Scrum Inc.認定スクラムマスター研修を個別開催
課題・背景
修理工場、損保会社、自動車メーカー等のステークホルダー、特に自動車メーカからの企画要求が多くなってきており、その要求に応えられるような開発推進を行なっていきたい
アジャイル開発が有用と見ているが、どう進めればいいのか、どうすればできるようになるかイメージがつかない
新規部門の”デジタル推進部”の中から以下3名の方にお話しを聞くことができました。
左から、
千葉 純裕(ちば よしひろ)様
与儀 篤志(よぎ あつし)様
半谷 渓介(はんや けいすけ)様
以下、敬称略
既存のプロダクトだけでなく、新しいプロダクトを開発していく
与儀:これまでウォーターフォール開発にて一部門で既存プロダクトのエンハンス、保守、新規プロダクト企画開発を行なっていたところを2018年4月に既存と新規で部門を分け、新規プロダクトを担う部門として”デジタル推進部”を立ち上げました。会社としてのメイン商品は「事故車修理費見積りソフト」ですが、デジタル推進部は、未来のプロダクトを開発する部門になります。
千葉:”どういうプロダクトだと喜ばれるか”という、ソフトウェア開発の中でも最上位のところから、さらに開発についてもこれからスクラムでやっていきたいと考えています。
日常の業務にどのように活かせるのか、まずはスクラムについて知りたい
半谷:今後の求められるニーズや、短期的に回していく、そしてフィードバックを得るというやり方でユーザーが喜ぶ機能を盛り込めるような体制で作っていきたいという想いがありました。
千葉:まだ、社内で誰もスクラムを実践した人がいないので、日常の業務にどのように活用できるか考える発想力を養うために、まずはスクラムマスター研修の個別開催をすることにしました。
今までにない、新しい考え方でたくさんの発見があった
与儀:セミナーを二日間受けてみて、戸惑いはみんなそれぞれあったと思うのですが、スクラムを知っている人と知らない人とでは戸惑い方に違いがあるように感じました。デジタル推進部の中では、スクラムでやっていこうという気持ちが大きいので受入れやすかったです。
千葉:ストーリーポイントをつける時に、誰か一人がつけるのではなくてみんなで一斉にポイントを出して、それの中間をとるやり方や、みんなでスケジュールを立てていくというのは、新しくていいなと思いました。
半谷:スクラムは開発者を守る手法だなと思いました。その分自分たちでどのように価値のあるものを作れるかを責任持って考える必要がありますが、新しい考え方だなと思いました。幸福度を測り、スクラムの中で改善していくところも、そういうのがあるから開発者が幸せに仕事ができるようになれるのでしょうね。
スクラムを会社に定着させるための方法を模索し、イメージも少しずつ湧いてきた
与儀:セミナーの中で、スクラムを本格的に導入したいのであれば、スクラムの一部のみを取り入れてもうまくいかないという話がありました。まずは最初の基本となる小さな1つのスクラムチームを作って、そのチームが成功するためにスクラムコーチに入ってもらうのが理想と考えています。それで成功事例を作って、徐々に増やしていけるといいなと思います。
千葉:本来の業務に盛り込むのは最初は難しいかもしれないので、まずは社内業務や自分の身近なものからスクラムを入れてみてどうなるのかを見てみたり、そこから得られたものをベースに業務に活かすなど、いい意味で軽い気持ちで取り組んでいけたらいいかなと考えています。