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認定資格スクラムチームメンバー研修(RSTM)について – 採用事例(JTP様)

2025.12.16

Scrum Inc. Japanでは、スクラムチームで主に開発者の役割を担われる方向けに、1日間の認定資格スクラムチームメンバー研修(Registered Scrum Team Member : RSTM研修)を個別開催形式で提供しています。
今回の記事では、このRSTM研修の内容と、実際に研修を採用頂いている会社様の事例についてご紹介します。

今回、研修をご用命頂いたのはJTP株式会社様です。
研修の狙いを、アプリケーションエンジニアリング事業部 事業部長・執行役員 岡本拓也様からお伺いしました。

当社は、システム開発やインフラ構築、運用保守など、ICTのライフサイクル全般にわたりお客様をご支援しています。

近年、ユーザ企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受け、当社の支援スタイルも変化しています。
従来のような部分的なエンジニア支援にとどまらず、お客様と共に価値を創出するパートナーとして、より密接に伴走する機会が増えています。

 このような状況において、柔軟かつ迅速に成果を生み出すアジャイルマインドの重要性が高まっています。
特に、アジャイル開発の代表的なフレームワークである「スクラム」に注目し、その基礎から学ぶことが、お客様に寄り添った支援を実現する鍵になると考えました。

 当社には、アプリケーション開発だけでなく、従来型のウォーターフォール手法でインフラ構築を担うエンジニアも多数在籍しています。今回のRSTM研修では、こうした幅広い職種の社員がスクラムの基礎を習得し、全社的にアジャイルな価値提供ができる体制を目指しています。

JTP様には、RSTM研修を過去2回ご用命頂いており、今回の研修は通算3回目の開催になります。

RSTM研修は、スクラムチームの中で主に開発者を担当される方向けの研修です。
認定資格スクラムマスター研修(RSM)の要素のうち、スクラムの全体像や各イベント、役割などをワークを織り交ぜつつ学んでいきます。

2日間でご提供しているRSMの要素をぎゅっと凝縮し、1日でお届けする内容となっています。

紙飛行機ゲーム

スクラムマスター研修でも実施している紙飛行機ゲーム、ワークを通じてスクラムの働き方を体験します。

ユーザーストーリーマッピングのワーク

顧客がサービスを使い始めてから終わるまでの一連の流れを整理し、それぞれのタイミングで必要な機能や体験を整理するユーザーストーリーマッピングのワーク。
顧客にとって価値の高いプロダクトバックログアイテムを作成するために、チームがペルソナが望む機能や体験を、チームで話し合いながら洗い出しします。

「自分のスクラムを作る」のワーク

コースの最後では、ここまでで学んだスクラムの全体像を、1つのポスターにまとめて説明するワークを実施します。

JTP様向けの研修では、研修の内容に対してだけではなく、実際の現場において、スクラムをどのように進めれば良いのか?顧客へどのように提案すれば良いのかなど、積極的なQAがやりとりされました。

受講者の方のコメント

研修終了後に、3名の受講者に研修の感想などをお伺いしました。

吉武さん:在籍8年目、アジャイル未経験
高橋さん:在籍5年目、アジャイル経験
早川さん:在籍19年目、アジャイル未経験

Q1.今日の研修を受けて、良かった点

吉武さん:普段の業務はウォーターフォールで、アジャイルを実際に活用する機会がなかったのですが、今日の研修を通して、アジャイルという言葉だけぼんやりしていたものが、くっきり見えるようになりました。

高橋さん:自分は逆にスクラム経験者なのですが、これまでは本などで独学で学んだことを体系的に学ぶことができて良かったです。

Q2.今日の研修を受けて、業務に活かせそうなこと

早川さん:紙飛行機ゲームの中で、隣のチームとの意見交換によりノウハウを共有して、次のスプリントを改善するというのが、非常に良かったので、そういった点を業務でも活かしたいと思います。

吉武さん:スクラムの方法論は、ウォーターフォールにおいても、活用できる部分があると感じました。

Q3.今日の研修を受けて、逆に、これは導入が難しそうだと思った点

吉武さん:アジャイルにおける「顧客を巻き込む」という点は素晴らしいとは思いますが、顧客もアジャイルを学んでいただかないといけない点が難しそうだと感じました。

高橋さん:現在のスクラチームが25名ほどいて、イベントがスクラムガイド通りに設定が出来ていないので、イベントをどう行っていくかが課題になっています。

Q4.今日の研修を受けて、顧客の視点で、スクラムは何が優れていると感じたか?

早川さん:実際のプロジェクトにおいては、出来上がってから顧客に触ってもらうと、あれが違うこれが違うという話によくなるので、短い期間で作り上げたものを顧客に触ってもらいながら進めていくやり方は、顧客にとっても、ズレが少なくて有益だと感じました。

高橋さん:生成AIを取り入れたアプリケーションを開発しているのですが、生成AIが非常に早いスパンでバージョンアップしていく中、スクラムのスピード感であれば、お客様にも迅速に提供できると思いました。

ご協力いただきました、吉武さん、高橋さん、早川さん、ありがとうございました。

終わりに

チームがスクラムを始めるためには、チームメンバーのスクラムに対する理解が必要になります。

スクラムに対する理解を深め、具体的な行動を促すRSTMは、スクラムチームで開発者の役割を担われる方々向けに最適なプログラムです。

RSTMの個別のお問い合わせは、こちらから承ります。

JTP、ならびにJTPが提供するサービスはこちらをご参照ください。

JTP株式会社:
https://www.jtp.co.jp/
クラウドトータルソリューション Kyrios:
https://kyrios.jtp.co.jp/
AI駆動開発ソリューション daimon:
https://daimon.jtp.co.jp/

執筆:石田 宏平、木代 圭