクラムの働き方が、スモールチームで新規事業を作ることへのフィット感はとても強いです。大きな組織や事業を行っている中で、新しいことをスタートさせる変革の中心地としてスモールチームを作って進めるというのは、とてもよいきっかけになると実感しています。 これからは、この小さな成功事例を一つ二つと増やしていき、それを広げていきたいです。 **渡辺:**今√Routeは、計画時以上の結果が出ています。こんな少人数でもでもこの数字を作っていくことができるんだという実績を作っているところです。この成功事例の普及とアピールが大切だと思います。 同時に、新しい働き方への変革は我々も最初そうだったように、自分たちの実感が湧いてこないとなかなか行動には繋がらず難しいです。 マネジメントとしては、組織編成などのタイミングにアジャイルにシフトする導線を作っていくようなことも必要なのではと思っています。 ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC19390.jpg) ![](/wp-content/uploads/2025/11/DSC19367.jpg) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:三菱電機 情報技術総合研究所様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/mitsubishi-r-and-d/) **Published:** 10月 17, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## 最先端技術の研究部門にスクラムを導入:三菱電機のR&D部門が挑んだ“属人化の壁”と「改善のループ」から学んだアジャイルの本質 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img01.png) 三菱電機では、数多くのチームがアジャイルな仕事の進め方に取り組んでいます。その中でも今回は研究開発部門という、これまで社内に事例のあまりなかった領域でスクラムに取り組んだチームにインタビューを実施しました。 三菱電機 情報技術総合研究所 IoTシステム基盤技術部 エッジソフトウェア基盤技術グループ マネージャー 増田 大樹 様(右) 主任研究員 矢吹 潤 様(左) (以下、敬称略) インタビュアー:庭屋一浩、佐藤一司(Scrum Inc. Japan) ## 目次 1. [自動車や宇宙関連の最先端技術を研究開発するチームが、なぜスクラムをはじめたのか](#section1) 2. [研修で得た「改善ループ」の本質](#section2) 3. [スクラムのトライアル期間がもたらした変化と優先順位付けの難しさ](#section3) 4. [アジャイルマインドセットを組織に広げたい](#section4) ### 自動車や宇宙関連の最先端技術を研究開発するチームが、なぜスクラムをはじめたのか **――R&D部門の業務内容を教えてください。** ![](/wp-content/uploads/2025/10/img02.png) **増田:**三菱電機の中にある多岐にわたる事業部門を横断し、最先端技術の研究開発に取り組んでいます。 このチームが担当する領域は幅広く、昨年度は特に発電系、自動車、宇宙関連といった多様な部署からの研究依頼を受けています。 研究領域としてはLinuxや組み込みシステム、特に非常に小さい基盤で動作するソフトウェアの開発を主要なミッションとしています。社内の各事業部門から寄せられる製品開発におけるOSや低レベルソフトウェアの課題解決を支援するだけでなく、自身で調査したOSS(オープンソースソフトウェア)や先進技術の適用を提案し、そのプロトタイプ開発も手がけています。 **――どのようなチーム構成で業務にあたっていたのでしょうか?** **増田:**今日お話しさせていただくのは昨年度の取り組みで、当時は4人の研究者と1人の外部エンジニアからなる計5名体制のチームで進めていました。全員が組み込みソフトウェアの研究を専門としており、私はチームリーダーとして5人のメンバーを統括していました。 **――その中で感じていた課題は何でしょうか?** **増田:**大きく三つの課題を感じていました。一つ目はプロジェクトの期間の問題です。我々は社内の製品開発拠点(社内用語で場所と呼びます)と連携した研究を行い、個々の研究テーマを研究依頼と呼んでいます。研究依頼は基本的に一年単位で進行しており、年度の始めに依頼を受け、年度末に成果を出す形が一般的です。具体的な納期が指定される場合もありましたが、特に指定がなければ年度末の完了を目指すことが多かったです。そのため年度の初めに一年間を通してのスケジュールを引かれる、という点で途中で状況が変化しても柔軟な対応が難しいと感じていました。 二つ目は案件同士の独立性です。我々は複数の場所の研究依頼に取り組みます。そのため技術領域が同じだけで事業は全く異なることが多いです。また、我々の部署の研究テーマでは研究依頼の規模が小さいことが多く、一人の担当者が複数の場所の研究依頼を掛け持ちすることがよくあります。そのため、案件同士でスケジュールの融通をきかせることは難しく、同時並行で研究することが多かったです。 三つ目は業務の属人性です。我々は個人単位での案件管理が中心でした。各研究者が1人または2人で複数の研究依頼を受け持ち、それぞれの専門分野において個人のペースでスケジュールを立て、作業を進めることが多かったです。チーム内で情報共有はしても連携は少なく、自分に関係のない案件では他のメンバーの報告が「身に入らない」と感じることもありました。各研究者が独立して専門性の高い領域を担っていたため、属人性が高く、担当者が育児休業取得や人事異動などで離れる際、後任への引き継ぎや初動に時間がかかり、業務の継続性が課題となっていました。 チームリーダーがすべての案件を把握し、メンバーへのアドバイスを行う役割を担っていましたが、各メンバーが抱えるタスクリストを個人で管理していたため、メンバー間での情報共有が進みにくく、案件の透明性が低い状態だった点も、課題として認識していました。 **矢吹:**私も「チームとして協力して進めていきたい」という思いは持っていたものの、各研究者の専門性が深いため、「他のメンバーの得意な領域の仕事を自分がそのまま担当することは難しい」という考えでした。また、リーダーの増田さん以外のメンバーにどこまで助けを求めて良いのかも不明瞭で、結果的に相互協力が難しいと感じていました。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img03.png) ### 研修で得た「改善ループ」の本質 **――増田さんはそのような課題を感じていた状態でScrum Inc.認定スクラムマスター研修を受講されたと思います。研修で印象的だったのはどのような点でしょうか?** **増田:**私は、上司とは以前から、研究というものは最初からゴールが見えているわけではなく、まさにアジャイルの考え方と親和性が高いのではないかとよく議論していたんです。食わず嫌いせずに一度ちゃんと学んでみよう、という気持ちで参加しました。 研修で特に印象的だったのは、やはり「改善のループを回していく」という考え方でした。研修の中で、実際に紙で飛行機を作って飛ばし、その結果を計測してフィードバックし、折り方を変えていくというワークがありました。「改善こそがスクラムなんだな」というのを強く感じました。「入念に計画するよりも、短くサイクルを回して早く失敗して次の成功につなげる」というスクラムの教えは、まさに研究の進め方と同じです。 この研修を通して腹落ち感があったのは、スクラムイベントの「意義」を教えてもらえたことです。これまでは、スクラムイベントの「進め方」はなんとなく知っていても、「何のためにこのイベントがあるのか」という「意義」までは理解できていませんでした。研修で説明を受け、一つ一つ埋まっていくようなイメージでした。例えばデイリースクラムは「毎朝(進捗を)フォローされるのか」と正直悪いイメージを持っていましたが、困ったことを共有する開発者のためのイベントであることが分かり、やるべきイベントだと納得しました。 仮説を立てて試してみて、結果を可視化して次に繋げるという研究のやり方と、アジャイルは本当に同じだと実感しました。 **――研修の学び中で、実際の業務に活用したいと思えたポイントはどんなものがありましたか?** **増田:**「T型人材」としてチームで力を合わせるということを実践したいと思いました。私たちのチームの研究依頼は、一つ一つが小さい案件になりがちで、一人または二人で担当することが多かったので、これをスクラムに当てはめるのは難しいと感じていたんです。でも、研修を通して、「プロダクトが小さいのなら、それらをまとめてしまえばいい」という発想に至りました。複数の研究依頼を「エピック」のように捉えて一つにまとめることで、小さな案件でもスクラムを適用できるのではないかと思ったんです。これは、必ずしも大きなプロダクトがなくても、スクラムの考え方や「改善のループ」を外さなければ、部分的にでも取り入れて良い効果があると確信できたことでもありますね。 ### スクラムのトライアル期間がもたらした変化と優先順位付けの難しさ **――実際にチームで実践するにあたって困難なポイントがあったのではないかと思います。リーダーの増田さん、メンバーの矢吹さんそれぞれの視点でどのように感じていたのかを聞かせてください。** **増田:**チームメンバーへの導入時には、まず「スクラム的な運用をしたいので、全案件みんなで協力してやっていきたい」という方針を伝えました。メンバーの不安を払拭するため、「目的と効果」を明確に説明し、説得用の資料も作成しました。例えばデイリースクラムについては、スクラムマスター研修で学んだように「開発者のためのイベント」であり、マイクロマネジメントのためではないなど、実施する意義について繰り返し伝えました。最初のころはデイリースクラムの冒頭で毎回その宣言をしていました。 実際の導入では、まず全ての研究案件をAzure DevOps (Microsoft DevOps) に載せて可視化し、スクラム型で管理できる基盤を整えました。イベントの開催時間についても、子育て世代のメンバーが多かったことから、教科書通りの朝ではなく、デイリースクラムを昼にやるなど調整しました。また、当初は教科書通りに各イベントを一通り実施し、最初の3ヶ月間をトライアル期間と設定したんです。3ヶ月後に四半期のレトロスペクティブを行い、継続するか元に戻すかをチームで決めることにしました。この「お試し期間」の設定は、メンバーが安心して取り組めるようにするための配慮でした。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img04.png) **矢吹:**私は、増田さんからスクラム導入の提案を受けた際、製作所から研究所に戻ってきたタイミングで、新しい仕事と新しい管理方法が同時に始まったため、最初は正直いっぱいいっぱいな気持ちでした。スクラムの目的や効果は理解できたのですが、実際にやってみると本当にできるのか、みんなが大変な思いをするんじゃないかという不安を抱えていました。 そんな中、増田さんが設定してくれた3ヶ月間のトライアル期間や、疑問に思ったことをすぐにディスカッションできる環境、そしてチームで話し合い、フィードバックする機会が設けられていたことで、徐々に変化に適応していきました。 当初は、スクラムを導入することで抱える案件の数が増え、多様な知識が必要になるという大変さも感じていましたが、最終的にはとても納得感高くチーム向けの運営方針が出来上がってきたと感じています。 3ヶ月のトライアル期間が終わった際には、チーム全体で「このままやめたくはない」という意見で一致しました。これは、スクラム導入によって具体的な良い変化を実感できたためです。 以前は一人で悩む時間が多かったのですが、デイリースクラムなどで困っていることを話したり、新しい発見を共有したりする機会が増え、「話したら解決にみんなで考えてもらって解決に向かえる」という感覚になりました。また、案件の状況や業務内容がチーム全体で共有されたことで透明性が上がり、これにより業務の属人性や特定の人への依存性が下がったと感じています。 さらに、外部エンジニアのメンバーも含め、作業の背景知識を共有しやすくなったことで、自発的に「次こういうことやった方がいいんですよね」といった提案が飛び交うようになり、意識も変わったという実感があります。実際に情報をオープンにしていくことで、「逆に仕事が進めやすくなる」という実感が得られました。スプリントごとのレトロスペクティブを通じて、自分たちのやり方を常に「より良くしていけた」という「改善していく実感」があり、それが「心地よさ」につながっています。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img05.png) **――まさに増田さんが研修で感じた「改善していく良さ」を感じられていたのですね。一方で、導入時や導入してみて感じられた課題はどんなものがあったでしょうか?** **増田:**異なる事業を担当している複数の場所がステークホルダーであり、それぞれが異なる優先度を持っているため、全体を通した案件の優先順位付けが難しかった点です。そのため、チームが一つのバックログアイテムに集中して取り組む「スウォーミング」が難しかったと感じています。これは依頼元(場所)との調整が十分ではなかった反省点だと振り返っています。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img06.png) **矢吹:**私も同じく優先順位の決定が難しかったと感じています。また、タスクが多かったことや、年間を通して先々の計画があまり決まっていない研究の性質上、期日だったりその先々の計画デリバリープランとかを立てることがうまくできませんでした。しかし、これらの課題に対しては、案件によってスプリントの幅を変えるなど、引き続き改善に取り組んでいます。 例えば、成果が出にくい案件はスプリントを1ヶ月にするなど、仕事の種類に応じて柔軟に対応しています。 ### アジャイルマインドセットを組織に広げたい **――チームとしては常に改善中だと思いますが、今後はどのような点に注力したいとお考えでしょうか?** **増田:**私が今後さらに取り組んでみたいと考えているのは、まずスクラムやアジャイルの考え方を研究所全体に広げ、定着させることです。私は今年(2025年)の4月からマネージャになったため、昨年度私が担当していたスクラムチームはすでに次のチームリーダーに引き継ぎましたが、彼らはこれまでのやり方をさらに改善し、より良い取り組みを進めてくれています。私のグループにはもう一つ別のチームがあり、そちらでもデイリーでの打ち合わせを始めるなど、スクラム的な運用を徐々に取り入れています。この考えは、だんだんとスクラムを実践することが当たり前、つまりスタンダードになってきているという実感があるからです。 また、若手社員へのスクラムの展開にも力を入れたいと考えています。現在、若手研究者たちが「ロボコン」(ETロボコン)というコンテストに取り組んでいるのですが、私の方からスクラムでやってみてはどうかと提案したところ、彼らは自発的にその手法を取り入れてくれました。ロボコンのように最初から明確なゴールが見えていない研究開発においては、仮説を立てて試作・実験し、結果を計測して改善していくというアジャイルの手法が非常に親和性が高いと強く確信しています。 これまでの経験を通じて、たとえ小さな研究であっても、部分的にスクラムの考え方を取り入れることで良い効果が得られると確信できるようになりました。今後は、そのような部分的なスクラム導入の推進も行っていきたいです。 そして、研究成果を受け取ってくれる事業部門(製作所)側の人々にもスクラムの考え方をより深く理解してもらうことが非常に重要だと感じています。短いサイクルでフィードバックをもらう場を設け、密なディスカッションを通じて連携を深めていくことで、お互いにメリットを感じ、より効率的に仕事を進められるようになると考えております。 最終的には、研究所がより高い顧客価値を創出できるよう、「早く変化のサイクルを回せる組織になる」という意識を私たち自身が持ち、その実現に向けて貢献していきたいと強く思っています。 **――最後に、これからスクラムに取り組もうと考えている方へアドバイスいただけますでしょうか?** **増田:**私たちが実践してきたのは、教科書通りの「ちゃんとしたスクラム」ではなかったと思います。しかし、最も重要だと感じているのは、「アジャイルの価値基準」やその「考え方」です。特に、「改善のループを回していく」という点が非常に大切です。この核となる考え方を外さずに実践していけば、たとえ完璧なスクラムでなくても、様々な仕事に応用でき、多くの良い効果が得られるはずです。 最初は「スクラムは難しい」と感じるかもしれませんが、ぜひ一度チャレンジしてみてほしいと思います。完璧な計画や成果を最初から目指すのではなく、仮説を立てて試行し、それに対してチームで振り返りを行い、評価し、次に何をすべきかを繰り返していくこと。これは研究開発だけでなく、どんな仕事においても改善していくために非常に重要なことだと強く感じています。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/img07.png) --- ### [ホワイトペーパー 三菱電機様事例](https://scruminc.jp/whitepaper-melco/) **Published:** 10月 16, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## 【無料】Scrum@Scale 三菱電機様事例 ## 事例一覧 1. [三菱電機 AI戦略プロジェクトグループ様 事例](#section1) 2. [三菱電機 DXイノベーションセンター様 事例](#section2) 1\. 三菱電機 AI戦略プロジェクトグループ様 事例 ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-aisen-case-study1.png) ### わかること 2. ・AI活用を「全社プロジェクト」として加速させるための初期フェーズの動かし方 3. ・経営層と現場が同じ目的を持ち、短期間で成果を出すための組織デザイン 4. ・各部門のリーダーが自ら主体的に動き、現場にオーナーシップを生み出す仕組み ### こんな方にオススメ 2. ・AI活用におけるアジャイル・エンタープライズアジャイルの事例を知りたい方 3. ・組織横断のAI活用・DX推進に関わっている方 4. ・現場のスピードと全社戦略の整合を両立させたい方 ※本資料のイメージ ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-aisen-case-study2.png) ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-aisen-case-study3.png) ### 資料のダウンロードはこちら 2\. 三菱電機 DXイノベーションセンター様 事例 ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-dx-case-study1.png) ### わかること 2. ・経営層自らが関与し、組織全体でスピード感を持って意思決定する方法 3. ・組織メンバー全員参加で、組織の強みと課題を共有しスピーディーに改善策を策定する方法 4. ・トップダウンでも現場任せでもなく、“両者が一体となる組織運営”の仕掛け ### こんな方にオススメ 2. ・DXや新規事業で、経営層の関与を強化したいプロジェクト責任者 3. ・経営企画・事業企画など、全社方針と現場をつなぐ役割の方 4. ・大企業の中でスピードを持った変革を実現したいリーダー ※本資料のイメージ ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-dx-case-study2.png) ![](/wp-content/uploads/2025/10/melco-dx-case-study3.png) --- ### [アジャイル マインドシフト ワークショップ](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/agile-mindshift-workshop/) **Published:** 10月 3, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** [お申し込み・お問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) ![](/wp-content/uploads/2025/10/amsws_img01.jpg)ゲームでアジャイルを体感 ![](/wp-content/uploads/2025/10/amsws_img02.jpg)少人数から部門・全社までカバー ![](/wp-content/uploads/2025/10/amsws_img03.jpg)アジャイルの正しい理解を得る ## 例えば、こんな課題はありませんか? エグゼクティブ、事業部長 ビジネスのアジリティを上げて変化に対応できる組織に作っていきたいが、競合他社に比べて新規事業創出や生成AIの導入などが組織として進まない。 部課長、ラインマネジャー アジャイルに関する認識が、現場と上層部で共通理解を十分にとれておらず、今後は上層部にもアジャイルの本質をより深く理解してもらう必要がある。 チームメンバー チーム単位でスクラムを実践しているが、承認プロセスが重く、デリバリーの速度が上がらず成果を出すのに苦しんでいる。 ## お持ちの課題に合わせてカスタマイズいたします。 アジャイルについての共通理解を醸成・アジャイルマインドセットについての共感を広げたい対象者に対して、貴社の現状を踏まえてカスタマイズして実施します。 ▼カスタマイズ例 ・上層部を対象に、より柔軟な組織の方針・予算管理のあり方、実践事例の追加 ・アジャイルにおける品質管理について懸念をお持ちの方を対象に、ハードウェアでのアジャイル実践事例を追加 ### 得られること ・アジャイル・スクラムの概略・知識 ・体感ゲームを通した本質的な理解と共感 ・国内外の先端企業の実践事例 ・自組織のこれまでの価値創造プロセス、組織運営のあり方の内省 ## 参加者の声 アジャイル変革をやらない理由がないことが明確になった。(製造業 CIO) 理解を深めて実務に役立てる目的で参加したが、目的を十分に達成できた。(製造業 企画G) 特に顧客の巻き込みが決定的に不足していること、短いサイクルを何度も回すことの重要性に気づけた。(総合電機メーカーディレクター) ## **当ワークショップの提供形式** 個社向け オンサイト開催 10人~100人(応相談) 半日から1日 ## アジェンダ(標準的なメニュー) セッション 内容 1 ウエルカム、チームビルディング ワークショップの目的・内容、アイスブレイク(4人〜6人でチーム編成し、チーム単位でエクササイズとディスカッションを進めていきます) 2 アジャイル・スクラムとは何か? ウォーターフォール(従来型の組織運営・働き方)とアジャイルの違い、スクラムが採用される理由、ビジネスアジリティをもたらす5つの観点などを理解します 3 体感ゲーム(紙飛行機ゲーム、雪の結晶セールなど) ゲームでアジャイル・スクラムの本質を学びます。作るプロダクトと作るプロセスのフィードバックループを回しながら、より高い価値を、より早く届ける方法を体感します 4 アジャイル・スクラムの概要解説 ゲームで体感したプロセスになぞらえて、スクラムのフレームワークの簡略とアジャイルの本質を解説します 5 導入事例の紹介 国内外のスクラム実践企業の事例を紹介します。メーカー、IT部門、新規事業開発 など、お客様の関心に合わせて最適な事例を提供します 6 組織運営への適用 アジャイル組織運営、上位層が担う役割のポイント、適用の進め方を理解します 7 ラップアップ 当ワークショップで得られた学びや、疑問に感じていること、自業務に早速活かしたいことなどを議論します --- ### [Scrum@Scale導入事例紹介](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/casestudies/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### Scrum@Scaleを活用して、生産性と働きがいを向上させている企業をご紹介します。 他社の導入事例をヒントに、是非Scrum@Scaleをご活用ください。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/08/company_globis.png) 120万ユーザーを牽引する開発力はこう創る!グロービス流 スクラム組織変革の舞台裏【後編】 「Scrum@Scaleは組織が学ぶフレームワークだ。」グロービス・デジタル・プラットフォームは、Scrum@Scaleを通じてメトリクスによる可視化やオープンな対話が促進され、個々のチームが相互に刺激し合い、改善が自然と広がる組織へ成長しました。後編では組織全体に視野を広げて議論します。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/training/casestudies/globis_02/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/04/satori.png) 変化に強い組織づくりのカギは「スクラム」にあり ― 成長企業SATORI が採用した 「Scrum@Scale」 属人的な能力だけに頼ったマネジメントスタイルは、事業成長に伴う社員数の増大によって機能しなくなる。 マーケティングオートメーションツールを展開する新進気鋭のSATORIが、組織的な強みを保ちながら、それを会社全体に拡張するために採用した「マネジメントシステム」とは。 [詳しくはこちら](https://biz.kddi.com/beconnected/feature/2023/230405/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/persol.png) IT部門が当事者として全社DXを引っ張る未来を 情報システム部門の「業務部門からの依頼を実装したり保守したりするだけ」という状況を根底から変えたい。 パーソルホールディングスは、Scrum@Scale導入で「IT部門が無駄なものをつくらない、自分たちで技術的負債をつくらない仕組み」を構築。 彼らはどのようにして、グループビジョンに掲げる「はたらいて、笑おう。」を自らの仕事で実現しているのか? [詳しくはこちら](https://data.wingarc.com/all_about_persol-way-of-dx-42595) ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_CaseStudy_Banner.png) なぜ、1年半で組織をアジャイルに変えられたのか 住宅設備機器・建材メーカーのLIXILのデジタル部門では2019年から、部門や企業規模でアジャイルな働き方を実現するためのフレームワーク、Scrum@Scaleを導入。約500人規模で現在も運用を続け、さらなる拡大を志向している。 なぜ、大規模な組織変革に踏み切ることができたのか。アジャイルな働き方を、どのように組織内に浸透させたのか。 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/lixil/) ![](/wp-content/uploads/2022/08/casestudy_jd.jpeg) 1835年創業、農耕機械世界最大手John Deereの大成功したアジャイル変革 2019年、John DeereのグローバルITグループは、「成果(アウトカム)を得るスピードを高める」というシンプルかつ野心的な目標を掲げ、アジャイル変革に着手した。 開始から2年目にして、John Deereの変革は大きな実を結ぶ。 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/johndeere/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_take-a-Class_600px.png)認定Scrum@Scale研修 [詳しくはこちら](/training/scale/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_launch_transformation_600px.png)Scrum@Scale導入支援サービス [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/scrum-at-scale-consulting/) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:株式会社グロービス様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/globis_02/) **Published:** 10月 2, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## 組織が「学ぶ」フレームワークとしてのScrum@Scale ~グロービス・デジタル・プラットフォームの挑戦と課題解決~【後編】 インタビューの要点 - スクラムチームが組織内に増えていく中で、グロービスはScrum@Scale(スクラム・アット・スケール:組織運営のフレームワーク)を取り入れた - 「透明性」を高めるためにメトリクスを可視化したことにより、チーム同士で改善が促進していく効果を生み出した。 - 「Scrum@Scaleを活用して部門、組織を跨いだコミュニケーションを活性化させ、組織としての学びを促進させている ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A9824.jpg)株式会社グロービス グロービス・デジタル・プラットフォーム CTO 末永 昌也 様 インタビュアー:Scrum Inc. Japan 佐藤 一司、庭屋 一浩 グロービス・デジタル・プラットフォーム(GDP)は、「GLOBIS 学び放題」を中心に成長を続け、現在ではエンジニア150名を超える大規模な部門となりました。プロダクトも「GLOBIS 学び放題」のほか、「ナノ単科」やSaaS型ラーニングマネジメントシステム(GLOPLA LMS)など複数展開しています。グロービスのミッション「学びの未来を作りだし、人の可能性を広げていく」のもと、GDPはデジタル技術を活用しながら学びのあり方そのものを変革することに挑戦しています。 このような大規模かつ多角的な組織において、いかにしてアジリティを維持・向上させていくかという点が重要な課題であり、そこで鍵となるのが、組織全体にスクラムの原則を適用するスケーリングフレームワーク、Scrum@Scale(スクラム・アット・スケール)の考え方です。 この後編記事では、GDPがScrum@Scaleのようなフレームワークをどのように活用し、組織的なアジリティ向上と継続的な学びを実現しているのかを掘り下げていきます。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/scrum-at-scale-framework.png)本記事の前編では、チームでスクラムを導入するまでのプロセスについてご紹介しました。 <[前編はこちら](https://scruminc.jp/training/casestudies/globis/)> ## 目次 1. [Scrum@Scale導入の背景:組織連携の課題と可視化による改善](#section1) 2. [ネットワーク組織が抱える課題:アラインメントと部門の壁](#section2) 3. [課題を乗り越えるための取り組み:コミュニケーションと文化の力](#section3) 4. [Scrum@Scaleは「組織が学ぶフレームワーク」](#section4) ### Scrum@Scale導入の背景:組織連携の課題と可視化による改善 **– グロービスでは、開発や運用にスクラムおよびScrum@Scaleを組織的に活用されているとのことですが、現在の組織体系について教えていただけますでしょうか?** 基本的には事業部制をメインとしており、「GLOBIS 学び放題」や海外向けプロダクト「GLOBIS Unlimited」といった学習サービス事業、ナノ単科事業、GLOPLA LMS事業の3つを大きな事業軸としています。それに加えて、横断型の組織として「グロースサクセス」というチームを設け、事業部としての意思決定を迅速に進める体制を構築しています。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/image-8.png) **– グロービス・デジタル・プラットフォームにおいてScrum@Scaleのようなスケーリングフレームワークへの意識が高まった背景には、どのような課題意識がありましたか?** 複数のスクラム開発チームが存在する中で、チームを超えた連携や、チーム内の一体感はあるものの外部との連携が弱いといった課題を感じていました。事業成長を見据え、シングルチームだけでなく組織全体としてどう動くかを考えるために、Scrum@Scaleのような研修を探していました。 GDPにおけるScrum@Scaleの活用事例として、特に効果を実感しているのはメトリクスを用いた可視化とその効果です。Scrum@Scaleのフレームワークではメトリクスが中心的な要素の一つとされていますが、GDPではまず**メトリクスとしてデプロイ頻度という指標**を取り始めました。ベロシティに比べて客観的な指標でもあるので、数値を意識した改善が進んでいきました。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/3F2A0125.jpg) ある1つのチームがデプロイ頻度をメキメキと上げたことで、他のチームもそれに触発されて向上していくという、チーム間の良い競争とナレッジシェアが生まれていきました。チームごとに指標が異なるベロシティではこういったことが起きにくかったと思います。 このように、可視化によって組織全体として改善が促進されるという効果を実感しています。 ### ネットワーク組織が抱える課題:アラインメントと部門の壁 **– GDPのような自律的なチームと横断型組織を組み合わせたネットワーク組織には、独自の難しさも存在します。この辺りはどのようにカバーしているのでしょうか?** 自律的なチームに任せていると、アラインメントを取るのが難しいという課題があります。これは『人間の集まり』だからこそ、それぞれのやりたい方向性がコンフリクトすることもあり、共通認識を作っていくことが難しいと感じています。 グロービスの組織文化は**「ルールを作らない」「対話重視」**が特徴であり、気づくと大枠としては揃っているんだけれども細かな理解がずれていることがあったりもします。 同一事業内のチーム同士は比較的うまく連携できますが、事業を跨いだり、部門再編によって所属が変わったりすると、『部門の壁』を感じることがありますね。 この組織が大きくなる中で避けられない、人間関係と組織構造に起因する課題に対して、Scrum@Scaleをうまく活用していくのがポイントと考えています。 ### 課題を乗り越えるための取り組み:コミュニケーションと文化の力 **– 自律的なチームが複数あることによって生まれる課題に対して、どのようにカバーしているのでしょうか?** 一つは、オープンな情報共有とチームを超えたコミュニケーションの機会を重視していることです。意識的に、各チームの現場で起きている良いことを広くオープンに共有する機会を設けています。 また、GDPでは月1回の全体会を開催しており、これは単なる一方的な情報伝達の場ではありません。参加者同士がワークや対話をする場を設け、チームを超えた繋がりを作ることを重視しています。定期的なランチ会なども、こうした繋がりを促進しています。 このような文化的な土台があるからこそ、他のチームの成功事例を見て、自分たちも連携した方が良いのでは、といった自発的な発案がチームから生まれやすくなっています。 ![](/wp-content/uploads/2025/10/3F2A9865.jpg) グロービスの文化である「スピード」も、組織のアジリティを支える重要な要素です。コロナ禍において大学院の全科目を数日でオンラインに切り替えた事例や、デプロイ頻度計測を世の中に先駆けて早期に始めたこと、AIのプロダクト機能や開発への組み込みの速さは、そのスピード感を象徴しています。AIのような新しい技術も、**Scrum@Scaleのような組織構造の中で、あるチームでの成功事例が横に広がりやすいという利点があります。** ユーザー向けのAI活用機能としては、「学びナビ」のレコメンド機能や、学習後の振り返りコメントへのAIフィードバックなど、既に多数リリースされています。開発においては、AIエージェントや多数のAIコーディングを活用し、開発タスク自体をAIに依頼するといった取り組みも早期に進めています。 ### Scrum@Scaleは「組織が学ぶフレームワーク」 Scrum@Scaleを「組織が学ぶフレームワーク」だと考えています。単にミーティングを形式的になぞるだけでなく、横での学びや、良い取り組みを称賛し合い、そしてそれを『徹底的にパクる』という文化を育むことを通じて、組織全体の学びを加速させる力を持っています。 **– Scrum@Scaleをこれから導入しようとしている方にアドバイスいただけますでしょうか** **Scrum@Scaleを導入する際に最も重要となるのは、「何を実現したいのか」という目的意識を明確に整理することです。**単にフレームワークの形式やミーティングをなぞるだけでは意味がなく、ステータスミーティングのような場になってしまいかねない。組織として何を達成したいのか、どのような課題を解決したいのかというゴールを見据え、それに立ち返りながらフレームワークを適切に活用していく姿勢が鍵となると考えています。 ### Scrum@Scaleのついての解説は[こちら](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/) ### Scrum@Scale研修のご案内は[こちら](https://scruminc.jp/training/scale/) --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:株式会社グロービス様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/globis/) **Published:** 8月 28, 2025 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## 120万ユーザーを牽引する開発力はこう創る! グロービス流 スクラム組織変革の舞台裏【前編】 インタビューの要点 - グロービスでは、デジタル技術を活用した学びの変革のため、デジタルプラットフォーム部門を設立した。 - 開発チームから始めたスクラムを広めるために、上層部もScrum Inc.研修を受講して共通言語の理解を促進した。 - 「透明性」を高めるためにメトリクス(指標)を可視化したことにより、チーム同士で改善が促進していく効果を生み出した。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A9824.jpg)株式会社グロービス グロービス・デジタル・プラットフォーム CTO 末永 昌也 様 インタビュアー:Scrum Inc. Japan 佐藤 一司、庭屋 一浩 グロービス・デジタル・プラットフォーム部門では、「学びの未来を創造し、人の可能性を広げる」というミッションのもと、デジタル技術を活用した学びの変革に挑戦しています。グロービス・デジタル・プラットフォーム部門は、2016年に教育のオンライン化の流れを捉え設立されました。主力サービス「GLOBIS 学び放題」は、動画コンテンツをサブスクリプション形式で提供するもので、累計ユーザー数は120万人を超えるまでに成長しています。 部門立ち上げ当初は外部ツールでのサービス展開を試行錯誤していましたが、十分なユーザー体験を提供できない課題に直面し、内製開発体制の構築が急務となりました。末永さんは、この内製開発ができるエンジニアを探している中で、一人目のエンジニアとして入社され、現在は150名のエンジニアを抱えるグロービス・デジタル・プラットフォーム部門でCTOを務めていらっしゃいます。 この前編記事では、グロービス・デジタル・プラットフォーム部門におけるスクラム導入の背景、特に初期段階でどのように進められ、どのような効果があったのかを聞きました。 ## 目次 1. [デジタル力を駆使して学びを変えたい](#section1) 2. [ スクラムを導入して一番効果を感じるのは「透明性」](#section2) 3. [体験と対話を通じて、スクラムの理解が深まる場が研修](#section3) ### デジタルの力を駆使して学びを変えたい **ー末永さんが管掌されているデジタル・プラットフォーム部門について教えてください** 末永:はい、 立ち上げは2016年でした。それまでは法人研修やMBA大学院などが主力事業で、その当時から、教育をオンラインで代替をしていく模索をする中で立ち上がったのがデジタル・プラットフォーム部門です。「GLOBIS 学び放題」はこの構想から生まれた最初のプロダクトです。優れた講師の方の動画コンテンツを撮影し、サブスクリプション形式で幅広く展開をしています。**当部門のミッションである「学びの未来を創造し、人の可能性を広げる」の実現に向けて、これからの未来、デジタルを駆使して学びのあり方を変えていく。そこにチャレンジをしている部門**です。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A0023.jpg) **ー今では多くのユーザーが利用する「グロービス学び放題」ですが、立ち上げ当初について教えてください** 末永:部門におけるスクラム導入は、まず現場の開発チームから小さく始まりました。きっかけは、2018年頃にスクラム経験のある方が開発チームに入社し、スクラム導入の提案があったことです。それまでもウォーターフォール開発ではなく、ウィークリー単位でアウトプット出しながら進めるアジャイルアプローチでしたが、体系的に始めたのは2018年頃だったということです。 グロービスの組織文化は元々、アジャイルと相性が良く、柔軟性やオープンな姿勢が強く根付いており、アジャイルの考え方を受け入れやすい土台はありました。しかし、内製開発やアジャイル開発の具体的な実態については、上層部を含め十分な理解が進んでいませんでした。 **この状況を改善するべく、アジャイルやスクラムの理解を深めるために、翌年、部門の経営会議メンバー全員にプロダクトオーナー研修に参加をしてもらいました。**研修参加前にも、デジタル組織作りやプロダクト開発に関する読書会などで一定の理解は進めていましたが、実際に体験することの重要性を考慮し、自ら研修に参加しました。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A0129.jpg) 研修後すぐに、参加した役員からは、EAT(Executive Action Team)やEMS(Exective Meta Scrum)といった、Scrum@Scaleで定義されている具体的な取り組みやリーダーのあり方を組織的に始めたいという提案が経営会議であり、そこから組織的なアジャイル導入が進んでいきました。ちょうど同じ時期に、私もScrum@Scale研修に参加し、現場でのアジャイル導入体制構築も同時並行で進みました。 **認定プロダクトオーナー研修**の詳細は[こちら](https://scruminc.jp/training/owner/) **認定Scrum@Scale研修**の詳細は[こちら](https://scruminc.jp/training/scale/) **ー当時から、事業成長を見据えた組織運営のあり方を考えていたのですね** そうです。当時、複数のスクラム開発チームが存在していましたが、チームを跨いだ連携や、チーム内の一体感はあっても外部との連携が弱いといった課題を感じていました。そのような状況を打開するために、Scrum@Scaleのような研修を探していたところでした。 現場でのスクラム実践を起点とし、エグゼクティブがスクラム研修を受講することでアジャイルに共感と腹落ちをしたことが、具体的なアクションアイデアにつながり、組織的なアジャイル導入を加速させるきっかけとなりました。 ### スクラムを導入して一番効果を感じるのは「透明性」 **ースクラムの導入後の変化はありましたか?** グロービス・デジタル・プラットフォームにおいてスクラムが導入された後、開発組織には具体的な成果が現れました。中でも、スクラム導入の効果として最も大きく感じられたのは、**透明性が上がった**ことです。 スクラム導入以前、技術的負債が蓄積してプロダクトの維持が困難になったり、開発に時間がかかる理由が不明瞭であったりと、様々な課題がありました。開発速度が遅いという声も上がっていましたが、**実際には意思決定の遅れが原因であることが周囲に十分に伝わっておらず、開発状況が見えにくい**という印象を持たれていました。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A9899.jpg) スクラム導入によって開発状況が周囲に「見える化」され、透明性が高まったことは、大きな成果の一つでした。**特にデプロイ頻度のような指標を可視化**することで、課題が明確になりました。当初は数値があまり高くなかったのですが、数字を取り始めると上がってくんですよね。可視化すると改善ができるなと思いました。**結果、チームはぐんぐん成長しました。** さらに、組織としてチーム横断でメトリクスを取り始めました。メトリクスを共有すると、単に数値を見るだけでなく、あるチームで成果が出ると他のチームもそれに影響されて改善が進むという、チーム間の高め合いにもつながりました。実際に、 1 つのチームがメキメキ上げてくれたんです。 1 つのチームがパフォーマンスを上げると横も上がってくんです。「どうしたらそれができるんですか?」という会話が自然と起こるんです。ナレッジシェアや気軽な相談がチームを超えて行えるようになったことは、複数のスクラムチーム連携の意味合いでも非常に大きかったと感じています。 このように、**スクラムによる開発状況の透明性向上と、チーム横断でのメトリクス活用を通じた自律的な改善、そしてチーム間のノウハウ共有と連携**が、グロービス・デジタル・プラットフォーム部門の開発組織における重要な変化と成果をもたらしました。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/3F2A0074.jpg) ### 体験と対話を通じて、スクラムの理解が深まる場が研修 **ースクラムの研修を検討中の方にアドバイスをお願いできますか?** 私も研修を受ける前からスクラム関連の書籍を読んで一定の理解をしたつもりではありましたが、研修の中で体験をしてみることが一番大きいかなと思います。私は開発チームの中でスクラムを実践していたこともありますが、それだけでなく**実際に研修の場でスクラムの要素や目的を体験し、他の受講生の方と話をしていくことで理解が深まりました。**そこで学んだことを自社に持ち帰って思考錯誤する形が良いと考えています。 また、「守破離」という概念がスクラムの習熟方法にありますが、無理に「守」をしすぎなくてもいいのかなとは思っています。最初からスクラムの全部の要素を入れて始めようとすると、大きな労力がかかってしまうので、プラクティスの中で小さく始め、徐々に理解をしながら導入していく形が良いと考えています。例えばデイリースクラムから始める、振り返り(レトロスペクティブ)から始めるでも、スクラムの効果を実感できると思います。 (つづく) 続編の後編では、スクラムチームが増えていくなか、事業成長とチームの連携を深めていくために選択した組織運営の仕組みに切り込みます。 --- ### [Registered Scrum Master® Training for Woman](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-master-training-for-woman/) **Published:** 7月 6, 2023 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge-300x300.png)### 概要 2022年に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数の日本の総合順位は146か国中116位。 リーダーシップを発揮する女性がいまだ少ない日本社会。 **「活躍する女性をもっと増やしていきたい」 「今活躍している人にさらに活躍してほしい」 「共感や対話の力を通じて、リーダーシップを取って組織を活性化してほしい」** そんな想いを込めて今回、「Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修 for Woman」というコースを立ち上げました。なお、本セミナーは、多くの女性に参加いただけるよう、通常のScrum Inc.認定スクラムマスター研修より20%引きの価格にて提供いたします。 本コースには、[Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修で学ぶ内容](https://scruminc.jp/training/master/)に加え、 for Womanとして、以下2つの特徴があります。 **1.スクラムマスターに求められるリーダーシップスタイルとしての、サーバントリーダーシップについて理解を深める** サーバントリーダーシップとは、共感力や対話の力を使い、チーム全員の人間性を尊重しながら、共同での目標達成を促進するリーダーシップスタイルのことです。 スクラムガイドに「スクラムマスターは、スクラムチームと、より大きな組織に奉仕する真のリーダーである」と書かれている通り、 サーバントリーダーシップはスクラムマスターに求められる素養であり、実際のスクラムチームの中でどのように活かすかを学びます。 **2.アジャイル組織で活躍している女性リーダーの経験を聞くことで、自身の新しい可能性を発見する** サーバントリーダーシップを発揮して、アジャイル組織の中で活躍の場を広げてきた女性リーダーのリアルな経験を聞く時間を用意しています。 今後、自分の所属する組織で、どのように共感や対話を用いて周囲を巻き込んで事業を推進し、メンバーの成長を促進していくかについて考え深めるきっかけを得ることができます。 **本コースでは、多くの女性がサーバントリーダーシップを発揮し、チームや組織に変革をもたらしていくことを支援します。** ※このコースはスクラム経験の有無に関係なく、どなたでも受講することができます。また取得できる資格はScrum Inc. 認定資格スクラムマスターになります。 > ### <%= formatDate(StartDateTime, "YYYY/M/D") %>・<%= formatDate(EndDateTime, "YYYY/M/D") %> <% if (IsFull === true) { %> キャンセル待ち <% }else if (RegistrationInfo.RegisterMessage == "Registration opens soon!") { %> 予 告 <% } else { %> 募集中 <% } %> 言語 開催場所 <% if (typeof(Location.IsOnline) !== "undefined" && Location.IsOnline === true && (typeof(Location.Name) !== "undefined" && Location.Name !== "")) { %> バーチャル開催(Zoomによるリモート参加) <% } else { %> <%- Location.Name %> <% } %> 費用<%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数<%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> #### ゲストスピーカーコメント (2025/09/18-19開催回) ![](/wp-content/uploads/2025/08/higo.png) ###### 肥後 ひかる 東京海上日動システムズ株式会社 デジタルイノベーション開発部 スペシャリスト(スクラムマスター) 研修で得られる学びは貴重ですが、実践で得る気づきや経験が、より学びを深めてくれます。 