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SIer・コンサルを経て、Scrum Inc. Japanでアジャイル組織変革に挑む理由
― Scrum Inc. Japan 社員インタビュー/入澤さん

2026.01.26

今回は、Scrum Inc. Japanで、アジャイル組織変革の仕事に従事しているメンバーをご紹介します。

入澤さんは、大手システムインテグレーター(以後SIerと記載)、総合系コンサルティングファームを経て、現在、Scrum Inc. Japanで働いています。

入澤さんがどのような経緯でScrum Inc. Japanに辿り着いたのか?
入社して感じたことや、今の仕事のやりがいなどをご紹介します。

聞き手:木代 圭

聞き手: まずは自己紹介をお願いします。

入澤亮太です。現在38歳です。

2011年から大手SIerでシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、2019年からは大手コンサルティングファームにてマネージャーとして変革支援に従事。
2024年にScrum Inc. Japanにジョインした現在は、アジャイル変革のコーチ・コンサルタントとして活動しています。

聞き手: 最初のキャリアであるSIerではどのような仕事を経験しましたか?

製造業向けの業務システム開発における業務アプリ開発のリードやプロジェクトマネジメントなどを経験しました。
特に長く関わったのは製薬業界向けの開発で、主には顧客管理システムや、営業支援システムなどの構築に携わっていました。

これらのプロジェクト経験から、多くのことを学びました。

顧客が実現したいことをシステムに落とし込む設計、品質管理の考え方、開発に関わる人たちとのコミュニケーションなど、開発における基礎を掴めたと感じています。

聞き手: お仕事の中で、特に気をつけていたこと、大切にしていたことは何ですか?

最も大切にしていたのが、顧客ニーズを捉えることです。
顧客の課題を解決するシステムを届けることですから、実際にシステムを使う現場の方々の意見や要望、組織として達成しようとしていることを深く理解することがとても重要です。

ただ、当時のSIerの立場からは、委託元である製薬会社のシステム部門やオペレーション統括部門から先の関係者に到達することは容易ではありませんでした。

エンドユーザーであるMRや現場の人たちが、どのようにシステムを利用していて、売り上げや顧客エンゲージメントの向上にどう役立っているか/いないか、生の声を直接お伺いする必要を感じていたものの、なかなか実現できずにいました。

結果として、自分が開発した機能が廃止されたことがあり、非常に悔しい思いをしました。
お客様が本当に必要としていた機能を自分は提供できていなかったんだな、と。

その後、幸運にも、製薬会社の全社IT部門に常駐できる機会があって、そこで長く仕事をすることになり、それは私にとって、非常に良い経験でした。

顧客組織内でシステム利用者や担当者と会話できるため、その要望の背景、日々の活動における本質的な困りごとなどが立体的に見ることができました。

さらに、テクノロジー戦略を検討する方々とも話していく中で、個別最適ではなく、ビジネス戦略との整合性や、システム全体の有効性・効率性も鑑みて判断することが、重要であることに気づかされました。

聞き手: 現在の仕事にもつながる、アジャイル・スクラムという考え方には、どのような経緯で出会ったのですか?

ビジネスとITの距離感や事業会社とベンダーの受発注関係に問題意識を感じていた時期に、アジャイルの研修を受講したことがきっかけです。

アジャイルがビジネス側も開発側もチーム一丸で顧客と協調しながら価値を生み出していく仕事の進め方であることに強い共感を覚えました。

また、元々、チームで協力しながらモノを作り上げるということが好きだったのですが、チームの集合知によって掛け算のようにアイデアが出る、チームが自らのプロセスを見直し、改善しながら成長していく、そんな変化を促す仕組みがアジャイル・スクラムにはあるように感じました。

ですので、今後のキャリアでアジャイルの考え方を体現するような仕事をやっていきたいと漠然と考えるようになりました。

聞き手: その後、コンサルティングファームに転職されたと思うのですが、どのような仕事をしていたのですか?

ITストラテジー領域で活動し、クラウドアーキテクチャ刷新に伴う事業変革の構想策定/定着化、新規事業開発の成功モデル化など、変革支援を数多く経験してきました。

大規模な変革の現場では、顧客の全体像を俯瞰し、表面化していない課題を掘り起こす姿勢が求められます。

これまで大手企業の案件に携わる中で、複雑なステークホルダー間の利害を調整し、状況を可視化・整理しながらプロジェクトを推進する役割を担ってきました。

事業開発の視点を持ち、現場のプロセス設計から上層部の承認獲得まで、泥臭く合意形成を積み重ねる。こうした「全体最適を見据えた推進力」こそが、不確実な状況下で変革を前に進め、組織に新たな価値を定着させるために不可欠だと実感しています。

聞き手: コンサルティングファームに転職し、感じたこと・学んだことはどんなことでしょうか?

まず突きつけられたのは「自分の思考がいかに表層的だったか」ということでした。

顧客企業の目指すべき方向性を定め、言語化する。そのために、経営層から現場まであらゆる階層の方々と対話し、外部環境も踏まえて本質的な課題を浮き彫りにする。さらには、それに基づいた「次の一手」を仮説として組み立て、示唆を提供していく。

こうした徹底的な思考の深掘りと、複雑な関係者を巻き込みながら、実行できるアクションへと具現化していくスピード感は、この環境で徹底的に叩き込まれました。

また、周囲には各分野のエキスパートが揃っており、プロフェッショナルと切磋琢磨しながら顧客の難題に挑むことに、非常に醍醐味を感じました。

聞き手: アジャイルに関わる仕事をしたいという想いを、コンサルティングファームの仕事のなかで実現する機会はありましたか?

