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2023年5月 Scrum@Scale研修 実施報告 & 次回お知らせ

2023.06.02

今回は、グロービスの開発組織責任者、末永 昌也氏をお招きし、同社におけるScrum@Scaleの導入経緯や運営のしくみ、効果について、講演をしていただきました。

2016年にはエンジニアが末永氏たったひとりだった同社の開発組織は、現在、150人を超えるエンジニアを抱え、「グロービス 学び放題」を始めとするデジタルサービスを次々と生み出し、同社の成長を牽引しています。

末永氏は、講演のなかで、同社がScrum@Scaleを導入して、よかったことについて、次のように、参加者に説明しました。

  • 圧倒的に組織のコンディションが見える化できるようになった
  • 本当に重要なプロジェクトが可視化され、組織横断で理解できるようになった
  • 上長が支援せずとも横横での課題解決が進むようになった
  • 良い動きを真似て横にナレッジが伝播するようになった
  • メトリクスが計測できたことで、スケール時の生産性の低下を防ぐきっかけができた

また、Scrum@Scaleを実践する中で、大事なこととして次のことを紹介してくれました。

  • カイゼンマインドが強いチームが存在すること
    • 平凡なチームだけがS@Sを行っても何もナレッジが横展開されない。新しいことに常に挑戦し、良い動きが横に伝わる仕掛け作りをしていく事が極めて重要
  • SoSM以上の”コーチング”マインド
    • SMが新しい気づきや自分達でアクションを起こしていけるためにもコーチングのマインドが重要。イベントをファシリテーションするだけではない
  • メトリクスのベンチマークが存在すること
    • メトリクスの数字としてあるだけでは意味がない。他との比較、時系列での比較など、何かとの比較がないと解釈が生まれにくい

受講者からは、Scrum@Scaleのフレームワークを学んだあとに末永氏の実践事例を聞いたことで、Scrum@Scaleが目指す組織の姿や自社における実践のイメージがより明確になったとの声が聞かれ、大好評でした。

 

■受講者の声(抜粋)

「S@Sガイドはあるが正解はなく、これからコミュニティ全体で会話を持って協力して作り上げ、成長し、これからも進化していくものだと知ることができた。」(スタートアップ・次長)

「スクラムを実践していたり、S@Sの導入を考えている方など、様々の境遇の方と対面で研修に臨むことができた。相談したり実際の経験談をお聞きしつつ、研修の知識を深められたことはとてもよかった。」(ソフトウェア企業・シニアコンサルタント)

「トレーナーだけでなく、受講者同士がコミュニケーションして互いに学びを共有したり、今後のモチベーションを高め合ったりできるような環境を作ってもらっていた。」(メーカー・主任)

■次回は9月に開催します!

今回も多くの方に高い評価をいただいたS@S研修、次回は23年9月5日(火)〜7日(木)の3日間で開催します(場所は虎ノ門のKDDI Digital Gate)。受講者の皆様からいただいたフィードバックをもとに更に学びと気づきの多い内容にするべく、「検査と適応」をして参ります。ぜひ参加をご検討ください!

Scrum Inc.認定Scrum@Scale研修

■こんな方に受講をオススメします

・スクラムを実践していてスケーリングに関心のある方
・クライアント企業のDX推進を加速させたいと考えている方
・スクラムマスター研修またはプロダクトオーナー研修を受講済みの方