私もスクラムマスターとして歩み始めた頃に受けた認定研修を実践の中で思い出し、「こういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間が何度もありました。 この研修での学びが皆さまの現場での判断や行動の支えとなることを願っています。 ![](/wp-content/uploads/2025/08/uchikawa.png) ###### 打川 智子 武田薬品工業株式会社 データ・デジタル&テクノロジー部 デジタルアクセラレーション ヘッド 私は、多様性のあるチームの力を信じています。 みなさん一人ひとりの個性が、多様性のあるチームを創り、未来への道を創ります。 自分らしいリーダーシップを大切に、未来を切り拓く一歩を共に踏み出しましょう! #### 本研修に向けた女性リーダーからのメッセージ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/02/yasumi.png) ###### 中野 安美 Agility Design株式会社 代表取締役 変化の激しい時代において、これまでの経験や知識だけでは対応しきれない場面が増えています。そのような状況では、チーム全員が力を合わせ、知恵を出し合い、協力しながら進めていく必要があります。重要となるのは、対話を重ねること、そしてチームメンバーをエンパワーすることです。スクラムマスターは、スクラムの枠を超えて、あらゆる職場で求められるリーダーだと思っています。これから皆さんが素敵なリーダーへと成長されるきっかけとなれば幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/02/amago.png) ###### 尼子 恵理佳 SCSK株式会社 ITインフラ・ソフトウェア事業本部 サーバ・ストレージ部 技術第二課 アジャイル支援チームメンバー この研修は単にスクラムの知識を学べるだけでなく、受講生や講師との対話を通じて身の回りの様々な課題に対するヒントを与えてくれます。 私自身ここで語られる言葉が仕事・プライベート問わず、改善を続ける考え方の土台になっていると感じます。 きっと皆さんが今後悩む中でここでの新たな出会いが、心の支えとなるはずです! 皆さんの情熱と努力が、チームや組織を大きく成長させる原動力になることを信じています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/08/junko_kawata_300x200-2.png) ###### 川田 純子 パナソニック システムデザイン株式会社 システムデザイン1部 アジャイル推進リーダー これからスクラムを学ぶ方や実践中で悩んでいる方など、さまざまな方がいらっしゃると思いますが、研修が終わる頃にはきっと、学んだことを早く実践したい!とワクワクされると思います。 また、講師や参加者の方との会話を通じて、ヒントや元気をもらえる研修です。 皆さまと共に学び、高め合うことができれば幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/08/easaoka_2024.png) ###### 朝岡 絵里子 アトラシアン株式会社 マーケティング統括マネージャー 今目標が明確な方も、そうでない方も、この研修は皆さんがなりたい自分に近づくための大きな一歩になると思います。 私自身、特定の役職や目標を目指していたわけではありませんが、目の前の課題に全力で取り組んできた経験が今の私を作っています。 この研修が皆さんの未来を切り開く助けとなることを願っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/02/naomi_yakita_300x200.png) ###### 焼田 奈緒美 株式会社LIXIL Marketing Function マーケティング企画部 部長 コロナ禍でチームメンバーと思うようなコミュニケーションがとれない環境になった時にスクラムに出会いました。 VUCA時代では急な変化が突然やってきます。そんな時に大事なのが真のチーム力だと確信した経験から、一人一人のパフォーマンスを最大限引き出せるチームづくりを目指しています。自分らしさを出して創造的な仕事をチームで出来たら素敵ですよね。皆さん一人一人が持っているリーダーシップ力を引き出すお手伝いが出来たら幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/02/nanami_yoshizumi_300x200.png) ###### 吉住 那奈美 武田薬品工業株式会社 JPBUデータ・デジタル&テクノロジー部 デジタルアクセラレーション 主席部員 アジャイルを通じたリーダーシップが多様性と活力に満ちた環境を築く一翼を担えることを信じて皆で協力して学び合い、アジャイルの一歩を一緒に踏み出しましょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/yuriko_asahina-300x200-1.png) ###### 朝比奈 ゆり子 パーソルホ―ルディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 本部長 スクラムマスターに求められるリーダーシップを学び、チームや組織にアジャイルの価値を共有し、成長をリードするあなたの役割は極めて重要です。 あなたの学びと成長を心から応援します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/yukiko_kojima-300x200.png) ###### 小島 有紀子 日本電気株式会社 スマートシティ事業部門 国内スマートシティシステム統括部 GXサービス事業開発グループ長 自分は一体どんなリーダーシップを発揮できるのか、どんなキャリアを目指すべきなのか、どこまで頑張ればいいのか、、、悩むことばかりですよね。 私も日々悩みながら過ごしていますが、そんな経験を共有&ディスカッションすることで、少しでも、みなさんの背中を押すことができれば嬉しいです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/satoka_chibana-300x200-1.png) ###### 知花 里香 Slalom/Agile coach, Women in agile Japan/Organizer 私に取って「資格」とは、自分が使命感を持って行動を起こして行ける気にしてくれる、「ご朱印」のようなものでした。 少なくとも目の前のトレーナーが、私と言う人間を信用してくれ、世の中に「私はスクラムマスターである」と胸を張って言ってもいいよ、と背中を押してくれる、そんな存在なのです。 だから、たかが資格と思う勿れ。 この「資格」は、いつもあなたの隣にいてくれます。 支えてくれ、 正してくれ、 問うてくれます。 私は私らしく、正しい道を歩んでいるのかと。 私は一歩進むあなたを、心から祝福し、尊敬します。 この研修が、あなたの小さく大きな一歩となりますように。 #### 習得できるスキル: - スクラムマスターとしてあらゆる環境や業界のチームをリードすることができる - 集中、勇気、確約、オープンさ、尊敬といったスクラムの価値を体現する - アジャイル組織で活躍する女性リーダーのネットワーク - Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター試験に合格し、米国Scrum Inc.発行の認定証を受け取る #### スクラムの共同考案者であるジェフ・サザーランド博士によってつくられた唯一のスクラムマスター研修 私たちのユニークなScrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修は、Jeff Sutherland博士によってつくられました。 これまでJeffとともに講義をしてきた各トレーナーは、経験をもとにあなたの質問に答えます。 彼らは企業がどのようにスクラムを導入し、既存の市場をディスラプトするか教えてくれるでしょう。 #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 #### 受講者の声 ブレイクアウトルームに1人ずつトレーナーがついてくださり、アドバイス等をいただけたことがとてもよかったです。スクラムの基礎からマインドまでたくさんのことを学べました。自組織に持ち帰り取り入れられるところから始めたいです。(スクラム未経験 S.N様) ブレイクアウトルームで個別のQAにも懇切丁寧に回答いただき、とても勉強になりました。スクラムの概要だけでなく、実例に基づく課題への対処法なども詳しく学ぶことができました。for Womanということで、ゲストスピーカーの方々も含め、女性ならではの困難や心がけを共有いただけたことが大変参考になりました。 (スクラム経験1-6ヶ月 Y.K様) 2日間でスプリントを体験することでアジャイルを実践できたことがよかったです。全体的にとてもエキサイティングな研修でした。普段はマイノリティゆえに影を潜めがちな女性たちが、奥に強いパワーを秘めているんだと勇気が湧きました。(スクラム経験3年以上 T.T様) スクラムやアジャイルについての知識が体系的に学べたのももちろん良かったのですが、女性向けということで用意された講師やゲストスピーカーのお話がとても良く、濃い2日間を過ごさせていただきました。自分は未経験にも関わらず他社の実際にアジャイル進めている皆さんの話をたくさん聞かせていただいてとても参考になりました。ゲストスピーカーの話はどちらもとてもパワーを貰えるものであり自分もがんばろうと思えるものでした。ありがとうございました。(スクラム未経験 M.S様) 研修を通してグループワークが多い点が良かったです。また、女性としてのロールモデルになりそうな方とお話ができ、良い刺激を得られました。ゲストスピーチも刺さる内容で、参考になりました。(スクラム経験1-3ヶ月 M.I様) --- ### [Registered Product Owner® Training](https://scruminc.jp/training/owner/) **Published:** 3月 15, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** **急速に変化する市場で新規事業やDXに挑戦する現場リーダーの皆様へ。 Scrum Inc. 認定プロダクトオーナー研修で、顧客価値を最大化し、イノベーションを推進するスキルを身につけましょう。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/PO-Badge-300x300.png)デジタルトランスフォーメーション(DX)は、ビジネスモデルや企業文化を根本から変革し、新たな価値を創出する取り組みです。変化の激しい現代市場において、DXは企業の競争力を高め、イノベーションを加速させる重要な戦略となっています。 プロダクトオーナーは、このDXの流れの中で重要な役割を果たします。顧客ニーズを深く理解し、デジタル技術を活用して新たな価値を創造する能力が求められます。本研修では、急速に変化する市場環境で新規事業やDXに取り組むために必要なスキルと知識を習得できます。 ## プロダクトオーナーとは プロダクトオーナーとは、プロダクトの価値を最大化する責任を持っており、製品のビジョンを明確にし、スクラムチームがそのビジョンを実現できるよう、様々な活動を行う重要な役割を担っています。 [→詳しい内容はこちら](https://scruminc.jp/blog/6356/) ### 本研修の特徴 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/10/AdobeStock_851473184_1.jpeg) 🔳 **実践を通じて習得する** 本コースの中心は、講義だけでなく、実際のプロダクト開発を模したエクササイズを通じて、プロダクトオーナーとしての判断力と実行力を養います。顧客ニーズの把握、プロダクトバックログの作成と優先順位付け、ステークホルダーとのコミュニケーションなど、現場ですぐに活用できるスキルを体得します。 🔳 **世界最高峰の知見を学ぶ** スクラムの共同考案者であるジェフ・サザーランド博士が設計したカリキュラムを通じて、スクラムの本質と最新のベストプラクティスを学びます。世界中の企業での実践から得られた洞察を、あなたのビジネスに直接活かすことができます。 🔳 **少人数制で質の高い学びを提供** 2日間にわたる少人数のグループワークでは、同じ目的を持つ参加者たちとの交流を通じて、価値あるネットワークを構築することができます。異なる業界の視点や経験から学び、自身の視野を広げることができるでしょう。 ### 対象者 - プロダクトオーナーを任命されたが、適切なバックログの作り方など、プロダクトオーナーとしての役割に悩んでいる方 - スクラムを取り入れたものの、効果を実感できていない方 - スクラムマスターとして、プロダクトオーナーをコーチするための理解を得たい方 - プロダクト開発を行う組織のマネージャーや経営者の方 ### 習得スキル このコースは、プロダクトデザインのエクセサイズを通じ、プロダクトオーナーとしての実践的な経験を得ることができます。 #### 習得できるスキル - プロダクトオーナーの役割 - スクラムフレームワークはプロダクトやサービスをより速く、より高い品質で提供し、従業員の幸福度を高めるためにどのように役立つか - プロダクトの方向性を揃えるためのプロダクトビジョンの作成方法 - プロダクトビジョンに基づくプロダクトバックログの作成方法 - ビジネス価値を定量的に評価する方法 - ビジネス価値に基づくプロダクトバックログの優先順位付けと分割方法 - 価値あるプロダクトを仮説検証しながら市場へ提供するためのリリースプランニング ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/07/ScrumInc-Feb2017_JM_Set1-14-of-39.jpg) 研修修了後のテストに合格すると、国際的に認知された Scrum Inc. 認定資格プロダクトオーナー (Registered Product Owner®) の資格を取得できます。これは、あなたのキャリアにおける大きな武器となり、新たな機会への扉を開くことでしょう。 ### お申し込み <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> ### 受講者の声 体系的にかつ、事例を交えて理解できた。 初心者からベテランまでがまざる中で、いずれの層も学びの得られるプログラムだったと思います。 ありがとうございました!! 質疑応答の時間が多く、実践トレーニングと座学の反復学習がよかった。 今まで独学でスクラムをしていたのですが、本研修で背景や目的を理解できたことで腹落ちできた。 同僚にも是非すすめたいと思う。 ワークショップを通して、実務に近い形でProduct Ownerのあるべき姿を学ぶことができた。いろんな業種の方とアジャイルという共通の話題で話が出来たのも良かった。 POの役割自体はScrum Guideなどにも載っており、Scrumのアクティビティもある程度は書籍で学べるものの、実際現場に適用するときどう考えるかなど認定企業から考え方を聞ける点が魅力だと思う。 Registered Scrum Master (RSM) とRegistered Product Owner (RPO)の内容を3日間でまとめて受講し、両方の認定資格を取得できるコース**「Registered Scrum Master and Product Owner」**がございますので、ご検討ください。 [詳しくはこちら](https://scruminc.jp/training/smpo/) #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 --- ### [スクラム導入支援](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/) **Published:** 3月 8, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** [サービスラインナップはこちら](#servicelineup) ### スクラムとは? ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/05/scrumframework.png) スクラムは、複雑な問題を解決し、価値の高いプロダクトを創造するためのフレームワークです。 スクラムは、ソフトウェア開発の現場で生まれましたが、現在ではソフトウェア開発だけに留まらず、戦略立案やマーケティング、人事などの様々な分野で活用されています。 その最大の特徴は、非常に軽量であること。直感的で理解しやすく、自分たちの仕事にすぐに取り入れることができます。 ### アジャイルになるための手段としてのスクラム 不確実性が高く、状況が目まぐるしく変化する現代を生き抜くキーワードとして、アジャイルという言葉が広まりを見せています。 しかし、アジャイルの本質は方法論ではなく、変化に柔軟に対応するための考え方や価値観、行動の原則を示したものであり、チームや組織に根付かせることは一朝一夕にはできません。 スクラムは、このアジャイルの価値観や原則を実践するための具体的な方法論として機能します。スクラムは、アジャイルという「考え方」を実現するための「非常に有効な手段」の一つと言えるでしょう。 (※)アジャイルについて、基本からわかりやすく解説した内容はこちらから確認できます。 [ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/agile.jpeg) #### アジャイルとは?基本からわかりやすく解説 ](https://scruminc.jp/blog/6558/) ### スクラムの特徴 スクラムには、顧客に高い価値を届けるとともに、チームを機能させ、仕事を加速させる、様々な仕組みが組み込まれています。 2. **顧客価値に基づく作業の推進:** プロダクトバックログと呼ばれる「顧客に届ける価値や機能をまとめたリスト」を作成し優先順位をつけ、価値の高いものから順に作業を進めます。これにより、顧客やビジネスにとって重要な機能が早期に提供されます。 3. **反復的かつ漸進的なアプローチ:** 計画〜実行を、スプリントと呼ばれる非常に短いサイクルで繰り返し行います。これにより、動作するプロダクトを素早く顧客に届け、そこから顧客のフィードバックを得ることで、プロダクトを顧客にとってより価値の高いものに変えていきます。加えて、このサイクルの中で自分たちの仕事のプロセスを振り返り見直していくことで、より効率的な仕事の進め方に改めていきます。 4. **チームの自己組織化:** 従来の組織では一人に集中していた重要な役割を、スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発者の3つの役割がそれぞれ分担して受け持つことにより、健全なチーム運営が可能になります。 また、スクラムチームは、自分たちがどんな作業をどのように行うかを自分たちで決定します。 これにより、チームの自律性と責任感が高まり、目的に向かってチーム一丸で進む果敢な行動と、変化に柔軟に対応する力が生み出されます。 ### スクラムを始めるには ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/05/start-scaled.jpeg) スクラムは、誰でも自由に学び、実践することができます。 スクラムについて、理解を深めるには、まずスクラムガイドを読んでみてください。 Scrum Inc. Japanでは、自分たちの仕事の進め方をより良くしたいと考える方々に対し、スクラムを正しく実践するためのトレーニングやコーチのサービスを提供しています。 ### サービスラインナップ 変化の激しい現代において、組織が持続的に成長するためには、新しい働き方への変革が不可欠です。私たちのアジャイルコーチは、お客様の組織がスクラムのベストプラクティスを習得し、変化に柔軟に対応できる自律的なチームを育成することで、その変革を力強く支援します。 リーダーシップチームに対しては、スクラムがもたらす具体的な効果、例えば「業務効率の劇的な向上」や「生産性の倍増」を実現するための戦略と実行方法を、豊富な事例と共にご提案いたします。世界中の企業で実績のある私たちのコンサルティングを通じて、お客様の組織を未来へと導く変革をご支援いたします。 ![](/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_take-a-Class_600px.png)**Scrum Inc.認定資格セミナー個別研修** 25名以上のグループ研修をお客様のオフィスで行うことも可能です。私たちはお客さま企業の特別なニーズを理解し、ゴールを達成するための研修プランを考案します。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/onsitescrumseminar) ![](/wp-content/uploads/2025/05/coach.png)**スクラムコーチ** Scrum Inc.の専門家と幅広いパートナーシップネットワークにより、スクラムチームの立ち上げや、スクラムの大規模化を支援するオンサイトのアジャイルサポートを提供します。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/scrumcoach) ![](/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_launch_transformation_600px.png)**チーム立ち上げワークショップ** スクラムを始めるにしても、何から始めればいいのかわからないとお困りの方のために。新しいチームの立ち上げが成功するための支援をします。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/teamlaunch) ![](/wp-content/uploads/2025/05/backlog_refinement.png)**バックログリファインメントワークショップ** 企業のビジョンからプロダクトのビジョンを定め、顧客の満足度を上げるために何をすべきか、ワークショップを通し、バックログの作成やリリース計画の合意などの支援をします。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/backlogrefinement) ### コーチ紹介 ![umezawa](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/02/kei.kishiro.jpg) ### 木代(きしろ) 圭 Scrum Inc. Japan ディレクター/スクラムトレーナー/スクラムコーチ 携帯電話へのJavaプラットフォームの導入、通信キャリアでのプラットフォームビジネスや協業サービスの推進、ネット銀行でのバンキングアプリの企画・開発などに携わった後、2019年より現職。 数多くのプロジェクトに従事する中で、エクセレントなプロジェクトには、スクラムのエッセンスが備わっていることを実感。 スクラムを通じ、現場の人たちが、楽しく無理なく働ける世界を目指し、トレーナーやコーチとして活動中。 ![kazuhiro niwaya](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/08/DSC2671-e1628059878606-238x300.jpg) ### 庭屋 一浩 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/HR Scrum Master クラウドサービスのメーカーにて人事のキャリアをスタート。採用チームのリーダーになりスクラムに出会う。単なるソフトウェア開発の手法ではなく、新しい組織運営の手法としての可能性をスクラムから感じる。 2021年2月から現職。Scrum Inc. Japanの人事基盤を整えながら、トレーナーとしても活動する人事兼スクラムマスター。 HR領域からスクラム/アジャイルを広めることで、より良い組織が増えることを自身のミッションとして活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/uchiyama-248x300.png) ### 内山 遼子 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 人材・販促領域で事業を行う会社にて、新規プロダクトの顧客開発や営業推進をリード。 その後、経営大学院を運営する会社の法人部門にて、企業が自律型組織へと変革を遂げるための次世代経営リーダー育成や組織開発を支援。 その中で組織を変革するには、権限や責任の持ち方を規定する組織構造から変える必要性を痛感し、2022年より現職。 アジャイル組織変革を通じて、顧客や社会に価値あるプロダクトが生産性高く生まれ改善し続ける世の中、活き活きと働く個人の集合体としての強い組織の実現を目指す。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/kazu-215x300.jpg) ### 佐藤 一司 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 2022年4月から現職。 ラジオ局に20年在籍し、その半分以上はスポーツ実況などのアナウンサーを務める。 前職のスポーツデータ企業では、新規事業のプロジェクトリーダーを務める。 同時に人材開発の一環で、話し方・伝え方の社内講師担当。 エンジニアやアナリストとチームを組み、チーム全員で顧客と頻度高く向き合う開発運営をしていたが、アジャイル・スクラムの働き方を知って感銘を受ける。 ソフトウエア開発やIT領域以外にもスクラム浸透や新しい組織文化の構築を目指して活動している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/hisamura-283x300.jpg) ### 久村 泰祥 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ SierにてWebシステムの企画、設計、プロジェクトマネジメントをシステムエンジニアとして経験。 その後、同社の管理職として経営企画部、営業企画部を経て2021年11月Scrum Inc. Japanのコーポレート部門に転職。 経験主義に基づき、無駄を省き顧客に早く価値を届ける事を重視した軽量なフレームワークであるスクラムに感銘を受ける。 スクラムの5つの価値基準(確約、勇気、尊敬、公開、集中)と機能横断型かつ自己管理型組織をキーワードに、企業運営に、組織のゴール達成と従業員の幸福を両立させるスクラムの導入を加速させるべく活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/bd35030322266356981180a59fdb3c0c-203x300.jpg) ### 入澤 亮太 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント SIerにて製造業の業務アプリケーション開発やデータアーキテクチャ設計に従事。 IT組織の在り方やテクノロジーを活用した経営戦略に関心を持ち、2019年よりコンサルティング業界に転身。アジャイル変革を専門とし、ビジネス・IT一体型組織の構築を推進。製造業・保険業等で顧客起点の新規事業創出や、商品開発の期間の従来比半減などを実現。また社内の約500名に新たな働き方としてスクラムを活用した人材育成や実践サポートをリード。 アジャイル・スクラムが組織にもたらすインパクトを実感し、2024年より現職。 国内の顧客企業とともに、チーム/個人の成長ややりがいの実感、継続的なビジネス成果創出を両立する組織づくりを実現することを目指している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/03/Face-300x300.jpg) ### 竹内 徹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 外資系大手システムインテグレーターで、ITインフラと運用業務の現場に向けたアジャイル・スクラムの研修からスクラムチームの設立、そしてデザイン思考やアーキテクチャを取り入れたワークショップの企画・実施に従事。スクラムの可能性をIT以外の分野にも広げる会社のビジョンに深く共感し、入社。ワンチームで持続可能な職場を少しでも増やすべく、貢献しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/sonjin-300x300.jpeg) ### 山本 尊人 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 大手SIerにて20代はアーキテクト、30代はSE/PM、40代はPM/営業/組織マネージャーを経験。全社標準を構築する中でアジャイルに出会い、実践を通じてアジャイルは人が人らしくありながら、価値を生み出すことのできる働き方であることに強く共感する。アジャイル推進組織を立ち上げ、多くの顧客にアジャイル変革を推進、本質的なスクラムを通じて日本の企業をより良くしていきたいという思いから2024年4月より現職。 現在はScrum Inc. Japanのコーチ・トレーナーとして、より良いプロダクトの開発とより良い働き方への変革やヒトに向き合うリーダーシップへの変革の支援に取り組んでいます。 ![Portrait of a man with black hair and glasses wearing a brown polo, seated indoors near a wooden divider and green plant.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/07/handa_2026-261x300.jpg) ### 半田 芳樹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 金融分野を中心に、数多くのシステム開発にSE/プロジェクトマネージャーとして従事。 その後は全社案件支援や標準プロセス策定を担い、社内エンハンス開発を契機にアジャイル開発を実践。独立行政法人にて初のアジャイル案件を牽引し専門員としてアジャイルを広げている。 文化変革・伴走や人材育成を通じ、一人ひとりが楽しく無理なく力を発揮でき、変化に強い組織が広がっていく世界を目指し、トレーナー・コーチとして活動中。 ![Portrait of a man in a suit and glasses outdoors, with cherry blossoms in the background.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/08/ishida-261x300.jpeg) ### 石田 宏平 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 研修会社で営業・研修トレーナーに長く従事。その時「アジャイル」と出会い、営業や業務改善の中でアジャイルを実践。アジャイルの機動性が昨今のビジネススピードに向いている事を体感する。 その後、Scruminc.Japanと出会い、2025年5月から現職。あらゆる職種で、働き方を良くするフレームワークとして、様々な顧客でスクラムを取り組んでもらえるよう、営業・トレーナー・コーチとして活動中。 --- ### [Scrum Inc. 研修導入事例:SCSK株式会社様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/scsk/) **Published:** 4月 18, 2025 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## 「応援したい」を形にする ──SCSKが挑む目的型ふるさと納税とスクラムによる新規事業開発 ### インタビューの要点 3. SCSKは地域や教育機関を応援する「目的型ふるさと納税」のサービスをリリース。このアイデアは社員から生まれ、札幌市や大学と連携して2024年に実現。アジャイルとウォーターフォールを併用した現実的な開発体制を構築。 4. POとスクラムマスターが協力し、組織や会社の壁を超えてチームを導いた。 5. チーム全員でScrum Inc.研修を受講し、共通言語と自律性を育てた。 ![](/wp-content/uploads/2025/04/scsk-1-scaled.jpg) SCSK株式会社 産業事業グループ 産業事業グループ統括本部 統括部 共創IT推進課 課長 プロダクトオーナー 遠藤 敦子様 (右) プロダクト・サービス事業グループ ITインフラ・ソフトウェア事業本部 サーバ・ストレージ部 技術第二課 スクラムマスター 尼子 恵理佳様(左) (所属は2025年1月現在) インタビュアー:Scrum Inc. Japan 山本 尊人 ## 目次 1. [新しい寄付の形を創る──「目的型ふるさと納税」への挑戦](#section1) 2. [大手SIerにおける新規事業開発の難所とその克服](#section2) 3. [チームの成長──新規事業を通じた変革と学び](#section3) 4. [アジャイルとスクラム導入の決断とその理由](#section4) 5. [Scrum Inc.認定スクラムマスター研修の学びと実践](#section5) 6. [アジャイルにおけるプロダクトオーナーとスクラムマスターの意義](#section6) 7. [未来への展望──新たな挑戦への思い](#section7) 8. [まとめ](#section8) ### 1. 新しい寄付の形を創る──「目的型ふるさと納税」への挑戦 **――SCSKが立ち上げた「目的型ふるさと納税」サービスは、ちょっと珍しい仕組みだと聞きました。どんなサービスなのでしょうか?** **遠藤さん:**一言で言えば、「返礼品がないふるさと納税」なんです。代わりに、寄付金の使い道を自分で選べる──特に「教育機関を応援する」という目的に共感した人が寄付できるサービスです。通常のふるさと納税は、お肉やお米などの返礼品がもらえることが一つの魅力ですが、SCSKが手がけたのは「推し活型」ふるさと納税。つまり、自分の母校や、旅行で訪れた大学、地域の活動を「頑張ってほしい」という気持ちで応援するものです。 **――地域を応援することを大切にしているサービスなのですね。** **遠藤さん:**寄付ってちょっとハードル高く感じないでしょうか?「自分なんかが寄付なんて…」という方もいると思います。でも「応援する」って考えると一気に身近になるんです。たとえば、学生が地元のマルシェで自分たちのデザインを披露していたり、地域のプロジェクトで頑張っていたりする姿を見ると、「頑張れ!」って応援する気持ちになる。その応援する気持ちを寄付という形で後押しできるんです。 **──地域をどのように応援することができるのでしょうか。** **遠藤さん:**このサービスの面白さは、「大学に寄付する」のではなく、より具体的に大学が地域と連携して取り組んでいる「プロジェクトに寄付する」点です。たとえば、北海道大学では「企業家育成プロジェクト」、札幌市立大学では「学生の部活動支援」など、地域とのつながりが強いプロジェクトが選ばれています。教育機関がその地域に存在する意味って何だろう?──そんな問いにちゃんと向き合って、大学の先生たち自身が「選ばれるプロジェクト」を考えてくれたんです。地域と一緒に未来を育てる。そんな仕組みを形にしました。 ![](/wp-content/uploads/2025/04/scsk-2.png) [SCSKのふるさと納税 https://scskfurusato.jp/](https://scskfurusato.jp/) ### 2. 大手SIerにおける新規事業開発の難所とその克服 **――このようなユニークなサービスを、大手SIerであるSCSKで立ち上げるのは、かなり大変だったのでは?** **遠藤さん:**そうですね。正直、簡単な道ではなかったです。でも、だからこそやりがいがありました。 新規事業に挑むうえで、まず大きな壁になったのが「組織の構造」でした。理想は、ビジネス、開発、デザイン、マーケティングなど、すべての役割が一つのチームに集まり、すばやく意思決定できること。でも実際は、顧客、社内の複数部署、さらに外部のパートナー企業とも連携しながら進める必要がありました。 たくさんの関係者が関わる中で、最初はビジネスチームが中心となって「みんなをつなぐ役割」をしようとしたんです。でも気がつくと、「中心にいる人があちこちに個別対応する」構造になってしまいました。チーム全体で同じ方向を向いて動くのが、なかなか難しかった。開発は開発、営業は営業のように、それぞれが「自分の専門的な仕事」に集中しすぎていた。また、経験豊富なメンバーに意見が集中しやすく、若手や委託先の社員が自発的に動きにくい場面もありました。チームとしての一体感が足りなかった時期がありました。 ![](/wp-content/uploads/2025/04/scsk-3.jpeg) **──上司などのステークホルダーにはどのようにアプローチしたのでしょうか。** **遠藤さん:**根回しっていうと聞こえは悪いですが、社内を丁寧に巻き込むことを続けました。課長として、経営層のいるフロアまで何度も足を運び、想いを伝え続けました。それを私は「共感をつくる旅」と考えています。仲間を増やすことが、変化を生む第一歩だと思っています。 嬉しかったのはプロジェクトが進むにつれて「会社全体がこのプロジェクトを応援してくれた」ことです。予算も人も集めてもらえて、グループ会社からも「一緒にやろう」という声が上がって。みんながこれは誇れるプロジェクトだと考えてくれていたのだと思います。 ### 3. チームの成長──新規事業を通じた変革と学び **――チームにとってつらい時期はありましたか。** ![](/wp-content/uploads/2025/04/scsk-4-scaled.jpg) **尼子さん:**ニーズや要件を考えていた時期が一番つらかったですね。うまくまとまらず「これってどうやって決めたらいいの?」という問いがあふれていて。でも、そこであきらめず、みんなで考えて進んだことが、今に繋がっていると思います。実際、開発の経験が少ないメンバーもいる中で、「これは使いやすいのか?」「この動作でユーザーが喜んでくれるのか?」といった問いを何度も繰り返す中でユーザーへの価値を追求していきました。 **――プロジェクトが進む中で、チームにはどんな変化や成長がありましたか?** **尼子さん:**最初は「ゼロから何かを作る」という経験をしたことのないメンバーも多かったんです。でも、進めるうちにどんどん自分で考えて動けるようになっていきました。 新規事業のプロジェクトに、最初から完璧なプロセスはなく、むしろ「どうしていいか分からない」がスタートライン。そんな中でも、メンバーひとりひとりが試行錯誤しながら、少しずつチームとしての「かたち」ができて来たのではないかと思います。 最初はデイリースクラムでも、誰かが黙ってしまう場面があったり、開発できる人とそうでない人で温度差が出たりして。でもそこは、話す内容を絞ったり、雰囲気を和らげたり、スクラムマスターとして場を整える工夫をしてきました。 苦労を乗り越えた先に見えたのは、「自分たちの力でサービスを作った」という実感です。リリースした瞬間は「やった!」というより「あれ…?本当にできた?」みたいな感じであまり実感がなかったんです。でも、その後に「ありがとう」「すごいですね」という言葉をたくさんもらって、そこで一気に喜びがこみ上げました。 こうした積み重ねや成功体験が、チームに「一体感」をもたらしていったのだと思います。 ### 4. アジャイルとスクラム導入の決断とその理由 **――今回のプロジェクトでアジャイルを取り入れた背景を教えていただけますか?** **遠藤さん:**新規事業は試行錯誤の繰り返しだと思います。お客様のニーズも、サービスの設計も、運営の仕方も、どうやって広めていくかも、全部「やってみないと分からない」。だから、仮説を立てて、試して、また考える。そんな柔軟な進め方が必要だと思ったんです。 私が最初に思い描いていたのは、小さく作って素早くフィードバックを得て、すぐに改善につなげる──そんなアジャイル的な進め方でした。しかし現実には、すべてをアジャイルに進められたわけではなかったです。 最初のリリースに向けては、やはり「全体としてちゃんと動くもの」を作る必要がありました。市役所や大学にプレゼンするには、サービスの全体像が見えないと難しかったです。結果として、MVP(最小実用プロダクト)を大きくして、ウォーターフォール的な要素も取り入れざるを得ませんでした。 **――理想と現実のギャップがあったと。** **遠藤さん:**そうですね。でも、そこは「割り切り」でした。アジャイルの理想論にこだわりすぎてプロジェクトが止まってしまっては本末転倒なので。最初は仮説を固めて、ある程度の仕様を定めて一気に作る。その後で、ユーザーの反応を見ながら改善していく。そんなハイブリッドな進め方が結果的に良かったと思います。 実際、初期段階では大学関係者や自治体に向けたプロトタイプの提示が重要で、動く画面を見せることで共感と信頼を得られたといいます。 一方で、構想やマーケティング、営業の部分では、アジャイルな考え方が色濃く活かしていました。仮説ベースでプレゼン資料を作っては修正、広告の反応を見ては見せ方を変える。まさに「小さく作って早く学ぶ」スクラム的な動き方をしていました。セールスでも企画でも、アジャイルって活かせるのだなと強く実感しています。 ### 5. Scrum Inc.認定スクラムマスター研修の学びと実践 **――プロジェクトの立ち上げ時、チーム全員でScrum Inc.認定スクラムマスター研修を受けたそうですね。** **遠藤さん:**スクラムを本格的に取り入れるなら、我流ではダメだと思ったんです。絶対に成功させたいプロジェクトだったので、チームみんなで“正しくスクラムを学ぶ”ことが必要だと考えました。 **尼子さん:**たとえばバックログやデイリースクラムという言葉も、全員が同じイメージを持っていないと噛み合わない。研修を受けてスクラムのひとつひとつの考えを背景や成り立ちとともに深く学んだことで、そうした言葉がチームにとって本当の「共通言語」になりました。 **遠藤さん:**私にとって一番印象に残っているのは、プロダクトオーナーは孤独だ、という経験豊富なトレーナーとの会話です。実際にやってみると、確かに意思決定や責任が集中しがちで、すごく孤独に感じることもある。でも、そのときに隣にスクラムマスターがいてくれて、客観的な視点や共感をして支えてくれたのは、本当に心強かったです。 **尼子さん:**「チームで働く」ということがどういうことなのか──研修でその本質に触れられたことが大きかったです。単に個人に仕事を振って進捗を管理する役割ではなくて、チームの力を引き出すのがスクラムマスターなのだと実感しました。 **遠藤さん:**1回やって全部うまくいくなんてことはないけど、次はもっと上手くできる。研修で学んだスクラムの「なぜ」の理解があったからこそ、うまくいかなかった時も冷静に振り返れたんだと思います。 ### 6. アジャイルにおけるプロダクトオーナーとスクラムマスターの意義 **――今回のプロジェクトでは、プロダクトオーナー(PO)とスクラムマスター(SM)が明確に役割分担されていたと伺いました。それぞれ、どのようにチームに貢献されていたのでしょうか?** **遠藤さん:**私はプロダクトオーナーとして、「このプロジェクトを成功させるんだ!」という強い想いを持って、ぐいぐい引っ張っていく立場でした。でもその分、主観的になりすぎたり、視野が狭くなったりしがちで…。だからこそ、尼子さんというスクラムマスターの存在がとても大きかったんです。まさに“サーバントリーダー”として、チームの土台を支える役割を担い、時にはチーム内の温度差や衝突に対して場を整え、時には進め方に迷いがあるメンバーをそっとサポートする──そんな「見えない支え」として、プロジェクトの裏側をしっかりと支えてくれていました。 **尼子さん:**私は、リーダーというより「下から押し上げる」役割でした。遠藤さんが前線で進んでいく中で、チームの空気や関係性を整える。全体がブレずに進めるように、「もうひとつの視点」を持つよう心がけていました。 **――POとSMのコンビネーションが、プロジェクトの推進力になったのですね。** **遠藤さん:**そう思います。POって、自分の「やりたい方向」に強く引っ張っていく立場。でも、それだけじゃうまくいかない。スクラムマスターがいるからこそ、POの視野が広がるし、チームの温度感も保たれる。新規事業においては、特にこの役割のペアが大事だと思いました。 **尼子さん:**スクラムマスターは、単なる進行管理係ではありません。チームを内側から整え、メンバーが自律して動けるように促す存在。そしてPOは、ビジョンを示し続ける「旗振り役」。一見真逆の役割に見えるかもしれませんが、お互いを補完し合うからこそ、スクラムはうまく機能する。そしてスクラムチームには、強い個があっても、そこに「支え合い」がなければ前に進めない。今回の経験を通して、それを強く実感しました。 ### 7. 未来への展望──新たな挑戦への思い **――今後の展望をお聞かせください。** **遠藤さん:**現在はリリース後の改善活動に取り組んでいます。最初にリリースしたサービスの課題を解消しつつ、ユーザーに新しい価値を提供していく。次のフェーズに向けて、まさに走り続けているところです。1巡目の苦労と学びがあったからこそ、2巡目はもっとスマートに、スピーディーに動ける気がしています。経験から学んで適応していく、“How”だけじゃなく、“Why ―なぜそれが大事なのか”まで考えるスクラムのマインドセットを実体験から理解できた。だから次は、もっと自信を持って進められます。 **尼子さん:**2024年12月にサービスをリリースしてから、わずか1か月で多くの反響がありました。寄付者の方からの「ありがとう」などの言葉や、SNSでのシェアが本当に励みになりました。自分たちが作ったものが、誰かの想いとつながっている手応えがありました。今回でチームもプロダクトも大きく成長と思っています。今後は、お客様のことをもっと考えて、もっと速く、もっと柔軟に、そしてアジャイルの本質をさらに体現できるチームにしていきたいです。 **遠藤さん:**新しい挑戦はこれからが本番です。札幌市に続いて、他の自治体や大学への展開が控えています。次の地域では、また違ったニーズや課題があるはずです。だからこそ、今の仮説に縛られず、またイチから「対話」と「検証」を繰り返していく必要があります。 このプロジェクトが他と違うのは、「社会貢献」と「ビジネスの持続性」の両立を目指している点にあります。社会的意義があるからこそ、単発で終わらせず、継続して育てていく責任がある──それが、チーム全体の共通認識となっています。この事業が大きくなるほど、支援できる大学や地域も増えるし、“応援する文化”も広がる。そう思うと、やっぱりちゃんと育てていきたいんです。 ### 8. まとめ SCSKが手がけた「目的型ふるさと納税サービス」は、地域や教育機関を“推す”という新しい寄付のスタイルを提案し、共感と社会的意義を両立したプロダクトとして誕生しました。社員のアイデアから始まり、大手SIerという環境で新規事業を成功に導くには、柔軟さと粘り強さ、そしてチームで“学び続ける力”が不可欠でした。開発ではウォーターフォールとアジャイルの両立に苦悩しながらも、スクラムマスターとプロダクトオーナーが信頼しあい、お互いの役割を補完しながらチームを育て、実践で築いた経験は、今後の挑戦にも大きな力となるでしょう。 本取組みは、新規事業に携わるすべての人にとって実践的かつ示唆を得られる事例ではないでしょうか。 ![](/wp-content/uploads/2025/04/scsk-5-scaled.jpg) --- ### [スクラムで実現する幸せな働き方:日立製作所の挑戦](https://scruminc.jp/training/casestudies/hitachi/) **Published:** 7月 26, 2024 **Author:** SatoKazushi **Content:** ## スクラムで実現する幸せな働き方:日立製作所の挑戦 日立製作所でソフトウェア開発を担う本部では、スクラムを通じてアジャイルな働き方に変えていく活動を推進しています。伝統的な日本の大企業において、アジャイル組織へと変革を推進する原動力は「幸福」にありました。スクラムコーチとして変革の推進役を担う海野さんと小林さんに、より良い働き方を追求し、成長していく過程で得た知見や、その中でScrum Inc.の研修が果たした役割について、変革の担い手の目線で語っていただきました。 ## 目次 1. [幸福の実現がアジャイル変革の土台に](#section1) 2. [スクラムマスター研修とScrum@Scale研修を両方受講した理由](#section2) 3. [研修受講後に起きた、目にみえる変化とは](#section3) 4. [受講を検討している方へのメッセージ](#section4) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/IMG_4611-scaled.jpg)左:株式会社日立製作所 マネージド&プラットフォームサービス事業部 ソフトウェアエンジニアリングCoE 海野恵理さん(スクラムコーチ) 右:同上 小林健輔さん(スクラムトレーナー) (以下、敬称略) ### 幸福の追求がアジャイル変革の土台に **──今、どのようなお仕事をされていますか?** **海野:**2024年4月から、あらゆるソフトウェア開発、スキームのコンサルティング及び技術支援を事業とする本部(ソフトウェアエンジニアリングCoE)全体をアジャイル組織に変革していくために、小林さんと二人でスクラムチームを組んで活動しています。**組織変革のビジョンは「本部全体がアジャイルなマインドセットを持ち、協力と革新を通じて持続的な成果を生み出す」**で、これは変革をリードするリーダーシップチームが作ったものです。 **小林:**私はそのリーダーシップチームのスクラムマスターも担っていて、このビジョンを作る際のファシリテーションをしました。変革の土台となるテーマは「幸福」でした。売上や利益だけではなく、お客様や従業員といった人々の幸福です。幸福を実現させるためにはアジャイルなマインドセットが大切だということと、バラバラな個の集合体ではなく協力し合う関係性や、変革を持続性のあるものにしたいという想いが詰まっています。 **海野:**今はビジネスの意思決定を担うリーダーシップチームのビジョンを作ろうと取り組んでいるところです。同じく「幸福」が前提になりそうだと感じています。 **──これまではどのようなお仕事・働き方をしていましたか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/IMG_4619-scaled.jpg) **海野:**元々はフロントエンドのソフトウェアエンジニアで、設計・開発をしていました。スクラムガイドを読んで、正しいスクラムを実践するようになったのは、2020年くらいです。当時、小林さんと一緒にストレージ管理を実現するAPIの開発に携わっており、スクラムを始めたばかりでした。 私は一つのチームのスクラムマスターになりました。本部内では、アジャイルコーチを設けて本格的にスクラムでプロジェクトを進めるのは初めてのケースでした。三年間は一つのチームのスクラムマスターを務め、その後、複数のスクラムチームに共通する課題や障害を解決することを専門とするチームで活動をしていました。そして現在は、一つのプロジェクトに留まらずに、本部全体をアジャイルな組織運営にする活動を始めたところです。 ### スクラムマスター研修とScrum@Scale研修を両方受講した理由 **──どのようなスクラム研修を受講しましたか?また受講する際の決め手は何でしたか?** **海野:**スクラムマスター研修を受講したのは2020年の秋です。**それまでは見よう見まねでスクラムをやっていたこともあって、チームを良くしようと取り組んでいることが本当に正しいのか、チームにとって効果のあることなのかモヤモヤして悩んでいました。