はい、電機メーカーでの新規事業創出や、製薬会社での顧客志向への転換など、様々な業界でアジャイルを軸に組織変革を支援する機会に恵まれました。

特に、ある保険会社におけるアジャイル変革支援での経験が強く印象に残っています。

そこでは、市場ニーズの変化が早く、顧客の競合他社も類似商品を生み出す中で、商品企画開発リードタイムを従来の半分に短縮することが目標になっていました。

この目標に向けて、顧客の変革チームとタッグを組み、日々試行錯誤しながらも小さな成功を積み重ねて少しずつ前進させていきました。

企画開発業務の流れを可視化してからボトルネックを特定したうえで、開発ベンダーを含めたワンチーム・協調型の業務推進ができるような仕掛けを用意したり、企画検討のキーマンを巻き込みながら手戻りを減らす運営を作ったり、あるいは個々のチームでうまくいったアプローチや活動を広めて賛同者を巻き込んだりと。

結果として目標を達成でき、最終的にはその会社の社長賞を受賞するほどの成功を収めました。

個人的に一番の喜びになったのは、ご支援していたチームのメンバーが明らかに今までよりも前のめりで取り組まれていたことです。

「常にチームや関係者とゴール感を合わせられ、自信を持って進められるようになった」、「自分が提供している仕事の意義を感じられた」という声を聞くことができました。

聞き手: そこからScrum Inc. Japanにジョインしようと思った理由は何だったのですか?

様々な企業でのご支援経験から、アジャイルは、組織が継続的に価値を提供していく上で欠かせない考え方だと強く感じていました。
このアジャイルを体現するスクラムやその組織運営のフレームワークを考案したScrum Inc.の知見を最大限活用でき、国内で豊富な組織変革の実績を持つScrum Inc. Japanであれば、それらを実践できることに大きな魅力を感じました。

またScrum Inc. Japanは、単にスクラムを教えるのではなく、アジャイルを軸に企業全体の変革を支援している会社です。経営や組織に深く入り込みながら変革を進めるスタイルは、これまでのコンサルティング経験を活かせるし、もっと言えば強く求められていると感じ、ジョインを決めました。

聞き手: Scrum Inc. Japanに転職してよかったことは何ですか。

一番大きいのは、顧客企業の経営層と直接向き合い、意思決定そのものに関われることです。

単にトレーニングやワークショップを提供して終わるのではなく、経営層や部門長の方々と対話しながら、組織戦略の方向性やそれに沿った組織デザインを一緒に考え、実行まで伴走できる。この距離感は、Scrum Inc. Japanならではだと思います。

顧客から得られた一次情報をもとに、必要な知見はグローバルを含めた豊富なナレッジにアクセスし、関係者から自らフィードバックを求めながら思考を深めていける環境があります。

そして、その情報を踏まえて「次に何をするか」「どう変革を進めるか」を、顧客と一緒にアップデートしながら自律的に意思決定できる。この裁量の大きさとスピード感は、想像を大きく超えていました。

また、Scrum Inc. Japanでは、変革を“設計する”だけでなく、実際に変革を担うリーダーシップチームの運営そのものに深く関わります。

 優先順位を組み替えながら、現場と経営をつなぎ、試行錯誤を重ねて実行していく。こうしたリアルな組織変革の経験を、複数の企業案件で積める環境は決して多くありません。

もう一つ大きな魅力は、顧客の「強み」や変革への「想い」を起点に寄り添うカルチャーです。

正解を押し付けるのではなく、顧客自身が前向きに変化を捉えられるよう伴走する。その結果、支援した顧客がアジャイルやスクラムの価値を実感し、他社へと広げてくれることも少なくありません。

Scrum Inc. Japanが提供している研修プログラムやコミュニティイベントなどを通じ、複数企業のエグゼクティブや変革推進者が集まり、実践知を持ち寄って議論を深めていく。社内では孤独になりがちな「変革」を、横のつながりの中で互いに鼓舞しあう場作りができることに、大きな価値を感じています。

こうした環境で、経営・組織変革に本気で向き合えることを、とても誇りに思っています。

聞き手: 最後に、入澤さんが求める人材像について教えてください。また、そのような人へ、メッセージをお願いします。

経営層と相対しながら組織変革のサポートを自らドライブしていきたい人には、大きな機会を感じられる環境だと思います。

組織の課題を紐解いて対応案を言語化して顧客と共に検証していける人、そして成長マインドを持って、新しいことを学びたい、自分の経験を広げたいと考える人とぜひ一緒に働きたいです。

Scrum Inc. Japanには、自分自身の研鑽はもちろんですが、まわりの人のスキルや経験から学び、新たなスキルを獲得することを応援する文化があります。

私自身も、自分が経験してきた分野以外のことは知らないことがたくさんあります。

是非とも新たな業種、分野の知見を持つ人に参加してもらい、ともに学びながらスキルを広げていきたいです。

Scrum Inc. Japanは、研修やワークショップを通じてスクラム・アジャイルを伝え、会社や組織の変革を支援をする会社ですが、スクラム・アジャイルの知識は入社後に学ぶことができますので、必須ではありません。

一方、アジャイルやスクラムの価値観に共感できないと、その学習や実践などのその後のアクションに繋げられないと思います。

アジャイル・スクラムをご存知ない方で、Scrum Inc. Japanに入社したいと思う方は、是非研修などでその価値観に触れ、事前に自分の考え方とあっているかどうかを確認して欲しいです。

これをご覧になっているあなたと、一緒に働けることを楽しみにしています。