** そこで、体系的に理論と実践を学びたくなったことが受講した動機です。その次にScrum@Scale研修を受けたのですが、今後、本部内のアジャイル組織の規模が大きくなりそうだったため、先に知識をつけておきたいと思いました。スクラムの組織への展開が上手くいくように、受講を小林さんにリクエストしたのを覚えています。 **小林:**それを聞いて、僕はスクラムマスターのキャリアを示しました。一つのチームのスクラムマスターをしていくと、次にSoSのスクラムマスターをしたり、組織のスクラムコーチをしたり、組織変革のために活動するリーダーになっていくことになるので、早い段階で大規模な組織運営やリーダーシップを学んだ方が良いと話した記憶があります。 **──研修でどんなことを得られましたか?** **海野:**ここは熱く語らせてください(笑)。自分に自信がつきました。Scrum Inc.の研修の良いところの一つとして、理論とデータの裏付けがあって納得感を得られたことが挙げられます。自分がやってきたことが正しかったと確認できました。私は働きやすい環境作りを意識してスクラムマスターをしていたため、特にスクラムパターン(スウォーミングや幸福指標など)を学べたのが良かったです。 学びが一番多かったのはスクラムマスター研修ですが、最も手応えを感じたのがScrum@Scale研修でした。刺激がすごく多かったです。Scrum@Scale研修はスクラムを経験している人が集まっているため、皆さん「好奇心のお化け」なんです。私が社内で組織変革のリーダーシップチーム(EAT)を立ち上げています、と話した途端に、囲まれて質問攻めにされたりしました。 **世の中にスクラムを実践している人がこれだけいるんだと感じて心強くなり、仲間をたくさん得た気持ちになったのは、Scrum@Scale研修ならではの体験でした。**よく覚えているのは、同じテーブルで一緒になったマネジャー職の女性とレトロスペクティブの話になって、その方が実践されている幸福指標の測定方法を教わり、それを持ち帰って今でも実践しています。 ### 研修受講後に起きた、目にみえる変化とは **──研修のあとに海野さんが変わったところはありますか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/IMG_4609-scaled.jpg) **小林:**目の色が変わりましたね。エンジニアの時よりもスクラムマスターをしている時の方がイキイキしているように見えます。ますますエネルギッシュになりました。 また、受講した他のメンバーも含めて言えるのは、発言が増えたことですね。チーム内でのデベロッパーの発言が増えている印象です。モチベーションが上がったのだろうと思います。 私たちは以前からスクラムを始めていたので、スクラムマスター研修で基本的な知識を得ることで、これまでやってきたことが正しいかどうかの再確認ができるのと、知識や実践方法の理解度や浸透度が上がるので、モチベーションが上がることに繋がっていると思います。 **──研修のどんなところがお勧めですか?** **海野:「紙飛行機ゲーム」での学びは大きいのでお勧めします。最初にトレーナーからゴールを示されるのですが、従来のマインドセットで進めると上手くいかないことに気付かされます。チームとしての働き方、組織としての働き方を今一度考え直す良い機会になりました。**ぜひ体感してもらいたいです。 **小林:**Scrum Inc.の研修の一番の特徴は、**スクラムの祖であるジェフ・サザーランド博士の意志やマインドを聞けることです。**博士が空軍のパイロット時代の話や、最初のスクラムが生まれた時の話を聞いて、スクラムが生まれるべくして誕生したと強く実感します。 ### 受講を検討している方へのメッセージ **──どんな方に研修の受講を勧めますか?** **海野:**自分のチームや組織をもっと良くしたいと思っている方であれば、研修の内容からも、研修に一緒に参加している方からも、必ず何か得られるものがあります。検討している方はぜひ飛び込んでみてほしいです。 **小林:**スクラムマスター研修で学んだことを実践できれば、必ず仕事が楽しくなります。これだけは確実に言えます。スクラムを始めたばかりだったり、入門として知識を得たい方にお勧めしたいです。 **──もし研修を受講していなかったとしたらどうですか?** **海野:**もし受けていなかったら、今このやり方で良いのだろうかと悩んでいたり、周りでスクラムをこれだけやっていることを知らなかったり、一人で閉塞感を覚えていたと思います。今、小林さんと一緒に組織をアジャイルにする活動をしていますが、その着手のタイミングも遅れていたと思います。 **──研修の受講を検討されている方に一言お願いします** **小林:**スクラムマスター研修の2日間では、一本筋の通っている良質なストーリーを味わえるのと、スクラムは経験主義なので、「紙飛行機ゲーム」や「一円ゲーム」などを通じて体験学習ができるのは貴重です。経験主義の第一歩を踏み出せる機会となる初期投資として捉えてもらいたいです。 プロダクトオーナー研修では、プロダクトオーナーとしての優先順位の考え方や、意思決定のスピードの重要性を学びました。研修で学んだWSJF法やMoSCoWなどの手法は、実務でも使っています。やはりプロダクトオーナーの方やビジネスの意思決定を担っているリーダーの方々に受講をお勧めします。 **──日立製作所がスクラムを学ぶ意義は何でしょうか?** **小林:**日立製作所のような日本の伝統的な企業が、そのなかの一つの組織であってもスクラムを導入できれば、日本のどの会社においてもスクラムができると信じています。国内においてはまだまだスクラムが当たり前になっていないため、私たちが事例になってアクセルを踏むことで、アジャイルを加速させたいと思っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/07/IMG_4636-scaled.jpg)[スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [アジャイルで進化する三菱電機の製品開発:顧客の声を反映した成功の秘訣](https://scruminc.jp/training/casestudies/melco/) **Published:** 12月 24, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## ―プロダクトオーナー研修と伴走支援が企画開発を加速― 三菱電機でエンジニアリングツールを開発する部署が直面していたのは、従来型開発プロセスの限界と顧客ニーズの反映不足という課題でした。しかし、顧客視点を中心に据えたアジャイル開発への転換に挑戦した結果、劇的な変化が実現しました。Scrum Inc.の研修と伴走支援を経て、チームは迅速に価値ある製品を企画・開発する働き方を手に入れ、顧客の真のニーズを捉え、成果を上げています。組織的に取り組む新たな挑戦に迫ります。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_1.jpg)三菱電機株式会社 エンジニアリングソフトウエア戦略グループ 左:マネージャー 竹内 俊策 様 右:Associate Expert 江口 貴紀 様 (以下、敬称略) インタビュアー:Scrum Inc. Japan 内山 遼子 ## 目次 1. [ウォーターフォール型から、顧客視点に基づいたアジャイル製品企画開発に舵を切った理由](#section1) 2. [Scrum Inc. の研修を受講した理由は、過去の苦い経験にあり](#section2) 3. [認定プロダクトオーナー研修を受講後の具体的な変化とは](#section3) 4. [研修後の伴走支援で、顧客志向に基づいた製品企画開発が加速](#section4) ### ウォーターフォール型から、顧客視点に基づいたアジャイル製品企画開発に舵を切った理由 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_2.png) **江口:**私はチームのプロダクトオーナーを務めています。シーケンサや表示器といったファクトリーオートメーションのハードウエアを使用するためのエンジニアリングツール(ソフトウエア)を開発することが、部署のミッションです。私たちのチームでは新規事業の開拓をミッションとしています。これまでの事業企画は技術要素を起点とした企画でしたが、今回は顧客課題を起点とした企画にチャレンジしています。 **竹内:**私はチームのスクラムマスターを務めています。チームは4名で4月に発足しましたが、発足前にScrum Inc. のプロダクトオーナー研修を受講していたため、スムーズに立ち上がりました。製造業における変化のスピードは速くなってきており、その変化に追従するためお客様の役に立つ製品を速くリリースすることが大切です。そのためには顧客価値に重点をおいた製品開発が必要であり、我々は新しい働き方を取り入れたパイロット的な存在として成功事例を作って組織に拡張していきたいと思っています。 **──今までのやり方への課題や理想の進め方についてどう思っていましたか?** **江口:**これまではウォーターフォール型の開発が基本だったため、顧客もしくは社内テスターの声を聴くタイミングが開発終盤になってしまうため、手戻りが大きくなることが課題でした。私はこの課題を解決したいと以前から考えており、最近の製品開発では我流で開発スタイルをアレンジしてみてはいましたが、結局は仕様をつくって、開発して、テストをするというやり方を行わざるを得ず窮屈な思いをしていました。 **竹内:**三菱電機は製造業としてハードウエアを開発するプロセスが基本になっているため、途中で変更を行うことが困難でした。 **──スクラム導入前にどんな工夫をされていたんですか?** **江口:**私がトライした開発スタイルのアレンジの例としては、お客様ではなく、社内のコンサルティング部隊に開発の途中で製品に触ってもらうということはやっていました。できるだけ小出しでプロトタイプを社内の有識者に触ってもらいフィードバックをもらうようにしていましたが、それでも実際に触ってもらえるプロトタイプが完成するのは半年から一年後でしたので、限界がありました。 ### Scrum Inc. の研修を受講した理由は、過去の苦い経験にあり **──今後は売れるものを作りたい、顧客のフィードバックを得ながら進めたいという思いが明確になってきた中で、Scrum Inc. の研修(プロダクトオーナー研修)を受講したきっかけは何ですか?** **江口:**プロダクトオーナー研修を受ける2か月前に、Scrum Inc.さんからの提案で、事業所(名古屋製作所)としてアジャイル・スクラムを理解する合同研修を受けました。すぐに自分たちでスクラムとデザイン思考を取り入れた企画開発をしてみたのですが、例えばユーザーストーリーマッピングでは、エピックにどんな粒度で何を書けば良いのかが分からず、また、書いたものが正しくできているのかどうか自分たちでは判断できませんでした。そのため、 プロから学ばないといけないと思いました。 **竹内:**私は3、4年前に苦い経験があります。以前の部署でアジャイルを活用した開発に挑戦しようと思っていました。誰もアジャイルを知らない状態で始めたので、このやり方で合っているのか、メリットが出ているのかどうかも分かりませんでした。振り返ると、ウォーターフォールを小刻みにやっている感じになってしまっており、必要なフィードバックをもらえないまま開発が進んでいました。また、品質に対するルールも整備されていないため不安がありました。やはり、知識がないメンバーでやろうとしても、アジャイルで改善できる確信を持てませんでした。スクラムは以前からやってみたかっただけに、今回のような研修があると良いと思っていました。 **──2024年1月にプロダクトオーナー研修を受講することになりました。どんなことに期待していましたか?** **竹内:**三菱電機の製品開発は、顧客の声を聞くが、その声の背景にある顧客の仕事のプロセスや感情に想像を馳せ、顧客の困りごとを引き出すことはなかなかできていないと課題に感じています。顧客の声に耳を傾けながらも、製品企画にどう落とし込んでいくのかを学びたいと思っていました。 **江口:**研修前は、見よう見まねで一応スクラムマスターが竹内さん、プロダクトオーナーが私という感じでやっていました。でも役割の違いが不明確で、二人で仕事を重複していて線引きができていませんでした。だから、両者の役割の違いについて理解を深めたいと思っていました。 **竹内:**これまでのリーダーは、一人で製品責任とプロセス責任を両方やっていることが多いですからね。研修を受けたあとの印象ですが、両者を分けるスクラムの考え方があるべき姿だと思いましたね。 ### 認定プロダクトオーナー研修を受講後の具体的な変化とは ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_3.jpg) **江口:**学んだあとの感想として、開発者が品質に責任を持つ考え方が非常に良いと思います。やり方・品質に責任をもつという意識が醸成され、自チームの開発者のモチベーションも上がっています。個々のバックログアイテムの受け入れ条件をプロダクトオーナーが共通言語化することに注力し、開発者が品質を担保するというところが気に入っています。 **──プロダクトオーナー研修は、貴社の置かれた状況を考慮してカスタマイズしました。1日目にスクラムチームの役割の理解を深め、KDDIの先行事例を聞き、社内のプロセスをどう変えていくかのイメージを持って頂きました。2日目は、プロダクトビジョンからバックログをリファインメント(詳細化)していきました。どんなことが印象に残っていますか?** **竹内:**知識よりもマインドセットが一番大事だと思いました。マインドの持ち方次第で変わるということです。次に、スクラムのイベントは非常によくできていると思いました。今までやりたいと思っていたけれどできなかった、作業状況や困りごとの共有がデイリースクラムでできるのと、1週間サイクルでふりかえるのが良いです。ウォーターフォールでもプロセスの見直しはしていましたが、数カ月単位でのふりかえりになるので、改善スピードが遅く、効果を感じる前に次の問題が発生するという感じでした。 **江口:**アジャイルな見積もり方法の一つであるプランニングポーカーや、マルチタスクをしてはいけない理由がきちんと説明され、理解度が非常に高まったと思っています。Scrum Inc. の研修は、スクラムの様々な活動の目的や背景にある理論を教えてくれるので、腹落ちしました。研修中のスプリントレビューのパートの時間には上長にも出席してもらったことで、研修後も毎週のスプリントレビューに必ず出てくれるようになりましたし、おかげで上長とチームの良い関係性ができました。また、研修の中でKDDIでかつてアジャイル開発を一から推進しようとしていた時の生の話を聞けたことで、既存のプロセスとの摩擦をどう乗り越えたのかを知ることができたのも有益でした。 ### 研修後の伴走支援で、顧客志向に基づいた製品企画開発が加速 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_4.jpg)**──研修後、すぐにチーム立ち上げのワークショップをおこない、3ヶ月間伴走支援(コーチング)をさせていただきました。どんな変化がありましたか?** **竹内:**私たちの実際のビジネスでバックログの管理を伴走してもらえたことで理解が深まりました。より価値が出ることに優先的に取り組むことを徹底できましたし、やらなくて良いことを捨てられたことには大きな意味があったと思います。 **──顧客の声を熱心に聞いていらっしゃいましたよね?** **江口:**多くの顧客にヒヤリングすることで、そんなところにペインポイントがあるのだと、大きな発見がありました。本当の課題を発見できたというのが、収穫だったと思います。スプリントレビューで上長に調査の過程を共有し、対話をしながら進められてきました。ソリューション自体は上位方針として直ぐにやるべきことからは少し離れているけれども、今後のロードマップを具現化し、将来的に行きたいところに繋がるという期待に合意をして始められました。上長がアジャイルに理解を示したことと、上長がコンセンサスを得るべきさらに上の人もアジャイルを理解してくれて、味方してくれていることが大きいと思います。 **──働き方や組織風土で変化を感じますか?** **竹内:**このチーム自体は、変わりたいメンバーが集まったチームなので、上手くいっています。部の他のメンバーも触発されて、少しずつ興味を持ち始めました。 **江口:**今までだと工数を見積もるだけで一ヶ月掛かっていました。スクラムなら数分で終わる。また、優先順位を付けて、価値があるものだけやる。これまではこれがあったほうが良いのではないかとか、ソフトウェアの作りやすさで順番を決めてしまうこともありました。スクラムでは顧客に価値が高いものから作ったり、お客様やステークホルダー(上長など)からフィードバックをもらって変えられるのが良い。他のメンバーもそう言っています。多くのメンバーは開発計画にしばられて、変えることの工数が高く苦しんでいるのが現実ですが、スクラムのやり方では、部長への依頼で簡単に変えられるようになりました。 **江口:**部内のメンバーにもアジャイル開発やスクラムの良さを知ってもらいたいので、僕らのチームに関する新聞を作って掲示したりしています。チームビルディングや見積り方法について書いて紹介しているんです。 **竹内:**意外と違う部のメンバーが読んでくれているんですよ。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_6.png) 部内外向けに掲示した新聞(第2号) 時間で見積らないアジャイルにおける見積もり方法と利点を紹介 **──顧客からのフィードバックはいかがですか?** **江口:**先日、あるお客様にプロトタイプを持っていったら、営業・技術の40名が使ってくれることになりました。最初は、こちらからインタビューばかりして、ゲインポイント(欲しいこと・得たいこと)やペインポイント(嫌なこと、避けたいこと)を聞き出したり、得られた洞察が正しいか追加のヒヤリングをしたりしていたので、怪しい話だと思われていたかもしれません(笑)。しかし、ついにプロトタイプができると、お客様はまさにペインポイントを解消するために欲しかったものだと評価して、本当に嬉しいと言ってくれています。ペインを解消することで、協力してくれた人たちに成果で報いることができて、凄く嬉しい。一つの成功体験となっています。これをきっかけに、社内でスクラムをこれから実践するメンバーが相談に来てくれたり、教えて欲しいとリクエストが来ていて、アドバイスすることが増えました。 **──あらためてスクラム研修に戻ります。どんな方に受講を勧めますか?** **江口:**今のやり方に閉塞感を覚えている方、働き方を変えたいと思っている方ですね。本を読んで独力でやっている方って多いと思います。本当にこれで合っているか不安を感じていたら、ぜひ受けて欲しいです。アジャイル・スクラムは、従来のやり方を全て否定するものではなく、今のやり方に新しい考え方やプロセスを導入することで改善できる気づきを得られます。 **竹内:**お客さまに喜んでもらえる、本当に価値あるものを作りたいと思っている方に、ぜひ上司の方と一緒に受けるのを検討して欲しいです。また、アジャイル・スクラム開発を導入しようとしているけれども、組織風土などの内部要因でうまくいっておらず、やきもきしている人にもお勧めです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/12/MELCO_5.jpg)<記事で触れた当社の研修と伴走支援> [Scrum Inc.認定資格プロダクトオーナー研修](https://scruminc.jp/training/owner/) [スクラムを活用して事業開発・組織変革などを推進する伴走支援(コーチング)](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/scrumcoach/) [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [Scrum Inc. 研修 導入事例: 株式会社ディー・エヌ・エー様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/dena/) **Published:** 11月 19, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## 「永久ベンチャー」として、常に向き合っている不確実性にどう立ち向かうか? 株式会社ディー・エヌ・エー様(以下、DeNA)は、ゲームやライブ配信などのエンターテインメント領域や社会課題領域で事業を展開する企業です。 会社が標榜する「永久ベンチャー」であり続けるためチャレンジを続ける企業が、Scrum Inc.の研修をどう活用しているのか。 DeNA社内での技術研修を統括し、現場での活用を推進されているお二人にインタビューしました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-1.jpg)株式会社ディー・エヌ・エー 左:平子 裕喜様、右:二ノ宮 里子様 聞き手:Scrum Inc. Japan 齋藤、木代、梅澤 以下、敬称略 ## 目次 1. [インターネット事業ではなく、ヘルスケアやメディカルなどの社会課題領域にも事業を展開](#section1) 2. [「永久ベンチャー」として、不確実性に立ち向かい続ける社風、手を挙げれば希望の事業へ](#section2) 3. [きっかけはプロジェクトを推進できる人材の育成、社内事例公開で横のネットワークも構築](#section3) 4. [採用の決め手は「腹落ち感」と「手厚さ」、受講者の選定はモチベーションを基準に](#section4) 5. [スクラムで新入社員向けスクラム研修を推進、不確実性に立ち向かえる人材を育成](#section5) 6. [「こういうやり方もできる」を共有、スクラムマスターのネットワークで組織の問題を解決](#section6) ### インターネット事業ではなく、ヘルスケアやメディカルなどの社会課題領域にも事業を展開 **──まず、DeNAさんのビジネスについて教えてください。** **二ノ宮:**DeNA の事業の柱はゲーム、スポーツ(横浜DeNAベイスターズ)、ライブ配信で、すでに多くの方々に知って頂いている内容ではないかと思います。 知名度はまだ高くないですが、実はこれらの他に、ヘルスケアやメディカル事業など、社会課題領域でも事業展開しています。 これら様々な事業分野に従事する社員は約2,000名ほどです。 ### 「永久ベンチャー」として、不確実性に立ち向かい続ける社風、手を挙げれば希望の事業へ **──DeNAはどのような社風なのですか?** **二ノ宮:**新たな分野に挑戦していこうという文化、社風があります。 「我々は永久にベンチャーであり続けよう」というマインドで働いています。 これを受け、会社の考えとしては成功確率が50%のものにチャレンジしていこう、ということがスローガンにもなっています。 **平子:**外部の要因・状況の変化に柔軟に適応し、不確実性が高いことに取り組んでいるな、ということは働いていて感じます。 それだけに、時には事業も方針転換が必要となり、部門が事業領域ごとなくなるということさえあります。まさにサバイブしていく感覚で仕事をしています。 **二ノ宮:**このため、社員は様々な領域に興味を持って仕事をする必要がありますし、実際そうしている社員が多いです。 会社としても、熱意をもった社員が希望する事業に関われるよう、手を挙げれば他の部門に異動できたり、在籍部門はそのままに、他の部門の仕事を兼務する形で関与できる仕組みを整備しています。 また、DeNAには仕事を通じての自分の学びやノウハウを、社内外を問わず事例として共有する文化があります。 イベントに登壇して話そう、伝えよう、という強い思いを持った社員が多いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-4.jpg)### きっかけはプロジェクトを推進できる人材の育成、社内事例公開で横のネットワークも構築 **──アジャイルに取り組もうとされたきっかけは何だったのですか?** **二ノ宮:**社内で多くのプロジェクトが立ち上がるのですが、やり方を洗練させることで、もっと上手くできるのではないか、という思いをずっと持っていました。 そして、うまくいかないプロジェクトの要因を分析し、最終的には、プロジェクトを推進できる人材が足りていないのではないか、という結論に至りました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-5.jpg) 社内には、優秀なエンジニアは多い一方で、ビジネス面からプロジェクトを推進できる、いわゆるプロジェクトマネジメントの知識や経験をもつ人材が不足していました。 このため、当時の上司と相談し、「こういった人材を増やすため、プロジェクトマネジメントの知識を体系的に学べるような研修をやろう」という話になりました。 よく、プロジェクトを進める方法論として、ウォーターフォールとアジャイルが対立軸のように取り扱われますが、我々としては、どちらも「プロジェクトを成功させるための方法論」という捉え方をしています。 このため、DeNAではアジャイルの研修と一緒に、従来型のプロジェクトマネジメントの研修も実施し、受講者には両方を受けてもらっています。 **──アジャイルだけでなく、従来型のプロジェクトマネジメント研修も合わせて実施しているのはユニークです。それによって、どのような効果が得られたのでしょうか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-6.jpg) **二ノ宮:**ウォーターフォールを学ぶ従来型のプロジェクトマネジメント研修とアジャイル研修の両方を同時に学び、違いを理解することで、実際にプロジェクトを推進する際、プロジェクトの性質を考慮し、どちらの方法論を選択するかの判断ができるようになる、というのも研修の狙いの一つです。 正直なところ、まだすべての人が、自分たちの業務について、どちらを使えば良いかという判断ができるまでには至れていないと思いますが、プロジェクトを推進する責任者が、双方の違いを理解した上で、どちらの方法論を選択するか判断しなくてはならない、という認識は定着したと思います。 **SIJ 木代:**最初の段階でスコープが明確になっていて、それがプロジェクトを通じて変わらないようなケースでは、アジャイルの効果が得られにくいということはよく知られています。 おっしゃる通り、プロジェクトによって違った方法論を取るのは合理的だと思います。 **SIJ 齋藤:**そういえば、DeNAさんでは研修の最後に、社内からゲストを招いて事例発表をして頂いていましたよね? **二ノ宮:**はい、研修を何度か開催していく中で、スクラムを学ぶだけでなく、それが社内でどのように使われているのかを受講者に知ってもらいたくて、社内の実践者に声をかけて登壇してもらいました。 研修での質疑応答時間では足りず、研修の後、受講者が登壇者のところに個別に相談しにいって、アドバイスをもらうなど、良い効果が生まれています。 **SIJ 齋藤:**素晴らしいですね。 ### 採用の決め手は「腹落ち感」と「手厚さ」、受講者の選定はモチベーションを基準に **──Scrum Inc. Japanの研修を採用頂いた理由は何だったのでしょうか?** **二ノ宮:**最初はトライアルという形で、いくつかの会社が提供する研修やコーチのサービスを試していたのですが、アジャイルの研修については、最終的にScrum Inc. Japanにお願いする形となりました。 トライアルの中で、Scrum Inc. Japan以外の他の研修会社やコーチの方にも教えてもらったのですが、受講者に腹落ち感を持ってもらうことが今ひとつできませんでした。 Scrum Inc. Japanの研修は、すべてZoomによるリモートからの研修という形で実施頂きましたが、レクチャーとワークがセットになっていて、学んだことをすぐにワークで実践でき、受講者の腹落ち感が非常に高かったです。 また学習効果を高めるために、チームごとに1名のコーチが付き、質問にすぐに答えてくれる手厚さがありました。これがScrum Inc. Japanの研修を採用している理由です。 **──研修には様々な職種や部門の方が参加いただいていますが、具体的にどういった方が受講されていたのでしょうか?また、どのように受講者を選定されたのでしょうか?** **二ノ宮:**初回の研修はトライアル的な意味合いもあり、本社所属の社員に限定しましたが、スクラムの働き方はソフトウェア開発に限ったものではないため、職種は限定しませんでした。 最終的には、様々な職種の方に受講頂きました。 初回の研修が非常に好評で、受講者の口コミもあって、グループ各社からも受講の要望を多数いただき、その後の開催で対象者をグループ会社社員に拡大していった経緯があります。 その結果、アプリ開発などのIT系職種だけでなく、バックオフィスや球団運営のメンバーなど、幅広いメンバーに受講してもらいました。 受講者の選定については、モチベーションを重要な指標として考慮しました。上司などからの「受けなさい」という押し付けではなく、「受けたい」と手を挙げてくれる社員に参加してもらうことが大前提です。 募集時にはアンケートをとり、その内容を精査し、より熱意のある社員に受講してもらうことにしています。 **平子:**実際に落ちてしまって、残念がっている人がいました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-7.jpg)**二ノ宮:**そうですよね。 参加者数には限りがあるとはいえ、受講できなかった社員に申し訳ないです。 また、新規事業や、より一層の成長が期待される事業部など、重要だと思われる領域の部門を受け入れながら、なるべく多くの部門、多種の職種のメンバーが参加できるよう調整を行っています。 ### スクラムで新入社員向けスクラム研修を推進、不確実性に立ち向かえる人材を育成 **──現場で実践されているお話も聞かせてください。** **平子:**スクラムの考え方は自分たちの事業の拡大に必要と考え、実際の仕事においても多くの人たちが、採り入れようとしています。 私は、自分のチームではスクラムを採用していて、私自身はスクラムマスターの仕事をしていますが、その一方で人事系の仕事もしています。 人材育成の観点で、自分たちの事業をより拡大し、成長させるためのドライバーとなるスクラムを、より多くの人に理解し、知ってもらいたいという思いもあり、新入社員への研修でスクラムを学んでもらう取り組みを始めています。 一連の研修を作りあげることはとても大変なのですが、研修を作り上げること自体もアジャイルのマインドでやってみようと思い、走りながら、できるところから少しずつ作り上げていくアプローチを取りました。 はじめは戸惑うことが多かったですが、Scrum Inc. Japanの研修に一緒に参加したチームのメンバーが相談相手になってくれ、色々助けてくれました。 最終的には、研修を提供するためのメンターを募り、スクラムチームを組成しました。 **SIJ 木代:**スクラムでスクラム研修を届けたのですね。 **平子:**はい、そうです。 最終的に、新卒のエンジニア60人を対象とする、1ヶ月を超える長期の研修が完成しました。 **──現場で実践されているお話も聞かせてください。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-9.jpg) **平子:**研修の狙いは、会社が常に向き合っている不確実性に対し、どう立ち向かうのかを考えてもらう、という点になります。 チームごとに、DeNA社内の課題を見つけ、それを解消するプロダクトを作りあげることを目指します。 例えば、 ・会議室予約がスムーズにできない。 ・スケジュール調整に時間がかかる。 ・全社的な案内、アナウンスがメールやチャットベースである点。 のような課題をチームごとに探し出し、それらに対する解決策を考え、アプリの形にしていきます。 1スプリントは3-4日、12スプリントで最終的な成果物を作り上げます。 新卒のチーム内に、スクラムマスターを1人立て、我々はチームのスクラムマスターのメンターとして入りました。 DeNAでは、技術者の採用に力を入れているので、新入社員でも技術力が高い人が多いです。 また、アジャイル・スクラムについてある程度の知識がある人もいるのですが、実際には個人で開発をしてきた人が大半です。 そして、当然といえば当然なのですが、「なぜ」アジャイルなのか、「なぜ」スクラムなのかを理解できている人はほぼいないです。 テクニカルスキルはあるが、マインドセットが足りていない状況、といえばいいのでしょうか。 繰り返しになりますが、アジャイルやスクラムが目的ではなく、会社が常に向き合っている不確実性の中で、顧客の価値をどのように高め、事業として成功させるのか、が目的です。 この目的(Why)と、それを実現するための方法論が、アジャイルやスクラムなんだということは、一番最初に新入社員にお伝えしています。 **──スプリントを重ねていく中で、どのようなことが起こったのですか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-10.jpg) **平子:**序盤のスプリントでは、何も検証せずに時間を費やしてしまうチーム、何が確実なことで、何が不確実なことなのかを理解できていないチームが多く見られました。 締切までに完成させれば良い、という考え方をしてしまっているチームが多かったので、ここはメンターとしてたくさんの投げかけをしました。 多くのチームは、そこで気づき、社員にアンケートをとったり、自分たちの成果物を未完成でも良いので社員に見せ、フィードバックをもらい、それを自分たちのプロダクトに反映させていくことができるようになりました。 一方、課題を解決するプロダクト作成という目的においては、うまく行ったチームばかりではありませんでした。 メンターからの投げかけを聞き入れず、頑なに自分たちが考えるプロダクトを期間内で作り上げるようなチームも出てきました。 こういったチームは、やはり顧客の価値にフォーカスできず、最終的に自分たちのプロダクトを社員に使ってもらえませんでした。 そういったチームも、自分たちのプロダクトを届けた社員の違和感を認識し、自分たちのやり方が不味かったと気づいたと思います。 これはまだ研修なので、この失敗から学べれば、実際の仕事でのアプローチの仕方は変わってくると思います。 **──実際にスクラムを新入社員に教えてみて、如何でしたか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-11.jpg) **平子:**まずはやってみよう、という観点で始めましたが、やってみると様々な気づきがあります。 確かに新入社員には教えているのですが、それによって自分たちも教えてもらっている感覚です。 実際の仕事で、自分はこういう妥協をしていないか、新入社員に伝えているように振る舞えるか、襟を正すきっかけになりました。 また、メンター同士で定期的にレトロスペクティブをし、どうするのが新入社員のチームにとって良いのか、議論を重ねました。 このレトロでは、チームに対するコーチについての様々なアイデアが出て、それが実際に適用されていきました。 検査・適応のサイクルを回し経験を積むことが大切だとあらためて感じました。 ### 「こういうやり方もできる」を共有、スクラムマスターのネットワークで組織の問題を解決 **──今後、アジャイル・スクラムを活用して、どのような問題を解決していきたいですか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-12.jpg) **二ノ宮:**スクラムを教えて頂いた方の前では申し上げにくいのですが、実際の現場では、教えて頂いたすべての要素を漏れなく適用できる仕事ばかりではない、と感じています。 けれども、こうやればうまくいく、こういうやり方もあるんだ、ということを発信し、他の人たちが仕事をうまく進めることができるヒントを広めていきたいと考えています。 私は現在、会社の間接部門として、ヘルスケア、メディカル、ゲーム、スポーツ分野などの各事業部がもつデータを分析したり、AIに解析・推論させることで、必要と思われる機能や戦術を提案する業務に従事しています。 開発者が、それぞれの事業部の仕事を別々に担っているようなチームです。 この状況下では、どうしても兼務が発生し、研修で教えて頂いた「小さな(専任の)チーム」のスクラムパターンが取りづらい、またスウォーミングもしづらい状況です。 このように、Scrumのすべての要素を盛り込むことが難しい仕事でも、取り込める要素を組み合わせて利用することで、こういうやり方もできるんだよ、ということを社内に伝えていきたいと考えています。 社内で誰か取り組んでいることを知れば、それをまた違う誰かが試し、そこでの知見が更に社内に広がる。 こういうことを繰り返して行けば、組織全体の練度が高まり、事業目標の成功に近づけると考えています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/11/DeNA-13.jpg) **平子:**私のゴールも、ビジネスを成功させることです。 人事系の仕事をしている観点から、この目標をプロセス改善で達成したいと考えています。 以下のような点には、まだ改善の余地があると思っています。 ・各事業部が自律的に行動する。 ・組織のフロー効率を上げる。 ・組織全体として大きな粒度のスウォーミングができる。 現在、DeNAでは多くのチームにスクラムマスターがいますが、スクラムマスターはプロセスを開発者と違った視点で俯瞰しているので、改善を提案することがしやすい立場にあると思います。 これらのスクラムマスターの力を借りて、チームの課題だけでなく、組織全体の問題解決にも役立てたいと考えています。 HRBPという考え方がありますが、スクラムマスターはまさにこのHRBPとなりうる存在です。 スクラムマスターのネットワークを作り、組織の問題解決をしていける仕組みづくりをしたいと思います。 **SIJ 齋藤:**ありがとうございました。 著者注: HRBP (HR Business Partner) デイビット=ウルリッチが提唱する、人事機能の一つ。 事業部門の経営者や責任者のパートナーとして事業成長を人と組織の面からサポートする役割を担う。 [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [Scrum Inc. 研修 導入事例: Sky株式会社様 インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/sky/) **Published:** 6月 17, 2024 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ## お客様に寄り添い続けるSkyが、アジャイル・スクラムで次に目指すもの Sky株式会社様は、組み込みから業務システムまで、幅広い分野の開発を手がける独立系のSIerで、Scrum Inc. 研修を長く採用頂いています。 研修で学んで頂いたことをどのように仕事に活かしているのか? Sky社内でのアジャイル・スクラムの教育を統括し、現場での活用を推進されているお二人にインタビューしました。 ## 目次 1. [Skyの歴史はチャレンジと試行錯誤の歴史](#section1) 2. [きっかけはお客様から。お客様のニーズを深く知るためにアジャイルを学ぶ](#section2) 3. [アジャイルとは顧客価値に集中する考え方。お客様のマインドチェンジもサポートしたい](#section3) 4. [お客様の課題を解決するために始めた「新たな取り組み」](#section4) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8996-e1719549731273.jpg)左側から、クライアント・システム開発事業部 寺岡様、ICTソリューション事業部 伊藤様 聞き手:Scrum Inc. Japan 木代、齋藤 以下、敬称略。 ### Skyの歴史はチャレンジと試行錯誤の歴史 **──SIJ 木代:まずは、Skyについて教えてください。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8758.jpg) **Sky 寺岡:**Skyは独立系のSI会社です。 お陰様で、今年で41期目を迎えることができました。 Skyのビジネスですが、大きく2つの事業部から成り立っています。 7. 自社プロダクトを作る部門である、ICTソリューション事業部 8. お客様のサービスをインテグレーションする部門である、クライアント・システム開発事業部 これが会社の2本の柱です。 まずは、自社プロダクトを作る部門についてです。 今でこそ企業向けのサービスが多いですが、実は今まで、数多くのコンシューマ向けサービスにも取り組んできています。 PlayStation向けのゲーム([\*1](#section5))も作ったり、現在ではすでに撤退していますが、豚まんを販売する飲食店([\*2](#section5))をやっていたりしました。 たくさんのチャレンジと試行錯誤の中で、実になったものが、自社プロダクトとして残っています。 CMをしているのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、名刺管理のSKYPCE([\*3](#section5))や、SKYSEA Client View([\*4](#section5))などです。 SKYPCEは営業支援 名刺管理サービスです。 名刺は企業の社員ごとに持っている会社の秘められた資産で、これを個人ではなく組織全体で活用してビジネスを広げてほしい、という想いで作っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8734.jpg) SKYSEA Client Viewは、ご存じの通り、情報漏洩対策やIT資産管理の効率化を実現するクライアント運用管理ソフトウェアですが、PCにインストールされていると、本当に仕事に集中できます、さぼれないですよ。 様々なものを試してみて、多くの試行錯誤を繰り返しながら、その中で効果的だったものに集中する。 そういうことを続けてきたのが、Skyのプロダクトビジネスです。 もう一方の、お客様のサービスをインテグレーションする部門は、お客様が作りたいものを作り上げる手助けをする、いわゆるSIの仕事です。 組み込みハードウェアから車載システム、CSの負荷を軽減するチャットボットや、契約情報を管理するような業務システムなど、お客様のニーズに合わせ、幅広い分野でお客様のプロダクト開発を担っています。 **──SIJ 木代:お話しを聞いていると、Skyさんは昔からアジャイルのマインドが備わっていて、試行錯誤しながら進めて来られたんだな、と感じました。 そのような御社の社風は、どのような感じなのでしょうか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8686.jpg) **Sky 伊藤:**まず最初に、会社と社員全員がタイムボックスを意識して働いています。 SKYSEA Client Viewもそうなのですが、勤務時間中は業務に集中して仕事を片付けてもらい、定時になったらしっかりと終業して休む。 こうした働き方をしよう、という意識が定着しています。 そういった点で、自分達が言うのもなんですが、非常にホワイトな企業だと思っています。 **──SIJ 木代:実際に研修をしていても、受講者のみなさんから「時間内に課題を終わらせてアウトプットを出そう」という強い意識を感じます。** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8677.jpg) **Sky 伊藤:**あと、貪欲にお客様の価値を追求することも浸透していると思います。 お客様がより良いプロダクトを完成させ、それで成功する、売り上げを上げれば、自分たちのビジネスも広がる。 これは経営層から現場まで、浸透している考え方です。 現場営業、というのでしょうか?チームに入っている開発者も、何をすれば顧客の価値が上がるのかを考えられる人が多いです。 現場から、お客様にこうしましょう、と提案できるのが強みだと思います。 また、速さも意識しています。 例えば、お客様が構築しているシステムの中で、新しい機能モジュール・サブシステムを作る必要があったとき、すぐにそれに着手できるチームを提案できる体制を作っています。 競合よりいかに早く検討し、提案するかを現場からマネージメントまでが常に意識している。 もちろん、大きな判断では会社の上層部の決裁を得ますが、たいていのことは現場の裁量でできるように権限移譲されています。 **──SIJ 木代:以前、開発でSkyの方がいる現場に入ったことがあるのですが、確かに色々提案頂いた記憶があります。 「このように作っておくと、後々拡張やメンテナンスがしやすいのではないか」のような感じでお話しいただきました。** ### きっかけはお客様から。お客様のニーズを深く知るためにアジャイルを学ぶ **──SIJ 木代:ところで、ソフトウェア開発において、本格的にアジャイルに取り組むきっかけは何だったのですか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8652.jpg) **Sky 伊藤:**SIの分野で、あるお客様が、アジャイル開発をやりたいので手伝ってもらえないか、というお話を頂いたのがきっかけです。 こういうものを作りたい、という話ではなく、作り方をこうしたい、というご相談でした。 我々も書籍などで学んではいたのですが、お客様のニーズを深く知るために、アジャイルを急ぎ理解し身につける必要がありました。 ですので、まずは、担当部署でアジャイルを推進する小さなWGを作り、社内の人材育成の部門に協力をお願いし、外部のアジャイル研修を受講し知識をつけるところから始めました。 初回の研修の参加メンバーは、現場でお客様と接している担当者を中心に選抜しました。 **──SIJ 木代:たくさんのアジャイル・スクラムの研修を提供する会社がある中で、Scrum Inc. Japanの研修を選んでいただいた理由は何だったのですか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A9020.jpg) **Sky 伊藤:**Scrum Inc. Japanに研修を依頼しているのはいくつか理由があるのですが、まずはタイムボックスを意識した進め方になっている点です。 個別のエクササイズにはしっかりタイムボックスがあって、その中で議論し尽くし答えを出す。 こういう進め方が、Skyの社風に合っていると思います。 あともう一つは、オンライン研修で各チームについてくれるトレーナーです。 コロナ禍の研修はすべてオンラインでお願いしていましたが、Scrum Inc. Japanの研修はオンラインにもかかわらず社内の評判が高いです。 各チームにトレーナーがいて、ちょっとした疑問をすぐに聞いて解決できたりするのは、非常にありがたいです。 Sky社内では、すでに200名が研修に参加し、Registered Scrum Master(RSM)を取得しています。 ### アジャイルとは顧客価値に集中する考え方。お客様のマインドチェンジもサポートしたい ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A9099.jpg) **──SIJ 齋藤:研修を受けてみて、どんな変化がありましたか?** **Sky 寺岡:**これは開発手法ではなく、問題に対するアプローチの違いだな、と思いました。 初めに決めたことをすべて実施するアプローチではなく、顧客にとって価値があるものに集中し、そうでないものは優先度を下げたり、あきらめたりする進め方なんだな、と。 また、プロジェクト、プロダクトによって向き不向きがあるとも感じました。 受講した多くの人が感じたと思います。 一方、アジャイルをしたい、というお客様の一部の人たちが、アジャイルと言いつつも従来の考え方から抜け出せていないということにも気づきました。 例えば、我々の参加する開発では、多くのケースでお客様がプロダクトオーナーになるのですが、どうしても固定されたリリース日があり、そこから逆算してリリース計画を立ててしまうことが多いです。 そのような状態では、スコープ(要件)が全て固定化され、エンドユーザやステークホルダーからフィードバックをもらいながらスコープを調整するような進め方ができず、結果アジャイルの本質的な狙いが果たせない。 ですので、現在ではそのようにならないよう、可能な限りSkyからお客様であるプロダクトオーナーにアドバイスさせて頂いています。 また、研修の学びをもとに、実際の現場との知見を合わせ、こういったケースでは具体的にどうすれば良いのかをまとめたガイドライン、チェックリストも作成しています。 このチェックリストをもとに、アジャイル推進役として、これからアジャイルを始めるチームや、顧客に提案しようとするチームにアドバイスしたり、支援したりしています。 初めは1部門を対象とし、少人数体制だった、このアジャイル推進のワーキング活動も、現在では全社横断の取り組みになっています。 **──SIJ 齋藤:実際の業務の中で、成果に結びついたエピソードがあれば教えてください。** **Sky 寺岡:**多くのお客様と相対する中で感じることなのですが、お客様の多くがアジャイル、スクラムのプロセスだけに注目して、スクラムのイベントを形だけで回されている。 何故そうするのか、というところまで深堀されていないケースがあります。 こういった場面では、先ほどのガイドラインやチェックリストを元に、そのイベントの意義(Why)や、必要なアウトプットは何なのかなどをお客様に説明し、理解していただく取り組みをしています。 また、プロダクトオーナーと言いつつも、既存のウォーターフォールの思考から抜け切れていないお客様に対しては、アジャイルのマインドや、価値の高いものに集中しながら不要なものは作らない、という考え方に切り替えていただくご支援も始めています。 まだ案件数は少ないのですが、プロダクトオーナーを支援するという役割でチームに入らせていただけるケースも出てきています。 **──SIJ 木代:御社の中では、研修に参加いただく方はどのように決められているのでしょうか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8658.jpg) **Sky 伊藤:**漫然と受けることがないよう、受講希望者に一筆書いてもらい、それを元に判断しています。 研修が自分の業務にどのように活かせるのか、希望者が書いたものを確認し、その内容を元に判断しています。 ただ「資格を取りたい」だけでは困りますので。 希望者が多いため、お断りすることも少なくないです。 また、最近では、現場だけでなく、マネジメントレベルの受講希望者も受け入れています。 マネジメントレベルの人たちは、自分たちが直接作業するわけではないですが、現場がどのようなことをして、お客様に価値を届けようとしているのか、そのプロセスを知ることには価値があるし、良い効果をもたらすと考えています。 ### お客様の課題を解決するために始めた「新たな取り組み」 **──SIJ 木代:Sky様では今後、アジャイルをどのような分野で活かしていきたいですか?** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/3F2A8523.jpg) **Sky 伊藤:**まず、お客様のプロダクトオーナーを支援していく案件は、引き続き増やしていきたいです。 従来型の思考から抜け出せないプロダクトオーナーをSkyのメンバーがコーチするような顧客支援です。 これらの仕事には、スクラムのプロダクトオーナーの思考力が必要になりますが、プロダクトオーナーの仕事を理解できる人を増やさないといけないと思います。 Skyでは、Scrum Inc. Japanのプロダクトオーナー研修をやっていただいた回数は少ないのですが、定期的に開催し、このようなビジネスを推進できる人を増やしていければと思います。 **Sky 寺岡:**また、Skyでは昨年度、お客様の課題を解決するために、オールインワンでSIを提供しようという部門を立ち上げています。 パッケージソフトだけを売るのではなく、また、お客様が「これをしたい」と決めたものをただ作るだけでなく、お客様と普段から接している営業を起点に、どのようなことができればお客様の価値につながるのかを一緒に考え、試行錯誤しながら進めていく。 こういった仕事の中でアジャイルを活かせるのではないかと考えています。 **──SIJ 木代・齋藤:本日はありがとうございました。** \*1,\*2 \*3 \*4 [ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/ec4594bfeae9fa36e2ea819de61ae23b.png)#### Sky様のScrum開発サービスについてはこちらからご覧いただけます。](https://www.skygroup.jp/software/development/scrum.html) [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [Registered Scrum Master® Training for Woman](https://scruminc.jp/training/registered-scrum-master-training-for-woman-20240806a/) **Published:** 8月 6, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/SM-Badge-300x300.png)### 概要 2022年に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数の日本の総合順位は146か国中116位。 リーダーシップを発揮する女性がいまだ少ない日本社会。 **「活躍する女性をもっと増やしていきたい」 「今活躍している人にさらに活躍してほしい」 「共感や対話の力を通じて、リーダーシップを取って組織を活性化してほしい」** そんな想いを込めて今回、「Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修 for Woman」というコースを立ち上げました。なお、本セミナーは、多くの女性に参加いただけるよう、通常のScrum Inc.認定スクラムマスター研修より20%引きの価格にて提供いたします。 本コースには、[Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修で学ぶ内容](https://scruminc.jp/training/master/)に加え、 for Womanとして、以下2つの特徴があります。 **1.スクラムマスターに求められるリーダーシップスタイルとしての、サーバントリーダーシップについて理解を深める** サーバントリーダーシップとは、共感力や対話の力を使い、チーム全員の人間性を尊重しながら、共同での目標達成を促進するリーダーシップスタイルのことです。 スクラムガイドに「スクラムマスターは、スクラムチームと、より大きな組織に奉仕する真のリーダーである」と書かれている通り、 サーバントリーダーシップはスクラムマスターに求められる素養であり、実際のスクラムチームの中でどのように活かすかを学びます。 **2.アジャイル組織で活躍している女性リーダーの経験を聞くことで、自身の新しい可能性を発見する** サーバントリーダーシップを発揮して、アジャイル組織の中で活躍の場を広げてきた女性リーダーのリアルな経験を聞く時間を用意しています。 今後、自分の所属する組織で、どのように共感や対話を用いて周囲を巻き込んで事業を推進し、メンバーの成長を促進していくかについて考え深めるきっかけを得ることができます。 **本コースでは、多くの女性がサーバントリーダーシップを発揮し、チームや組織に変革をもたらしていくことを支援します。** ※このコースはスクラム経験の有無に関係なく、どなたでも受講することができます。また取得できる資格はScrum Inc. 認定資格スクラムマスターになります。 > ### <%= formatDate(StartDateTime, "YYYY/M/D") %>・<%= formatDate(EndDateTime, "YYYY/M/D") %> <% if (IsFull === true) { %> キャンセル待ち <% }else if (RegistrationInfo.RegisterMessage == "Registration opens soon!") { %> 予 告 <% } else { %> 募集中 <% } %> 言語 開催場所 <% if (typeof(Location.IsOnline) !== "undefined" && Location.IsOnline === true && (typeof(Location.Name) !== "undefined" && Location.Name !== "")) { %> バーチャル開催(Zoomによるリモート参加) <% } else { %> <%- Location.Name %> <% } %> 費用<%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数<%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> #### ゲストスピーカーコメント (2025/03/13-14開催回) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/02/yasumi.png) ###### 中野 安美 Agility Design株式会社 代表取締役 変化の激しい時代において、これまでの経験や知識だけでは対応しきれない場面が増えています。そのような状況では、チーム全員が力を合わせ、知恵を出し合い、協力しながら進めていく必要があります。重要となるのは、対話を重ねること、そしてチームメンバーをエンパワーすることです。スクラムマスターは、スクラムの枠を超えて、あらゆる職場で求められるリーダーだと思っています。これから皆さんが素敵なリーダーへと成長されるきっかけとなれば幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/02/amago.png) ###### 尼子 恵理佳 SCSK株式会社 ITインフラ・ソフトウェア事業本部 サーバ・ストレージ部 技術第二課 アジャイル支援チームメンバー この研修は単にスクラムの知識を学べるだけでなく、受講生や講師との対話を通じて身の回りの様々な課題に対するヒントを与えてくれます。 私自身ここで語られる言葉が仕事・プライベート問わず、改善を続ける考え方の土台になっていると感じます。 きっと皆さんが今後悩む中でここでの新たな出会いが、心の支えとなるはずです! 皆さんの情熱と努力が、チームや組織を大きく成長させる原動力になることを信じています。 #### 本研修に向けた女性リーダーからのメッセージ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/08/junko_kawata_300x200-2.png) ###### 川田 純子 パナソニック システムデザイン株式会社 システムデザイン1部 アジャイル推進リーダー これからスクラムを学ぶ方や実践中で悩んでいる方など、さまざまな方がいらっしゃると思いますが、研修が終わる頃にはきっと、学んだことを早く実践したい!とワクワクされると思います。 また、講師や参加者の方との会話を通じて、ヒントや元気をもらえる研修です。 皆さまと共に学び、高め合うことができれば幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/08/easaoka_2024.png) ###### 朝岡 絵里子 アトラシアン株式会社 マーケティング統括マネージャー 今目標が明確な方も、そうでない方も、この研修は皆さんがなりたい自分に近づくための大きな一歩になると思います。 私自身、特定の役職や目標を目指していたわけではありませんが、目の前の課題に全力で取り組んできた経験が今の私を作っています。 この研修が皆さんの未来を切り開く助けとなることを願っています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/02/naomi_yakita_300x200.png) ###### 焼田 奈緒美 株式会社LIXIL Marketing Function マーケティング企画部 部長 コロナ禍でチームメンバーと思うようなコミュニケーションがとれない環境になった時にスクラムに出会いました。 VUCA時代では急な変化が突然やってきます。そんな時に大事なのが真のチーム力だと確信した経験から、一人一人のパフォーマンスを最大限引き出せるチームづくりを目指しています。自分らしさを出して創造的な仕事をチームで出来たら素敵ですよね。皆さん一人一人が持っているリーダーシップ力を引き出すお手伝いが出来たら幸いです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/02/nanami_yoshizumi_300x200.png) ###### 吉住 那奈美 武田薬品工業株式会社 JPBUデータ・デジタル&テクノロジー部 デジタルアクセラレーション 主席部員 アジャイルを通じたリーダーシップが多様性と活力に満ちた環境を築く一翼を担えることを信じて皆で協力して学び合い、アジャイルの一歩を一緒に踏み出しましょう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/yuriko_asahina-300x200-1.png) ###### 朝比奈 ゆり子 パーソルホ―ルディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 本部長 スクラムマスターに求められるリーダーシップを学び、チームや組織にアジャイルの価値を共有し、成長をリードするあなたの役割は極めて重要です。 あなたの学びと成長を心から応援します。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/yukiko_kojima-300x200.png) ###### 小島 有紀子 日本電気株式会社 スマートシティ事業部門 国内スマートシティシステム統括部 GXサービス事業開発グループ長 自分は一体どんなリーダーシップを発揮できるのか、どんなキャリアを目指すべきなのか、どこまで頑張ればいいのか、、、悩むことばかりですよね。 私も日々悩みながら過ごしていますが、そんな経験を共有&ディスカッションすることで、少しでも、みなさんの背中を押すことができれば嬉しいです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/07/satoka_chibana-300x200-1.png) ###### 知花 里香 Slalom/Agile coach, Women in agile Japan/Organizer 私に取って「資格」とは、自分が使命感を持って行動を起こして行ける気にしてくれる、「ご朱印」のようなものでした。 少なくとも目の前のトレーナーが、私と言う人間を信用してくれ、世の中に「私はスクラムマスターである」と胸を張って言ってもいいよ、と背中を押してくれる、そんな存在なのです。 だから、たかが資格と思う勿れ。 この「資格」は、いつもあなたの隣にいてくれます。 支えてくれ、 正してくれ、 問うてくれます。 私は私らしく、正しい道を歩んでいるのかと。 私は一歩進むあなたを、心から祝福し、尊敬します。 この研修が、あなたの小さく大きな一歩となりますように。 #### 習得できるスキル: - スクラムマスターとしてあらゆる環境や業界のチームをリードすることができる - 集中、勇気、確約、オープンさ、尊敬といったスクラムの価値を体現する - アジャイル組織で活躍する女性リーダーのネットワーク - Scrum Inc. 認定資格スクラムマスター試験に合格し、米国Scrum Inc.発行の認定証を受け取る #### スクラムの共同考案者であるジェフ・サザーランド博士によってつくられた唯一のスクラムマスター研修 私たちのユニークなScrum Inc. 認定資格スクラムマスター研修は、Jeff Sutherland博士によってつくられました。 これまでJeffとともに講義をしてきた各トレーナーは、経験をもとにあなたの質問に答えます。 彼らは企業がどのようにスクラムを導入し、既存の市場をディスラプトするか教えてくれるでしょう。 #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 #### 受講者の声 ブレイクアウトルームに1人ずつトレーナーがついてくださり、アドバイス等をいただけたことがとてもよかったです。スクラムの基礎からマインドまでたくさんのことを学べました。自組織に持ち帰り取り入れられるところから始めたいです。(スクラム未経験 S.N様) ブレイクアウトルームで個別のQAにも懇切丁寧に回答いただき、とても勉強になりました。スクラムの概要だけでなく、実例に基づく課題への対処法なども詳しく学ぶことができました。for Womanということで、ゲストスピーカーの方々も含め、女性ならではの困難や心がけを共有いただけたことが大変参考になりました。 (スクラム経験1-6ヶ月 Y.K様) 2日間でスプリントを体験することでアジャイルを実践できたことがよかったです。全体的にとてもエキサイティングな研修でした。普段はマイノリティゆえに影を潜めがちな女性たちが、奥に強いパワーを秘めているんだと勇気が湧きました。(スクラム経験3年以上 T.T様) スクラムやアジャイルについての知識が体系的に学べたのももちろん良かったのですが、女性向けということで用意された講師やゲストスピーカーのお話がとても良く、濃い2日間を過ごさせていただきました。自分は未経験にも関わらず他社の実際にアジャイル進めている皆さんの話をたくさん聞かせていただいてとても参考になりました。ゲストスピーカーの話はどちらもとてもパワーを貰えるものであり自分もがんばろうと思えるものでした。ありがとうございました。(スクラム未経験 M.S様) 研修を通してグループワークが多い点が良かったです。また、女性としてのロールモデルになりそうな方とお話ができ、良い刺激を得られました。ゲストスピーチも刺さる内容で、参考になりました。(スクラム経験1-3ヶ月 M.I様) --- ### [Registered Scrum Master and Product Owner Training](https://scruminc.jp/training/smpo/) **Published:** 4月 2, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/Badge_RSMPO_300x300.png)### 概要 スクラムに基づいて仕事を進めていくには、スクラムマスターとプロダクトオーナーが両輪となり、チームをドライブしていく必要があります。 良いスクラムマスターになるためには、プロダクトオーナーの考え方や仕事の進め方を深く理解する必要があり、プロダクトオーナーも、スクラムマスターの仕事を正しく理解し、双方が補い合い、お互いに助け合うことが不可欠です。 このコースは、Registered Scrum MasterとRegistered Product Ownerの二つのコースの内容を凝縮し、1チームのスクラムで必要な知識やノウハウを3日間で学べる内容となっています。 以下のようなニーズをお持ちの方に最適です。 **・組織やチームの中でスクラムを推進するキーマンとして、スクラムの全貌を短期間で学びたい。** **・短い期間でスクラムマスターとプロダクトオーナーの責任や役割を理解したい。** **・機能するスクラムチームを素早く立ち上げたい。** 本コースを受講後、2つの認定試験に合格することで、Registered Scrum MasterとRegistered Product Ownerの両方の資格を取得することができます。 ### ご注意 本コースの内容は、個別に開催しているRegistered Scrum MasterおよびRegistered Product Ownerに準じたものになります。 - 既にRegistered Scrum Masterを受講されている方は、本コースではなく、Registered Product Ownerのコース受講されることをお勧めします。 - 既にRegistered Product Ownerを受講されている方は、本コースではなく、Registered Scrum Masterのコース受講されることをお勧めします。 <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> ### 個別開催についてのお問い合わせ 本コースはお客様ごとのご要望に応じた単独企業向けに行う個別開催を承っております。 詳細については、以下ボタンからお問い合わせフォームを開き、「研修の個別開催」を選択し、お問い合わせください。 [お問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) #### 受講者の声 学んだことを活かし、スクラムのプロセスが回るよう、POとの関わり方やレトロスペクティブの進め方など、見直しできるところから少しづつ取り組んでいます。 Whyを明確にするということの重要性を理解できた。 まだ自社では、実践に移すのはハードルが高いが、周囲を巻き込んで進めていければと思う。 --- ### [Scrum Inc.認定資格セミナー個別研修](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/onsitescrumseminar/) **Published:** 7月 24, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ### Scrum Inc.認定資格セミナー 個別研修 スクラムチームにビジネスの視点をもたらすプロダクトオーナーと、ハイパープロダクティブなチームへと導くスクラムマスターを育成するためのScrum Inc.認定資格研修をお客さまのご要望に応じて個別に開催いたします。 スクラムチームの立ち上げ時やスクラムの組織的な改善にお役立ていただくために、お客さまの特別なニーズを理解し、ゴールを達成するための研修プランを考案いたします。 ### Scrum Inc.認定スクラムマスター研修 #### Jeff Sutherland博士の長年のトレーニング経験に基づく、 ゲームやエクササイズを通じ、スクラムプロジェクトを立ち上げる スキルとノウハウを得ることができます 習得できるスキル- スクラムマスターとしてあらゆる環境や業界のチームをリードすることができる - 集中、勇気、確約、オープンさ、尊敬といったスクラムの価値を体現する - 業界のリーダーやアジャイルのプロフェッショナルたちとのネットワーク - Scrum Inc.認定資格スクラムマスター試験に合格し、米国Scrum Inc.発行の認定証を受け取る 主なエクササイズ- 紙飛行機ゲーム - プロジェクトマネージャーゲーム - スウォーミング - デイリースクラム - レゴによる見積りゲーム - ふりかえり ### Scrum Inc.認定スクラム プロダクトオーナ-研修 #### Scrum Inc.が開発したインタラクティブなエクササイズを通じ、 プロダクトオーナーとしての実践的な経験を得ることができます 習得できるスキル- 説得力のあるプロダクトビジョンの設定と維持 - すぐに開発にとりかかれる準備完了のバックログの作成 - 正しいタイミングに正しい順序で正しいプロダクトをデリバリーする - 知識があり、対応が早く、決断力があり、説得力のあるプロダクトオーナーになる - Scrum Inc.認定資格プロダクトオーナー試験に合格し、米国Scrum Inc.発行の認定証を受け取る 主なエクササイズ- 雪の結晶ゲーム - ビジョンステートメントの作成 - ペルソナの作成 - ペーパープロトタイピング - ビジネス価値による優先順位付け - ユーザーストーリーマッピング お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](https://scruminc.jp/inquiry/) --- ### [アジャイル開発に特化した企業がScrum Inc.認定研修で得た知見と変化](https://scruminc.jp/training/casestudies/kag/) **Published:** 6月 26, 2024 **Author:** yamamototakahito **Content:** ## アジャイル開発に特化した企業がScrum Inc.認定研修で得た知見と変化 この記事の要約 - アジャイル開発に特化した企業が、知識を深めるためScrum Inc.の認定研修を受講 - アジャイルの原則の重要性を再認識、プロダクト開発に活用 - チームメンバーの意識や行動に変化、チーム運営が円滑に アジャイル開発を得意とするKDDIアジャイル開発センター。アプリケーション開発の現場を担う二人が、研修を受講した理由や期待していたこと、得られた知識や経験、それをどう業務に活かしたかについて語ります。研修後に起きた自身やチームメンバーのマインドや行動の変化についてインタビューしました。 ## 目次 1. [アジャイル開発に特化した企業が研修を受講した理由](#section1) 2. [プロダクトオーナーとしての学び、サーバントリーダーとしての学び](#section2) 3. [自身の変化、チームメンバーの変化](#section3) 4. [受講を検討している人へのメッセージ](#section4) ### アジャイル開発に特化した企業が研修を受講した理由 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/1b37af877ea454e61f0591ee6296bee7-scaled.jpeg) 左:アジャイル開発センター株式会社 開発1部 プロダクトオーナーリード 中島 智弘様 右:同社 開発5部 スクラムマスター 小糸 悠平様 (以下、敬称略) **──お二人の簡単な紹介をお願いします。** **中島:**2023年にオンライン形式でScrum Inc.認定スクラムマスター研修(以下スクラムマスター研修)とScrum Inc.認定プロダクトオーナー研修(以下プロダクトオーナー研修)の研修を受講しました。アジャイル歴は5年で、現在はKDDIの社員向けアプリの開発を担当し、プロダクトデザインの支援やプロダクトオーナーの支援も行っています。 **小糸:**私は2021年にスクラムマスター研修、2022年にプロダクトオーナー研修を受講しました。現在はスクラムマスターとしてグループ会社の代理店業務を効率的に行うためのシステム開発を担当しています。また、若い社員の多い会社なので経験の浅いメンバーの支援を行うことも期待されています。 **──研修に参加したきっかけと期待していたことについて教えてください。** **中島:**アジャイル開発を行う企業として本研修が必修であったことと、アジャイルを実践する中で自分の知識に偏りがあると感じていたので、バランスよく学びたいと思い研修に参加しました。実際に開発中のアプリでは、顧客の企画チームに対してプロダクトデザインの支援をしているので、その経験をもっと深めたいと思っていました。 **小糸:**私の場合、若手社員から研修受講の効果を聞かれる機会も多く、Scrum Inc.の研修内容を深く理解しておくことが重要でした。加えて、自信を持って支援ができるようになりたかったためです。そして、体系的にスクラムを理解することで、担当するアプリ開発プロジェクトにおいてスクラムを効果的に導入したいと考えていました。 ### プロダクトオーナーとしての学び、サーバントリーダーとしての学び ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/bd2c305d6fbbcc3e855724f99db007c7.jpeg) **──研修で得られた知識や経験を業務にどのように活かしたかを教えてください。** **中島:**スクラムマスター研修では、アジャイルとスクラムの違いを明確に言語化できたことが大きな学びでした。これまでは何となく理解していたつもりでしたが、研修を通じてその違いを具体的に説明できるようになりました。例えば、アジャイルは基本的な価値観や原則を示しており、スクラムはその実践方法の一つであるということを同僚がわかるように説明できるようになりました。 また、プロダクトオーナー研修では優先順位をつけることの重要性を再認識しました。アジャイルに取り組む前は、どのタスクも重要で同時並行で進めることが多かったのですが、研修の優先順位を決めるエクササイズでは、みんなの意見を丁寧に集め、これに基づきプロダクトオーナーが最終的な意思決定をする、そのプロセスがとても大事だということを学びました。研修で経験したことは実際の業務の中でもほぼ同じことをやっていると思います。プロダクトオーナーとしてのキャリアに向き合うきっかけになりました。 **小糸:**ある会社の受講者と共に演習を行うことで多くの学びを得ました。演習ではスクラムを活用してプロジェクトを進める過程を受講者のチームで体験し、気づきをディスカッションすることで理解をより深めることができました。また、アジャイルを組織に導入しようと挑戦している受講者と悩みを相談しあえる時間はとても貴重でした。受講者の積極性や意欲、姿勢から学ぶことも多く、良い刺激になりました。 オンライン形式の研修では各チームに一人ずつ、経験豊富なトレーナーがつきました。体験型でサポートが厚い研修スタイルは学びを深める上で非常に効果的でした。受講者の自主的な学びを尊重しながらも、受講者だけで解決できないものは、トレーナーからヒントを得ながら進めることができました。 特に印象的だったのは、スクラムマスターとしての真のリーダーとしての振る舞いを深く理解できたことです。スクラムマスターはチーム全員が自発的に関与し、決定を下せるように支援するサーバントリーダーシップの考え方を取ります。この振る舞いを理解して実際のプロジェクトでチームを支えることで、チームがより円滑に活動できたと思います。自分のありたいリーダーシップの姿に近づけたと思います。チームや組織をいかにサポートするか、これからも日々考えながら行動していきたいです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/efcd79bda2dc9a664bb2a8e0e06ec25d.jpeg) ### 自身の変化、チームメンバーの変化 **──研修後にどのような変化がありましたか?** **中島:**チームメンバーから「中島さんがいるチームのプロダクトは利用者から好意的な反応が多い」と言われることが増えて自信に繋がっています。研修で学んだことを実践に取り入れた成果だと感じています。Scrum Inc.の認定資格を取ることで、まず小さな成功体験を得られたことが原動力になりました。 **小糸:**私自身というより、チームメンバーが受講した後に、マインドが変わったなと思うことが多いです。視座が上がり、目の前のタスクを完成させるだけの話ではなく、チーム全体の効率を高め、フロー効率を上げるためにどうしたら良いだろうといった改善の提案を積極的にするようになりました。受講者を送り出す側として、研修直後に、行動や態度が変化するのを実感しています。 ![]() ### 受講を検討している人へのメッセージ **──どんな人にこの研修を勧めたいですか?** **中島:**これからアジャイルやスクラムを始める人、興味がある人にはぜひ受けてほしいです。独学でスクラムを始めても良いですが、誤った理解のまま実践することになりがちです。実際、前職では我流でやっていたので、プロジェクトがうまく進まないと、マネジメントからはその原因はスクラムだという判断になってしまい、プロジェクトを解散させられた経験がありました。研修で正しい知識を知ることでスクラムの理解が深まり、プロジェクトの成功確率が高まります。例えば、私自身は正しいスクラムをやりたくてKDDIに転職しましたが、研修を受けたことで、自分のやり方に自信を持てるようになりました。我流でやっていた人と、これから始める人には強く勧めたいですね。 また、スクラムを実践してから受講すると、間違えていたところや、新たに取り入れるべきところに気づくことができるので、良い学びになります。具体的には、プロジェクトの初期段階での目標設定や、プロダクトバックログの優先順位付けの方法など、実際のプロジェクトで役立つスキルを学ぶことができました。 **小糸:**特にエクササイズが多く、実践的な内容が充実しているので、講義だけではなく、実際に手を動かして学びたい人にお勧めです。チームで学ぶことで、他社の課題や自分の課題について話し合いながら学ぶことができます。研修では、他社の参加者と一緒にディスカッションを行い、実際の現場で抱えている課題に対する解決策をチームで見つけることができました。 また、人事部門や広報部門などの開発以外の組織で変化に対応できる仕事をしたい人にもお勧めです。「仕事の優先順位付け」や「1つのことに集中する」考え方は、どんな業務にも活かせるので、開発以外の業務でも大いに役立ちます。例えば、営業部門のメンバーがスクラムの考え方を取り入れることで、チーム全体のパフォーマンスが向上しました。 **──もし研修を受講していなかったら、どうなっていたと思いますか?** **中島:**失敗を続けていたかもしれません。外部からの圧力で従来の仕事のやり方に戻ってしまう可能性もありました。研修を通じて学んだ共通言語(例えば、ワーキングアグリーメントやスウォーミングなど)を持てたおかげで、チームがすぐに円滑にコミュニケーションできるようになりました。 **小糸:**私たちの会社では組織的な取り組みとして研修受講を推奨しているのですが、もし受講していなければ、アジャイル・スクラムの理解度が人によって異なり、チームの立ち上げに時間が掛かったり、齟齬によるスピードダウンが発生していたかもしれません。例えば、プロジェクトの途中でチーム内に混乱が生じた際、研修で学んだファシリテーションスキルを使って、問題を早期に解決することができました。 **──最後に、受講を検討している人に向けて一言お願いします。** **中島:**この研修は資格の取得だけではなく、アジャイルに関する悩み事を解消できるチャンスです。受講される方の職場でスクラムを実践しているチームが少ない場合でも、孤独ではないと感じることができ、同じ境遇の人と話すことで新たな視点を得ることができます。例えば、私自身も研修を通じて多くの仲間を得ることができ、プロジェクトの進行がスムーズになりました。 **小糸:**同じような課題感を持っている人たちが集まって対話をしながら学ぶため、とても楽しく、満足度が高いです。Scrum Inc.の研修はトレーナーのレベル差が少なく、初心者の方も安心して受講できる内容です。初めてアジャイルに触れる方でも、トレーナーや仲間のサポートを受けながら学べるので、安心して取り組むことができます。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_4508.jpg)[スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [(確認用)スクラム研修 導入事例紹介](https://scruminc.jp/training/sky20240619a/) **Published:** 6月 19, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** スクラムを活用して、生産性と働きがいを向上させている 日本国内の企業をご紹介します。 他社の導入事例をヒントに、是非スクラムをご活用ください。 ![](/wp-content/uploads/2024/06/company_sky-1.png) お客様に寄り添い続けるSkyが、アジャイル・スクラムで次に目指すもの アジャイルの本質的な価値を再認識してもらうことで、より良いプロダクト・サービスを実現する手助けをしたい。 お客様に寄り添い続けるSkyが、アジャイル・スクラムで次に目指すものとは。 [詳しくはこちら](/training/casestudies/sky/) ![](/wp-content/uploads/2024/06/msad.png) スクラム研修で変わるチーム:マインドセットの変化とその成果 三井住友海上火災保険株式会社では、データを活用したマーケティングにより、カスタマーエクスペリエンス(CX)の向上に取り組んでいる。 素早く施策を打ち出すマーケティングチームは認定スクラム研修から何を得て、チームにどのような変化が起こったのだろうか? [詳しくはこちら](/training/casestudies/msad/) お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [無料セミナー・相談会](https://scruminc.jp/seminar/) **Published:** 9月 16, 2022 **Author:** takeuchitoru **Content:** スクラムおよびScrum@Scaleの理解を深める無料セミナーを開催。 ぜひご参加ください。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/03/scrum_study_20240326-300x165.png) スクラム無料相談会 開催します! スクラムを活用して、チーム運営をもっと良くしていきたいと考えている方向けに、オンライン相談会を開催します。 「3つの役割」や「スクラムイベント」をもっと定着させたい、現状認識を自分たちでするのが難しいのでコーチに話を聞いてみたい、などとお考えの方は、是非ご参加ください! [詳細はこちら](https://scruminc.jp/blog/4748/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/12/ryokiki-nec.png) 2024年1月 両利きの経営深掘りウェビナー開催のお知らせ 両利きの経営実践における自組織の課題をアセスメントした上で、課題解決に重要な経営層のコミットメントの引き出し方・巻き込み方について、アジャイル推進を行っているゲストを招いて、そのコツを深掘りします。 [詳細はこちら](https://scruminc.jp/blog/4588/) --- ### [三井住友海上火災様 セミナ受講インタビュー](https://scruminc.jp/training/casestudies/msad/) **Published:** 6月 11, 2024 **Author:** KishiroKei **Content:** ## スクラム研修で変わるチーム:マインドセットの変化とその成果 この記事の要約 2. 3社で分業していた従来のデータマーケティング活動はスピードと問題解決に課題 3. アジャイルを活用するためには、まずその本質を理解することが重要 4. 研修後にチームのマインドセットが大きく変化。心理的安全性が高まり生産性が向上 三井住友海上火災保険のCXマーケティング戦略部は、アジャイルとは名ばかりの短期的ウォーターフォールだった「和式アジャイル」を脱却し、Scrum Inc. Japanの研修で「知識×マインド」を会得。これによりチーム全体のマインドセットが変わり、プロジェクトのスピードが向上し、データを活用したマーケティング施策の迅速な実行が可能に。そこに至る過程をデータマーケティングチームの柵木様と、社内でアジャイル開発を推進しているチーム長の山戸様にインタビューしました。 ## 目次 1. [アジャイルチーム導入前の「従来の進め方」とその課題](#section1) 2. [スクラム研修を受講することになった背景と動機](#section2) 3. [スクラム研修での学びと実践例](#section3) 4. [研修後のチームのマインドセットの変化とビジネス上の成果](#section4) ### データマーケティング活動を3社で分業。スピードと問題解決に課題。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_0867.png) 左:CXマーケティング戦略部・データマーケティングチーム 柵木様 右:ビジネスデザイン部 アジャイル開発チーム長 山戸様 **──はじめに、CXマーケティング戦略部 データマーケティングチームは、どのような仕事をされているのですか?** **柵木:**社内の各種データを集積し、活用する基盤を整備して、データマーケティングを推進しています。蓄積されたデータを活用してお客様視点のマーケティング施策の実行や、アンケートを聴取することで、様々なデータ分析にも取り組んでいます。 **──柵木さんは、データマーケティングチームの中でどのような役割を担っていますか?** **柵木:**当社では2023年よりCDP(カスタマーデータプラットフォーム)を活用し、お客様状況の可視化、ロイヤルティ向上につながる施策検討、関連部署からのお客様情報に関する各種相談依頼を受け、データ抽出や分析に活用しています。また、CDP利活用のため、新たなデータ取得や基盤整備に取り組んでいます。 CDPの利活用から運用保守の取組をアジャイルチームで行っており、私はプロダクトオーナーの役割を担っています。 **──アジャイルチームになる前はどのような仕事の進め方をしていましたか?** **柵木:**当社のシステム開発はMS&ADシステムズに開発委託する形式となっています。CDPを利活用する上で発生する新たなデータ取得のニーズ、BIや広告媒体等のマーケティングツールとのデータ連携ニーズに対して、当社で開発を起案し、毎回予算を調整して開発委託するのが通例です。 システムズが開発委託するパートナー企業もいるため、当社、システムズ、そしてパートナー企業の3社で案件ごとに各種調整を経て、開発や運用保守をウォーターフォール型で進めなければなりません。 **──そうすると、柵木さんのチームは施策検討の企画担っていて、その依頼に基づいてMS&ADシステムズでシステム開発していたという役割分担ですか?** **柵木:**そうですね。アジャイルチームを組成する前は、そのような役割分担になっていました。しかし、CDPを有効に利活用するためには、当社が企画し、システムズが開発を行う旧来の開発体制では、効率が低く、生産性に欠けると感じていました。 マーケティング施策の企画検討を行う際に、膨大なデータが集積されるCDPでは、データ仕様を常日頃見直すことで、より効率良くデータ抽出できるのでは?という課題検知が頻繁に発生します。 そのため、マーケティング、ITの両視点を互いに補って進める必要がありました。しかし、当社の旧来の仕組みでは、これらの課題を柔軟に解決し、作業分割できない問題を抱えていました。 当社、システムズ、そしてパートナー企業の3社の縦割りの組織と役割分担の壁を壊し、必要な役割を全部一緒のチームにして課題を解決し、生産的に物事を進めていきたいと考えるようになりました。 これが、アジャイルチームの形で進めようと思ったきっかけです。 **──ビジネス課題の解決に向けて、チームメンバーの得意領域を集めてワンチームにし、それによって素早くマーケティング施策を打ち出していく、まさに機能横断(クロスファンクショナル)のチームを作ろうと思われたのですね。** ### アジャイルのメリットは本質的に何か?を知りたかった **──それでは、スクラムマスター研修を受講された動機は何でしたか?** **柵木:**前職はコンサル会社でコンサルタントとして活動していました。様々なプロジェクトでデータマーケティング施策の推進を担っていましたが、クライアントから「短期間での成果創出のため、アジャイルで進めたい」と要望を受けることがありました。PJに携わるメンバーに、アジャイル開発の経験やノウハウがない中でも「アジャイル風で、3ヶ月での成果創出」をプロジェクトオーナーから求められることもありました。 結果的に短期間でのウォーターフォール開発、すなわち、プロトタイプを先行リリースし、後追いで設計書や施策改善を進めるという案件を幾度となく経験しました。 お客様からはPJが短期間で成果を生み出すと評価される一方で、課題やトラブル発生により想定より開発期間を要すると「短期間で進めた弊害ゆえ仕方ない」という評価で終わります。いわゆる「和式アジャイル」による違和感を覚えていました。 今回、アジャイルでのチーム組成を思案した際、「和式アジャイル」は避けたい、と考えました。プロジェクトメンバーや、部内にも何人かは「アジャイル風」での経験は持ち合わせていましたが、正しくアジャイルの各役割などを習得し、資格習得した人はいませんでした。 山戸さんを始めとしたアジャイル開発チームでは、アジャイルを正しく理解し、実践するノウハウがあると伺っていた為、CDPの利活用は「アジャイル風」でなく、正しい手法でアジャイルに取組みたいと考えました。 本来アジャイルとはどのようなものか、自身で技法を会得し、CDPの利活用に活かしたいと考え、研修受講を志願しました。 **──そのような動機で研修を受講したいと手を上げましたが、研修に何を期待していましたか?** **柵木:**一つ目は、アジャイルにおける各人の役割定義と本質的なメリットは何か、を正しく理解したかったことです。二つ目は、アジャイルはシステム開発の技法なのかを理解したかったことです。 ### 研修後にチームのマインドセットに大きな変化 **──期待通りのことが得られましたか?** **柵木:**研修前の期待とはポジティブな意味合いで全く異なり、アジャイルにおける各人の役割定義を理解する学びだけではなく、多くの知見を得ることができました。 **座学よりも手を動かし実感することから得る学びが大きかったです。**例えば、紙飛行機ゲームやバーンダウンチャートを書くなど、実際に自分たちで形を作り出していく過程を肌で実感することで、アジャイルとはシステム開発の技法ではないと理解できました。そして、**アジャイルはプロジェクトを組織レベルで進める技法にもなり得るという気づきを得ました。** また、マインドの観点で得た学びが一番大きく、研修を受けた人と受けていない人では得られるものが全く異なります。プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者のマインドはどうあるべきか、受講前後で大きく理解が変わりました。**アジャイルに参画する際、特に、プロダクトオーナーやスクラムマスターの立場の人は、絶対に受講すべきだと感じました。** **──柵木さんはプロダクトオーナーとして、チームの中の各役割を理解することが重要だということですね。** **柵木:**その通りです。現在は、立場上プロダクトオーナーを担っていますが、実は異なる役割にもトライしたいです。理想では各役割を経験することが良いのですが、組織の制約がある場合、研修を通じて各役割におけるマインドを理解し会得することは大事だと思います。 2日間の研修は、非常に濃密な日程です。様々な演習を通じ得られる学びはとても大きいと思います。 実は、この**スクラム研修がこれまでの社会人人生の中で参加した研修で、一番満足度が高い研修でした。**部内メンバーにも研修を推薦し実際に参加いただきましたが、皆が満足度が高い研修と評価しています。研修受講しない方にとっては、価値を理解しづらく「システムの研修」という評価かもしれません。研修受講した方、受講してない方で認識の差があるかもしれません。 **山戸:**確かにそうですね。受ける前と後では行動が全く違うというのは、見ていて分かりますね。発言も考え方も全然違ってきましたね。「自分は知っている。大丈夫だ」と言っている人ほどアジャイルを分かっていない傾向があるように思えます。やはりマインドの違いだと思いますね。 **──マインドの変化というのをもう少し詳しく教えてください。** **柵木:**CDP利活用のメンバーは、様々な都合により研修に参加できない方もいる為、開発者、SM、POの役割だけでなく、持つべきマインドや心構え、責任範疇について説明を行いました。ウォーターフォール型では、リーダーからの指示により開発者は動きます。アジャイルでは、開発者が自身で工数を見積りし、いつまでに何をどこまで実現できるかを、責任持って進めていきます。課題に取り組む際に、開発者自身で「なぜこの課題解決が必要か」をプロダクトオーナーと会話し、受入条件を定義しなければなりません。一連のプロセスが非常に重要だと感じています。 割り振られた日々の仕事に対し、なぜ必要か、何を誰に届けるのか、仕事は曖昧な傾向になりがちです。言われたままに仕事に取り組む社会に対し、アジャイルはその根幹を突いているようにも感じます。 一つひとつ課題の目的を定義し、皆で仕事に取り組むことで、様々な会社から集まったメンバーで組成されたチームのコミュニケーションが非常に活発になりました。仕事においては、メンバーから「なぜこの取り組み、課題解決が必要か?を頻繁に問われるようになりました。自身が情報を積極的に発信することでチームは動き、能動的にメンバー情報を求めることで、仕事の解像度が上がっていくのです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/IMG_1798.png) ### データマーケティングの活動が格段にスピードアップ **──それでは、スクラム研修を受け、アジャイルチームで活動することで、どのようなビジネス上の成果が得られたでしょうか?** 柵木:CDPの利活用において、企画検討、データの抽出や分析、マーケティング施策、改善課題の整理、といった一連のサイクルが短期間で行えるようになったことが成果です。アジャイル体制でなければ、情報伝達を三社でバケツリレーする羽目になり、非常に時間を要することになっていたと思います。 **──具体的に一連のサイクルがどれくらい速くなったのか、数字のイメージはありますか?** 柵木:単純比較は難しいのですが、当社では新たな仕組みと連携して施策を実現する場合、各種関係者との調整から実際の作業行い、実現する迄に少なくとも3ヶ月以上要するのですが、アジャイルでは施策が決まれば、1ヶ月でも実現が可能です。 施策の企画検討やフィジビリティ―確認を1スプリント約2週間で実施した後、次スプリント約2週間でチームメンバーが作業を行い、施策成果を確認するスピード感です。 ウォーターフォールとは異なり、施策の企画検討と並走して、データ観点での技術的検証、データ抽出に向けた準備作業を始めるなど、前工程の調整結果を待たずパラレルで作業を進められるところがポイントです。 **──そのようなチーム一丸になった働き方の変化は大きいと思うのですが、この変化の中で個人的に嬉しかったことは何でしょうか?** **柵木:**プロジェクトメンバー皆が仲良くなったことです。 ウォーターフォール開発で進めていた際は、当社の社員、システムズ、協力会社間で、意思疎通が図れないことや情報伝達が行き届かずギクシャクすることが多々ありました。 アジャイルを取り入れ、組織や立場を超えメンバー個々の役割が明確になり各人に責任意識も芽生えたたことで、皆それぞれが闊達に意見を交わすようになりました。 デイリースクラムでは、日々可能な限り朝15分全員で集まることにしています。開発フェーズでは、メンバーの中には数日誰とも話をしないことから、淡々と作業に取り組みつつ疎外感を感じる方もいました。 毎朝、WEB会議でも皆が集まり互いの顔を見て作業状況を確認してみると、一人だけ取り組むタスクは少なく、誰かに相談して取り組むタスクも多く、横のつながりと会話する機会が格段に増えました。各メンバーとの振り返りや懇親会を通じ、チームメンバーからアジャイルで取り組むことへの喜びの声、**心理的安全性が高まったいう声を聞き、アジャイルでの取組を初めて良かったと感じました。心理的安全性は、結果として仕事の生産性に影響があるなと思いますね。** **──最後に、研修を受けた経験を踏まえて、スクラム研修はどのようなところがお勧めですか?** **柵木:**演習で手を動かすことです。体感を通じてそれぞれの役割を体感することで、マインドセットをきちんと会得できます。**「知識×マインド」を会得できるが一番のお勧めポイント**ですね。 それと、アジャイルの技法を理解するだけではなく、社会人である前に人として、働き方の意識や考え方といった見識を広げられると思います。一般的な研修では何らか特定のスキルを習得する、いわゆる縦方向を伸ばす目的の研修が多いと思いますが、**スクラム研修は「見識」が広がる、横方向のスキルを伸ばし、人として成長できる点は是非伝えたいですね。** 本日はありがとうございました。 [スクラム研修の詳細はこちら](https://scruminc.jp/training/) --- ### [Registered Scrum@Scale Practitioner® Training](https://scruminc.jp/training/scale/) **Published:** 3月 15, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2022/07/ScrumAtScale-Badge-Practitioner-300x300.png)## 豊富な事例とエクササイズでScrum@Scaleを理解し、 あなたの組織をアジャイルに変革するロードマップを描く3日間 ### 概要 変化の早い時代において、新たなアジャイルな組織運営モデルが必要とされています。「両利きの経営」理論でも、探索事業には、コア事業の組織とは異なる働き方をしていくこと(組織的なアジャイルの適用)が必要であると唱えられています。 Scrum@Scaleはジェフ・サザーランド博士が考案した、アジャイル組織運営のフレームワークです。ソフトウェアからR&Dまであらゆる分野で、生産性向上と新たなアジャイルな組織文化の構築に役立ち、大企業からスタートアップ、行政府まで、様々な組織で用いられています。 この3日間のScrum Inc.認定Scrum@Scale研修では、あらゆる規模のプロダクトを横断してスクラムチームを大規模化するための、Scrum@Scaleの導入および運営方法を学び、あなたの組織の変革のロードマップを描くことができます。 #### <こんな方に受講をオススメします> - スクラムを組織に拡大させていくための具体的な運営方法を知りたい方(アジャイルコーチ、スクラムマスター、プロダクトオーナー、人事の方など) - 変化の激しい環境において、従来のやり方での成長戦略の立案・実行に限界を感じている方(経営者、事業責任者、ミドルマネージャーなど) - アジャイル企画開発によりフィードバックループを早めるうえで、従来型組織との連携に壁を感じている方(経営者、事業責任者、ミドルマネージャーなど) - アジャイル・スクラムの価値観を組織に浸透させていきたいと考える全ての方 <% } %> 費用 <%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: true}) %><%= formatAdvertisedOffers({showPriceWithTaxInclusive: false}) %> <% if (PlacesRemaining !== "") { %> 残席数 <%= PlacesRemaining %> 席 <% } %> <% if(RegistrationInfo.RegisterUri && RegistrationInfo.RegisterUri.indexOf('scrumincjapan.arlo.co') === -1) { %> [ 詳細]() <% } else { %> [ 詳細]() <% } %> #### 本研修の3つの特長 1. グループワークと豊富なエクササイズを通して学びと気づきを深められる 2. S@S実践者であるゲストスピーカーから具体的な事例を聞ける 3. 同じ想いや課題を持つ他社の受講者とグループワークや懇親会を通じて、意見交換やネットワーキングができる #### 3日間のプログラム ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/sas_program.png) #### 変革のロードマップのアウトプットイメージ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/04/sas_output.png) #### 受講者の声 処方箋はなく、変革は自分で起こすことを改めて学びました。(LIXIL マーケティング企画部 部長 赤塚 英城様) Scrum@Scaleのイメージがつかめた。どの様に組織におとし込むか、アプローチの仕方、方向性が見えた。新しい概念を丁寧に分かりやすく伝えて下さりありがとうございました。 (トヨタ自動車 デジタル変革室 上野 隆太郎様) 時間を感じさせない工夫があり、退屈しなかった。(UCCホールディングス株式会社 執行役員CISO 黒澤 俊夫様) 実際の例をお話しいただいたり、アクティビティでやってみるのがやはり身につきやすいし、参考になりました。(ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 シニアディレクター 松浦 亮介様) 経験豊富なトレーナーの方から、実際の事例を交えてご説明いただけた。(イーデザイン損保保険株式会社 IT企画部 マネージャー 渡辺 伸一様) #### 受講費用のお支払いとキャンセルについて 受講費用は、お申込後にメールでご送付する請求書に基づきお支払いをお願いします。 お支払いは銀行振込のみとなります、クレジットカードはご利用いただけません。 キャンセルについては、開催日までの日数により、以下の通りキャンセル料が発生します。 - 開催日の14日前から前日まで 受講費用の50% - 開催日の当日、及びご連絡なし 受講費用の100% お客様のご都合等により受講が困難となった場合には、速やかに弊社セミナー事務局までご連絡ください。 #### 本コース受講前の準備: 2日間のRegistered Scrum Master™(RSM)コースの修了、または同等のスクラムの実務経験。 2日間のRegistered Product Owner™(RPO)コースの修了を奨励しますが、必須ではありません。 また、Scrum@Scaleの概要説明および公式ガイドをコースを受講する前に読んでおくことをお勧めします。 - [Scrum@Scaleについて](/scrum-at-scale/) - [Scrum@Scaleガイド](/scrum-at-scale/guide/) --- ### [Scrum@Scaleガイド](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/guide/) **Published:** 8月 4, 2021 **Author:** takeuchitoru **Content:** **目次** [表示](#) [ Scrum@Scaleガイドの序文 ](#ScrumScale) [ Scrum@Scaleガイドの目的 ](#ScrumScale1) [ 定義 ](#lwptoc) [ Scrum@Scaleのコンポーネント ](#ScrumScale2) [ 価値駆動文化 ](#lwptoc1) [ Scrum@Scaleの始め方: アジャイルオペレーティングシステムを導入する ](#ScrumScale3) [ チームをスケールする ](#lwptoc2) [ チームプロセス ](#lwptoc3) [ スクラムオブスクラム(SoS) ](#SoS) [ 大規模組織でのスケーリング ](#lwptoc4) [ イベントと役割のスケーリング ](#lwptoc5) [ イベント: スケールドデイリースクラム(SDS) ](#SDS) [ イベント: スケールドレトロスペクティブ ](#lwptoc6) [ スクラムマスターサイクル: “How”を調整する ](#How) [ 役割: スクラムオブスクラムマスター(SoSM) ](#SoSM) [ SMサイクルのハブ: エグゼクティブアクションチーム(EAT) ](#SM_EAT) [ EATのバックログと責務 ](#EAT) [ 継続的改善と障害物除去 ](#lwptoc7) [ チーム横断の調整 ](#lwptoc8) [ デリバリー ](#lwptoc9) [ プロダクトオーナーサイクル: “What”を調整する ](#What) [ プロダクトオーナーのスケーリング – プロダクトオーナーサイクル ](#lwptoc10) [ 役割: チーフプロダクトオーナー(CPO) ](#CPO) [ プロダクトオーナーチームのスケーリング ](#lwptoc11) [ POサイクルのハブ: エグゼクティブメタスクラム(EMS) ](#PO_EMS) [ “What”を調整する – プロダクトオーナーサイクル ](#What1) [ 戦略的ビジョン ](#lwptoc12) [ バックログの優先順位付け ](#lwptoc13) [ バックログの分割とリファインメント ](#lwptoc14) [ リリースプランニング ](#lwptoc15) [ プロダクトオーナーサイクルとスクラムマスターサイクルをつなぐ ](#lwptoc16) [ プロダクトのフィードバックとリリースのフィードバック ](#lwptoc17) [ メトリクスと透明性 ](#lwptoc18) [ 組織デザインにおける考慮点 ](#lwptoc19) [ 後書 ](#lwptoc20) [ 謝辞 ](#lwptoc21) [ 歴史 ](#lwptoc22) [ 人と組織 ](#lwptoc23) ## Scrum@Scaleガイドの序文 スクラムは、もともとスクラムガイドで説明されているように、単一のスクラムチームが、持続可能なペースを維持しつつ、最適な価値を提供できるようにすることを重視している。スクラムガイドの発行以降、スクラムの利用はプロダクト、プロセス、サービスなどの開発といった複数チームの協力が求められる領域まで広がりを見せている。 現場では、組織内のスクラムチーム数の増加に伴い、2つの重要な問題の発生が繰り返し見られた。 - 複数のチームの間での依存関係や作業の重複、コミュニケーションのオーバーヘッドなどの問題により、チームごとのアウトプット(動作するプロダクト)の量、スピード、品質が低下し始めた。 - 従来の組織構造はビジネスアジリティの実現に十分な効果を上げられなかった。優先順位の競合や、市場の変化に対応するようチームを素早く転換させることができないなどの問題が発生した。 こうした問題に対処するために、複数のスクラムチームを効果的に調整するフレームワークが明らかに必要だった。Scrum@Scaleフレームワークの目的は以下の通り。 - リニアなスケーラビリティ: チーム数の増加に比例して、動作するプロダクトのデリバリーも増加する - ビジネスアジリティ: 初期の安定した構成を適応させることで、変化に素早く対応できる Scrum@Scaleは、複数のスクラムチームのネットワークが、組織において優先順位付けされたゴールに集中するのに役立つ。Scrum@Scaleの目的は、単一のスクラムチームが機能するやり方を複数のチームのネットワーク全体へと自然に拡大し、管理機能が実用最小限の官僚機構(MVB)内にある、という構造を構築することである。 チームのネットワークの特性がそのサイズに依存しない場合、リニアなスケーラビリティを実現できる。このゴールのためにチームのネットワークを設計・調整することは、特定の方法で成長を制約するものではない。むしろ、ネットワークが独自のニーズに基づいて有機的に成長することを可能にし、関係者に受け入れられやすい持続的な変化のペースを実現する。 実用最小限の官僚機構とは、顧客に価値を届けるのを妨げることなく、組織を機能させるために必要な機関とプロセスが最小限であるものと定義される。意思決定の遅延を減らすことは、ビジネスアジリティの実現に役立つ。このことは、成功の主な原動力として知られている。Scrum@Scaleの導入を開始するには、アジャイルマニュフェストとスクラムガイド2020をよく理解することが不可欠である。アジリティの本質を理解しないと、それを達成することはできない。スクラムを実践できない組織は、スケールすることはできない。 ## Scrum@Scaleガイドの目的 このガイドは、Scrum@Scaleと、そのフレームワークのコンポーネントの定義を提供する。そして、スケールされた役割、スケールされたイベント、エンタープライズにおける作成物に対する責任と、それらを結び付けるルールについて説明する。 このガイドは次の4つのセクションに大きく分割されている。 - Scrum@Scaleを始めるための基本 - スクラムマスターサイクルの概要 - プロダクトオーナーサイクルの概要 - 2つのサイクルを結び付けるウォークスルー スケーリングの成功には各コンポーネントが必要となる。それらの中核となる設計思想を変更したり、省略したりすると、あるいは、本ガイドに示す基本的なルールに従わないと、Scrum@Scaleのメリットを享受できない。 基本的な構造とルール以外の各コンポーネントを実装する具体的な戦術はさまざまであるため、本ガイドには記載していない。補足的なパターン、プロセス、インサイトは、その他の情報源で提供されている。 ## 定義 スクラムとは、複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、人々、チーム、組織が価値を生み出すための軽量級フレームワークである。 スクラムガイドでは、イノベーション、顧客満足、パフォーマンス、幸福を促進するチーム環境を生み出す要素の最小限のセットについて説明している。スクラムは、徹底的な透明性と一連の公式なイベントを使い、チームとそのプロダクトを検査・適応する機会を提供する。 Scrum@Scaleは、スクラムガイドに従って機能しているチームのネットワークが、複雑適応系の問題に対処しつつ、最高の価値のプロダクトを創造的にデリバリーすることを可能とする、軽量級の組織フレームワークである。これらの「プロダクト」としては、物理的、デジタル、または複雑な統合システム、プロセス、サービスなどがある。 Scrum@Scaleガイドでは、スクラムを利用してスクラムをスケールするための最小限のコンポーネントセットと組織全体で生まれるビジネスアジリティーについて説明している。本ガイドは、産業界、政府、非営利団体、学界のあらゆるタイプの組織で活用できる。スクラムをまだ使っていない組織では、組織のオペレーティングシステムを変更する必要がある。 スクラムでは、”What”(プロダクト)と”How”(プロセス)の責任の分離に注意する必要がある。Scrum@Scaleでも、管轄と責任が明確に理解されるように、同じ注意が払われる。これにより、チームがその最適な生産性を達成するのを邪魔する、無駄な組織上の衝突が取り除かれる。Scrum@Scaleはコンポーネントで構成されているため、組織はその変革の戦略と実施をカスタマイズできる。これにより、組織は、最も価値がある、あるいは最も適応が必要であると考えられる分野に、段階的に優先順位をつけて変革の取り組みを行い、その後、他の分野に進むことができる。 Scrum@Scaleは、これらのコンポーネントを、スクラムマスターサイクル(“How”)とプロダクトオーナーサイクル(“What”)に分け、この2つのサイクルが2つのコンポーネントで交わり、3つ目のコンポーネントを共有する。まとめると、これらのサイクルは、一つの道筋に沿って複数のチームの取り組みを調整することを強力にサポートする構造を作り出す。 ## Scrum@Scaleのコンポーネント ![](/wp-content/uploads/2021/08/SMPO-Cycle-JA.png) ### 価値駆動文化 Scrum@Scaleの目的は、経験的プロセス制御の柱とスクラムの価値基準を通じて健全な組織文化を構築することである。経験的プロセス制御の三本柱とは、透明性、検査、適応である。これらの柱は、公開(オープン性)、勇気、集中、尊敬、確約(コミットメント)というスクラムの価値基準によって現実のものとなる。 公開(オープン性)は、すべての作業とプロセスへの透明性を保証する。さもなくば誠実な検査と、より良いものに適合することはできない。勇気は、革新的な方法で、より迅速に価値を届けるために必要となる、大胆な飛躍をすることを示す。集中と確約(コミットメント)は、自分たちで自分たちの責務を全うする方法を見つけることを示し、顧客へ価値を届けることを最優先とするということである。最後に、これらすべては、他の誰も成しえない仕事に従事する個人への尊敬に支えられた環境なくしては成しえない。 Scrum@Scaleは、顧客価値の提供を最前線に置きつつ、持続可能なペースで仕事をする積極的なチームの学習環境をサポートする。これにより、組織の成長を支援する。 ### Scrum@Scaleの始め方: アジャイルオペレーティングシステムを導入する チームのネットワークを導入する際は、スケールする前に、スケール可能なリファレンスモデルを開発することが不可欠である。リファレンスモデルは、スプリントごとにデリバリーを行うための調整を行う、小さなチームのセットである。これらのチームへのスクラムの導入が成功すると、機能する健全なスクラムの例ができ、組織の他のチームでも再現できるようになる。これは、チームの次のネットワークでスクラムをスケールするためのプロトタイプになる。多数のチームが同時に展開されると、スクラム導入における欠陥は拡大される。スケーリングの問題としては、パフォーマンスを阻んでチームに不満を抱かせるような組織の方針や手続き、開発手法などがある。 スケールされた状況では、完全に統合された一連のインクリメントを提供するために調整が必要なチームをグループ化して、スクラムオブスクラム(SoS)にすることで、リファレンスモデルが最も有効になる。スクラムオブスクラムを効果的に運用するためには、2つのリーダーシップグループで構成された、実用最小限の官僚機構によってサポートされる必要がある。実用最小限の官僚機構とは、スクラムオブスクラムによって何を生み出すべきかに焦点を当てたエグゼクティブメタスクラム(EMS)フォーラムと、どのようにスクラムオブスクラムにより速く仕事を完了させるかに焦点を当てたエグゼクティブアクションチーム(EAT)である。エグゼクティブメタスクラムとエグゼクティブアクションチームは、各サイクルの回転のハブ(中心)となるコンポーネントである。 ### チームをスケールする スクラムでは、スクラムチームが前工程なしに独立してプロダクトをリリースできるようになることが理想的な状態である。このためには、アイデア出しから実装まで、必要なすべてのスキルを持ったメンバーが必要である。スクラムオブスクラムは、スケーリングのこの理想を再現する、複数チームからなる大きなチームである。スクラムオブスクラム内の各チームが、チームプロセスコンポーネントを実践できなければならない。 ### チームプロセス チームプロセスは、スクラムガイドで規定されているスクラムを行うことである。各スクラムチームにはプロダクトオーナーとスクラムマスターがいるため、チームプロセスは、プロダクトオーナーサイクルとスクラムマスターサイクルの最初の交差点となる。チームプロセスのゴールは以下の通り。 - 完成の定義を満たす作業のフローを最大化する - チームのパフォーマンスを時間の経過とともに向上させる - 持続可能で、チームをより豊かにする方法で運営する - 顧客フィードバックループを加速させる ### スクラムオブスクラム(SoS) スクラムオブスクラムは、スクラムチームのように機能し、スクラムからスケールされたそれ自身の責任、イベント、作成物を持ち、チームプロセスコンポーネントの要求を満たす。スクラムガイドでは最適なチームの規模を10人以下と定義しているが、ハーバードの研究4では、最適なチームの規模は平均で4.6人とされた。よって、スクラムオブスクラムのチームの最適なチーム数は4または5チームである。 スクラムオブスクラムを構成するチームは、ダイナミックなグループとして、各スプリントの終わりに、完全に統合され、出荷可能な一連のプロダクトインクリメントを完成させることに責任を持つ。最も望ましいのは、価値を顧客に直接リリースするために必要な全機能を完成させることである。 ![](/wp-content/uploads/2021/08/1.png)注意: 上図およびこの後の図では、薄い灰色で囲まれた五角形がチームを表す。状況に応じて、SMとPOをこれより小さい五角形で表すことにした。組織図は組織によって大きく異なる可能性があるため、これらの図は例示のみを目的としている。 ### 大規模組織でのスケーリング 実装の規模に応じて、複雑なプロダクトの提供には複数のスクラムオブスクラムが必要な場合がある。そのような場合には、複数のスクラムオブスクラムからスクラムオブスクラムオブスクラム(SoSoS)を編成できる。それぞれが、各スクラムオブスクラムからスケールされたそれ自身の役割、作成物、イベントを持つことになる。 スクラムオブスクラムをスケールすることで、組織内のコミュニケーション経路の数が削減されるので、コミュニケーションの経路の複雑さや、オーバーヘッドが軽減される。SoSoSは、スクラムオブスクラムが単一のスクラムチームとインタフェースするのとまったく同様の方法でスクラムオブスクラムとインタフェースするため、リニアなスケーラビリティが実現する。 ![](/wp-content/uploads/2021/08/2.png)注意: 簡潔にするために、例の図に含まれるチームとグループの数は対称的にしている。組織図は組織によって大きく異なる可能性があるため、これらの図は例示のみを目的としている。 ### イベントと役割のスケーリング スクラムオブスクラム(SoS)がスクラムチームとして機能する場合は、スクラムイベントと、チームの対応する責任をスケールする必要がある。各スプリントの“How”を調整するために、SoSは、スケールされたデイリースクラムとスプリントレトロスペクティブを行う必要がある。各スプリントの“What”を調整するために、SoSは、スケールされたスプリントプランニングとスプリントレビューを行う必要がある。継続的な活動として、バックログリファインメントもスケールされる必要がある。 スケールされたデイリースクラムとレトロスペクティブは、グループのスクラムマスター(スクラムオブスクラムマスター、SoSMと呼ばれる)がファシリテートする。スケールされたスプリントレビューとバックログリファインメントは、チーフプロダクトオーナー(CPO)が率いるプロダクトオーナーチームがファシリテートする。スケールされたスプリントプランニングは、プロダクトオーナーチームとスクラムマスターが行う。プロダクトオーナーチームは、現在のスプリントで何が提供されるかの洞察を得て、スクラムマスターは、キャパシティと技術的な能力の洞察を得る。スクラムオブスクラムマスターとチーフプロダクトオーナーの役割はリーダーシップグループにスケールされ、スクラムマスターサイクルとプロダクトオーナーサイクルをそれぞれ促進し、Scrum@Scaleのコンポーネントの要求を満たす。 ### イベント: スケールドデイリースクラム(SDS) デイリースクラムの主なトピックは、スプリントゴールに向けた進捗と、確約(コミットメント)を果たすうえでの障害物である。スケールされた状況では、スクラムオブスクラムは、全体の進捗を理解し、参加チームが提起した障害物に対応する必要がある。よって、各チームから少なくとも1人の代表者がスケールドデイリースクラム(SDS)に参加する。必要に応じて、参加チームのだれでも、何人でも参加することができる。 コラボレーションとパフォーマンスを最適化するために、スケールドデイリースクラムイベントは、以下の通り、デイリースクラムとまったく同じやり方で行う。 - 15分以下のタイムボックス - 各チームの代表者が参加しなければならない - チームが、どうすればチームが協力してより効果的に働けるか、何が完成したか、何をこれから完成するか、何が上手くいっていないかとその理由、それに関してグループがこれから何をするかを議論するフォーラム 回答される質問の例は以下の通り。 - チームのスプリントゴールの達成を妨げる、あるいはデリバリー計画に影響を与える障害物は何か? - チームは、他のチームのスプリントゴールの達成を妨げる、あるいはデリバリー計画に影響を与えることをしているか? - チーム間の新たな依存関係を発見したか、または既存の依存関係を解決する方法を発見したか? ### イベント: スケールドレトロスペクティブ スプリントごとに、スクラムオブスクラムは、スケールされたスプリントレトロスペクティブを行う。このレトロスペクティブでは、各チームのスクラムマスターが集まり、継続的な改善を促すために行った実験とその結果を話し合う。さらに、次回の実験や、成功した改善をチームのグループ全体、あるいはそれ以外にも活用できる方法も話し合うべきである。 ## スクラムマスターサイクル: “How”を調整する ### 役割: スクラムオブスクラムマスター(SoSM) スクラムオブスクラムのスクラムマスターをスクラムオブスクラムマスター(SoSM)と呼ぶ。スクラムオブスクラムマスターは、スケールされたイベントが確実に行われ、生産的でポジティブであり、タイムボックスが守られるようにする責任を負う。スクラムオブスクラムマスターは、チームのスクラムマスターがなる場合もあれば、この役割に特化した個人の場合もある。SoSMは、共同チームの努力の結果であるプロダクトのリリースと、スクラムオブスクラムの有効性を継続的に改善する責任を負う。これには、チームのスループットの向上、コストの削減、品質の向上が含まれる。これらのゴールを達成するために、SoSMは次のようにしなければならない。 - チーフプロダクトオーナーと緊密に連携し、少なくとも各スプリントでリリース判断可能なプロダクトインクリメントを届ける - チームのデリバリーをプロダクトオーナーチームのリリースプランに応じて調整する - 組織に対して障害物、プロセス改善、進捗を見える化する - チーム横断的な依存関係に特に注意を払いつつ、障害物の優先順位付けと除去を促す スクラムオブスクラムマスターは、チームと組織に奉仕する真のリーダーであり、スクラムオブスクラムの外部も含めて、チーム横断的な依存関係を理解し、チーム横断的な調整とコミュニケーションを可能にする。SoSMは、プロダクト開発の進捗、障害物の除去状況、その他のメトリクスの情報を発信することで、チーフプロダクトオーナー、ステークホルダーさらには組織全体に情報を提供し続けることに責任を負う。スクラムオブスクラムマスターは、組織全体でスクラムの有効性と導入を高めるよう他者をメンタリングすることなどで、リーダーシップを発揮する。 複数のスクラムオブスクラムが1つのスクラムオブスクラムオブスクラムにグループ化された場合、より広い観点から調整を行うために、スクラムオブスクラムオブスクラムマスター(SoSoSM)が必要になる。 ### SMサイクルのハブ: エグゼクティブアクションチーム(EAT) エグゼクティブアクションチーム(EAT)は、アジャイル組織全体に対してスクラムマスターの責任を果たす。このリーダーシップチームは、以下を行うことで、リファレンスモデルが最適に機能するアジャイルエコシステムを生み出す。 - スクラムの価値基準を導入する - スクラムの役割が確実に作成・支援されるようにする - スクラムイベントが実施・出席されるようにする - 各スプリントで、スクラムの作成物とそれに関連する確約(コミットメント)が作り出され、透明性が保たれ、各スプリントで更新されるようにする - リファレンスモデルと組織内の非アジャイル部分との間の変換層として機能するガイドラインと手続きを策定する エグゼクティブアクションチームは、スクラムオブスクラム(または、より広範なネットワーク)のメンバーで取り除くことができない障害物を除去する責任を負う。したがって、それを除去するために政治的、財務的に権限を与えられた個人で構成されなければならない。エグゼクティブアクションチームの機能は、複数のスクラムオブスクラム(または、より広範なネットワーク)を調整することと、組織内の非アジャイル部分とインタフェースすることである。スクラムチームと同様に、プロダクトオーナー、スクラムマスター、透明性のあるバックログが必要である。 ![](/wp-content/uploads/2021/08/3.png)25チームの5つのグループを調整するEATを示す参考図 ### EATのバックログと責務 エグゼクティブアクションチーム(EAT)の成果は、組織のアジャイルオペレーティングシステムの構築である。EATは、ビジネスアジリティの向上という目標を達成するために、組織の継続的な変革に向けた取り組みをプロダクトバックログとして整理選択し、提示する。このバックログには、障害物を除去するプロセス改善と、標準化が必要なプロセス改善も含まれる。 エグゼクティブアクションチームの責務には以下を含まれるが、これらに限定されない。 - 組織でスケール可能なリファレンスモデルのためのアジャイルオペレーティングシステムを作成する(アジリティを得るための企業の運営ルール、手続き、ガイドラインを含む) - プロダクトオーナー組織が作成され、資金提供され、支援されることを保証する - 組織でスクラムの品質を測定し改善する - ビジネスアジリティ実現に向けた組織内の能力を構築する - スクラムのプロフェッショナルのための継続的学習の拠点を作る - 新しい働き方の探求を支援する エグゼクティブアクションチームの役割は、このバックログが実行されていることを確認することである。これをEAT自体で行うことも、別のグループに権限を与えて行わせることもできる。エグゼクティブアクションチームは組織内のスクラムの品質に責任を負うため、スクラムマスター組織全体がEATに報告する。 スクラムマスター組織(スクラムマスター、スクラムオブスクラムマスター、エグゼクティブアクションチーム)は、スクラムマスターサイクルのコンポーネントを実装するために全体として機能する。固有のコンポーネントは以下の通り。 - 継続的改善と障害物の除去 - チーム横断の調整 - デリバリー ### 継続的改善と障害物除去 障害物の除去は、できる限り迅速に除去されるのが理想的である。これは、障害物自体が組織に拡散することを回避し、未解決の障害物によって生産性を低下させないために不可欠である。よって、継続的改善と障害物の除去のゴールは以下の通り。 - 障害物を特定し、改善の機会としてそれを捉え直す - 変化を可能にする透明性と可視性を組織内に確保する - 障害物の優先順位付けと除去に効果的な環境を維持する - 改善がチーム/プロダクトのメトリクスにプラスの影響を与えていることを確認する ### チーム横断の調整 共通のプロダクトの作成に複数のチームが必要な場合、成功するにはコラボレーションの合理化が必要である。よって、チーム横断の調整のゴールは以下の通り。 - 関連する複数のチーム間で類似のプロセスを同期させる - チーム間の依存関係を緩和し、障害物とならないようにする - 一貫性のあるアウトプットのために、チームの規範とガイドラインの整合性を維持する ### デリバリー スクラムオブスクラムのゴールは、単一のユニットとして機能し、一緒にリリースすることなので、プロダクトをどのようにデリバリーするかは、スクラムオブスクラムのグループとしての範囲に含まれる。プロダクトオーナーチームは、リリースの内容と、インクリメントを顧客に届ける最適なタイミングの両方を決定する。よって、スクラムオブスクラムのデリバリーのゴールは以下の通り。 - 顧客に一貫した流れで価値ある完成したプロダクトを届ける - 異なるチームの作業をシームレスな1つのプロダクトに統合する - 高品質な顧客体験を確保する ## プロダクトオーナーサイクル: “What”を調整する ### プロダクトオーナーのスケーリング – プロダクトオーナーサイクル スクラムオブスクラムごとに、チームのネットワークに供給する共通のバックログがある。そして、スクラムオブスクラムのプロダクトオーナーとして責任を負う、チーフプロダクトオーナーを含むプロダクトオーナーチーム(POチーム)が必要である。POチームが主に重視するのは、個々のチームの優先順位を一列に並べることである。これによって、個々のチームのバックログの調整と、ステークホルダーと顧客ニーズの整合性の確立が可能になる。 各チームのプロダクトオーナーは、自チームのスプリントバックログの構成と優先順位付けに責任を持ち、ビジネス目標の達成に必要な場合は、自身の裁量で、共通バックログからアイテムを引き出したり、独立したバックログアイテムを生成することができる。 プロダクトオーナーチームの主な役割は以下の通り。 - プロダクトの包括的なビジョンを伝達し、組織内の全員に見える化する - 主要なステークホルダーとの連携を構築し、バックログの実行に対する支援を確保する - 単一の優先順位付けされたバックログを生成し、チーム間の作業の重複を回避する - スクラムオブスクラムマスターと協力して、全チームに適用される最小限で統一的な「完成の定義」を作成する - チームが提起した依存関係を排除する - 調整されたロードマップとリリースプランを生成する - プロダクトと市場に関する洞察力をもたらすメトリクスを測定する ### 役割: チーフプロダクトオーナー(CPO) チーフプロダクトオーナーは、プロダクトオーナーチームと一緒に優先順位を調整する。共同でバックログの優先順位をステークホルダーと顧客のニーズに合わせる。CPOは、この役割を兼任する個別チームのプロダクトオーナーである場合もあれば、この役割に専任した個人の場合もある。主な責務は通常のプロダクトオーナーと同じであるが、スケールされて以下のようになる。 - プロダクト全体の戦略的ビジョンを設定する - 全チームに配布される、優先順位付けされた単一のバックログを作成する - プロダクトオーナーチームが測定するメトリクスを決定する - 顧客からのプロダクトのフィードバックを評価し、それに応じて共通バックログを調整する - メタスクラムイベント(以下参照)をファシリテートする チーフプロダクトオーナーは、関連するスクラムオブスクラムマスターとともに、リリースプランに従ったプロダクトインクリメントの効率的なデリバリーに責任を負う。 ### プロダクトオーナーチームのスケーリング プロダクトオーナーチームを設けることで、関連するスクラムオブスクラムとともにスケールするプロダクトオーナーのネットワークデザインが可能になる。これらの拡張ユニットには特定の用語はなく、チーフプロダクトオーナーの特定の拡張された肩書もない。プロダクトオーナーチームやチーフプロダクトオーナー向けの用語や肩書は、各組織で独自に設定することを奨励する。 ### POサイクルのハブ: エグゼクティブメタスクラム(EMS) アジャイル組織全体に対してプロダクトオーナーの役割を果たすために、チーフプロダクトオーナーは、エグゼクティブメタスクラムイベントでエグゼクティブや主要なステークホルダーと会合する。 このイベントは、メタスクラムパターン5から派生している。これは、リーダーシップとその他のステークホルダーが、自らの好みをPOチームに伝え、優先順位を交渉し、予算を変更し、チームを再編成して価値の提供を最大化するためのフォーラムである。スプリント中の他のタイミングでは、こうした決定を行うべきではない。 エグゼクティブメタスクラムでは、リーダーの動的グループが、組織のビジョンと戦略的な優先順位を設定し、共通のゴールに沿って全チームの方向性を揃える。効果的に行うために、チーフプロダクトオーナーがファシリテートし、各チームのプロダクトオーナー(またはその代理)が出席しなければならない。このイベントは、スクラムオブスクラム内でバックログの方向性を揃えるために、必要な頻度で行う(少なくとも各スプリントで1回)。理想は、このリーダーのグループがスクラムチームとして活動することである。 複数のスクラムオブスクラムが存在する大規模な実装の場合、エグゼクティブメタスクラムで戦略的バックログの作成と優先順位付けがされた、複数のメタスクラムが存在する可能性がある。 ### “What”を調整する – プロダクトオーナーサイクル プロダクトオーナー組織(プロダクトオーナー、チーフプロダクトオーナー、エグゼクティブメタスクラム)は、プロダクトオーナーサイクルの以下の固有コンポーネントの要求を満たすために全体として機能する。 - 戦略的ビジョン - バックログの優先順位付け - バックログの分割とリファインメント - リリースプランニング ### 戦略的ビジョン 魅力的なビジョンは顧客と優秀な社員の両方を引きつける。よって、社内外の両方に伝達される戦略的ビジョンは、以下のゴールで策定する。 - 組織全体を共通の進むべき道に沿うように方向性を揃える - 組織とそのプロダクトの存在理由を魅力的にはっきり述べる - 明確さにより、具体的なプロダクトゴールの作成が可能になる - キーとなる資産を活用するために組織が何をするかを説明する - 急速に変化するマーケットの状況に対応できるようにする ### バックログの優先順位付け チームが調整された方法で機能して価値の提供を最適化するためには、バックログに適切な優先順位を付けることが不可欠である。優先順位の相反は、チームを反対の方向に進ませるため、無駄を生み出す。バックログの優先順位付けのゴールは以下の通り。 - デリバリーするプロダクト、機能、サービスの順位を明確に特定する - 価値創造、リスク軽減、内部依存関係をバックログの順位付けに反映させる - バックログの分解とリファインメントに先立ち、アジャイル組織全体のハイレベルの取り組みを優先順位をつける ### バックログの分割とリファインメント チーフプロダクトオーナーのバックログには、個々のチームのバックログより範囲の広いアイテムが含まれる。優先順位付けされたアイテムを個々のチームに引き込むには、分割して理解を深めることが必要な場合がある。バックログの分割とリファインメントのゴールは以下の通り。 - ビジョンを実現するための複雑なプロダクト、プロジェクトおよび関連するプロダクトゴールを特定する - そうした複雑なプロダクトとプロジェクトを、独立した要素に分割する - すべてのバックログアイテムを、チームが1スプリントで完成させることができるアイテムへとさらにリファインできるようにする ### リリースプランニング リリースプランニングには、顧客へプロダクトを一度ではなく、複数回リリースする場合も含まれ、計画期間は単一のスプリントより長期的である。リリースプランニングのゴールは以下の通り。 - 主要なプロダクトインクリメントと機能のデリバリー時期を予測する - ステークホルダーにデリバリー時期を伝える - デリバリーのスケジュールが財務に与える影響を伝える ## プロダクトオーナーサイクルとスクラムマスターサイクルをつなぐ この2つのサイクルの最初の交差点は、チームプロセスコンポーネントである。この点から、“What”と“How”の責任は、完成したプロダクトがデリバリーされるまで分離される。これらのサイクルは、プロダクトに対する顧客の反応が解釈されるフィードバックコンポーネントで再度交差する。次のデリバリーサイクルへの適応に関する経験に基づく決定を行うには、ここでメトリクスが必要になる。プロダクトオーナー組織とスクラムマスター組織は、協力して、これらのコンポーネントの要求を満たす。 ### プロダクトのフィードバックとリリースのフィードバック プロダクトのフィードバックは、プロダクトオーナー組織によって解釈され、プロダクトバックログを更新することでプロダクトの継続的改善を促す。リリースのフィードバックは、スクラムマスター組織によって解釈され、デリバリーの仕組みの継続的改善を促す。フィードバックの取得と分析のゴールは以下の通り。 - 仮説を検証する - 顧客がプロダクトをどのように使用し、相互作用するかを理解する - 新しいアイデアや、新しい機能性に対する創発的な要求を収集する ### メトリクスと透明性 メトリクスは、特定組織だけでなく、それらの組織内の特定機能にも固有となる場合がある。Scrum@Scaleは特定のメトリクスセットを必要としていないが、最低限のものについて示す。組織が計測すべきものは以下である。 - 生産性 – 例: スプリントごとにデリバリーされる動作するプロダクトの量の変化 - 価値提供 – 例: チームの労力あたりのビジネス価値 - 品質 – 例: 不具合発生率、サービス停止時間 - 持続可能性 – 例: チームの幸福度 徹底的な透明性は、スクラムが最適に機能するために不可欠であり、組織にその進捗を誠実に評価し、そのプロダクトとプロセスを検査・適応させる能力を与える。 メトリクスと透明性を持つことのゴールは以下の通り。 - データに基づく意思決定を行うための適切なコンテキストを提供する - 意思決定の遅延を減らす - チーム、ステークホルダー、リーダーシップが必要とする作業を効率化する ### 組織デザインにおける考慮点 Scrum@Scaleによる組織デザインのゴールは、フレームワーク自体と同様に、組織をコンポーネントベースで設計できるようにすることである。これにより、マーケットに応じてチームのリバランスやリファクタリングが可能となる。 参考図: ![](/wp-content/uploads/2021/08/4.png) ![](/wp-content/uploads/2021/08/5.png) カスタマーリレーションズ、法務/コンプライアンス、人事がこの図に含まれているのは、組織の必要な部分であり、他の全チームが頼る独立したスクラムチームとして存在するためである。 エグゼクティブアクションチームとエグゼクティブメタスクラムの表現に関する注記: この図では、一部のメンバーが両方のチームに在席しているため、重複して表現している。非常に小規模な組織や実装では、エグゼクティブアクションチームとエグゼクティブメタスクラムはまったく同じチームメンバーで構成されている場合がある。 ![](/wp-content/uploads/2021/08/6.png) この組織図では、ナレッジチームとインフラストラクチャチームは、各チームにスタッフを配置するには少なすぎる専門家の仮想チームを表している。仮想チームが、共通サービスを提供するチームとして機能する場合、グループとして周りのスクラムチームと調整する。周りのスクラムチームからの要求は各専門分野の仮想チームのプロダクトオーナーを経由して、透明性のある優先順位付けされたバックログとして管理される。重要な点は、仮想チームは、隣同士に座っている個人のサイロではないということである(白抜き五角形で表現されている理由)。仮想チームのチームメンバーは実際のスクラムチームに席を持っており、スプリント中はスクラムチームの一員となる。一方、バックログの配布とプロセスの改善のために、この仮想スクラムを独自に構成する。 ## 後書 Scrum@Scaleは、生産性を向上させ、組織全体が半分のコストで2倍の価値を提供できるように設計されている。合理化されたワークフローを、持続可能なペースで実装し、優れた意思決定を行うと、作業環境が改善され、ビジネスのアジリティが高まり、すべてのステークホルダーにより高い利益がもたらされる。 Scrum@Scaleは、組織にスクラムを浸透させるように設計されている。スクラムをうまく実装すると、Scrum@Scaleをオペレーティングシステムとして使い、組織全体を運営することができる。 ## 謝辞 ### 歴史 ジェフ・サザーランド博士は、スクラムの背後にある原則、複雑系適応システム理論、ゲーム理論、および生物学における彼の研究に基づきScrum@Scaleを開発した。本ガイドの原版は、Jessica Larsen、Avi Schneier、Alex Sutherlandの協力により作成された。以降の版は、多くの経験豊かなスクラムの実践者のフィールドワークの結果に基づいて改良されている。 ### 人と組織 我々は、IDX社において、スクラムを何百ものチームに広げることを最初に許してくれたことで、スクラムオブスクラムが生まれたと認識している6。PentientKeeper社ではメタスクラムが生まれ7、革新的な製品の高速開発を可能にし、OpenView Venture Partners社はスクラムを組織全体に拡大した8。Intel社は、スケールフリーアーキテクチャ無しには “何もスケールしない”ことを私たちに教え、最大のスクラムチーム製品部門を持つSAP社は、2,000を超えるスクラムチームがともに働くためには、メタスクラムにおけるマネジメントの関与が必須であるということを教えてくれた。 Amazon、GE、3M、トヨタ、Spotify、Maersk、Comcast、AT&Tなどの多くの企業でScrum@Scaleのコンセプトを導入しているアジャイルコーチとトレーナーたちは、異なるドメインの幅広い企業にまたがり、Scrum@Scaleのコンセプトをテストすることに協力し続けてくれている。 1. “Business agility(ビジネスのアジリティ)”、Wikipedia、最終変更2020年2月27日。 [https://en.wikipedia.org/wiki/Business\_agility](https://en.wikipedia.org/wiki/Business_agility) 2. Johnson, Jim、新カオスレポート、The Standish Group、2018年。 3. Ogunnaike, Babatunde A.、Ray, W. Harmon、Process Dynamics, Modeling and Control(プロセスのダイナミクス、モデル、制御)、Oxford University Press、1994年。 4. Hackman, J Richard、Leading Teams: Setting the Stage for Great Performances(チームをリードする: パフォーマンスを高めるステージの設定)、Harvard Business Press、2002年。 5. Sutherland, Jeff、Coplien, James O.、The Scrum Patterns Group、A Scrum Book: The Spirit of the Game(スクラムブック: ゲームのスピリット)、Pragmatic Bookshelf、2019年。 6. Sutherland, Jeff、“Inventing and Reinventing SCRUM in five Companies(5社におけるスクラムの発明と再発明)”、Sur le site officiel de l’alliance agile、2001年。 7. Sutherland, Jeff、“Future of Scrum: Parallel Pipelining of Sprints in Complex Projects(スクラムの未来: 複雑なプロジェクトにおけるスプリントの並行パイプライン化)”、Proceedings of the Agile Development Conference(アジャイル開発会議の内容)、IEEE Computer Society 90-102、2005年。 8. Sutherland, Jeff、Altman, Igor、“Take No Prisoners: How a Venture Capital Group Does Scrum(やってみよう: ベンチャーキャピタルグループでスクラムを実践する方法)”、Agile Conference(アジャイル会議)、2009年。AGILE’09, IEEE 350-355、2009年。 --- ### [ホワイトペーパー](https://scruminc.jp/whitepaper/) **Published:** 11月 24, 2023 **Author:** takeuchitoru **Content:** ## 【無料】Scrum@Scaleによる「両利きの経営」実践ガイド ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/11/ambidexterity.png) ### 本ガイドで分かること 2. 成長戦略を実行できない日本企業の陥りがちな状況 3. その状況を打破するために求められる、両利きの経営の実践のポイント 4. Scrum@Scaleによる両利きの経営の実践方法や事例 ### こんな方にオススメ 2. アジャイルな働き方と、従来からある組織の規定やプロセスとの摩擦や連携に悩んでいる 3. 成長戦略実行に向け、必要な人や組織を巻き込むことの難しさを感じている 4. 新たな戦略事業を素早く立ち上げスケールしていくために、自社組織の改善のポイントを明らかにしたい ※本資料のイメージ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/11/4factors.png) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/11/innovation.png) ### 資料のダウンロードはこちら --- ### [パナソニック システムデザイン株式会社](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/panasonic/) **Published:** 9月 25, 2023 **Author:** ykigure@nssx.co.jp **Content:** ## モノづくり大企業がなぜ「スクラム」を導入するのか ──パナソニック システムデザインの挑戦 変化の激しい時代に対応すべく、アジャイル開発の代表的なフレームワーク「スクラム(scrum)」に関心を示し、導入する企業が増えつつある。 パナソニックグループの関係会社であるパナソニック システムデザイン株式会社もそのうちの一つ。 ソフトウェア開発からマネジメント、デザイン、コンサルティングと、DXを中心に事業領域を拡張し続けてきた。家電のIoT化が進むと共に、従来の開発手法に限界を感じるようになり、2021年4月よりスクラムの導入を開始した。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/Wumpatskun_logo_01_pana.png)スクラム推進チームWUMPATSのマスコットキャラクター 「ウンパツくん」 実は10年前にもアジャイル導入を試みたが、当時はアジャイルの考え方が現場に浸透せず、導入に失敗した。社内には30年近くもウォーターフォール型開発に慣れ親しんだ開発者もいる。 導入から現在に至るまでには、越えるべき壁がいくつもあった。苦い経験を踏まえ、今回のスクラム導入ではScrum Inc. Japan (以下SIJ)によるサポートのもと、スクラム推進チーム・WUMPATS(ウンパツ)を設立。従来のウォーターフォール型開発からスムーズに考え方を移行するための体制を整えている。 SIJの伴走のもと、どのようにハードルを乗り越えたのだろうか。また、導入から2年が経過した現在、どういった効果を実感しているのだろうか。 WUMPATSのメンバーでありプロダクトオーナーの芳本孝史氏とスクラムマスターの川田純子氏、そしてSIJのアジャイルコーチを務める清水麻由氏を中心に話を伺った。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_01_pana.jpg)左から、SIJ清水麻由氏、パナソニック システムデザイン川田純子氏、芳本孝史氏 ### スクラム導入後、モチベーションとスキルが向上 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_02_pana.jpg) ──**スクラムを導入して約2年半、どういった効果を感じていますか?** **まずはスクラムマスターの川田さんいかがでしょうか。** **川田純子(以下、川田)**最も強く感じたのは「人の変化」です。 当初は各プロジェクトのメンバーとして参加している開発者も、受け身の姿勢が多かったんです。「言われたことをしっかりやる」というスタンスが浸透していて、スクラムの導入に関しても「なんでそんなことをやるの?」と消極的だった印象があります。 一日のはじめに、デイリースクラムという、ミーティングを毎朝行うところから始めるのですが、その時も皆さんの頭上に「?」が浮かんでいるような様子でした(笑)。 デイリースクラムとは、チーム内でゴール地点までの道のりを確認するための「昨日やったこと」「今日やるべきこと」「仕事の障害となっていること」の3つを共有するんです。 それでもデイリースクラムを繰り返すうちに少しずつ発言量が増えて。プロジェクトの進行に積極的になっていくのが伝わりました。 導入から3ヶ月で、発言量が10倍に増えたチームもあるんです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_03_pana.jpg) ──**プロダクトオーナーの芳本さんは、どんな変化を感じていますか?** **芳本孝史(以下、芳本)**川田が話した「人の変化」にもつながるんですが、実は人材育成が加速しました。従来のウォーターフォール型のプロジェクトでは、「データベース」「プログラミング」など、専門的なスキルを持った人をアサインし、役割を分担していました。 しかしスクラムではメンバーのスキル領域を決めず、お互いのタスクをフォローし合いながら開発を進めます。設計からプログラミング、テストまでを網羅できるような人材が求められるようになりました。 通常、技術者のスキルの底上げには時間がかかります。しかしスクラムチームでは、チームで仕事を達成することを目指すため、ペアプロやモブワークなどのプラクティスを駆使してスキルトランスファーを行います。それによって現場のメンバーも徐々にさまざまな種類のタスクを自然にこなせるようになりました。 スクラムが浸透することで、技術者を育成しやすい環境が生まれていると実感しています。 ### 30年培ってきた考え方を抜本的にシフトすることの障壁 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_04_pana.jpg) ──**パナソニック システムデザインのスクラム推進チームはどういう手順でスクラムを浸透させたのでしょうか。** **川田** まずは2021年7月に、WUMPATSや当部門のメンバーを中心に他部門のメンバーも含めた社内の40名程度で、SIJさんの合同セミナーを受講することから始めました。 そのうえで「導入をリードする自分たちが腑に落ちなければ社内にも浸透させられない」と判断し、私を含むチームメンバー3人で、15分間のデイリースクラムを習慣化しました。 スクラムの考え方、適切にコーチングするための伝え方や表現のコツを身につけてから、初めて実案件のプロジェクトチームにWUMPATSメンバーが参加するようになりました。 ──**すんなりいきましたか?** **川田** いくと思ったんですけどね(笑)。蓋を開けてみると想像以上に険しい道のりでした。 研修を受けたときの第一印象は、「参考書などを読めばスムーズに展開できそう」だったんです。でも頭で方法や意味を理解することと、実際に腹落ちしてできるようになるのにはギャップがありました。 私も含め、現場の開発者は30年近くもウォーターフォール型の開発に親しんできました。やっぱりそのときの常識や考え方が染み付いていて、根本的に発想を変えることは、1〜2日程度の研修では済まないんです。 そして、自分がようやく手応えをつかんでから受託のプロダクトではなく自社プロダクトでの運用を開始しました。実際に始めてみると実務にあたるメンバーに、デイリースクラムのイベントひとつとっても目的を理解してもらえず、「こんなに伝わらないのか」と絶句した記憶があります。 その間もアジャイルコーチであるSIJの清水さんに、コーチングの様子を観察・フィードバックいただきながら、徐々に経験値を積み上げていきました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_05_pana.jpg) ──**現場の考え方を変化させていくために、どういったアクションを起こしましたか?** **川田** 基本的には各プロジェクトチームにべったりと伴走しつつ、スクラムイベント※を繰り返すなかで理解してくれたところが大きかったです。「チームが自発的に動くようになるまでには辛抱が必要」ということも、実案件に関わる中で心得ました。 例えば、デイリースクラムを例に挙げると、まずはその場が機械的な報告にならないよう心がけました。 デイリースクラムは冒頭で述べた「3つの問い」をもとに進行します。「昨日やったこと」「今日やるべきこと」「仕事の障害となっていること」。 ただ、この質問フォーマットを意識しすぎてしまうと目的をつい忘れてしまうんです。 ──**目的ですか?** スクラムはフレームワークなので、その型だけをなぞっても目的を理解していないと意味のないイベントになってしまうんです。 何のためにこのイベントをやっているのか?をメンバーが理解できれば、そのためにこの場で何を発言すれば良いか、がわかります。そうなれば、そのチームは自律的にスクラムイベントを実施していけるようになるからです。 そしてそれをチームにコーチングしていくのがスクラムマスターの役割なんです。 その時にチームにどうコーチングしていくかに関しては、清水さんにもフィードバックをいただいた部分が大きくて。定点観測をいただきながら、依存しすぎない距離感で見守っていただけるのはありがたいなと感じています。 ──**SIJのアジャイルコーチである清水さんは、いわば、スクラムを現場に伝える川田さんを指導するわけですから、いわば先生の先生という立ち位置ですね。どのようなフィードバックをされたのでしょうか。** **清水麻由(以下、清水)** 「言われたことをやる」から「自分たちで考えて実行する」になってもらうことです。なので、みなさんから質問をされた時に、その答えをただ返すのではなく常に「なぜそれをやるか」を聞くようにしていました。 パナソニック システムデザインさんに限らず、日本の企業は「正しくやりたい」という気持ちがすごく強いんです。でも、「正しさ」は目的や、環境、時代によっても変わります。 もちろん「このやり方は合ってますか?」と聞かれて「正しいです」と答えるのは簡単ですがそれより「目的はなにか」を確認し、そのために何が正しいのか、と考えてもらう必要があります。すると、「言われたことをやる」が正しかったところから、自分自身の頭で考えて行動するに変化し、チームの自律性も生まれます。 特にパナソニック システムデザインさんの場合は、パナソニックグループとして長年の歴史や伝統があるからこそ、社内が「既存の正しさ」に過剰適応している一面もあるように感じました。しかし、スクラムを導入した目的は「既存の正しさ」の外にあります。 間違っている場合は「違います」と伝えつつ、あえて何が正解かを一緒に考えることで、我々のサポートがなくても自走できるようなコミュニケーションは意識していました。 **川田** 全員が同じゴールを向いて足並みを揃えられるよう、チームに伝える言い回しひとつにも注意しています。そのレベルにチームがなるには、自分で考えないと身につきづらいんです。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_06_pana.jpg) ──**芳本さんはいかがでしょう。導入するに当たってどんな課題がありましたか。** **芳本** おっしゃるとおり、「既存の正しさ」の壁は、今現在も課題です。 パナソニックグループには「市場に出すものは完成されたものであるべき」というモノづくりに対する文化があると考えています。設計品質や実装品質、最終的なプロダクトの品質などを上流からきっちり管理しながら、工程ごとのチェックポイントを経て出荷するプロセスが根付いています。 一方でアジャイルの場合は「完成されたものよりも、早く市場で評価して早くアップデートする」ことが重要だというアプローチです。そうなると、社内の品質保証のプロセスから考え方を改める必要があります。 それは単に既存のルールに例外を設ければいいという無責任なことではありません。先ほど川田も「辛抱が必要」と言っていましたが、社会的責任を担保したうえで、今まで培ってきたノウハウを捨てるには、相当のエネルギーが必要です。 「パナソニックグループとしてどうあるべきか」を考え抜いて判断せねばなりませんでした。 そこでSIJさんのご協力を仰ぎながら、スクラムに対応した品質管理プロセスをまとめた「スクラムガイドブック」を作成。実際に品質部門のメンバーにも同席してもらい「スクラムの場合は“品質”をどう捉えるべきか」「どういった工程を加えるべきか」などの検討を重ねました。 このガイドブックを、3〜5年ほどの中長期的なスパンで、少しずつ浸透させていければと思っています。 ※ スクラムイベント:スクラムの要素として定義されているスクラムチームのメンバーが集まり実施する定期的な会議のような場。セレモニーとも呼ばれる ### 「モノづくり」の基本に立ち返るきっかけに ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_07_pana.jpg) ──**スクラム導入に当たり、SIJに依頼した期待値はどのようなものだったのでしょうか。** **芳本** 一度アジャイルの導入で挫折を経験しているからこそ、しっかりと寄り添って、考え方を根本的に変えてもらえそうな企業にお願いできればと考えていました。 その上で、SIJさんはセミナーや資格所得の推進など、スクラムの支援活動を積極的にされている。我々も学ばせていただくことが多いと考え、ご相談をした次第です。 **清水** ありがとうございます。 今回のご支援を実施する際、パナソニック システムデザインさんが「自走していける状態になること」が目指すゴールである、ということを初めに合意しました。これは、基本的な我々のスタンスで、どのお客様にもお伝えします。 そのために、初期の段階ではまず基本的な知識のインプットのための研修や、スクラムチームを初めて立ち上げるワークショップを実施するなど、我々コーチもしっかり入ってサポートする。 そしてスクラムマスターの方が、チームをコーチングできるようになっていくに従って、我々は少しずつフェイドアウトしてく、というやり方を行います。 ですが、スクラム運営の改善や推進活動に終わりはありません。 チームが自走できるようになってからは、定期的にスクラムのコンディショニングを実施するように外部コーチとしてスクラムの質を高めていくかかりつけ医のようなご支援をさせていただいております。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_08_pana.jpg) ──**SIJと共にスクラムを推進するなかで、印象的だったことを教えてください。** **川田** 私個人はコーチングのフィードバックをいただいた時のことを鮮明に覚えています。 当社は、主にパナソニックグループの多くの事業部からお仕事を発注いただき、モノづくりに臨んでいます。各プロジェクトのチームメンバーも、プロダクトオーナーは事業部で立て、開発者は当社からメンバーを揃える、という編成が中心です。 だからこそ開発者はプロダクトオーナーに「お伺いを立てる」というスタンスを切り離せなくて。私自身も、そういった社内の遠慮してしまう部分が、コーチングに現れてしまっていました。 すると、ある時、清水さんが、「プロダクトオーナーはお客さんじゃなくて同じチームの仲間ですよ」とズバッと指摘してくださって。そのアドバイス以降、チームメンバーをフラットにとらえる、ということを意識するようになりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_09_pana.jpg) **──芳本さんはいかがでしょう。** **芳本** 私よりも現場のメンバーの声も聞いてみるといいかもしれないです。水﨑さん、ちょっといいですか。 **水﨑知恵(以下、水﨑)** はい。 ──**水﨑さんはスクラムを導入してみて、開発メンバーとしてどのような変化がありましたか?** **水﨑** そうですね、シンプルに楽しいというか、「モノづくりに携わっている」という実感を得られたのは大きかったです。 ウォーターフォール型の開発では、上流から下流へと降りてくる指示に従うだけでした。でもスクラムだと、自分も「企画を考える側」、つまり上流の立場を経験できるようになり、プロジェクトを自分ごと化できるようになったんです。 従来は、納品後に「やっぱりこう作り変えて」と言われ、モチベーションが下がってしまうこともありました。しかしスクラムの場合、アップデートを重ねることが前提となります。短期間でちょっとずつ作るからこそ、大きな仕様変更が発生することもありません。 結果、修正指示に対する抵抗感がなくなり「そういう考え方もあったのか」と受け入れやすくなったことも、スクラムによる影響が大きいのかな、と感じています。 今まであまり企画サイドに対しアイディアを投げることもできなかったのですが、「こうした方がいいのでは」という提案もしやすくなりました。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_10_pana.jpg) ──**最後に、スクラムを社内に浸透させるうえで心得ておくべきことについて、アドバイスをいただければと思います。** **芳本** 私はプロダクトオーナーの立場として、エンドユーザーと対話することが重要だと感じました。 今まではエンドユーザーありき、というよりも「指示通りに作り、リリースしたら終わり」という空気がありました。しかし、本質的なモノづくりをするためには、やはり「出して終わり」じゃ意味がない、とスクラムを通して気づかされて。 必ずしも直接的にエンドユーザーの声に触れる必要はありません。 しかしレスポンスやフィードバックを吸い上げて、プロダクトへ反映することで、より良いモノづくりに取り組むことができる。スクラムは、モノづくりの基本的な考えに立ち返るきっかけになったと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_13_pana.png)プランニングポーカーアプリのUI その実践として、我々としてオリジナルのプランニングポーカーアプリを開発し、SIJさんのセミナーでもご利用いただきフィードバックによる改善を行っております。 **川田** なぜ今までのやり方を変えてまでアジャイルに取り組みたいのか、その理由を忘れないことは重要だと思います。 これまでの方法でも開発を進めることはできるし、むしろ変えることの苦労も大きいです。私も最初はくじけそうになりましたし、いまだに一筋縄ではいかないところを感じています。 その上で「何を成し遂げたいのか」ということは見失わないこと。そしてその問いを自分自身だけではなく、チームメンバーにも投げかけ続けることが、スクラムを推進するうえで重要なポイントだと思います。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_11_pana.jpg) **同社でスクラムの導入を見守るパナソニック システムデザイン株式会社 代表取締役常務・垂石淳平氏は、スクラムのもつ可能性について、次のように述べる。** **垂石淳平** 当社はこれまでもソフトウェア開発やマネジメントなどでクライアントに貢献してきましたが、今後も持続的に貢献し続けるためには、クライアントと一緒に事業課題について考え、事業成長に貢献していくこと、つまり「B to B」から「B for B」へと目的意識を変えていくことが重要です。 クライアントと伴走する役割を担いながら、課題を解決し、我々も成長していく。そのためには、スピード感を持ってプロダクトを柔軟にアップデートできるスクラムが必要不可欠な武器になる、と捉えています。 なお、WUMPATSチームのメンバーは大きく3つのミッションを掲げています。 一つは**アジャイル開発プロジェクトを通し「『その先』を創る」という社の行動指針のもと、クライアントの事業に貢献すること。** 二つ目は**活動を通し、社内メンバー全体の人材育成にあたり、組織力の強化に貢献すること。** そして三つ目は**プロジェクトで得た経験やスキルを活かし、パナソニックグループ以外のお客様にも貢献できるようになること**です。 プロジェクトを通して自他の成長を促しながら、今後もより広範囲にチャレンジを続けていくことを期待しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_12_pana.jpg)パナソニック システムデザインのWUMPATSチームのメンバーとSIJのメンバー、パナソニック システムデザイン大阪オフィスにて(WUMPATSのWで) --- ### [お問い合わせ](https://scruminc.jp/inquiry/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** --- ### [クッキーポリシー](https://scruminc.jp/cookie/) **Published:** 7月 14, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** 本サイトでは、お客さまが訪問された際、より便利に閲覧していただくため、また継続的に本サイトを改善する目的で、Cookieを使用しております。 Cookieは、本サイトの運用に関連するサーバから、お客さまのブラウザに送信する情報で、お客さまのコンピューターに記録されます。お客さまのコンピューターへ直接的な悪影響を及ぼすことはございません。 お客さまは、ご自身でブラウザの設定を操作することで、Cookieの受信を拒否することも可能です。その場合でも本サイトの閲覧することができます。 ## Googleアナリティクスについて 本サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。 このアクセス情報は匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。 お客さまは、下記のページのツールを用いて無効化 (オプトアウト) することにより、本サイトにおけるCookieの利用を停止することができます。 - [Googleアナリティクスオプトアウトアドオン](https://tools.google.com/dlpage/gaoptout) ## Facebook広告配信について 本サイトでは、閲覧情報をもとに、お客さまの興味・嗜好を予測してFacebook広告を配信しています。 Facebook広告のオプトアウトについては、 Facebook アカウント内にて設定することができます。 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Japan株式会社(以下「当社」といいます)との間で締結されるScrum Inc.認定資格研修の利用などにかかる契約の一切に適用されます。 (本規約の変更) 第2条 当社は、民法の定めに従い、本規約を変更することがあります。この場合には、Scrum Inc.認定資格研修の利用などにかかる本契約の契約条件は、変更後の本規約によります。 2 当社は、本規約の変更を行う場合、あらかじめ当社の指定するウェブサイトに変更後の本規約および効力発生時期を掲示して周知することにより、個別の通知および説明に代えることができるものとし、変更後の本規約は、当該効力発生時期が到来した時点で効力を生じるものとします。 (用語の定義) 第3条 本規約においては、次の用語は次の意味で使用します。 本研修:Scrum Inc.認定資格研修の名称で提供される研修の総称 本契約:本規約に基づき成立する本サービスの利用などに関する契約 本契約者:当社と本契約を締結している者 (申込) 第4条 お客様は、当社が別に定めるところにより本研修の利用申込(以下「本申込」といいます)を行うものとします。 2 前項の定めに基づき本申込が行われた場合、本申込を行ったお客様(以下「本申込者」といいます)および本研修に参加する利用者(以下「本利用者」といいます)は、本申込と同時に、本規約に同意したものとみなされます。 (申込の承諾・契約の成立) 第5条 当社は、本申込があった時点で、申込を承諾し、契約が成立するものとします。 2 前項の規定にかかわらず、当社は、次の場合には、その本申込を承諾しないことがあります。 (1)本申込者が、本研修に関わる料金その他の当社に対する債務の支払いを現に若しくは過去に怠り、または怠るおそれがあるとき。 (2)本申込者が、本規約などの定めに基づき本研修の契約を解除されたことがあるとき。 (3)本申込者がその本申込に当たり虚偽の申告をしたとき。 (4)本申込者が本規約などに違反し、または違反するおそれがあるとき。 (5)本利用者が日本在住でないとき。 (6)その他当社の業務の遂行上著しい支障があるとき。 (利用者の変更) 第6条 本契約者および本利用者は、本研修の実施日の8日前までに当社に申請することにより、本利用者を変更することができます。 (受講する研修の変更) 第7条 本契約者および本利用者は、本研修の実施日の15日前までに当社に申請することにより、同じ種類の本研修に変更する場合に限り、本利用者が受講する本研修を変更することができます。 (本契約の解除) 第8条 本契約者および本利用者は、本研修の実施日の15日前までに当社に申請することで、本契約を解除することができます。この場合、キャンセル費用は生じないものとします。 2 本契約者および本利用者は、本研修の実施日の14日前から本契約の前日までに当社に契約の解除を申請した場合、第13条に定める本研修の料金の半額をキャンセル費用として、当社に支払うものとします。 3 本契約者および本利用者は、本研修の当日に当社に契約の解除を申請した場合、第13条に定める本研修の料金の全額をキャンセル費用として、当社に支払うものとします。 (禁止事項) 第9条 本契約者および本利用者は、本研修を利用するにあたり、以下の各号のいずれかに該当する行為、または該当すると当社が判断する行為を行わないものとします。 (1)当社、または第三者の知的財産権、肖像権、プライバシーの権利、名誉、その他の権利または利益を侵害する行為 (2) 本研修を、本研修が予定している利用形態を超えて利用(複製、送信、転載、改変などの行為を含むが、これに限られません)する行為 (3)当社による本研修の運営を妨げるおそれのある行為 (4)その他、当社が不適切と判断する行為 (権利帰属等) 第10条 本研修に関する著作権その他の知的財産権は全て当社またはScrum Inc.社に帰属します。 2 当社またはScrum Inc.社は、本研修で使用する資料等について、本契約者に対して譲渡不能、非独占的な使用権のみを許諾するものとし、複製権、改変権、翻訳権、翻案権、公衆送信権その他いかなる権利も許諾しません。 (有効期間) 第11条 本契約の有効期間は、本契約が成立した日から、本研修の終了日までとします。 (本研修の延期または中断) 第12条 当社は、以下のいずれかに該当する場合、本契約者および本利用者に事前に通知したうえで、本研修の延期または中断をすることができるものとします。この場合、当社は、当社に故意または重過失がある場合を除き、本契約者に生じた損害について、一切の責任を負わず、返金も行いません。 (1)火災、落雷、地震、風水害,停電およびその他の天災地変に起因して本研修の提供が困難な場合 (2)その他、やむを得ない事由により、当社が停止または中断の必要があると判断した場合 (本料金) 第13条 本契約者は、別途定める本研修の利用料金(以下「本料金」といいます)、並びにこれに係る消費税および地方消費税相当額を、当社が発行する請求書に従い、当社に対して日本円にて支払うものとします。 2 当社は、本料金について、本契約者に対して請求書を送付するものとし、本契約者は、請求書に記載された期日までに当社の指定した銀行預金口座に振込送金(国内送金に限ります)してこれを支払うものとします。なお、振込手数料は本契約者の負担とします。 (延滞利息) 第14条 本契約者が本契約に基づく当社に対する金銭の支払を遅延したときは、本契約者は、当社に対し、支払期限の翌日から完済の日までの期間について、支払遅延金額に対し年14.6%の割合による遅延損害金を、年365 日の日割計算により算出し、当該金銭債務 に付加して支払うものとします。 (免責) 第15条 当社は、本研修が本契約者または本利用者の特定の目的に適合すること、本契約者または本利用者の期待する商品価値、正確性および有用性を有すること、適用のある法令または業界団体の内部規則等に適合すること、ならびに、本研修に不具合が生じないことについて、何ら保証するものではありません。 2 本契約者および本利用者は、通信手段を用いて本研修を利用するにあたり、自己の費用と責任で本研修を利用するために必要となるパソコン、スマートフォンなどの端末、インターネット回線、ソフトウェアその他の設備を用意するものとします。本契約者または本利用者のインターネット回線の状況、パソコン環境、その他予期せぬ理由により、コンテンツの中断、速度低下、障害、停止若しくは利用不能などの事態などが発生した場合も、これによって本契約者または本利用者に生じた損害について、当社の故意または重大な過失による場合を除き、当社は一切責任を負いません。 3 当社は、当社の責めに帰すべき事由により、本研修の利用に際して本契約者または本利用者が損害を被ったときは、その現実に被った通常の直接損害に限り、賠償するものとします。但し、当社は、付随的損害、間接損害、特別損害、将来の損害および逸失利益に係る損害については、賠償する責任を負わないものとします。 4 前項により当社が賠償する損害は、本料金相当額を上限とします。但し、当社の故意または重大な過失による場合は、この限りではありません。 (契約者などに関わる情報の利用) 第16条 当社は、本契約者および本利用者に関わる氏名若しくは名称・電話番号・住所若しくは居所または請求書の送付先などの情報を、本契約の締結および履行、料金などの適用または請求その他本研修の広告、提供に関わる業務の遂行上必要な範囲の外、当社またはScrum Inc.社が提供する各種サービスの案内等の用途で利用できるものとします。 (損害賠償) 第17条 本契約者若しくは本利用者が本規約に違反し、またはその他本契約者若しくは本利用者の責めに帰すべき事由により当社(当社の業務委託先を含む。以下本条において同じ)に損害を与えた場合、本契約者は、当該損害を賠償する責めを負うものとします。 2 本契約者若しくは本利用者が本サービスの利用により第三者に損害を与え、または第三者からクレームなどがなされた場合、本契約者は、自己の責任においてこれを解決し、当社に如何なる責任をも負担させないものとします。 3 本利用者が前2項の規定に違反した場合も、本契約者が違反したものとみなすものとします。 (暴力団等反社会的勢力の排除) 第18条 本契約者および本利用者は、当社に対し、本研修申し込み時または本研修の実施日において、暴力団、暴力団員、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治運動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団、その他反社会的勢力に該当しないことを表明し、かつ将来にわたっても該当しないことを確約いたします。 2 本契約者および本利用者は、当社が前項の該当性の判断のために調査を要すると判断した場合、その調査に協力し、これに必要と判断する資料を提出しなければなりません。 3 当社は、本契約者または本利用者が暴力団等反社会的勢力に属すると判明した場合、本研修の受講の申し込みを拒絶し、または催告することなく本契約を解除することができます。 4.当社が、前項の規定により、本契約を解除した場合には、当社はこれによる本契約者または本利用者の損害を賠償する責を負わず、受領済みの本料金も一切返還致しません。 (準拠法および管轄裁判所) 第19条 本規約の準拠法は、日本国法とします。 2 本契約に関する紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。 附 則 (実施期日) 本規約は、2023年5月22日から実施します。 --- ### [John Deere導入事例](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/casestudies/johndeere/) **Published:** 8月 11, 2022 **Author:** takeuchitoru **Content:** ### 1835年創業、農耕機械世界最大手John Deereの大成功したアジャイル変革 ![](/wp-content/uploads/2022/08/JD_logo.png) 2019年、John DeereのグローバルITグループは、「成果(アウトカム)を得るスピードを高める」というシンプルかつ野心的な目標を掲げ、アジャイル変革に着手した。 多くのFortune 100企業と同様、John DeereのグローバルITグループは既にアジャイルのフレームワークを組織の一部に導入していたが、経営陣が望んだ結果を達成できていなかった。 そこで、John DeereのグローバルITグループのシニアリーダーは、グループの業務のあらゆる側面に関わる包括的なトランスフォーメーションに着手することを決定した。 当時をふりかえり、同社でグローバルIT担当役員を務めるGanesh Jayaram氏は、「私たちリーダーは、組織変革のフレームワークとして、Scrum@Scaleが、ITおよび組織全体へアジャイルを浸透させるのに最も適していると判断しました。」と語る。リーダーシップの決定により、DevOpsと技術的なスキルアップとともに、スクラムとScrum@Scaleがグループの新しいアジャイル組織運営の中核となった。 そして、John Deereは、スクラムのトレーニングとアジャイル変革のコンサルティングの両方における長年の実績を評価し、Scrum Inc.を変革のパートナーに選んだ。 開始から2年目にして、John Deereの変革は大きな実を結ぶ。 ### 変革の中心「Foundry」 ![](/wp-content/uploads/2022/08/JD_foundry.jpg) John Deereの変革の中心となったのが、同社のアジャイル実践道場「Foundry」だ。「Foundry」は、アジャイルチームの立ち上げと育成に必要なトレーニングとコーチングに関するあらゆる知識、スキル、ノウハウ、コンテンツ、戦術を保有する。 「Foundry」は、John Deereの社内トレーナー・コーチとペアを組むScrum Inc.のコンサルタントからなる専任チームによって立ち上げられた。 「Foundry」モデルは非常に成功し、John DeereのグローバルITグループは、アジャイル変革をアメリカから開始してメキシコ、ドイツ、ブラジルへ拡大。そして、インドの同社の専用の施設における本格的な「Foundry」プログラムへと結実した。 ### ウェーブ/フェーズアプローチで大規模なアジャイル変革を推進 大規模なアジャイル変革では、チームの効率的なトレーニングとコーチングの提供が重要となる。「Foundry」がScrum Inc.とともに開発したウェーブ/フェーズアプローチでは、通常40~50チームで構成されるトレーニング集団が1つのウェーブを構成する。そして、それぞれのウェーブに参加するチームが、以下の3つのフェーズを経て、自立したスクラムチームとなる。 事前 フェーズ「Foundry」のコーチは、スクラムの導入対象となるプロダクトの関係者とともに以下を受け入れ条件とする準備活動を行う。 2. チームがスクラムおよびScrum@Scaleを実践するためのプロダクト構造と組織デザインの見直し 3. プロダクトオーナーとスクラムマスターの役割を満たす候補者の選定 準備 フェーズプロダクトオーナーは、週に一度、ワークショップに参加し、2ヶ月かけて、カスタマージャーニーマップの作成方法から、顧客インタビューの実施方法まで、効果的なフィードバックループを実現する方法を学ぶ。また、プロダクトオーナーとして重要な、バックログの管理方法と優先順位付けの方法、プロダクトゴールの立案やリリースプランニングの方法も学ぶ。集中 フェーズ最初の1週間で、Scrum Inc.認定スクラムマスターおよびプロダクトトレーニング、およびチーム立ち上げ・プロダクトバックログワークショップを行う。チームのワーキングアグリーメント、プロダクトビジョン・プロダクトゴール、そして、直近1〜3スプリント分の準備完了のバックログが用意できたら、スプリントが開始される。 チームは、以降9週間、伴走型コーチの支援を受けながら、顧客価値とプロダクトのデリバリーに完全に集中する。 3つのフェーズはすべて同時に実行されるように設計され、フェーズごとに担当するトレーナーやコーチも異なる。それにより、大規模かつ効率的なチームの立ち上げが行えるようになる。 2019年末のアジャイル変革の開始から約24か月後の2021年12月時点までに、John Deereは以下のトレーニング成果を達成した。 5. **295チーム、2,500人**がトレーニングのすべてのウェーブを完了 6. **50チーム**がウェーブに参加中 7. **150チーム**がウェーブへの参加待ち ### アジャイル変革の成果 2019年末に始まったJohn Deereのアジャイル変革は、2年が経過した2021年12月末時点までに大きな成果をあげた。John Deereでは、グローバルITグループの**アジャイル変革の投資利益率(ROI)が100%を超えると推定**している。 主な企業レベルの成果は以下の通り。 5. **生産性**: 当初の目標であった125%を上回る**165%増**を達成。 6. **市場投入までの時間**: 当初は40%短縮を目指していたが、**63%短縮**を達成。 7. **ソフトウェアエンジニア比率**: エンジニアリングを通じて価値を提供する目標として、ITグループにおける「ソフトウェアエンジニア比率」を75%に設定。目標を上回る**77.7%**を達成。 8. **コスト効率**: **内製化と戦略的な採用**により、スクラムマスターやアジャイルコーチなどの新たな役割が増えたにも関わらず、目標の**人件費20%削減**を達成。 9. **従業員NPS(eNPS)**: 従業員ネットプロモータースコア(eNPS)は、チームの健全性を表す。John Deereでは50ポイント以上が優秀とされる。当初の目標であった62ポイントを上回る**65ポイント**を達成。 ### John DeereにおけるスクラムおよびScrum@Scaleの今後 ![](/wp-content/uploads/2022/08/JD_machine.jpg) 2021年、John DeereのグローバルITグループは、世界最大規模のScrum@Scaleの導入組織となった。 アジャイル変革は、IT領域を超えて広がりつつある。同社のアジャイルコーチの1人が、工場の現場に行って、ある工場チームと一緒に仕事をした結果、チームはとてつもない成功を収めた。 グローバルIT担当役員のGanesh Jayaram氏は、工場の事例を「アジャイルが全社的に浸透している事実」の兆しと見みし、新製品のR&D、製造、人事を、スクラムおよびScrum@Scaleが次に有益な結果をもたらす領域と考えている。 John Deereは企業として、より高いパーパス「WE RUN SO LIFE CAN LEAP FORWARD(私たちが走るから、人生が飛躍する)」を掲げる。同社のグローバルITグループは、今後数十年に渡り、スクラムおよびScrum@Scaleを組織全体へと広げながら、同社のパーパスの実現を力強く推進していくだろう。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_take-a-Class_600px.png)認定Scrum@Scale研修 [詳しくはこちら](/training/scale/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/library.png)Scrum@Scale導入事例 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_launch_transformation_600px.png)Scrum@Scale導入支援サービス [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/scrum-at-scale-consulting/) --- ### [Scrum@Scale導入支援](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/scrum-at-scale-consulting/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### ビジネス・アジリティの促進 – アジャイル変革 – ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/Transformation-scaled-e1626687006500.jpeg) ビジネスの世界は今、劇的な変化の真っ只中にあります。今日の市場で生き残るためには、企業は競合他社よりも早く環境の変化に適応しなければなりません。市場をリードする企業は、常にイノベーションを生み出し続けなければなりません。 変化に抵抗しようとする従来型企業には危機的な状況ですが、変化を受け入れ、変化から新たなイノベーションを生み出そうとするアジャイルな企業にとってはかつてないチャンスとなります。 スクラムの共同考案者であり、Scrum@Scaleの考案者であるジェフ・サザーランド博士とScrum Inc.のメンバーはこれまで、スクラムおよびScrum@Scaleの導入を通じて、世界中のあらゆる業界のあらゆる規模の組織をアジャイルな組織へと変革してきました。 ## Scrum@Scaleの導入ステップ ### 組織変革のキックオフ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/Agile-Transformation-Investigate.png) #### 現地現物・リーダーシップワークショップ - 組織の状況と具体的な課題を評価・理解するための「現地現物」の実施 - リーダーシップと協力して、組織の課題を可視化し、Scrum@Scaleの導入が組織の課題を解決するか議論する - 組織の変革を導くリーダーシップチームの立ち上げ - リーダーシップが率先してScrum@Scaleを実践することで、持続可能なペースでの段階的な組織変革が可能となる [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/agile-leadership-workshop/) ### 初期の成功モデルの確立 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/Agile-Transformation-Webpage-Icons_Iterate-1.png) #### 変革のビジョンとバックログの策定 - 変革のビジョンと組織デザインのゴールを議論し、変革のビジョンを実現するための実行可能なバックログを作成する - 立ち上げのためのパイロットグループを選択する - 組織の戦略的ビジョンをスクラムオブスクラム、そして、チームレベルのバックログへとリファインし、組織全体を共通の目標に向かって方向性を揃えながら、戦略と実行を結びつける - リーダーシップと協力して、組織の問題点や課題を発見し、解決する #### パイロットチームの立ち上げ - パイロットチームを対象に、スクラムの役割、成果物、イベントについてトレーニングを行う - チームをハイパフォーマンスな状態に導くコーチングを提供 - パイロットチームを組織変革の初期の成功モデルとし、さらなるチームの育成、立ち上げ、コーチングを行う ### 持続的なペースでのScrum@Scaleの拡大 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/Agile-Transformation-Feedback.png) #### チームの持続性を高める - スクラム実践者の社内コミュニティと社内コーチの育成を通じ、パイロットに続くスクラムチームもハイパフォーマンスな状態を維持する - 各チームのスクラムの実践状況を可視化し、チームの状態に応じて追加のフォローアップを行い、組織としてのビジネス・アジリティを継続的に構築する ### あなたの組織と世界をより良くするために ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6278.jpg) 私たちのアジャイル変革のプロセスは、あなたの組織のリーダーシップとスクラムチームが連携して、組織の真の可能性を引き出すことを支援します。 Scrum@Scaleの導入により、スクラムの価値基準である確約(Commitment)、集中(Focus)、公開(Openness)、尊敬(Respect)、勇気(Courage)が組織全体へと拡張され、活気にあふれたスクラムチームの成果が組織の成功につながる新たな文化的規範が確立されます。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [スクラムコーチ](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/scrumcoach/) **Published:** 7月 26, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ### スクラムコーチ 私たちコーチは、Jeff Sutherland博士が設立したScrum Inc.の世界トップレベルのコーチと連携して、Scrum導入支援を行います。 コーチたちは、トップレベルのスクラムチームや業界のリーダーをコーチしています。 もし競合を打ち負かす準備が整ったら、我々にご依頼ください。私たちがお客さまの会社をアジャイルな企業に変革します。 Scrum Inc.の専門家と幅広いパートナーシップネットワークにより、スクラムチームの立ち上げや、スクラムの大規模化を支援するオンサイトのアジャイルサポートを提供します。 私たちは、アジャイルのメソッドがどのようにプロダクトとサービスの提供を改善するか、そしてスクラムがどのように広範囲な戦略目標をサポートするのかに関するハイレベルな議論が行われることを期待しています。 私たちの目標はチームが自立し、スクラムを自分のものにできるようになるのを支援することです。 ### スクラムコーチ #### 経験豊富なコーチがチームを自立に導く 項目目標立ち上げ期フォローアップ期プラクティス導入(プランニング、ふりかえり、朝会)開発チームに開発のリズムを定着させるコーチがファシリテートして各種プラクティス(プランニング、ふりかえり、朝会)を実施チームだけでプラクティスを実践していただき、コーチが実践方法についての助言を行う現場の見える化(スクラムボード、バーンダウンチャート)開発チームが自律的に改善していけるようになる各種見える化ツール(スクラムボード、バーンダウンチャート)の作成とメンテナンス方法を指導チームだけでプラクティスを実践していただき、コーチが実施方法についての助言を行うアジャイル開発技術の定着支援(ペアプログラミング、TDD、リファクタリングetc)機能追加の柔軟性確保のため、ソースコードをクリーンな状態に保つふりかえりで上がったアジャイル開発の議題を中心にワークショップによる学習、定着を支援 ご支援内容の例 -PO、SM、チームの役割の補正 -スクラム実践サポート -アジャイル開発手法の定着サポート -8日/月×3か月 = 24日 ### 私たちがコーチを担当します。 ![umezawa](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/02/kei.kishiro.jpg) ### 木代(きしろ) 圭 Scrum Inc. Japan ディレクター/スクラムトレーナー/スクラムコーチ 携帯電話へのJavaプラットフォームの導入、通信キャリアでのプラットフォームビジネスや協業サービスの推進、ネット銀行でのバンキングアプリの企画・開発などに携わった後、2019年より現職。 数多くのプロジェクトに従事する中で、エクセレントなプロジェクトには、スクラムのエッセンスが備わっていることを実感。 スクラムを通じ、現場の人たちが、楽しく無理なく働ける世界を目指し、トレーナーやコーチとして活動中。 ![kazuhiro niwaya](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/08/DSC2671-e1628059878606-238x300.jpg) ### 庭屋 一浩 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/HR Scrum Master クラウドサービスのメーカーにて人事のキャリアをスタート。採用チームのリーダーになりスクラムに出会う。単なるソフトウェア開発の手法ではなく、新しい組織運営の手法としての可能性をスクラムから感じる。 2021年2月から現職。Scrum Inc. Japanの人事基盤を整えながら、トレーナーとしても活動する人事兼スクラムマスター。 HR領域からスクラム/アジャイルを広めることで、より良い組織が増えることを自身のミッションとして活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/uchiyama-248x300.png) ### 内山 遼子 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 人材・販促領域で事業を行う会社にて、新規プロダクトの顧客開発や営業推進をリード。 その後、経営大学院を運営する会社の法人部門にて、企業が自律型組織へと変革を遂げるための次世代経営リーダー育成や組織開発を支援。 その中で組織を変革するには、権限や責任の持ち方を規定する組織構造から変える必要性を痛感し、2022年より現職。 アジャイル組織変革を通じて、顧客や社会に価値あるプロダクトが生産性高く生まれ改善し続ける世の中、活き活きと働く個人の集合体としての強い組織の実現を目指す。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/kazu-215x300.jpg) ### 佐藤 一司 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 2022年4月から現職。 ラジオ局に20年在籍し、その半分以上はスポーツ実況などのアナウンサーを務める。 前職のスポーツデータ企業では、新規事業のプロジェクトリーダーを務める。 同時に人材開発の一環で、話し方・伝え方の社内講師担当。 エンジニアやアナリストとチームを組み、チーム全員で顧客と頻度高く向き合う開発運営をしていたが、アジャイル・スクラムの働き方を知って感銘を受ける。 ソフトウエア開発やIT領域以外にもスクラム浸透や新しい組織文化の構築を目指して活動している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/hisamura-283x300.jpg) ### 久村 泰祥 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ SierにてWebシステムの企画、設計、プロジェクトマネジメントをシステムエンジニアとして経験。 その後、同社の管理職として経営企画部、営業企画部を経て2021年11月Scrum Inc. Japanのコーポレート部門に転職。 経験主義に基づき、無駄を省き顧客に早く価値を届ける事を重視した軽量なフレームワークであるスクラムに感銘を受ける。 スクラムの5つの価値基準(確約、勇気、尊敬、公開、集中)と機能横断型かつ自己管理型組織をキーワードに、企業運営に、組織のゴール達成と従業員の幸福を両立させるスクラムの導入を加速させるべく活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/bd35030322266356981180a59fdb3c0c-203x300.jpg) ### 入澤 亮太 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント SIerにて製造業の業務アプリケーション開発やデータアーキテクチャ設計に従事。 IT組織の在り方やテクノロジーを活用した経営戦略に関心を持ち、2019年よりコンサルティング業界に転身。アジャイル変革を専門とし、ビジネス・IT一体型組織の構築を推進。製造業・保険業等で顧客起点の新規事業創出や、商品開発の期間の従来比半減などを実現。また社内の約500名に新たな働き方としてスクラムを活用した人材育成や実践サポートをリード。 アジャイル・スクラムが組織にもたらすインパクトを実感し、2024年より現職。 国内の顧客企業とともに、チーム/個人の成長ややりがいの実感、継続的なビジネス成果創出を両立する組織づくりを実現することを目指している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/03/Face-300x300.jpg) ### 竹内 徹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 外資系大手システムインテグレーターで、ITインフラと運用業務の現場に向けたアジャイル・スクラムの研修からスクラムチームの設立、そしてデザイン思考やアーキテクチャを取り入れたワークショップの企画・実施に従事。スクラムの可能性をIT以外の分野にも広げる会社のビジョンに深く共感し、入社。ワンチームで持続可能な職場を少しでも増やすべく、貢献しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/sonjin-300x300.jpeg) ### 山本 尊人 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 大手SIerにて20代はアーキテクト、30代はSE/PM、40代はPM/営業/組織マネージャーを経験。全社標準を構築する中でアジャイルに出会い、実践を通じてアジャイルは人が人らしくありながら、価値を生み出すことのできる働き方であることに強く共感する。アジャイル推進組織を立ち上げ、多くの顧客にアジャイル変革を推進、本質的なスクラムを通じて日本の企業をより良くしていきたいという思いから2024年4月より現職。 現在はScrum Inc. Japanのコーチ・トレーナーとして、より良いプロダクトの開発とより良い働き方への変革やヒトに向き合うリーダーシップへの変革の支援に取り組んでいます。 ![Portrait of a man with black hair and glasses wearing a brown polo, seated indoors near a wooden divider and green plant.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/07/handa_2026-261x300.jpg) ### 半田 芳樹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 金融分野を中心に、数多くのシステム開発にSE/プロジェクトマネージャーとして従事。 その後は全社案件支援や標準プロセス策定を担い、社内エンハンス開発を契機にアジャイル開発を実践。独立行政法人にて初のアジャイル案件を牽引し専門員としてアジャイルを広げている。 文化変革・伴走や人材育成を通じ、一人ひとりが楽しく無理なく力を発揮でき、変化に強い組織が広がっていく世界を目指し、トレーナー・コーチとして活動中。 ![Portrait of a man in a suit and glasses outdoors, with cherry blossoms in the background.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/08/ishida-261x300.jpeg) ### 石田 宏平 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 研修会社で営業・研修トレーナーに長く従事。その時「アジャイル」と出会い、営業や業務改善の中でアジャイルを実践。アジャイルの機動性が昨今のビジネススピードに向いている事を体感する。 その後、Scruminc.Japanと出会い、2025年5月から現職。あらゆる職種で、働き方を良くするフレームワークとして、様々な顧客でスクラムを取り組んでもらえるよう、営業・トレーナー・コーチとして活動中。 お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [リーダーシップワークショップ](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/agile-leadership-workshop/) **Published:** 3月 8, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/leadership-scaled-e1626763116626.jpg) リーダーシップワークショップは、リーダーシップが経営の観点からビジネスアジリティを理解するためのインタラクティブなセッションです。企業ごとにカスタマイズされたコンテンツとエクササイズを通じて、参加者はスクラム・アジャイルとは何か、成功しているアジャイル組織がどのように運営されているかを理解します。そして、Scrum Inc.のコーチのファシリテートのもと、議論を通じて、あなたの組織にとってのアジャイル変革の意義とゴールを明確にします。 どのような組織においても、変革は困難であり、リーダーシップは、アジャイル変革の成否において極めて重要な役割を果たします。本ワークショプに参加することで、リーダーシップはパフォーマンスの高いチームのパターンとプラクティスを学び、あなたの組織の現在の強みと障害を特定して、これから始まるアジャイル変革の成功への決意を確固たるものにします。 ## リーダーシップワークショップのステップ ### 現地現物 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/icons-05-05.png) リーダーシップワークショップの開催の前に、トヨタ生産方式において最も大事な考え方の一つである「現地現物」に基づいて、Scrum Inc.のコーチがあなたの組織のあらゆる階層のメンバーと対話し、組織の状況を把握します。 ### リーダーシップワークショップ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/icons-02.png) 現地現物の実施後、Scrum Inc.のコーチは、組織の経営陣に対して、現地現物の結果によって得られた、組織の課題と解決に向けた提言を含む、カスタマイズされたワークショップを開催します。 ### ワークショップの成果物 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/icons-06R2.png) インタラクティブなワークショップにおいて、Scrum Inc.のコーチは参加者と一緒に、あなたの組織のコンテキストに応じて、組織のアジリティの向上と組織的な夫妻の削減を目的としたアジャイル変革のバックログを作成します。 ### リーダーシップワークショップで取り上げる内容 - 組織のアジリティを高めるための機会と現在の課題に焦点を当てて、現地現物の結果をふりかえる - アジャイル企業がどのようにして「硬直した」従来型企業を凌駕し、市場で急成長していきたかを理解する - 経営者の視点からアジャイルとスクラムの核心となる要素を学ぶ - リーダーシップがどのようにアジャイル企業を推進し、チームを支援するかを理解する - 組織の課題に対する具体的かつ実行可能なバックログを参加者とScrum Inc.のコーチが共同で作成する - 価値の高いパイロットプロダクト/サービス/プロジェクトを特定し、スクラムおよびScrum@Scaleの立ち上げを成功させるためのステップを議論する [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [バックログリファインメントワークショップ](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/backlogrefinement/) **Published:** 7月 26, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ### バックログリファインメントワークショップ チームには会社のビジョンが必要です。そのためにリーダーシップはチームが正しい価値をデリバリーすることに集中できるよう、明確なビジョンを打ち立てなければなりません。 また、プロダクトオーナーは会社のビジョンとバックログの方向性を揃える方法を知らなければなりません。 私たちコーチは、どのように会社のビジョンを作成するのか、バックログを作成するのかを支援します。 ### バックログリファインメントWorkshop(2Days) #### 企業のビジョンを反映したプロダクトバックログを作成 1.企業のビジョンからプロダクトのビジョンを定める![](/wp-content/uploads/2018/08/vision-2372177_1280.jpg) 2.プロダクトのペルソナ、ビックピクチャーを プロダクトキャンバスに描く![](/wp-content/uploads/2018/08/235a148d5cb0cf47171b9c874888d6ba.jpg) 3.ペルソナの視点に立って、 ユーザーストーリーマッピングを行い、MVPのラインを引く![](/wp-content/uploads/2018/08/fe2dbb93538e1adf3817d62b8920b245.jpg) ご支援内容 -ペルソナ、プロダクトビジョン、KPIの作成支援 -ユーザーストーリーによるバックログの作成支援 -MVP、リリース計画の合意支援 お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [チーム立ち上げワークショップ](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/teamlaunch/) **Published:** 7月 26, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ### チーム立ち上げワークショップ スクラムを始めることは大きな武器になります。 長年にわたり、私たちはこれらの最初のステップでチームの支援をした方が、良い内部プラクティスを開発し、成功率も高くなることがわかりました。 私たちコーチはお客さまがチームを立ち上げるにあたり、チームとしてどのように協力して働くか、どのようにしてプロダクトオーナーの期待に応えるか、どのようにして会社の期待に応えるかを考え、チームが目指す働き方を支援します。 ### チーム立ち上げWorkshop(1day) #### エクササイズを通じたチームビルディング支援 作業プロセスを見える化する情報ラジエーターの作成支援 レゴを使ったエクササイズを通し、 理想のチーム像を語り合い、ワーキングアグリーメントを作成![](/wp-content/uploads/2018/08/cc14030ba2d58d8000dcb75d50aadf87.jpg) スクラムボード、バーンダウンチャート インペディメント(障害物)リストを作成し、チームの作業プロセスを見える化![](/wp-content/uploads/2018/08/d4795d228b3bf10fb170dd5a0a29788c.jpg) ご支援内容 -ワーキングアグリーメントの作成を通じた チームビルディング支援 -完成(Done)の定義の合意形成支援 -スプリントプランニングの実施 お客様のニーズに合わせ、プランを作成致します。 Scrum導入支援に関するご相談については、事務局までお問い合わせください。 [お問い合わせはこちら](/inquiry/) --- ### [LIXIL導入事例](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/casestudies/lixil/) **Published:** 9月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** By Keisuke Wada and Asuka Kanai ### LIXILのデジタル部門はなぜ、1年半で組織をアジャイルに変えられたのか ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_CaseStudy_Banner.png) 承認プロセスが多すぎて、プロジェクトが前進しない、トップダウンに仕事が進み、顧客との距離が離れてしまうーー。俗に「大企業病」とも言われるこんな組織の症状に、悩まされる企業は少なくないのでは。 そんな状況を打破し、社員の主体性あふれる組織を実現しようと奮闘するのが、住宅設備機器・建材メーカーのLIXILだ。LIXILのデジタル部門では2019年から、部門や企業規模でアジャイルな働き方を実現するためのフレームワーク、Scrum@Scaleを導入。約500人規模で現在も運用を続け、さらなる拡大を志向している。 なぜ、大規模な組織変革に踏み切ることができたのか。アジャイルな働き方を、どのように組織内に浸透させたのか。LIXIL デジタル部門の村木剛氏の講演内容から紐解く。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/img_Tsuyoshi_Muraki.jpg)LIXIL デジタル部門 戦略推進部 所属 Scrumコーチ Scrum Inc. 認定トレーナー 村木 剛 氏 2019/7 Scrumの導入企画〜現在に至る 2019/12にデジタル部門のScrumのパイロット開始~2021/7末まで、デジタル部門の約480名をScrumへ変革。マーケティング部門のコーチの立ち上げを支援など他本部への拡大も実施中 ### 「LIXIL Behaviors」を体現するには ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Behaviors_Scrum.png) 組織の規模が大きくなるほど、社員一人ひとりが主体的に意思決定したり、顧客の声をプロダクトに反映させたりするのは難しくなる。そんな課題にぶつかっていた企業の一つが、社員数が約5万6千人(2021年3月時点)にも上る、LIXILだ。 組織を変えるには、これさえやればいいというマニュアルがあるわけではない。LIXILは、どのように組織変革を進めていったのだろうか。 まずLIXILが行ったのは、デジタル部門リーダーにスタートアップ出身者を迎え入れること。従来の経営手法を問い直し、新しい発想を取り込んでいくのが狙いだ。 新たなデジタル部門リーダーを含む経営陣が、まず取り組むべきだと考えたのが、行動指針の策定だ。行動指針は、企業のミッションやビジョンの実現に向けて、社員が日々どのように行動すべきかを示すもの。LIXIL誕生前の組織の文化や地域に関係なく、目的志向と起業家精神にあふれる、より柔軟に考え行動できる会社になるために「LIXIL Behaviors」が策定された。 だが行動指針を整えたところで、絵に描いた餅で終わってしまうケースも少なくない。どうしたらこの「LIXIL Behaviors」を体現できるのか。 そこでたどり着いた一つの答えが、デジタル部門リーダーがスタートアップで経験した「アジャイルな働き方」の導入だった。 アジャイルは、現場の顧客を知るチームが自律的に行動し、顧客にとってより価値あるアウトプットを出す働き方。優秀なマネージャーが全てを管理、監督する従来のやり方とは大きく異なるこのアジャイルを、デジタル部門リーダーは自らの部門でも広めたいと考えたのだ。 その中でも、アジャイルを実現するフレームワークである「スクラム」が理想とする働き方と、「LIXIL Behaviors」の親和性が高いことに着目。組織に広く導入する手法として、スクラムおよびScrum@Scaleを、まずはデジタル部門に導入することを決めたのだ。2019年12月のことだった。 ### 紙飛行機を作るワークショップ? ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Workshop.png) ここからは、スクラムをどのように導入していったのか、その過程を見ていこう。 まず経営陣が実施を決めたのは、デジタル部門の上層部に向けた、リーダー向けワークショップだ。これは、スクラムの導入支援を行うScrum Inc.が実施するワークショップ。スクラムの働き方を体感して理解を深めるため、「アジャイルな手法を用いて、3メートル以上飛ぶ紙飛行機をチームで作る」などのエクササイズが行われた。 さらにワークショップの最後には、スクラムを実際に導入するプロダクトを選定。その中から、スクラム導入の意思がある数チームが、パイロットチームとなったのだ。 Scrum@Scaleの導入には、このScrum Inc.が伴走していくことになる。LIXILのアジャイルコーチとScrum Inc.のコーチが一緒になり、パイロットチームへの研修が始まった。 まずは、スクラムマスター向けのトレーニングと、チームの立ち上げのワークショップを実施。その後も3ヶ月に渡りコーチングを行い、パイロットチームはアジャイルな働き方を体得していったのだ。 ### スクラム、拡大への道 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Scale_Scrum.png) パイロットチームが成果を出し始め、次はスクラムチームを部門に拡大させるフェーズへ。アジャイルな働き方を取り入れたいチームを募り、彼らにもスクラムを導入していったのだ。 Scrum Inc.は、応募したチームに対し、2日間のスクラムマスター養成研修と、3日間のチーム立ち上げワークショップ、2週間のコーチングを実施。LIXILデジタル部門では、このスクラムチームの立ち上げの一連の過程をWaveと名付ける。2ヶ月毎にこのWaveを繰り返し、Scrum@Scale組織を徐々に拡大していった。 ### チームの“ハピネス”が向上 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Pilot_Results.png) スクラムを導入してから、デジタル部門の成果や社員が仕事に取り組む姿勢には、目に見えた成果が現れたという。 以下は、スクラムを経験したLIXIL社員の声だ。これまではウォーターフォール型の開発プロジェクトで、プロジェクトマネージャーをしてきた社員である。 ・開発スピードが上がっている。良い品質のシステムを、素早く提供できるようになった ・開発の進捗が可視化された ・自分がどう会社に貢献できるかを考えるようになった 効果は数字にも表れた。プロジェクトを遂行する速度の数値は、明確に向上。さらにパイロットチームのハピネス(幸福度指標)も、継続して向上し続けた。スクラム開始からわずか3ヵ月で、リモートに移行せざるを得なかったにもかかわらず、だ。 ### スケールを成功に導く秘訣とは ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Agile_Practice.png) 初めての試みにもかかわらず、なぜこのような結果を出すことができたのか。その理由は、大きく以下の3つに分けることができる。順番に見ていこう。 ① アジャイルプラクティスによる、スクラム定着の支援 ② EATとEMSによるリーダーシップ ③ CoP開催による、チームを横断した調整 まずデジタル部門のScrum@Scaleの拡大において、最も大きな原動力になっていたもの、それが「アジャイルプラクティス」だ。 アジャイルプラクティスとは、社内のアジャイルコーチで構成されるチームを指し、LIXILのデジタル部門をアジャイルな組織に変えることをミッションとする。もちろんアジャイルプラクティスも、スクラムを取り入れて、スクラムチームとして働く。 アジャイルプラクティスは、毎週のスプリントレビューで、CDO(Chief Digital Officer)を含むリーダーらに対し、スクラムの定着や拡大の状況をレポートする。 さらに、スクラムの情報共有と知見の蓄積のための策を練るのも、アジャイルプラクティスの仕事だ。 たとえば、LIXILならではのスクラム実践の工夫やガイドラインは、Playbookとしてまとめられ、全スクラムチームのスクラム実践の基盤となっている。 さらに6人の社内コーチは、互いの情報共有を徹底。各チームの学びやコーチの状況をCoaching Diaryに記録して、常に各チームの状況が共有される状態を作っている。 また各チームのスクラムマスターは、チームの変化を可視化するため、スクラムの3-5-3の状況を毎週レポート。状態が悪化しているチームがあれば、アジャイルプラクティスが素早くチームを支援できる仕組みだ。 このように、アジャイルプラクティスと各チームのスクラムマスターが連携することで、チーム同士も連携して知見を共有し、組織として最大のパフォーマンスを発揮できるのだ。 ### スケールの鍵を握るリーダーシップ 2つ目の要因は、Scrum@Scaleを牽引するEAT(エグゼクティブアクションチーム)と、EMS(エグゼクティブメタスクラム)の存在だ。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_EAT.png) EATとEMSは、スクラム組織のリーダー的な存在だ。EATは、チームでは解決できない、組織レベルで協力しなければならない課題や障害を解決する。LIXILの場合、アジャイル組織出身のデジタル部門のリーダーがEATを結成し、各チームのスクラムマスターと連携して、様々な障害を迅速に解決している。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Impediment_Board.png) コロナウィルスの影響でリモートワークに移行する前は、オフィスのデジタル部門スペースの中央に、EATの障害管理ボードが設置されていた。チームからレポートされた障害を、どのリーダーがいつ解決したか、一目でわかるようにするためだ。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_EMS.png) リーダーシップとチーフプロダクトオーナーの定期的なフォーラムであるEMSは、組織全体の意思決定とバックログの優先順位を決め、各スクラムチームのバックログとの整合性をとる役割を担う。 LIXILのデジタル部門の場合は、意思決定の迅速化のため、CDOやビジネス部門のステークホルダー、チーフプロダクトオーナーが、EMSに参加。定期的な議論を通じて、デジタル部門の方向性を揃え、各チームの学びを組織の戦略に素早く活かすことに貢献している。 リーダーシップ自らがアジャイルな働き方を実践し、チームの障害を打ち砕く。これは、スクラムチームの生産性の向上だけでなく、チームのアジャイルやスクラムの導入に対するモチベーションの向上にも役立っている。 ### チームを横断して課題解決 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_Community_Of_Practice.png) 3つ目の要因として、スクラムチームの学びを共有し、課題を解決するための仕組みである、Community of Practice(CoP)の開催が挙げられる。 CoPを通じて、スクラムチームは、自分たちのベストプラクティスや知識、新たなツールなどの情報を共有。チームを超えてスクラムマスターが連携することで、チームでは解決できない課題を解決できている。 ### 変革の実現に向けて ここまで、LIXILがどのようにデジタル部門にスクラムを導入し、アジャイルな働き方を浸透させてきたのかを見てきた。最後に、LIXILのリーダー陣とアジャイルプラクティスが、Scrum@Scaleの導入初期に作成した、スクラムを導入していくにあたっての組織変革のビジョンを紹介したい。 ![](/wp-content/uploads/2021/09/LIXIL_EAT_Vision.png) このビジョンには、「我々は、もっと顧客へフォーカスし、顧客の課題に共感するまで理解し、顧客が気づいていないような課題までも解決する。顧客がビックリするようなソリューションをもっと素早く提供していこう。そのことを我々自身楽しんでやっていきたい。」、そんな思いが込められている。 2019年12月のスクラムおよびScrum@Scaleの導入から1年半。デジタル部門の約半数の500人余りが、スクラムを実践するようになった。最近では、マーケティング部門やグローバル部門でもスクラムの導入が始まった。 スクラムとScrum@Scaleが浸透することで、LIXILの変革が着々と実現に向かっている。 (Illustrated by Yoshie Sekita) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_take-a-Class_600px.png)認定Scrum@Scale研修 [詳しくはこちら](/training/scale/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/library.png)Scrum@Scale導入事例 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_launch_transformation_600px.png)Scrum@Scale導入支援サービス [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/scrum-at-scale-consulting/) --- ### [Scrum@Scaleについて](https://scruminc.jp/scrum-at-scale/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** takeuchitoru **Content:** By Keisuke Wada and Asuka Kanai ### アジャイルを組織全体に拡大する ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-banner.png) アジャイルに働くためのフレームワークとして、企業の70%以上が採用する「スクラム」。ソフトウェア開発はもちろん、ソフトウェア以外の商品開発や事業開発にも応用可能として、活用の幅が広がっている。 だが、小規模のチームにスクラムを導入できても、それを部署全体・組織全体に拡大するフェーズでは、多くの組織が壁にぶつかっているのが現状だ。 企業規模でアジャイルを実現するための秘訣は、何なのか。スクラムを組織に拡大させるフレームワーク「Scrum@Scale」を導入ポイントとともに解説する。 ### Scrum導入、チーム単位ではうまくいったけど… まずはじめに、チームから組織全体にスクラムを拡大させるときに、多くの組織がぶつかる壁を見てみよう。 ある会社では、新規プロダクトにスクラムを導入。自律したスクラムチームが迅速に開発を進め、これまで半年かかっていたリリースを半分の3ヶ月で実現した。ユーザーの反応を見ながら機能のアップデートを続け、顧客満足度も向上した。 この成功例を見て、スクラムは社内でも評判となり、スクラムチームの数が次々と増えていった。そこでついに、全社に関わる一大プロジェクトも、スクラムで実施することに。 しかし、ここで問題が発生する。 大規模なプロジェクトの開発計画は、すでに年間のリリース計画が確定済み。複数の部門が協議して決まった計画なので、なかなか変えるのは難しい。顧客の声をリアルタイムで計画に反映したいと考えるスクラムチームはその強みを発揮できずにモチベーションが下がり、プロジェクトが立ち行かなくなってしまったのだ。 ### スケールで陥る“罠” ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-overview.png) この企業のように、チーム単位の導入はうまくいっても、スクラムを組織に拡大する段階で以下のような課題にぶつかる企業は少なくない。 1つ目は、全社の経営計画とのコンフリクトだ。 そもそもスクラムを組織全体に適応させる際に必要なのは、組織全体の方向性を揃えながらも、各スクラムチームの自律を確保する、新たな組織運営のしくみだ。 しかし現実には、開発チームはスクラムを採用していても、組織全体の経営は従来のウォーターフォール型、という企業は少なくない。 ウォーターフォール型の経営では、数年先を見据えた中期経営計画を起点に、各事業部にタスクを落とし込んでいく。一方でスクラムチームは、顧客の要望やフィードバックをリアルタイムで計画に反映させ、自律して開発を進めたい。 このような組織では、すでに策定された計画と、スクラムチームが顧客のフィードバックに基づいて作成するバックログに、乖離が生まれてしまう。結果的に、スクラムチームが、創造性や機動力を発揮しづらくなってしまうのだ。 2つ目は、スクラムチーム同士の連携不足だ。そもそもスケールの目的は、スクラムチーム同士が協力することで、より大規模なプロダクトや課題解決に取り組めること。 だが、複数のスクラムチーム同士の連携ができないと、スクラムチームの活動が局所最適となり、組織としてのゴールを達成することができない。また、スクラムチームのプロセスや品質に差が出る、仕事が重複、もしくは抜け漏れが生まれるなどの弊害が生まれ、結果的に組織としてのパフォーマンスも下がってしまう。 急成長するスタートアップなどでは特に、社内体制の整備が間に合わずにチームが乱立し、収拾がつかなくなってしまうケースが発生しやすい。 ### スクラム拡大を助けるScrum@Scale ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-structure.png)組織の拡大に伴って、プロダクトオーナー(PO)、スクラムマスター(SM)の役割もチーフプロダクトオーナー(CPO)、スクラムオブスクラムマスター(SoSM)にスケールし、各レベルにおける優先順位の決定や、障害の除去に責任を持つ。 多くの組織に当てはまるこれらの課題の多くは、汎用的なフレームワークを用いることで乗り越えられる。そのフレームワークが、Scrum@Scaleだ。 Scrum@Scaleは、スクラムの共同考案者であるJeff Sutherland博士を中心に、Spotifyでアジャイルコーチを務めたHenrik Kniberg氏ら、世界中のアジャイルコーチが協力して、確立させた。 ここからは、Scrum@Scaleを使うことで、スクラムをどう組織に拡大し、組織とスクラムチームの方向性を揃えながら、スクラムチームの自律を両立させられるのかを見ていこう。 Scrum@Scaleの構造は、意外にシンプルで、チームの最小単位であるスクラムチームの数を増やすことで、組織全体に拡大していく。ただ、有象無象にスクラムチームを増やしていけばいいわけではない。 ポイントは、複数のスクラムチームが「フラクタル構造」(注1)を形作りながら、ネットワークのように互いに繋がっていることだ。 こうすることで、スクラムチームを無限に拡張することがでるほか、「チームレベル」「プロダクト・サービスレベル」「事業レベル」というように、扱う領域の広さを基準にチームのまとまりを作ることができる。このチームごとのまとまりがあるため、連携や情報共有もしやすくなるのだ。 注1:フラクタル構造とは、ある一部分を切り取って見ると、全体に相似した構造になっている構造のこと。 ### 官僚機能は、最小限に抑えよ ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-mvb.png) ではScrum@Scaleを使うと、スクラムのスケールにおける課題をどのように解決できるのか、紐解いていこう。 まずは前述の、組織全体の方向性とスクラムチームの優先順位が乖離し、機能しなくなるという問題。これは「組織の意思決定をどのように進めるか」という問題と直結している。 そこでScrum@Scaleが推奨するのが、「実用最小限の官僚機構」という考え方だ。 官僚的な組織とは、中央統制と専門化された職務分担に基づく組織の管理体系のこと。規模が大きくなるほど、傾向として組織は官僚的になる。 具体的な弊害には、仕事のプロセスに承認が求められ、意思決定のスピードが遅くなる、中央で意思決定が下されるため現場の声が反映しづらくなるなどが挙げられるだろう。 とはいえ、大規模な組織運営を完全にフラットに運営するのは無理があり、官僚的な要素を完全に排除することはできない。そこでScrum@Scaleは、官僚機構は実用最小限に抑えることを推奨するのだ。 具体的な手法を見ていこう。まず大前提として、スケールしたスクラム組織の最上位には、2つのリーダーシップの役割を置く。そのうちの一つが、リーダーシップと最上位のプロダクトオーナーとが構成する定期的なフォーラム、「エグゼクティブメタスクラム(EMS)」だ。 EMSは、組織全体の方向性、つまり、組織全体の戦略的ビジョンや会社レベルのバックログの優先順位に責任を持つ。さらに各スクラムチームのプロダクトオーナーと連携し、顧客からの学びを会社のビジョン、戦略に反映させる役割を持つ。 もう一つが、「エグゼクティブアクションチーム(EAT)」と呼ばれ、チームでは解決できない、組織レベルで協力しなければならない課題や障害を解決するリーダーシップのスクラムチームだ。 EATは各レベルのスクラムマスターと連携。チームの生産性を向上させ、より顧客にフォーカスするために必要な組織構造(予算配分や人事評価のプロセスなど)を確立する役割を担う。 EMSとEATが先導することで、各スクラムチームが自律しつつ、組織全体の戦略と各スクラムチームの実行の整合性が取れる、「アジャイルな組織運営」が可能になる。 ### 組織全体でスクラムする ここまで、スクラムチームをどう組織規模に拡大させるかを見てきた。ここでは、大規模なスクラム組織が実際にどのように運営されるかを解説する。 Scrum@Scale組織の運営の中心となるのが、プロダクトオーナーサイクル(POサイクル)とスクラムマスターサイクル(SMサイクル)である。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-pocycle.png) POサイクルとは、一言で言えば「組織が何をすべきか(「What」)」を調整する手順を示したものだ。EMSと、各プロダクトオーナーからなるプロダクトオーナー組織(PO組織)が連携して、組織全体のバックログと各スクラムチームのバックログの方向性を揃えることで、組織のビジョンを実現していく。 その具体的な手順はこうだ。POサイクルは、PO組織が「企業全体の戦略的ビジョンを明確にする」ことから始まる。そのビジョンをもとに、バックログの優先順位をつけるのだ。 その後、各レベルのプロダクトオーナーがバックログの分割とリファインメントを行い、各スクラムチームにReady(準備完了)のバックログを供給。PO組織は、顧客のフィードバックを得るための実用最小限のプロダクト(MVP)を決定した上で、リリースまでの計画を立てる。 プロダクトがリリースされたら、得られた顧客のフィードバックを再び、組織全体のビジョン、そして、組織のバックログに反映していくのだ。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-smcycle.png) 一方SMサイクルは、組織のプロセス(「How」)を調整するもの。EATと各スクラムマスターからなるスクラムマスター組織(SM組織)が連携して、組織全体のパフォーマンスの最大化を目指す。 SMサイクルには、大きく4つの仕事がある。 1つ目は、チームのコーチング。SM組織が連携してチームをコーチングし、各スクラムチームが最高のチームとなれるよう、支援する。 2つ目は、スクラムの進め方の継続的改善だ。チームで解決できない障害はスケールドデイリースクラムを通じて、毎日EATメンバーにレポートされる。EATは、その障害をいち早く取り除く。 3つ目は、チーム横断の調整。スクラムマスター組織は、QC活動やコミュニティ活動を通じて、スクラムチーム間の調整がスムーズにできるように支援する。 4つ目はデリバリーだ。スクラムマスター組織は、スプリントごとのデリバリーが実現できるようにスクラムチームを支援する。プロダクトがリリースされたらデリバリーのプロセスに関するフィードバックを得て、組織がより迅速にデリバリーできるように支援する。 ### Scrum@Scaleでアジャイルな組織に変わろう ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale-framework.png) POサイクルとSMサイクルにスクラムの経験的プロセスの柱である透明性を追加するとScrum@Scaleフレームワークの完成となる。スクラム同様、Scrum@Scaleも経験的プロセスの柱である透明性・検査・適用を実践することが欠かせない。 多くのステップを見てきたが、POサイクル・SMサイクルを最初からすべて完璧にこなす必要はない。まず重要なのは、スクラムチームの状況や、各プロダクトのユーザー数、ROIの状況などを徹底的に見える化すること。そこからPOサイクルとSMサイクルを実践して、その度に得られる学びを生かして調整、発展させていけばいい。 POサイクルで組織のビジョンを実現し、SMサイクルで組織変革を実践する。Scrum@Scale組織では、この2つのサイクルがポイントとなる。Scrum@Scaleを用いて、スクラムチームの成果を組織の成功へつなげ、アジャイルな組織へと変革していこう。 (Illustrated by Yoshie Sekita) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_take-a-Class_600px.png)認定Scrum@Scale研修 [詳しくはこちら](/training/scale/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/library.png)Scrum@Scale導入事例 [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/casestudies/) ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/07/scrum-at-scale_launch_transformation_600px.png)Scrum@Scale導入支援サービス [詳しくはこちら](/scrum-at-scale/scrum-at-scale-consulting/) --- ### [お問い合わせ完了【採用】](https://scruminc.jp/about-us/hiring/thankyou/) **Published:** 8月 17, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### Scrum Inc. Japanでの採用について、お問い合わせいただき、誠にありがとうございました。 フォームにご記入いただいたメールアドレスへ、お問い合わせ内容の確認メールをお送りしましたので、ご確認をお願いいたします。 内容を確認の上、担当者よりご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。 担当者からの連絡がない場合は、お手数ですが、以下までご連絡ください。 Eメール:support@scruminc.jp 代表電話番号:03-4531-7700(平日9時-17時半) --- ### [About Us](https://scruminc.jp/about-us/) **Published:** 3月 8, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** ## Scrum Inc. Japan設立にあたって ジェフ・サザーランド博士(スクラム共同考案者 Scrum Inc.創業者) > ### 「スクラム」について ![](/wp-content/themes/scrum/images/about-us/img01.jpg) スクラムとは、一言で表すと『変容(Transformation)』です。チームを変容させ、チームを構成する個人を変容させ、生み出させるプロダクトを変容させます。そして、会社を変容させ、その変容した会社が一定の数に達すると、産業を変容させ、さらに国家まで変容させます。スクラムは、もはや世界的現象といえます。毎朝、この地球上で 1,500万人から2,000万人もの人たちが 『デイリースクラム』を行なっています。 「スクラム」を用いて仕事を進めれば、『半分の時間で2倍の仕事をする』ことができます。つまり、仕事を4倍速くすることができるのです。実際、世界最大のスクラム採用企業の一つであるアマゾンには、3,300ものスクラムチームがあり、現在毎秒一つ以上のペースで新しい機能をリリースしています。2011年には、新機能リリースのペースは11秒に一つでしたので、この8年足らずで10倍も速くなったわけです。この効率化に限界はありません。アマゾンの他にも、500のスクラムチームを持つインテルは、最近10年間で生産性を18倍に飛躍させたといいます。 スクラムを実践する人々から、会議やセミナーで『ジェフ、あなたのおかげで人生が変わりましたよ!』とよく言われることがあります。より良く、生産的に、人との関わり方を大事にして生きることができるようになると、家庭での奥さんや子供たちの関係の中でも自然にそれが現れてくるわけです。 ### 「スクラム」と日本との関係、そしてScrum Inc. Japanについて ![](/wp-content/themes/scrum/images/about-us/img02.jpg) スクラム(scrum)という名前は野中教授と竹内教授による、日本企業の製品開発プロセスに関する「The New New Product Development Game」という論文に由来します。スクラムのコンセプトの多くは、トヨタ生産方式の影響を受けています。また、私は合気道の愛好家なのですが、「相手の力に抵抗するのではなく、相手の力をうまく生かして、自分で状況をコントロールする」という合気道の精神もスクラムの中に取り込んでいます。 「個人のパフォーマンスではなく、チームのパフォーマンスを重視する」というスクラムの基本姿勢は、個の力を重視するアメリカ人の価値観よりもむしろ集団の和を重んじる日本人の価値観に近いと思います。 日本に端を発し、日本人と親和性が高いスクラムを導入することで、現在、日本政府が提唱している「働き方改革」を実現することができます。生産性が高まれば、 家族と過ごす時間が増え、ライフ・ワークバランスが改善し、日本企業の生産性が向上することで、人々の人生を豊かにしていくことができます。 残業をすることなしに、以前の2倍のお金を稼げるようになる。短く働き、より多くを得る。これこそ素晴らしい人生ではありませんか? 社会をも変容させる力を持つスクラムは、日本の皆さまが得意な「カイゼン(改善)」を、更に高いレベルの「カイカク(改革)」へと導くことができます。 しかしながら、スクラムは決して「魔法」ではなく、現実的なトレーニングや教育を必要とします。Scrum Inc. Japanは、真のスクラムを実践するのに必要なトレーニングや教育を提供する会社として、日本の信頼でき熱意を共有するパートナー、KDDIと永和システムマネジメントとのパートナーシップから誕生しました。 日米のパートナーシップという意味においてさらに歴史を紐解いていけば、私が卒業した「ウェスト・ポイント陸軍士官学校」の先輩でもあり、戦後の日本の復興に貢献した連合国最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥に遡ります。今でも名スピーチとして語り継がれるウェスト・ポイントでのマッカーサー元帥の最後のスピーチで、元帥は以下のように語っていました。 ### 『日本を復興させる手伝いをしてほしい』 ![](/wp-content/themes/scrum/images/about-us/img03.jpg) これを聞いた多くの優秀な人材が日本へと渡り、その中には、トヨタ生産方式にPDCAによる品質管理手法をもたらしたエドワード・デミング氏もいました。 それ以来、日本とアメリカの間には、揺るぎないパートナーシップが築かれました。日米のパートナーシップは、戦後、日本の製造業の急成長へとつながりました。すると今度は、アメリカの大学や企業が日本の製造業を研究するようになり、その研究はスクラムを始めとするソフトウェア開発手法の発展へとつながり、現在のアメリカのソフトウェア産業の飛躍につながりました。 この度、KDDIおよび永和システムマネジメントと設立したScrum Inc. Japanは、私たちアメリカ人と日本人の間の何十年にも渡る『パートナーシップ』の結果であり、最高の働き方をお互いに分かち合うという喜びなのです。 ![](/wp-content/themes/scrum/images/about-us/img04.jpg) ![](/wp-content/themes/scrum/images/about-us/img05.jpg) --- ### [お問い合わせ完了](https://scruminc.jp/inquiry/thankyou/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### お問い合わせいただき、誠にありがとうございました。 フォームにご記入いただいたメールアドレスへ、お問い合わせ内容の確認メールをお送りしましたので、ご確認をお願いいたします。 内容を確認の上、担当者よりご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。 担当者からの連絡がない場合は、お手数ですが、以下までご連絡ください。 Eメール:support@scruminc.jp 代表電話番号:03-4531-7700(平日9時-17時半) --- ### [お問い合わせ完了【認定資格研修の個別開催】](https://scruminc.jp/inquiry/thankyou-seminar/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### 認定資格研修の個別開催について、お問い合わせいただき、誠にありがとうございました。 フォームにご記入いただいたメールアドレスへ、お問い合わせ内容の確認メールをお送りしましたので、ご確認をお願いいたします。 内容を確認の上、担当者よりご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。 担当者からの連絡がない場合は、お手数ですが、以下までご連絡ください。 Eメール:support@scruminc.jp 代表電話番号:03-4531-7700(平日9時-17時半) --- ### [お問い合わせ完了【スクラム導入支援】](https://scruminc.jp/inquiry/thankyou-scrum/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** scrum-admin **Content:** ### スクラム導入支援について、お問い合わせいただき、誠にありがとうございました。 フォームにご記入いただいたメールアドレスへ、お問い合わせ内容の確認メールをお送りしましたので、ご確認をお願いいたします。 内容を確認の上、担当者よりご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。 担当者からの連絡がない場合は、お手数ですが、以下までご連絡ください。 Eメール:support@scruminc.jp 代表電話番号:03-4531-7700(平日9時-17時半) --- ### [お問い合わせ完了【Scrum@Scale導入支援】](https://scruminc.jp/inquiry/thankyou-scrum-at-scale/) **Published:** 8月 3, 2021 **Author:** takeuchitoru **Content:** ### Scrum@Scale導入支援について、お問い合わせいただき、誠にありがとうございました。 フォームにご記入いただいたメールアドレスへ、お問い合わせ内容の確認メールをお送りしましたので、ご確認をお願いいたします。 内容を確認の上、担当者よりご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。 担当者からの連絡がない場合は、お手数ですが、以下までご連絡ください。 Eメール:support@scruminc.jp 代表電話番号:03-4531-7700(平日9時-17時半) --- ### [プライバシーポリシー](https://scruminc.jp/privacy/) **Published:** 9月 23, 2020 **Author:** nssx **Content:** ## 個人情報にかかる保護方針 Scrum Inc. Japan株式会社 (以下、「当社」といいます。) は、本ウェブサイト上で提供するサービス(Scrum Inc.認定資格研修を含む当社の提供するサービスの総称であり、以下、「本サービス」といいます。)における、ユーザーの個人情報の取扱いについて、以下のとおりプライバシーポリシー(以下、「本ポリシー」といいます。)を定めます。 第1条(個人情報) 「個人情報」とは、個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、住所、電話番号、連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報および容貌、指紋、声紋にかかるデータ、および健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。 第2条(個人情報の収集方法) 当社は、適法かつ公正な手段により取得した次の各号の情報を取り扱います。なお、ユーザーの個人情報には、本サービスの契約者の個人情報の他、契約者が本サービスを利用することを許諾し、当社に申告した利用者(以下「利用者」といいます。)の個人情報も含まれます。 (1) ユーザーが本サービスの利用登録をする際に入力した、氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、銀行口座番号、クレジットカード番号、運転免許証番号などの個人情報。 (2) ユーザーと当社の提携先(情報提供元、広告主、広告配信先などを含みます。以下、「提携先」といいます。)などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や決済に関する情報。 (3) ユーザーからの申込書等の書面、Web等の画面、口頭等の方法で取得した情報。 (4) ユーザーが本サービスを利用するに伴い、当社が取得した情報(クッキー (cookie)、ウェブビーコン (web beacon)、広告用識別子などの技術を使用して取得したアクセス情報など、当社のシステム等で自動的に取得される情報を含みます。)。なお、クッキー、ウェブビーコン、広告用識別子などの技術を使用して取得したアクセス情報と当社保有の個人情報を組み合わせて利用する場合があります。 (5) その他、第三者の紹介等、第三者から適法に入手した情報。 第3条(個人情報を収集・利用する目的) 当社が個人情報を収集・利用する目的は、次の各号のとおりです。 (1) 本サービスの提供・運営のため。 (2) ユーザーからの問合せに回答するため(本人確認を行うことを含む) (3) ユーザーが利用中のサービスの新機能、更新情報、キャンペーン等および当社が提供する他のサービスの案内のメールを送付するため (4) メンテナンス、重要なお知らせなど必要に応じたご連絡のため (5) 当社の利用規約に違反したユーザーや、不正・不当な目的でサービスを利用しようとするユーザーを特定し、各種サービスの申込または利用を断るため (6) ユーザーが自らの登録情報の閲覧や変更、削除、利用状況の閲覧を行えるようにするため (7) 有料サービスにおいて、ユーザーに利用料金を請求するため (8) 上記各号の利用目的に付随する目的のため 第4条(利用目的の変更) 当社は、利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り、個人情報の利用目的を変更するものとします。 2 当社は、利用目的を変更する場合には、変更後の目的について、当社所定の方法によりユーザーに通知し、または本ウェブサイト上に公表するものとします。 第5条(個人情報の第三者提供) 1 当社は、次に掲げる場合を除いて、あらかじめユーザーの同意を得ることなく、第三者に個人情報を提供することはありません。ただし、個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。 (1) 人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき (2) 公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき (3) 国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき (4) 予め次の事項を告知あるいは公表し、かつ当社が個人情報保護委員会に届出をしたとき ア 利用目的に第三者への提供を含むこと イ 第三者に提供されるデータの項目 ウ 第三者への提供の手段または方法 エ 本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること オ 本人の求めを受け付ける方法 2 前項の定めにかかわらず、次に掲げる場合には、当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。 (1) 当社が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部また は一部を委託する場合 (2) 合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合 (3) 個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって、その旨並びに共同して利用される個人情報の項目、共同して利用する者の範囲、利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について、あらかじめ本人に通知し、または本人が容易に知り得る状態に置いた場合 第6条(個人情報の開示) 1 当社は、当該個人情報の情報主体である本人から個人情報の開示を求められたときは、本人に対し、遅滞なくこれを開示します。ただし、開示することにより次のいずれかに該当する場合は、その全部または一部を開示しないこともあり、開示しない決定をした場合には、その旨を遅滞なく通知します。なお、個人情報の開示に際しては、1件あたり1、000円の手数料を申し受けます。 (1) 本人または第三者の生命、身体、財産その他の権利利益を害するおそれがある場合 当社の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合 その他法令に違反することとなる場合 2 前項の定めにかかわらず、履歴情報および特性情報などの個人情報以外の情報については、原則として開示しません。 第7条(個人情報の訂正および削除) 1 ユーザーは、当社の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には、当社が定める手続きにより、当社に対して個人情報の訂正、追加または削除(以下、「訂正等」といいます。)を請求することができます。 2 当社は、ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の訂正等を行うものとします。 3 当社は、前項の規定に基づき訂正等を行った場合、または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なく、これをユーザーに通知します。 第8条(個人情報の利用停止等) 1 当社は、当該個人情報の情報主体である本人から、個人情報が、利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由、または不正の手段により取得されたものであるという理由により、その利用の停止または消去(以下、「利用停止等」といいます。)を求められた場合には、遅滞なく必要な調査を行います。 2 当社は、前項の調査結果に基づき、その請求に応じる必要があると判断した場合には、遅滞なく、当該個人情報の利用停止等を行います。 3 当社は、前項の規定に基づき利用停止等を行った場合、または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは、遅滞なく、これを本人に通知します。 4 前2項にかかわらず、利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって、本人の権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は、この代替策を講じるものとします。 第9条(匿名加工情報の取扱い) 1 当社は、匿名加工情報を作成するときは、特定の個人を識別することおよびその作成に用いる個人情報を復元することができないようにするために必要な措置を取ります。また、匿名加工情報を自ら利用するときは、元の個人情報に係る本人を識別 (再識別) する目的で他の情報と照合することを行いません。 2 当社は、匿名加工情報を作成したときは、法令の定めるところにより当該匿名加工情報に含まれる個人に関する項目を公表します。 3 当社は、当社が作成した匿名加工情報を第三者に提供するときは、法令の定めるところにより、第三者に提供される匿名加工情報に含まれる個人に関する情報の項目及びその提供の方法について公表するとともに、当該第三者に対して、提供に係る情報が匿名加工情報である旨を明示します。 第10条(外国にある第三者への提供) 当社は、外国にある第三者へ個人データの提供を行う場合は、法令の定めに従い、同意の取得等必要な措置を取ります。 第11条(個人情報の管理) 1 当社は、個人情報へのアクセスの管理、個人情報の持出し手段の制限、外部からの不正なアクセスの防止のための措置その他の個人情報の漏えい、滅失またはき損の防止その他の個人情報の安全管理のために必要かつ適切な措置 (以下「安全管理措置」という。) を講じます。 2 当社は、前項に定める安全管理措置を講ずるにあたっては、関係する法令、ガイドラインの枠組みを活用し、以下のとおり技術的保護措置および組織的保護措置を適切に実施します。 (1) 技術的保護措置 ア 個人情報へのアクセスの管理 (アクセス権限者の限定 (異動・退職した社員のアカウントを直ちに無効にする等の措置を含む。)、アクセス状況の監視体制 (アクセスログの長期保存等)、パスワードの定期的変更、入退室管理等) を実施します。 イ 個人情報の持出し手段の制限 (みだりに外部記録媒体へ記録することの禁止、社内と社外との間の電子メールの監視を社内規則等に規定した上で行うこと等) を実施します。 ウ 外部からの不正アクセスの防止のための措置 (ファイアウォールの設置等) を実施します。 (2) 組織的保護措置 ア 従業者 (派遣社員含む) の監督 (ⅰ) 個人情報管理の責任者として、「情報セキュリティ責任者」を任命するとともに、個人情報の安全管理に関する従業者の責任と権限を明確に規定します。 (ⅱ) 安全管理に関する内部規程・マニュアルを定め、それらを従業者に遵守させるとともに、その遵守の状況についての適切な監査を実施します。 (ⅲ) 従業者に対して個人情報の安全管理に関する教育研修を実施します。 イ 業務委託先の監督 (ⅰ) 当社は、個人情報の取り扱い業務の全部または一部を委託する場合があります。この場合、当社は、個人情報を適正に取り扱うと認められるものを選定し、委託契約において、安全管理措置、秘密保持、再委託の条件、委託契約終了時の個人情報の返却等その他の個人情報の取り扱いに関する事項について適正に定め、必要かつ適切な監督を実施します。 第12条(ダイレクトメール等による案内の停止) ユーザーは、ダイレクトメール等 (EメールやSMSによる案内を含みます) による宣伝物の送付等を希望されない場合は、当社に対しその中止を申し出ることができます。ただし、当社が提供する各種サービス等に関する申込みあるいは注文等の確認にかかるメール、ユーザーが利用中のサービスに関する重要なお知らせメール等、当社の業務運営上必要な案内等の送付を除きます。 第13条(プライバシーポリシーの変更) 1 本ポリシーの内容は、法令その他本ポリシーに別段の定めのある事項を除いて、ユーザーに通知することなく、当社において変更できるものとします。 2 当社が別途定める場合を除いて、変更後のプライバシーポリシーは、本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。 第14条(各種問合せ窓口) 個人情報の開示請求、個人情報の訂正等の請求、その他本ポリシーに関する各種請求または問合せは、下記の窓口までお願いいたします。 Eメールアドレス:support@scruminc.jp なお、いずれの場合も、直接のご来社による問合せには応じかねますので、あらかじめご了承ください。 --- ### [scrum-courses](https://scruminc.jp/training/scrum-courses/) **Published:** 9月 23, 2020 **Author:** nssx --- ### [HOME](https://scruminc.jp/home-2/) **Published:** 11月 21, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** ![](/wp-content/themes/scrum/images/top/top-main_scrum-lp2.jpg) Scrum Interaction 2019 日時:2019年11月8日(金) 9:30~19:30 場所:ベルサール渋谷ファーストB1F 大勢のスクラム実践者の皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。当日の資料は、EventRegistのマイページからダウンロードいただけます。 [詳しくはこちら](/event/) ![](/wp-content/themes/scrum/images/top/top-main_scrum.jpg) Jeff Sutherland博士:Scrum Inc. Japan設立にあたって スクラムとは、一言で表すと『変容(Transformation)』です。チームを変容させ、チームを構成する個人を変容させ、生み出させるプロダクトを変容させます。そして、会社を変容させ、その変容した会社が一定の数に達すると、産業を変容させ、さらに国家まで変容させます。スクラムは、もはや世界的現象といえます。毎朝、この地球上で 1,500万人から2,000万人もの人たちが 『デイリースクラム』を行なっています。 [詳しくはこちら](/about-us/) ![](/wp-content/themes/scrum/images/top/top-main_kddi.jpg) 開発期間の半減に成功したauでんきの選択 通常8ヶ月かかる仕事を4ヶ月で終わらせなければならなくなったら、あなたならどうするか? 2倍の人を確保する? 睡眠時間を削って、働く時間を2倍にする? それとも、納期を延ばしてもらうよう交渉をする? あるいは、その仕事を潔く断る? 「auでんき」のチームがこの課題に直面した時、上記のどの選択肢も取らなかった。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/kddi/) ![](/wp-content/themes/scrum/images/top/top-main_tri-ad.jpg) お客様に信頼され、愛される技術と製品の提供に向けて 自動車業界はいま、100年に一度の大変革の時代を迎えようとしている。クルマがハードウェアだった時代は過ぎつつあり、人工知能、ビッグデータといった技術が進化し、自動車会社もソフトウェア企業への変革が求められている。 そんな中、トヨタグループが自動運転のソフトウェア開発のために昨年立ち上げた新会社が、東京・日本橋のトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント 株式会社(TRI-AD)である。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/tri-ad/) ## Scrum導入支援サービス内容 スクラムの実践は難しいですが、基本はシンプルです。 アジャイル経験のレベルに関係なく、全ての人に向けて、スクラムのセミナーと導入支援サービスをご用意しています。 [![](/wp-content/uploads/2018/04/services11.jpg)](/training) ### Scrum Inc.認定資格セミナー Scrum Inc.認定資格セミナーでは、スクラムの共同考案者であるJeff Sutherland博士によってつくられたスクラム研修を提供します。 研修を行うトレーナーは、アジャイルコミュニティのソートリーダーであり、世界中のトップクラスのスクラムチームや業界のリーダー達を指導しています。 スクラムの初心者も、熟練者も、私たちのスクラム研修を参加することで、働き方を劇的にスピードアップすることができます。 詳細は[セミナーページ](/training)にてご覧ください。 [![](/wp-content/uploads/2018/04/consulting_coaching11.jpg)](/scrum-consulting-and-coaching) ### Scrum個別導入支援 Scrum Inc.認定資格セミナーのお客さまオフィスでの開催、チームの立ち上げ、バックログリファイメントワークショップ、アジャイルプラクティス導入支援、スクラムコーチを提供しています。 詳細は[Scrum導入支援ページ](/scrum-consulting-and-coaching)をご覧ください。 ## Scrum導入事例紹介 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudy_tri-ad.jpg) お客様に信頼され、愛される技術と製品の提供に向けて 自動車業界はいま、100年に一度の大変革の時代を迎えようとしている。クルマがハードウェアだった時代は過ぎつつあり、人工知能、ビッグデータといった技術が進化し、自動車会社もソフトウェア企業への変革が求められている。 そんな中、トヨタグループが自動運転のソフトウェア開発のために昨年立ち上げた新会社が、東京・日本橋のトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント 株式会社(TRI-AD)である。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/tri-ad/) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudy_kddi.jpg) 開発期間の半減に成功したauでんきの選択 通常8ヶ月かかる仕事を4ヶ月で終わらせなければならなくなったら、あなたならどうするか? 2倍の人を確保する? 睡眠時間を削って、働く時間を2倍にする? それとも、納期を延ばしてもらうよう交渉をする? あるいは、その仕事を潔く断る? 「auでんき」のチームがこの課題に直面した時、上記のどの選択肢も取らなかった。 [詳しくはこちら](/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/kddi/) ![](/wp-content/uploads/2019/03/72975068e3e414f3caf02bc42526fd07.png) 伝統的な日本の企業文化へのアジャイル開発導入、デンソーの選択とは アジャイル開発による開発プロセスの高速化に取り組む企業が増えている。しかし、取り組みがなかなか成果に結びつかずにいる企業もある。 自動車部品のメガサプライヤーとして知られるデンソーは、すでにアジャイル開発の実践を軌道に乗せた1社だ。成功企業と、うまくいかない企業には、どんな違いがあるのか──。デンソーのアプローチを紹介しながら、それを検証したい。 [詳しくはこちら](https://biz.kddi.com/beconnected/feature/170901.html) ![](/wp-content/uploads/2019/03/b18aa7412b7cfb64a0c7a2284e173c75.png) サービス開発体制を変える「スクラム」に期待 百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスは、デジタル時代に適した顧客体験の提供を目指し、快適なショッピングをサポートする新サービスをリリースした。 これを可能にしたのが、KDDIとの共創で導入した新たな開発手法「スクラム」だ。2社のキーパーソンに、挑戦の背景や成果を聞いた。 [詳しくはこちら](https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/19/kddi0301/) --- ### [トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント 株式会社(TRI-AD)](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/tri-ad/) **Published:** 3月 7, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** ## お客様に信頼され、愛される技術と製品の提供に向けて ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img01.jpg) 自動車業界はいま、100年に一度の大変革の時代を迎えようとしている。クルマがハードウェアだった時代は過ぎつつあり、人工知能、ビッグデータといった技術が進化し、自動車会社もソフトウェア企業への変革が求められている。 そんな中、トヨタグループが自動運転のソフトウェア開発のために昨年立ち上げた新会社が、東京・日本橋のトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント 株式会社(TRI-AD)である。 ここでは、社員約360人\*1のほぼ全員が、世界的に支持を集めるプロジェクト管理法である「スクラム」の研修を受け、すでに社員の9割がスクラムを導入してのアジャイル開発に40ほどのチームに分かれて携わっている。 ### ビジョンと現実から選択した「スクラム」 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img02.jpg) TRI-AD社を立ち上げ、自動運転のソフトウェア開発を担う際に、今までの伝統的な開発手法である、「ウォーターフォール型」ではなく、「アジャイル型」の開発に変えていかなければならないという認識を、CEOであるジェームス・カフナーをはじめ、経営陣は強く持っていたという。 「日本の培ってきたモノづくりの部分と、シリコンバレーの新しい働き方の部分をいかに共存させるかと考えたときに、スクラム手法というのが最も適していると思いました。」とCOO\*2の虫上広志氏は語る。 さらに、アジャイル開発を実践するための「スクラム」というフレームワークは、新会社のビジョンにもピッタリと合致した。 「会社として、どういうビジョンを掲げるべきかを考えました。まずは、お客様に信頼され、愛される商品およびサービスを、適切なタイミングで出していきたい、という思いがありました。」と虫上氏。「そのためには、より生産性を上げることも考えなければいけませんし、よりチームワークを促進できるようにし、会社全体として透明性を上げる。それらが非常に重要だと考えた時に、スクラムという手法に出会いました。重要な要素がほぼカバーされている開発手法で、かつアジャイルにやれるというところが、 スクラム導入の一番のきっかけになりました。」 「スクラム」は、理想のためだけでなく、非常に現実的な選択でもあった。 「従来のエンジンやブレーキ、ステアリングなどの開発は、今までウォーターフォール型でしっかりと一つ一つの部品を作り込んできました。しかし、いわゆる車の頭脳に当たる自動運転の部分になりますと、データやAIやデータを元にした、非常にスピードが速く、かつ変化が多い技術開発が必要になります。そういう意味で、今までのウォーターフォールよりも、臨機応変に、そのスピード感にもついていけるスクラム手法が必要でした。」と、トヨタでの開発経験が長かった虫上氏は語る。 ### 「スクラム」の効果と親和性 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img03.jpg) その効果については、虫上はこう述べる。 「やはり情報共有がものすごく効率的にできるようになり、各人がどういった仕事を今抱えているのかというのが見えるようになりました。そして、ボトルネックになっているところをチームで解消していくことができるようになりました。」 スクラムを活用して最大の効果をあげるためには、「優先順位づけ」が不可欠であると、虫上氏は言う。 そしてその優先順位をしっかりとつけられるようになるには、①顧客が期待する価値をしっかりと把握すること、②意思決定について会社全体が意識改革をすること、が大きなポイントになってくるという。 トヨタの子会社であるTRI-AD社におけるスクラムでの親和性は高いようだ。 虫上氏はトヨタ時代によく工場に通っていたが、そこで毎日行われる朝・夕のチームミーティングの光景は、スクラムで行われる「デイリースクラム」ミーティングと酷似しているという。 「スクラムを実践しているメンバーの中で、トヨタ生産方式を知る者は、その志が極めて相似であることを感じているはずです。特にチームで協力しながら早く課題を解決していくところに非常に親和性を感じていると思います。」と虫上氏は語る。 ### 従業員の「幸福度向上」 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img04.jpg) また「スクラム」は生産性の向上だけでなく、従業員の幸福に結びついている。 「スクラムの導入による従業員の幸福度の向上は、今までの私の経験していた自動車業界の中では、あまり表立っていなかった部分だと思います。チームワークが高まれば、結果として幸福度も上がるということが、今回のスクラム導入により得られた大きな学びでした。」 チームワークを高め、透明性を上げれば、生産性が上がる。その結果、従業員の幸福度が向上する。これはTRI-AD社が目指していることでもあり、スクラムがもたらす効果そのものでもある。 「まだまだスクラム手法を導入して数か月程度ですので、いろいろな課題も表れてきています。」と虫上氏は語る。「しかし、そこをしっかりと会社全体で乗り越えていくことで、ビジョンを必ず達成することができるという可能性を、いま感じ始めています。」 *1 2019 年3月8日時点 *2 Chief Operating Officer ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img05.jpg) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/img06.jpg) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/tri-ad/logo.jpg) トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社 URL : --- ### [Licensed Scrum Product Owner Training](https://scruminc.jp/training/licensed-scrum-product-owner-training/) **Published:** 8月 28, 2018 **Author:** 梅澤友紀 **Content:** ![](/wp-content/uploads/2018/03/CSPO-Badge-300x300.png)### 概要 人とあらゆる「モノ」がインターネットに繋がる「IoT」時代。 既存産業へのテクノロジー企業の領空侵犯がはじまり、産業の「境界」が曖昧になってきています。ソフトウェアが世界の中心になる時代です。 IoTの時代では、あらゆる企業が、「デジタルトランスフォーメーション」を実践し、ソフトウェアの企画開発力を手に入れ、テクノロジー企業にならなければなりません。 そして、顧客の満たされないニーズを探し、移り変わる顧客ニーズにフィットさせながら迅速にソフトウェアサービスをリリースすることで、イノベーションを生み出すことが求められます。 スクラムは、顧客のフィードバックを得ながら、短いサイクルで開発を行うことでイノベーションを実現するアジャイル開発手法です。スクラムの中では、顧客とソフトウェア開発チームの橋渡しとなり、ビジネスの成功のカギとなるプロダクトオーナーという役割が定められています。 プロダクトオーナーは、顧客の満たされないニーズを解消するサービスを企画し、世の中にリリースすることで、ビジネスの成功に責任を持ちます。 本研修では、ソフトウェアサービスを創造するエクササイズを通じて、プロダクトオーナーの実践的な知識として、以下を習得することができます。 ・プロダクトオーナーの振る舞い方や効果的なスクラムの使い方 ・顧客の満たされないニーズを理解し、いかにリスト化を行うか ・顧客の反応に基づいて、いかにリストの優先順位付けを行うか Scrum Inc.認定資格スクラムプロダクトオーナー研修はスクラムの共同考案者であるJeff Sutherland博士によってつくられています。 ### 2020.9/15(火)・16(水) 募集終了 開催日2020年9月15日(火)・16日(水) 両日とも9:00-18:00 ※講師については変更となる可能性があります。 ※**The class will be held in Japanese WITHOUT simultaneous translation.** **このクラスは日本語で行われます。同時通訳はありません。** 開催場所バーチャル開催(Zoomによるリモート参加)費用20万円/人(消費税別)[ 詳細](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2826/) ### 2020.6/30(火)・7/1(水) 募集終了 開催日2020年6月30日(火)・7月1日(水) 両日とも9:00-18:00 ※講師については変更となる可能性があります。 ※**The class will be held in Japanese WITHOUT simultaneous translation.** **このクラスは日本語で行われます。同時通訳はありません。** 開催場所バーチャル開催(Zoomによるリモート参加)費用20万円/人(消費税別)[ 詳細](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2631/) ### 2020.6/11(木)・12(金) 募集終了 開催日2020年6月11日(木)・12日(金) 両日とも9:00-18:00 ※講師については変更となる可能性があります。 ※**The class will be held in Japanese WITHOUT simultaneous translation.** **このクラスは日本語で行われます。同時通訳はありません。** 開催場所バーチャル開催(Zoomによるリモート参加)費用20万円/人(消費税別)[ 詳細](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2628/) ### 2020.6/4(木)・5(金) 募集終了 開催日2020年6月4日(木)・5日(金) 両日とも9:00-18:00 ※講師については変更となる可能性があります。 ※**The class will be held in Japanese WITHOUT simultaneous translation.** **このクラスは日本語で行われます。同時通訳はありません。** 開催場所バーチャル開催(Zoomによるリモート参加)費用20万円/人(消費税別)[ 詳細](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/2624/) #### こんなことにお困りの方に - ITを使った新規事業企画を任されたが、どのように既存ビジネスとITを結び付ければいいのかわからない。 - 顧客ニーズを調査し綿密に計画を立てて莫大な時間と費用を費やしたのに、製品をリリースしても売れない。 - 新規事業企画リーダーとして、ソフトウェア開発チームの人たちと上手く協調できない。 - スクラム開発を取り入れたが、うまくいかない。むしろ悪化した。 - スクラムマスターとして、プロダクトオーナーをコーチするための理解を得たい。 - プロダクトオーナーを任命されたが、やり方がよくわからない。 #### なぜ今の時代、「スクラム」が求められるのか ![](/wp-content/uploads/2018/08/3b375d87c1f7ab69f48e80709bef7477.jpg) #### ①変化を歓迎するから たった数年前までは考えられなかったスマートフォン、AIスピーカー、自動運転など未来の話だと思っていた ものが現実のものとなり、その流行の移り変わりはここ数年でとても早く切り替わるようになりました。 これまでのシステム開発は、企画書が書かれ、市場調査から綿密な検討を経て大きな予算を確保し、その後でパートナーに開発を依頼するという定義された流れに基づき行われていましたが、それでは流行に乗り遅れてしまったり、せっかく動くものを作っても「これじゃない」と言われてしまい、中々一発で顧客のニーズにこたえることは難しいと感じる方が多くいるのではないでしょうか。 スクラム開発では、不確実性の高い現在においては、仮説を立てて小さく早く作り、トライアンドエラーをしながら製品開発を行っていきます。 --- ![](/wp-content/uploads/2018/08/53efc573e49ea4a2166703e8a996794e.jpg) #### ②チームが自己組織化するから 組織の役割分担がサイロ化し、仕事の責任範囲に行動が限定してしまっているため、何か問題が起きたときに本来解決しなければならない問題よりも先に責任の押し付け合いとなってしまい、解決が遅れたり、本当は問題なのにそれを隠してしまったり、その結果もっと大きな問題が起きて、全員のやる気がそがれてしまう。そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。 スクラムでは、プロダクトオーナー・スクラムマスター・チームメンバーでチームが構成されますが、それぞれに役割があり、責任をもって自らが目的を立ててチームのゴールに向かって自律的に行動し、誰もが仕事を完了する責任を持ち、やり方について判断する権限を持っています。 問題が起きた時も「自分 VS 相手」、ではなく「チーム全員 VS 問題」と視点を変えて問題解決に挑み、様々な無駄を排除していき、作業効率化に努めます。 --- ![](/wp-content/uploads/2018/08/7995d503888cb6ce6a207dca0eda7bc4.jpg) #### ③作業に集中するから 物理学者であるワインバーグのシステム思考法では、同時に進めるプロジェクト数が多ければ多いほど、コンテキストスイッチ(作業を一時停止し、別作業を行うこと)に取られる時間が多くなり、その結果、作業効率が下がってスピードが大幅に落ちると言われています。 例えば、同時に3つのプロジェクトを進めると、約40%もの時間をムダにしてしまうことがわかっています。 皆さんの中にも、同時並行に進めなければいけない仕事を請け負いやり始めたはいいけど、結局中途半端になってしまったり予定を大幅に過ぎてしまうことを経験した方もいるのではないでしょうか。 スクラムでは一つのプロジェクトに集中し、作業をすることでコンテキストスイッチのムダをなくしスピードを上げることができます。 --- ![](/wp-content/uploads/2018/08/cf83f41b2fb2a607de8b1c766643794c.jpg) #### ④継続的に改善するから ソフトウェア開発では時折、リリース日に間に合わず、連日残業が続きただひたすら期日に間に合わせるために気合で乗り切ろうとすることがあります。 しかし、その結果は悲惨なもので顧客からのイメージは悪くなったり、余計なコストがかかったり、モチベーションが下がることで成果が出にくくなります。 スクラムでは、決まった周期で仕事のやり方についてふりかえりをし改善を行います。 その時にチームメンバーが抱えている問題は何か、何が原因で遅延しているのかなどをチームで話し合い、解決策を見つけ実践します。自身で継続的に仕事のやり方を改善していくことで、顧客の満足度向上に繋がるような仕事のやり方に正していきます。 #### Scrum Inc.認定資格スクラムプロダクトオーナー(LSPO)研修で学べること - - スクラムの構造や理論を学ぶための歴史と背景をはじめ、スクラムの基本について解説し、スクラムのすべての役割について明確に理解するためのたくさんのエクササイズを行い、プロダクトオーナーとしてスクラムの正しい知識を得ることができます。 また、スクラムがなぜ効果的なのかゲームを通して理解を深めることができます。 ![](/wp-content/uploads/2018/08/0e67491813e651261e6969d56cc981a4.jpg) ![](/wp-content/uploads/2018/08/00e6d5320619efde5191e16fef75ca71.jpg) - - なぜスクラムが機能するのかを解説しながら、プロダクトのビジョンステートメント、顧客ペルソナを用いてプロダクトの要件をどのように作成するか、ビジネスのアイデアをソフトウェアサービスに結びつけるにはどうすればいいかデザインシンキングし、自分のアイデアを実践的に策定することを学ぶことができます。 ![](/wp-content/uploads/2018/08/3855319c13386f37258df8328257e8f6.jpg) - - ビジネスアイディアがどのようにしてバックログ(今後やることリスト)にできるか、またビジネス価値によるバックログの調整・優先順位付けのやり方を学ぶことができます。 また、わかりやすいユーザーストーリー(要件)を書くにはどうすればいいのか、気を付けるべきことは何かを理解しストーリー作成に取り組むことができるようになります。 ![](/wp-content/uploads/2018/08/882916f09d143b7976b25eeaf4232f85.jpg) ![](/wp-content/uploads/2018/08/aeffb807e9ea5a930776ee7f348f3f56.jpg) #### 受講者の声 体系的にかつ、事例を交えて理解できた。 初心者からベテランまでがまざる中で、いずれの層も学びの得られるプログラムだったと思います。 ありがとうございました!! (株式会社リクルートコミュニケーションズ 池田 聡様) 質疑応答の時間が多く、実践トレーニングと座学の反復学習がよかった。 今まで独学でスクラムをしていたのですが、本研修で背景や目的を理解できたことで腹落ちできた。 同僚にも是非すすめたいと思う。 (株式会社NTTドコモ 岸 祐太様) ### よくある質問 --- ### [KDDI株式会社(auでんきチーム)](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/casestudies/kddi/) **Published:** 3月 7, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** ## 開発期間の半減に成功したauでんきの選択 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img01.jpg) 通常8ヶ月かかる仕事を4ヶ月で終わらせなければならなくなったら、あなたならどうするか? 2倍の人を確保する? 睡眠時間を削って、働く時間を2倍にする? それとも、納期を延ばしてもらうよう交渉をする? あるいは、その仕事を潔く断る? 「auでんき」のチームがこの課題に直面した時、上記のどの選択肢も取らなかった。 2016年4月の電力小売りの自由化に向け、KDDIは電力事業への参入を決断。auでんきチームが他社サービスとの差別化を図るアプリの開発・リリースのために与えられた時間は4ヶ月。それまでに必要とされてきた時間の半分だった。 ### 「熱い想い」を実現する選択 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img02.jpg) 「4ヶ月ほどしか開発にかけられる時間がなかったので、それをやるためには、従来型の開発だと8ヶ月くらいになるのですが、AWS(アマゾンウェブサービス)とアジャイル開発の『スクラム』を導入しまして、4ヶ月ほどで何とか実現しました。」とauでんきアプリ開発チームのリーダー、須田一也氏はいう。 また須田氏によると、この選択により開発からリリースまでの期間が半分になっただけでなく、開発のコストも従来型での当初見積よりも3分の2削減できたという。 「我々としては付加価値をつけるアプリをどうしても間に合わせて、リリースしたいという熱い想いがありました。その想いを実現するために、やはり我々の中で素早く判断して、開発を進めていけるアジャイル開発の手法しかない、ということになりました。」と須田氏は説明する。 KDDIは、2013年から少人数で短い期間における開発・リリースを繰り返していく「アジャイル開発」に取り組んできた。2016年には、「アジャイル開発センター」を社内に設立、現在では開発部門だけではなく、バックオフィス業務にもアジャイルの手法を取り入れているという。 ### 「不安しかなかった」スタート ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img03.jpg) しかし、巨大なKDDIグループ中において、アジャイル開発はまだまだ多数派ではない。社内のチームでアジャイル開発の手法を使っているのはまだほんの一部に過ぎないと須田氏は言う。 auでんきアプリチームを統括する須田氏自身も、当初は不安だらけだったという。 「当初計画した段階で、従来型の手法では(開発を間に合わせるのが)全く無理だっていうのがわかっていました。しかしアジャイル開発も、我々としては初めてのチャレンジでしたので、このまま本当に収まるのかどうかといったところが、全くもって不安しかなかったというのが正直なところです。」と須田氏は語る。「ただ、やはりアジャイル開発として期間に対してスコープを当てはめていくと、絶対期間を守るためにはそこで作れるものだけを作っていくというところができれば、間に合わせることは理論上できます。それを信じて開発を進めていったという形です。」 不安を乗り越えて、開発期間を半減できた背景には、「優先順位の明確化」「必要最小限の開発」「判断のスピード」などがあったという。 「『スクラム』では通常1週間から4週間のサイクルの中で、少しずつ優先度を決めてものづくりを開発していきますので、それによって必要最小限のその時々に合ったものを開発できる。判断のスピードも早いですし、もの作りのサイクルも、それにあわせて追随するということですね。」と須田氏はいう。 ### 「もう過去へは戻れない」 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img04.jpg) 一方、スクラムを進めていく中で、注意すべき点もあるという。 「スクラムのミーティングに関しては、やはり誰かが一方的に話すようなミーティングのやり方ですとどうしても他のメンバーが受け身になりがちです。各メンバーから意見をできるだけ出すよう、付箋など使って各メンバーから話したいことを考えてきてもらって、それを皆で出し合い、出しあったものに対して議論することを行っています。」と須田氏。 auでんきのスクラムチームは3チームあり、それぞれのチームの名前はau のコマーシャルに合わせて、「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」という抽象化された名前がつけられている。その理由は、各チームが何かの機能に特化した開発を行うのではなく、平行してそれぞれのチームがその時にやるべき作業、やりたい作業を自由に選択しやすくするためだと、須田氏は説明する。 また、開発者と企画担当者が同じ部屋で作業をすることもプラス効果をもたらすという。 「開発者の方も、auでんきのアプリに対しての理解度やビジネス的な効果というところのフィードバックを受け、理解した上で開発を進めていきますので、逆に開発者の方から企画部門に対して、こういう機能があればよりビジネス的な価値があるのではないか、スピードアップに繋がるのではないか、といった提案が出てきたりもしています。」と須田氏は打ち明ける。 そして、そのチームワークとスピードが、チームメンバーの満足感とモチベーションを高め、「ポジティブなループ」をつくっていくという。 「やり方もガラッと変わり、スピード感も非常に早く出て、我々開発している側としての満足度にもつながっていると思います。アジャイル開発で早くサービス機能を届けると、色々なステークホルダーからもいち早く届けた機能に関してのフィードバックが得られます。そのポジティブなフィードバックがどんどん増え、開発メンバーたちもよりポジティブになっていくという、良い意味でのループができていると思っています。」と須田氏は言う。 またスクラムを一度体験すると、もう過去の手法へは戻れないのではないか、とさえ須田氏は感じている。 「スピードアップを図っていくと、自分たちが考えたこと、つくったものというのが速く具現化されていく良いサイクルで回っていきますので、そのサイクルを体験すると、もう過去の手法には戻れなくなるという効果もあると思っています。かなりモチベーション高く開発が進められる手法だと思います。」 ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img05.jpg) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/img06.jpg) ![](/wp-content/themes/scrum/images/casestudies/kddi/logo.jpg) KDDI株式会社 URL : --- ### [コーチ・トレーナー紹介](https://scruminc.jp/about-us/コーチ・トレーナー紹介/) **Published:** 3月 7, 2019 **Author:** scrum-admin **Content:** ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2019/09/jeff_headshot3.jpg) ### Jeff Sutherland スクラム共同考案者 Scrum inc. 創業者 プリンシパルコンサルタント アジャイル開発手法として世界で最も普及するスクラムの共同考案者。米国陸軍士官学校卒業後、戦闘機のパイロット、癌研究者を経たのち、11の企業でCTOを歴任した。1993年に最初のスクラムチームを率いたのち、金融、ヘルスケア、高等教育、通信など、あらゆる産業においてスクラムの拡大を先導した。「[スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術](https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A0-%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%8C%EF%BC%94%E5%80%8D%E9%80%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E2%80%9C%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%A8%99%E6%BA%96%E2%80%9D%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%88%A6%E8%A1%93-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/dp/4152095423/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=)」の著者。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2018/04/jj_sutherland-e1531359895710.jpg) ### JJ Sutherland Scrum Inc. CEO スクラムトレーナー 「スクラムは、人類の営みを加速させる普遍的なものです。書くこと、作ること、生み出すこと、そしてイノベーション。あらゆるものを加速させます。」 Scrum Inc.のCEOとして、会社の戦略決定に責任を持ち、また、防衛産業、ジャーナリズム、サービス業における実績を持つスクラムのトレーナーおよびコーチでもある。 Scrum Inc.の前は、NPR(アメリカ公共ラジオ局)のジャーナリストとして、イラク、アフガニスタン、アラブの春を取材し、ジャーナリズムの各賞を受賞した。 「[スクラム 仕事が4倍速くなる”世界標準”のチーム戦術](http://amzn.asia/i1UvvNT)」の共著者。 ![umezawa](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/02/kei.kishiro.jpg) ### 木代(きしろ) 圭 Scrum Inc. Japan ディレクター/スクラムトレーナー/スクラムコーチ 携帯電話へのJavaプラットフォームの導入、通信キャリアでのプラットフォームビジネスや協業サービスの推進、ネット銀行でのバンキングアプリの企画・開発などに携わった後、2019年より現職。 数多くのプロジェクトに従事する中で、エクセレントなプロジェクトには、スクラムのエッセンスが備わっていることを実感。 スクラムを通じ、現場の人たちが、楽しく無理なく働ける世界を目指し、トレーナーやコーチとして活動中。 ![kazuhiro niwaya](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2021/08/DSC2671-e1628059878606-238x300.jpg) ### 庭屋 一浩 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/HR Scrum Master クラウドサービスのメーカーにて人事のキャリアをスタート。採用チームのリーダーになりスクラムに出会う。単なるソフトウェア開発の手法ではなく、新しい組織運営の手法としての可能性をスクラムから感じる。 2021年2月から現職。Scrum Inc. Japanの人事基盤を整えながら、トレーナーとしても活動する人事兼スクラムマスター。 HR領域からスクラム/アジャイルを広めることで、より良い組織が増えることを自身のミッションとして活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/uchiyama-248x300.png) ### 内山 遼子 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 人材・販促領域で事業を行う会社にて、新規プロダクトの顧客開発や営業推進をリード。 その後、経営大学院を運営する会社の法人部門にて、企業が自律型組織へと変革を遂げるための次世代経営リーダー育成や組織開発を支援。 その中で組織を変革するには、権限や責任の持ち方を規定する組織構造から変える必要性を痛感し、2022年より現職。 アジャイル組織変革を通じて、顧客や社会に価値あるプロダクトが生産性高く生まれ改善し続ける世の中、活き活きと働く個人の集合体としての強い組織の実現を目指す。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/kazu-215x300.jpg) ### 佐藤 一司 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント 2022年4月から現職。 ラジオ局に20年在籍し、その半分以上はスポーツ実況などのアナウンサーを務める。 前職のスポーツデータ企業では、新規事業のプロジェクトリーダーを務める。 同時に人材開発の一環で、話し方・伝え方の社内講師担当。 エンジニアやアナリストとチームを組み、チーム全員で顧客と頻度高く向き合う開発運営をしていたが、アジャイル・スクラムの働き方を知って感銘を受ける。 ソフトウエア開発やIT領域以外にもスクラム浸透や新しい組織文化の構築を目指して活動している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2023/03/hisamura-283x300.jpg) ### 久村 泰祥 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ SierにてWebシステムの企画、設計、プロジェクトマネジメントをシステムエンジニアとして経験。 その後、同社の管理職として経営企画部、営業企画部を経て2021年11月Scrum Inc. Japanのコーポレート部門に転職。 経験主義に基づき、無駄を省き顧客に早く価値を届ける事を重視した軽量なフレームワークであるスクラムに感銘を受ける。 スクラムの5つの価値基準(確約、勇気、尊敬、公開、集中)と機能横断型かつ自己管理型組織をキーワードに、企業運営に、組織のゴール達成と従業員の幸福を両立させるスクラムの導入を加速させるべく活動中。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2025/04/bd35030322266356981180a59fdb3c0c-203x300.jpg) ### 入澤 亮太 Scrum Inc. Japan アジャイル・トランスフォーメーション・コンサルタント SIerにて製造業の業務アプリケーション開発やデータアーキテクチャ設計に従事。 IT組織の在り方やテクノロジーを活用した経営戦略に関心を持ち、2019年よりコンサルティング業界に転身。アジャイル変革を専門とし、ビジネス・IT一体型組織の構築を推進。製造業・保険業等で顧客起点の新規事業創出や、商品開発の期間の従来比半減などを実現。また社内の約500名に新たな働き方としてスクラムを活用した人材育成や実践サポートをリード。 アジャイル・スクラムが組織にもたらすインパクトを実感し、2024年より現職。 国内の顧客企業とともに、チーム/個人の成長ややりがいの実感、継続的なビジネス成果創出を両立する組織づくりを実現することを目指している。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/03/Face-300x300.jpg) ### 竹内 徹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 外資系大手システムインテグレーターで、ITインフラと運用業務の現場に向けたアジャイル・スクラムの研修からスクラムチームの設立、そしてデザイン思考やアーキテクチャを取り入れたワークショップの企画・実施に従事。スクラムの可能性をIT以外の分野にも広げる会社のビジョンに深く共感し、入社。ワンチームで持続可能な職場を少しでも増やすべく、貢献しています。 ![](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2024/06/sonjin-300x300.jpeg) ### 山本 尊人 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 大手SIerにて20代はアーキテクト、30代はSE/PM、40代はPM/営業/組織マネージャーを経験。全社標準を構築する中でアジャイルに出会い、実践を通じてアジャイルは人が人らしくありながら、価値を生み出すことのできる働き方であることに強く共感する。アジャイル推進組織を立ち上げ、多くの顧客にアジャイル変革を推進、本質的なスクラムを通じて日本の企業をより良くしていきたいという思いから2024年4月より現職。 現在はScrum Inc. Japanのコーチ・トレーナーとして、より良いプロダクトの開発とより良い働き方への変革やヒトに向き合うリーダーシップへの変革の支援に取り組んでいます。 ![Portrait of a man with black hair and glasses wearing a brown polo, seated indoors near a wooden divider and green plant.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/07/handa_2026-261x300.jpg) ### 半田 芳樹 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 金融分野を中心に、数多くのシステム開発にSE/プロジェクトマネージャーとして従事。 その後は全社案件支援や標準プロセス策定を担い、社内エンハンス開発を契機にアジャイル開発を実践。独立行政法人にて初のアジャイル案件を牽引し専門員としてアジャイルを広げている。 文化変革・伴走や人材育成を通じ、一人ひとりが楽しく無理なく力を発揮でき、変化に強い組織が広がっていく世界を目指し、トレーナー・コーチとして活動中。 ![Portrait of a man in a suit and glasses outdoors, with cherry blossoms in the background.](https://scruminc.jp/wp-content/uploads/2026/08/ishida-261x300.jpeg) ### 石田 宏平 Scrum Inc. Japan スクラムトレーナー/スクラムコーチ 研修会社で営業・研修トレーナーに長く従事。その時「アジャイル」と出会い、営業や業務改善の中でアジャイルを実践。アジャイルの機動性が昨今のビジネススピードに向いている事を体感する。 その後、Scruminc.Japanと出会い、2025年5月から現職。あらゆる職種で、働き方を良くするフレームワークとして、様々な顧客でスクラムを取り組んでもらえるよう、営業・トレーナー・コーチとして活動中。 --- ### [Our Enterprise Agile Coaches](https://scruminc.jp/scrum-consulting-and-coaching/our-scrum-coaches/) **Published:** 3月 8, 2018 **Author:** takeuchitoru **Content:** 私たちのコーチは、Jeff Sutherland博士が設立したScrum Inc.の世界トップレベルのコーチと連携して、Scrum導入支援を行います。 コーチたちは、トップレベルのスクラムチームや業界のリーダーをコーチしています。 もし競合を打ち負かす準備が整ったら、我々にご依頼ください。私たちのコーチがあなたの会社をアジャイルな企業に変革します。 --- ### [プライバシーポリシー](https://scruminc.jp/privacy-policy/) **Published:** 3月 8, 2018 **Author:** takeuchitoru --- ## カテゴリー ### [Blog](https://scruminc.jp/blog/) --- ### [プロダクトオーナー研修](https://scruminc.jp/scrum-training/owner/) --- ### [スクラムマスター研修](https://scruminc.jp/scrum-training/master/) --- ### [トレーナー](https://scruminc.jp/trainer/) --- ### [トレーニング](https://scruminc.jp/scrum-training/) --- ### [Hardware研修](https://scruminc.jp/scrum-training/hardware/) --- ### [導入事例紹介](https://scruminc.jp/casestudies/) **Description:** スクラムの導入事例のご紹介ページ --- ## タグ ### [イベント](https://scruminc.jp/tag/イベント/) --- ### [アジャイル](https://scruminc.jp/tag/アジャイル/) --- ### [スクラム](https://scruminc.jp/tag/スクラム/) --- ### [生産性](https://scruminc.jp/tag/生産性/) --- ### [トレーニング申し込み](https://scruminc.jp/tag/トレーニング申し込み/) --- ### [FAQ](https://scruminc.jp/tag/faq/) --- ### [スウォーミング](https://scruminc.jp/tag/スウォーミング/) --- ### [持続可能なペース](https://scruminc.jp/tag/持続可能なペース/) --- ### [スクラムパターン](https://scruminc.jp/tag/スクラムパターン/) --- ### [アジャイルテスト](https://scruminc.jp/tag/アジャイルテスト/) --- ### [テスト](https://scruminc.jp/tag/テスト/) --- ### [研修](https://scruminc.jp/tag/研修/) --- ### [Scrum@Scale](https://scruminc.jp/tag/scrumscale/) --- ### [変革](https://scruminc.jp/tag/変革/) --- ### [スケール](https://scruminc.jp/tag/スケール/) --- ### [ワーキングアグリーメント](https://scruminc.jp/tag/ワーキングアグリーメント/) --- ### [チームビルディング](https://scruminc.jp/tag/チームビルディング/) --- ### [english-speaker](https://scruminc.jp/tag/english-speaker/) --- ### [外国人向け教育](https://scruminc.jp/tag/外国人向け教育/) --- ### [グローバル人材](https://scruminc.jp/tag/グローバル人材/) --- ### [ITスキルアップ](https://scruminc.jp/tag/itスキルアップ/) --- ### [ソフトウェアテスト](https://scruminc.jp/tag/ソフトウェアテスト/) --- ### [ソフトウェア開発](https://scruminc.jp/tag/ソフトウェア開発/) --- ### [softweredevelopment](https://scruminc.jp/tag/softweredevelopment/) --- ### [Agile Tour](https://scruminc.jp/tag/agile-tour/) --- ### [Scrum Inc](https://scruminc.jp/tag/scrum-inc/) --- ### [セミナー](https://scruminc.jp/tag/セミナー/) --- ### [meetup](https://scruminc.jp/tag/meetup/) --- ### [ビギナー](https://scruminc.jp/tag/ビギナー/) --- ### [生物学](https://scruminc.jp/tag/生物学/) --- ### [ウェビナー](https://scruminc.jp/tag/ウェビナー/) --- ### [スクラムガイド](https://scruminc.jp/tag/スクラムガイド/) --- ### [研究結果](https://scruminc.jp/tag/研究結果/) --- ### [健康](https://scruminc.jp/tag/健康/) --- ### [ウェルビーイング](https://scruminc.jp/tag/ウェルビーイング/) --- ### [ヒーリング](https://scruminc.jp/tag/ヒーリング/) --- ### [幸福](https://scruminc.jp/tag/幸福/) --- ### [TEHS](https://scruminc.jp/tag/tehs/) --- ### [バイオハック](https://scruminc.jp/tag/バイオハック/) --- ### [ジェフササーランド](https://scruminc.jp/tag/ジェフササーランド/) --- ### [アジャイル開発](https://scruminc.jp/tag/アジャイル開発/) --- ### [AI](https://scruminc.jp/tag/ai/) --- ### [働き方](https://scruminc.jp/tag/働き方/) --- ### [プロダクトオーナー](https://scruminc.jp/tag/プロダクトオーナー/) --- ### [組織変革](https://scruminc.jp/tag/組織変革/) --- ### [agile](https://scruminc.jp/tag/agile/) --- ### [スクラムコーチ](https://scruminc.jp/tag/スクラムコーチ/) --- ### [アジャイルコーチ](https://scruminc.jp/tag/アジャイルコーチ/) --- ### [AI活用](https://scruminc.jp/tag/ai活用/) --- ### [スクラムマスター](https://scruminc.jp/tag/スクラムマスター/) --- ### [誤解](https://scruminc.jp/tag/誤解/) --- ### [役割](https://scruminc.jp/tag/役割/) --- ### [デイリースクラム](https://scruminc.jp/tag/デイリースクラム/) --- ### [開発者](https://scruminc.jp/tag/開発者/) --- ### [Daily Scrum](https://scruminc.jp/tag/daily-scrum/) --- ### [Daily Standup](https://scruminc.jp/tag/daily-standup/) --- ### [導入](https://scruminc.jp/tag/導入/) --- ### [何から始める](https://scruminc.jp/tag/何から始める/) --- ### [会社の遍歴](https://scruminc.jp/tag/会社の遍歴/) --- ### [ふりかえり](https://scruminc.jp/tag/ふりかえり/) --- ### [お知らせ](https://scruminc.jp/tag/お知らせ/) ---